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2016/10/28

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  • 【ファン以外は知らない、面白い隠れた名作】ディズニーのマイナー映画おすすめ

    ディズニープラスのプリペイドカードを買って3ヶ月ディズニー映画を見続けていました。その経験をまとめ記事にしていこうと思います。 今回はディズニーのマイナー映画おすすめ10選です。「マイナー」の定義は人によって違うでしょうが、ここでは「ディズニーファン以外はよく知らなさそうな作品」という定義でまとめています。 実写 『クルエラ』 3Dアニメ 『バズ・ライトイヤー』 『インサイド・ヘッド』 『私ときどきレッサーパンダ』 『ソウルフル・ワールド』 『バグズ・ライフ』 『フランケンウィニー』 2Dアニメ 『ラマになった王様』 『ムーラン』 『トレジャー・プラネット』 実写 『クルエラ』 少女、エステラ…

  • 【冴えない江戸時代武士の賭博・浮気・暴力】横山光輝・神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』感想

    あらすじ・概要 尾張藩士の朝日文左衛門は、武士として重大な仕事があるわけでもなく、賭博、女遊び、深酒などをして暮らしていた。浮気のせいで妻に嫉妬されて家に帰りたくなくなったり、日々のゴシップニュースを書き留めたり。時代劇では描かれない、「かっこよくない武士」の姿を描く。 創作では扱われないテーマだけに面白い 賭博! 浮気! 暴力! という感じで倫理がなさ過ぎて笑えてきてしまいました。今の感覚ではこんな日記は書けないので、江戸時代の人間ならではだということがわかります。 江戸時代は戦争がなく、おかげで文化や趣味が栄えた時代でしたが、実際にその場を生きた人の話を読むと人権の概念は全くないのだとしみ…

  • 【少女漫画大好きなスポーツ少女が、漫画家を料理でサポート】仲村つばき『漫画家先生とメシスタント』感想

    あらすじ・概要 運動能力が高くボーイッシュな見た目でありながら、少女漫画が好きであることに引け目を感じている少女、ときわ。彼女は父が経営しているアパートに憧れの少女漫画に大好きな少女漫画の作画と原作者が暮らしていることを知る。得意の料理を生かし、彼らをサポートするときわは……。 家事労働をする人間を尊重してくれる作品 女子高生が年上のお兄さんに惹かれるけれど、お兄さんは全くその気がないので進展しないほのかなラブストーリーです。こういうの大好きです。 年上の異性に憧れる未成年キャラは好きだけど、現代の世界観で年上キャラがほいほいその好意を受け入れると倫理が気になってしまいます。 こういう脈がなさ…

  • 【文化人類学者がろう者の世界に飛び込んだら違いだらけだった】亀井伸考『手話の世界を訪ねよう』感想

    あらすじ・概要 ろう者の世界を想像するときに、つい「聞こえなくてかわいそう」という思考になってしまう。しかし著者がろう者の世界に飛び込んだところ、そこでは豊かなコミュニケーションがなされていた。ろう者のための言語、手話を紹介しつつ、健常者とろう者が楽しく共存する社会を探る。 相手の文化を劣っていると見なさないように研究する ろうの人が独自の文化を築いていることは知っていましたが、改めて調べた内容を聞くと聴者との価値観の違いに驚かされます。 著者は文化人類学者で、文化としてのろう者のことばや生活について研究しています。 たとえば研究発表や公演のとき、拍手の代わりにひらひらと手を振って歓迎や好意を…

  • 7月現在使っているサブスクリプション9種類まとめ

    お題「あなたの利用しているサブスク(サブスクリプション)は何ですか?」 お題があったので私が使っているサブスクリプションについてまとめました。 サブスクリプションは一度入るとやめにくいので、あまり入らないようにしているのですが、改めてクレジットカード明細を見るといろいろ入っているものです。 ちなみにサブスクリプションという言葉の定義は、 サブスクリプションとは、商品の購入代金やサービスの利用料を毎回請求するのではなく、一定期間利用することができる権利に対して料金を請求するビジネスモデルです。一般的には、料金を支払っている間は自由に商品やサービスを利用することが可能ですが、契約が終了するとそれら…

