盛岡市の近郊、宮沢賢治が愛した零細な山々のなかで、「高洞山 たかぼらやま」と「石ヶ森 いしがもり」の2つは、路が踏まれていて登りやすいようだ。「春の妖精…
[ヤマレコ] 高洞山と石ヶ森 (1)――迷いこむ「春のふところ」
盛岡市の近郊、宮沢賢治が愛した零細な山々のなかで、「高洞山 たかぼらやま」と「石ヶ森 いしがもり」の2つは、路が踏まれていて登りやすいようだ。「春の妖精…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(7)――ブロッホ,ベンヤミンと国家の暴力
仏西国境のスペイン側ポルボウにあるワルター・ベンヤミンの墓石。1940年、ベンヤミンは、ヨーロッパのユダヤ人迫害から逃れてアメリカに渡ろうとしたが、スペインへ…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(6)――ブロッホ『希望の原理』
「第3回モスクワ裁判」1938年。法廷に向う被告人ブハーリン(中央)とルイコフ。スターリン執権下、共産党幹部の粛清とその国際的正当化を狙った公開法廷茶番劇。 …
[ヤマレコ] 七ツ森 (2)――賢治を利用し「賢治の森」を破壊して
「生森 おおもり」の古い写真を出しておこう。古いと言っても、今世紀になってからだ。 ↑上の写真は 2014年11月に撮したもの。「生森」は、下…
七ツ森という地名は各地にあるらしいが、ここ盛岡近郊の「七ツ森」は、宮沢賢治がこよなく愛した丘の群れとして知られる。↓このように、お椀を伏せた形の小ピーク…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(5)――キルケゴールと “確率のサタン”
力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる「力」を軸に人類史の歩みを再考し…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(4)――科学から空想へ、空想からメルヘンへ
ブロッホの書斎。 エルンスト・ブロッホ・センター,ルドヴィヒスハーフェン。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(3)――殉教者たちの厳かな復讐
「黙示録」の4色の馬〔ヨハネ黙6:1-8〕 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式か…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(2)――君臨する教権、戸惑うメシア
ミケランジェロ『最後の審判』部分。 再降臨するキリストと聖母。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(1)――ネタバレ専科:柄谷氏の結論は?
イロコイ連邦。東岸インディアン5部族は、1570年頃連邦国家を結成した。© kg-images / Science Source 力と交換様式『資本論』を…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(16・完)――「農民戦争」の結果論〔下〕
ティロル州議会・本会議場,インスブルック. © Tiroler Landtag/Berger.1734年に新築されたバロック様式の議事堂は、いまも現役。 …
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(15)――「農民戦争」の結果論〔中〕
流氷を載せて流れるエルベ川。 ドレスデン市内。 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販 A…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(14)――「農民戦争」の結果論〔上〕
テューリンゲン,アイヒスフェルトの学校の壁に描かれた「農民戦争」記念画Karl Holfeld, 1970年作。 中段に武装農民とミュンツァー、上下段に様々な…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(13)――「農民戦争」の原因論
ベルリン「三月革命」 1848年3月18-19日,当時の瓦版(Ereignisblatt)© Wikimedia マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(12)――後退期の「農民戦争」
フルドリヒ・ツウィングリ。Maximilian Simonischek as Zwingli in mv Zwingli,2019. オーストリアの農民戦争は…
画像生成AI 「ドイツ農民戦争、農民勢が戦場へ行進している」とドイツ語で入力したら出てきたのが、コレ↑。現代の服装の警官隊が‥‥、しかも警官隊同士が大乱…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(11)――ミュンツァーと農民軍の墜落
アルブレヒト・デューラー「フリードリヒ賢公の青年像」 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(10)――「農民戦争」の絶頂期
西南ドイツの「農民戦争」。城を襲う農民軍の突撃に遭遇するミュンツァー。農民軍は、槍・鉞等の完備した兵器と戦闘太鼓を持っている。©DEFA_Stiftung_M…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(9)――燎原の火。「神の法」と「怒りの日」
ベプリンゲンの戦い(1525年5月12日)は、「ドイツ農民戦争」の勝敗の岐れ目となった。 © Bauernkriegsmuseum Böblingen. …
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(8)――のろしを上げた「農民戦争」
ミュンツァーとミュールハウゼンの同盟員 映画『トマス・ミュンツァー』より© DEFA-Stiftung Manfred Klawikowski. マル…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(7)――ミュンツァーと「革命の神学」
フォルカー・シュテルツマン『トマス・ミュンツァー』 02.07.1975 UAL ZFF 3033. マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(6)――ミュンツァー:宗教改革者? それとも革命家?
