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陶心 http://20902445.at.webry.info/

当苑での展示会や企画展そして常設作品の中から、特にお奨めしたい作品を取り上げご紹介してまいります

しぶや黒田陶苑では、ほぼ週替わりで展示会や企画展をおこなっています。 北大路魯山人、石黒宗麿、岡部嶺男を始めとした物故巨匠陶芸家の逸品を扱いながら美意識や見識を養うとともに、皆様との対話から次世代に残るような名品を一点でも現代の作家さんたちに作っていただくことが使命だと思っております。 どうぞ、「陶心」をお楽しみください。

しぶや黒田陶苑
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2015/02/22

  • しろいやきもののご紹介~伊藤・新里・八木~

    関東でもちらほらと雪が舞い始める今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷は高いビルがたくさん建っておりますので、そのせいで日影が多く路地を歩いていると寒さが身に沁みます。渋谷にいらした際は是非地下通路を通って当苑までお立ち寄りください。しろいやきもの展は引き続き開催しておりますので、皆様のご来苑をお待ちしております。 さて、本日は現在展示中の作品より3点ご紹…

  • 白の世界

    No.1 李朝白磁壷 「最強寒波」が列島を襲い、大雪で交通が麻痺するニュースが続いておりました。東京渋谷は雪こそ降りませんでしたが、ここ連日は切り裂くような冷たい風。僅かな日の温かさを感じるだけでも嬉しくなります。 子供の頃には、雪の朝は特別な感情を抱いたように覚えています。見慣れていた風景が白一色の世界に変わる。音も静かに聞こえ、時間も止まるような不思議な感覚です。 古くから「白」は国を超えて憧れの色として好まれてきました。やきものでは特に中国の唐白磁や北宋の定窯、李朝の白磁など東洋の白磁は単なる「白」ではなく、その複雑な肌に人々は魅了されてきました。一口に白と言ってもその景色は千差..

  • 「鵜の目 鷹の目」さまざまな白

    ぴりっと寒い空気の中、椿や梅の花が一際、愛らしく感じられる今日この頃でございます。今週は、しろいやきものⅡを開催しております。憧れに似たもの、古も現代も変わらずに美しさの象徴の一つが白いということ。時代、産地、手法も様々、さまざまな白いやきものを展示しております。

  • いづれを梅と

    お正月に赤い実と黄色い実の千両を飾っていた。赤い実をつける千両は庭にあるので、黄色い実の方を実生で発芽させようと思い立った。ちょうど土の入った鉢があいていたので、実を埋めようとしたところ、シャベルが木に当たるような感触。土が凍って板状になっていた。永久凍土とはならないだろうが、しばらくお預けのようだ。

  • 魯卿あん便り〜魯山人先生の銀彩徳利

    昨日は観測地点ほぼすべてで氷点下を記録したそうで、過去最強クラスの大寒波は日本列島で猛威を振るっています。先週までの陽気に、すっかりと春を思い描いて開き始めていた身体も、またきゅっと小さく縮まってしまったような感覚です。今か今かと芽吹きを待っていた植木鉢も、土を触ってみるとカチカチに凍っており・・・、さぞかし種や小さな虫たちも、自由に動ける温かさを待ち…

  • 【しろいやきものⅡ】 ~ 作品紹介 ~

    先週の金曜日に大寒を迎え、週を跨げば記録的な大寒波が日本列島を覆いました。ここ東京でも雨混じりの雪が降った地域があるそうです。地域によっては異例の大雪で大変なところもありますが、やはりいくつになっても雪が降りそうになると少し気持ちが高揚するから不思議です。さて、今週の金曜日からは、そんな雪を連想させる作品ばかりを集めた…

  • 陶工房 斿 作品紹介

    十年に一度と言われる寒波がやってきます。布団を出るときや、お風呂から上がるとき、温度の差に思わずためらってしまう寒さ。出来るだけ屋外に出ないで過ごしたくなるこの頃です。本日は、金重有邦先生門下の三人、金重周作、金重陽作、齋藤理が開設した陶工房 斿。使いやすさを根底に制作を続けるその作品から、3点ご紹介致します。

