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  • 「うらはぐさ風土記」 中島京子

    「うらはぐさ風土記」 中島京子

    「うらはぐさ風土記」(中島京子著2024年3月集英社273p)を読みました。夫バートの浮気で離婚し勤めていた大学での講師の仕事が無くなって30年ぶりにアメリカから帰って来た主人公・沙希人生の大転換点のはずなのに何だか実感がない。ぽけっとしている。というところに母校の大学から講師の口が舞い込み住まいは祖父の家を貸してもらえることになったて(祖父は今は施設にいる)「うらはぐさ」での暮らしがはじまる。30年ぶりの日本での暮らしでは(自分を浦島花子だと自認している)何とも奇妙な味のある人たちが沙希の周りを巡る。庭の手入れをしてくれる秋葉原さん。商店街の足袋屋の主人で店の屋上で「屋上菜園」をやっている(!)「これまで一度も、働いたことがありません」「もう、この年になると、おんなじだもんね」(働いていてもいなくても)...「うらはぐさ風土記」中島京子

  • 「小公女たちのしあわせレシピ」 谷瑞恵

    「小公女たちのしあわせレシピ」 谷瑞恵

    「小公女たちのしあわせレシピ」(谷瑞恵著2023年10月新潮社302p)を読みました。「小公女」で「しあわせ」で「レシピ」と来たらずいぶん甘そうな感じがするけどそうでもありません。舞台は家族経営の小さなビジネスホテル。そこにメアリさんという老女が長期滞在していた。自分の家を持たずホテルに住んでいたひと。まぁ、お金はあったらしい。メアリさんは、ある日、外で倒れて死んでしまう。どこの誰とも分からないメアリさんは行路病死人という扱いになってしまう。ピンクの服に麦藁帽子、大きなスーツケースを引いて、ミニ豚を連れていたメアリさん。スーツケースには古い児童書がいっぱいにつまっていた。メアリさんはその本を、あちこちに置いて歩いていた。作品にちなんだお菓子のレシピを挟み込んで。レシピはホテル備え付けの便箋に書かれていたの...「小公女たちのしあわせレシピ」谷瑞恵

  • 「水車小屋のネネ」 本屋大賞2位

    「水車小屋のネネ」 本屋大賞2位

    「水車小屋のネネ」(津村記久子著2023年3月5日毎日新聞出版刊)が本屋大賞の2位に!予想以上です!文中に挿絵が多いなあと思ったら新聞連載小説なのでした。ネネというのはヨウムという鳥ヨウムの寿命は50歳くらいで3歳児くらいの知能を持っている。ネネは水車小屋に住んでいて蕎麦粉を挽く手伝い(見張り番)をしている。住み込みで働ける仕事を探していた理佐は「鳥の世話じゃっかん」という求人票を出した蕎麦屋に勤めることになる。18歳の理佐は、母と8歳の妹律と3人で暮らしていた。が母子家庭暮らしに疲れた母が恋人をつくり理佐はアルバイトをして貯めた入学金を恋人に貢がれ家を出る決心をする。母の恋人は律に暴言を吐いたり夜に家から追い出したりしていた。理佐は律を連れて出ることにする。第一話(1981年)は理佐の物語。理佐の仕事は...「水車小屋のネネ」本屋大賞2位

  • 「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」 本屋大賞翻訳小説部門 第1位

    「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」 本屋大賞翻訳小説部門 第1位

    「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」(ボルム著2023年9月集英社)が本屋大賞翻訳小説部門第1位になりました!モモタロウ・ストーリーになっている。勤めを辞めて書店を始めたヨンジュの前に現れる人たち。ブック・カフェとして営業するためにバリスタを募集するとミンジュンという青年が。常連になったヒジュは店で読書会を開くようになりヨンジュの呼びかけで講演をした作家のスンウはヨンジュが依頼を受けて書いた原稿を見てくれるようになる。イベントが増えて多忙になったらサンスという読書好きの青年がバイトに立候補し客たちに本を薦める役をしてくれるようになる……「和音が美しく聴こえるためにはその前に不協和音がないといけない。今生きているこの瞬間が和音なのか、不協和音なのか……」という今を登場人物たちは生きている。ヨンジュは書店を開いた経...「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」本屋大賞翻訳小説部門第1位

