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どんぴんからりん https://ogawasaito.hatenablog.com

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん
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2015/11/21

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  • へびのニョロリンさん

    へびのニョロリンさん/富安陽子・文 長谷川義史・絵/童心社/2024年 冬眠から覚めたへびのニョロリンさんは、古い皮を脱ぐために、華の小道をニョロリン ヘロチン でかけていきました。 山のふもとに、古い家がポツンとたっていて、すみごこちがよさそうと、天井裏へ のぼっていきました。 すんでいたのはトメばあさん。屋根裏で何か音がすると 様子を見に行くと、びっくり へびが とぐろをまいているではありませんか。 ニョロリンさん、礼儀正しいので、トメばあさんも あいさつを かえして、それからは、いっしょに 朝ご飯を食べたり お散歩をしたり。 ある夜、ニョロリンさんが 家の縁側で 夕涼みをしていると、そこ…

  • ねずの木の話

    ねずの木 そのまわりにも グリムのお話いろいろ L・シガール M・センダック選 矢川澄子・訳/福音館書店/1986年 モーリス・センダックがグリムのお話から選んだ中の一つ。あまりなじみのない「ねずの木の話」。センダックの独特のイラストがえがかれています。 かなりながい話ですが、途中出てくる唄の繰り返しが、これでもかとでてきます。 母さんがぼくをころした 父さんがぼくをたべた いもうとのマクレーンが お骨をかきあつめ 絹の布につつんでねずの木の下においた キュイット キュイット キュイット ぼくって なんてきれいな小鳥! この繰り返しが八回。この歌にあらすじが凝縮されています。 冒頭は、昔話の定…

  • ハッカ成金・・北海道

    北海道のむかし話/北海道むかし話研究会編/日本標準/1978年 ハッカというのは、ヨモギにクロ-バーの葉っぱをつけたようなもんで、秋に刈り取り、せいろでむしてハッカ油をとったもので、ビール瓶二本分が米一俵になったくらいの値打ちもの。北海道北見のハッカといえば、世界中に売り出されて有名なもんだった。 荒れ地を開墾し、初めて大金を手にしたから、へんなおっちゃんがいたという。 大金を手にするとその保管場所も大変。 泥棒に入られたらどうしよう、どこにしまっておいたらいいかな? 枕の下に入れて寝たが、からだがいたい。おきあがったおっちゃんは、この間買ったストーブが目についた。 金庫のかわりになると、スト…

  • おかあさん、いいこと おしえて あげる

    おかあさん、いいことおしえてあげる/シャーロット・ゾロトウ・文 ジュリー・モースダッド・絵 福本友美子・訳/工学図書/2025年 むすめから おかあさんへの 約束?。 ・海を泳ぎまわって,海の底から 貝をひろってきてあげる ・おかあさんが きらいなひと、みんな やっつけてあげる ・おかあさんのために、せかいで いちばん おおきな はしを つくってあげる ・おかあさんが すむ おしろをつくってあげる ・いちばん きれいな ピンクの バラを あげる なんとも ほほえましい 親子の光景。 ただ、よくわからないことも ちらほら。 ・わたしが おとなになったら、このてで いしを まっぷたつに わって お…

  • トルーデさん

    ねずの木 そのまわりにも グリムのお話しいろいろ L・シガール M・センダック選 矢川澄子・訳/福音館書店/1986年 画家のモーリス・センダックがグリムのお話しから選んだ中の一つ。あまりなじみがありませんでした。 わがままなまいきで、親がなにかいったてすなおにうんといったことのない女の子。 この子がトルーデさんのところにいくというので、親御さんたちは、そんな女のところにいくなら、うちの子だとはおもわないからねと、いましめますが、それでも親御さんのいうことなど知らんふりででかけていった女の子。 トルーデさんは女の子にたずねました。 「おまえさん、そんなにまっさおな顔をして、どうしたの?」 女の…

  • ちきゅうのための1じかん あかりをけそう!アースアワー

    ちきゅうのための1じかん/ あかりをけそう!アースアワー/ナネット・ヘファーナン 文 パオ・ルー・絵 おがわ ひとみ・訳/評論社/2021年 2007年にオーストラリア・シドニーで始まった「アースアワー」。当初は小さなキャンペ―ンだったそうですが、いまでは、多くの国で実施される世界最大級の消灯アクションとなっているそうです。 春分に近い土曜日の夜8:30に明かりを消していき、1時間明かりを消す取り組み。 気候変動を身にもって感じているいま、なにができるだろうかと考えると、たしかにたった一時間かもしれませんが、地球の未来に思いを寄せる貴重な一時間かもしれません。 光があふれた絵がつづいたあとに …

  • カエルの歌・・北海道

    北海道のむかし話/北海道むかし話研究会編/日本標準/1978年 アイヌの昔話は、主人公が自分で語る話し方がふつうといいます。 ある日、わたしが一軒の家の戸口をそっと覗いてみると、家の中には祭壇があって、その前で一人の若者が、いっしょうけんめい刀のさやを彫っているのです。 わたしは、からかってやろうとおもい、トーロロ ハンロク ハンロクと歌いました。 するとその若者は、わたしをみて、 「それは、おまえのユーカル(物語の歌)かい? それともおまえのサケハウ(酒もりりの歌)かい? もっと聞きたいね。」 というのです。 そこで、わたしはもういちどトーロロ ハンロク ハンロクと歌いました。 若者は、また…

  • のうふさんの恋わずらい

    のうふさんの恋わずらい/文・ビム・ラマース イラスト・ミルヤ・ブラーフマン 訳・アレクサンダ・O・スミス/すばる舎/2025年 題名の前には、「どうぶつたちのだいさくせん」。 農夫さん、このごろ変です。ブタのたまごをさがしたり、ウシの毛をかろうとしたり。どうもあるひとのことを 考えているようです。 ある日、ウシのからだの色が、これまで見たことのない色になっていて、農夫さんはあわてて獣医さんのもとへ。獣医さん、スポンジで、ウシにからだをふくと、もとにもどりました。 ヒツジが「ワン ワン」ないているので、また慌てて獣医さんのところへつれていくと、ヒツジは「メエー メエー」なきました。 獣医さんから…

  • まーるい まーるい

    まーるい まーるい/せな けいこ/金の星社/2021年 マル、サンカク、シカクで、子どもたちが真っ先に覚えるのはマルという作者の指摘。いわれてはじめて、そうか~ 着目点に気がつくのが、おそーい と、反省。 広い砂浜にあらわれた まーるいもの。たこさん。 まーるいこうらの かにさんと すいかを とりに。 たこさん ぐにゃ ぐにゃ かにさん かさこそ。 くーらいなかで すいかをとって かえろうとすると すいかが おばけにかわって・・・。 おひさまも おつきさまも まーるい。 「かにさん ちょきん つる きっておくれ!」 「たこさん しっかり はこんでおくれ!」 リズムも しなやか。 海、スイカとき…

