ゆらゆら荘にて
読者になる
住所
出身
ハンドル名
ゆらゆら荘にて さん
ブログタイトル
ゆらゆら荘にて
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/snufkinshat
ブログ紹介文
読書日記
自由文
-
更新頻度(1年)

75回 / 345日(平均1.5回/週)

ブログ村参加:2017/06/11

ゆらゆら荘にて さんの人気ランキング

  • IN
  • OUT
  • PV
今日 10/23 10/22 10/21 10/20 10/19 10/18 全参加数
総合ランキング(IN) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 975,731サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 0 10 0 0 0 0 10/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
本ブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 12,656サイト
書評・レビュー 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 3,307サイト
今日 10/23 10/22 10/21 10/20 10/19 10/18 全参加数
総合ランキング(OUT) 88,488位 90,264位 90,061位 圏外 圏外 圏外 圏外 975,731サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 0 10 0 0 0 0 10/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
本ブログ 425位 438位 431位 圏外 圏外 圏外 圏外 12,656サイト
書評・レビュー 111位 114位 104位 圏外 圏外 圏外 圏外 3,307サイト
今日 10/23 10/22 10/21 10/20 10/19 10/18 全参加数
総合ランキング(PV) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 975,731サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 0 10 0 0 0 0 10/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
本ブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 12,656サイト
書評・レビュー 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 3,307サイト

ゆらゆら荘にて さんのブログ記事

1件〜30件

新機能の「ブログリーダー」を活用して、ゆらゆら荘にて さんの読者になりませんか?

ハンドル名
ゆらゆら荘にて さん
ブログタイトル
ゆらゆら荘にて
更新頻度
75回 / 345日(平均1.5回/週)
読者になる
ゆらゆら荘にて
  • 廉太郎ノオト

    涼しくなりました。と言うよりはコートなしで歩くのは寒いくらいです。「廉太郎ノオト」(谷津矢車著2019年9月中央公論社刊)を読みました。ノオトの音?瀧廉太郎は音に惹かれる子どもだった。庭の水琴窟鹿威姉の弾く琴の音……竹田で小学校時代を過ごしていた時も誰も弾けないために埃をかぶっていたオルガンを弾きこなし家のバイオリンを持ち出して弾いてみたりした。廉太郎は官吏への道を勧める父の反対を押し切って音楽学校に入学する道を選ぶ。それは廉太郎の長い道のはじまりだった。音楽学校の予科に入学した廉太郎はある日バイオリンを弾く青い小袖の少女に出会う。自分の演奏は、ただ正しい音に当てていただけだが少女の演奏は低音の深みが違う。一音一音の際立ちが違う……その日から廉太郎は確かな目標を得た。少女は幸田露伴の妹の幸(こう)だった。廉太郎...廉太郎ノオト

  • 日本の文様解剖図鑑

    新聞の書評に載っていた「日本の文様解剖図鑑」(筧菜奈子著2019年6月エクスナレッジ刊)を読みました。この頃読み手を意識していないと思うものがよくあるけれどこれは、まあ、まことによくできている。自分の調べたこと、研究して来たことがどうやったら読み手に伝わるかをよくよく考えているのだ。日本は文様の国であるという。だからあちこちに文様がある。でその文様を見るためのストレッチとして前半は基本的な文様をイラストで紹介している。以前子どもには写真より絵の方が分かりやすいと言ったら怪訝な顔をされたけれど絵は伝えたい情報を整理して強調して伝えることができるのだ。紹介されるのは松、梅、菊、藤、瓢箪、流水、波……そしてそのバリエーションの作り方。梅一つでも裏梅、向こう梅、横見梅、三つ寄せ横見梅といったふうに広がっていく。後半は実...日本の文様解剖図鑑

  • わたしの良い子

    すっかり花の無くなった裏庭で咲き続けるキキョウそんなにがんばらないでエネルギーを来年に残したらと言いたくなるけれど「わたしの良い子」(寺地はるな著2019年9月中央公論社刊)を読みました。寺地はるなはクセになるのでついつい新刊が出ると手に取ってしまう。主人公の椿は妹の鈴菜が未婚で産んで置いていった朔(さく)を育てている。椿と朔は2人住まいで実家には椿の父が1人で暮らしている。椿は友達の穂積から「やさしいくせに他人への関心が薄いところが好きなんだよ。ワイドショー的関心っていうの?あんた、そういうの皆無だから」と言われるようなひとだ。無関心とは言っても椿には思ったことを「言う」反射神経がある。朔と同じ塾に行っている愛結の父親には「帰りたくないなと思ったら外で時間つぶせて、逃げ場があっていいね。奥さんには、そんな逃げ...わたしの良い子