映画『トマス・ミュンツァー』1956 より。© DEFA-Stiftung Manfred Klawikowski. マルクス・エンゲルス選集〈第10巻…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『マルクス解体』(6・完)――「ザスーリチ」解体
マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対する処方箋として、斎藤幸平は、マルクスという古典からこれからの世の中…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『マルクス解体』(5)―― “もうひとつの” ロシア革命
Die Abschaffung der Leibeigenschaft: Gemälde von Alphonse Mucha, 1914アルフォンス・ミュシ…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(5)――ルターと 貴族・市民の宗教改革
フランツ・W・ザイヴェルト:『ドイツ農民戦争』 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販 …
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(4)――農民戦争の序曲
R.シーストル(1878-1931):『笛吹きハンス』 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(3)――中世の異端派と「千年王国」運動
「アダムが耕し、イヴが紡いだ時、誰が領主だったか?」ウィリアム・モリス『ジョン・ボールの夢』(1888) 挿絵 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フラ…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(2)――私腹を肥やす人びと
ケルン大聖堂。ゴシック建築として著名な現在の建物は、13世紀に着工されたが、16世紀の宗教改革で中断、その後 19世紀に工事再開され、1880年に完成式典。し…
地震発生後、市街地に押寄せる津波=1日16時44分珠洲市上戸町北方 /北國新聞 🎍【天照皇大原発 奉築】皇居に原発を建てませう🔧 元日の石川県内を過…
詩文集(149)――【新春恒例】 冗談シンフォニー & 迷演集
かつて千年のむかしに(1961年) 胸騒ぎと旅出のいらだちに衝きうごかされ ちりぢりの夢から目醒めれば いつもの唄を囁いている 夜のしじまの…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(1)――分裂する “神聖帝国”
ヘルマン・アイヒラー『炎上する居城の下で農民たちに辱めを受けるヘルフェンシュタイン伯爵』,1867年作 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内…
イスラエル戦争が刺激した「米国の雷管」…崖っぷちに立つ名門大学の学長たち
親パレスチナ・デモの禁止令が出るなかで、数千人が「パレスチナを守れ」と声を上げたフランスの首都パリのデモ(2023年10月12日)/長周新聞 イスラエル戦争…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『未来への大分岐』(3)――ゾンビに人類の将来をゆだねるのか?
資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 - 集英社新書【世界最高峰の知性たちが描く、危機の時代の羅針盤】利潤率低下=資本主義の終焉という危…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『未来への大分岐』(2)――マルクス・ガブリエルの哲学
資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 - 集英社新書【世界最高峰の知性たちが描く、危機の時代の羅針盤】利潤率低下=資本主義の終焉という危…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『未来への大分岐』(1)――このグラフを見てください。
資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 - 集英社新書【世界最高峰の知性たちが描く、危機の時代の羅針盤】利潤率低下=資本主義の終焉という危…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『マルクス解体』(4)――農業集団化か?《アソシエーション》か?