  • 絵の中のどろぼう

    絵の中のどろぼう/文・友部 正人 絵・スズキ コージ/架空社/2025年 初版は1983年ばるん舎の発行。再版がまたれていた絵本。 スズキコージさんの絵を見慣れていると、これはこれはびっくり。モノクロ、黒の濃淡だけです。 友部さんの着想もびっくりで、どろぼうが絵の中に逃げ込み、その絵が、人から人へとわたり、最後のオチも秀逸。 絵描きは、ピアノをかいたはずなのに、人がよこたわっているのをみて 気味が悪くなってお医者さんへ あげました。 お医者は、絵の中の男の口にドーナツの砂糖がくっついていて、ポケットに色鉛筆がのぞいているのをみて気味が悪くなり、ともだちの船乗りにあげました。 絵の中の泥棒は、船…

  • 火をとりにいったウサギ

    火をとりにいったウサギ/脚本・津田真一 絵・スズキ コージ/童心社/2023年(12場面) むかし、むかし火がなく。みんながさむさにふるえていた。 ある日、旅からかえってきた鳥から朗報がもたらされた。「火をみつけたよ! やまのてっぺんにあったよ!」 けものたちは、「やまの てっぺんには、こわい おとこたちが いるんだよ。」と、しりごみしましたが、おちょうしもののウサギが、頭に木の枝をくっつけて、やまのてっぺんへ、むかいました。おまえには無理と言われたウサギでしたが、寒いのはウサギもおなじ。 おとこたちの踊りの輪にくわわったウサギは、すきをみて、木の枝に 火をつけ 逃げ出しました。 大雨を、木の…

  • 大だこやきち・・宮城

    宮城のむかし話/「宮城のむかし話」刊行委員会編/日本標準/1978年 むかし、北方の「大だこ」に、やきちという百姓がいたんだと。大だこには家が一軒だったから、「大だこやきち」でとおしていた。 「大だこやきち」のうしろに「姉とり沼」という沼があって、「大だこやきち」はそこで魚釣りして、食う以外のものは町へいって売ったりしていた。 いつものように沼で魚釣りをしていると、空が急に曇ってきて雨が降ってきそうなので沼の松島という島のお堂でやすむことにした。お堂の中で急に眠気が襲ってきて、休んでいると、お堂に祭られている弁天様があらわれ、「やきち、つかれているとこもうしわけねっども、妹のところへ、はた織る…

  • アンパンマンとしょくぱんまん

    アンパンマンとしょくぱんまん/やなせ たかし/フレーベル館/2022年 現在放送中の2025年朝ドラの「あんぱん」をみていて、やなせさんの紙芝居をさがしてきました。 この紙芝居は、アンパンマンとしょくぱんまんが、協力して、ぞうのおやこをすくう展開。わかりやすく、色彩がはっきりして、遠目にもよく見えるので、子どもたちには見やすそう。 朝ドラでは、のちにやなせさんの妻になるのぶさんの実家で、パンを販売しているので、「あんぱん」なのかと、おもったら、まったく別でした。 また、のぶも、実際は、師範学校は大阪。まあ、ドラマですから、脚色されているのはあたりまえなのですが。 アンパンマンがうまれたのはだい…

  • はらぺこピエトリン・・イタリア

    子どもに語るイタリアの昔話/剣持弘子:訳・再話 平田美恵子・再話協力/こぐま社/2003年 子どもの肉を食べるという鬼のパッボルコが、かくれていたピエトリンという男の子の家にやってきて、五段の階段をのぼるようすが緊迫感をだす話で、やっぱり読むよりは聞いて楽しむ話。 パッボルコがやってきたのは、ピエトリンのいわば自業自得。村の人たちは、子どもたちを食べないことを条件に、毎日順番を決めてごちそうを届けていました。 ピエトリンの家に順番が回ってきて、お母さんが作ってくれたトマトソースのニョッキとフォッカチャをもっていくことになったピエトリンでしたが、においにつられて、ニョッキもフォッカチャを食べてし…

  • えのないえほん

    えのないえほん/斉藤倫・作 植田真・絵/講談社/2018年 字のない絵本があったら、絵のない絵本があってもおかしくありません。 まったく絵がないわけではありません。ページの途中に折込のような絵があり、森や花が淡い色で最小限に描かれていますが、基本、背景は黒、文字は白です。 あるところに みにくい けものが いました どんなに みにくいか その すがたは たとえ せかいいちの えかきを つれてきても えがけなかったことでしょう。 ひるは おひさまも くもにかくれ、おつきさまや おほしさまも てらすのを いやがるのです。 この世から 消えてしまいたいと思っていた みにくいけものですが、両親を亡くし…

  • ウイリーと魔法使い・・アメリカ

    アメリカのむかし話/渡辺茂男・編訳/偕成社文庫/1977年 アメリカの昔話は、先住民や移民、黒人の話が混在していますが、これは黒人の民話として紹介されています。 魔法使いとウイリーという少年の駆け引きの楽しい話。ただ、魔法使いは、クマのような毛が生えていて、足は、牛のひづめのようで、ぎらぎらひかる目と、欧米の魔法使いとはややイメージがことなります。 ウイリーのおとうさんは、スイカを盗んだり、イワツバメの巣をとったり、死んだ人の持ち物をとったりしたので、天国に行く途中で魔法使いにつかまってしまうだろうと うわさされていました。ある日ウイリーのおとうさんが船から川の中へ落ちて、どうしてもみつからな…

  • オレ、カエルやめるや

    オレ、カエルやめるや/ぶん・デヴ・ペテイ え・マイク・ボルト やく・こばやしけんたろう/マイクロマガジン社/2017年 「オレ、カエルやめるや」とさけんでいるのは大きな口のカエル。まず表紙にインパクトがあります。 カエルの子の言い分。「だって、なんだかヌルぬるしてるしさ。」 おとうさん、「おまえはウサギになれないよ。耳が長くないよ。」 おとうさん、「おまえは、ブタにはなれないよ、くるんと巻いた しっぽがないし」 フクロウにもなれないというおとうさん。 そこに、「おや、あなた、どうしました?」とオオカミの登場。 オオカミから、説得?されて、子ブタくん、「だれも しぜんのルールには さからえないん…

  • 最初のフクロウ・・オーストラリア

    オーストラリア先住民アボリジのむかしばなし/池田まき子/新読書社/2002年 オーストラリアのアポロジニナルの考える万物創造の時代(ドリームタイム)のひとつ。 日がしずみ、すべての生き物をつくりおえ、それぞれの生き物に、どこに住み、何を食べ、どのようにくらしていくかも教えた神様バイアミー。 ところが、鳥たちは、一日じゅう、いいあらそいをくりかえし、ほかの鳥の羽のほうがきれいだとねたんでみたり、声をかえてほしいと文句をいったりして、神様はうんざりしていました。うるさい鳥たちもどうにかかえり、ほっとしていたバイアミーでしたが、うしろに、一羽の鳥に気がつきました。 その鳥は、ほかの鳥がいいあらそって…

