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  • 凪良ゆうの『流浪の月』

    ◇『流浪の月』著者:凪良ゆう2019.8東京創元社刊大好きだった父を病で亡くし、奔放な母は男と出奔した。叔母の家で「厄介者」として窮屈な生活を送っていた家内更紗は、公園で子供らから「ロリコン」と噂されていた大学生佐伯文に「うちに来る?」と誘われ「いく」と言ってついていった。夜になると勝手に部屋を開ける中2の叔母の息子孝明から逃れたい気持ちでいっぱいだった。このとき文は19歳。更紗は9歳。突然消えた更紗は叔母に家出捜索願を出されTVに顔写真が出た。ネットであることないことが氾濫する。何か月か経って、更紗がパンダが見たいと言って、物園に行った。そこで二人を見た人たちに警察に通報され文は逮捕され、更沙は児童保護施設に保護された。これからは主として更沙の話である。それから15年後。施設を出た更沙は仕事も得て独り暮らしを...凪良ゆうの『流浪の月』

  • 春の野菜タケノコなどを描く

    ◇春野菜・タケノコなどclesterF4先週の水彩画教室では春の野菜を描こうということで、ほぼ定番の筍と山ウド、アスパラガス、フキなどを描きました。エリンギやシメジなどは工場栽培なので春以外の季節でも出回っています。タケノコは切り口が新鮮でなく、根っこの予備軍ともいうべき紫色のいぼいぼが切り取られているのが難点でした。フキの葉は描いていううちにしおれてきて、葉脈も定かでなくなってきました。もっと丁寧に描かないとリアルさに欠けると反省しました。シメジの下にある葉は山椒の若葉です。(以上この項終わり)春の野菜タケノコなどを描く

  • 伊岡 瞬の『悪寒』

    ◇『悪寒』著者:伊岡瞬2019.8集英社刊(集英社文庫)山形の系列子会社営業所に飛ばされて、初めての営業仕事に悪戦苦闘している男が現れて、東京に残した妻子の今を思っているシーンで、ありきたりのサラリーマン小説かと思ったが、違った。大手製薬会社の社内権力抗争に巻き込まれた藤井賢一。組織上専務派と目されていたのに対立する常務から贈賄事件の実行者として責任を問われ、系列会社の営業所に出向という形で左遷された。田舎町での配置薬販売の営業仕事に嫌気がさしていた藤井は突然非日常の世界に放り込まれる。ある夜妻の倫子から脈絡のない不審なメールを受ける。心配になって練馬区の自宅に帰るが、バスの中で倫子の妹優子から妻倫子が自宅で殺人を犯したという話を聞かされる。しかもその被害者が常務の南田隆司だという。一体何が起こったのか。しかも...伊岡瞬の『悪寒』

  • 新川 帆立の『元彼の遺言状』

    ◇『元彼の遺言状』著者:新川帆立2021.1宝島社刊このミステリーがすごい大賞受賞作「三つ前の彼」を加筆・集正した作品。強烈にキャラが立つ女性弁護士が主役で、しぶとさあり、あざとさあり、やや攻撃タイプだが結構優しいところもあってハードボイルド女性版と言ってよい。企業法務弁護士らしいアイディアで複雑な社内関係、人間関係を捌いていくところが見もの。著名な渉外系弁護士事務所で弁護士をしている剣持麗子28歳。事務所創設者に「ボーナスが少ない!」と啖呵を切って、辞めてやると息巻いて休んでいるところに仕事が舞い込んできた。元彼の森川栄治が亡くなった。大会社の御曹司で巨額の遺産について変わった遺言状を書いていたということで、栄治と交友があった篠田から相談を持ち掛けられた。ちょっと調べてみると栄治の資産は300億円、その半分を...新川帆立の『元彼の遺言状』

  • 今野敏の『キンモクセイ』

    ◇『キンモクセイ』著者:今野敏2018.12朝日新聞出版刊今野敏のお得意分野警察小説である。本の帯には本格的「警察インテリジェンス小説」とする。警察インテリジェンスとしたのは、主人公である警察庁キャリアの隼瀬順平がある事件の処理と推移に不審を抱いたことに端を発した日米の情報機関連携の闇を扱っているからである。法務省の官僚が射殺され、犯人は白人の外国人と目されたが、アメリカ人かロシア人か。警察庁警備企画室の課長補佐である隼瀬は上司からチームを組んで対応しろと命じられる。公安の元締めを任じる警備企画室としては警視庁公安部外事1課、同3課から情報入手しようと待ち構えていた矢先、警視庁の捜査本部縮小、外事1と3課が事件から降りたことを知り、この事件はただ事ではないと直感する。同じ課の課長補佐水木も同じ感触を示した。隼瀬...今野敏の『キンモクセイ』

  • 桜並木を水彩で描く

    ◇大堀川の桜並木を描くclesterF8柏市と我孫子市にまたがる手賀沼には大堀川と大津川という1級河川が流入しています。わが水彩画グループでは4月1日をこの近辺の桜開花を見込み、写生会を企画していました。さて当日、予報では快晴気温も上々でしたがあにはからんや当日は曇り空みぞれも降るという悪天候。何とか構図を決めてスケッチを終えたものの寒さに耐えられず、彩色は家でということで早々に退散しました。構図は桜だけではモノトーンになってしまうので大堀川の増水時の分流用の堰の水門、近くの家、病院などを背景に、また行き交う自転車・人も入れました。桜の樹々と桜花のほか、芽生えはじめた植生、まだ枯れたままの萱など色彩的には過不足のない条件でしたが、果たしてそれが生かされたかどうか。桜の花の描き方は人それぞれですが、近くで見た花と...桜並木を水彩で描く

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