  • 【熱中することを描く、直木賞受賞作】森絵都『風に舞いあがるビニールシート』感想

    あらすじ・概要 パティシエのお菓子に惚れ込んでいる人、水商売で働いてでも保護犬活動にのめり込む人、仏像に強い執着を持つ人。人には理解されないものに、夢中になる人たちがいる。ひとつひとつは独立した短編だが、共通して何かが好きという感情に狂わされた人々を描く短編集。 夢中になることの魅力とアンバランスさ 面白い短編が多く、すべての作品にこまごまと感想を書きたくなる本でした。 最初の作品「器を探して」はわがままな女パティシエに振り回される女性の話。パティシエの命令で器を探しに行きます。 愚痴で終わるのかと思いきや、終盤の展開にはぞっとしました。でもこの人はこの人で幸せなのかもしれません。女から女への…

  • 【アメリカ的タフガイが「何者かでなければならない」という呪いを打破する】ディズニーアニメ『バズ・ライトイヤー』感想

    あらすじ・概要 故郷の星への期間を目指す人々のため、ハイパー航法の試験飛行を行うスペース・レンジャーとして宇宙に飛び出すバズ・ライトイヤーは、ウラシマ効果によって星で暮らす人々との時間がずれていく。ハイパー航法の実験が打ち切りになり、人々が故郷を目指さずこの星で生きていくことを決めたとき、バズは勝手にハイパー航法の試験を実行する。 懐かしい感じではあるがオチは現代的 バズが懐かしい感じのアメリカのタフガイですが、「トイ・ストーリーのおもちゃ、バズ・ライトイヤーの原作」としてはこれはこれでリアリティがあります。 冒頭からほのかな恋心を持っていた相手がパートナーを持ち、家族を築き、人生をやっていっ…

  • 【ブログ発、震災後の福島から逃げてきて心を病む男性】カトーコーキ『しんさいニート』感想

    あらすじ・概要 東日本大震災と原発事故をきっかけに、東相馬の故郷を捨てて北海道へやってきた著者。美容学校に通って美容師になろうとするも、劣悪な労働環境でうつを発症してしまう。父親との関係、被災者である後ろめたさ、自己嫌悪に囚われ、働けなくなってしまった。 原爆事故を目の前にした人々の苦しみ 震災発生当時のリアルな福島県民の苦労が描かれていて、胸が苦しくなりました。 原発事故の被害規模もわからないまま、「子どもを放射能にさらしたくない」という一心で北海道を目指した著者と兄。その旅路のつらさは当事者から聞かなければわからないものですね。 当時は情報が錯綜していて、デマも多く、正しい判断ができる人の…

  • Amazonで買ったもの10個、2023年7月版【よかった・よくなかった】

    Amazonで買ったものをよかった・よくなかった含めてまとめました。 よかった 象印 シームレスせんスープジャー メイガン カラビナをつけられる眼鏡ケース TRUSCO ネイルハンドブラシ マリモクラフト ミッフィー折りたたみマスクケース NUOMI カーディガンクリップ ソナーペン アイリスオーヤマ 木目調電気カーペット あまりよくなかった フラッティ ワンマイル スケーター ミッフィーおかず入れ 日本紐釦貿易 アンブレラマーカー よかった 象印 シームレスせんスープジャー ふたが洗いやすくてお弁当にスープを持っていく頻度が増えました。パッキンを入れ忘れてかばんの中をスープでぐちゃぐちゃにす…

  • 【鉄道路線を楽しむ&観光】細川貂々『日帰り旅行は電車に乗って 関西編』感想

    あらすじ・概要 著者夫婦は、電車好きの息子ちーと君の影響で、電車が好きになった。彼女らは宝塚市に引っ越し、関西で暮らすようになる。関西から日帰りできる範囲で電車に乗り、その土地の食べ物や文化に触れ、そのことを漫画に描いた本。 子どもの扱いに独特の趣がある 電車に乗って関西のいろいろなところを日帰りで旅する、それだけの漫画です。しかし独特の雰囲気があって面白かったです。 この作品を個性的にしているのは夫妻の息子、ちーとくんの存在です。電車が大好きだったちーとくんをきっかけに、著者夫妻は電車に乗ってさまざまな場所に出かけます。 しかしそのちーとくんは外出先で機嫌を損ねて動かなくなったり、自分はもう…

