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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

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2015/11/21

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  • ぼくのねこ みなかった?

    ぼくのねこみなかった?/エリック・カール・作おおつきみずえ・訳/偕成社/1991年「ぼくのねこみなかった?」と、ねこを探し回る少年の行き先は、アメリカ、アフリカ、砂漠と大冒険。あっちと、指さされたほうを見ると、「じぶんのねこじゃない」と、その先へ。指さされた先には、ライオン、ひょう、とら、ピューマ、チーターなど、ねこ科の動物。「ぼくのねこみなかった?」「じぶんのねこじゃない」の繰り返し。エリック・カールさんの色使いが満喫できます。動物を描きたかったのでしょうか。動物だけでなく、聞いて歩く人物の服装も楽しい。空飛ぶジュータンの上でも、ねこの居場所をきいています。ぼくのねこみなかった?

  • 花さかじい・・大分

    大分のむかし話/大分県小学校教育研究会国語部会編/日本標準/1975年おなじみの話ですが、とちゅうに語り手の方の工夫?のある話。正直なじいさんとばあさんが、うすで、お米をつくと一升が二升、二升が三升と、お米が増える。一方、よくばりばあさんが、うすをつくと、一升つきおったら五合になり、五合が二合半と半分になってしまう。よくばりじいさん、ばあさんがうすをつくと、ガラクタがでてくるのが定番ですが、それではかわいそうに思ったのかどうか。話者のかたの年齢が92歳と紹介されていますが、このかたが聞かれた話では、どんなふうになっていたのでしょうか。花さかじい・・大分

  • くつがあったらなにをする?

    くつがあったらなにをする?/ビアトリス・シェンク・ドゥ・レニエ・文モーリス・センダック・絵いしづちひろ・訳/福音館書店/2001年横長の絵本で、だぶだぶの服を着た男の子と女の子のかけあいがつづいていきます。くつがあったらどうする?椅子があったらどうする?帽子があったらどうする?・・落ち着くところに落ち着くのですが、ちょとおふざけする途中の発想が楽しい。帽子があったらなにをする?ポップコーンをやまもりにするピクルスでいっぱいにするとりのおうちにもなるカメだって遊びにこられるよ馬がかぶるのがいちばんかも!ほうきがあったらなにをする?ヘアーブラシにしてもいいハブラシにしてもいいくつブラシにいいいすブラシにしてもいい子どもの自由な発想にびっくり。「いつまでばかなこといってるの!」「いいかげんにしてちょうだい!」と...くつがあったらなにをする?

  • とりあえず まちましょう

    とあえずまちましょう/五味太郎/絵本館/2020年「とりあえずまちましょう」何を?表紙では碁を打っているのでしょうか。相手が打つのをまってます。病院では、麻酔がきかない人の手術をお医者が待っています。UFOを見つけようとする人はイメージをもってとりあえずまってます。宇宙の飛行船地球に帰還するのをまちます。トイレの順番まち大勢ならんでとりあえずまてるでしょうか。とりあえず待とうと一呼吸おくと何か見出すことができるかも。怒りに手を上げようとするときちょっとまったらいがいにバカバカしくおもえることもありそう。にっこりを追加するとなおいいかも。オヤオヤホーニヤニヤする場面が続きます。五味さん、この絵本を読んでもらうのをまっているのでしょうか。絵本の初版部数の算出をとりあえずまってます。とりあえずまちましょう

  • きみだけの夜のともだち

    きみだけの夜のともだち/作・セング・ソウン・ラタナヴァン訳・西加奈子/ポプラ/社2022年ガスパールは、さみしがりやで、ちょっぴりこわがりの男の子。みんながねむっているあいだも、なかなかねむれません。「ぼくに夜だけのともだちがいてくれればなぁ。小さくてもいいから」とおもっていたガスパールに、ちいさなねずみがこえをかけました。「きみ、夜だけのともだちをさがしているんでしょ」ネズミのあとをついていくと本をまもるモグラが。「夜だけのともだちをさがしているんだ」とガスパールがいうと、モグラは、うちゅうについて書かれた本をひらきます。そのときリビングでだれかがピアノを弾いている音。コンサート練習中のウサギでした。ガスパールとネズミは、うさぎの練習を聞いて拍手。お風呂場から「シュー」という音。水もジャンプも真っ暗も、...きみだけの夜のともだち