サンクト・ペテルブルク市長を狙撃するテロリスト・ヴェラ・ザスーリチ マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対…
大菩薩峠から南に延びる南大菩薩・小金沢 こかねざわ 連嶺は、中級向きコースとして人気があるが、前夜か、途中の稜線上か、どこかで小屋泊りしないと、1日で踏…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『マルクス解体』(3)――「資本論論争」と ザスーリチ
Ilya Efimovich Repin:Leo Tolstoy ploughing in the fields, c1887. マルクス解体―プロメテ…
[ヤマレコ] 赤城外輪山・北 (2)――雪を待つ樹々のつらなり
「五輪峠」は、沼田方面へ下りる道路が外輪山を乗っ越す切通しになっている。真新しい五輪塔がある↓。「五輪峠」という名前も、最近付けたのではないだろうか。北上…
前回から1か月あまり。「外輪山縦走」のつづきと思って行ったが、見違えるように紅葉はすっかり落ちた枯れ木の山々。地元の登山者は霧氷を求めて強風のなかを登攀…
『人新世の資本論』が 50万部を突破! 初読者は、まずこの本を。
世界が熱狂する、日本発のベストセラー「人新世の『資本論』」。若き経済思想家・斎藤幸平が「SDGsは“大衆のアヘン”だ!」と考える理由(集英社オンライン)…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『マルクス解体』(2)――まやかしのシンギュラリティ
ロンドンのスラム,19世紀。 マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対する処方箋として、斎藤幸平は、マルクス…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『マルクス解体』(1)――電車に乗っていて驚いたこと。
マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対する処方箋として、斎藤幸平は、マルクスという古典からこれからの世の…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(7・完)――「商品化」をやめて〈コモン〉化へ。
NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。この状況を一変させるの…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(6)――《アソシエーション》の難関は「流通」?
Claude Buck NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。こ…
[ヤマレコ] 葦毛湿原から浜名湖へ(2)――パラダイスと大岩またぎ
「座談山」から縦走。次のピークは「船形山」。「船形城」という城の址だそうだ。 「船形山」から行く手に見える「神石山」↓は、ちょっと高そうだ。…
[ヤマレコ] 葦毛湿原から浜名湖へ(1)――暖かい秋には狂おしく
東海道新幹線「ひかり」が停車する「豊橋」市の郊外には、「葦毛 いもう 湿原」「石巻山石灰岩地」など自然史のスポットが多く、周辺の山々には自然歩道が整備さ…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(5)――《アソシエーション》の困難と課題
NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。この状況を一変させるの…
[ヤマレコ] 赤城外輪山・東 (2)――「黒焔の嶺ろ」の愛(かな)しけ児
「篭山」から外輪山の尾根づたい、「駒ヶ岳」へ向かう。 ↓樹々と尾根のあいだに見えるのは、日光の「男体山」ではないか? きれいに色づいている。…
「天、我レヲ動カセリ」――という言葉が頭をよぎった、「明鏡止水ニ立タシム矣」。 赤城山の頂上はカルデラになっていて、「大沼 おの」「覚満淵 かくまんぶち…
2000年10月、パレスチナのガザ地区のカルニ国境検問所でパレスチナの13歳の少年が、イスラエルの戦車に対抗して石を投げている。1カ月後にイスラエル軍の銃に撃…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(4)――〈コモン〉の復興
Ralph Chubb - La forêt enchantée, 1925 NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまり…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(3)――マルクスと、ソ連・中国の「社会主義」
NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。この状況を一変させるの…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(2)――「原始的蓄積」⇒〈市場〉は踊る
NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。この状況を一変させるの…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ゼロからの資本論』(1)――「原始的蓄積」⇒〈コモン〉の解体
NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。この状況を一変させるの…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ヘーゲル精神現象学』(6)――人間は「自由」になったのではない。
『進撃の巨人』―― 囚われたエレン・イェーガー NHKテキスト 100分de名著 2023年5月 ヘーゲル『精神現象学』本の通販なら紀伊國屋書店ウェブス…
【縄文社会】 “原始共産主義”とはどんなもの?(1)――『農耕社会の成立』岩波新書
Karl Marx: Exzerpte aus J. B. Jukes: The student’s manual of geology. S. 294.…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ヘーゲル精神現象学』(5)――「良心」vs「良心」
Michel Gourlier NHKテキスト 100分de名著 2023年5月 ヘーゲル『精神現象学』本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍ス…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ヘーゲル精神現象学』(4)――「いま・ここ」の有限な私たち
NHKテキスト 100分de名著 2023年5月 ヘーゲル『精神現象学』本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍ストアKinoppy!店舗受取で…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ヘーゲル精神現象学』(3)――啓蒙の罠:リベラルは、なぜ負ける?
