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2016/10/28

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  • 『大きい犬』スケラッコ トーチコミックス 感想

    あらすじ・概要 近所に巨大な犬がいる。穏やかで、優しい大きな犬と主人公は仲良くなっていく。しかしある日、犬はどこかへ消えてしまって……。表題作ほか、ありふれた日常の中に起こる不思議や他人との関係を描いた短編集。 人の内面に踏み込む瞬間にはっとする 淡々とした話ではありますが、ときどきガツンと登場人物の内面に踏み込むシーンがあり、緩急がよかったです。 短編集の中で一番気に入っているのは、「クリスマス幸」という、クリスマスケーキを店頭で売るアルバイトをする女性の話です。 彼女は、子どものころからクリスマスをやらない母親のもとで育ってきました。 彼女は無意識に抑圧していた、クリスマスをやりたいという…

  • 『非正規公務員という問題 問われる公共サービスのあり方』上村陽治 岩波ブックレット

    あらすじ・概要 市民の生活を守るはずの行政の現場で、非正規公務員たちが雇用の不安定さや賃金の少なさにあえいでいる。公立学校の非常勤講師や婦人相談員などの例を上げ、これからの行政での雇用を考える本。 待遇の差と雇用の不安定さの間であえぐ 単純作業だから、勤務時間が短いからではなく、重要な仕事が非正規雇用でなされていることを知りました。 前に読んだ『官製ワーキングプアの女性たち』とかぶるところもありますが、この本の方が著書がひとりなだけあってまとまっています。 賃金や待遇の差、努力しても雇い止めになってしまう現実は悲しいものでした。 後半は非正規公務員問題を重く受け止め、不平等をなくそうとする議員…

  • Amazonで買ったもの10個【2023年8月】

    よかったもの マツヨシ お薬カレンダー NEWGO 冷却ジェルアイマスク パール メガネスタンド 蓄光 リヒトラブ パス&キーケース ThemoPro 温湿度計 システマ 音波アシストブラシ 付替ブラシ Q&Q ソーラー腕時計 あまりよくなかった VALX ダイエッタープロテイン バイオイル よかったもの マツヨシ お薬カレンダー うっかり薬ケースを水没させて薬を水に溶かしたため、お薬カレンダーに変更しました。 特に不満はないです。 マツヨシ お薬カレンダー 1週間(1日4回) MY-8115 松吉医科器械 在宅・医療・介護用 マツヨシ Amazon NEWGO 冷却ジェルアイマスク スマホを…

  • 水野俊平『台湾の若者を知りたい』岩波ジュニア新書 感想

    「台湾は親日、と言われる中で、台湾の文化や生活を知っている日本人は少ない」という意見は本当にそうです。この本は、身近であるはずなのに知らない台湾の若者文化について書かれています。 台湾の抱える国際問題にはさらりと触れただけで、学校制度のこと、学生の文化のこと、若い人たちへの日本への思いが主な情報です。 面白かったのは台湾の学生はジャージ登校が許されており、普段制服で登校することはほとんどないということです。かつて「制服を自由にしよう」という活動があってそうなったようです。 私は学校から支給される制服がごわごわしていて苦手で、毎日ジャージで登校したいと思っていたのでとてもうらやましかったです。日…

  • 山本おさむ『わが指のオーケストラ』秋田書店 感想

    あらすじ・概要 音楽家になりたかったが家庭の事情で諦めなければならなかった高橋潔。彼はろう学校に就職し、そこでろうの子どもたちが手話を覚え、社会を学んでいく姿に感動する。しかし口話法という、ろうの子どもたちに無理に聴者の言葉を教える教育法が盛んになってきた。高橋は、ろうの人が手話を学ぶ権利を保証するため奔走する。 ろう者が手話を使う権利のために戦った人 ろうの人が手話を学ぶ権利を保証することは、つい最近まで普通のことではありませんでした。そのことに驚きました。 感想の本題に入る前に簡単に手話法と口話法について説明します。 手話法とは、文字通りろうの子どもたちに手話を主体に教育を行うこと。口話法…

