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悠石
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保土ケ谷区
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久山町
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2017/01/01

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  • 三月の自選五行詩(その1)

    樹々たちの常に切らさぬ集中に年ごと区切る年輪作り鉄路の科学のひいた幸せと別の行く道古道と残り高く飛ぶカラスの一羽夕焼けの西に向かって黒点に消え生きようと励む意欲のリビドーが生きもの全て生へ駆り立て変化したおのれはあの時自覚してダラダラならぬ人の変身見え方の深く広くに生き方の深まる程に連れ添い変わり脱ぎつつに登頂目指す道行の至って見れば全望開け煩いの善事にまとう花に風月には雲の魔の多さかな目を一つ追加に進化人間も日々の暮らしに永遠を見て景色とて両目を広く離すなら常の景色の遠近は消え三月の自選五行詩(その1)

  • 老いの繰り言 生死は仏の御いのち

    熟睡に話しかけられ音もせずあの世に行けばさらに静かか熟睡にいのちは消えずわれ支え覚めても寝ても支えるいのち離そうに切れぬ生死のつながりを見落とす人の生のみを見て老いの繰り言生死は仏の御いのち

  • 余滴々 真剣なければ惰性に流れ

    何一つ決まりのつかぬ歴史かな忘れたころにまた繰り返し無縁にも時間を生きぬ真善美役に立つほど落ちぶれもせず発想の自由に駆ける柔らかさ天才棋士の真剣は生み余滴々真剣なければ惰性に流れ

  • 老いの繰り言 井戸のごときこころかな

    湧く水の底を浚って清くなり思いの底も浚って清く過ぎたるはすべてご破算ゼロにして涸れたこころに英気は湧いて悩んでもどうにもならぬをなお悩み悩むは趣味か悩むを好み老いの繰り言井戸のごときこころかな

  • 余滴々 必要なければ考えず

    ケアレスに毛深い動物気高きを毛薄な人間毛ほども恥じず逃げるのが本性なった人間の面倒避けて逃げれば勝ちに謙虚なこころにされて生まれ来ることに対処のほんとの知恵の余滴々必要なければ考えず

  • 老いの繰り言 点滅しつつ流れに流れ

    善し悪しもこの世の一コマ二度無いと思うこころに味わい深く五里霧中往くへも知れぬ絶望にわれを失い光や射しこみ現実の世のことどもの嘘ばかりまことにしてはピエロの哀れ老いの繰り言点滅しつつ流れに流れ

  • 余滴々 単純に割り切れず

    虚しいと思うこころの底深く波に揺れない澄んだ静かさ住む人に他人に見えぬ秩序あるたとえ乱雑散らかる部屋も音遥か妻の外出夢に聞き一人居残る別れに泣いて余滴々単純に割り切れず

  • 老いの繰り言 五感に尽きず

    風に揺れ事も無げなる野の花の今に無限を映して揺れて五感超え感じ叶わぬあるというあるの普遍は無いにも似たるエゴはあれ反転させてゴエにして呉越を越えて平靜となり老いの繰り言五感に尽きず

  • 余滴々 切ない思いの片便り

    片思い歌に託していずれかにおわす詩神へ片便りして宛て無くも思いの丈を歌に詠みただ山彦の片便りかなわが歌の宛てなく送る片便りどこに配られ読まれることか余滴々切ない思いの片便り

  • 老いの繰り言 ドラマチックかな

    大空に星をちらせて地平まで宇宙の迫る圧倒感よ一輪の花を見つめて宇宙へと連なり響く交響を聴き一斉に花を咲かせて春来たる手練の技に季節を演じ老いの繰り言ドラマチックかな

  • 余滴々 遠くにあらぬ豪華客船

    甲板をギャンブル場に日本丸浮かれ居る間に航行不能にイベントにうつつ抜かして足元に突然起こる地盤の液化嘘つくも七十五日やり過ごし長生きすれば万事は良しに余滴々遠くにあらぬ豪華客船

  • 老いの繰り言 等身大の暮らし

    目立たずに無理なく暮らす平穏さ人目を引いて増える煩い縁まかせ交わる人の移り行き去るもの追わず来る拒まず偉くには成ろうとしない評されて褒めての言いかけなしたことか老いの繰り言等身大の暮らし

  • 余滴々 春爛漫

    咲き匂うコブシの覆う花の庭しらぬあるじの床しさ思われカーテンに透かして見える海棠のベールの乙女の微笑むごとく寄り添って満天星ツツジ馬酔木咲く白とピンクの鈴の饗宴余滴々春爛漫