  • わたしたちの ケーキのわけかた

    わたしたちの ケーキのわけかた/キム・ヒョウン・作 おおたけ きよみ・訳/偕 成社/2023年 五人の兄弟。女の子三人と男の子二人。 リンゴもお菓子も、ジュースもみんな大きさにわけられるのはいいのですが、いつもそうとはいきません。 扇風機は一台だから、寝るときは 最高の位置を選んで 眠らなくちゃ。 ほしいものをてにいれるにはアピールしなくちゃ 大きなテーブルでは、目の前だけではなく、遠くにほしいものがある場合もあるので全体をみなくっちゃ。 キックボードは一台で、遊ぶのは二時間。これは五人では、ひとり24分。 ところが、一番うえのおねえちゃんが キックボードで ケガして、病院に行くことになってし…

  • 太陽と笑いカワセミ・・オーストラリア

    オーストラリア先住民アボリジのむかしばなし/池田まき子/新読書社/2002年 カワセミというときれいな色と長いくちばしをイメージしてしまいますが、オーストラリアの笑いカワセミは、全長が45㎝もあるといいますから、日本のイメージとは違うようです。 このカワセミが、太陽がのぼることを知らせてくれる話。 この世に、人間がいなかった時代、空には太陽もありませんでした。 ある日、エミュー(ダチョウに似た翼がない大きな鳥)とブロルガ(淡い灰色のツル)が広い平原の真ん中でであい、どちらのヒナが」かわいいかで、けんかをはじめ、くちばしでつっついたり、追いかけまわしたり、だんだんけんかははげしくなっていきました…

  • むしゃむしゃ かぞく

    むしゃむしゃ かぞく/ラッセル・ホーバン・文 リリアン・ホーバン・絵 福本 由美子・訳/あすなろ書房/2003年 アメリカでの出版は1966年。原題は、「The Little Brute Family」。英語の意味では、とてもとても「むしゃくしゃかぞく」なんて訳は出てこない。まずは訳の妙に💮。 くらーい くらーい森の中にすんでいた家族。(猿のようにも見えますが、正体不明でーす。) いつもむしゃくしゃ。 食事のときは、「いただきます」「ありがとう」「おいしいね」なんて言葉はでてきません。 五人の子どもたちは、足で蹴飛ばし、やりかえし。タコを作ってもちっともあがらず、池に入っても泳げません。 秋、…

  • 屁ひりくらべ・・宮城

    宮城のむかし話/「宮城のむかし話」刊行委員会編/日本標準/1978年 読んで面白くなくても、語られたものを聞くと面白い話もあれば。そのまた逆もある。 この話は少し難しいところがあって、深読み?が要求される。 タイトルどおり、屁ひりくらべで、日本各地には同じような話があるが外国のものには屁をテーマにした昔話はほとんどないのも興味深い。もしかすると、訳されていないだけなのかもしれないが・・・。 三人の金持ちの娘がお伊勢参りに行った。 それぞれ薬屋、呉服屋、酒屋の娘。 道中おしゃべりをしながら歩いて行ったが、そのうち話すことがなくなって、だれともなく屁ひりくらべをすることになった。 薬屋の娘の屁の音…

  • まっている。

    まっている。/村上康成/講談社/2020年 「まっている」 なにを? 男の子が、ウキを見つめて、魚がかかるのを まっている。 クモがていねいに巣をはって、トンボやバッタがかかるのを まっている。 花は、きれいな色と、とっておきの においで、ハチや蝶がとまってくれるのを、まっている。 サンショウウオは、しずかに アユがやってくるのを、まっている。 セミは、土の中で ずーっと、空を飛ぶ日を まっている。 オオミズナギドリは、なぎの海で、潮が 動き出すのを まっている。 シカの子も、茂みの中で おかあさんが もどてくるのを まっている。 あ! きた。「にげられちゃった」 待っている時間もそれぞれ。一…

  • 最初の火

    オーストラリア先住民アボリジのむかしばなし/池田まき子/新読書社/2002年 昔話で世界を旅していると、お国柄がでてくる。 オーストラリアらしく、カンガルーネズミ(カンガルーのようにとびはねて動き回るネズミ)がでてきます。 ツルとカンガルーネズミがいっしょにくらしていました。ある日、ツルが何の気なしに、二本の棒をこすっていると、煙がでてきました。ひょっとすると火をおこすことができるかもしれないと、枯草や木の皮をあつめ、棒をこすると、小さな火が木の皮にもえうつり、あっというまに火が燃えさかりました。ためしに、とってきた魚を棒きれにさして焼いてみると、おいしいことおいしいこと。 それからというもの…

  • 世界一貧しい大統領のご冥福をお祈りします

    ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカが亡くなった(89歳)といいます。 「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の絵本を見て、こんなすばらしい大統領がいることをしりました。 大きな国の指導者の動向はよく報道されますが、まったく知らない人でした。この後、日本にやってきたとき、ニュースにはなっていましたが・・。 国の指導者というと、何となくうさん臭さをがあるのですが、ホセ・ムヒカさんの質素で信念に満ちた生き方に感動したことを思い出しました。 いちどはぜひ読んでおきたい絵本です。 ogawasaito.hatenablog.com

  • わたしの かわいいめんどり

    わたしの かわいいめんどり/アリス・プロベンセン&マーチン・プロベンセン・作 きしだ えりこ・訳/ほるぷ出版/2005年 親子合作の絵本もありますが、これは ご夫婦合作の絵本。 パーカーさんのかっているめんどりのエッタが むすめのエミリーのために、たまごをひとつうみました。 エミリーは、たまごをとっておき、うまれたひよこにネディという名前をつけました。 ネディは、いぬのラルフとなかよし。 エッタは、ネディが、ねこのマックスに ねらわれないように いつも気を配って。 おとなになると、ネディの名前は、ネッタに かわりました。めんどりになったからです。 絵は、楕円や四角のなかに描かれているという あ…

  • もとの平六・・宮城

    宮城のむかし話/「宮城のむかし話」刊行委員会編/日本標準/1978年 タイトルだけではわかりにくいのですが、「鶴女房」の話。 正直で働き者の平六が、子どもにいじめられていたツルを助けると、その晩、女の人がやってきて、一晩とめてくれるように頼みます。 次の日の朝、むすめが、黒塗りのお膳に、ごちそうを持ってきたので、平六はびっくり。おまけに、むすめは、お世話になったと、すぐに去ろうとしました。 平六が、「もしよかったら、いづまでも、いてけねが」というと、それから、むすめは毎日掃除をし、ごちそうを作ってくれて、平六はいい気分。 しばらくたつと、平六はほねおしみになって、ただ家にいて、ごろごろするばか…

  • 金のガチョウ

    金のガチョウ/グリム原作/バーナデッド・ワッツ:文絵 福本由美子・訳/BL出版/2008年 いくつかの絵本があり、紙芝居にもなっています。また類似の昔話もあります。 おおきく三つの段落で構成されています。 ① 家族から、ダメな奴といわれ、ばかにされていたすえむすこが、金のガチョウを手に入れるまで。 ② 金のガチョウにさわった人が、金のガチョウから手が離れなくなって、王さまのところへ。 ③ 王さまの難題を解決して、めでたく王女と結婚する。 三人兄弟の上の二人は、ケーキとワインをもって、森へ出かけ、こびとのじいさんにケーキとワインをねだられますが、断ったため、怪我をしてしまいます。 すえむすこは、…

