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言の葉花壇 https://blog.goo.ne.jp/kotonohakadan

何度聞いても美しい日本語。今日もマナ女とカナ女が呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

言の葉花壇
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2017/05/05

  • 卯花のさける垣根は

    #卯花のさける垣根は……★☆夕月夜ほのめく影も卯花のさける垣根はさやけかりけり:三条実房:歌意:夕暮の空のほの暗い月の光の中でも卯の花の咲いている垣根のあたりだけはくっきりと明るい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#千載和歌集第三巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~読み方やでぇ~ゆふつくよほのめくかけもうのはなのさけるわたりはさやけかりけりみなさん、お元気?卯花(うのはな)=はウツギのことよウチは知ってるでぇ。みんなも知ってるやろ。あの有名な童謡の「夏は来ぬ」の「卯の花の匂う垣根に~」の卯の花やでぇ。なんか幻想的な景色やろ。そうね。そろそろあたりは暗くなってきて、闇がどんどん広がる時刻の雨上がりに月が出て白い花と月の光が余計に白く見えてくるなんて、やっぱり幻想的ね。そうやろ、ぼちぼち鬱陶しい梅雨が始まるけ...卯花のさける垣根は

  • 急げやさ苗

    #急げやさ苗……★☆みたや守けふはさ月に成りに鳬急げやさ苗老もこそすれ:曾禰好忠:歌意:神域である田を守る番人よ、今日はもう五月になってしまった。田植えを急ぎなさい、早苗が伸びすぎて枯れてしまう。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#後拾遺和歌集第三巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~みたやもりけふはさつきになりにけりいそけやさなへおいもこそすれみなさん、お元気?ゴールデンウィークも終わっていよいよ本格的に暑くなって来たわね。みんなぁ、もう田植えは終わったかなぁ?お米が育つのは、それはそれは苦労が多いんや。種籾の時から芽が出るかな、早苗は育つかなそれとも育ち過ぎたかな、田んぼの水は足りてるかな、台風や長雨で稲は倒れてへんかな、穂の中に実はいっぱい入ってるかなぁって・・・それはそれは心配ばっかり...急げやさ苗

  • 藤波見には

    #藤波見には……★☆霍公鳥来鳴き響もす岡辺なる藤波見には君は来じとや:詠み人知らず:歌意:霍公鳥がやってきては鳴き声を響かせる丘のあたりのこの見事な藤をあなたは見にこないというのでしょうか。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~ほととぎすきなきとよもすをかへなるふぢなみみにはきみはこじとや藤の花が美しく咲く季節ね。来鳴き響もす(きなきとよもす)=は鳥が来て鳴き声を響かせてる様子のことよ。藤波=は藤の花房が風に揺れると波のように見えるのを喩えた様子よ。霍公鳥も藤の花を見て、嬉しくって鳴き続けてるのになんであんたは来ぇへんのやっていうことやろ。せっかく誘ってるのになんでやねんって。見事な藤の花観ながら、鳥の声聞きながらデートしよって思ってたのにぃ~って...藤波見には

  • まてといふに

    #まてといふに……★☆まてといふにちらでしとまる物ならばなにを桜に思ひまさまし:詠み人知らず:歌意:散るのを待ってと言って散らないで留まってくれたならこんなに桜の花に思いが増すことはないのに。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#古今和歌集第二巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~まてといふにちらてしとまるものならはなにをさくらにおもひまさましみなさん、お元気?はぁ~・・・あらっ、珍しいわね。マナちゃんが元気ないなんて。そやかて、もう桜の季節も終わりやろ。桜の花が咲く頃は、ウキウキ、ソワソワ、なんか楽しい気分になるけど、花が散る季節はいつも切ない気分になるわ。そうねぇ、そうかもね。でも、もう少しすれば、もっと艶やかな藤や薔薇が咲く季節になるわよ。そうすれば、マナちゃんもまた、ウキウキするわよ。そ...まてといふに

  • みわたせば

    #みわたせば……★☆みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の錦なりける:素性法師:歌意:都を見わしてみれば柳や桜を色とりどりに取り混ぜて都中がまるで見事な春の錦絵のようだ。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#古今和歌集第一巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~みわたせばやなぎさくらをこきまぜてみやこぞはるのにしきなりけるどうや!豪華絢爛な歌やろ。ザ・春!!!みなさん、お元気?そうやね。芽吹いた柳の緑、満開のピンクの桜、それにきっと他にも色とりどりのたくさんの花が咲いていて、それらを取り混ぜて本当に錦絵を見るようやね。あ~世間はお花見の季節や。花ざかりに都を見渡して詠んだと枕詞にあるから、昔の人もお花見したんかなぁ。ちょっとの間の浮かれた季節にワクワクするわ。マナちゃんはこの季節だけではなく一年中浮...みわたせば