  • もののふの国

    キキョウがねばり強く咲いています。「もののふの国」(天野純希著2019年5月中央公論社刊)を読みました。8人の作家が競作する「螺旋プロジェクト」の第3巻時代は中世・近世です。不思議な物差しが当てられて武士の時代が語られていく。青みがかった目を持つ海族(イソベリ)と黒い目を持つ山族(ヤマノベ)両者は決して共に立つことはない。それゆえ交互に立つ。平将門平清盛源頼朝足利尊氏足利義満織田信長明智光秀豊臣秀吉徳川家康大塩平八郎西郷隆盛……彼らが時代を去る時「声」は言う。「ソナタハ、スデニ役割を終エタ。モハヤ今生ニ為スベキコトハナイ」2つの一族の間に立ちある時は対立をただただ見守りある時は煽り、選ばれし者の背中を押すした存在がいる。そして片方の耳は大きく片方の目は蒼い。古くは源頼朝に挙兵を促した文覚足利幕府創設の黒幕と呼ば...もののふの国

  • 後宮の烏2

    ようやく長袖の季節になりました。「後宮の烏2(白川紺子著2018年12月集英社刊)を読みました。2巻目にしてようやくこの世界(中国王朝ファンタジー)に馴染んできた感じがします。王朝には代々、夜伽をしない烏妃と呼ばれる妃がいた。今の烏妃はまだ若い寿雪(じゅせつ)先代の烏妃に拾われた寿雪は、ある王朝の末裔だった。王朝の血を引くもののしるしとして銀の髪を持っている。寿雪はその銀の髪を黒く染め黒い衣をまとい先代の教えを守って独り暮らしていた。それなのにひとりまたひとりと身を寄せてきた者たちを傍に置くようになってしまっている。侍女の九九(じうじう)宦官の少年・衣斯哈(いしは)護衛の温蛍(おんけい)紅翹(こうぎょう)…………若い皇帝・高峻(こうしゅん)でさえもしばしば訪れる。(母を皇太后に殺され、廃太子となっていた高峻)「...後宮の烏2

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

    庭の隅にアカマンマが咲いています。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ著2019年6月新潮社刊)を読みました。子どもを巣立たせるとき何を持たせたらいいのだろう。食料?重いし、いずれ食べつくしてしまう……食料を調達するための道具?道具が壊れてしまったらどうしよう……では道具を作るための技?……子どもが大きくなったときどんな世の中になっているか分からない今どんなものを身に付けさせたらいいのかは「解のない問い」だ。筆者はイギリスのブライトンで暮らしている。配偶者はアイルランド人。中学生の息子がいる。題名の「ぼく」だ。彼は小学校を裕福な家庭の子どもが多い民族多様性のあるカトリックの学校で暮らし(筆者の家は裕福ではない)生徒会長までした。そのままカトリック系の中学校に入学するかと思いきや息子が...ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

  • ウナノハテノガタ

    ミズヒキの花がさかりです。「ウナノハテノガタ」(大森兄弟著2019年7月中央公論社刊)を読みました。螺旋プロジェクト・シリーズの第1巻目です。時代は原始。どこかよく分からないところのおだやかな湾に魚を捕って暮らす人々イソベリ族(たぶん)がいた。病になったりケガをしたりした人はすぐ目の前にある小さな島に舟で運ばれそこでイソベリ魚に変身し元気に暮らすことができると信じられている(たぶん)舟で運ぶ役目の人はオトガイの父カリガイある日オトガイの母のザイガイが落石によって大怪我を負い島に運ばれることになる。父はオトガイに一緒に行くように言う。父はこの頃、黒いものを吐くようになっていた(たぶん)ある日毛皮を着た女マダラコが現れる。山に暮らすヤマノベ族の女だった。マダラコはオトガイたちに矢を作ることを教える。初めての矢遊び(...ウナノハテノガタ