  • 山んば・・香川

    香川のむかし話/香川小学校教育研究会国語部会・香川県国語教育研究会編/日本標準/1977年)長次郎は、馬に塩を積んで、山をこえて、となりの村へ運ぶのが商売。ある日、山ごえの道を歩いていると、山んばがでてきて、塩をひとくちなめさせてくれんかという。長次郎は、塩はやれないというが、山んばに、馬も塩も全部食べるといわれ、ひとくちだけ塩をなめさせる。長次郎が山道をのぼっていくと、いったんは、消えた山んばがまたでてきて塩を一口なめさせやという。馬も食うといわれ、何度も塩をやった長次郎だったが、しまいには、馬もバリバリ食われてしまう。長次郎が、木のかげから様子を見ていると、山んばは、人のおらんおんぼろ寺のなかで、風呂桶のなかでグウグウたかいびき。長次郎は、風呂場にいって風呂桶のふたをして、おおきい石をのせ、そこらへん...山んば・・香川

  • ブロロンどろろん

    ブロロンどろろん/高畠邦生/小学館/2022年道にペンキがこぼれています。そこにブロローン!と車がやってきて、ペンキがとびちりバシャどろろん。「どうなるの?どうなるの?」ネコがチーターみたい荷物を持った人にペンキがとびちりバシャどろろん。「どうなるの?どうなるの?」ペンキのあとがゾウみたい工事作業中のふたりにペンキがとびちりバシャどろろん。「どうなるの?どうなるの?」ペンキのあとがイヌみたい繰り返しがつづきます。車が走るとペンキが飛び散って壁にうかぶ造形の楽しさ。毎回ペンキの色が違います。壁の造形は、そのまま残しておいてほしいが・・・。日本マクドナルド「ほんのハッピーセット」の絵本として2019年秋に店頭配布されたものを、加筆・修正・再構成し、エピソードとシーンを増やして出版したとありました。ブロロンどろろん

  • ぼくたちのいえは どこ?

    ぼくたちのいえはどこ?/アレクシス・ディーコン・文ヴィヴィアン・シュワルツ・絵木坂涼・訳/徳間書店/2012年小さな暗い穴のなかで一緒に育った7ひきのなかまたち。だんだん大きくなって、小さかった穴に別れを告げて、新しい家を見つけに出発しました。7ひきのなかまはねずみのようでもあり、モルモットのようでもあり。外にでると、そこはガラクタ置き場。小さな穴は、ベッドの破れた部分でした。暗いところで暮らしてきた七匹は、暗くないと安心できません。そこで、ガラクタ置き場から、くつ、なべ、てぶくろ、なべ、つつを集めて頭にかぶり、新しい家さがしに出発です。一匹は顔がかくれていないので案内役です。大冒険がはじまります。まずは海へ遭遇(じつは、水たまり)。それから砂漠(砂場)、山(机)、大きな穴(洗濯機)、かいぶつ(犬)に遭遇...ぼくたちのいえはどこ?

  • こぞうとカメ・・香川

    香川のむかし話/香川県小学校教育研究会国語部会・香川県国語教育研究会/日本標準/1977年法事によばれていったある寺のこぞうが、とちゅうで子どもにいじめられていたカメをみて、離してやれと子どもらに言うが聞き入れない。こぞうさんは、法事の帰りに銭をやる約束をして、カメを海へ帰してやる。ここまでくると「浦島太郎」かと、思いきや、ある日あらわれたカメにつれられていったのは大きいお屋敷。そこでごちそうになり、お土産にもらったのが、一本の筆。しばらく大事にしていた筆で、鬼をかいて、本堂の柱に貼っておいた。すると、泥棒が本堂にちかづくと、その鬼がとびついていくので、その寺には、信心な人ばかりがお参りするようになり、寺は、銭やお米をたくさんもらって、こぞうも一生安楽に暮らすことができたという。カメは、けっこい(きれいな...こぞうとカメ・・香川