  • 菫たんぽぽ

    #菫たんぽぽ……★☆鉢の子に菫たんぽぽこきまぜて三世の佛にたてまつりてん:良寛:歌意:鉢の子に摘み取った菫やたんぽぽを混ぜ合わせて三世の仏様にお供えしよう。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#良寛歌集より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~はちのこにすみれたんぽぽこきまぜてさんぜのほとけにたてまつりてんみなさん、お元気?鉢の子=は修業僧の食器、また、托鉢(たくはつ)の時に所持する器のことよ。三世の佛=はお釈様・阿弥陀如来様・弥勒菩薩様のことで、それぞれが現在、過去、未来を担ってる仏様たちね。こきまぜて=はかき混ぜてね。野原で菫やタンポポを摘んできてお供えして、外はすっかり春が来たぁ~!って!仏様にもお知らせや。みんなのところもそろそろ暖かなって来たやろ!菫たんぽぽ

  • 君に恋ふるも

    #君に恋ふるも……★☆我が心焼くも我れなりはしきやし君に恋ふるも我が心から:詠み人知らず:歌意:自分の心が恋焦がれるのも自分だ。いとしい人に恋焦がれるのも自分の心から。どちらも自分の心のせい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十三巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~わがこころやくもわれなりはしきやしきみにこふるもわがこころからはしきやし君=はなんてかわいい人や!って言うことやでぇ~カナ女さんには内緒やけど、これは時々、ウチも言われる言葉やでちょっとずつ暖かくなってきたから、みんなも心から恋焦がれるこんな恋をしようやぁ!!君に恋ふるも

  • なぞ身装はむ

    #なぞ身装はむ……★☆君なくはなぞ身装はむ櫛笥なる黄楊の小櫛も取らむとも思はず:播磨娘子:歌意:あなたがいないならどうして身を装う気になれましょう。櫛箱の中の黄楊の小櫛も手に取ろうとは思いません。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第九巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~きみなくはなぞみよそはむくしげなるつげのをぐしもとらむともおもはずみなさん、お元気?この歌は奈良時代の官吏で貴族の石川君子(いしかわのきみこ)が播磨国守の任を解かれて帰京する時に詠んだ送別の歌よ。播磨娘子(はりまのおとめ)は同じく奈良時代の女性だけれど詳細は不明なのよ。なぞ身装はむ=は身を整える、つまりおしゃれすることね。櫛笥(くしげ)=は櫛などを入れておく箱のことで今で言うお化粧箱ね。わっかるわぁ~やっぱり好きな人に...なぞ身装はむ

  • 真神の原に

    #真神の原に……★☆大口の真神の原に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに:舎人娘子:歌意:大口の里の眞神の原に降る雪はそんなにひどく降らないで。あたりには家もないのだから。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第八巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~おほくちのまかみのはらにふるゆきはいたくなふりそいへもあらなくにみなさん、お元気?真神(まがみ)=はオオカミのことよ。オオカミを神格化してこう言うのね。そして大口(おおぐち)=は真神にかかる枕詞。オオカミは口が大きいので大口ね。大口の真神の原=はオオカミの生息する野原のことね。いたくな=はひどく~~するなと禁止の意味ね。きっと、舎人娘子は雪の日にご主人様のお供かお使いで大口の真神の原を通らなければならないことがあったのね。うわぁwww怖いなぁ...真神の原に

  • 降り埋めける

    #降り埋めける……★☆軒も庭も降り埋めける雪のうちにいや珍らしき人の音づれ:良寛:歌意:軒も庭も降り積もってまっ白に埋めてしまった雪の中に珍しく人が訪ねて来てくれた。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#良寛歌集冬より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~のきもにはもふりうずめけるゆきのうちにいやめづらしきひとのおとづれみなさん、お元気?音づれ=は音連(つ)れで、訪問とか便りとか、つまり、音信の意味があるわね。良寛さんのお家は山の中で雪深いところや。そんな中に誰か訪ねて来てくれたり、お手紙来たらめっちゃ嬉しいやろうなぁ。ウチもみんなが来てくれて、ワイワイにぎやかにするのが好きやでぇ!雪が降って出かけられへん日はネットでワイワイやぁ~!降り埋めける

