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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん すつからりん
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2015/11/21

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  • 能登の又次・・石川

    石川のむかし話/石川県児童文化協会編/日本標準/1977年能登では、嘘の上手な人を「千の浦の能登の又次か」というのですが、嘘にまつわる話が又次をとおして語られていたのでしょうか。クスリと笑えます。<その1>あるとき、船頭が又次に、「卯(東)の方角に向けて、かじをとっとれや」というて、かじをとらせたが、船頭が甲板に上がってみると、とんでもないとこを走っているので、「又次や、わりゃ、どこむけてかじとっとるがい」ときくと、又次が言うには「うのほうにむけて行けちゅうさけ、おらウの飛んでるところにむけて、走らしとるわいね」という。船頭が海を見ると、なるほどやまほどのウがとんどったそうな。<その2>海がひどく荒れた日のこと、浜へでっかいクジラがあがったというので、村のものが包丁や切れもんさげて、浜に出ると、海が荒れているだ...能登の又次・・石川

  • くろねこトミイ

    くろねこトミイ/神沢利子・作林明子・絵/復刊ドットコム/2017年(1978年初版)「お人形を買ってあげる」という甘言で連れ去られたまこちゃんを、くろねこトミイが、みるみるおおきくなって救出に向かいます。トミイは、まこちゃんといつもいっしょ。あかちゃんといわれ、ひそをまげたトミイがひとりで遊ぼうとはなれていきましたが、やっぱりまこちゃんとは仲良くしたいとむかえにくるのを待っていると・・・。くろねこが、車をおいかけるところが見どころです。リアルではないので、知らない人にはどんなことがあってもついていかないでねと話し合っていけたらいいですね。くろねこトミイ

  • ゆうかんな3びきと こわいこわいかいぶつ

    ゆうかんな3びきとこわいこわいかいぶつ/スティーブ・アントニー・作野口絵美・訳/徳間書店/2017年壁にでっかく「きけん!フードをかぶったかいぶつにちゅうい!」の張り紙。おそろしいっていう怪物はどんなやつかみてみたいという好奇心は誰も同じ。リスのニックと、ハリネズミのハリー、ハツカネズミのハックがフードをかぶった怪物をさがすにいきました。「どこにいるんだ、でてこい、でてこい!ぼくらはぜんぜんこわくない!」ドブネズミの大群が逃げ出してきました。コウモリの大群が逃げ出してきました。ネコの大群が逃げ出してきました。「どこにいるんだ、でてこい、でてこい!ドブネズミたちがこわがってもコウモリたちがこわがってもネコたちがこわがってもぼくらはぜんぜんこわくない!」あらわれたのはオレンジいろのひとつめでっかいけむくらじゃの手お...ゆうかんな3びきとこわいこわいかいぶつ

  • 仕立て屋と妖精・・イギリス

    むかしばなしイギリスの旅/アイリーン・コールウエル・再話アンソニー・コルバート・絵室の会・訳/新読書社/1985年むかし、仕立て屋が、自分の方から、あっちの農場、こっちの村と出かけていって、洋服をつくったり、なおしてしていたころ。ある百姓のおかみさんが、妖精を信じてるというのに、仕立て屋は、「妖精をみつけたら、ビンのなかに閉じ込めてしまう、そうすれば悪さもできないってもんですよ」と、いいます。おかみさんから、「ばかなことをいわないでくださいよ。もしも妖精の耳にはいったら、たいへんなことになりますよ。そりゃあもう、ひどい仕返しをされてしまいますからね」と、忠告されますが、仕事を終えると、とびきりおいしいポークパイをお土産にもらい、おかみさんに別れをつげ、家路を急ぎました。近道をしようと思って、柵をこえ広い牧草地に...仕立て屋と妖精・・イギリス