  • 月人壮士

    暑さがぶり返して今日の最高気温は32度です。「月人壮士(つきひとおとこ)」(澤田瞳子2019年6月中央公論社刊)を読みました。「螺旋プロジェクト」という8人の作家による「古代から未来までの日本を舞台にふたつの一族が対立する歴史」を描いた競作の第2巻。聖武天皇の時代です。ついつい歴史をこちら側から見ているので藤原氏は隆盛しているし日本中に仏教が広まっていると思ってしまうけれどそこに「抵抗」があったということに読んで気づかされる仕掛け。もう一つは聖武天皇(首(おびと)皇子)の姿が語られることによって浮かび上がってくるという仕掛け。語り手は橘諸兄聖武天皇に侍女の円方女王(まどかたのおおきみ)光明子(皇后)道鏡聖武天皇の娘、称徳天皇の皇太子・道祖王の兄塩焼王などなど天皇家とという大きな集団に対して新興勢力の藤原氏の娘・...月人壮士

  • 伊丹十三選集 ニ

    めずらしく函に入った本があると手に取ってみたら「伊丹十三選集」(全3巻2019年1月岩波書店刊)でした。第2巻「好きと嫌い」を読みました。うどんのようなパスタの時代にアル・デンテを語りまだ誰もアボカドを見たこともなかった時代にアヴォカード(鰐梨)のオードブルを語ったひと伊丹十三。時はたったけどまだまだ新鮮な言葉がある。(今だからこそ?)「車を出発させたとたんにわれわれの心は先へ先へと急ぎ始めるがあれはどういう現象なのだろう。この気持ちは「虫」なんだよ。「急ぎの虫」なんだよ。それゆえ、交通行政者諸君。交通安全対策をねる前にすべての運転者の根底に横たわるこの「虫」を徹底的に研究してほしいと思う」「男の稟質(ひんしつ)の中で最も貴重な動力は自らを変革する能力でしょう。日常生活に忍び込む精神の硬化と常に闘うためには柔軟...伊丹十三選集ニ

  • アーモンド

    道みち雨で生気を取り戻したカタバミの黄色い花が咲いています。「アーモンド」(ウォンピョン著2019年7月祥伝社刊)を読みました。そういえば韓国のものを読むのは初めてです。「ばあちゃん、どうしてみんな僕のこと変だって言うの?」「おまえが特別だからだろ。人っていうのは、自分たちと違う人間がいるのが許せないものなんだよ。よしよし、うちのかわいい怪物や」生まれつき扁桃体が小さいユンジェは感情に乏しく無表情で、恐怖を感じることも苦手だ。ユンジェは古本屋を営む母と祖母と暮らしていた。母はユンジェを「目立たない」ようにするためにパターンを教える。車が向かってくる→出来るだけ離れる相手が笑う→自分も微笑むお菓子を見る→僕も食べたいなぁと言う家の中に紙まで貼って。ある日(ユンジェの誕生日)食事に出かけた3人は暴漢に襲われ祖母は死...アーモンド

  • 誰だハックにいちゃもんつけるのは

    一休みしていたキキョウにつぼみがつきました。「誰だハックにいちゃもんつけるのは」(ヘントフ著1986年1月集英社文庫刊)を読みました。アメリカのとある高校で授業のテキストに「ハックリベリー・フィン冒険」を使おうとしたところある保護者からクレームがついた。作中に「ニガー(黒んぼ)」という言葉が度々出てくる。その言葉を読むたびに黒人の生徒は傷つくからこの本をテキストにするのはやめて図書室からも追放してほしいというのだ。本をテキストにして授業をしていた教師ノラは立ち上がる。図書室の新しい司書ディドリーも(なぜか、これまでの司書カレンは辞めていた)学校新聞の記者(高校生)バーニーも。「ハックリベリー・フィン」をないものにしてはならない。同じクラスのゴードンは追放派。バーニーの友人ケイトも賛成する。保護者の意見をよく聞く...誰だハックにいちゃもんつけるのは

  • 貸出禁止の本をすくえ!

    果物屋さんにリンゴが並ぶようになりました。「貸出禁止の本をすくえ!」(グラッツ著2019年7月ほるぷ出版刊)を読みました。児童向けの本です。主人公のエイミー・アン(表紙の赤いスカートの女の子)は両親には放課後はクラブに入っていると言いながら図書室で過ごしていた。家に帰りたくないからだ。両親は仕事で忙しく上の妹はバレエに夢中で共有の部屋はレッスン場と化しているし居間では下の妹が家中の紙をシュレッダーにかけては干し草ということにしてポニーになる練習をしている。でもエイミー・アンは何も言わないことにしている。言ったって無駄だからだ。パパに「エイミー・アン、こいつら(犬と妹)をなんとかしてくれないか」と言われた時「どうしてわたしが、なんとかしなきゃならないの?床をはいまわって犬とさわいでるのは、わたしじゃないのに」と思...貸出禁止の本をすくえ!