  • 春の初めに

    #春の初めに……★☆正月立つ春の初めにかくしつつ相し笑みてば時じけめやも:大伴家持:歌意:正月が来た春の始めにこうしてお互いに笑い合っているのはこの時節にはふさわしい━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十八巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?みなさん、お元気?あけましておめでとうございます読み方やでぇ~むつきたつはるのはじめにかくしつつあひしえみてばときじけめやも大伴の家持が天平勝宝2年(750年)1月5日に久米朝臣広縄(くめのあそんひろなわ)の館に招かれて詠んだと言われている歌ね。正月(むつき)=は昔の日本のカレンダーの読み方で最初の月を「睦月(むつき)」って言ったのよ。つまり、1月のことね。時じけめやも=は、ちょっと難しいけど、時期じゃないかな?、ううん、やっぱり時期だわ、っていう感じの使い方...春の初めに

  • 思ひ増す

    #思ひ増す……★☆いかにして恋やむものぞ天地の神を祈れど我れは思ひ増す:詠み人知らず:歌意:どうすれば恋心は止むのだろうか。天地のあらゆる神に祈っても恋慕う気持ちはいっそう増すばかりだ。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十三巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~いかにしてこひやむものぞあめつちのかみをいのれどわれはおもひます久しぶりやなぁ~みなさん、お元気?マナちゃんもお久しぶり。ウチもなぁ、早くみんなに逢いたかったんやけどなぁ、管理人さんがなぁ、引っ越ししてインターネットの変更やら何やらでめっちゃ忙しかったんや。年末やろ、よけいにな。またこらからも、頑張るから応援してやぁ~!そうね。みなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。思ひ増す

  • 稲葉かき別け

    #稲葉かき別け……★☆恋ひつつも稲葉かき別け家居れば乏しくもあらず秋の夕風:詠み人知らず:歌意:家を恋しく思いながら稲葉をかきわけて収穫小屋に居るとしきりに秋の夕風が吹いてくる。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~こひつつもいなばかきわけいへをればともしくもあらずあきのゆふかぜみなさん、お元気?家居れば=とは、昔は稲刈りの時期に田んぼのそばに仮の農作業小屋を建てて泊まり込んで作業したそうよ。百人一首の第一番の天智天皇の歌にも出てくるわね。秋の田の刈穗の庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつゝ(天智天皇御製後撰和歌集第六巻より)天皇も稲刈りして、作業小屋で休んだりしてたんや。村人総出で稲刈りして、刈った稲を、雨や盗難から守るために泊まり込んで番をしたん...稲葉かき別け

  • 笛や太鼓の

    #笛や太鼓の……★☆里べには笛や太鼓の音すなり深山は澤に松の音して:良寛:歌意:里には笛や鼓の音がしているのに、私の住んでいる山奥の沢には、風に吹かれる松の音しかない。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#良寛歌集雜より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~さとべにはふえやたいこのおとすなりみやまはさはにまつのおとしてみなさん、お元気?秋祭りの季節やなぁ。そうね。賑やかな村里と自分が暮らしている庵の周辺の静けさや淋しさの対比が出てるわね。そらぁ、しゃあないわ。だって、良寛さんは修業の身やねんから。静に質素に暮らさなアカンねんで。でも、お経読んでても、お祭りに行きたくて行きたくて、ソワソワしてる良寛さんが目に浮かぶわ。さぁ!そやからウチが良寛さんの代わりに、このにぎやかなお祭り行ってきたることにするわw...笛や太鼓の

  • あらしかも疾き

    #あらしかも疾き……★☆ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあらしかも疾き:詠み人知らず:歌意:真っ暗な夜がやってくると巻向の川音が高くなってきた。即刻、嵐がやってくるようだ。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第七巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~ぬばたまのよるさりくればまきむくのかはとたかしもあらしかもときみなさん、お元気?9月になると台風や大雨が多い季節ですね。ほんまや!せっかくお米や、野菜、果物が秋に向けて実をつけてるのに嵐でダメにならへんか心配やわ。みんなの所は大丈夫~?あら、まあ、マナちゃん食べ物ばっかりの心配やね。あたりまえや。これから何でもおいしい季節やから。それにしても昔の人は、テレビやラジオ、気象衛星なんかない時にどうやって、大雨や嵐のことを事前にわかったんやろ...あらしかも疾き

  • 月たけて

    #月たけて……★☆雲消ゆる那智の高嶺に月たけてひかりをぬけるたきのしら絲:西行:歌意:雲が消えた那智の山頂では月が冴えわたり光を貫き滝が白糸のように輝いている━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#山家集上巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~くもきゆるなちのたかねにつきたけてひかりをぬけるたきのしらいと今日この頃のお月さん、めちゃ、でっかくてきれいやろ。ついこの間、十五夜やったんやで。お月さんは大体、15日間隔で満月になるやんで。秋は空気が澄んできて空も高く、夜空もきれいやろ。だから、お月さんもきれいなんや。みんなも時々、空を見上げてきれいなお月さんをほめてやってやぁ。月たけて

