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  • 去年今年

    観覧車回り続ける去年今年 金太郎 /かんらんしや/まはりつづける/こぞことし/昨年は俳句作りに集中し、自分らしい俳句、老いて行く生きざま模索し詠ん...

  • 抽斗の嘆き

    抽斗をかき回しつつ年惜しむ 金太郎/ひきだしを/ひつくりかへしつ/としおしむ/私の机には取りあえず入れて置く抽斗があります。「今日は忙しいから後で」とか...

  • 煤逃げ

    この歳でちゃんで呼ぶ人冬温し 金太郎 /このとしで/ちゃんでよぶひと/ふゆぬくし/この時期の人気の季語に「煤逃げ(すすにげ)」があります。年末の大...

  • 大室山麓

    着膨れて籠る大室山颪かな 金太郎 /きぶくれて/こもるおおむろ/おろしかな/妹は沼津市池に住んでいますが、この「池」という部落は大室山のロープウ...

  • 阿修羅像とにらめっこ

    阿修羅像睨み返して年の暮 金太郎 /あしゆらぞう/にらみかえして/としのくれ/老いてゆく自分と真正面から向き合った一年だったと振り返りま...

  • 湯豆腐と踊り出す

    湯豆腐の踊り始める一人酒 金太郎 /ゆどうふの/おどりはじめる/ひとりざけ/私は本当の酒の味を知らないと思う。酒がないと一日が終わらない...

  • 伊豆城ヶ崎海岸

    海鳴りの砲台跡や海桐の実 金太郎 /うみなりの/ほうだいあとや/とべらのみ/城ヶ崎海岸は海岸沿いに遊歩道が整備されています。小春日の一日...

  • 坂道

    自転車こぐ娘らの黒髪息白し 金太郎 /じてんしやこぐ/こらのくろかみ/いきしろし/散歩道の川土手が高校生の自転車通学の通学路となっていて、多く...

  • 鴨葱

    梟の森に珍客葱提げて 金太郎/ふくろうの/もりにちんきやく/ねぎさげて/若い頃、よく使った言葉に「鴨葱(かもねぎ)」があります。賭け事、主にマージャンで...

  • 転んでも只では起きまい

    逃げ場なく籠もるほかない年の暮 金太郎 /にげばなく/こもるほかない/としのくれ/コロナ旋風が吹き荒れています。誰もこれはという有効な感...

  • 祖父ちゃん似

    じいちゃん似と言われし浜に海鼠買ふ 金太郎 /じいちゃんにと/いはれしはまに/なまこかふ/田舎の実家に帰ると私の親父を知る人は殆ど居ませんが祖父の...

  • 返り花

    足元の鳩のこもり音返り花 金太郎 /あしもとの/はとのこもりね/かえりなな/「返り花」という季語は本来、小春日に誘われるように咲く桜の花...

  • 冬始め

    セーターの胸の膨らみ冬初め 金太郎 /セーターの/むねのふくらみ/ふゆはじめ/暦の上での冬はとっくの昔ですが私の地方では今が冬初めという感じで...

  • 烏のひとりごと

    木守には多過ぎないか烏鳴く 金太郎 /きもりには/おおすぎないか/からすなく/私が木守柿という言葉を聞いたのは祖父からでした。「てっぺんの実の2...

  • 大和言葉

    言い足らぬ言葉つくろひ冬紅葉 金太郎 /いいたらぬ/ことばつくろふ/ふゆもみぢ/紅葉のひと葉を添えて言伝に、なんと素敵なことばでしょうか。本屋さん...

  • 裸木の呟き

    裸木の瘤のふとぶと動じざる 金太郎 /はだかぎの/こぶのふとぶと/どうじざる/裸木の季節になって葉っぱを落した幹は若木と老木の差は一目判ります...

  • 人生模様

    枯野行く十四五人の列乱れ 金太郎 /かれのゆく/じゅうしごにんの/れつみだれ/大勢の人が集まるとなかなか一つにはまとまらないものです。先...

  • 南天の実

    こがらしや南天のぞく未練坂 金太郎 /こがらしや/なんてんのぞく/みれんざか/「難を取る」と縁起ものとして新年の活花に南天の実重宝はされ...

  • 北風

    ジョガーらの影長々と日の短か 金太郎 /ジョガーらの/かげながながと/ひのみじか/歩行者信号の点滅の中を風のごとくに駆け抜けていく若者たちの姿を見...

  • 屋敷畑

    冬麗ら大根太る屋敷畑 金太郎 /ふゆうらら/だいこんふとる/やしきばた/「屋敷畑」という言葉は都会周辺でも聞かれなくなって久しいが、私にはとて...

  • 金子みすゞ

    石蕗の咲く浦に古びし鯨塚 金太郎/つはのさく/うらにふるびし/くぢらづか/童謡詩人、金子みすゞの生まれ故郷は山口県長門市仙崎で、私の郷里の油谷町の隣町で...

  • 道了尊最乗寺

    大屋根の庇ふかぶか山眠る 金太郎/おおやねの/ひさしふかぶか/やまねむる/俳句仲間四人で天狗信仰の最乗寺に吟行です。コロナ旋風吹き荒れていますが足柄の山...

  • 老いてこそ人生

    余生とは斯くもありなん海鼠噛む 金太郎 /よせいとは/かくもありなん/なまこかむ/何てこった、余生とはバラ色のはずだった。しかし、そ...

  • 有馬朗人先生ご逝去

    残雪の白馬連山五平餅 金太郎/ざんせつの/はくばれんざん/ごへいもち/ 俳人で元東大総長の有馬朗人さんが今朝逝去されました(12月8日朝日新聞朝刊より...

  • 花八つ手

    虫たちの命さえざえ花八つ手 金太郎 /むしたちの/いのちさえざえ/はなやつで/花の少ない冬でも比較的暖かい我が家の周辺では活動する昆虫類も多く...

  • 竜の玉

    声出すや消ゆる気のする竜の玉 金太郎 /こゑだすや/きゆるきのする/りゆうのたま/この時期の散歩でいつもの気にかけているのが竜の玉です。蛇の髭の生い...

  • 巫女走る

    北風や長き廊下を巫女走る 金太郎 /きたかぜや/ながきろうかを/みこはしる/冬場の吟行地探しはなかなか大変です。そこで無難な舎利仏閣訪問...

  • 蜂の子とり

    蜂の子や大人に交じり子も走り 金太郎 /はちのこや/おとなにまじり/こもはしり/秋から冬にかけて面白い遊びは蜂の子取りでした。栄養たっぷりの蜂の子は...

  • 生まれ変わりは働き蟻

    それぞれに穴もつ虫や冬ざるる 金太郎 /それぞれに/あなもつむしや/ふゆざるる少し前まで日向ぼっこの私の足元に色々な虫が這いずり回っていたのに、今は...

  • 杣山の糧

    杣といふ親しきところ日向ぼこ 金太郎 /そまという/したしきところ/ひなたぼこ/杣とは杣山の略で、昭和以前には燃料は裏山の雑木でしたから、その雑木...

  • ラ・フランス

    待つといふ時の豊潤ラ・フランス 金太郎 /まつといふ/ときのほうじゆん/ラ・フランス/少し前の話になりますが、妹のもらい物のお下がりでラ...

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句集「西瓜の種」
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