  • わにさんと くませんせい

    わにさんと くませんせい/とよた かずひこ・ 脚本・絵/童心社/2025年(8場面) お医者のくませんせいのとろろへ、「せんせい、のどが しくしく いたいんです」と、やってきたのはワニさん。 ワニさんの 喉の奥は 真っ暗。 暗いところもよく見えるふくろうの看護師さんが、のどの奥をみるため、そろりそろりと、口の中へ。 そこへ、てんとうむしさんが、ワニさんの鼻の先にぺたっ! ワニさん、びっくりして口をとじちゃった。とじこめられた ふくろうさん おおあわて。 「あわてない あわてない」と、くませんせいが、ゆっくりゆっくワニさんのからだを、 なでなで もみもみ なでなで もみもみ ワニさんいい気持にな…

  • ときの鐘

    えほん ときの鐘/小林豊/ポプラ社/2024年 江戸の一日は、明け六ツの鐘の合図にはじまり、暮れ六ツの鐘で、一日が終わります。 新吉と鐘役のじっちゃん、オランダ人のヤンが、日本橋石町の鐘楼からみている夕暮れの江戸。 富士山、江戸城を背景に、家がぎっしり並ぶ街の風景が往時をしのばせます。 春になると、オランダ人の行列が、長崎から江戸にやってきました。ヤンは植物学者。日本の自然を生かす造園を学ぼうとやってきたのですが、オランダ人は、きめられた宿屋を一歩もでてはいけないと、自由にあるきまわれません。 通りをあるけないなら、舟でと、魚屋のベラボウさんと新吉がヤンを案内します。 神田橋から、玉出橋、浜野…

  • バグパイフふきのバディ・・アイルランド

    ふたりの巨人/アイルランドのむかしばなし/エドナ・オブライエン・再話 むろの会・訳/新読書社/1997年 ある夜、おれのところへ、バグパイフふきのバディが泊めてくれとやってきたが、俺はことわり、牛小屋で休むようにいった。というのは、「夜は家からでてはならん」という命令がお上から出ていたからだ。夜、出歩くとろくに調べもせず縛り首になるし、とめたほうも罰を受けるからだ。 バディは、牛小屋でしばらくねむってから、バグパイプをふいて小銭を稼ぐつもりで、朝早く市場に出かけた。本当はまだ朝じゃなくて、月の光にまどわされただけだったのだが。 野原をあるいていたバディが、なにかが頭にドシンとぶつかって、目から…

  • ベランダで わたをつくったよ

    ベランダで わたをつくったよ/そだててつむぐ綿花/あおき あさみ/福音館書店/ 2025年 タイトルで選ぶとすれば、花や野菜などを育てることとか、作ることに興味をもっている子でしょうか。 モモが弟のタイガといっしょに育てたのは綿花。おとなりのおばあちゃんにもらった種をを植木鉢にまいて育てました。 五月に種をまき、間引きをし、八月過ぎ、白い花が咲きました。実がなり、実がはじけると、中に白いふわふわの「わた」が。 つみとったわたは、おばあちゃんに教わりながら、手で紡ぎ、スピンドルで長い糸に紡ぎます。そしていよいよ布におっていきます。 糸をつむぐスピンドルや織機を、段ボールで作る方法も紹介され、やっ…

  • やぎの びりいと ふとった なかまたち

    やぎの びりいと ふとった なかまたち/ノニー・ホグローギアン・作 金井直・訳/文化出版局/1973年初版 初版は50年以上前。色は最小限で、モノクロに近い絵。 ある日、やぎのびりいは、ご主人夫妻が、「もう そろそろ びりいを 食べてもよくなったね」と話しているのを聞いて びっくり。あわてて逃げ出しました。 途中、同じように食べられそうになっていた まるまるふとったブタ、ガチョウ、コヒツジとあい、森の中に 家を 建て始めました。 まもなく家が出来上がりましたが、近くにはオオカミが二匹いたのでした。 オオカミが 四匹を食べようとするかと おもっていると オオカミは、いたずらを しようとして・・。…

  • ちょっぴりながもち するそうです

    ちょっぴりながもち するそうです/ヨシタケシンスケ/白泉社/2024年 人生、いい時も悪い時もいろいろ。好調を維持したいとき読めば、その好調が、ちょっぴりながもちするそうです。 いつものヨシタケ調とは違って、人物が少なく、左に問いかけ? 右に ながもちするアドバイス?。どう受け止めるかは、あなた次第。 ・だれかのアクビをみると 寿命が5分、のびるそうです。 ・加齢によるおとろえと とまどいは こどものみるこわい夢をへらしてくれるそうです。 ・誰にもバレないズルは ズルとは言われないそうです・ ・たった ひとつの真実は この世で 見つけなくてもいいそうです。 ・かわいいものを たくさん見ると か…

  • ジャックの運だめし・・アイルランド

    ふたりの巨人/アイルランドのむかしばなし/エドナ・オブライエン・再話 むろの会・訳/新読書社/1997年 典型的な昔話で、再話で少し長くなりすぎなところが難点でしょうか。 ある国の王子が、運だめしにでかけ、巨人の城で働くことになりました。丘の巨人は、あっちこっちの巨人と戦うのにいそがしくて、家の畑と納屋の世話をすることになりました。巨人は戦いに出かける前に、馬小屋に入らないよういいのこします。 ジャックは家の中をかたづけると、どうしても馬小屋をのぞいてみたくなりました。 馬小屋には雌馬と熊がいて、熊の前にはほし草、雌馬の前には肉がありましたが、なにも食べていませんでした。ジャックが二頭の餌をか…

  • 図書館土曜日の定例おはなし会 2022.4~

    毎週土曜日30分ほどのボランテイアを中心としたお話し会。 2025..5.3 1 どれにしようかな(紙芝居) 2 わかっているもん(絵本) 3 こいのぼりさん ありがとう(紙芝居) 昨日の雨とはちがって、晴れやかな一日。連休とあって、子どもが一人だけ。 「どれにしようかな」は、歌もあってのりのり。 「こいのぼりさん ありがとう」は、こいのぼりの由来。ああそうなんだと気づきました。 こいのぼりにかぎらず、いつも季節にあったものとであえます。 2025.4.5 1 となりのさくら(紙芝居) 2 ともちゃんと うし(絵本) 3 だいく と ねこ(紙芝居) 紙芝居は、ふたつとも、この時期にぴったりの桜…

  • なにを たべたか わかる?