  • 近江の海

    #近江の海……★☆近江の海辺は人知る沖つ波君をおきては知る人もなし:詠み人知らず:歌意:琵琶湖の岸辺の穏やかな波は誰でも知っていても、沖の方で立っている波のように私の心中の思いの激しさはあなた以外に知る人はいない。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十二巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~あふみのうみへたはひとしるおきつなみきみをおきてはしるひともなしみなさん、お元気?近江の海(あふみのうみ)=は琵琶湖のことよ。そういえば、マナちゃんと先日行ったわね。そうやでぇ。湖西(琵琶湖の西側)の岸辺で夜明けから朝日を写して、湖に映る朝日の光の道を写すつもりやったけど、残念なことに曇ってて、ちゃんと写らへんかったわwww。お天気やったら朝日の光の道が琵琶湖にできるんやけどなぁ。ほんとちょっと残念...近江の海

  • はろはろに

    #はろはろに……★☆はろはろに思ほゆるかも白雲の千重に隔てる筑紫の国は:吉田宜:歌意:遥か遠くに思われる。白雲が何重にも隔てている筑紫の国は。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第五巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~はろはろにおもほゆるかもしらくものちへにへだてるつくしのくにははろはろ=は「はるかに」とか「はるばる」とかやで。筑紫の国=今の福岡県の西側やで。みなさん、お元気?吉田宜(よしだのよろし)は大伴旅人さんのお友達。大伴旅人は神亀4年(西暦727年)に大宰の帥(だざいのそち=大宰府長官)として筑紫の国の大宰府に赴任したのよ。この歌は、吉田宜が、大宰府に赴任している大伴旅人に宛てた天平2年(西暦730年)7月10日付の書簡に添えられた和歌で、これ以外に3首が『万葉集』に載せられて...はろはろに

  • 風さへあつき

    #風さへあつき……★☆ゆきなやむうしのあゆみにたつちりの風さへあつき夏の小車:藤原定家:歌意:猛暑で行きあぐねる牛の重い足取りに土埃が舞い上がる。そこに吹く風までが暑い真夏の牛車。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#玉葉集第三巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~ゆきなやむうしのあゆみにたつちりのかせさへあつきなつのをくるまゆきなやむ(行きなやむ)=はうまく進めなくて苦労して苦しんでるようすやで。小車(おぐるま)=は牛車のことやで。まぁ、今で言うと自家用車や。意味は、もう、ほんま、このままやで。とにかく歩いてても、車に乗ってても、日中の移動は危険な暑さや!みんなも気ぃつけやぁ~次はもっと涼しくなるような歌、探すからなぁ。風さへあつき

  • 暗きより

    #暗きより……★☆暗きより暗き道にぞ入りぬべきはるかに照せ山の端の月:和泉式部:歌意:暗闇から暗闇の煩悩の道へと迷い込んでしまいそうです。月の光よ、私たちの進む道を遥か先まで照らしてください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#拾遺和歌集第二十巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~くらきよりくらきみちにぞいりぬべきはるかにてらせやまのはのつきみなさん、お元気?拾遺和歌集では雅致女式部作となってるわね。「雅致女式部」とは和泉式部の事よ。和泉式部の父は越前守大江雅致(おおえのまさむね)、母は平保衡の女(たいらのやすひらのむすめ)。橘道貞(たちばなのみちさだ)と結婚して、道貞が和泉守に任ぜられた時に、ともに下向したので、父の官職名「式部」と合わせして「和泉式部」と呼ばれたのよ。この歌は一条天皇の皇后...暗きより

  • 落ちたぎつ

    #落ちたぎつ……★☆泊瀬川白木綿花に落ちたぎつ瀬をさやけみと見に来し我れを:詠み人知らず:歌意:泊瀬川の白い木綿の花が咲いたように流れ落ちる激しい川の瀬の景色がよいというので見にやってきた私です。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第七巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?アッツいなぁ~読み方やでぇ~はつせがはしらゆふはなにおちたぎつせをさやけみとみにこしわれをさやけみ=は明るくはっきりしていることやで。泊瀬川(はつせがわ)=は奈良県桜井市の初瀬川渓谷のことやで。三重県の松坂まで行く街道があって、別名、初瀬街道というんやで。渓谷を流れる川、しかも、流れが速いところとかもあって、ミストパワー全開や。暑いからこんな場所きっと涼しいんや。昔の人も涼みに行ってたんや。天然のエアコンや!落ちたぎつ