  • 藤平寧先生の酒器

    朝布団から出られないような寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。大寒波の到来が報道され、雪かき道具や燃料の補充に走った方も多いのでは無いでしょうか。渋谷で開催しておりました大酒器展は展示期間を終え、次のしろいやきもの展に向けて準備を始めています。もしかしたら焼き物に加え、渋谷も白く染まる日が来るかもしれません。

  • 「鵜の目 鷹の目」大酒器展2023最終日

    梅が香る季節になりました。寒い日が続いておりますが、枯れ木に花が咲くような梅花は、可愛らしくて、美しくですね。これから春にかけて、梅、桃、桜と華やぐ時季、楽しみです。さて、13日より開催しておりました「大酒器展2023」も本日が最終日となりました。ご来苑くださいましたお客様、メールやお電話にてお問合せくださいましたお客様、誠にありがとうございました。この度も、…

  • 十人十色の愉しみ 2023【大酒器】より

    昨日20日は一年で一番寒さが厳しい頃という「大寒」。来週は10年に一度とも言われる寒波が日本海側を中心に列島を襲うと言われていますが、近年大雪の災害も増えていますので事故などが少しでも起こらないことを願うばかりです。 冬の時期は美味しい食事と共に、美味しいお酒を戴く機会も増えます。コロナ禍でご自宅でお酒を召し上がる機会が増えたという声もしばしば伺いますが、皆さんの酒器の好みはまさに十人十色。お好きなお酒の飲み口に合わせて形状から選ぶ方もいれば、新作の作品を中心に集めている方、お酒は召し上がらずコレクションアイテムとして揃えるという方もいらっしゃいます。年々酒器コレクターのお客様が増え、作..

  • 大寒を迎えて ー今週の花とともにー

    本日より大寒が始まりました。一年の中で一番寒さ厳しくなる時期。立春で始まる二十四節気では、一年の一番最後の時期となります。日本酒の醸造所では、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくい「寒の水」を使っての「寒仕込み」が最盛期を迎えたとのニュースを見ました。しびれるほど冷たい「寒の水」で仕込むと発酵がゆっくり進み、味に深みがでるのだそう。この時期に仕込まれたお酒が出来上がるころには、雪解けが始まり、木々…

  • 2023年【大酒器展】 二週目 ~ 作品紹介 ~

    金曜日になると届くお花の中に蠟梅の花が一緒に届くようになりました。少し透けたような黄色いお花がうつむき加減に咲き、大変奥ゆかしい可愛らしさです。厳しい寒さの中、一番に花を咲かせ、今年も春は確実にやって来るのだという兆しを感じ褪せてくれます。 さて、先週の金曜日から始まりました【大酒器展】ですが、今週も引続き開催致…

  • 魯卿あん便り〜【茶碗特集展】が始まりました

    本日より京橋・魯卿あんでは【茶碗特集展】を開催しております。

  • 「鵜の目 鷹の目」大酒器展2023

    毎年恒例となっております大酒器展。今年も、魅力的な作品が集まりました。

  • 献杯…ある偉大なギタリストへ

    影が跳ねている。いくら兎年だからといって、影まで飛び跳ねるとはと視線を向けた先にスキップしている女の子。髪に付けたリボンも首に巻いた綿毛のようなフワフワのマフラーも一緒に跳ねる。子供の頃は、よくスキップしていたなあと懐かしかった。

  • 2023年【大酒器展】 ~ 作品紹介 ~

    風の冷たさに躊躇してしましますが、お庭に出れば水仙の花が風に揺れていたり、椿の花がひっそりと花を開かせていたりと、思わず頬が緩むような姿が見られます。また、木蓮の蕾が膨らみ始めたり、小さな樹々の芽が少しずつ固い木の枝を押し上げているような気配を感じます。地域によっては既に梅の花が咲き始めているところもあるのだとか……今週の金曜日からは、また皆様にご好評いただいておりま…

