『大きい犬』スケラッコ トーチコミックス 感想
あらすじ・概要 近所に巨大な犬がいる。穏やかで、優しい大きな犬と主人公は仲良くなっていく。しかしある日、犬はどこかへ消えてしまって……。表題作ほか、ありふれた日常の中に起こる不思議や他人との関係を描いた短編集。 人の内面に踏み込む瞬間にはっとする 淡々とした話ではありますが、ときどきガツンと登場人物の内面に踏み込むシーンがあり、緩急がよかったです。 短編集の中で一番気に入っているのは、「クリスマス幸」という、クリスマスケーキを店頭で売るアルバイトをする女性の話です。 彼女は、子どものころからクリスマスをやらない母親のもとで育ってきました。 彼女は無意識に抑圧していた、クリスマスをやりたいという…
2023/08/31 06:33