    なにを たべたか わかる?/長 新太/絵本館/2003年 ネコが大きな魚を釣りあげ、かついでいます。ネコは前を見て、魚の口は、ネコの背中。 魚は、ネコの知らないうちに、ねずみ、うさぎ、イヌ、やぬき・・・、をパクリ。 魚の重いこと重いこと。ネコは ぎゅっと つぶされて しまったんだ。 何とか脱出すると、大きな魚が目の前。 はじめ、ネコの二倍ぐらいの魚が、あれこれ食べちゃうので、十倍にも。 さあ、ネコはどうする? 魚が大きくなるようすに、びっくり。 読み聞かせで大評判です。 ogawasaito.hatenablog.com ogawasaito.hatenablog.com ogawasaito…

  • とっくりのなぞ・・熊本

    熊本のむかし話/熊本県小学校教育研究会国語部会編/日本標準/1973年 光徳寺の珍念は、頭が悪いうえに大飯ぐらい。和尚さんも和尚さんで、珍念を困らせて楽しんでいた。 ある日、和尚さんは珍念に、「十三里を買うてこい」と、使いに出した。和尚さんは、珍念が十三里はからいもとは気づかんだろうと、にやにや笑いながら待っていました。 ところが、珍念が買ってきたのは、ふかふかのサツマイモ。珍念は、すました顔で、「栗(九里)より(四里)うまい十三里ていいまっしょうが。」という。和尚さん、さては彦一どんにたずねたなと気がつきました。 和尚さん、今度は、一升どっくりに、二升かってこいという。珍念が一升どっくりに二…

  • みずうみにきえた村

    みずうみにきえた村/ジェーン・ヨーレン・文 バーバラ・クーニー・絵 掛川恭子・訳/ほるぷ出版/1996年 サリー・ジェーンとパパが、ボートでクアビン貯水池にこぎだしました。 サリーは、水に映った星を手ですくいあげました。そのとき、「はなしてやらなくちゃだめよ。」というママの声が聞こえたような気がして、サリーは、ママに言われたようにしました。 小さいころ、ホタルをつかまえ、瓶にいれようとして、ママから、「はなしてやらなくちゃだめよ。」といわれたことが、あったのです。 クアビン貯水池は、ボストンの飲み水を確保するため、人工的に作られた湖でした。 小さいころ、サリーは、スウイフト川でマス釣りをし、お…

  • いろいろ たべもの

    いろいろ たべもの/内田有美・作絵/偕成社/2025年 見開きのシルエットの絵を めくると、次のページに いろいろな食べ物が。 白いたべもの、黄色いたべもの、オレンジのたべものからはじまって、くろいたべものまで。 クイズ形式の絵本ですが、シルエットではあてるのがたいへんな、ゴマやうずらのたまご、ろまめなど、適当に難しいものがでてきますから、食べ物を知るきっかけになるかも。 シルエットから連想されるものを、あげていくのも楽しいかもしれません。 シルエットの数が二ページに八個程度と、やや多いので、年齢にあわせてということになるのかも!。

  • 赤ずきん

    「娘と猿」(シャルル・ペローとフランスの民話/樋口淳・樋口仁枝・編訳/国際文献社/2023年)は、1874年に読み書きができない人から記録されたという紹介がありました。グリムの「赤ずきん」に、似ていますが、ペローの昔話の流れをうけついでいるようです。 ・娘と猿のあらすじ 奉公の年季が終わって、主人からチーズとひとかけとパン菓子をもらって(なんとやすい賃金!)家にかえるとちゅう、猿にあった小さな娘。 先行した猿は母親を殺し、肉は鍋に、血は瓶に詰め、寝床にはいって娘をまちます。 娘が家の中にはいると、肉と葡萄酒をすすめます。そこへ小鳥がきて、 リ・タンタン・タン・タン お前は母さんの肉を食べて、血…

  • 女は悪魔より賢い・・フランス

    シャルル・ペローとフランスの民話/樋口淳・樋口仁枝・編訳/国際文献社/2023年 悪魔にとって、人間は恩を仇で返すから、悪魔よりもたちが悪いかも! 借金で首がまわらない男が、「悪魔がきたら、契約を結んでやりたいくらいだ」というと、すぐに表れた悪魔。 畑でとれた収穫物を二十年間のあいだやることにして、金を手に入れた男。 借金は、はらえたが、収穫物を全部、悪魔にやると、また借金生活。 地面の上か、下かの約束をしなかったことに目をつけたのが、女房の方。 女房が、悪魔に、畑の地面の下のほうか、地面の上をとるか問いかけると、悪魔は上のものを選択。そこで亭主と女房は、ゴボウ、ジャガイモ、ニンジンなどを植え…

  • 大人だって、絵本!

    大人だって、絵本!/上田絵里/東京図書出版/2009年 サブタイトルの「大人だって楽しむ絵本の世界」にひかれて読みました。 絵本=子ども という印象が強いのですが、年齢に関係なく楽しめるのが絵本。 出版社や絵本を紹介するものに、対象年齢が書かれているものが多いのですが、たとえ幼児むけといっても、絵を楽しんだり、構図を楽しんだりと、楽しめる要素はさまざま。 関係者の方には先入観はないのですが、あまり絵本に興味がないかたには、もったいない話。 ところで絵本入門ですが、絵本の年間出版は2000冊以上もあり、過去のものをふくめると膨大な数。限られた時間の中ではどれを読むのかも悩むところ。知らないものの…

  • お婆さんの話・・フランス

    シャルル・ペローとフランスの民話/樋口淳・樋口仁枝・編訳/国際文献社/2023年 タイトルはそっけないが、「赤ずきん」と似たような展開の話。 娘がおばあさんのところに、焼き立てパンとミルクを届けに行く途中、ブズーにであいました。 ブズーはさきまわりして、お婆さんを殺して小さな娘をむかえ、ベッドに横になるようにいいました。 ・娘 エプロンをどこにおいたらいいの? ・ブズー 火にくべてしまいな。おまえにはもういらないからね。 ・娘 服、ペチコート、ショーツを どこにおいたらいいの? ・ブズー 火にくべてしまいな。おまえにはもういらないからね。 娘とブズーのやり取りが続きます。 「まあお婆さん、なん…

  • ちへいせんのみえるところ

    ちへいせんのみえるところ/長新太/絵本塾出版/2025年 背景ははじめからおわりのページまで同じ構図。 海らしきところあらわれるのは? でました! につづけて あらわれるのは 子ども ぞう 火山 くじら、ぺんぎん(海だからふしぎなしか) ビルも出てきます。 地平線を見ているとさまざな空想が・・・。 どううけとめるかは 自由自在のようです。 1998年復刻版

  • わすれられない おくりもの

    わすれられない おくりもの/スーザン・バーレイ:作絵 小川 仁央/評論社/1986年初版 森のみんなからたよりにされていたアナグマが、「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残し、旅立っていきました。 冬が終わり、春がきて、そとに出られるようになると、みんなはアナグマの思い出を語り合いました。 アナグマは、モグラに、紙の切りかたをおしえてくれました。カエルはスケートを教えてもらいました。キツネはネクタイの結び方、ウサギはしょうがパンのやきかたを・・・。 アライグマは、一人ひとりに、別れたあとでも、宝物になるような、知恵や工夫を残してくれたのです。 少し長く生きて…

  • 力もちのハンス・・スイス

    オクスフォード世界の民話と伝説6/スイス編/植田敏郎・訳/講談社/1978年改訂版第一刷 一年分つかう薪を、たった一日で家に運ぶようになると、ハンスは、となりのお百姓のところで、働くことになりました。 ハンスは奇妙な申し出をしました。お金のかわりに、「一年に一回だけ、だれかの耳をたたかせてください。」というものでした。 ハンスは、薪をのせた荷車に、馬ものせ、持ち帰りました。これをみたお百姓はびっくり。おまけにハンスは、一回に四人分も食べつくします。お百姓は、あたらしく雇ったこの男は、一年もたたないうちに、家にあるものをすっかり食べつくしてしまうだろうと、思いました。それに一年先に耳をたたかれる…