  • 老いの繰り言 無意識に知情意含み

    栓を開け水飲むカラス因と果を結ぶ思考を無意識にして満開へジッと構える桜木の息の整え聞こえるような羊水に漂い聞いたクラシック息子は生来聴くこと好み老いの繰り言無意識に知情意含み

  • 余滴々 距離の間合いの難しさ

    不即不離へだてをいかに按排か筋のごとくに生きるに通し皺のある老人さえも等し並みもの見る目には美しきかな難しや好悪を抜きに向き合ってそれのあるまま受け取ることの余滴々距離の間合いの難しさ

  • 老いの繰り言 人間学に帰する哲学宗教

    おのれほど興味の尽きぬ素材無く寝ても覚めてもためつすがめつ外よりは人を究めた仏教の今に思えば先見の明飽きもせずのべつ性談恥もせず性に憑かれた妖怪なって老いの繰り言人間学に帰する哲学宗教

  • 余滴々 おのれを知るは知らされ知って

    ありえぬは人の目覚のだらだらと覚める時にはハッと気づいて裏にある鏡の闇にもの映りおのれの闇に世界を映し挿し木した啓翁桜の花咲いてほんの二輪も驚き眺め余滴々おのれを知るは知らされ知って

  • 老いの繰り言 通行証の学卒か

    赤門をくぐった先に田舎出の可能多さに途方に暮れて学寮の暗い穴から巣立ったはトンビか鷹かフクロウなのか学問が世過ぎにすぎぬ成れの果て暇となっては退屈ぼやき老いの繰り言通行証の学卒か

  • 余滴々 馬に念仏 ブタに真珠かな

    こころ向き貧しくあれば暮らし向き豊かといえどなにごとならん感じ取るこころに応じ住むところどうにも変わる地獄か涅槃それなりに写して去るか生きたのか生きなかったかぼんやり残し余滴々馬に念仏ブタに真珠かな

  • 老いの繰り言 淋しきは下地のごとく

    個別にか生の叶わぬ生きものに影と寄り添う生きる淋しさ窓を這う汚れた虫の淋しさや知るか知らずか姿を消して有用を追い求めては道化かなおのれも知らず道具に落ちて老いの繰り言淋しきは下地のごとく

  • 余滴々 忘れていても身は休まず

    緩まずに生きる木々の真剣を見るにつけてもこころは締まり日常が奇跡か夢と成り終わりこの世の暮らし日常を越え疑いの起こる瀬戸際身を晒し常にためされ新た出直し余滴々忘れていても身は休まず

  • 老いの繰り言 見方変われば時空も変わり

    夢の中見るものなぜか生々し眺める距離の消えたがごとく無我となり過去の隔て薄まって歴史の人もよみがえり来る科学もて心理に迫る迂闊さよ観察やめて心理は分かり老いの繰り言見方変われば時空も変わり

  • 余滴々 われ無いわれの主体性

    これ見よの奇跡は無視のわれなれどどれもこれもが奇跡に見えて通弊の視野を狭めるこだわりの無へのこだわり視野を広めて主体無くムードに生きる同胞の群れて頼って慣れれば良しに余滴々われ無いわれの主体性

  • 老いの繰り言 忍び寄る崩壊

    腐食した生きる地盤の不安定いやます不安過激に走り過ぎ去ればつわものどもの夢のあと草茫々に荒れ野は残り白い足残したままにブロッコリー一面揃って墓標に立って老いの繰り言忍び寄る崩壊

  • 余滴々 枠を掃えば沃野は開け

    鳥たちのおのれ命の空や知る広い青空羽ばたき飛んでわれならぬわれを生かしたわがいのちわれは消えるもなお生き続けわく掃い名無しの経験身に沁みて想像力の天翔けるかな余滴々枠を掃えば沃野は開け

  • 老いの繰り言 欲のためなら何でも使い

    テクノロジー操るリーダーその中にガンジーのみは糸を紡いで闇深く人知を越えて迷い込む欲に狂った未来はいずこ不都合はつねに逃れる権力のスケイプゴートを踏み台にして老いの繰り言欲のためなら何でも使い

  • 余滴々 煙と暮らした昔

    沈黙を常に湛える仏壇のあの世に開いた戸口のごとく愛し子の白骨なった変わりよう一挙にすべて灰色にかえ周囲から焚火煙草もいつか消え煙の誘うはかなさも消え余滴々煙と暮らした昔

  • 老いの繰り言 分かったと思えば終わる人生か

    これで良い思えば終わる人生の初心に宿る生きる喜び果敢なくも夢と思える日常にいつかなり果て楽しみは増え科学もて心理に迫る迂闊さよ観察やめて心理は分かり老いの繰り言分かったと思えば終わる人生か