  • かいじゅうトドラ・トットコ

    かいじゅうトドラ・トットコ/作・半沢一枝画・仲川道子/童心社/1973年(12画面)出版年をみると、それこそ半世紀まえの紙芝居ですが、古さは感じません。いつでもつうじる内容でしょうか。かいじゅうトドラの子トットコは、おとうさんからおそわってなんとか目から火をだし、空を飛べるようになり、かいじゅうらしくなりました。ところが、ブドウの木の葉のかげにいたヘビに似たかいじゅうヘビラーから一喝され、おうちへ逃げ帰りました。泣いて帰ったトットコは、おとうさんから「つよいかいじゅうになるためにはゆうきをもたなくちゃならん。どんなものにもおそれずにむかっていくのだ」といわれ、またヘビラーのところへもどっていきました。トットコが、「弱虫でない。つよいかいじゅうトドラの子だ。うそだとおもったら、ブドウの木からおりてこい」とさ...かいじゅうトドラ・トットコ

  • 干したから・・・

    干したから・・・/写真・文藤枝卓士/フレーベル/館2016年トマトからはじまって、野菜、果物、魚、肉、ナッツ、そうめん、パスタなど、さらに、珍しい外国の干したものをふくめた写真集です。干したものといわれて浮かぶのは、干し柿や煮干し、切り干し大根、スルメなど。食事で、どれが干したものかあてるコーナーもあって、梅干しや米も干したものといわれて、ああそうだったと、あらためて気づかされます。干し大根と生の大根を同じ重さで比較すると、どのぐらい量が違うかは、写真だと説得力があります。外国の店で売られているものも紹介されています。ラオスのカエルやネズミ、コウモリの干物。ネズミの大きいこと大きいこと。モンゴルのゲルの上には、チーズ。ミャンマーのつぶした納豆を干したものは、センベイ風。保存食として工夫されてきた乾物と干物...干したから・・・

  • ほんやねこ

    ほんやねこ/石川えりこ/講談社/2021年港町の高台にある本屋。らせん状の階段があり、何段もの棚がズラリとならぶ本屋は、ねこが経営していました。本屋のねこは、最後のお客をみおくると、はやめに、店じまいをして日課の散歩にでかけました。いそいそとエプロンをはずしてでかけたので、窓を一カ所閉め忘れてしまいました。ねこがドアを閉めたとたん、開けっ放しの窓へ、強い風が吹き込み、棚の絵本がパラパラパラパラとめくられ、物語の人たちを窓の外へと連れて行ってしまいました。ねこが、いつもの野原で仕事でつかれたからだをほぐしけづくろいしていると、「もしもし、ここからぼくをおろしてくださいな」という声。木の枝にぶらさがっていたのはピノキオ。ピノキオが「みんなはどこにいるのでしょう」と心配そうにいうと、ねことピノキオは、散歩しなが...ほんやねこ

  • くさがくしのうど・・愛媛

    愛媛のむかし話/愛媛県教育研究協議会国語委員会編/日本標準/1975年死人を丁寧にほおむってあげると・・。むかし、西浦に働き者の清八という漁師がおった。ある日、海がしけちょるのに沖に出たが、波が高くなり風も強くなって、うど(ほら穴)に逃げ込もうと船をこいだが、いっこうに前に進まない。船の後ろを見ると、大きなコモ俵が引っ掛かっていた。コモをとりのけようと俵をほどくと、なんとまあ、中みは死人じゃった。「どないなわけかわからんが、なんともあわれな姿よ。これじゃあ、うかぶせもあるまいに。われ、いったいどこもんぞ」と死人に話かけ、崖の棚場にかつぎあげ、寄り木(打ち寄せられた木)を集めて火そうにしてやったんじゃ。それから三月ほどして、テングサ取りの時期が来た。この年は、とのさまの江戸のぼりの年で、おさめもんのテングサ...くさがくしのうど・・愛媛