NHKテキスト 100分de名著 2023年5月 ヘーゲル『精神現象学』本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍ストアKinoppy!店舗受取で…
【経済論レヴュー】斎藤幸平『ヘーゲル精神現象学』(2)――冷笑する賢者たち
NHKテキスト 100分de名著 2023年5月 ヘーゲル『精神現象学』本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍ストアKinoppy!店舗受取で…
【経済論レヴュー】 斎藤幸平『ヘーゲル精神現象学』(1)――主人と奴隷
NHKテキスト 100分de名著 2023年5月 ヘーゲル『精神現象学』本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍ストアKinoppy!店舗受取で…
【聖武と行基集団】(48・完)――祀られる聖武、生きている行基
下 野 薬 師 寺 址 栃木県下野市薬師寺1737「廻廊」址とその一部復元(奥)。中央奥は、「戒壇」跡地の伝承がある六角堂。道鏡の左遷先として…
光 明 皇 后 陵 奈良市法蓮町巨大な聖武陵のとなりに、ひっそりとたつ。 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は…
【聖武と行基集団】(46)――「智識」集団と社会変動:和泉、河内
大阪府柏原市安堂町 付近の 大 和 川古代「河内大橋」の架橋点と推定される。 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のす…
【聖武と行基集団】(45)――「智識」集団と社会変動:備中と播磨
玉 丘 古 墳 と 陪塚第1号墳(左) 兵庫県加西市玉丘町古墳時代中期(5世紀前半)の前方後円墳。墳丘は3段築成で、周濠をめぐらす。外堤には、家…
【聖武と行基集団】(44)――「智識」集団と社会変動:上州の古代豪族
蛇 穴 山 古 墳 群馬県前橋市総社町総社15877世紀後半の方墳。「総社古墳群」のなかで最も新しい。総社古墳群は、畿内・朝廷にも進出した東国豪…
【聖武と行基集団】(43)――聖武の「未来」、行基の「未来」
東 大 寺 戒 壇 堂 757年創建。現在の建物は 1732年再建。756年、鑑真が弟子らとともに来日し、授戒の場として大仏殿前に戒壇が設けられ…
柄谷行人・著『力と交換様式』著者サイン入り本。 文春新書 柄谷行人『力と交換様式』を読む交換の問題を考え続けて六十年余。交換様式がもたらす「力」を軸に資本…
[ヤマレコ] ユーラシアの東端 (2)――上州は古墳だらけ。被葬者知れず‥‥
分岐点に戻って、「山上碑」へ向かう。コナラ、アカマツ、ハリギリ、イヌザクラなど。陽樹が増えてきた。 ↓有名な和歌。碑の周りに笹を生やして、演出が…
[ヤマレコ] ユーラシアの東端 (1)――解説員氏の見識に脱帽!
「山ってほどの山じゃないよ」――最初に訪ねた「金井沢碑」で、解説員のおじさんに、そう言われてしまった。 「上州三碑」(上野三碑 こうづけ・さんひ)は、2…
『「世界の構造変化のもとで、アメリカの行動に、国際問題を外交交渉によって解決するという側面が現われていることは、注目すべきである。」 共産党が 2004年…
【聖武と行基集団】(42)――《初期荘園》の消長:後進地から先進地へ
東 大 寺 戒 壇 堂 757年創建。現在の建物は 1732年再建。756年、鑑真が弟子らとともに来日し、授戒の場として大仏殿前に戒壇が設けられ…
日 根 神 社 大阪府泉佐野市日根野鎌倉時代~戦国時代にあった九条家領・日根野荘の鎮守であり荘民の生活と信仰の中心であった。境内には用水堰「大…
東 大 寺 講 堂 址 大仏殿の奥にある。現在、保存整備工事中。 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみ…
【聖武と行基集団】(39)――大道に朽ち果てた人びとを忘れない。
聖 武 天 皇 陵 奈良市法蓮町 平城京の鬼門を守るように、小山のような巨大な姿を横たえる。正面を避け、西側の幼稚園入口から撮影した。 岩波新…
【岸田政権】聖武天皇もビックリ !!「おまえら、やさしくしろ」の律令政治
『全国の小中学校は夏休みに入って給食を食べられない時期を迎えました。生活困窮世帯を対象に支援活動を行っている「フードバンク」は「子どものいる世帯」を中心に…
【聖武と行基集団】(38)――黄金の大仏は衆生を救うだろうか?