  • 【「できない」発達障害の子どもたちをどう支えどう共存していくか】河原ノリエ『「ややこしい子」とともに生きる―特別支援教育を問う』

    あらすじ・概要 じっとしていられない、読み書きや計算が極端にできない、友達付き合いがうまくいかない……。さまざまな問題を抱える発達障害の子どもたち。本人も周囲も、幸せになるにはどうすればいいのか。発達障害を持つ子を育てた著者が語る、「ややこしい子」の教育の未来の本。 発達障害の子どもたちの困難と親の葛藤 わかりやすい答えを与えてくれる本ではないので、結論だけを求める人には向かないかもしれません。しかしだからこそ発達に問題を抱える親の悩みが切実に現れていて胸が苦しくなりました。 発達障害の子どもたちはコミュニケーションが下手だったり、じっとしているのが苦手だったりして、周囲の子どもたちを怒らせる…

  • 【実家に顔を出して認知症の父親を介護】あさとひわ『ねぼけノート』感想

    あらすじ・概要 ある日、父親が「ぼけてしまいました」と言い出した。イラストレーターの著者は、実家に通って父親の様子を見に行くようになる。とぼけているようでどこかプライドが高くわがままな父と、その父に文句を言いながら自発的に動くのが苦手な母。ふたりの親の間で著者は彼らを観察する。 シリアスだけどとぼけた雰囲気に救われる しゃれにならないシーンもありますが、作品全体がとぼけたような雰囲気で、あまり深刻にならずに読めました。 作品の中の著者は悩んだり迷ったりしているのですが、漫画としては自分の感情を突き放して描かれています。自分自身の感情すら淡々と描き、ユーモアあふれる描写にするのは印象的でした。 …

  • 【お酒、ゲーム、ギャンブル。当事者が描く依存症啓発漫画】三森みさ『母のお酒をやめさせたい』

    あらすじ・概要 ある日から、家族の様子がおかしくなった。暴力的になったり、罵倒をしたり。うそを繰り返して家族を裏切る。それはどうやら、依存症が原因らしい。ギャンブル依存、ゲーム依存、アルコール依存など、さまざまな依存症を取り上げ、家族や本人の悩みを描く啓発漫画。 コミックエッセイではなく、依存症とその家族の苦しみに関する啓発漫画です。内容はフィクションですが、依存症の人とその家族にとってはあるあるなのでしょう。 印象的なのは、家族への愛を否定していないこと。ギャンブル依存に陥る妻が夫への愛と憎しみで引き裂かれそうになったり、アルコール依存の女性の娘が怒りを露にしながらも親を愛していたりします。…

  • 【宝塚歌劇にハマった女性の感情ジェットコースターと人生の変化】細川貂々『タカラヅカが好きすぎて』

    あらすじ・概要 ある日突然、宝塚歌劇にはまってしまった。DVDを買い集め、宝塚歌劇が流れるTVチャンネルを契約し、ついには日本中の宝塚歌劇の上演に通い詰める。好きなものがある幸せと、宝塚の好きな俳優を指す「ご贔屓」がいることの感情の上下を描く漫画。 好きなものがあるから仕事ががんばれる " data-en-clipboard="true">前半が著者の気持ちを投影したオリキャラの話で、後半が著者を主人公としたコミックエッセイなのですかね。その辺少しややこしかったです。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">宝塚歌劇には一度…

  • 【イタリア人男性と結婚したら相手の実家がすごかった】ヤマザキマリ『モーレツ!イタリア家族』

    あらすじ・概要 イタリアで絵の勉強をしていたヤマザキマリは、そこでイタリア人男性と結婚する。彼の家族と生活することになるが、そこではいつもトラブル続きだった。息子を溺愛する義母、エンジニアでおかしな道具を作る義父、そして夫の父方、母方の祖母ふたり。個性的すぎる家族にもみくちゃにされるコミックエッセイ。 日本と全く違うイタリア文化の中で暮らす 「出る杭は打たれる」「沈黙は金」のような日本文化とは真逆の価値観ですが、ここまで図々しく明るく生きられるのはある意味うらやましくはあります。 空気を読むこと、相手のことを考えることを肯定される日本文化の中で育ってきた著者は、当然イタリアの義母と衝突します。…

  • 【ジャズピアニストが臨死体験をして自分自身の人生を知る】ディズニーアニメ『ソウルフル・ワールド』

    あらすじ・概要 学校の音楽教師をしながら生計を立てているジャズピアニストのジョーは、ある日有名ミュージシャンとの共演のチャンスを得る。喜んだのもつかの間、ジョーは穴に落ちて半死半生の状態になり、魂だけの姿になってあの世に行くことを要求される。ジョーは何とか行き返るために生まれる前の魂である22番を利用しようとする。 夢を叶えることをゴールとしない物語 夢を叶えることをテーマにした作品ですが、夢を叶えることをゴールとしない価値観を提示しする、新鮮な映画でした。 主人公のジョーはピアニストとして成功することを夢見ています。しかし、その一方で学校の音楽教師としてピアノを教えることや、喫茶店で演奏をす…