  • うつろふ色と

    #うつろふ色と……★☆月草に衣色どり摺らめどもうつろふ色と言ふが苦しさ:詠み人知らず:歌意:露草で衣を青に染めて摺りたい思うけれど、すぐに色が変わりやすいと言われたので心が苦しい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第七巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~つきくさにころもいろどりすらめどもうつろふいろといふがくるしさ月草ってどんな植物?原文では鴨頭草って書くけれど「つゆくさ(露草)」の古い呼び方よ。夏場によく見かけるわね。昔は青色の着物を染めるのにこのつゆ草を使ったけれど、色がすぐにあせてしまうのが難点やったみたい。自分が心を寄せる人のことを、あのひとは最初は良くてもすぐに心変わりをするよと、周りに言われて思い悩んでいる女の子の歌やね。う~ん、相手の人はモテモテやったんかなぁ~。でも、...うつろふ色と

  • ここだ愛しき

    #ここだ愛しき……★☆多摩川にさらす手作りさらさらになにぞこの子のここだ愛しき:詠み人知らず:歌意:多摩川で手織りの布をさらさらとさらしている。更に更にどうしてこの子はこれほど愛しいく可愛いんだろう。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十四巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~たまがはにさらすてづくりさらさらになにぞこのこのここだかなしきみなさん、お元気?昔、多摩川の河畔流域では、手織りの麻布を税として朝廷に収めていたのよ。現在の調布という市の名称は昔の税金を意味する調(その土地の特産物を納める)で、布を納めていた場所なのでついた名前だそうよ。調布市内には布田(ふだ)、とか染地(そめち)など布にかかわる地名があるのはそんな理由からかもしれないね。このころの税法は中国から取り入れた方法で...ここだ愛しき

  • 螢なりけり

    #螢なりけり……★☆澤水に空なる星のうつるかとみゆるはよはの螢なりけり:藤原良経:歌意:沢の水面に星が映っているかと思ったけどよく見たら夜半に飛び交う蛍だった。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#後拾遺和歌集第三巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~さわみずにそらなるほしのうつるかとみゆるはよわのほたるなりけり川辺に蛍が飛び交って涼しそうやろ。暑い日でもこんな涼しそうな歌、考えられるんやなぁ。今はエアコンや扇風機あるから便利やけど、それにしても暑っいなぁ~。しっかり水分補給して気ぃつけよな。螢なりけり

  • 七夕のこころに添えて2首 行き帰るに・仰ぎて待たむ

    #行き帰るに……★☆霞立つ天の川原に君待つとい行き帰るに裳の裾濡れぬ:山上憶良:歌意:霞が立つ天の川原であなたが来るのを待ちながら、行ったり来たりしていると、裳のすそが濡れてしまいました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第八巻より■□■#仰ぎて待たむ……★☆夕星も通ふ天道をいつまでか仰ぎて待たむ月人壮士:詠み人知らず:歌意:宵の明星が行き交う天の道をいつまで振り仰いで待っていようとするのか月のように美しい若者は。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第十巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?今夜は七夕やでぇ~読み方やでぇ~かすみたつあまのかはらにきみまつといゆきかへるにものぬれぬゆふつづもかよふあまぢをいつまでかあふぎてまたむつきひとをとこみなさん、お元気?行き帰る(いゆきかへる)=は行き...七夕のこころに添えて2首行き帰るに・仰ぎて待たむ

  • 今日の小雨に

    #今日の小雨に……★☆我妹子が赤裳の裾のひづちなむ今日の小雨に我れさへ濡れな:詠み人知らず:歌意:愛しいあの子は今頃、赤裳の裾を濡らしながら歩いているんだろうな。そんな今日の小雨にあの子ばかり濡れさせない、私も濡れながら行こう。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━#万葉集第七巻より■□■みんなぁ、元気ぃ~?読み方やでぇ~わぎもこがあかものすそのひづちなむけふのこさめにわれもやぬれなみなさん、お元気?我妹子(わぎもこ)=は恋人とか、妻とか、愛しい人とかの意味よつまり、彼女やな。ひづちなむ=はひづちは濡れるで、なむが推量、だろうだから、濡れているのだろうね。うんうん、デートの帰り、別れたら雨が降ってきて彼女も濡れて帰ってるころやから、僕も濡れて帰ろ~って感じやなぁ。きっと今日のデートは楽しかったんや!そうね...今日の小雨に

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