  • ごろべえ もののけの くにへいく

    ごろべえもののけのくにへいく/おおともやすお/童心社/2018年むかし、”ただのごろべえ”という侍がいた。力の強さは百人力、剣をとれば向かうところ敵なし。ごろべえにだいてもらえば元気に強く育つというので、国中から赤ん坊を連れた人がやってきた。そんなごろべえにもたったひとつ困ったことが。みんながいう「ぞっとしたこわかった」と思ったことがいちどもない。怖いというのはどんな気持ちだろうと、和尚様に相談すると、もののけのすむくにへいけば怖いおもいをするだろうという。さっそくたびにでたごろべえ。満月の日、みわたすかぎりのすすきのはらで、笛や太鼓の音。もののけたちの月見の宴だった。ごろべえ、「こわい」どころか、「みごとな舞だ!みごとな歌だ!」と、やんやと手をうった。あねさまにいわれ、こわいこわいという大入道のところに...ごろべえもののけのくにへいく

  • 大きな卵・・ミャンマー

    ビルマのむかしばなし/中村祐子他再話/新読書社/1999年王さまと大臣たちが、生まれてくる子どもが、男か女かを知らせる合図を待っていると,突然二本の糸が同時にひかれました。「双子だ!」と、そこにいた人々がみな叫びました。ところが王妃が産んだのは大きな卵でした。産婆が驚きのあまり糸を二本引いてしまったのです。王さまは恥ずかしさのあまり気が動転して、卵を川に投げ捨て、王妃は庭師の手伝いをするように命じました。卵は川下で、老婆に拾い上げられ、老婆が食べようとすると、卵の中からひとりの男の子がでてきました。男の子は、「私は、お前のお母さんだよ」といわれて、いっしょに暮らしました。ある日、老婆がジャングルにでかけるとき、見張り塔、地下室、台所にはいかないように言い残しでかけていきました..「行くな」といわれると、た...大きな卵・・ミャンマー

  • おちゃのじかんにきたとら

    おちゃのじかんにきたとら/作・ジュディス・カー訳・晴海耕平/童話館出版/1994年改訂新版おかあさんとソフィーが、お茶の時間にしようとしていると、とつぜん玄関のベルがなりました。牛乳屋さんは朝やってきたし、雑貨屋さんが来る日でもないしと思いながらドアを開けてみると、そこにはおおきくてけむくじゃらでしまもようのとら。おなかがすいて、お茶の時間をいっしょにさせてくださいというとらに、サンドイッチをすすめると、とらはひとつだけではなくテーブルの上のサンドイッチをぜんぶのみこんでしまいました。それでもまだおなかがすいていそうなのでソフィーがパンをさしだすと、お皿のうえのパンを全部食べてしまいました。それからは、牛乳だけでなく、つくりかけの夕ご飯、冷蔵庫のもの全部、おまけに水道の水をぜんぶ、のみました。このあいだ、...おちゃのじかんにきたとら

  • エリック・カールの えいごがいっぱい どうぶつあつまれ

    エリック・カールのえいごがいっぱいどうぶつあつまれ/エリック・カール/偕成社/2022年エリック・カールが描いてきた動物たちがふんだんに登場。英語と日本語で、「すてきなのうじょう」「うごくいえ」「ちいさなあなほりどうぶつ」「かっこいいはちゅうるい」「なみはずれたかんかくのもちぬし」などのカテゴリー別にならんでいます。地上、地中、空、海。クジラは折り込みで。どれもこれも色鮮やか。覚えなさいというのには抵抗がありますが、楽しんで英単語が覚えられそう。小学校でも英語の授業が導入されているようですから、入門書としても最適です。登場する動物たちを数えようとしましたが、多すぎて、とちゅうでギブアップしました。エリック・カールのえいごがいっぱいどうぶつあつまれ