  • 魯卿あん便り〜本年もどうぞよろしくお願いいたします

    平素よりお引き立てを賜りまして、誠にありがとうございます。

  • 初春の華 【初夢初碗展】より

    1月もいつの間にやら1週間が経ちました。東京は正月らしい晴天が続いた今週でしたが明日には松の内も明け、ようやく日常のリズムが戻ってきたという方も多いのではないでしょうか。渋谷は自然こそ少ないのですが、クリスマスから年明けまで僅かな期間ではありますが街の雰囲気がはっきり…

  • 綿で抱えよ

    「いちふじにたかさんなすび」。子供の頃、母から聞いた言葉が、意味はよく分からなかったけれど、耳にテンポよく響いて何度も口に出して言った。もう少し大きくなって、「一富士二鷹三茄子」と読みと漢字が結びついて、初夢で見ると縁起の良い夢だと知った。残念ながら、今だかつて初夢でこの三大縁起物が登場したことはないし、初夢とおぼしき夢も見たことがない(笑)。

  • 【初夢初碗展】 ~ 作品紹介 ~

    新年 明けまして おめでとうございます。「withコロナ」になってから、今年は皆が少し緩やかな気持ちで年末年始をお過ごしになったような気が致します。久々に遠くに住むご家族の方とお過ごしになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここ東京では感じられない星空や、鳥の羽音を愉しんだりと、そんな時間はとても心が洗われます。そしてまた、年明けに同じ職場の仲間と無事に顔を…

  • 今後の予定について

    クリスマスも終わり新しい年まで残り僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。クリスマスからお正月までの数日は仕事も納めて、皆が新しい年を心待ちにするとても素敵な期間ですね。しぶや黒田陶苑も本日が仕事納めとなります。次に皆様のお顔を拝見できるのは1月6日となりますが、初日から新年に相応しい展示を予定しております。今後の予定を一覧に致しましたので、よろし…

  • 2023年は卯年です。~滝口和男先生の兎たち~

    早いもので今年の当苑の営業も明日までとなりました。あと一週間もしないうちに2023年が始まります。毎年いろいろと恒例行事が行われますが、年末年始には、誰もが一度はその年の干支について意識するのではないでしょうか。来年、2023年は卯年です。今月初めに開催された菊池克先生の個展でも、兎をモチーフにしたお皿が出品されました。今回は、滝口和男先生の兎モチーフの作品を三点ご紹介します。

  • 「鵜の目 鷹の目」今年もお陰様でございます。

    今年も残り僅かになりました。連日、寒い日が続いておりますが、空気が澄んでいて、富士見の丘からは綺麗な雪化粧の富士山を見ることができました。

  • 昭和巨匠陶藝逸品展より ~2022年最後の花とともに~

    昨日は冬至でした。栄養満点の南瓜をいただき、ゆず湯で温まった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。冬至の別名は「一陽来復」。易の用語で、陰気のきわまる陰暦十月のあとに陽気の生じる陰暦十一月が来ることからつけられたのだそうですね。日照時間が伸びていくにつれ運気が上昇していくことを願い、来たる新年を迎えられればと思います。 当苑では引き続き「ひとりたのしむ 昭和巨匠陶芸逸品展…

  • 魯卿あん便り〜常設展示より

    京橋では長らくご好評いただきました山田山庵展を終え、北大路魯山人先生の常設展示がされております。年末の寒さに相応しいような滋味深い作品の中にひときわ印象に残る作品がございましたので、ご紹介させていただきます。

  • 【ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展】 二週目 ~ 作品紹介 ~

    日増しに寒さが増し、東京近郊でも初雪が降った所がちらほらあるのだとか・・・・・・。 さてここ東京しぶや黒田陶苑では、先週の金曜日より【ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展】 を開催しております。一部追加作品なども加えて展示させて戴いておりますので、是非お時間を縫って足を延ばして戴けましたら幸いです。

  • 昭和巨匠作品の数々をご紹介

    積雪のニュースが目にする機会が増えましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。道行く人々の分厚く着込んだ姿から、本格的な冬の到来を感じます。外出が億劫にもなってしまいますが、当苑ではひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展を本日も開催中です。作品の追加も御座いましたので、追加作品も含め展示品を紹介させて戴きます。

