当苑での展示会や企画展そして常設作品の中から、特にお奨めしたい作品を取り上げご紹介してまいります
しぶや黒田陶苑では、ほぼ週替わりで展示会や企画展をおこなっています。 北大路魯山人、石黒宗麿、岡部嶺男を始めとした物故巨匠陶芸家の逸品を扱いながら美意識や見識を養うとともに、皆様との対話から次世代に残るような名品を一点でも現代の作家さんたちに作っていただくことが使命だと思っております。 どうぞ、「陶心」をお楽しみください。
ぐっと寒くなった週末、銀杏の紅葉した落葉が冬の訪れを感じさせます。今週は、大分国東の菊池克展を開催しております。独特の雰囲気をもつ菊池さんの作風に興味を持たれる方は多く、連日店内は賑わっております。
電車内で、くしゃみや咳をするのが憚られ、もし出ようものなら肩身が狭い思いをする状況が続いているが、日中暖かくても、夕方から寒くなる時期になって、帰宅の時間帯の電車内では、時折聞こえてくる。しかも換気のために、必ず窓が開いていて冷たい風がいやでも入ってくる。風邪など以外の咳やくしゃみに対して、身体に言い聞かせて折り合いをつけるわけにもいかず、なかなか難しい問題だ。
明日から菊池克先生の個展が始まります。今回送ってくださった作品を見ていると、展示会の案内状の文章にもあるように、さらに独特の、独自の世界観が出来上がりつつあるのを感じました。 先生も「明確なもの(テーマ)はないのですが、自分が使いたいものをと思って作陶していて、出来上がってみると、自然と身の回りにあるもの、国東の周りのことを題材にしていること…
忙しなく過ぎる日々に疲れて静かにじっと過ごす休日も、夕日が沈むほんのひと時、空を眺めるだけで「美しいな~」とか「なんにもなかったけど、今日も一日、幸せだったな~」などと思わせてくれる。我が家の2階のリビングから、富士山の裾野に沈んでいく太陽が見える環境に、心から感謝する一瞬でもある。そして、寝るまでの少しの時間をもうひと踏ん張りする力を与えてくれる。何にもかえがたい自…
ニュースでは見頃となった紅葉の名所の話題をよく耳にするようになりました。昨年は外出もままならず、紅葉の季節と言えども近隣の公園までという方も多かったかも知れません。どうにかこのままの状態で地方への観光なども回復していくことを願うばかりです。東京も銀杏が葉を黄色に変え、街路樹も徐々に紅葉する木々を見つけるようになってきました。いよいよ晩秋という頃でしょうか。 さて当苑では金曜日より『獨白 金重有邦展』が始まりました。今年の有邦先生のテーマは「白」。先生は「独り言のようなものだよ」と冗談のようにお話し下さいましたが、先生独自の「白」の世界が広がっています。数年前に新たに築いた窯は耐火煉瓦を用..
長いこと、そこにずっとあった飲食店が取り壊され、しばらく更地になっていた。ようやく基礎工事が着工し、何が建つのだろうと思っていたら、ドラッグストアだった。自分の知る限りでも、近隣にあるチェーン展開している店名を4つは言える。それほど十分な数があると感じるのに、また同じ業種の店が出来るのは、購買層の色分けを調査したうえでの出店なのだろうが、行き慣れた店に足が向くのは自分だけだろうか?