東 大 寺 正 倉 院「正倉」とは本来、正税(穀物)を貯蔵する官倉。「院」は、塀などで囲んだ敷地。平城宮のほか各國・各郡に存在したが、現存する建物は東大寺の…
【聖武と行基集団】(37)――「まさに一枝の草、一握の土を持ち寄り大仏像を造るべし」
東大寺 大仏殿 現存の大仏殿は 1709年の再建。創建時建物と比べ、高さ、奥行きはほぼ同じだが、幅は約 2/3。 岩波新書 平城京の時代―シリ…
【聖武と行基集団】(36)――良識派 vs 帝王至上主義者の「紫香楽」ロマン
(前期)難波宮 朝堂院 西廻廊址 大阪市中央区法円坂1丁目孝徳・天武天皇が造営した前期・難波宮と、聖武天皇が造営した後期・難波宮は 同じ中軸線のうえに…
紫香楽宮址 宮町遺跡 滋賀県甲賀市信楽町宮町 (Saigen Jiro - Wikimedia) 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世…
【聖武と行基集団】(34)――「山を伐り地を開き、もって宮室を造る」
紫香楽宮址 宮町遺跡 滋賀県甲賀市信楽町宮町 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統治を及ぼす…
【聖武と行基集団】(33)――山中に眠る謎の仏都「紫香楽京」
紫香楽 甲賀寺址(内裏野遺跡) 滋賀県甲賀市信楽町内裏野左:経楼址 右:鐘楼址 奥:講堂址 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉…
[ヤマレコ] イーハトーブの秘境から (4)――マグノリアの森
「ぶな広場」からは箱ヶ森に登り返して、雫石川・田沢湖線の側に下りる。 箱ヶ森から「繋(つなぎ)温泉」に降りる道は、たいへん古くからある登山道で、宮…
[ヤマレコ] イーハトーブの秘境から (3)――ブナ巨樹と岩手山。
さて2日目。きょうは「矢巾温泉」から赤林山に上がり、そのまま尾根を縦走して箱ヶ森を越え、「繋(つなぎ)温泉」に降りる。ちょっとロングコースだが、難所は無い…
[ヤマレコ] イーハトーブの秘境から (2)――マタギ小十郎の足音。
樹々のあいだに「毒ヶ森・東沢」が見えた。そこが目ざす「ドンヅマリ」だ。「ドンヅマリ地点」から毒ヶ森方向(左方)へ「東沢」を詰めてゆく。 沢に降…
[ヤマレコ] イーハトーブの秘境から (1)――つゆ空とは思えない。
紫波(しわ)山塊と言っても知らない人が多いだろう。 『山はぼんやり 岩頸だつて岩鐘だつて みんな時間のないころのゆめをみてゐるのだ』宮澤賢治「雲の信号」よ…
【聖武と行基集団】(32)――徴発と雇役と「知識」:無理を通せばイノベーション
山城国分寺・塔址(恭仁宮址) 木津川市加茂町例幣溝垣内 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで…
文 廻 池 京都府木津川市木津馬場南正面の丘の右脇に「神雄寺址」がある。 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八…
【聖武と行基集団】(30)――パンデミック:“どん底” からの再起をはかって。
木津川 にかかる 泉 大 橋 (現在) 京都府木津川市山城町上狛四丁町 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のす…
久留倍官衙遺跡 朝 明 郡 家 址 三重県四日市市大矢知町聖武天皇は、伊勢・美濃行幸の途上、ここに2日間滞在した。正面の復元建物は、郡家(郡の官庁街…
【聖武と行基集団】(28)――「乱」の作り方:鎮圧すれば「乱」になる。
五島列島・宇久島の北端 対馬瀬 朝廷鎮圧軍に敗退した藤原広嗣は五島列島から新羅(朝鮮半島)への亡命を試みたが、済州島近海で強風に遭い、五島に引き返して…
藤原岳。中京圏では有名な山らしい。植物が豊富で「花の百名山」のひとつ。ただ、いまは残念ながら花の季節じゃない。それでも、いつかは行ってみたいと思っていた。…
【聖武と行基集団】(27)――公認の真相,種播きの結実;叛徒の悲しみ
嵐 山 渡 月 橋 京都市西京区嵐山~右京区嵯峨天龍寺 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統…
【聖武と行基集団】(26)――木津川・舟遊びの伝説:浄土の饗宴?