  • 亀が空を飛ぶ

    亀が空を飛ぶという奇想天外な話。仕掛けは簡単で、亀が棒をくわえ、鳥に運んでもらっているということ。しかし、空を飛んでいる途中に棒から口を離し地上に落下して、亀の甲羅にひびがはいる(または死んでしまう)というもの。12世紀日本の今昔物語にもあるというこの話は、世界のあちこちに見られるが、古くは2千年前に成立したとされるインドの「パンチャタントラ」にもあるという。・カメと二羽の白鳥(パンチャタントラ)(カメと二羽の白鳥/世界名作おはなし玉手箱語り聞かせお話集/齋藤チヨ/すずき出版/2000年初版)カメがすんでいる池の水が干上がって、水のあるところを探しに、二羽の白鳥に助けてもらって空を飛んでいると、それをみた子どもたちが騒ぐので、カメが「なんでそんなに騒ぐんだ」と叫ぶと、カメが棒から離れて地上に墜落してしまい...亀が空を飛ぶ

  • クモヨばあさんのすばらしいす

    クモヨばあさんのすばらしいす/脚本・松居スーザン絵・市居みか/童心社/2013年(12画面)クモヨばあさんは、巣を張る名人。”でんたろう”、”ちょうじろう”からおねがいされてクモの巣をはることにしたクモヨばあさん。ところがその夜、はげしい雨が降りだし、すごいあらしが一晩中あばれまわりました。でんたろう、ちょうじろうもいなくなりました。クモヨばあさんは、すみきった空をみて、みんなをげんきづけるために、いままでよりもっとすばらしい巣をと張りはじめました。けむしさんが、落ちていた紫色の花びら、ガは、ちぎれた羽、とんとうむしは、おちている真っ赤な鳥の羽をもってきてくれました。一日中、はったり、つむいだり、ぬったり大忙し。それでも、みんなのためにと、巣を作り続けます。夜になって、巣は出来上がりましたが、おもったほど...クモヨばあさんのすばらしいす

  • みっつのねがい・・エストニア、みっつのねがいごと

    みっつのねがい/ピレット・ラウド:再話・絵まえざわあきえ・訳/福音館書店/2012年エストニアの再話。とにかく楽しい絵で、ナイフやホーク、机、ポットからケーキ、にんじんなどが、あちこちに散らばっていて、それを見ているだけでも楽しくなります。ただ遠くからだと見えにくいところもありそうです。なまけものの夫婦、働かないのでとても貧乏。毎日ケンカばかり。料理しろというだんなに、材料がないのにどうして料理するのさと、おくさんが言い返します。するとそこへあらわれたのは、一人のおじいさん。「いつもケンカばかりしないで、もっと楽しく暮らせるよう、わしが力をかしてやろう。いまから三日後に、みっつのねがいをかなえてあげよう」というとどこかえいってしまいます。三日後というのがミソです。二人は願い事を考え始めますが、空想(妄想?...みっつのねがい・・エストニア、みっつのねがいごと

  • ハリネズミと金貨

    ハリネズミと金貨/V・オルロフ・作V・オリシヴァング・絵田中潔・訳/偕成社/2003年森の小道で、ハリネズミのおじいさんが金貨を拾います。もうすぐ冬です。年をとって冬ごもりのしたくをするのも大変なので、金貨で干しキノコを買おうとするとキノコならあげるよ、とリス。その金貨はくつにつかうといいわといわれ、カラスの靴屋で、くつを買おうとすると、くつぐらいおれがつくってやるよとカラス。ドングリでつくった靴をはいて、靴下を買おうとすると、クモが靴下を作ってくれ・・・。結局、金貨は使わなかったのですが、「誰かの役に立つかもしれない」と、ハリネズミのおじいさんは、金貨を道端において、わが家にむかいます。森の動物たちの思いやりが自然で、ここには損得がありません。温かさが伝わってくる話です。お金に振り回されがちですが、人間...ハリネズミと金貨