明日より有邦先生の個展が始まります。前回は黒。黒高麗茶碗「玄盌」でした。 その際にお話を伺ったとき、次は白茶碗をやりたいとおっしゃっておられた先生。釉薬の白ではなく、焼締で表現した白。 個展の前にお話を伺いました。 ●俺の「白」
休みのたびに少しだけでも庭をいじり、少しの花を摘み取って家に入る。花に合わせて花入れを変え、雰囲気を変えてみたりする。花活けが終われば台所に立ち、その日の夕食と、その週のお弁当の作り置きを一気に仕上げる。たいしたものでは無いけれど、作った料理を少しずつ、器を考えて盛りつけて雰囲気を出して一人楽しんでいる。 そんな何気なく使う日常の花入れや器たちは、なぜか自分や家…
11月も中旬になりすっかり秋らしい気候となりました。自然を愛し、その美しさに触…
先日訪れた上野公園では、西郷隆盛像の後ろの大きな銀杏が黄色く色づきはじめていましたが、そうこうしている間に、辺りの紅葉も真っ赤になり、いつの間にか11月も半ばです。さてお歳暮やら、年賀状やら、と、また季節のご挨拶の時期になりますが、同時に楽しみなのはクリスマス。当苑が入っているメトロプラザビルでも、もうすぐクリスマス飾りがエントランスを演出する季節になっています。
あざやかに熟した柿があちらこちらに見るようになりました。11月も半ば、実りの秋ですね。今週は、美濃の加藤亮太郎展を開催しております。志野、引出黒、織部など、茶碗を中心に、重厚感がありながら、色彩豊かな展示になりました。
11月も半ばに差し掛かりましたが、今年は少し暖かいのでしょうか、いつもはすぐに終わってしまう秋が長く続いているように感じます。とは言えやはり朝夕の風には肩をすくめることも。寒さは苦手ですが、炉の季節となり、これからお茶がしみじみと美味しく感じられる季節になることは確かです。 茶室の仄明るい光の中、釜の音を聞き、僅かに上がる湯気を眺めながらお茶を待つ時間。そしてじんわりと…
とうとう咲き出した。黄色い粟粒のような花が房になって、蕾もみっしり付いているのを見てしまったから、辺りを見回した。というのも、以前とある建物の植栽のことを書いたが、恐れていた花が咲いているのだ。スズメバチの大好物の花。スズメバチが飛んでいる気配はなかったものの、いつ発見するかもしれない。一匹でも刺激して怒らせると仲間が大勢で攻撃に来るらしい。誰も被害に遭いませんようにと心の中で祈りながら通り…
明日より当苑では2年ぶり7回目、加藤亮太郎先生の個展が始まります。今まで志野、瀬戸黒を中心に、またお茶碗を中心にやってきたことは変わらず、新たな技法も生まれているという先生にお話を伺いました。 ●粛々と、そして変わらない1年 前回個展をされたのが2019年。そのときはこのようなコロナ禍の世界などまったく想像もしない時期でした。その頃も、窯焚きは大…
わが家の庭には、いくつかの椿の樹がある。数年前まではもっと本数があったが、本当に思いで深い数本だけ残して大切に育てている。他の樹々が葉を落とす、この季節になっても青々と艶やかな葉っぱを生い茂らせ、蕾が付きだしたものもある。これから寂しくなっていく庭の景色の中に、次の春を感じさせてくれる嬉しい顔である。さて、今週の金曜日からはそんな椿の葉のような織部の作品や…
緊急事態宣言が解除されましたが、今のところは感染者数も増大はせず、街の人出も随分戻…
木々が紅葉して、彩のある風景が美しい季節になりました。今週は、田中佐次郎展を開催しております。唐津の枠を飛び越えた作品、生命の嘶きのような力漲る作品がならびました。 賓塔 …
田中佐次郎作品展によせて/ Foreword for the exhibition of TANAKA Sajiro
<English below> 佐次郎展によせて 越前の永平寺にて在家得度されてのち、唐津市半田に登窯と工房を築いたのは1975年(昭和50年)のことである。これ以後、やきものにのめり込む。「やきものを始めたら、これはお茶の世界じゃないか。お茶をやったら、なにこれ戦国時代ではないか、戦国の世に入って根元を探らないと、‥‥大和の斑鳩の地に立ってみないと詠歌がでてこない。…
いよいよ本日から…
明日より、佐次郎先生の個展が始まります。ギリギリまで窯焚きをされている佐次郎先生。事前にお話を伺うことは叶いませんでしたが、昨年の個展あとに、当苑の男性スタッフが窯焚きにお邪魔させていただきました。そのときの写真をご紹介いたします。 ◆ 窯焚きの様子 ◆ 全長17メートル…
この季節になると、夕焼けの空の色も色濃く深まり、見るたびにドラマティックな表情を見せてくれる。黒く浮き上がる山々の稜線を境に、燃えるような緋色が太陽を中心にして淡くなり、濃紺に移ろいゆく空へと溶け合っていく……。こんなにも人を惹きつける力を持つ自然の美しさに、見るたびに違う顔の夕焼けを見ては脱帽する。さて、今週の金曜日からは多くのお客様がお待ちかねの
常設の棚には、当店取扱作家のぐい呑と湯呑をたくさん飾っておりますが、ご紹介できているのは種類ある中でも一握りの作品。お声がけいただければ、違う手のもの、同手のものをお出しできますので、お気軽にスタッフまでお尋ねいただければと思います。 さて、今回は堀一郎先生のぐい呑より、黄瀬戸のものを選んでご紹介いたします。通常、黄瀬戸は匣鉢(さや)に入れて焼成し…
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