  • 余滴々 感覚鈍さを知性が埋めて

    時揃え一斉咲かす桜木の季節感じる感覚の妙狭い場に生きるものほど特化した鋭い感覚身にまとうかな宇宙まで開けた関心人間の鋭い感覚失くした代わり余滴々感覚鈍さを知性が埋めて

  • 余滴々 不安あって人の人なる

    言詮を越えたあるまま生きながら人は言葉で夢へと迷い確信をもてぬ不安の深い闇こころ緩めば常に寄り添い為すすべの無くて生まれる人の子に本能切れた自由は臨み余滴々不安あって人の人なる

  • 老いの繰り言 今ここは謎かな

    現に生き君はそれなる永遠を余りの近さ気づくは稀に思い込み払って見える現物を即非に示す東洋の智慧これあって生まれた甲斐と思わせる生かされ生きる自由の自覚老いの繰り言今ここは謎かな

  • 余滴々 主体を生きる人気の無さよ

    自らの生を主体と生きれるは知ると知らぬを分けることかな気付かねば秘めたおのれの財産も陽の目を見ずに一代に消え法の目を潜れば良しの行き渡り生きる基準の警察任せ余滴々主体を生きる人気の無さよ

  • 老いの繰り言 良いと悪いは連れ添い歩き

    検索で知るが容易に成りまさり頭の深部はやせ衰えて一笑に奇跡を付する聡明のガラスの蓋も割れぬは奇跡デカダンの退廃ひたる快感の反抗気分と惨めさを秘め老いの繰り言良いと悪いは連れ添い歩き

  • 余滴々 コブシ並木は白一色

    道埋めて白い雲海一面のコブシの花の一斉に咲きコブシ咲く白の並木の一郭の照り映え浮いて白鳥の群れ葬列の通る幻想抱かせるコブシ並木のあまりに白く余滴々コブシ並木は白一色

  • 老いの繰り言 生死分ければ無限に遠く

    紙一重生か死かの日常の有無か生滅あざなえる縄涯なくも死への落差の深くとも生死一つの断面を見せ変化する流れに同じ時間消え瞬間連ねその時尽くし老いの繰り言生死分ければ無限に遠く

  • 余滴々 合理でいのちを閉じ込めるのか

    パスカルの曖昧無用と切り捨てたそのデカルトは近代の父沈滞のよどむ空気を持ち場ごと風穴開けて空気は通い解放の自由の宝秘めつつもおのれに迷い閉じ込められて余滴々合理でいのちを閉じ込めるのか

  • 老いの繰り言 宇宙の闇に光は溢れ

    暗闇の深みに降りた存在に見えぬ光のつらぬき通り涸れずして樹液を汲んで葉は茂り人も意欲に表現を産み控えめに寄り添い枝に花咲かす啓翁桜の清楚な姿老いの繰り言宇宙の闇に光は溢れ

  • 余滴々 蓋を開ければ驚くばかり

    雲間から漏れる日差しの驚きを常の暮らしの隙間に感じ永遠のいのちに託し今に生き死すとも託すいのち永らえ今もなおいのちの流れ滔々と今に脈々原初を伝え余滴々蓋を開ければ驚くばかり

  • 老いの繰り言 芯抜けば信あらわれ

    抜き去った思いの芯のわれ思うわれは外出て思うがごとく漱石の小説書いて猫の目で則天去私に世間を眺め純情の子路とペテロの一途さを愛してやまぬ孔子とイエス老いの繰り言芯抜けば信あらわれ

  • 余滴々 倫理と宗教は大きく違い

    弟子よりは教団作る宗教の解脱を説けば自家撞着に迦葉のみ法を託した釈尊の弟子を見分ける基準の高さ独立の気概あっての宗教が犬の尻尾か強きへなびき余滴々倫理と宗教は大きく違い

  • 老いの繰り言 意識の素性を洗い

    離れ見る意識の本性自覚して事実あるまま見えそめるかな悪役に意識の根っ子東西に原罪無明それぞれ名づけお喋りに過ごすならいの根強くも地震ごときにびくともせずに老いの繰り言意識の素性を洗い

  • 余滴々 天災も人災も

    戦後の輝き失せて古希となりものの奴隷の悪夢にかわり安全にコンクリ囲う川の中覗き見れども魚影は消えて身を守る手立てはいつか武器となり武器は増えれど食うもの減って余滴々天災も人災も