  • カタクリ

    カタクリとニリンソウの時期、後一週間でしょうか。カタクリ

  • とりあえず ありがとう、とりあえず ごめんなさい

    とりあえずありがとう/五味太郎/絵本館/2020年「とりあえずありがとう」といっておけば、人間関係に角は立ちません。「ありがとう」というのはいいにくくても、そこで「とりあえず」を念頭におくといいやすいかも。見開きのページで、ひとつのシチュエーション。ワニの背中で、向こう岸に渡った少年、「とりあえずありがとう!かえりもよろしく!」断崖絶壁の雪だるまに車が突っ込み、命拾い。雪だるまに「とりあえずありがとうございます」強い風で、帽子とマフラーが吹き飛ばされ案山子がキャッチ。「ナイスキャッチ!とりあえずありがとう!!」雪だるまも、案山子もありがとうと言われても、なんのこっちゃとなるはずですが・・。まだまだ盛だくさんです。とりあえずごめんなさい/五味太郎/絵本館/2019年「とりあえず」は、シリーズなんですね。こちらは2...とりあえずありがとう、とりあえずごめんなさい

  • 図書館定例おはなし会(土曜日)

    利用している図書館では、毎週土曜日30分ほどの定例お話し会を開催しています。グループと職員の方が担当する週がありますが、ときどきのぞいています。2022.3.26春休み版で、いつもより10分延長。雨が心配されましたが、なんとか降ることがありませんでした。開架図書部分を広く利用しての感染対策でした。1いちばんどりないた2ねこがごはんのあとでかおをあらうわけ(語り)3ブレーメンのおんがくたい(エプロンシアター)4なんのあしおと(絵本)5にんじん、ごぼう、だいこんさん(語り)6はらぺこあおむし(絵本)7うぐいすのホー(紙芝居)手遊びのほか、語りのなかにも身振り手振りがはいってのおはなし会でした。こども七人大人六人2022.2.261おおきくなったら(紙芝居)2「あ」(谷川俊太郎の詩を人形で)3おおきなかぶ(絵本)4ま...図書館定例おはなし会(土曜日)

  • こがねのつぼ・・石川

    石川のむかし話/石川県児童文化協会編/日本標準/1977年羽咋のある村に、村の誰も知らないうちに、庄助という若者が、地蔵さんのそばに小屋をたててすんどったい。酒もたばこも道楽もせんいいあんさ。うわさがひろがって、うちのむすめをよめにもろうてくれんかいという話が、あっちの村、こっちの村からきたが、庄助はすべてことわってしまう。庄助は、毎日よく働き、人の倍も稼ぎ、おまけに無駄遣いはすこしもしない。毎晩遅く帰ってくると、その日に稼いだ銭を、縁の下の土に埋めてあった壺のなかに、チャリンチャリンとおさめていた。庄助の楽しみは、お金をかぞえることだけ。壺の半分ほど銭がたまったとき、庄助は壺のことが気が気でならん。仕事をしながらも壺のことが気になって、壺の中を、なんどもなんども確かめていた。ある夜、庄助は「もしだれかきて、こ...こがねのつぼ・・石川

  • 雨で散る前に‥今年の桜

    午後からは雨という予報。陽光桜が3~4分咲きです。雨で散る前に‥今年の桜

  • どうぐはなくても

    どうぐはなくても/ビアンキ・原作N・チャルーシナ・絵田中友子・文/福音館書店/2007年「道具をつかわないでたてられた家もあるんです」とはじまるので、どんな家かとおもったら?鳥の巣でした。カササギ、ヨタカ、ツリスガラ、ツバメ、ウタツグミ、キツツキ、ワシの巣が枝のいっぽんいっぽん、綿毛、草の細部まで丁寧にえがかれています。写真や図鑑と違った鳥の描き方も興味深い。ワシの巣に、ノコギリ、ハンマー、カンナなどが描かれ道具はこんな使い方もあるというのは、人間に対する皮肉でしょうか。鳥は自然のもので巣作りし、人間は自然を壊して家を作ります。人間が人間となったのは、火や道具をつかうということですが、自然を破壊するというのは、人間のおごりでしょうか。V・ビアンキ(1894-1959)はロシアの作家。第一次世界大戦、第二次世界大...どうぐはなくても