  • 「卒業生には向かない真実」 本屋大賞 翻訳部門第2位

    「卒業生には向かない真実」 本屋大賞 翻訳部門第2位

    「卒業生には向かない真実」(ジャクソン著2023年7月東京創元社)が本屋大賞翻訳小説部門第2位に。「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」の続編(ミステリ)です。主人公を苦しい状況に置きそれを取り除く(指圧効果=ギュッと抑えてから取り除くと血行がよくなる)という小説の場合どれだけ容赦なく主人公を苦しい状況に置けるかが腕の見せどころだとは思うけれどこれはもうすごい。あの「賢くかつ愛らしいが、すこしクセの強いオタクめいた少女」(訳者)ピップが冒頭から「隠し持ったプリペイド携帯で精神安定剤を注文してそれを飲まないと眠れない」のだ。そして誰にもそれを相談できずにいいる。母、義父、恋人のラヴィ、友人たちの誰にも。2作目で遭遇した事件の影響だ。加えて繰り返される不気味なメールチョークで描かれた頭のない棒...「卒業生には向かない真実」本屋大賞翻訳部門第2位

  • 「BLANK PAGE 空っぽを満たす旅」 内田也哉子

    「BLANK PAGE 空っぽを満たす旅」 内田也哉子

    「BLANKPAGE空っぽを満たす旅」(内田也哉子著2023年12月文藝春秋288p)を読みました。ご存知樹木希林と内田裕也の娘で本木雅弘の妻で内田也哉子のエッセーです。人に会ってそのことを書いている。ちょっと一般人とは違うなと思うのは谷川俊太郎養老孟司坂本龍一桐島かれん是枝裕和横尾忠則などの会った人のほとんどが既に知り合いであるということ。樹木希林は著者を「人」に会わせることに熱心だったというから。どの人とも母と子、父と子の関係について話題が収斂していく。著者は、両親を亡くして間もない時期だった。面白く読んだのは写真家の石内都と会った話。石内都は亡き母の下着を作品として撮っている。石内のお母さんは群馬県で2人目の(女性で)自動車免許取得者だ。バス、ハイヤー、ジープ、何でも運転した。1人目の夫が戦死したの...「BLANKPAGE空っぽを満たす旅」内田也哉子

  • 「リカバリー・カバヒコ」 青山美智子

    「リカバリー・カバヒコ」 青山美智子

    「リカバリー・カバヒコ」(青山美智子著2023年9月光文社234p)を読みました。本屋大賞の候補作です。(4月10日発表)小さな公園にあるカバのアニマルライド(人形)、カバヒコ。喋りも動きもしないただいるだけ。だけど治したいと思っている部分にさわると回復すると言われているカバなのだ。思うように成績が上がらなくて悩んでいる高校生ママ友との付き合い方に悩んでいる母親耳が不調で仕事を休職している若い女性足が痛い小学生長年営んで来たクリーニング屋をやめようかと悩む80代の女性いかにもこの世に落ちていそうな悩みが取り上げられている。そして(カバヒコではなく)登場した人の「言葉」によって登場人物は悩みから方向転換していく。まことに的確な「言葉」によって。足が痛い勇哉に整体師が言う。「足から意識を飛ばす」ように。「痛い...「リカバリー・カバヒコ」青山美智子

  • 「受験生は謎解きに向かない」 ジャクソン

    「受験生は謎解きに向かない」 ジャクソン

    「受験生は謎解きに向かない」(ジャクソン著2024年1月東京創元社172p)を読みました。「自由研究には向かない殺人」シリーズの前日譚です。自由研究の課題として町で起こった殺人事件を選ぶピップ推理力抜群でちょっとこだわりが強いタイプ。本作はでは殺人事件は起こっているけれどまだ自由研究が始まっていない。ピップは友達に誘われて謎解きゲームに参加する。場所はコナー・レイノルズの家。「1日に1回しか船が来ない島のお屋敷」で当主のレジナルド・レミーが殺されるという設定だ。友人たちはそれぞれの役に扮している。当主の長男で一族の経営から外されているロバート当主の後継者と目されている次男のラルフラルフの妻でカジノの経営を任されているリジー執事のトッド料理人のドーラピップの役は当主の姪のシーリア・ボーン金持ちの一族から何の...「受験生は謎解きに向かない」ジャクソン