  • 唐沢孝一『都会の鳥の生態学–カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰』中公新書 感想

    あらすじ・概要 大都会には多くの野生の鳥が暮らしている。わざわざ人間の近くに巣をつくるツバメ、ソメイヨシノの蜜を吸うスズメ、生ごみを漁るカラス、小さな鳥を狙う猛禽。鳥たちの多様でしたたかな生存戦略を紹介するとともに、人間と都市に暮らす動物たちの関係について考える。 都会の鳥のかわいくてずる賢い面白さ 小鳥はかわいくて可憐ですが、一方でしたたかでずる賢い行動を取ることもあります。動物は素敵だ、ロマンチックだという主張より、どこか人間にも似たずるさやわがままさを持っているという話の方が、私は楽しいです。 生き物が「いま、ここにいる」という事実は、良くも悪くもないという思想が好きなのかもしれません。…

  • 睡眠障害持ちにとってのポケモンスリープ感想とアプリの可能性について

    2023年7月、ポケモンと一緒に睡眠を記録しながらゲームができるアプリ、Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)がリリースされました。 私もダウンロードしてからは毎日のようにポケサブレをポケモンに与えています。 すでにいろいろな感想が出ていますが、メンタルヘルスに絡んでレビューしているものは少ないと思い、ここに記しておきます。 はじめに:なぜ私は睡眠障害なのか まずは私の睡眠障害の内容について書いておこうと思う。 私が不眠症なのは、メンタルの問題というよりも、薬の副作用のせいです。 双極性障害(躁うつ病)の治療でとある薬を飲んだら、不眠の副作用を引き当ててしまいました。しかし薬自体は効い…

  • 高橋洋友『自殺予防』岩波新書 感想

    あらすじ・概要 ニュースや週刊誌を騒がせる自殺だが、実際どのように自殺を防げばいいかはあまり語られていない。社会や政治の単位でやるべきことや、個人として自殺したがっている人とどう付き合うかまで、精神科医の視点で語る。自殺を望む人を治療に導き、過酷な運命から逃れさせることを目指す。 個人と社会の側から自殺を阻止する 自殺(自死)予防関連の本はこのブログでも何冊か紹介していますが、この本はボリュームもありよくまとまっていたと思います。 とりあえず自殺について一冊読みたい場合はいいのではないでしょうか。 著者が何度も語るのは、日本社会において自殺にまともな関心を寄せる人が少ないことです。ニュースや週…

  • 【ツッコミどころもあるがまあ楽しめた】竹宮惠子『地球へ…』感想

    あらすじ・概要 遠い未来、人類は成長段階やエリート非エリートで区分され、それぞれの星やコロニーで暮らしていた。育英都市で育ったジョミーは、ある日不思議な力に目覚める。彼の目の前に現れた人々は、彼のことを新人類「ミュウ」だと告げる。ミュウとして生きていくことになったジョミーは、やがてミュウのリーダーとなる。 ツッコミどころもあるがまあ楽しめた ストーリーや世界観にツッコみどころのある作品ではありましたが、まあまあ楽しめました。 特に目を引いたのはカラーイラストの上手さで、広大な宇宙に浮かぶ宇宙船や、ミステリアスなキャラクターの容姿などが美しかったです。 電子書籍なので、印刷費を気にせずにカラーイ…

  • 【フォロワーやバズはSNSマーケティングの必須のものではない】飯高悠太『僕らはSNSでモノを買う SNSマーケティングの「新法則」』

    あらすじ・概要 今や生活の一部となっているSNS。マーケティングの担当者として、企業はSNSで何を発信していくべきなのか。SNSの到来で変わった価値観、有効な宣伝方法を会話形式で書いた本。 シェアしたい、誰かにおすすめしたいというコンテンツを作る 逆張りひねくれオタクのため、マーケティングの本は読んでいてもあまり楽しくないことが多いのですが、これはとても面白かったです。 まず、売れるために会社の方針や倫理観を曲げるよう要求しないところがよかったです。こういう本は安心して読めます。 この本の一番の肝は、「シェアしたい、誰かにおすすめしたい」コンテンツを作り、ファンの力を借りる、ということです。 …

