凪良ゆうの『流浪の月』
◇『流浪の月』著者:凪良ゆう2019.8東京創元社刊大好きだった父を病で亡くし、奔放な母は男と出奔した。叔母の家で「厄介者」として窮屈な生活を送っていた家内更紗は、公園で子供らから「ロリコン」と噂されていた大学生佐伯文に「うちに来る?」と誘われ「いく」と言ってついていった。夜になると勝手に部屋を開ける中2の叔母の息子孝明から逃れたい気持ちでいっぱいだった。このとき文は19歳。更紗は9歳。突然消えた更紗は叔母に家出捜索願を出されTVに顔写真が出た。ネットであることないことが氾濫する。何か月か経って、更紗がパンダが見たいと言って、物園に行った。そこで二人を見た人たちに警察に通報され文は逮捕され、更沙は児童保護施設に保護された。これからは主として更沙の話である。それから15年後。施設を出た更沙は仕事も得て独り暮らしを...凪良ゆうの『流浪の月』
2022/04/29 07:12