  • 「真夜中法律事務所」 五十嵐律人

    「真夜中法律事務所」 五十嵐律人

    「真夜中法律事務所」(五十嵐律人著2023年11月講談社259p)を読みました。特殊設定ミステリです。ある日なぜか死者が見えるようになってしまった検事の印藤累は案内人を名乗る男に「真夜中だけ開かれる法律事務所」に連れて行かれる。ってもうそれだけで前のめりになるような設定。法律事務所には死者が見える弁護士の深夜朱莉(あかり)がいた。死者がみんな幽霊になったら見える人にはうじゃうじゃ幽霊が見える?ということはなくて幽霊は命が絶えた場所から離れることは出来ないが午前2時から明け方までは自由に動くことが出来深夜法律事務所の椅子に座った時だけ話すことができるのだ。殺害された霊は犯人が明らかになったら成仏できる仕組みだ。(だから、この世に幽霊はそんなにいない)印藤が見かけた青年は(どうやら有名アイドル)個室スポーツジ...「真夜中法律事務所」五十嵐律人

  • 「バイバイ、サンタクロース」 真門浩平

    「バイバイ、サンタクロース」 真門浩平

    「バイバイ、サンタクロース麻坂家の双子探偵」(真門浩平著2023年12月光文社305p)を読みました。「麻坂家」は「まさか家」小学生の双子の男の子が探偵役のミステリ。短編集です。小学生の双子の男の子が登場して日常の謎を解く、ほっこり系だろうと思っていたらまったく違いました。毎回死体が現れる探偵役が滔々と謎解きを語る本格モノです。探偵役は兄の圭司弟の有人は毒舌の兄をカバーする気遣いの役回り。母を早くに亡くし2人は刑事の父と男3人で暮らしている。第4話の「黒い密室」では山の民宿で起こった殺人事件を(警察の到着が遅いのをいいことに)圭司が勝手に現場検証をし高校生を1人ずつ呼んで取り調べをし事件の解決を滔々と語る。(爽快です)でもね刑事の父が捜査情報を子供に言ったりそれを双子が友達に言ったり学校モノなのに教師がま...「バイバイ、サンタクロース」真門浩平

  • 「冬に子供が生まれる」 佐藤正午

    「冬に子供が生まれる」 佐藤正午

    「冬に子供が生まれる」(佐藤正午著2024年2月小学館364p)を読みました。落とし所はどのあたり?とにかくそれが気になる。7月のある日、丸田君のスマホにメッセージが入る。「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」???語り手は、普通、登場人物を「君」づけでは呼ばないでしょう。今どきは、小学校だって男女を問わず「さん」づけだ。ましてや会社だって。(丸田君は勤め人らしい)丸田君が小学生の時にもう1人の丸田君と佐渡君と仲が良かった。2人の丸田君は背格好も雰囲気も似ていたので佐渡君は2人を区別するためにマルユウ、マルセイと呼んでいた。(この丸田君は、どっち?)彼らは、小学生の時に山で宇宙船らしきものを見てそれが新聞に取り上げられてちょっとした有名人になった。高校生の時に当時の新聞記者に声を掛けられて3人は宇宙船を目...「冬に子供が生まれる」佐藤正午

  • 「あきない世傳 金と銀 特別巻下」 高田郁

    「あきない世傳 金と銀 特別巻下」 高田郁

    「あきない世傳金と銀特別巻下幾世の鈴」(高田郁著2024年3月ハルキ文庫319p)を読みました。(読者が)気になっていた人の様子が見える望遠鏡の特別巻嫁いだ先の店を失った結(主人公幸の妹)のその後が描かれている章もある。結夫婦は小さな旅籠を営んでいた。四十過ぎて産んだ娘が2人十になる桂と七才の茜やり手だった夫の忠兵衛は釣り三昧の日々を送っている。旅籠は結の美味しい料理でそこそこ繁盛しているけれど……結は思う。「こんなはずはない私の人生こんなはずはない」よく気がつく働き者の文字もすぐに覚えた聡い桂に姉の幸の面影が重なって、結は苛立つ。姉の店から奪った染めの型紙が何かにならないか何か、起爆剤に……一方桂は客から貰った縮緬の端切れでお守り袋を縫うようになる……まだ続くというこのシリーズ桂という少女が印象に残りま...「あきない世傳金と銀特別巻下」高田郁

