主に純文学小説を最近は載せています。
連載的でもありますが、大体読みきり作品(一話で完結的な意味を持つ)が多いです。
目が覚めて、ぼくの一日が始まる。(きみは酷く怯えているように目覚める。)都合の良い夢(だれかに無条件に愛される夢)に浸るのは精々約一時間)で起き上がって紅茶を淹れる。この部屋の窓から、外を眺めるのは憂鬱であることのほかはない。もうこの部屋に、陽が射す日はない。ぼくはあの夜、いつもの苦しみを忘れられる為の特製ドリンクを作って飲んだ。それはただの、安いブランデーとカフェインレスのインスタントコーヒーと黒糖とシナモンとソイドリンクと水を混ぜたものだった。それをプラスチックのマドラースプーンで混ぜたら、グラスのその表面に、この星の未来が映し出された。ぼくは限界まで、そこに悲劇的人類の未来を夢見た。人類…
そういえばぼくは、ぼくはどれくらいの時間をこうして過ごしているんだろう。この星で。この場所で。涼しい秋の宵の風が、きみを通りぬける。今、ひとつの存在が、永遠に死んだんだ。目を覚ますことを、きみはやめる。ぼくは二度と、此処へ戻らない。きみは二度と、生まれては来ない。それが、ぼくらの約束だった。今、ひとつの星が、静かに、だれにも知られずに消えてゆく。人々は、その星を懐いだす日もない。青く美しい、そのひとつの星を。闇のあいだから、彼がぼくに最後に伝える。わたしはもう二度と、あなたと共に生きることはないだろう。あなたが生きてきたわたしという存在を、あなたは忘れる。本当に色んなことをあなたとわたしは共に…
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