  • 【フランス国民を魅了した英雄の栄光と挫折】池田理代子『皇帝ナポレオン』感想

    あらすじ・概要 革命後のフランス。王政を倒したのはいいものの、権力を狙う人々の思惑が錯綜し、政治は混乱していた。そんな中、軍人ナポレオンが現れる。彼は圧倒的なカリスマ性と、指揮の才能によって、権力の階段を駆け上がる。 人々を魅了した天才の転落 人間は愚か……となる作品でした。めちゃくちゃ面白いですがめちゃくちゃ理不尽。 のっけから権力を狙う性格の悪い人間ばかり出てきて、その中で素直さや実直さ、下級兵士への思いやりを持つナポレオンがいると、そりゃ心酔してしまうだろうなと思います。 社会が混乱すればするほど、強い権力を持った指導者へのあこがれは強くなり、市民の要求に従ってナポレオンは皇帝になります…

  • 【お金がない中で貧困を隠す子どもたち】NHKスペシャル取材班『高校生ワーキングプア「見えない貧困」の真実』感想

    あらすじ・概要 貧困の中にいる高校たちがいる。進学費用を払えない、奨学金という借金を背負わされる、制服や体操服のおさがりを他人にねだる……等、苦難を続けている高校生たちに、NHKスペシャル取材班が会いに行く。 貧困の中で貧困を隠す子どもたち 貧困の中で健気に暮らす高校生たちは美しいですが、その健気さに大人が甘えてはならないと強く思います。 本を通して感じるのが、高校生たちが、貧困の中にある自分自身を「恥ずかしい」「人には言えない」と思っていることです。 プチプラの化粧品や衣服を買い、アルバイトで自ら進学費用を稼いで、必死に「普通」になろうとしている高校生たちを見ると心が痛みます。 あるいは奨学…

  • 【こうあるべきという価値観の解体をエンタメ化する】『コンフィデンスマンJP ロマンス編』感想

    あらすじ・概要 詐欺師のダー子がオサカナとして目を付けたのは、香港の大富豪女性で「氷姫」の異名を持つラン・リウ。彼女を罠にかけようとする過程で、ダー子はかつての仕事仲間で恋愛詐欺師のジェシーと再会する。ダー子と彼は、何らかの過去があるらしく……。自らもランを騙そうとするジェシーと、ダー子は対立する。 こうあるべきという価値観を破壊してくれる爽快感 人を食ったような結末に「こういうのが大好き!!」と叫びたくなってしまいました。意地でも「恋愛をしてハッピーエンド」というベタな展開は今作ではやらないという意思を感じます。 「ロマンス編」というタイトルを考えればテーマとずれた結末なのかもしれませんが、…

  • DMMのポイントバックキャンペーンで買った電子書籍7シリーズまとめ

    DMMのポイント大還元祭りで買ったものをまとめました。 DMMはポイントで買った商品にもポイントがつくので。30%還元でも実際には50%以上の還元率になります。 なので電子書籍はこの機会に買っておくことにしています。 campaign.dmm.com 漫画 『違国日記』ヤマシタトモコ 『マリッジトキシン』静脈・依田瑞稀 『ゲイです、ほぼ夫婦です』歌川たいじ 『”隠れビッチ”やってました。』あらいぴろよ 『いつになったらキレイになるの?~私のぐるぐる美容道』田房永子 実用 『配色アイデア手帳 めくって見つける新しいデザインの本』桜井輝子 『はじめてのグラフィックレコーディング 考えを図にする、会…

