「崑崙奴」(古泉迦十著2024年11月海星社530p)を読みました。デビュー作を書いてからずっと潜っていてこの度24年目にして2作目を出しそれが推理作家協会賞になったという話題の作品です。舞台は唐親友の崔家の息子静(せい)が朝に家を出て、暗くなるまで帰って来ないという生活を続けているから来てくれと崔家の崑崙奴・磨勒(まろく)に請われて(崑崙奴は東南アジア系の召使い唐では外国人の召使いを抱えることはステイタスだった)浪人生の裴景(はいけい)は崔家にやって来た。そして静の行動の謎を解くために動くことになる。なぜか行動をともにすることになったのはトルコ人の賊曹(ぞくそう・警察官)の兜(とう)そのころ都では連続殺人事件が起こっていた。どの死体も腹部が切り開かれ内臓が取り出されているのだ。現場に内臓は残されていない...「崑崙奴(こんろんど)」古泉迦十