  • ざしきわらしのおとちゃん

    ざしきわらしのおとちゃん/飯野和好/小学館/2016年おとちゃんのあさは、”くろつぐみ”、”くさたば”、”つちぐり”とのあいさつ。学校へいくこどもたちを、みまもります。空き家にあたらしい家族がやってくることになり、屋根裏のクモの巣払い。いよいよ新しい家族が引っ越してきました。おとちゃんは、さっそくトラックの荷台の荷物の下敷きになりそうなけんたくんを助ける初仕事。おとちゃんから、内緒といわれましたが、天上裏の”かたかたとんとんとん”という音が、おとちゃんだよと、お父さんに言ってしまいます。いいとこあるおとちゃんと思っていると、いたずらも。お父さんが囲炉裏に火をつけようとするのを邪魔してしまいます。「これもわたしのおしごと」とうそぶくおとちゃんでした。「わたしが、守り神さまになるんだ」というおとちゃん。たくま...ざしきわらしのおとちゃん

  • 福助さんのノゾキメガネ・・愛媛

    愛媛のむかし話/愛媛県教育研究協議会国語委員会編/日本標準/1975年福助は、ぼろ買いが商売で、毎日あっちこっちの村を歩き回っていた。よめが怠け者で、福助がいなくなると、たちのよくない人たちと遊んでばかりいた。よめさんをみていた村の人のうわさを聞いた福助が一計を考えだし、よめさんにまじめになってもらおうと、「商売でとなりの村への峠で、カラス天狗にであって、ひょっとしたことから竹づつのノゾキメガネを手に入れた。遠いところがよく見えるので、おまえが何をしているかのぞいてみれば、お前が、たちのよくない人とあそんでいるところが見えた。」というと、よめは、びっくりぎょうてん。それからは家の仕事をよくするようになった。福助のメガネは魔法のメガネ、なんでもかんでもよくみえると大評判になった。ある日、庄屋に使われている佐...福助さんのノゾキメガネ・・愛媛

  • きみは しっている

    きみはしっている/五味太郎/岩崎書店/1979年コンドル?ハゲタカ?が肉をこんもりした岩かげにかくし、「ここにかくしておいたことをよくおぼえておいてくれたまえ。このほんをよんでいるきみ、ぼくはちょっとねてくるから・・」コンドルにいわれて、そのきになってみていると、おやキツネがみていて、肉をもっていってしまいました。つぎの日の朝、肉を食べようとすると肉がありません。「だれかにとられたんだ!きみにちゃんとみはりをたのんでおいたのに!」「もちろんきみはしっているんだろう!みてたんだもんね。でもいわなくていいよ。犯人は、ぼくがひとりでみつけてみせる」と、トカゲ、牛、ヘビ、ライオンなどに目をつけていきますが、みんな否定します。「はんにんはほんをみていたきみだ!」と、読者に八つ当たり。でもすぐに「ついカットしちゃって...きみはしっている

  • エイドリアンはぜったいウソをついている

    エイドリアンはぜったいウソをついている/マーシー・キャンベル・文コリーナ・ルーケン・絵服部雄一郎・訳/岩波書店/2021年同じクラスのエイドリアンが「うちには馬がいる」という話は、とても信じられない少女。いつもぼんやり考え事で、つくえはぐちゃぐちゃ。おじいさんとふたり暮らしで、家も庭もほとんどないみたいだし、靴には穴が開いています。馬にはすっごくお金がかかるという話もきいていました。ある日、お母さん、犬のガブガブと散歩に行ったとき、エイドリアンの姿が見えました。ガブガブは、エイドリアンをみると、とんでいき、かおをなめました。エイドリアンのちっぽけな家をみて、少女は、<やっぱり馬はいないよね>といおうとして、言葉をのみ込みます。「それ、ウソだよ!>とさけぶ自分を思いだしました。ボールのキャッチをしながら、「...エイドリアンはぜったいウソをついている