木 津 川 「木津川橋」から上流「恭仁宮」址方面を望む。 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統…
【聖武と行基集団】(25)――「河内六寺」:めぐる早瀬の龍田川
智 識 寺 模 型 製作 柏原市市民歴史クラブ 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統…
【聖武と行基集団】(24)――「知識」はわれらを自由にする。
薬 師 寺 東 塔 奈良市西ノ京 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統治を及ぼす大宝律令の施行…
[追記]【聖武と行基集団】(23)――泉北の大地に雲を追いかけて
久 米 田 池 大阪府岸和田市池尻町 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統治を及ぼす大宝律令の…
【聖武と行基集団】(22)――さまざまなプロジェクト:合法性獲得のたたかい
昆 陽 池(昆陽上池) 兵庫県伊丹市昆陽池 3丁目 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家のすみずみにまで統治を及…
「ブログリーダー」を活用して、ギトンさんをフォローしませんか?
盛岡市の近郊、宮沢賢治が愛した零細な山々のなかで、「高洞山 たかぼらやま」と「石ヶ森 いしがもり」の2つは、路が踏まれていて登りやすいようだ。「春の妖精…
仏西国境のスペイン側ポルボウにあるワルター・ベンヤミンの墓石。1940年、ベンヤミンは、ヨーロッパのユダヤ人迫害から逃れてアメリカに渡ろうとしたが、スペインへ…
「第3回モスクワ裁判」1938年。法廷に向う被告人ブハーリン(中央)とルイコフ。スターリン執権下、共産党幹部の粛清とその国際的正当化を狙った公開法廷茶番劇。 …
「生森 おおもり」の古い写真を出しておこう。古いと言っても、今世紀になってからだ。 ↑上の写真は 2014年11月に撮したもの。「生森」は、下…
七ツ森という地名は各地にあるらしいが、ここ盛岡近郊の「七ツ森」は、宮沢賢治がこよなく愛した丘の群れとして知られる。↓このように、お椀を伏せた形の小ピーク…
力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる「力」を軸に人類史の歩みを再考し…
ブロッホの書斎。 エルンスト・ブロッホ・センター,ルドヴィヒスハーフェン。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史…
「黙示録」の4色の馬〔ヨハネ黙6:1-8〕 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式か…
ミケランジェロ『最後の審判』部分。 再降臨するキリストと聖母。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から…
イロコイ連邦。東岸インディアン5部族は、1570年頃連邦国家を結成した。© kg-images / Science Source 力と交換様式『資本論』を…
ティロル州議会・本会議場,インスブルック. © Tiroler Landtag/Berger.1734年に新築されたバロック様式の議事堂は、いまも現役。 …
流氷を載せて流れるエルベ川。 ドレスデン市内。 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販 A…
テューリンゲン,アイヒスフェルトの学校の壁に描かれた「農民戦争」記念画Karl Holfeld, 1970年作。 中段に武装農民とミュンツァー、上下段に様々な…
ベルリン「三月革命」 1848年3月18-19日,当時の瓦版(Ereignisblatt)© Wikimedia マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉…
フルドリヒ・ツウィングリ。Maximilian Simonischek as Zwingli in mv Zwingli,2019. オーストリアの農民戦争は…
画像生成AI 「ドイツ農民戦争、農民勢が戦場へ行進している」とドイツ語で入力したら出てきたのが、コレ↑。現代の服装の警官隊が‥‥、しかも警官隊同士が大乱…