  • 【男性だってフィクションで夢見たい】男性主人公のディズニー映画おすすめ10選

    今回は男性主人公のディズニー映画をまとめてみました。 ディズニー=女性向けというイメージがあるので、そこから離れて、男性向けのディズニー映画について語っていこうと思います。 3D 『バズ・ライトイヤー』 『ソウルフル・ワールド』 『ラマになった王様』 『カーズ』 『ベイマックス』 『フランケンウィニー』 『モンスターズ・インク』 『シュガー・ラッシュ』 2D 『トレジャー・プラネット』 『アラジン』 3D 『バズ・ライトイヤー』 故郷の星への期間を目指す人々のため、ハイパー航法の試験飛行を行うスペース・レンジャーとして宇宙に飛び出すバズ・ライトイヤーは、ウラシマ効果によって星で暮らす人々との時…

  • 【気性の荒かった父親が老いて大人しくなった】竹之内淳子『父ちゃんの認知症パラダイス』感想

    あらすじ・概要 偏屈でわがままだった父は、認知症になってからおとなしくなった。食べ物を上手く食べられなかったり、目的地にたどり着けなかったり、トイレに失敗したり。できないことが増えていく父との生活を、ユーモラスに描くコミックエッセイ。 のんびりした内容の介護エッセイ のんびりした内容で、あまり過激な表現がなく、穏やかな気持ちで読み終わりました。 「偏屈だった父がおとなしくなった」という点ではある意味暮らしやすくなっているところがミソですね。 確かにトイレの粗相をしても、実際には怒っていないない話をしていても、著者の父の反応がかなりあっさりしていて穏やかなんですよね。著者がそういう風に描いている…

  • 【発達障害の夫に振り回される日々を漫画で昇華する】ちくわ『好きになった人はアスペルガーでした』

    あらすじ・概要 著者は、テニススクールの先生をしている男性と出会う。正直すぎて、独特の価値観を持つ彼に、著者は魅力を感じていた。しかし彼の空気の読めなさに激怒したある日、彼は自分がアスペルガー症候群だと告白する。 分かり合えない日々を開示することで事態が好転する 著者の伴侶が、自分のことをシザーハンズと言うシーンで胸がつまりました。無意識のうちに他人を傷つけてしまうのに、どうすればいいのかわからないと感じているアスペルガー(ASD)男性の悲哀を見ました。 著者は伴侶の個性的なところ、普通に囚われないところを魅力的に感じて彼を選びます。しかし他動に振り回されたり、人間の細かい機微がわからない彼に…

  • 【BLでつながる女子高生と老女の友情】鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』感想

    あらすじ・概要 女子高校生のうららは、BLが好き。ある日バイト先にやってきた老女、雪と出会い、BLをきっかけに仲良くなっていく。BLトークに花を咲かせているふたり。うららは、次第に「自分もBLを描いてみたい」と思い、同人イベントにBL同人誌を作って参加することにする。 イケメンと恋愛フラグが立たない物語 映画と比べるとやはり漫画の方が洗練されてすっきりしている気がします。映画も悪くはないんですが、空気感や間を再現するのは難しいですね。 年の差のある女性ふたりが、BLという趣味を通して仲良くなり、思いを共有し合うのはほほえましかったです。 主人公の片方が老女なので、漫画の刊行スピードを見て死ぬま…

  • 【パチンコにハマっていく東日本大震災の被災者たち】古川美穂『ギャンブル大国ニッポン』感想

    あらすじ・概要 出口の見えない生活の中、パチンコにハマっていく東日本大震災の被災者たち。人は心が弱ったとき、依存症に陥りやすい。著者は日本のパチンコ政策への矛盾や、パチンコへ行くことの容易さの点を指摘する。ギャンブル依存症が多い国として、ギャンブルへの対策は必須のものである。 日本のパチンコ政策の矛盾とカジノについて この本は、東日本大震災の被災者がギャンブル依存になってしまった話題から始まりました。ギャンブル依存と社会の関係について考えさせられます。 東日本大震災の被災者たちは、復興を目指しながらも強いストレスにさらされています。そこでストレス解消をしてくれるギャンブルにはまり、家庭を崩壊さ…