  • おはいんなさい えりまきに

    おはいんなさいえりまきに/角野栄子・作牧野鈴子・絵/金の星社/1984年初版2021年改訂初版元気なりっちゃんが雨の日お母さんに編み物を教えてもらいああしてこうしてえりまきを編みました。雨がどんどんふってせっせこせっせこ編んでいくとすっごく長い長いえりまきができました寒い日寒い日、りっちゃんは、えりまきをぐるぐるまいてめだけだして・・長い長いえりまきにいれてあげたのはさむいさむいとないていたふたごのぼうやなみだがこおったなきむしさん手がかじかんだペンキ屋さんおなかがしもやけになったおすもうさんさむいところはいやとべそをかいていたインド人のおじさんさむくとさむくてこおおてしまった交通整理のおまわりさんこれだけみんなつながっても「まださむい」そこでみんながつながって縄跳びです寒い季節にぴったり。縄跳びしているみんな...おはいんなさいえりまきに

  • ほしのおんがくかい

    ほしのおんがくかい/齋藤槙/世界文化社/2022年空に星がどんどん増えていくころ、はりねずみがお茶を飲んでいるともぐらくんがやってきました。いっしょにお茶を飲みながら星を眺めていると、とつぜん、流れ星がいきおいよくふってきました。音がしたところに行ってみると、きらきらひかるいきものがいました。それは、星の子ポッチで、音楽会のために、楽器の練習をしていて、うっかり落ちてきたのでした。空にもどれないと泣き出したポッチ。はりねずみくんともぐらくんはポッチが空にもどる手伝いをすることにきめました。山のてっぺんからなら空にもどれるかもしれないと思いましたが、山の入り口には川があってわたれそうにありません。もぐらくんが地面の下をほって、山に行くことを提案し、みんなでどんどん先に進んでいきました。山登りをはじめようとするとこ...ほしのおんがくかい

  • ぜったいひとつだからね

    ぜったいひとつだからね/ローレン・チャイルド・作木坂涼・訳/フレーベル館/2016年足し算、引き算もでてきますが、それ自体を表現するのではなく、チャーリーと妹ローラのあれこれのやりとりが楽しめます。「10分したら、かいものにいくわよー」と、ママの声がすると、チャーリーは、歯磨き3分、朝ご飯を食べていないことにきづくのに1分、ご飯を4分で食べ、また歯磨き3分、妹の片方のの靴をさがすのに8分かかって、9分もすぎたことにきづきます。チャーリーがローラに声をかけ、「一分まって。1秒の半分もかからないの」といいながら、服の水玉をかぞえていてどこまでかぞえたかわからなくなった」というローラに、「12のつぎは、かいものにつれてってもらえないってことさ」と、チャーリー。ママからなにかひとつえらんでいいよといわれ、ローラは「3つ...ぜったいひとつだからね

  • 犬とねことうろこ玉・・岩手、黄金のえび・・ベトナム、パーベルじいさんの光る石・・ブルガリア ほか

    日本、ベトナム、ブルガリア、韓国とまったく違った地域で、同じような構成の昔話です。ねこ、ねずみがでてきて、宝物?が行方不明になり、みつけだすと、それを川に落としてしまい、魚の中からでてくるという構成です。ただしブルガリア版では、アヒルとネコという組み合わせです。「犬とねことうろこ玉」では貧しいおじいさま、「黄金のえび」では金持ち。・犬とねことうろこ玉(子どもに語る日本の昔話1/稲田和子・筒井悦子/こぐま社/1995年初版)じいさまは三毛ねこと子どもにいじめられていた犬を買いとって大切に飼っていました。ある時、たきもの置き場をこわしていたときでてきた白いヘビを世話して、ひとり立ちするほど大きくなったので、家をでていくように話すと、白いヘビは庭の五葉の松の根方の穴にするすると入っていきます。じいさまは、その穴の中に...犬とねことうろこ玉・・岩手、黄金のえび・・ベトナム、パーベルじいさんの光る石・・ブルガリアほか