  • 「あきない世傳 金と銀 特別巻上」 高田郁

    「あきない世傳 金と銀 特別巻上」 高田郁

    「あきない世傳金と銀特別巻上契り橋」(高田郁著2023年8月ハルキ文庫)を読みました。「みをつくし料理帖」シリーズの主人公に比べてどうも親しみの持てない主人公「幸(さち)」(次々に襲って来る困難を乗り越え次々に呉服屋商売のアイディアを繰り出していく)と思っていたけれどようやく著者はスケールの大きな人物を描きたかったんだなと分かってきた。自分の店のことだけではなく社会全体に目を向ける利益が上がることばかりではなく客の暮らしが豊かになることを願っているそんなスケールの大きな人物。閑話休題NHKのドラマ「あきない世傳」を見たけれどどうもね……人物に品がないというか厚味がないというか……そう思ったのは本書の第1話で弟に店を託して去った(幸の2番目の夫)惣次が江戸で姿を見せるまでが描かれていたからだ。惣次は井筒屋保...「あきない世傳金と銀特別巻上」高田郁

  • 「化学の授業をはじめます。」 ガルマス

    「化学の授業をはじめます。」 ガルマス

    本屋をはじめた作家の今村翔吾さんはある賞をもらった時書店員さんにこそお礼をしたいと100日あまりかけて(その間一度も家に帰らず)47都道府県の書店を回った。原稿は車中泊をしていた車の中で書いた。今村さんは言う。「朝ドラのように日々のルーティンの中に文学がちょっと落ちているというのはすごくいい国だなと思っています」そういえばこのところフィクション味が足りないなと反省。「化学の授業をはじめます」(ガルマス著2024年1月文藝春秋535p)を読みました。すごく面白いです。「調子は合わせません」と言う主人公エリザベスは化学者だ。(1960年代が舞台)女であるということで不利益を被ってきた。大学院では教授に乱暴されそうになり持っていた鉛筆で刺して怪我を負わせたため博士号を得られず、事件は隠蔽された。勤めた研究所でも...「化学の授業をはじめます。」ガルマス

  • 「超人ナイチンゲール」 栗原康

    「超人ナイチンゲール」 栗原康

    「超人ナイチンゲール」(栗原康著2023年11月医学書院241p)を読みました。講談のような文体(高校時代、よくラジオで講談を聴いていたものです)が面白い。「おめでとう。フローレンス・ナイチンゲールの誕生だ。ときは1820年5月12日。場所はイタリアのフィレンツェ……」(ナイチンゲールは両親の3年に及ぶ大新婚旅行中に生まれた)といった調子だ。子ども向けの伝記全集には欠かせないナイチンゲール灯を持って病室を回る場面が印象に残っている(というより、そこしか残っていない)ナイチンゲールは大金持ちのお嬢様だったので(父親の年収は億単位)看護師として働きたいと言ってもとんでもないと家族から反対された。(子ども向けの伝記では、そのあたりはぼかしてある)社交会にデビューして条件のいい人と結婚することを期待されていたのだ...「超人ナイチンゲール」栗原康

  • 「母の最終講義」 最相葉月

    「母の最終講義」 最相葉月

    「母の最終講義」(最相葉月著2024年1月ミシマ社169p)を読みました。「絶対音感」を書いた最相葉月さんのエッセー集です。お母さんが脳出血で倒れ脳血管性の認知症になったので著者の介護生活は20代からはじまった。26年続いた遠距離介護に限界が来た。ヘルパーさんの支援があってもお母さんの生活が立ち行かなくなったのだ。食材を大量に注文し届いた冷凍食品を冷蔵庫に入れて腐らせるヘルパーさんに暴言を吐く日に30回ほど電話を掛けてはワン切りするテレビで見たことと現実の区別がつかなくなった……(著者は思う認知症者はテレビが好きなのにテレビは彼らを見ていない片思いである彼らがニコニコ気持ちよくなれる番組を開発するというのはどうだろうか)著者はお母さんを東京に引き取って施設に入れる。一日おきに通って洗濯物を持ち帰る。お父さ...「母の最終講義」最相葉月