  • ありくんとかえるくん

    ありくんとかえるくん/作絵・ようふゆか/教育画劇/2020年(12画面)ありたちが、花の上でおやつをたべていると、ひるねをじゃまされたかえるくんが、花の茎をつかみ、おもいきりゆらしはじめました。ありたちが、やめてくれよとさけびますが、かえるくんは、もっとおおきくゆさぶりました。つぎの日、ありくんたちが池の葉っぱの上でスーイスーイユーラユーラとあそんでいると、かえるくんが、いきおいよく池の中から顔をだし、葉っぱの舟をひっくりかえしてしまいます。砂の入り口をふさがれたり、足を踏まれてけがをしそうになったりと、かえるくんにいじめられていたありくんたちは、かえるくんをこらしめようと、みんながまとまって、へびの姿で、かえるくんの部屋の窓からしのびこみました。おばけがやってきたとおどろいたかえるくん。あやまらないと毎...ありくんとかえるくん

  • ブレーメンのおんがくたい

    グリム童話ブレーメンのおんがくたい/ハンス・フィシャー・絵せたていじ・訳/福音館書店/1964年初版数多くの絵本がありますが、「ブレーメンの音楽隊」といえば、やはりこの絵本。二世代、三世代、もしかすると、次の世代まで読み続けられていきそうです。余白をうまく生かした動物の絵もかわいいし、月明かりの夜、泥棒の家の外の四匹、家に居座る動物の幸せな感じ、泥棒の家ににつかわしくないドアのハートマークも子ども心をつかみます。フィシャーが長女のクリスマスプレゼントとして作ったというこの本、動物はいずれもわかわかしくて、おもわず苦笑いしました。役にたたなくなったろば、いぬ、ねこ、おんどりがでてくるのは、自分に重ね合わせると、ぎょっとさせられるところ。ブレーメンのおんがくたい/ゲルダ・ミューラー・作ふしみみさを・訳/BL出...ブレーメンのおんがくたい

  • クモにょうぼう・・福井

    福井のむかし話/福井のむかし話研究会編/日本標準/1977年「食わず女房」は、めしをくわないよめをほしいという男がでてくるが、なにか男の身勝手がでているようで、手が出ない。この「クモにょうぼう」のパターンは「食わず女房」そのものですが、どこからか女がやってきて、ひとりもののおっじゃんのところで一緒になる出だし。よめさんもらってから、米びつの米が、どんどんへるんで、あやしいとおもったおっじゃんが、あるひ、山仕事にでかけるふりをして、よめさんを見張っていると、よめさんは、かまいっぱいにごはんをたいて、おにぎりをつくり、頭についている大きい口をあけて、おにぎりをいれていたので、びっくり。おっじゃんが、「米もへるし、米買う金もないから、でていってくれ」とよめさんにいうと、よめさんは、おおきいつぼを買ってくるように...クモにょうぼう・・福井

  • 空からふってきたおくりもの

    空からふってきたおくりもの/テリー・ファン&エリック・ファン・作よしいかずみ・訳/化学同人/2022年木曜日のこと、空からなにかがふってきました。テントウムシ、シャクトリムシ、ナナフシもみたこともないふしぎなもの。カエルがなめてみるとへんなあじ。フンコロガシがころがしてみようとしてもおもすぎてうごきません。キリギリスが、隕石かちいさな惑星かもというと、オオミズアオは、さなぎといい、あたためはじめますがなにもかわったことがありません。つぎの朝、「わたしのあみにかかっているんだからわたしのものだね」というのはクモ。クモの網なんかあったけと、虫たちはかんがえましたがけっきょくだれもおもいだせません。クモは、「展覧会をひらいてこのふしぎなものをおひろうめしよう」と、いいだしました。それから何週間もかかって、みんな...空からふってきたおくりもの

  • 山うば・・福井

    福井のむかし話/福井のむかし話研究会編/日本標準/1977年昔話のお坊さんは、主人公を盛り立ててくれる存在ですが、お坊さんが主役の話。用事ででかけた坊さんが、日が暮れ一夜の宿をもとめた山の中の家。はじめはうんといわなかったが、なんとか頼み込んで泊めてもらうことに。その家のおばばは、「約束を守るなら」と、泊めてもらうことができたが、奥の座敷はのぞかないようにいって、奥の座敷へ。真夜中になって、奥の座敷からポキン、ガリガリ、ポキン、ガリガリと変な音がするので、我慢できず奥の座敷をのぞきこんだお坊さんは、おばばが髪の毛を振り乱し、耳までさけたようま口で、人間の手や足を食べているのをみて、一目散に逃げだします。しかし、逃げ出すとき、戸のしきいにつまづいて、ガタンと音を出したので、人食いばばあに見つかってしまいます...山うば・・福井