  • 老いの繰り言 自殺一考

    過信からみずから殺す自信家の悩む力の本人も越え転回の一歩に迫る絶望を自殺させては堕胎のごとく永遠を視界に収める凡人の身分を知らぬ途方の無さよ老いの繰り言自殺一考

  • 余滴々 三つ目は漫画か仏

    目を三つ持つまで進化人間も真を見ながら日々を暮らすか両の眼を広く離して見る景色遠近消えてすべては手許同じものしっかり見れば無きものを同じか見ずに退屈となり余滴々三つ目は漫画か仏

  • 老いの繰り言 確信はどこから来たる

    身を守る知性の殻に閉じこもり丸ごと危険なサザエの矛盾我あるは自明なほどに確かなれ自明に潜むだましの手口デカルトの疑い尽くし確信のギリギリ頼る神の一押し老いの繰り言確信はどこから来たる

  • 余滴々 春の訪れ

    積雪の谷間を作りこぶし咲く町の並木の早春の道馬も酔う馬酔木の花の鈴なりに淡いピンクの緑に映えて憧れの首都に匂った沈丁花匂いにいつも若い日戻り余滴々春の訪れ

  • 老いの繰り言 自意識の自由を奪い

    あるままを晒して生きて矩こえぬ自由な人にいつ至るやらマイナスもプラスに変える算術の算段あって日々好日に自意識に紛れて潜む不純さに嘘を含んだ演技となって老いの繰り言自意識の自由を奪い

  • 余滴々 こころの闇を照らすもの

    意識するおのれの意識精神に目覚めて人の猿とは違い真剣の真意を外す真剣の為すは矢鱈に矢を射るごとく陽光に合わせて生きる自然から光あみだし人は抜け出て余滴々こころの闇を照らすもの

  • 老いの繰り言 逃げれば付きまとわれ

    現実を不易に流行仕分けして流れにあって流されもせずこころ汲み解脱の人の腹話にはこの世に死んでこの世に生きよ不可解も力んで飛ばぬボールなれ力の抜けて遠くへ飛んで老いの繰り言逃げれば付きまとわれ

  • 余滴々 暇潰しの明け暮れ

    蜜蜂の舐めて飽きない蜜の味人は目覚めて果敢無いと知り空虚にグルグル回る風見鶏誠実らしくつくろう人のマスコミのつまらぬ人間追い回すサドかマゾかな尋常越えて余滴々暇潰しの明け暮れ

  • 老いの繰り言 喜劇か悲劇か

    不自由を自由に生きる動物と自由にあれど不自由な人ぬるま湯にこの世に眠り溺れたと気づいて遅い一度のこの世見えずして外へさ迷い卑近見ず見当違いは目の病かな老いの繰り言喜劇か悲劇か

  • 二月の自選五行詩(その4)

    自己超えた新たな境へ至らせる運命なりと受容の先に学力の伸びれば増えるバカの数すべて逆さま知るは意味してつかのまに過ぎ行く生を眺め見るパイプに昇る紫煙に重ね香を焚き威儀を正して相向かい挨拶交わす禅僧とわれ世俗捨て禅に一筋生きる僧朗々声の天地を抜けて芋洗い温泉浸かる猿なれど出会った快を続けて飽かず嘘をつき強弁しては筋目なくなんでもありの修羅場と化して糖蜜に腹を満たして権力に群がるアリの暮らす暗がり値札つけ価値あるものと追い求め目覚めて気づく夢見の金と疑いの根底掃う解放に腹を抱えて大笑いかな二月の自選五行詩(その4)

  • 余滴々 一人を知るは万人を知り

    我一人理解深めて自然とて万人とても理解は及び必然の道理のままにああすればこうなるさまに死に切れるのかうち掃い物もイメージ神さえも掃ったそこに無は臨在し余滴々一人を知るは万人を知り

  • 老いの繰り言 一回りして元の場へ

    生の何に求める旅の一周に円へと閉じて満月となり地続きの我の無い境にあるものは川の音かな空浮く雲か無地に浮くこころの文様あぶり出すわが時々のこころの火かな老いの繰り言一回りして元の場へ

  • 二月の自選五行詩(その3)

    生成の絶えぬ営み目に露わすがた印して時に過ぎゆき万象を平等包んでさも似たり真理は風呂敷一つにまとめ超越に掴まれつかみこころ晴れこの世の重さ解かれて軽く臨済の颯爽映す大燈の宇宙を牙にかみ砕くかな先取に始めが終わり受精卵今に未来の成人含み聴く人のあればに語る沈黙の自然のまことどこにも語り目を内におのれを習う素直さに秘めた自然のこころを開き草花のあすをも知れぬいのちさえ励む一途のユーモアさそい包み込む愛の心の柔らかさこころ固さの支配をめざし不可得のいのちにわれを没し去り記憶もろとも消え去りいかん二月の自選五行詩(その3)

