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Tomo俳句 https://ameblo.jp/tomohaiku/

俳句は日々の日記であり、世界のイメージであり、心の表れです。

Tomo
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文京区
出身
奄美市
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2018/01/31

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  • 西行忌

    天も我もほのあかく生く西行忌山頭火放哉の背しぐれる西行忌西行忌椀に降るたましいを食らう西行忌寝て死にたいと缶が鳴る西行忌みがいた靴で草鞋追う

  • 糸桜

    天の雫のしぐれてる糸桜糸桜赤ながれゆき青に落ち水のなかきみも満開糸桜糸桜つめたい指が天もとめ糸桜いろはに惚れて口ふさぐ

  • 春の空4

    春空にまだ恋文が透けている紅くっきり実に残っている春の空春空に干すヒール、ディオールにこころ酒に春空てんてんと山頭火柩より飛ぶもののある春の空

  • 春の空3

    ノクターンの鍵盤踏みて春の道日付変更線超え滑空するカザルスの鳥此岸は桜彼岸の眼は水おおう春空の風翔けるカンパネラ春空を仮りの衣に鴉のファルセット

  • 春の空2

    天のどの使い円窓を開けたのは寝床から寝床へつなぐ夢泳ぐカクテルに青い地球が浮かんでる天使らの翔けてひきずる白い衣鴉が引っかいたあとの澄んだ月

  • 春の空

    鳥はまだもどり来ず春の空には春空のトランペットの耳鳴りよ色加えたい春の空の透きガラス春の空かなしみは無し風もなし春空よ生すべてまぼろしと言うか

  • 初花

    窓くもり紅濡れている初花の初花のいつかの香りいつの夢朝陽は笑みのなか染める初花を老いたれば初花口にふくみたく耳たぶに色匂わせて初花は

  • 春の河

    鎮める音の水底より春の河春の河渡れど渡れど空ひとつ泡溢れひとつとなりて春の河春の河天を溶かして海に入り脚ひかり滴のなかの春の河

  • 春分

    春分大路のひかりの曲がる角春分の生きのび蕾の柔らかさ羽ひかる少女の背は春分陽直ぐにすすみ春分の天割れる春分にいつもの砂場へイエロー合羽

  • 彼岸

    まっすぐに彼岸からひかるきみの笑み淡いあわい青隙間より彼岸見え彼岸菩薩の臍に風さらさらと彼岸にゆれる赤スカートと花雌蕊彼岸だねむしゃむしゃ一気にお茶も終え

  • 水温む

    水温み赤児あふれる朝明かし水温み青に天使が羽ひろげ水温むチェロに吹かれバスを待つ夕暮れのヒールゆっくりと水温む赤い指ワインゆらして水温む

  • 卒業

    ピアスを揺らし卒業の門をでる卒業写真ルーペの中のへの字口詰襟の子の背をさがす卒業式卒業す並木の陰の列くぐる卒業式子等の指先天を指す

  • 涅槃西風

    玉葱にあふれた朝に涅槃西風涅槃西風黄色の衣をくぐり行く写経の腕止め受ける涅槃西風涅槃西風新疆葡萄を三粒噛む涅槃西風スカート周りで戯れる

  • 3.11

    啓蟄の地踏めば波ときみの声接木跡手を当て握る腕ひとつ初雷のあたらしい雨まだ痛く天頂より燕一声立ちどまるたらの芽の天地集めて静かなり

  • ミモザ

    仮住いと大連ミモザ揺らす風ミモザと歴史抱き降りるバスステップ瀬戸内文庫ミモザ残す影の綾チキンソテーにミモザ今も黙りいてミモザ蝶になれ揺れ翔けるセーラーの背

  • 春雨

    天からの春雨受ける傘の先春雨の夢まであふれぽつぽつと春雨に遠いかなしみの香りあり春雨におおわれ星の透きとおり赤黄青春雨はねるドレミファソ

  • 雛と我いづれ流すか鏡見る娘無く老いるとも雛細きまま雛の唄一節止まりて波止まる雛出せば声聞こえくる家捨てるあられつまみに酔う夜の雛の前

  • ネーブル

    ネーブルに噛みつき吸う十五歳カリフォルニア香るネーブル二個の夜臍のキス隠しバス待つ手にネーブルネーブルを並べて眠る午後三時ネーブル噛む歯のかがやきと丸い紅

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