  • てんさらばさら てんさらばさら

    てんさらばさらてんさらばさら/わたりむつこ・ぶんましませつこ・え/福音館書店/1983年初出2009年おばあちゃんと海岸で遊んでいたまゆ。おばあちゃんが「ゆきふってこい」と歌をうたうと、本当に空から雪のようなものが。それを見たおばあちゃん、「これはてんさらばさらだ。これにおしろいをふりかけると、すこしずつふえてね。そのたびにいいことがおこるんだよ。でも、いいかい。だれにもみせちゃだめだよ。せっかくのいいことがにげてしまうからね」と言いました。まゆは、おばあちゃんのいうとおり、「てんさらばさら」をちいさなうるしぬりのはこにいれ、おしろいこをふりかけ、こっそりとひみつのばしょにしまいました。それからは、本当につぎつぎいいことがおこりました。まゆが、18歳になってまもなく、漁師のかざたろうと結婚し、5人の子どももさず...てんさらばさらてんさらばさら

  • てんのくぎをうちにいった はりっこ

    てんのくぎをうちにいったはりっこ/かんざわとしこ・さくほりうちせいいち・え/福音館書店/1985年初出2003年「むかしむかし。大空がまだ、おなべをふせたように、わたしたちの頭の上に高くかかっていたころのこと」と、はじまります。ある晩、とつぜん、ぎーなにかのきしむおと。つづいて、ぐゎらぐゎらおそろしい音が響きわたりました。丸天井をささえていた天の釘がゆれて釘がぬけおちたら、この世はおわり。だれかが天の釘をうたなければ!このとき小さなハリネズミのはりっこが名乗りをあげました。はりっこは親を亡くしくまのばあちゃんに育てられ「ひいひいじいさまがとんてんかんてんとんてんかんとんてんかんてんとんてんかん」と釘を打った子守唄を聞いて育っていたのです。はりっこはくまのひいひいじいさまの形見の七つのハンマーのうち、いちばんちい...てんのくぎをうちにいったはりっこ

  • ねこといぬとたからの玉

    ねこといぬとたからの玉/藤かおる・文梶山俊夫・絵/太平出版社/2001年イェンナル(むかし)、イェンナレ(むかし)ではじまり、最後はクー(おしまい)でおわる韓国・朝鮮の昔話です。じいがやっと釣りあげたのは、でっかいでっかい金の魚。金の魚から「わたしは、竜宮の王子で、いのちをたすけてくれたら竜宮のたからの玉をあげます」といわれ、じいはにどとはりにかからないようにいい、海にはなしてやります。次の日、一人の立派な若者が、じいの小屋を訪ねてきて、ほしいものが手に入るというたからの玉をおいてかえっていきます。それから、大きな屋敷、米、味噌、小判を出して村一番の長者どんになったじい、ばあは、川の向こうにすんでいるよくばりばあに騙され、たからの玉を失くしてしまいます。すると、たからの玉をなくしたじいの屋敷は、もとの藁ぶき小屋...ねこといぬとたからの玉

  • ルラルさんのたんじょうび

    ルラルさんのたんじょうび/いとうひろし・さく/ポプラ社/2010年料理自慢のルラルさんが、ケーキを焼きあげました。あまいかおりにさそわれて動物たちが集まってきました。「何かのお祝いですか?」と尋ねられたルラルさんが、てれながら「わたしの誕生日なんだ。」と答えますが、ルラルさんには家族はいないし、友だちは遠くでいつもひとりでおいわいしていました。それを聞いた動物たちが、部屋から出ていくと、こんどはプレゼントをもってかえってきました。お誕生日の歌をうたい、ルラルさんがろうそくを消してお祝い。誕生日を祝ってくれた動物たちから、ルラルさんへのお願いがありました。動物たちは、生まれてすぐに捨てられたり、迷子になったりして自分の誕生日がいつなのかわからなかったのです。みんなは、ルラルさんとおなじようにきょうを誕生日にしたい...ルラルさんのたんじょうび

  • あたまをつかった小さなおばあさん

    あたまをつかった小さなおばあさん/ホープ・ニューウェル・作山脇百合子・絵松岡享子・訳/福音館書店/1970年ホープ・ニューウェル(1986~1965)はアメリカの作家。といっても長い間看護婦を続けたとありました。一人暮らしの小さなおばあさん、大変貧乏でしたが、ガチョウがいて、畑がありました。おばあさんの口癖は「つかわないんなら、あたまなんかもってたって、なんのやくにたつね?」たしかに、おばあさんは、あたまをつかいました。つかいましたとも。導入をのぞけば、9編の話が独立していますが、なんともマイペースのおばあさん。・おばあさんがはねぶとんをてにいれた話ガチョウを買って、羽で羽ふとんをつくろうとしますが、いざ羽をむしろうとすると、そこまで冬がやってきたので、寒いだろうと、自分のつかっていた毛布から赤い上着を作って、...あたまをつかった小さなおばあさん