  • 余滴々 得意冷然 失意淡然

    一病の息災にして善事には魔の多きとは心理を突いて花に風月には雲の煩いの善事にまとう魔の多さかなことさらの無くて平凡味わえば尽くせぬ滋味のこころを満たし余滴々得意冷然失意淡然

  • 老いの繰り言 一ミリの距離を開け

    一ミリの隙間を開ける苦に耐えてこの世に開く視界の広さ見渡して一手を打てる目が肥えて全て通ずる力も伸びて直線に未来へ進む時間から見られる死とは奈落のごとき老いの繰り言一ミリの距離を開け

  • 二月の自選五行詩(その2)

    歪み見るベールに覆う目のウロコ眼科に取れず願かけ出来て虫けらと無視も同然虫なれど虫の勤めを無私に果たして住む階の存在ぶりの相違して形而上か形而下暮らし受信機のあればに聴くか無い声のまことの声も聴く耳捉えロボットと他律において同じなら人の使命もいずれは終わり平等の愛のこころに一片の菜っ葉流すもこころは痛み見るものを幾何学模様の無意味さに深い喪失この世を見せて深くなる影の濃いさの夜明け前つのる暗さに世も明けるのか虚しくも無常に全て滅びゆく不滅の願い色即空へ人生を梃子の一点押さえれば重い思いの軽くも上がり二月の自選五行詩(その2)

  • 余滴々 利巧では片付かず

    ダラダラと人は変わらずあの時に激変したと自覚に変わり生き方の深まる程に見え方の深く広くに伴い変わり道行の脱ぎつつ目指す登頂の至った後に全望を得て余滴々利巧では片付かず

  • 老いの繰り言 ある温泉の景

    ワニの目に結ぶ水泡漂って雨だれ受けて露天の湯おも森閑と樹々と山々暗闇に星降る空のすっぽり覆い雨に濡れ樹身を晒す姫修羅の色も艶やか肌色におい老いの繰り言ある温泉の景

  • 二月の自選五行詩(その1)

    今まさに永遠なりと腑に落ちて迷いは終わり今に事足り人生を梃子の一点押さえれば重い思いの軽くも上がりただ一語苦と言うだけで激痛に苦しむ子規の世界を尽くし覚悟して終わりは今の先取に今の終わりの数珠つなぎかな思い無き澄んだこころの鏡面に映る景色の永遠の影あきらめの澄んだこころの水面に逆さの影と現実映り宙吊りの得体知れずに揺さぶられ不安に人は逃げ場を求めソコまでに世の底洗いこころ晴れ憂きこと多いこの世を眺め立つ瀬無い流れにまかせ足許を無いに定めて浮かぶ瀬もあれ見え無くも電気の流れ多用され見えぬいのちも人ごと活かし二月の自選五行詩(その1)

  • 余滴々 暇に退屈するは人間か

    進化してうまく暮らせる人間の悩みはむしろ深化へ向かいリビドーの生きんと励む意志のみが全てを活かす普遍のものかゆえ知らぬリビドー駆られ人のみはおのれを立てて他を食い物に余滴々暇に退屈するは人間か

  • 老いの繰り言 塞翁が馬か

    花に風月には雲の煩いの善事にまとう魔の多さかな喜捨頼る求道の生の償いに独身通して負い目を返し考えぬ刺激の無さに脳萎えて巡りの悪さ認知の病老いの繰り言塞翁が馬か

  • 余滴々 ビルの高さに目が眩み

    夕焼けの西に向かって高く飛ぶカラス一羽の黒点と消え神よりは自然に似せて創られた人と思えば謙虚となって特別と思うこころに死は怖くジャコなり思い自然なことに余滴々ビルの高さに目が眩み

  • 老いの繰り言 一歩に離れ

    つかのまに過ぎ行く生を眺め見るパイプに昇る紫煙に重ね永遠のメガネに映る喜悲劇のどこかで見たか一場の夢偉そうに言わずにおれぬ恥ずかしさ茶化して漏らすなんちゃってかな老いの繰り言一歩に離れ

  • 余滴々 集中するは充実し

    満開の近づく今に集中の桜の木々に漏れる息遣い集中を切らさず生きる木々たちの締まった体に年輪作り科学とは次元の違う幸せのあると気づかず鉄路をいくか余滴々集中するは充実し

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