  • 【KindleUnlimited&図書館&本屋を使う】本の探し方どうしてる?個人的本を探す方法5つ

    お題「本の探し方どうしてる?小説でも新書でもしばらくハマった作者に飽きたり、作品をすべて読んでしまったりした時。次の本をどうやって探してますか?」 面白そうなはてなブログお題があったので、個人的に本を探す方法5つをまとめました。 ライト文芸、ライトノベル似たようなテーマで過去に記事を書いたことはあるのですが、今回は、今回はライトノベルに限らず広い意味での書籍探しについて話します。 honkuimusi.hatenablog.com 図書館の検索サービスで気になった本をどんどん予約する まずは地元の図書館の検索サービスがあるので、そこで読んでみて面白かった作家、知りたいテーマなどをどんどん検索し…

  • 【Twitterのフォロワーや福祉支援員などのゆるいつながりで社会復帰をする】ズミクニ『統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません) 』

    あらすじ・概要 あるときから、幻覚や妄想に囚われるようになった著者。ついに地元を遠く離れた場所で措置入院となり、閉鎖病棟で治療を受ける。やがて退院して社会に戻った著者は、ヘルパーとして働くも陰性症状に悩まされる。統合失調症の発症から、社会復帰までを描くコミックエッセイ。 ゆるいつながりでも人を助けられるという救い 闘病記は病状が落ち着いたところで終わることが多いですが、この作品は福祉の力を借りて社会復帰をするところまでが描かれていて興味深いです。実際のところ、病気が重くなくなっても生活は続くので、仕事を含め生活の話をするのは大事だと思います。 激しい幻覚や妄想に襲われ、措置入院(本人の同意を得…

  • 【坊主頭の女子高生が、頼りにならない祖父と暮らしながらイギリスを目指す】ヤマザキマリ『PIL』

    あらすじ・概要 浪費家の祖父とともに暮らしている七海は、学校の頭髪検査に反発して丸坊主にしてしまう。七海祖父に振り回されるも、友人や近所の人と触れ合いつつ成長していく。イギリスのパンク音楽に惹かれる七海は、やがてイギリスに渡りたいと願うようになる。 大人しめな女の子が反抗するのがいい 学校の頭髪検査に反発し、髪の毛を坊主にする主人公。しかし彼女自身は常に周囲に反抗するような学生ではなく、どちらかというと大人しい方というのがギャップがあって面白かったです。 イギリスの音楽が好きな主人公が、周囲との交流を通して成長したり、いろいろ考えたり……という心理描写がよかったですね。 サクッと読め、一冊完結…

  • 【女性同士のカップルが囚われのパートナーを救って社会を救う】小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』

    あらすじ・概要 夫婦で昏魚(ベッシュ)と呼ばれる魚を獲る世界で、女同士の漁師として生きていこうとするテラとダイオード。自分たちが生きられる場所を探すふたりだが、ダイオードが彼女の生まれた氏族、ゲンドー氏にさらわれてしまう。テラはダイオードを救うため、ゲンド―氏の氏族船「フヨー」を目指す。 世界観を掘り下げつつ同性カップルへの差別を描く 主人公たちのチート性が否定される話であり、実際他の氏族はどう暮らしているのか? という話でもありました。家父長制ごりごりの社会ではありますが、氏族長の妻たちは結構たくましくて海千山千なところがあるのがよかったです。それだけ、男女差別で正当な評価を得られていないこ…

  • 【赤ちゃんをきっかけにした野良犬と飼い犬のラブロマンス】ディズニーアニメ『わんわん物語』

    あらすじ・概要 飼い犬のレディは、飼い主の夫婦に大切にされて暮らしていた。しかし夫婦に赤ちゃんができたことから、レディの生活は変わる。ベビーシッターにひどく扱われ逃げ出したレディは、野良犬のトランプと仲良くなる。レディは、トランプに惹かれていくが……。 犬がかわいいラブロマンス わかりやすいラブロマンスでした。犬かわいい。 ストーリーはかなりベタで、視聴者の予想を裏切ることはありませんが、これはこれで安心して見られます。 育ちのいい飼い犬のレディと、野良犬で軽薄なトランプが育ってきた文化を超え好きになるのはいいですね。 犬中心の作品で、アニメのほとんどが犬の視点である低い視点で描かれています。…