  • 雲のしくみ

    雲のしくみ/荒木健太郎津田紗矢佳・著/誠文堂新光社/2022年天気予報でおなじみのことから、こうなのかと気がつかされることまで。小学生を対象にしていますが、写真やイラストで、「雲について」分かりやすく解説されているので、子どもたちに独占させるのはおしい?内容です。最近よく聞くゲリラ豪雨自体は積乱雲による局地的な大雨。また線状降水帯による集中豪雨を正確に予測するのは現状では、難しいこと。ステップトリーダー、帰還雷撃、ダートリーダー、過冷却、さらにマルチセル、スーパーセルということばが理解できれば、雲の見方がかわるかも知れません。まだまだ未知が多い、エアロゾル・雲・降水の相互作用の研究にも触れられていますので、これを読んだ子どもたちが、気象学者を目指すことがあるかも!雲のしくみ

  • せかいでいちばんのばしょ

    せかいでいちばんのばしょ/ペトル・ポラチェック・作いわじょうよしひと/BL出版/2022年のうさぎが「ぼくらのはらっぱは、せかいでいちばんのばしょかな?」と、みんなにきいてまわります。のうさぎ、くま、ことりたち、かもはここがいちばんとこたえます。こたえをさがしつづけ、みみずくにもきいてみると「こたえをしりたかったら、じぶんでせかいじゅうをたびして、たしかめてみたら?」せかいでいちばんのばしょをさがすたびにでたのうさぎは果物が実る広々した野原しぶきをあげる滝と川高い高い山夕日の沈む海どれもせかいでいちばんのばしょとおもいますが満点の星の下で、砂漠に一人でいると・・・動物も風景も丁寧に描かれていますが、とくにひかれたのは動物たちの表情。世界中を旅したのうさぎがみつけた答えは?自分の居場所を、旅をとおして、見つめなお...せかいでいちばんのばしょ

  • うんこでつながる世界とわたし きれい?きたない?

    うんこでつながる世界とわたしきれい?きたない?/湯澤則子・編石井聖岳・絵/農村漁村文化協会/2021年あとがきで、湯澤さんが、ハイテクトイレが普及している現代の日本では、うんこは一瞬で水に流され、うんことむきあうことがほとんどないとかかれています。個人的にはぽっとん便所の記憶があり、それを肥料として利用していたことを覚えている世代です。この絵本の主人公ケンタくんが、家でうんこがでなく、学校でするのは、いやだなあとつぶやくところがあります。今では学校も水洗便所ですが、ちょっと前まではぽっとん便所で、利用することを躊躇したこともありました。そんなケンタくんに、世界うんこ会議議長・フンコロガシ協会のスカラベ、スカラがうんこのたいせつさを教えていきます。古事記やエジプトの神話から食べ物が、うんこになるってどういうことわ...うんこでつながる世界とわたしきれい?きたない?

  • がちょうのペチューニア

    がちょうのペチューニア/ロジャー・デュポワザン・作まつおかきょうこ・訳/富山房/1999年がちょうのペチューニアが散歩の途中で地面に落ちている本を見つけました。ペチューニアは、パンプキンさんが、「本をもちこれにしたしむものはかしこくなる」といっていたことを思い出し、本を家に持ち帰り、本といっしょに眠り、本といっしょに泳ぎました。こうしたことしていると、自分はとても賢いと思い大変得意になり、くびがどんどんのびました。まわりの動物たちも、そんな自信満々のペチューニアを見て、本当に賢いと思いはじめ、なにかこまったことがあるとペチューニアに相談を持ち掛けたり、意見をもとめるようになりました。ペチューニアは、よろこんでみんなを助けます。ここからはどんなことをしでかすのかと興味を抱かせる展開。・おんどりのキングのとさかが赤...がちょうのペチューニア