  • 「イラク水滸伝」 高野秀行

    「イラク水滸伝」 高野秀行

    「イラク水滸伝」(高野秀行著2023年7月文藝春秋474p)を読みました。古代文明誕生の地チグリス、ユーフラテス川が作った湿地帯は今、どうなっているだろうか?湿地帯というところは住みにくいところなのではないだろうか?それなのになぜ人々古代から連綿と住み続けているのだろうか?「誰も行かないところへ行き誰もやらないことをし誰も書かない本を書く」がモットーの高野さん今度の旅はいかに?と興味津々で読みはじめた。(表紙写真の前から2人目が高野さん)◯タラーデ(表紙写真の舟)を作ってそれで湿地帯の水路を旅する◯マーシュアラブ布(刺繍をした毛布)の正体を探る◯湿地帯の住人の生活を知るという3つの目標を立てた高野さんと同行者の山田高司さんしかし思うように計画は進まない。イラクでは外国人が単独で行動することは「あり得ない」...「イラク水滸伝」高野秀行

  • 「百人一首 編纂がひらく小宇宙」 田渕句美子

    「百人一首 編纂がひらく小宇宙」 田渕句美子

    「百人一首編纂がひらく小宇宙」(田渕句美子著2024年1月岩波新書258p)を読みました。「百人一首」といえばお正月に、親類が集まればやったものでした。今では小学校でもやっているところがあるとか。(歌の作者もまして順序など考えたことはなかったその順序が重要だったなんて……)前半は「百人一首」の編纂をしたのは藤原定家ではなかったという話。定家は「百人秀歌」というのは作ったけれど「百人一首」は「秀歌」に後世の人がちょっと手を加えたものなのだ。(え、そうだったの…)「百人一首」を編纂した人は(初めは札ではなくて冊子)「誰の次に誰を置くか」という配列を重視した。たとえば13番筑波嶺の峰より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりけるの陽成院と15番君がため春の野にいでて若菜つむ我が衣手に雪は降りつつの光孝天皇の関係は陽...「百人一首編纂がひらく小宇宙」田渕句美子

  • 「常設展へ行こう!」 奥野武範

    「常設展へ行こう!」 奥野武範

    「常設展へ行こう」(奥野武範著2023年12月左右社347p)を読みました。「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていた時ぽつぽつ読んでいたのですがまとめて読みたくなったので一度読んだから新鮮味がない?と思っていたけど、そんなことはなくてなかなかよかったです。webで読んでいた時よりも学芸員さんの「じまん話」が可愛らしく感じられて、ほっこりしてしまいました。(紙で読んだせい?)美術館のウリ作品はもちろん自分のオシ作品になると急に饒舌になる学芸員さんたち。館林美術館では彫刻家のフランソワ・ポンポン67才で「シロクマ」を発表して大人気になり77才で亡くなるまでたくさんの作品を発表した。「こんなにも美しい輪郭でできた彫刻他にはなかなかありませんから」と。青森県立美術館ではウルトラマンの生みの親・成田亨「成田さんのお宅...「常設展へ行こう!」奥野武範

  • 「現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた」 大滝ジュンコ

    「現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた」 大滝ジュンコ

    今年いちばん(といってもまだ3月ですが)の面白さという書評を見て読みたくなって書店に行ったらあったので(最近ポチッとするのをやめています)「現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていたマタギ村・山熊田の四季」(大滝ジュンコ著2024年3月山と渓谷社255p)を読みました。著者(以下ジュンコさん)は山形の東北芸工大を出て長崎県波佐見、富山県氷見でアートマネージャーなどをし新聞連載記事も書いていた。新潟県の県北の人口37人の集落・山熊田で農業とマタギをしている人と結婚ししな布(シナノキの樹皮から作った布)作家として活動している。ジュンコさんのドラマチックな人生記と思ったら違っていた。結婚までのいきさつシナ布織りをはじめるまでのことなどは何も書かれていない。読者の野次馬的好奇心はさらりとかわされ...「現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた」大滝ジュンコ

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