  • 【ストレスと共存しながら知的・発達障害のある子どもを育てる】まる『シンママのはじめて育児は自閉症の子でした』

    あらすじ・概要 シングルマザー(シンママ)である著者は、自閉症の子どもを育てている。療育のこと、家での生活のこと、家族関係のことなどを、コミックエッセイの形で語る。母親が無理をせず、障害児が自分らしく生きられる方法を模索する。 葛藤を抱えながらも「かわいい」と思える瞬間を大切に シングルマザーの人が自閉症の子どもを育てる話です。悩みや葛藤もありつつ、ネガティブになりすぎない内容でよかったです。 周りの子どもと比べてしまったり、今後を心配になりながらも、子どもを「かわいいじゃないか」と思える余裕が芽生えてくるのが素敵でした。 大事なのは自分が無理をしないこと、というのはどこでもいっしょですね。」…

  • 【アメリカ先住民の少女とイギリス人の対比がかわいそう】ディズニーアニメ『ポカホンタス』

    あらすじ・概要 イギリスからアメリカにやってきたジョン・スミスは、アメリカ先住民の少女、ポカホンタスと恋に落ちる。しかし金を探しに来た探検隊たちは、先住民たちを排除しようとする。先住民たちも戦うしかないと戦の準備をするが、ポカホンタスはそれを止めようとする。 異文化カップルで片方を不当に扱うこと 面白いというより、ポカホンタスがかわいそうという気持ちになりました。 メインの筋となるのはイギリス人ジョンとポカホンタスとの恋物語なのですが、ジョンがずーっと余裕ぶっているのにポカホンタスが必死で、その差にあぜんとしました。 しかもジョンは先住民たちとイギリス人が戦いになろうとするときに、ポカホンタス…

  • 【「東洋一」を目指した図書館の歴史と、「何のために本を集めるか」問題の変遷】長尾宗典『帝国図書館――近代日本の「知」の物語』

    あらすじ・概要 「東洋一」を目指して作られた日本の帝国図書館。しかし、その歴史は平坦なものではなかった。図書を買う金銭が不足していた時期、マナーの悪い利用者、そして太平洋戦争中の略奪と検閲。悪い面もある歴史とともに、帝国図書館と日本の図書館の歴史を考える。 図書館の歴史とたくましい市民たち 帯に書かれている言葉はおもしろおかしい感じなのですが、中身はかなり硬派でした。内容は多いですが、読むのが大変でしたね。 歴史として見ると、図書館政策自体がかなり紆余曲折あって今の段階に至っているということがわかります。 小説を排除しようとした時期、図書館は誰のためにあるのか問題、金銭や管理が追い付かなかった…

  • 【夢を追うバンシーとお調子者のインフルエンサーサテュロスの出会い】『コーヒートーク2 ハイビスカス&バタフライ』

    あらすじ・概要 さまざまな種族の人たちが集う喫茶店、コーヒートーク。雨季のある日やってきたのは、オペラ歌手にあこがれるバンシー、リオナと、サトゥルスのインフルエンサールーカスだった。インターネットに苦手意識のあるリオナは、SNSを使って器用に発信を続けるルーカスに反発を覚えるが……。 夢を追う女性リオナの展開が泣ける 新しいキャラ、リオナとルーカスを中心に、キャラクターたちの今の悩みに耳を傾け、飲み物をサーブしていきます。作中の季節が雨季なのも相まって、しっとりした雰囲気です。 今回は、バンシーのリオナに感情移入してしまいました。バンシーのリオナは、配達の仕事をしながらオペラ歌手を目指して活動…

  • 【悪役も主人公もヤバくてポンコツな中、男の友情で呪いを解く】ディズニーアニメ『ラマになった王様』

    あらすじ・概要 わがまま放題の王様、クスコは魔女イズマを首にして恨まれ、ラマに変えられてしまう。心優しい農夫パチャに助けられるが、クスコはパチャにもわがままな態度を崩さない。しかし王宮を目指してパチャと旅をするうちに、クスコの心に変化が起こり始める。 倫理のない男と倫理のない女の戦い 男と男の友情で呪いを解くストーリーでした。 超わがままな王様クスコは、平凡なおじさんパチャの優しさや真面目さにより、友達を持つ重要さに気づきます。 このパチャも本当にいい人で、わがまま放題のクスコを「こういう人間にもいいところがあるのではないか?」と思い続け、実際クスコが善良さを見せたときには喜びます。 すべてが…