  • 【オタク女性の楽しい日々を描きつつたまに現実に帰る】つづ井『裸一貫! つづ井さん』感想

    あらすじ・概要 友人たちと楽しい生活を繰り広げているつづ井さん。リモートで「ちょっとしたパーティ」をしたり、誕生日にはお互いのことをお祝いしたり。情報が少なすぎる推しの動向に一喜一憂し、他人の推しのエピソードを聞く毎日。オタク女性の日々を描いたコミックエッセイ。 我に返るシーンがいいのかも 前回と変わらず親しい友人たちとおかしな遊びを繰り広げているつづ井さんに、ゲラゲラ笑いました。 前作『まるごと腐女子のつづ井さん』の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com コロナ禍でなかなか会えなくなったつづ井さんと友人たちは、リモートで「ちょっとしたパーティ」や「仮装パーティー」…

  • 【ヤングケアラーとなった少年の苦しみと後悔】美齊津康弘・吉田美紀子『48歳で認知症になった母』感想

    あらすじ・概要 ある日から、母親の様子がおかしくなった。徘徊したり、一日中ひとりごとを言ったり。アルツハイマー型認知症と診断された母は、有効な治療法もなく、どんどん悪くなる一方だった。著者は徘徊する母を連れ戻したり、排泄の片づけをするうちに、疲弊していく。 親を愛するからこそ憎いと思ってしまうのがつらい 若くして認知症になってしまった親の介護もそうですが、自分を困らせる親を憎んでしまう気持ち、そして「病気だから仕方ないのに、親を憎んでしまうなんて」と自分を責める気持ちの間で揺れ動く少年が痛々しかったです。 認知症になってしまった母親を支えていたのは父でしたが、父の目の届かない部分では著者が母親…

  • 【成立してほしくなかったカップルが成立してしまった…】藤沢もやし『御手洗家、炎上する』感想

    あらすじ・概要 とある家庭に家事代行としてやってきた杏子。彼女は火事によって両親が離婚した経験があった。火事の原因は母となっていたが、実は父の再婚相手で母の元友人、真希子が犯人なのではないかと疑う。杏子は家事代行として真希子の信頼を得ながら、家族の過去を探っていく。 面白かっただけに恋愛観が一致しなくて苦い気持ち 途中まではすごく面白かったんですが、私が「ここはくっついてほしくないなー」と思っていたカップルが成立し、しかもその恋愛関係が作品のオチになってしまったので苦い気持ちになりました。 しかし、振り返ればそのふたりがカップル成立する伏線はたくさんあったからクオリティへの文句は言えないです。…

  • 【ことばに障害を持つ夫との暮らしを明るく描く】あらいぴろよ『こう見えて失語症です』感想

    あらすじ・概要 ある日脳にダメージを受け、失語症になってしまった夫。なかなか言葉が出てこなかったり、言いたいのと違う言葉を言ってしまったり。妻である著者は夫を支えつつ、夫婦生活のトラブルを笑いに変える。 言葉に障害のある家族を支える話でありながら、内容はとても明るいので、楽しく読めました。 うまく話せない、言葉が出てこない、言いたいことが言えない、と、冷静に考えると結構困っている状況なのに、夫婦ともども前向きですごいですね。コミックエッセイなので盛っているところもあるにしろ、こういう風に書けるのはかっこいいなあと思います。 アパートの管理人に差別的な態度を取られたけれども、管理会社にクレームを…

  • 【軍事学者が語る、侵略国家になってしまった国の日常と文化】小泉悠『ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔』

    あらすじ・概要 ウクライナへの侵略によって、「プーチン帝国」と独裁国家として語られるようになったロシア。そこで日常を過ごす国民たちはどんな暮らしをしているのか。軍事学者である著者は、自身のロシアでの生活を振り返りながら、ロシアに生きる人々の文化や生活を語る。 ウクライナへの侵攻は批判しつつ、過度な偏見を抱かせない ロシアの文化や生活を描きつつ、読者に過度にロシアへの偏見を抱かせないよう気をつけて作られた本でした。 ロシア人のドライさと情の厚さが混在するところ、冷たいときは冷たいけれど、助けてくれるときは全力で助けてくれるところは不思議な感じがします。 また、強権的な支配者を求める一方で、突然ひ…

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