  • 「鵜の目 鷹の目」今年最終展示をひとりたのしむ

    冬到来、寒い日が続いております。少し残った紅葉した葉が、雨上がりの今朝は美しくキラキラとしていました。さて、今年最後の展示会「昭和巨匠陶藝逸品展 ひとりたのしむ」を開催しております。

  • 独り見つめる

  • きらめく逸品を集めて ―今週の花とともに―

    水曜日の夜、ふたご座流星群がピークを迎えるというニュースが気になり、夕食後に子供たちとベランダに出てみました。刺すような寒さに驚き、ダウンコートにフリースのひざ掛け、毛糸の帽子をひっぱりだして暑いお茶を片手に待つこと約30分。トータルでなんと10個もの流れ星を見ることができました。強い光を放つもの、長く尾を引くもの、スピードも様々で、流れ星を見比べるなんて贅沢だねぇ…

  • 【ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展】 ~ 作品紹介 ~

    気付けば12月も半ばにさしかかり、休みのたびに年末に向けてやらなければならない家の細々としたことに追われて、休む暇なくずっと走っているような感覚に囚われます。 当苑でも、本年企画しました展示会も残すところあと一つ。今週の金曜日からは【ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展】 が始まります。年末の忙しない時期、心鎮…

  • 常設より 鈴木都先生のお湯呑みのご紹介

    12月も半ばを迎え、朝夕の冷え込みが一段と厳しくなりました。日が昇る時間も遅く、本格的な冬の到来が感じられます。今年は東日本・西日本共に寒気の影響が強く平年より寒い冬になるとの予報で、すでに多くのスキー場で積雪が進んでいるとのこと。年末年始にお出かけのご予定がある方は楽しみでいらっしゃいますね。とはいえ、急な大雪に猛吹雪で立ち往生となってしまっては大変ですので、どうぞ十分な備…

  • 漆の器の取り扱い方&作品紹介

    巷では忘年会が増えて参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷の夜はクリスマスムードも相まっていつも以上に明るく賑やかな雰囲気になっております。さて、漆 太田修嗣展はいよいよ明日までとなりました。毎年のことではありますが、太田先生の作品を機に漆を生活に取り入れる人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は漆の器を扱うにあたって、太田先生にも伺いました簡単な注意事項をお伝えしたいと…

  • 常設より〜年末年始を想う、盃2点

    去る8日木曜には、「今年最後の満月」別名コールドムーンが取り上げあられ、また本日のニュースでは、世界初の民間による月着陸船を搭載したアメリカのロケットの打ち上げが成功したことが取り上げられており、今週はなにかと月にまつわる週でもありました。 そのコールドムーンは、真っ白な月の余韻を感じるもやのような光の輪が印象的な夜でした。コールドムーンと…

  • 陶房の風をきく~漆 太田修嗣展

    今年もあと一ヶ月を切り、太田先生の個展の時期となりました。原木を求め、形を作り、塗の作業まで、一貫してご自身で行われる太田先生。そんな先生に、文章でお話を伺いました。 今回扱った中では、欅の木が硬くて扱いづらかったという先生。逆に栗の木は扱いやすかったそうです。こちらは同じお椀ですが、栗と欅がそれぞれ使われております。栗の木のお椀は去年初めて作られました。お盆用の厚さにすることが…

  • 尺と寸

    いつも音楽をかけながら車を運転する。昨日はスマホに取り込んでいた曲を適当に選曲したら、ジョン・レノンの「WOMAN」が流れた。懐かしいな…と思いながら曲が終わり、今度はラジオに切り替えた。と、聞こえてきたのは彼の「Happy Christmas」。今日は、やけにジョンに縁があると思った途端、思い出した。そうだった、22年前の今日、彼は天国へ旅立った。あまりの衝撃に友人から電話がかかってきて、長話をし追悼したの…

  • 【漆 太田修嗣展】 ~ 作品紹介 ~

    日増しに外気の冷たさが肌を刺すようになってきました。12月が近づくにつれ、ご近所のお庭には庭師の方が代わるがわる訪れ、今年の成長を労うように、また、年末年始の準備に向けて樹々の剪定作業が入り始めています。切りたての樹々の香りは、時に甘い香りがしたり、少し青臭い香りがしたりと愉しませてくれます。 さて、今週の金曜日からは当苑では年末恒例の展示会となっております

