なぞのあねさま/監修・松谷みよ子脚本・桜井信夫画・清水耕蔵/童心社/1998年(12場面)むかし、力じまんの3人兄弟が力だめしに旅にでました。旅のとちゅう、ある立派な長者の家の前に“立札があり、「知恵あり、力ある若者をむこにしたい」とかいてありました。ここで、三人が長者の前にならぶと、長者は、婿殿ををきめるためには、みかけだけではなく仕事だめしにまず、千かり田んぼの田おこしをするようにいいました。まずは、はらごしらえをして、それから三人が千かり田んぼのたおこしをはじめました。そのはやいことはやいことふつは十日もかかるたんぼを一日でやりあげました。仕事ぶりは三人ともおなじようで、優劣が決められず、三人は長者の家にくらしはじめます。何日かたっても、娘の姿はみえません。ある夜、三人の部屋の前を、女の人がろうそく...なぞのあねさま