  • 身代わり地蔵・・新潟

    新潟のむかし話新潟県小学校図書館協議会編日本標準1976年内郷村上山田にいた源兵衛という男。家の人や村の人がいそがしげに仕事をしているときでも酒を飲んで遊び歩き、おとっつあんやおっかさんが、米や野菜を売ったお金までもちだしては、丁半につかう始末。村の者は、人並みのことをしない源兵衛のことを鬼源兵衛とよんで、悪口をいっていた。村の近くにお地蔵さまがあって、村の者は、願い事をかなえてもらうために、よくお参りにでかけていたが、まじめで、正直もののおっかさんも、源兵衛が一日でもはやく、まじめな男になってくれることをいのっていた。ある日、また源兵衛が遊びにいくために、こっそり家を出てお地蔵さんのところにいくと、おっかさんがでてきて帰るようにいうと、源兵衛は、こしにさしていた刀を抜いて、おっかさんを切り倒し、それでもおっか...身代わり地蔵・・新潟

  • 節目の日

    今日は、東北大震災から11年、昨日は東京大空襲から77年目の節目の日でした。福島原発の爆発を経験している日本にとって、ロシアによるチェルノブイリ原発ほかの原発への攻撃は信じられないできごと。いまのところ放射能線量は高くなっていないというが、この先何があっても不思議ではない。核の使用をちらつかせ、住宅や学校、病院にたいする無差別爆撃も東京大空襲と重なる。無差別爆撃も否定するロシアの外相の目はどこを見ているのか。今の希望は、ロシア国内から戦争止めろの声が上がること。戦争反対を叫ぶ人が一万人以上拘束されていて、どれだけ抗議行動が広がるかが、鍵になりそう。ただ、狂気のプーチンも、一応選挙で選ばれているということ。選挙がどれだけ公平におこなわれているのか疑問だが、こうした指導者を許しているのは、いったいどういうことだろう...節目の日

  • はるがきた

    はるがきた/ジーン・ジオン・文マーガレット・ブロイ・グレアム・絵こみやゆう・訳/主婦の友社/2022年カレンダーではすぐそこなのになかなかこない春。人々も街の色と同じように暗くてしずんだ気持ち。通りを歩いている男の子がいいことをおもいつきました。「ねえ!どうして春を待ってなきゃいけないの?待ってなんかいないでさ、ぼくたちでまちを春にしようよ!」男の子のアイディアがみんなを動かし市長の演説でそろってペンキと刷毛と梯子をもって街中に絵を描きはじめました。お店の壁街灯や消火栓ビルの壁郵便ポスト川の遊覧船つり橋<描かれているもの>ヒナギクタンポポルリツグミネコヤナギチューリップアシスイレンキンポウゲ(春らしいなあただルリツグミっていうのははじめて)街中がどこもかしこもあかるくかがやきました。ところがその晩、みんなが眠り...はるがきた

  • だいじな とどけもの

    だいじなとどけもの/E・H・ミナリック・文モーリス・センダック・絵まつおかきょうこ・訳/福音館書店/1972年くまくんが絵を描くと、おばあちゃんにあげようと、めんどりさんにもっていってくれるよう頼みました。めんどりが絵を届けると、おばあちゃんはめんどりにキスをして、おれいのキスをこぐまくんにとどけてくれるようたのみました。ところが、めんどりはかえりみちで、おともだちにあい、ちょっとおしゃべりをしたくなりました。そこでカエルさんにキスを届けてくれるようおねがいします。カエルさんは池のところでひと泳ぎしたくなり、ねこさんにキスを届けてくれるようおねがいします。ねこさんは、スカンクへ。スカンクは、とちゅうでかわいいスカンクの女の子にであって、その子にキスしてしまいます。すると、その子はおかえしのキス。そこでスカンクは...だいじなとどけもの

  • ウクライナの子どもたちは?