  • 【自分が太っていることに気づいたので、ダイエットをする】細川貂々『本当はずっとヤセたくて。 自分のために、できること』

    あらすじ・概要 ずっと自分が太っていることから目をそらしてきた著者。食品置き換えや運動グッズなど、さまざまなダイエットを試してきたが、どれもうまくいかなかった。伴侶のアドバイスから、「生活を改善しないと痩せられない」と気づいた。著者は、生活を変えるために努力をする。 自分のためにやせたい、と思う大切さ 「ずっとヤセたくて」ではダイエットのために生活習慣を見直し、食べすぎやお菓子への依存をなくす話。 続編の「キレイにヤセたくて」は、体重だけではなく体型を美しくしたり、健康的な食生活をしたりする話です。 無理なダイエットを推進せず、きちんと食べて運動してやせることを目標にしているところがよかったで…

  • 【都市遺跡で迷っていたら謎の人型知性体と出会いました】田中ロミオ『人類は衰退しました3』

    あらすじ・概要 衰退した人類が暮らす「わたし」の村に電気がやってきた。「ヒト・モニュメント計画」によって盛り上がる村だが、妖精さんたちはどこかに行ってしまう。そんな折、「わたし」は都市遺跡の調査中に迷子になってしまう。機能を停止した都市の中でサバイバルが始まる。 謎の遺跡でのサバイバルと「わたし」の個の登場 " data-en-clipboard="true">謎の遺跡で迷子になって探検して死にかける話。渇きで大変なことになるシーンがリアリティがあります。 " data-en-clipboard="true">今回は妖精さんの成分が低いこともあり、その分ギリギリ感が増しています。妖精さん、いな…

  • 【レジェンドやアシスタントによる、少女漫画家たちの実話怪談】山岸涼子『ゆうれい談』

    あらすじ・概要 漫画家の山岸涼子は、原稿中にアシスタントと話している。そんなとき、怪談話に花を咲かせるときがあり……。幽霊の目撃体験、虫の知らせや未来予知、不条理で不思議は名無しなど、漫画で実話怪談を描いた本。 漫画家たちの奇妙で怖い話 私が苦手なグロネタやびっくりネタがないので、それほど怖くはありませんでした。しかし、少女漫画黎明期に、漫画を描くために集まった若い女性たちが怪談話に花を咲かせる、という状況が面白かったです。 パソコンもスマホもない時代、漫画はアシスタントと漫画家が集まって描くのが一番効率的で、作業をしながら濃密な怪談話をします。デジタルで原稿のやりとりをする今とは全く違います…

  • 【免許返納や公共交通機関の充実で支援を】毎日新聞生活報道センター『高齢ドライバー―加害者にならない・しないために』

    あらすじ・概要 近年、高齢ドライバーの事故が多発している。お年寄りを事故の加害者にしないために、何ができるだろうか。人々が家族の中ののお年寄りに免許返納をお願いした実例から、行政側からできる努力についてなど、高齢ドライバー問題を考える一冊。 免許返納のために行政ができること " data-en-clipboard="true">高齢ドライバー問題のあらましとしてはだいたい知っている通りです。しかし、登場する高齢ドライバーについての具体的な例が興味深かったです。 " data-en-clipboard="true"> 高齢ドライバーは車の運転自体を生きがいにしている人が多く、免許返納をきっかけに…

  • 【影武者少女の、つかの間の家族関係とその終わり】須賀しのぶ『帝国の娘』

    あらすじ・概要 山奥の村で、狩りをして生活していたカリエは、ある日エディアルドという男に誘拐され、アルゼウス皇子の影武者になれと迫られる。しぶしぶ皇子としての教育を受けたカリエは、次の皇帝を選ぶ「皇子宮」へと向かう。そこではカリエも含む4人の皇子が暮らし、次期皇帝になるための教育を受けていた つかの間の家族関係の終わり 再読。読み返すとサルベーンがだいぶひどいやつでした。 カリエの淡い恋心を利用するし、対立を煽るような真似をするし、最低男です。まあ、サルベーンはシリーズを通してそういうやつではありますが。 エディアルドや周囲にめちゃくちゃ言われて反発して、自分の心を失わないカリエはえらいです。…