  • ちっちゃいこえ

    ちっちゃいこえ/脚本・アーサー・ビナード丸木俊・丸木位里「原爆の図」より/童心社/2019年「原爆の図」から作られたという紙芝居。「原爆の図」は、縦1.8メートル横7.2メートル、15部。絵が語るものを文章化したといいます。絵はなにも語りませんから、そこから聴くのは見る側。16場面の紙芝居ですから、この「原爆の図」のごくごく一部。いくつかの紙芝居がつくれるのではないかという作者は、自らあちこちで紙芝居を試演してつくりあげています。描かれているのは、8月6日の膨大なエピソードのほんの一瞬のこと。原爆を細胞レベルで語ったら、生き物すべてにつながります。猫が語り手ですが、そのほかでてくる鳩、犬、じいちゃん、ねえさん、あかんぼうは、「原爆の図」の中にみられるといいます。原爆のこともわかっているようで、じつは「なに...ちっちゃいこえ

  • うわさのようちえん あきばこのうわさ

    うわさのようちえんあきばこのうわさ/きたやまようこ/講談社/2010年うわさのようちえんはぶたさん、うさぎさん、ぞうさん、ぼっくすくんなどみんな個性的。みどり先生は、頭に葉っぱ。みどり先生が持ってきたのは箱。箱には箱がはいっていました。それぞれすきな箱をもってどんぐり拾い。ぶたさんはおおきな箱にどっさり。小さな箱には、どんぐりが一個だけ。ぞうさんとうさぎさんのながーい箱には、どんぐりが一列。ぼっくすさんは頭の箱にどんぐりがいっぱい。うわさのようちえんは、”うわさのようちえん”なのか”うわさになっているようちえん”なのか。なんでも包装される時代。大きいもの、小さいもの、正方形、長方形、三角形の箱だけでもあそびができるのを再発見。固定観念を捨てると、廃棄前に自由に利用できます。つぎは、包装紙そのもので遊んでみうわさのようちえんあきばこのうわさ

  • みんなでつくる ふゆのかざりもの

    みんなでつくるふゆのかざりもの/作・絵きうちかつ写真・ときわまさと/福音館書店/2002年(1994年初出)表紙がカラフルで、おもわず手にしたのですが、新聞紙やポリぶくろなど身近なもので、クリスマス、お正月の飾りを作る工作絵本。今年はタイミングが悪く見るだけ。クリスマスでは、リースやかべかけツリー。まつぼっくりツリー。ポリ袋ツリーもあります。お正月では、テッシュペーパーのはこでつくった”しし”、おせつ料理が楽しそう。牛乳箱やトイレットペーパーの芯、紙コップなどまわりをみまわせば使えるものがいっぱいです。ほかの行事のものもあったら、子どもの創作意欲をかきたててくれそうです。みんなでつくるふゆのかざりもの

  • 年末年始恒例行事

    昨日は町会の年末年始の恒例行事。午前は準備で、夜23時30分以降は、お焚き上げ、0時には初詣客対応。以前都内に住んでいたときは、町会の規模が大きくほとんど行事に参加したことがなかったが、当地では町会の規模も小さく、さらに組単位で、年間の行事を分担。ご多聞にもれず町会の構成も高齢化が進行していて、日中、子どもの姿をみることは、ほとんどない。旧来の行事もだいぶ簡略化しているようだが、神社の石垣に寄付者の名前が彫ってあり、それをみているといまよりもっと大々的に取り組まれていたことがうかがえる。まだまだ、町会単位で、なにかができることは歓迎すべきでしょうか。年末年始恒例行事

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