  • 魯卿あん便り〜 雲路 〜

    暦の上では冬と言っても気温が高く地厚のウールのコートの出番がなかった先月。12月に入りようやくダウンやロング丈のコートを見かけるようになった。いよいよ温かい飲み物や料理も嬉しい寒さの到来だ。

  • 魯卿あん便り〜【雲路 山田山庵展】が始まりました。

    昨日より急激に寒くなってまいりました。雨が降り始めたお昼過ぎより、お客様がちらほらとお見えになり始め、みなさま今日から始まりました【雲路 山田山庵展】をご覧になりに来てくださったとのこと。中には両展示会共に足をお運びくださるという情熱的な方も。

  • 「鵜の目 鷹の目」菊池克展 桃源郷のように

    今年も、もう師走。夜はイルミネーションが綺麗で、ムーディーな街並みです。今週は、「菊池克 作陶展」を開催しております。菊池さん独特の作風に惹かれて、会を重ねる度、桃源郷のように人が集まるようになってきました。

  • 陶で詠う物語 【菊池克 作陶展】

    店頭に立っていて一番聞かれる質問は「どちらの作家さんですか?」という質問です。 小さな国土の中でも様々な土があり、同時に長く続く窯場も多数ある日本はやきものの種類に恵まれ、「どこで作陶しているのか」という質問は同時に「何焼か」という質問にもなるからでしょう。 昨日から展示会が始まりました菊池克さんは大分県国東半島で作陶されている作家さんです。しかし、ご出身は東京都。そして大学卒業後スペインに留学され美術学校で陶芸を勉強した後に、唐津の中川自然坊先生の元で修行。そして全国に場所を探す中で現在の国東の地に窯を築かれました。こうした作家さんを「○○の作家さん」という枠で説明するのはなんとも難..

  • 境を超える

    寝てから見るか、見てから寝るか。それが問題だ! まさに今日の明け方ほど、この言葉が当てはまることも少ないのではないだろうか?そうです!サッカー ワールドカップのグループEのスペイン対日本の試合。無敵艦隊という異名を持つ強豪スペインに果たしてどう挑むのか、不安と期待の混ぜこぜになった気持ちで観ようか観まいか、悩まれた人も大勢いただろう。何しろ、日本時間午前4時がキックオフ。幸い、自分は朝ごはんを…

  • 陶房の風をきく【菊池克作陶展】

    11月終わり、今年もあと一か月、師走が始まります。まだ秋だと思っていたら、いたるところでイルミネーションが光るのを目にするようになり、当苑が入っているビルの入り口にはツリーが飾られていました。スーパーにはお歳暮と並んでおせちの早割のチラシが掲げられ、本当は今は何の季節なのか、分からなくなりそうです。さて、明日12月2日(金)からは、大分県の国東市で作陶されている、菊池克先生の個展を開催いたし…

  • 【菊池克 作陶展】 ~ 作品紹介 ~

    段々と風が冷たくなってきましたが、気付けば我が家の水仙は背が高くなり、茎先の薄皮の下にいくつもの蕾を感じる膨らみが感じられるようになってきました。水仙が蕾を膨らませ始めると、いよいよ年末が押し迫ってきたような気がして、少し気持ちが逸ります。さて、今年も皆様が愉しみにしてくださっていた【菊池克 作陶展】が金曜日から始…

  • 高力芳照先生の酒器

    世間はすっかり年末ムードで忘年会なども増えてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。当苑では渋谷での山田山庵展が無事終了し、続く菊池克先生の個展作品準備と既に師走の忙しさでございます。年末はお酒を楽しむ機会も増えるということで、今回は高力芳照先生のぐい呑をご紹介させて戴きます。

  • 陶房の風をきく 特別編【黒田草臣 漆ノ器】

    京橋の魯卿あんでは、2022年11月18日(金)から、2022年11月26日(土)までの間、当苑社長の黒田草臣による【黒田草臣 漆ノ器】を開催しておりました。連日、お店がいっぱいになってしまうほどのお客様にご来苑戴き、大盛況で会期を終えることが出来ました。今回は、最終日の…