    今も戦闘が続くウクライナで、子どもたちはどうしているでしょうか。家族と別れ、隣国に避難する映像が流れていますが、戦闘が行われていない地域もありそうですから、そこでの学校や保育園の状況もきになります。ライフラインが寸断され、食料や水など基本的なものが欠乏しているのでないでしょうか。そして何よりも心のダメージも大きいに違いありません。戦争は弱いもの、子どもにとっては最悪の事態。プーチンのプロバガンダを信じているロシア国民も多そうですが、自分の家族を考え、想像力を働かせたら、この侵略を支持するのは理解しがたい。ロシアのメディアや外交官も実態を知っていてプーチンに加担し、フェイクというのはそれ自体が人間として許されない。ロシアの文学、芸術分野に親しんできただけに、こうしたもので世界に尊敬されるようになってほしいと思うが...ウクライナの子どもたちは?

  • ずんずんばたばた おるすばん

    ずんずんばたばたおるすばん/ねじめ正一・文隆矢なな・絵/福音館書店/2022年(2017年初出)縦開きの絵本で、つぎからつぎへと動物たちがあらわれます。こんなおうちだったらいつでも留守番したくなりそうです。母さんが買い物に出かけたとたん、天井から子ザルたちがおりてきて、くつみがき。押し入れにはナマケモノが布団にもぐりこんでいてベランダではリスとモグラが洗濯物が飛ばないように見張っていて僕の部屋ではカピバラがフラダンスをおどっていて廊下ではパンダとクマが相撲をとっていて・・・・まだまだ動物があらわれずんずんばたばたお留守番・・・・でも母さんがお買い物からかえってくると・・・。おうちが動物園にはやがわり。こどもたちの声が聞こえてきそうな楽しい絵本です。ずんずんばたばたおるすばん

  • ちび竜

    ちび竜/文・工藤直子絵・あべ弘士/童心社/2019年小さな小さなつぶからうまれたちび竜。ちび竜が最初にであったのはボウフラ。つぎはたんぽぽ。わたげにつかまってとびたちました。とんぼに飛び方を教えてもらいもぐらからは土と親友となることをちび竜はすこしづつでかくなりでっかくでっかくでっかくでっかく神通力もつき雨を降らし波をつくり虹を作り・・・でっかくでっかくでっかくでっかくそしてみえないほど小さかった竜はひかるあおい地球をだいている巨大な竜へとじこみのページをひらくと四ページにわたって巨大な竜の姿。飛び立つ子どもへの応援のメッセージでしょうか。大きくなるといいうのはあらゆるものを吸収し可能性を広げてくれる一歩。表現の楽しさもいっぱい。・「空中ブレーキ」は、ひゅんひゅんはしってずびっととまる「ジグザグとび」は、ジグ・...ちび竜

  • トラより つよい カエルくん

    トラよりつよいカエルくん/文・矢崎節夫絵・すがわらけいこ/教育画劇/2009年(12場面)チベットの昔話です。カエルくんがばったりあったのはツーデンというトラ。トラはお腹を空かせていました。カエルはにげるひまがないので食べられないようにと知恵をしぼります。まずはどっちが先に跳べるかつぎにおなかのものをはきだす競争カエルはしたのうえにトラの毛をはきだしてみせ「きのうのトラはおいしかった」とすましていいました。するとトラの方がたべられてしまうとおもって、逃げ出します。そこでであったのがキツネ。キツネは、「カエルなんてわたしがふみつけてやりますよ」といいます。トラはとちゅうでキツネがにげだしたりしないようにしっぽを結んでカエルのところへ。ところがカエルが、「やあキツネくん。ぼくの大好物のトラくんをしっぽにつないでもっ...トラよりつよいカエルくん

  • ころべば いいのに

    ころべばいいのに/ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社/2019年イヤな気分になるのは?会社、学校?そんなときどうする?トコトン追及です。イヤなあいつが「石につまずいてころべばいいのに」というだけではおさまりがつきませんまずは、嫌いな人はいつも頭の中でやっつける!ギュ~と小さくして、手にのせてパーンおなかひやしロボットをあやつっておなかをいたくさせるハチをあやつって頭のまわりをブンブンさせるかわいそうなめにあうと「かわいそうポイント」をためて、あとでほしいものと交換。いろいろダメだったら全然関係ないことをするくつしたをまるめる、れいぞうこのドレッシングをふる、いえじゅうのスプーンをきれいにならべるそもそもイヤな気分は、とつぜんのどしゃぶり?イヤなことはいつやってくるかもしれないからいつも自分をはげませるようにはげまし...ころべばいいのに