アルブレヒト・デューラー「フリードリヒ賢公の青年像」 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販…
西南ドイツの「農民戦争」。城を襲う農民軍の突撃に遭遇するミュンツァー。農民軍は、槍・鉞等の完備した兵器と戦闘太鼓を持っている。©DEFA_Stiftung_M…
ベプリンゲンの戦い(1525年5月12日)は、「ドイツ農民戦争」の勝敗の岐れ目となった。 © Bauernkriegsmuseum Böblingen. …
ミュンツァーとミュールハウゼンの同盟員 映画『トマス・ミュンツァー』より© DEFA-Stiftung Manfred Klawikowski. マル…
大 安 寺(大官大寺) 奈良市大安寺2丁目平城京遷都後の 716年、藤原京の「大官大寺」は、「大安寺」としてこの地に移転した。東西3町、南北5町の…
菅 原 寺(喜光寺) 行 基 堂 奈良市菅原町行基木像が安置されている。 岩波新書 平城京の時代―シリーズ日本古代史〈4〉八世紀の日本は、国家…
「暗(くらがり)峠」からは、ハイウェイと並行しながらゆったりと昇っていく。杉、クヌギ、ヤブツバキ、ヤブニッケイ↓、アオキ、クマザサなどの藪。同じ標高で…
笠原十九司『日中戦争全史・下』 高文研, 2017. 株式会社 高文研www.koubunken.co.jp これまでのシリーズ記事: 日中戦…
「千光寺」行場の上部にある「西の覗(のぞ)き」に向かう。↓とつぜん路が切れてガケになっている。ここが「西の覗き」だろうか? それとも、ちょっと…
難波(なにわ)から平城(なら)京へ、生駒山地を越える古道を見ておきたい。ついでに「女人高野(にょにんこうや)」「女人大峰」とも云われた「千光寺」の行場に寄…
竹 林 寺 奈良県生駒市有里町行基の墓所がある。また、707年から 712年まで滞在した「生馬山坊」をここに比定する。 岩波新書 平城京の時代―…
高倉寺宝積院 堺市南区高倉台2丁行基を開祖とする「大修恵院」(705年起工)にはじまる。後白河院政期に高倉天皇に保護され、「高倉寺」の号を賜る。応仁の…
大官大寺址 「大官大寺址」の碑 と 天の香具山碑の手前は「九重塔」の基壇。左に見える一段高い畑が、金堂址。香久山西方の「高市大寺址」から、ここへ移す…
法興寺址(飛鳥寺)全景 南大門址から現・飛鳥寺金堂を望む。現・金堂の位置(写真中央奥)に、創建時「法興寺」の中金堂があった。この広大な範囲が、平城京に…
高宮山寺址 奈良県御所市鴨神鬱蒼とした杉林の中に、「史跡 高宮廃寺址」の碑が立つ。石碑の立っている場所が「金堂基壇」で、柱台の彫を残す礎石が並ぶ。低部…
崇福寺址 金仙滝と霊窟 大津市滋賀里町近江大津宮を造営した天智天皇が、山中で仙人に会う夢を見て、その場所を訪ねたところ、この「霊窟」に、じっさいに仙人…
地図↑を見ると、「高宮廃寺」のすぐ近くに「天ヶ滝」という滝がある。見えるところまで行こうとしたが、崖が崩れていて行けなかった。しかし、この近くには他…
葛城(かつらぎ)の金剛(こんごう)山といえばハイキングのメッカ。積雪の厳冬期でもアイゼンを装着したハイカーがひっきりなしに行き交う「ダイヤモンドトレール…
家 原 寺 堺市西区行基の生家に建てられた。文殊菩薩を本尊とすることから、現在では、受験生の合格祈願寺として人気がある。 岩波新書 平城京の時代―シリ…
平城京左京3条2坊 長屋王邸跡 聖武天皇治世の初期に朝廷のトップの座にあった「長屋王」邸の遺構が、量販店「M!NARA」の建設予定敷地で発見され、発掘・調…
矢田山頂上から遊歩道を戻って、「東明寺分岐」で「矢田自然公園」方面に折れる。こっちには、なぜか団体客は来ない。古い矢田丘陵の良さを満喫できる。 …
奈良時代の僧「行基(ぎょうき)」は、ここに橋をかけたとか、ダムを造ったとか、全国に伝説的な行跡の地があるが、じっさいのところ、奈良県と大阪府以外の場所に…
小回りのコースに変えたので、時間があまった。虫沢に「龍王寺」というお寺があるので訪ねてみる。禅でらのようだ。 この寺には讃歌があるらしい。ち…
「シダンゴ山」から西へ向かうと、70メートルほど下のタワで林道と交差する。ふだんは、この水平な道でピークを巻くのだろうけど、積雪が凍りついている。アイゼ…