  • 梶原靖元先生の酒器のご紹介

    11月も残すところあと2日となりました。先日買い物にでかけましたら、スーパーマーケットの入り口近くに、パックに入った鏡餅の箱がうずたかく積まれていて、多くは明るい朱色の箱ということもあり、その箱の山の迫力に気圧されるとともに年の瀬が近づいていることに改めて気づかされました。2022年の締めくくりに向けそろそろ準備をしていかなくてはなりませんね。

  • 「鵜の目 鷹の目」山田山庵展 12/5~京橋にて

    冷たい雨とともに、葉も落ちて、冬の景色になってまいりました。先週から開催しております「雲路 山田山庵展」、遠方からも多くの方々に来場戴きまして、誠に有難うございました。

  • 遥かな道のり 【雲路 山田山庵展】より

    先年茶会で一碗を点ぜられた折、私は光悦の本物と思い込み垂涎の余り水戸幸君を介して、数百万も敢て厭わぬから是非と、譲渡の交渉をしたところ、それは山田氏の光悦写しと分かり、耳庵の早合点が笑い咄しとなったことがある。松永耳庵(「自選 楽茶碗」より) 各地で紅葉の話題が聞こえてきました。数年間中止、延期の連続だったお茶会もようやく再開し始め、まだまだ不自由な側面はありますが、日常が戻りつつあることに嬉しさを感じます。現在開催されている京都国立博物館での『茶の湯』展では最終章で「近代の茶の湯」と題し主に関西圏で活躍された数寄者に注目し、その足跡を紹介していました。茶の湯の長い歴史の中、特に近現代の範囲..

  • 【雲路 山田山庵展 】 二週目 ~ 作品紹介 ~

    昨日は軽い上着だけで過ごせる温かな陽気でしたが、今日はすっかり冬を感じさせる冷たい雨となりました。そんな中、我が家の庭では菊の花が満開となり雨の重みに頭を垂れていました。さて、先週の金曜日から始まりました【雲路 山田山庵展 】は27日(日)まで開催しております。会場に並ぶ楽茶碗に…

  • 魯卿あん便り〜年内の展示会予定など

    あっという間に11月も末に近づいて、師走の足音が聞こえてくるようです。お客様が作品をお選びになる際にも、お正月のお飾りの演出のためにと吟味されているお声をよく聞きます。何事もなくあっという間にお年賀のご挨拶ができますように、祈りつつ。現在しぶや黒田陶苑では引き続き山田山庵展を開催しております。当ブログでも既にご紹介しておりますように、これだけ…

  • 山田山庵先生の志野

    待ちゆく人の服装がすっかり冬らしくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。地方によっては暖房や炬燵が欠かせなくなっているのでしょうか。本日の渋谷は見事な晴天で、そのおかげか多くのお客様に足を運んで戴きました。雲路 山田山庵展はまだまだ開催中ですので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。さて、本日は展示作品の中から志野の茶碗をご紹介させて戴きます。山庵先生と…

  • 「鵜の目 鷹の目」数寄者 山田山庵の茶碗

    紅葉から落葉に景色がかわる美しい季節。少しづつ、寒さを感じるようになってまいりました。今週から「雲路 山田山庵展」を開催。楽、高麗風、志野など、数寄者ならではの茶の匂いのする茶碗を多数展示しております。

  • 軽妙洒脱

    やけに大音量で聞こえてくる声に、竿竹屋さんではないし、時々回ってくる不良品回収の車でもなさそうだしと、だんだん近づいてくる主を突き止めるべく、窓を開けた。「石焼~き芋!」そうか、その季節になったんだな。11月に入っても首をすくめるような風もそれほど吹かないけれど、立冬は過ぎたし、その呼び声で冬の到来を感じた。

  • 【雲路 山田山庵展 】 ~ 作品紹介 ~

    春夏秋冬……365日、毎日日は沈みますが、この季節になってくると、夕日が鮮やかに色濃く見えるようになってきます。一日の終わりに空を眺められる時は、なるべく西の空を見上げます。その表情は、面白いほど毎日違い、また眺めている間にも刻々と色や表情を変化させて我々の心を癒してくれます。さて、今週の金曜日からは【雲路 山田山庵展 】