  • だいじょうぶ だいじょうぶ

    だいじょうぶ だいじょうぶ/いとう/ひろし/講談社/2006年 子どものころ、ケガしたときに、よくいわれたのが、「痛いの痛いの飛んでいけ!」 自分の子どもにもよくいっていました。 それから、「ちちんぷいぷい」もよく言っていた気がする。 「だいじょうぶ だいじょうぶ」も、そんな言葉のひとつでしょうか。 なんの根拠もないのですが、こうした言葉は、魔法?のようで 気が安らぎます。 こまった ことや、こわいこと、おそろしいことがあったとき、おじいちゃんだけでなく、だれかから「だいじょうぶ だいじょうぶ」と、声をかけてもらったら、安心するのかもしれません。 仕事上の失敗や、人間関係で悩んでいるときにも、…

  • ごはん のこすな

    ごはん のこすな/きむら ゆういち・作/童話屋/2020年 お父さんがこだわりでつくったハンバーグ。 肉は黒毛和牛、たまねぎは淡路島、野菜は無農薬、お米はカルガモ農法の有機米。ソースは、てづくりのデミグラスソ-ス。 ところが、ゆうたくんは 食べようとしません。 ためしに、ひとくち。 おーうまいじゃないか。 お米、有機野菜をつくる苦労。食べられるしあわせ。 バランスよく栄養を取ることが、病気に負けない、丈夫な体をつくるんだ・・。 お父さんの説教が続き、ゆうたくんが、いざ食べようとすると・・・。 ゆうたくん、お菓子を食べて、おなかがすいていなかったのが 説教?を聞いているうちに、気がかわったのか、…

  • だまされた悪魔の話・・スイス

    オクスフォード世界の民話と伝説6/スイス編/植田敏郎・訳/講談社/1978年改訂版第一刷 ある宿屋に悪魔がはいってきました。そこでは若者たちがテーブルにすわって、ブドウ酒をのんだり、わらったり、うたったりしていました。 悪魔は、クジャクの羽のついた小さなみどりいろの帽子をかぶっていて、どうしてもぬごうとしませんでした。 悪魔は、若者と、したしげにしていましたが、さいごに、「このかんじょうは、わしにまかせてくれ。そのうえ、部屋を出るときに最後になった若者のからだと、たましいを、このわしにくれれば、楽しかった今晩の思い出のために、めいめいの財布がはりさけそうになるまで、ぎっしり金貨をいれてやろうじ…

  • 路上のおじさん

    路上のおじさんサラ・V/クロード・K・ヂュボア おび ただす・訳/六輝社/2017年 なんどめかの朝でしょう。路上のおじさんは、こおるようなさむい夜をすごし、食べ物を配っているショッピングセンターの列にならびました。しかし、「あなたのおなまえを、どうぞ」といわれ、名前をわすれていたおじさんは、こたえられず、なにももらえませんでした。 だれにも迷惑をかけないだろうと、始発のバスのラジエータの上に、足をのせ、こごえきったからだをあたためました。でも、バスの中にたくさんの人がのってくると、「ママ、ママー、この人、くさーい!」と、子どもにさけばれ、乗客からは、じろじろみつめられていました。 バスを降り…

  • なにかいいこと あった?

    なにかいいこと あった?/ミーシャ・アーチャー 石津ちひろ・訳/BL出版/2025年 「なにか いいこと あったかい?」おじいちゃんからたずねられたダニエルは、”いいこと”をみつけに、公園へいきました。 百年もおひさまにひかりをあびつづけけているという岩。 ハゴロモカラスは、とおくからもどってきました。カモのひなたちが かえり、オタマジャクシの足ものびて、千マイルをとんできたというチョウ。ハイイロリスは、葉っぱで 巣を作っていました。 おじいちゃん。 ”ダニエルには、なにかいいこと あったのかい?” ダニエルにもいいことが。口笛がふけるようになったし、新しい歯も はえてきました。 いきものだけ…

  • わいわいきのこの おいわいかい

    わいわいきのこの おいわいかい/絵・タチヤーナ・マーヴリナ 文・レーマ・ペトルシャーンスカヤ 訳・まきのはら ようこ/カランダーシ/2015年 名前の知らない可愛いきのこ(絵本だからでしょうか)が、つぎつぎに登場。 森の中、木の根元のヤマドリダケのおじいさんの誕生日のお祝い会。 孫のナラタケたちには、お客さんをよびにでかけます。 トウヒのまつかさは、おそうじ。カラハツタケは料理担当。 夜、ホタルがひかると、蚊はヴァイオリンをひきはじめます。 あるいたり、のりものにのって お祝いの品を用意したお客さんがやってきます。アンズタケは、バッタがくるまをひき、御者はハチ。 お祝いがはじまると、あらあら、…

  • とーんだ とんだ

    とーんだ とんだ/文・中川 ひろたか 絵・長谷川善史/Gakken/2025年 「とーんだとんだ、なーにがとんだ?」の掛け声にあわせて、子どもたちが「〇〇がとんだ」と答えながらジェスチャーする遊びがもとになったという絵本。 絵本では、ちょうちょがヒラヒラ、カラスがカーカーカー、ふうせんがフワフワフワ とんでいる姿からはじまって、牛もブタもとんでいきます。 どんな反応がかえってくるか、楽しみな絵本。子ども同士がグループにわかれても、保育者などの語りかけでも、こたえる形でも応用が利きます。 いつもの長谷川流の子どもたち。思わず にやりするのがブタがとぶシーン。

  • アンジュール

    アンジュール ある犬の物語/ガブリエル・バンサン/BL出版/1986年 車の窓から捨てられた犬。必死に車を追いかけ、引き返してくれるのではないかと、通過する車を見続ける犬。 字のない絵本で、50ページ以上、鉛筆か木炭のデッサンでえがかれた犬の佇むすがた、疾走、咆哮する絵が続きます。 野原や浜辺を、たった一匹で さ迷い歩く犬。町では邪魔だとおいはらわれ、道でたたずんでいると、ひとりの少年が近づいてきます。・・ ひろいひろい海に、そっと佇む、小さな小さな犬の影には、不安や絶望、孤独があふれています。 少年との出会いのシーンでは、それまでの首輪がなくなっていて、捨てた飼い主への決別になっているようで…

  • おくびょう者の平さん・・徳島

    徳島のむかし話/徳島県教育会編/日本標準/1978年 むかし、子どもがむり言うたり、ないたりすると、「ほら、首切れ馬がくるわ。」といって、おどろかすと、子どもらは、ぴったり泣きやめるんだという。ところが首切れ馬を見た者はだれもいなかったし、首に鈴をつけてジャンジャンならして通るといわれていたが、鈴の音だって誰も聞いたものはない。 あるとき、おくびょうもんの平さんという人が、となりの村へ用事にいって、もどりが晩になった。月も出ていて、鼻歌を歌いながら、帰ってきたら、右の着物のほうで、「ジャラン、ジャラン。」という。ところが右をみても、なんにもおりゃせん。すると、こんどは、左の着物のほうで、「ジャ…