  • デフ・ヴォイス3 慟哭は聴こえない

    「デフ・ヴォイス」シリーズの3「慟哭は聴こえない」(丸山正樹著2019年6月東京創元社刊)を読みました。短編集です。手話通訳士をしている荒井はコーダ(ろうの親から生まれた聴こえる子)として育った。ろうの両親と兄兄の妻も、兄の息子もろうだ。家庭における荒井は少数派なのだ。荒井は刑事をしている妻のみゆきと妻の連れ子の美和と暮らしている。(つい忘れてしまうけれどこの作品はミステリでもあるのだ)第3話「静かな男」は刑事の何森(いずもり)が「空き家で変死体が発見された」という報せを受けたところからはじまる。「男は、静かに、だが確かに死んでいた」遺体のそばにあったのは着古した下着や作業着それとはそぐわないジャケットとスラックスがビニールのカバーを掛けられてあった。所々に○印のついたカレンダー数万円の現金の入った財布。男はホ...デフ・ヴォイス3慟哭は聴こえない

  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

    涼しい朝です。「菓子屋横丁月光荘浮草の灯」(ほしおさなえ著2019年6月角川春樹事務所刊)を読みました。シリーズの2巻目です。ひとりで古民家・月光荘(今は地図資料館になっている)の管理人として暮らす大学院生の遠野の世界に(副題にあるように)浮草と灯とそして紙がふっと浮き上がって輪郭を強めていく。遠野が古書店「浮草」に久しぶりに行ってみるとレジにはいつもの店主らしき男ではなくて若い女の人が座っていた。店主の水上は入院中だという。それも余命は半年という病で。若い人はアルバイトの大学生・明里(あかり)明里は、悩んでいた。水上に「浮草」の後を託されたものの自分にそんなことができるのかと……………そんなある日遠野は通りかかった「和ろうそく」店にふと入ってみる。「赤いろうそくと人魚」を読んでいたせいかもしれない。ろうそくは...菓子屋横丁月光荘浮草の灯

  • あきない世傳 金と銀 7

    「あきない世傳金と銀七碧流編」(高田郁著2019年8月角川春樹事務所刊)を読みました。大阪の五十鈴屋(呉服屋)の支店を江戸に出してからのストーリーの2巻目これがひょっとして?という伏線が敷かれていきます。当時ではまだ珍しい現金売りで商売をしている江戸支店店主の幸にスタッフは大阪の店の女中だったお竹(小頭役という職名になっている)佐助と大阪の店の番頭だった治兵衛息子の賢輔の3人だけ毎月14日にはお竹が講師になって帯の結び方無料講習会を開いている。解けないようにぎゅっと結べば帯にしわが寄って傷むかといって巻きつけるだけでは解けやすくて働く女の多いい江戸では不評だった。◯その解決策練っている時幸とお竹は華やかな長前掛けの紐で帯を固定している娘に出会う。(これが帯締めの元祖?)◯江戸の地味派手スタイルに合った柄を模索し...あきない世傳金と銀7

  • 前方後円墳

    まだまだ暑いです。2019年7月6日アゼルバイジャンのバクーにて開催されていた第43回世界遺産委員会において百舌鳥・古市古墳群の登録が決定したので出版されたばかりの「シリーズ古代史をひらく」(全6巻)の「前方後円墳巨大古墳はなぜ造られたか」(2019年5月岩波書店刊)を読みました。驚くのはこのシリーズが「海外の信頼できる研究者に執筆を依頼して国際的な観点からの新しい視覚を紹介していく」ということです。ということでこの巻も日本の研究者(5人)に韓国の研究者2人が加わっています。前方後円墳は朝鮮半島にもあるのだそうです。韓国ではもう、どんどん発掘して埋葬されているものについての研究が進んでいます。日本では、天皇の墓ということで、なかなか進んでいません。でも古墳はピラミッドのように中心部に墓室があるのではなくて完成し...前方後円墳

