「古墳と埴輪」 和田晴吾
「古墳と埴輪」(和田晴吾著2024年6月岩波新書281p)を読みました。「日本列島の長い歴史の中で人びとが憑かれたように古墳づくりに熱中した時代があった」熱中現在残っているものだけでも159953基!日本の人びとの特性の中に量で表現するというのがあるのかもしれない。形に凝ったり埴輪に凝ったり副葬品に凝ったりしないでこれだけのものをつくる人材を持っているということを量で表現する。(大きな古墳になれば15年かかるというから)著者の視線は中国にも向かう。人が生きているのは「魂」(こん・精神天から与えられた陽性のもの)「魄」(ぱく・肉体地から与えられた陰性のもの)が体内に宿っているからだという。死ぬと魂魄は分離し一方は天に帰り、もう一方は地に帰る。だから肉体を古墳の表面の土を深く掘って埋めるのだ。さらに古墳の表面...「古墳と埴輪」和田晴吾
2024/07/31 16:43