  • 【妊娠と出産の苦労を描き、他人には勧めないが幸せだという】はるな檸檬『れもん、うむもん!――そして、ママになる――』

    あらすじ・概要 妊娠・出産することになったはるな檸檬。子どもを持つことを望んでいたが、予想以上の苦労に翻弄される。つわりの苦しみ、妊婦としての日常から、出産の大変さ、生まれたばかりの子どもとの生活まで、母親になることへのごたごたと葛藤をコミックエッセイで描く。 子どもとの生活は幸せだが勧められるものではない 子育てエッセイというよりも、妊娠、出産に伴う戸惑いを主とした作品です。 著者は子どもの頃から母親になることに憧れていました。しかし子どもを授かってからのことは未体験のことばかりで戸惑います。つわり、糖質の取りすぎを注意される、大きいおなかに振り回されるなど。 実際のところ、子どもを授かって…

  • 【ロシアが大変なことになっているのに何もしない皇族つらい】ディズニーアニメ『アナスタシア』

    あらすじ・概要 革命後のロシア。孤児院で育った少女、アーニャは、ディミトリとウラジーミルに誘われ、パリに向かうことに。パリにはロシアの皇太后がおり、革命時にいなくなった孫娘を探していた。ディミトリとウラジーミルは、アーニャを皇女アナスタシアに仕立て上げ、一獲千金を狙っていた。 皇太后に怒りを覚えた ロシアが大変なことになっているのに、皇太后とその周囲の人たちが安穏と暮らしてしてそれでも為政者側の人間か! となってしまいました。 アナスタシアは子どもでしたし、孤児院で育って苦労していますし、ロシアに未練のあるそぶりを見せるので、あまり腹が立ちません。しかし皇太后側はパリで平和に暮らしていて宝石や…

  • 【天才でもサイコパスでもない一般人が、クローズドサークルでデスゲームをしたら】米澤穂信『インシテミル』

    あらすじ・概要 べらぼうに高い時給に惹かれて、謎のアルバイトに集った男女。そこではおかしな構造の館で過ごさなければならなかった。殺害を肯定するようなルール、探偵や助手というロールを演じると報酬が上がるシステム。やがて第一の殺人が起こり、デスゲームが幕を開ける。 デスゲームシステムのポンコツさを感じる デスゲームだのクローズドサークルだの言いつつ、展開はかなりトンチキで、ミステリへの風刺を感じさせる描写も多いです。 デスゲームが始まった当初みんながお互いの顔を覚えられなかったり、偶然に近い殺人が起きたり、設定されたルールに抜け穴があったり。 そして、ほとんどのキャラクターが悪人になりきれずに、殺…

  • 好きなもの100個書き出してみる

    お題「好きなものを100個、ひたすら書き出してみる」 面白そうなお題があったので自己紹介代わりに答えてみました。 本や映画のフィクションのたぐいは「2回以上読んだことがあるか」を基準にしているため、古めの作品が多くなりました。 1~10 食べ物(しょっぱい系) 11~20 食べ物(甘い系・飲み物) 21~30 やること 31~40 もの 41~50 好きな小説 51~60 好きな漫画 60~71 好きなアニメ 71~80 好きな実写作品 81~90 好きなゲーム 91~100 好きなキャラ 1~10 食べ物(しょっぱい系) 炊き込みご飯 ぶっかけうどん 筑前煮 ハヤシライス オムライス ボロネ…

  • 【変わり者のアリがサーカス団と一緒にバッタと戦う】ディズニーアニメ『バグズ・ライフ』

    あらすじ・概要 アリの群れの中の発明家フリック。彼は荒くれもののバッタ一味に供える食物をなくしてしまった。その責任を取るために巣の外を出て、バッタと戦ってくれる助っ人を探す。やってきたのは売れないサーカス団の一味だった。サーカス団は興行と勘違いして来たと言い、アリたちの元を離れようとするが……。 虫の生態を反映させている設定・ストーリーが面白い 虫の生態を反映したキャラクター作りが面白かったです。目の模様があるチョウはそれで鳥を脅かしたり、「レディバグ」と呼ばれるてんとう虫は女性的に見られることを気にしていたり。バッタが悪役なのは蝗害からの連想なのでしょうか。働きアリにオスもいましたし、完全に…

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