  • 恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ

    朝夕は少し涼しくなってきました。「恐竜まみれ発掘現場は今日も命がけ」(小林快次著2019年6月新潮社刊)を読みました。最近、恐竜モノを読んでもあんまりわくわくしないなぁと思っていたところこれはひさびさのわくわくモノ。だって筆者はこの夏に行われる恐竜展の目玉「むかわ竜」と「デイノケイルス」の両方の発掘にかかわった人なのだから。むかわ竜は北海道のむかわ町で発掘された化石だ。最初、尻尾(の化石)が見つかった時「続きがある!」と確信した筆者は(尻尾だけが沖合に流されて化石になるはずはない。流されるためには浮き輪になるものが必要なのだ。浮き輪になるもの=恐竜のボディ)筆者は、翌年、その現場で脊椎の化石を発見する。脊椎の化石があるならば全身の骨があるはずだ!むかわ町は筆者の主張を理解し崖を崩すために6000万円の予算を付け...恐竜まみれ発掘現場は今日も命がけ

  • ゴリラの森、言葉の海

    ようやく朝、窓を開けると涼しい風が入ってくるようになりました。「ゴリラの森、言葉の海」(山際寿一小川洋子対談2019年4月新潮社刊)を読みました。最初はゴリラの研究をしている山際寿一に(山際氏はマウンテンゴリラと一緒に木の洞で雨宿りをしたことがある)小川洋子がインタビューをしているような流れなのだけれど質問される中で山際は「僕(山際)は小川さんに問われるままにアフリカの熱帯雨林を歩く時の感覚を取り戻しゴリラになり会話が進むうちに言葉の森と自然の森は似ていることに気がついた」という感覚になっていたとあとがきで言っている。最終章で屋久島の森を山際が案内している時の会話は圧巻で2人は聞くひとと聞かれる人ではなくて語り合う人になっている。山際寿一の方にも問いが生まれているのだ。小川:本を読む体験と自然を歩くというのは似...ゴリラの森、言葉の海

  • 線は僕を描く

    もうすっかり地面が温まっているらしく朝の空気も生温い「線は僕を描く」(砥上裕将著2019年7月講談社刊)を読みました。知らないことが100%でも知っていることが100%でも人はその本を開かない知っていることと知らないことの混ぜ加減が大事なのだと何かで読んだ。そういう点ではほとんどの人にとって知らないこと100%のこの本青山は高校生の時、事故で両親を亡くす。直方体の真っ白な部屋の中に(閉じ込められて)いるような日々の中で押し出されるように大学に入った。高校時代のように事情を知る人ばかりではない環境の中で青山は古前君と出会い川岸さんと出会い展覧会場の設営アルバイトに行った先で西濱さんと出会い(後に水墨画家の篠田湖山の高弟・西濱湖峰だと知る)有名な水墨画家の篠田湖山と出会い有名な水墨画家の藤堂翠山と出会う。会場設営の...線は僕を描く

  • 日本発酵紀行

    いよいよ最高気温が30度に近くなってきました。このところカワキモノとの出会い運がなかったけれどこれは暑い季節に合いました。カワキモノというよりは半カワキモノという感じです。「日本発酵紀行」(小倉ヒラク著2019年6月D&DEPARTMENTPROJECT刊)日本中(47都道府県)を回って出会った「発酵」について書いている。出会ったものは、味噌、醤油、漬物、鮓、焼酎、日本酒、饅頭、葛餅、藍などなど発酵についてずいぶん調べているらしいけどそれを惜しげもなく捨てて書いているところが半カワキの骨頂だ。「大陸のタフな麹は比較的おおらかに、成り行きでつくられる。対して日本の繊細な麹は雑菌の侵入を防ぐために独立した場所で厳密な手入れを経てつくられる。八丁味噌はどう考えても日本よりも大陸寄りなんだ」という感じに延々と語りたいで...日本発酵紀行

  • 傑作はまだ

    毎日、雨です。「傑作はまだ」(瀬尾まいこ著2019年3月ソニー・ミュージックエンタテイメント刊)を読みました。定番をひっくり返して家からあまり出ない世間知らずの方が父その父に世間とのつながりをつくっていくのが子という設定。作家の加賀野は一人で暮らしている。そこへ突然息子の智(とも)が現れた。智の存在は知らなかったわけではない。若いころちょっとしたことで(付き合ってもいなかった)美月に子供ができた。美月が産んで育てるというのでそれ以来、月に10万円を送り(足りる?)美月からは「受け取りました」という手紙に智の写真が1枚同封されて来ていた。それも20才で終わっている。(智は25才になっている)智はインスタントコーヒーに温めた牛乳を入れると美味しいことローソンの唐揚げの味スタバでの注文の仕方を教え危機管理のために町内...傑作はまだ