  • 星新一YAセレクション/和田誠・絵/理論社/2008年13日の金曜日、男は二つの鏡を平行にし、12時を待ちます。長針と短針が12時のところで重なりはじめると鏡の奥に、小さく遠く、黒い影がにじむように浮かび上がりました。「やっぱり本当だった」。男は聖書をひらき、待ち構えます。近づいてくる黒い影を聖書をとじると、悪魔のしっぽをはさみました。彼は素早く鏡の向きを変え悪魔が逃げ込めないようにします。悪魔は形は人間に似ていたが、ネズミよりいくらか大きく、ネコよりはいくらか小さかった。顔つきは悪魔という名前に似つかわしくなく、なんとなく哀れなものさびしいものでした。「助けてください。逃がしてください」そういう悪魔に「ひとつ、なにかやってみろ」と男がいいましたが、同じ答え。「悪魔に何もできないはずがない。なにかやるまで、絶対...鏡

  • 人魚の恩返し・・福島

    福島のむかし話/福島県国語教育研究会/日本標準/1977年「鶴のおんがえし」とパターンは同じで、鶴を人魚と読み替えるとほぼ同じです。浜吉という漁師が釣り上げたのは人魚でした。しかし浜吉は、ほかのものにつかまらないように海へ放してやりました。それから何日かたって、大しけの日に、美しくて若い女が、浜吉のところにやってきました。つぎの日、浜吉が漁に行こうとすると、女は、岬の左にいったあたりに網を張ると、魚がいっぺいとれるからといいます。浜吉が船一ぱいに魚をとって、女はもういないだろうと帰ってくると、女は家の中でまめに働いていました。次の日も、漁をする場所をおしえられ、大漁になり、そのまま夫婦になります。それから浜吉は、女の言う通りのところへ漁にでかけると、いつも大漁で、村のあみ主よりも大金持ちになりました。「あの女は...人魚の恩返し・・福島

  • 北極点 かけろ!クマ 犬ぞりアタック隊

    北極点かけろ!クマ犬ぞりアタック隊/文・型染版画関屋敏隆/ポプラ社/2022年1978年北極点をめざした日本大学北極点遠征隊(日大アタック隊)の記録。ここにでてくる人々が興味深い。同じ時期、北極点をめざしたのが、植村直巳と堀江謙一さん。大島さんという方は、この地で結婚しイヌイットとして暮らしていたかた。チームの応援にかけつけた村山雅美さんは、第九次南極観測越冬隊長。北極点についたのは、日大遠征隊と植村さんで、ヨットで世界初単独無寄港太平洋横断をした堀江さんは断念したとありました。日大アタック隊が48日目、その一日あと植村さんが一人で北極点にたったという。途中いろいろなアクシデントがありながらも、日本人最初の北極点到達者になった日大アタック隊。なぜ、酷寒の地にいくかを問うのは、山になぜのぼるかを質問するようなもの...北極点かけろ!クマ犬ぞりアタック隊

  • はしに なった だいじゃどん

    はしになっただいじゃどん/文・こわせたまみ絵・亀澤裕也/教育画劇/2012年(12場面)ある村の大きな杉の上に、みんなからおそれられていた大蛇がすんでいました。ある稲刈りの時期に、どこからでてきたのかかぞえきれないほどのねずみたちが稲を食い荒らしていました。そのとき、あの大蛇があらわれ、つぎつぎとねずみたちをふみつぶしのみこんでいきました。それからはだれも大蛇をこわがらなくだいじゃどんだいじゃどんと仲間のようによびました。それからしばらくして大雨がふり川にかけられた橋がながされてしまいました。このままでは、村のみんなが水に呑み込まれてしまいます。そのとき、木の上からだいじゃどんがすべりおりてくると、しっぽを太い木の根元にまきつけて、川の中へ飛び込むと、流れにひきこまれそうになりながらも向こう岸におよぎつきました...はしになっただいじゃどん

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