  • ぼくを探しに

    ぼくを探しに/シルヴァスタイン・作 倉橋由美子・訳/講談社/1977年 表紙の円に口のようなぼくが、口にピッタリの”かけら”を線をたどって探しにいく物語。 かんかん照り、雨、雪、ぽかぽかのお日和、つまり どんな日でも。 ミミズと話をして、花の香りをかぎ、かぶとむしを追いこし、追い越され、海を渡り、ぬまややぶもものともせず、山に登って、そして とうとうみつけた ぼくのかけら。 でも、小さすぎたり、大きすぎたり、尖りすぎたり、角ばりすぎたり。 あれやこれやで、ぴったりのかけらがみつかったが、なんだかおかしい。 花の香りをかぐことも、ちょちょにとまってもらうこともできない。歌をうたうこともできない。…

  • タルタリ・バルバリ・・フランス

    空にうかんだお城/フランス民話 山口智子・訳 岩波書店 1981年 二人か三人で語ったら楽しそうな類例のない話。 「とん、とん」「だれだい?」「わたしで!」「で、どこからきたのかい?」「パリのずうっとむこうの、タルタリ・バリバリからでさ。」「で、くるみちで何をみた?」「なにをみたかって? わたしゃ、ニレの木のてっぺんで小麦をひいている風車をみましたっけ。」「なんだと!そんなことがあるものか。このうそつめをろうやにひいていけ!」 「とん、とん」「だれだい?」「わたしで!」「で、どこからきたのかい?」「パリのずうっとむこうの、タルタリ・バリバリからでさ。」「で、くるみちで何をみた?」「なにをみたか…

  • ルピナスさん

    ルピナスさん/バーバラ・クーニー・作 かけがわ やすこ・訳/ほるぷ出版/1987年 少女アリスのおじいさんは、アメリカにやってきて、彫刻や看板を制作していました。アリスも時々その仕事をてつだっていました。夜、おじいさんは、遠い国々の話をしてくれると、アリスはいつも言っていました。 「大きくなったら、わたしも遠い国に行く。そして、おばあさんになったら、海のそばの町に住むことにする。」 やがて、町の図書館で働きはじめました。図書館には、外国のことをかいた本がたくさんありましたし、温室にはいると冬のさなかでも、ジャスミンの甘い香りにつつまれます。そこで、ほんものの南の島や高い山に登り、ジャングルにわ…

  • 彼の手は語りつぐ

    彼の手は語りつぐ/パトリシア・ポラッコ/千葉茂樹・訳/あすなろ書房/2001年 足を銃で撃たれ、意識朦朧になっていた少年を助けたのは、おなじ年くらいの黒人の少年。黒人の少年は、その少年をモー・モー・ベイという自分の母親のもとへ連れていきました。このあと、ふたりの少年のおかれた状況がうかびあがってきます。 ふたりはともに北軍の兵士・・アメリカ南北戦争(1861年〜1865年) ・・で、白人の少年はセイとよぶよういいましたが、脱走兵でした。黒人の少年兵士は、ピンクといいましたが、所属の部隊とはぐれてしまったのでした。 母親は、一か月前に、父も戦場に出かけていったことをピンクに話します。 意外にも文…

  • いい夢とつまらない旅・・フランス

    空にうかんだお城/フランス民話 山口智子・訳 岩波書店 1981年 オオカミが、ある晩、どっさり いいものをみつけるという夢をみて、でかけました。 道で生ハム、ブタのあぶらみ、子ウマ、子ブタ、おヒツジをみつけ、たべようとしますが、うまくいきませんでした。 オオカミは、朝でかけてからじぶんの身におこったことをおもいかえしていました。 「あの生ハムは、そう塩からかったわけじゃない。あのままでじゅうぶんいけたんだ。(塩からいと食べなかった。) あの あぶらみは、そんなに古くもなかった。あれでけっこうくえたんだ。(古すぎると食べなかった。) 蹄鉄屋でもないこのわしが、めウシのあしのとげなんぞにかかわり…

  • 巨石運搬!海をこえて 大阪城へ

    巨石運搬!海をこえて 大阪城へ/鎌田 歩/アリス館/2024年 熊本城や姫路城を見たことがありますが、巨大な石垣と大小の石が巧みに積み上げられているのを見ると、どれだけ多くの人がかかわっていたのか気になります。 この絵本は、大阪城につかわれた巨大な石の切り出しから、運搬、石垣ができるまでが臨場感いっぱいに えがいています。 今から400年ほど前、小豆島から大阪城につかわれるたくさんの石が運ばれたといいます。 いい石がみつかると、まずは岩のまわりの木が切り倒され、その木で足場を作ると、石を切り出す準備がはじまりました。石工が、石が割れる向きをさがすと、ノミでめじるしをつけ、石切歌に合わせてノミを…

  • てんぐになったむすこ・・徳島

    徳島のむかし話/徳島県教育会編/日本標準/1978年 「むかしの子どもも、今のこどものように、親の言うことをあまり聞かなかったようじゃ」と、はじまり、「夕飯を食べなくていい。外で立っておれ。てんぐはんにさらわれたほうがよいわい。」と外へ出された六助。 泣き声が聞こえなくなって、もうなかへいれてやろうかと、雨戸をあけて、「六助、六助。」とよんだが、どこにもいない。近所の人たちにも来てもらいあちこちさがしまわったが、とうとうどこにも見つからなかった。 それから二十年たっても、五平さん夫婦は五つの年にいなくなった六助のことがわすれることができん。ところが、六助がやってきて「ただいまもどりました。」と…

  • ひとくち童話

    東君平 ひとくち童話から(フレーベル館/1995年) くいしんぼ くいしんぼの いぬが おりました。 なにを みても、 たべる ものに みえました。 あさ、 おひさまが でると、 ハムに みえました。 ひる、 ながれぐも みると、 パンに みえました。 よる、 おつきさまを みると、 たべおわった おさらに みえました。 かぜ くいしんぼの いぬが じぶんの こやを かじりました。 よるに なると、 そこから かぜが はいってきて、 さむいおもいをしました。 こいぬ こいぬが さんびき うまれました。 「まだ なまえを つけては いけないよ」 おとうさんが いいました。 もし なまえを つける…

  • おおきな おおきな おいも

    おおきな おおきな おいも/赤羽末吉:作絵/福音館書店/1972年 楽しみにしていたいもほり遠足が、雨で、一週間延期になりました。 つまんない つまんない 先生から、1つ ねると むくっと おおきくなって 2つ ねると むくっ むくって おおきくなって 3つ ねると むくっ むくっ むくって おおきくなって ・・ 6つ ねて 7つ ねると いっぱいおおきくなって まってくれると いわれ こどもたちが 紙をつないで おいもを かきはじめました。 ごしごし しゅしゅ ぴちゃぴちゃ えっさか ほっさか もっと 紙 えっさか えっさか できたのは、十三ページ もの ながーい ながーい ながーい おいも…

  • ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ

    ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ/マーガレット・ワイズ・ブラウン・作 坪井郁美・文 林明子・絵/ペンギン社/1984年 マーガレット・ワイズ・ブラウンの短編(1944年!)を、日本人コンビが絵本にしたもの。 おばあちゃんからでんわが。 ひとりでおいでといわれて、「ぼく」は おうちの まえの みちを まっすぐ いって いなかみちを まっすぐ まっすぐ、おばあちゃんのところへ むかいます。 建物がならんだ街をまっすぐすすんで、野原、畑を通り、林の中、丘を越え、ぶつかったのは、馬小屋。犬小屋、蜜蜂箱にびっくりして、ようやくついたのは、おばあちゃんの家。おばあちゃんは、大きなケーキを用意してくれて…

  • 子どもたちの遺言

    子どもたちの遺言/谷川俊太郎・詩 田淵章三・写真/佼成出版社/2009年 三十数編の詩と、生まれた瞬間から、成人までの写真のコラボ。 写真がさきか? 詩がさきか? あるいは同時だったのか? 笑顔の子、何かに夢中になっている子、ふざけている子、どこかで見たことのある自然な表情。忘れていた過去が重なります。 子どもの目線で、願い、感動、不安、希望、感謝がうたわれていました。 どきりとします。 ・お化けや地震がこわい。でもお金がないのはこわくない ・わたしは幸せです でもわたしが幸せなだけでは 世界はよくならないと思うのです 違いますか? ・ころんだら起き上がる 迷ったら立ち止まり・・ 雲を見る 風…

  • 峠の老い桜

    峠の老い桜/脚本・絵 北川 鎮/雲母書房/2011年(14場面) もう何百年も、峠を越える人々を見守ってきた桜の木。 村を訪れる商人や、郵便屋さんの道しるべになり、村を離れたものが故郷を思い出すのも、隣村へ嫁ぐ花嫁と家族の別れの場にもなっていました。 村の人たちは、この年老いた桜を”桜じいさん””と呼んで、まるで村の鎮守様とおなじように、大切にしていました。春になると、満開の桜の木の下で、ご馳走を持ち寄り、酒を酌み交わしながら楽しくすごしていました。 何年も愛されてきた桜じいさんですが、年にはかてず、あちこちが弱くなり、自分の力でな、枝をささえられなくなってきました。村の若い衆が、桜じいさんを…

  • 俳句はいかが

    俳句はいかが/五味太郎/岩崎書店/1994年 いくつかの段落にわけられ、五味さんの俳句論?が 自由に展開していきます。 絵本といっても、絵?は、グレーの地に、白字でえがかれた線があるだけ。 敷居が高い俳句ですが、五味さんがいうと 面白さがいっぱい。 松尾芭蕉や小林一茶など、小中学校で習った有名な俳句を五味流で 読み解きます。もちろん、ご自身の俳句も。 「閑や岩にしみ入る蝉の声」 「秋深き隣は何をする人ぞ」 何十年たっても小中学校で習ったことが、スムーズに口にでてくるのも、俳句の不思議さでしょうか。 「ひとつの言葉にひとつの意味、ひとつの問題にひとつの答え、を尊ぶ精神には俳句はなじみません。俳句…

  • いいこって どんなこ?

    いいこって どんなこ?/ジーン・モデシット・文 ロビン・スポワート・絵 もき かずこ・訳/冨山房/1994年 うさぎのハニーぼうや、そとでなにかあったのか、おかあさんに、「いいこって どんなこ?」と聞きました。 「ぜったいに なかないのが いいこなの?」 「いいこって つよいこのこと?」 「おこりんぼは いいこじゃ ないよね」 つぎつぎと 質問する ハニーぼうや。 ハニーぼうやの どんな質問にも、おかあさんは、こどもに よりそって 答えます。 ハニーぼうやの 質問は、日ごろ、親が言っていること裏返しでしょうか。「なかないで」「つよくなれ」などは、つい いいがちな ことば。 いい子、いい子ってい…

  • 山父退治・・高知

    高知のむかし話/土佐教育研究会国語部会編/日本標準/1976年 日本の昔話には山姥がよくでてきますが、山父というのはでてきません。そういう意味では、めずらしい話です。 土佐の国の国境の山の中に、宮ん谷という村があった。その村からは阿波の国へむいて、ひとすじの山道があった。 この山道に山父があって人を食うという、うわさが広がり、人がばったり通らんようになった。旅の男がこの山道を通ったとき、急な雷と大雨で、岩屋に逃げ込んだが、もう旅人は、おらんかったという。なんでも岩屋と思ったのは山父の口の中だったという。 村のもんがこまったときに、年若い村長の郷垣権之丞が、ひと月かかって千本の矢をつくり、太い太…

  • みっつのふえを もらった ヤーノシュ・・ハンガリーの昔話

    みっつのふえを もらった ヤーノシュ/ハンガリーの昔話/洞野 志保:再話・絵/福音館書店/2025年こどものとも通巻827号 助けたものに助けられる定番と言える昔話。 貧しい夫婦の一人息子が、仕事を探して旅に出ます。 旅のとちゅうで、アリ、カラス、ちいさなさかなをたすけ、ふえを三つもらい、黄金の城にたどりつきます。 王さまから、三つの仕事をすべてやりとげれば ほうびをやるが、失敗すれば首を はねるといわれ、 ヤーノシュはふかくかんがえず、返事をしました。 一日目の仕事は、畑にかりとった きびのやまを、くずさず、きびのみだけを わけること。 二日目は、三人の娘の 見張り。 三日目は、海に落ちた王…

  • 小さな半分のおんどり・・フランス

    なぞとき名人のお姫さま/山口智子:編訳/福音館書店/1995年初版 ふたりの息子が、ひとつのたまごをわけてもらい、ひとりは半分のたまごをやいてもらい、もうひとりは、たまごの半分を食べないで、それをあたため、うまれた小さな半分のおんどり。 ある日、小さな半分のおんどりは、むくむく力がわいてきて、外で砂をほっていると、金貨の詰まった財布をみつけた。小さな半分のおんどりは、その財布を、じぶんの小さな主人のところへもっていこうとしたが、とおりかかった男が、それを見つけ、どんどん道をいってしまった。 小さな半分のおんどりは、小さな主人にいわれ、財布をとりあげた男をおいかけました。 おいかけるとちゅうで、…

  • わたしのすきなやりかた、ぼくのすきなやりかた

    どちらも1998年9月の発行(偕成社) 姉妹本で、二冊同時に読んで 楽しさ倍増。どっちから読むかでなやむところ。 「わたしの すきな やりかた」 「えいようまんてん バランスのよい しょくじ」「いつもせいけつ すぐ せんたく」 「あいするものを えがく」「まいにちコツコツ ともかくれんしゅう」「ちいさい いのちをいとおしむ」「そうじは すみからすみまで てっていてきに」・・・。 ところが、おかあさんにつきあわされている ぼくは 微妙な 表情。 絵のモデル、バイオリンの練習につきあわされて・・・。掃除中の避難場所に苦労させられて・・。 じぶんの時間を ゆっくり たのしみながら かんぺきな おかあ…

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