  • よくできた女(ひと)

    雨が少なかったせいかいつもは倒れてしまうカスミソウが背を伸ばして咲いています。ある雑誌の「お気に入りの本」特集で取り上げられていたので「よくできた女(ひと)」(バーバラ・ピム著2010年11月みすす書房刊)を読みました。原題はExcellentwoman日本語では何と言ったらいいのでしょう。立派なひとではないしいい女ではもちろんないしきちんとしたひと?くらいのニュアンスでしょうか。牧師の娘のミルドレッドは父と母を亡くして今はひととりで部屋を借りて暮らしている。生活は両親の遺産と零落した貴婦人を助けるNPOのようなところで(午前中だけ)仕事でまかなっている。といってもまだ配給の続く戦後のロンドンでは周囲の人もみな質素な暮らしをしているのでそれで十分なのだ。(通いで掃除をする人を雇う余裕はある)ミルドレッドの生活の...よくできた女(ひと)

  • アトリと五人の王

    梅雨はあけていないのでしょうが雨の少ない日々です。「アトリと五人の王」(菅野雪虫著2019年6月中央公論社刊)を読みました。東琴(トゴン)の第一王女アトリは9才。ずんぐりとした体で低い背をさらに丸めいつもうつむきがちにのろのろと歩き話しかけられてもまともに返事をすることができない。(え、これが主人公?)継母の王妃によってアトリは柚記(ユシロ)の月王に嫁がされる。柚記は山がちの貧しい国で月王は今は病で寝たきりだった。(なんとまぁ、背負わされたものの多い人生)ところが柚記での暮らしは幸せだった。月王を慕う人々にあたたかく迎えられ月王はアトリに女の子に必要な3つのものを与えようとする。女の子に必要な3つのものさまざまのことを知り学ぶ・それは自分が世間での立ち居振舞いを知る・それは侍女のサヤが自分が大切な存在だと知る・...アトリと五人の王

  • 三ノ池植物園表本室

    キキョウが咲きました。「三ノ池植物園標本室」(ほしおさなえ著2018年12月筑摩書房刊)を読みました。体調を崩して仕事を辞めた主人公が素敵な古い家に出会い改装して住むようになって植物園の標本作りのアルバイトをしながら子供の頃から好きだった刺繍を再開しそれが売れるようになって……あらあらトントン拍子の話?とはならないのが筆者。この物語の世界男の登場人物と女の登場人物の間に線が引かれているように感じるのはなぜだろう?女たちの関係は縄文時代の女たちが土器作りか何かをする時のように円になっている。主人公を守るように。主人公の名前は風里(ふうり)だけど植物園の園長である教授は苫(とま)院生は小菊出入りの編集者は並木風里の刺繍を扱ってくれる店の主人の名前は桐生もう一つの物語の主人公は葉(よう)……みんな植物の名前だ。ふと立...三ノ池植物園表本室

  • 愛なき世界

    雨という天気予報でもたくさんは降れない今年の梅雨……「愛なき世界」(三浦しおん著2018年9月中央公論社刊)を読みました。「あの家に暮らす四人の女」の何も起こらない日常を読ませる腕には感心したけど今度は?と期待して読みはじめた。この作品も特段何も起こらない。(当事者にとってはそうも言っていられない出来事もあるけれど)でもどんどん読める。ページがこの倍あっても読めるに違いない。T大のそばにある洋食屋で働く藤丸陽太は出前をしに行った松田研究室で大学院生の本村紗英(さえ)に出会う。帰って来た藤丸(なぜか登場人物は全員姓で表される・男女の区別なく)は店主で師匠の円谷に「なんだ、竜宮城にでも行ってきたみてえな顔して」と言われてしまう。本当に松田研究室は竜宮城で本村は乙姫さまだったのだ藤丸にとって。だって本村は藤丸に自分の...愛なき世界

  • 火神子 天孫に抗いし者

    カモミールが咲いています「火神子天孫に抗いし者」(森山光太郎著2019年5月刊朝日新聞出版)を読みました。第10回朝日時代小説大賞を受賞した筆者のデビュー作です。設定された時代もめずらしい。大和朝廷以前の卑弥呼の時代なのだ。卑弥呼といえばおばあさん……のような気がするけどこのヒミコは15才の少女長髄(ながすね)の長である父から追放され山あいの村に師匠の左慈(さじ)と暮らしている。長髄は大和と称する御真木の軍に乗っ取られ少女・翡翠命(ひすいのみこと)も追われる身となる。長髄で生きのびたのは御真木の側近の左智彦(さちひこ)と右滅彦(うめつひこ)だけだった。左智彦は志願して御真木の政策を取り仕切る側近となる(何故?)右滅彦は翡翠命に付き従う。翡翠命は自分を捨てようとしていた。死への恐怖を感じた瞬間魂が抜け出てしまうの...火神子天孫に抗いし者

  • トリック

    梅雨寒の日々ドクダミが咲いています「トリック」(ベルクマン著新潮社2019年3月刊)を読みました。いいひととかいいものとかそんな単純なものではないということをついつい忘れている普段は。ユダヤ人の少年マックスは両親が離婚しそうになっていることに頭を悩ませていた。そんなある日マックスはザバティーニというマジシャンのレコードを見つける。両親が再び愛し合うための魔法の言葉を知りたい……それなのにレコードには傷がついていて肝心の言葉が分からないのだ。マックスはザバティーニを探し始める。そんなに簡単に出会えるはずはないのになぜかマックスはザバティーニを見つけ出してしまう。88才のザバティーニは老人ホームを料金滞納で追い出されそうになっていた。織り込まれる物語はザバティーニのものだ。プラハに暮らすラビの息子モシェは母を亡くし...トリック

  • 夢見る帝国図書館

    ラベンダーが咲いています。「夢見る帝国図書館」(中島京子著文藝春秋2019年5月刊)を読みました。小説家志望の「わたし」は上野公園でパッチワーク(というよりもつぎはぎ)のコートに頭陀袋のような生地のスカート白髪をショートカットにした喜和子という老女と出会う。喜和子は「わたし」に「上野の図書館(現国際子ども図書館)が主人公の小説を書いてみないか」と言う。図書館が舞台のではなくて図書館が主人公の小説……喜和子は図書館に「半分住んでいたみたいなもの」だというのだ。そこからは明治から現代に至るまでの図書館の話と喜和子の物語が交互に語られる。(クレープとクリームを地層のように重ねたお菓子のように美味しい物語が重なっている)「お兄さん」の背嚢にちょこんと入って図書館に入ったこと九州に住んでいたこと娘が大学に進学するのを待っ...夢見る帝国図書館

  • 銭湯図解

    「銭湯図解」(塩谷歩波(えんやほなみ)著中央公論社2019年2月刊)を読みました。大きなお風呂は得意ではありません。お風呂で何か読むのが楽しみなので(さすがに大きなお風呂ではできない)いつも家の小さなお風呂に入っています。図を読むのも得意ではありません。(そういえば知人の息子さん(小学生)に図を読み解くのがとても得意な子がいました。どこからこの情報を?と、いつも感心したものです)そんな二重苦条件のもと読んだこの本。(銭湯をアイソメトリックという技法で斜め上から描いた図に細かく書き込みがしてある)これが意外に面白くて図を隅々まで見て書き込みも全部読んでしまいました。柔らかかったからでしょうか最近の銭湯はサウナ水の浴槽(温冷浴のため)ジェットバス薬湯などが標準装備だと知りました。体調を崩して休職中だった筆者は銭湯通...銭湯図解

  • 鹿の王 水底の橋

    ムラサキツユクサが咲きました。「鹿の王水底の橋」(上橋菜穂子著角川書店2019年3月刊)を読みました。「鹿の王」の続編とはいってもヴァンは出てこない。ホッサルの物語です。医術師として施療院「チミヤ・トロス(小さき者たちの巣)」を開いているホッサルは施療院に出入りする若い祭祀医・真那に誘われて恋人ミラルとともに安房那領に行くことになる。ホッサルは真那の幼い姪・亜々弥の体調が優れないので看て欲しいという真那の言葉に心を動かされたのだ。ホッサルたちが安房那に滞在している間にも亜々弥の体調は悪くなる。どうやら遺伝性の血の止まらない病・香枝(こうし)の病を発症しているらしい。香枝の病に効く薬を求めてホッサルたちは花部(かべ)へと旅立つことになる。花部には何があるのか……折しも安房那では東乎瑠(つおる)帝国の後継者と目され...鹿の王水底の橋

カテゴリー一覧
商用