  • 魯卿あん便り〜双雄 それぞれのお茶碗

    ここ連日、室内の湿度が40%未満だったので、加湿器を出したところ、今日は久しぶりの雨でした。なんとなく私の身体だけでなく、骨董通り歩きのお客様が増えてきたこの街全体も、潤いが出てきたように思えて楽しい気分になっておりました。京橋・魯卿あんでは、今週の金曜日より「黒田草臣漆ノ器展」が始まります。渋谷で行われる「雲路山田山庵展」共に、すでにたくさ…

  • 隠崎隆一先生の作品紹介

     11月も半ばですが皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷の街にはクリスマスツリーが早くも出現し始めました。この調子でいくとクリスマス当日にはそこら中にモミの木が生い茂っていることでしょう。そんな浮かれた雰囲気の渋谷ですが、本日もコレクターのまなざし 隠﨑隆一 特集を開催中です。展示しているものはコレクターの方が1900年代後半に集められた作品で、全てが大型のものとなっております。そこで、今回は…

  • 邂逅

    夏の陽射しと埃の混じった風で、どことなくグレーがかったカーテンを洗おうと、カーテンレールから外していると、黒い小さな丸い粒が転がり落ちた。床に目をやると、落ちていたのは粒ではなく生き物。なんと、小さなクモ。日の当たるカーテンは暖かくて、どこかにくっ付いていたのだろう。家の中では可哀そうと、そっと外に逃がしたが、もしかしたら寒い冬を越すのに家の中の方がよかったのかもしれないと心配している。<…

  • 【コレクターのまなざし 隠﨑隆一 特集】 ~ 作品紹介 ~

    少し離れたところに住んでいる母から、初霜が降りた知らせと共に美しい紅葉の風景の写真が送られてきました。背筋が通るような凛とした空気に、色付いた樹々の葉がホッと気持ちを緩めてくれる季節です。そんな深まりゆく秋の空気を感じていると、自然と備前焼のやきものに目が行くようになるから不思議です。さて、今週の金曜日からは長年に渡り情熱的にやきものを追い求めていらしたコレクタ…

  • 菊池克先生の酒器のご紹介

    今晩は皆既月食と天王星食が予定されていますね。前回その二つが同時に見られたのは442年前ということですから、大変珍しい巡りあわせ。今晩はよく晴れるようですので、19時過ぎには外に出て、皆既食で赤銅色に染まるまんまるのお月様を眺められたらと楽しみにしております。 さて、本日は、菊池克先生の酒器をご紹介いたします。

  • 魯卿あん便り〜双雄 魯山人と唐九郎展より

    2週間前には、高尾山の上の紅葉も始まったばかりでしたが、気付けば都内でもすっかりと木々は赤や黄色の衣を纏っています。昨日は真っ白な月が早々から浮かんでいて、高く澄んだ空に清々しく映えている光景につい見惚れてしまい、思わず深い呼吸になりました。色鮮やかな作品が展示され、賑やかなスタートとなった【田中佐次郎作品展】と同日の先週金曜日より、【双雄 魯山人と唐九郎】は会場…

  • 錦秋の輝き 『田中佐次郎 作品展』

    金曜日から始まりました『田中佐次郎 作品展』、お陰様で初日から大勢のお客様にご来苑を戴いております。 今年で85歳になられた佐次郎先生ですが、例年と変わらず、いや益々お元気な笑い声と共に今年も在廊下さっています。驚くべきはその創作意欲。個展間際まで窯焚きを重ね今回も新たな造形、新たな釉薬に挑戦されています。 其々に異なる美しさを見せる土、うねるように生命感に溢れる轆轤、一気呵成に削られた高台、炎の洗礼を受け激しく窯変した釉薬、そのどれもが欠けることなく有機的に機能し合いながら一つの作品を作り上げています。今回は手取りのよい小振りな茶碗も数点追加でお持ち下さいました。掌中で味わう佐次郎先..

  • 水の力

    日々観察しているものがある。それは庭に植えた菊。昨年、鉢植えで購入して次々に花を咲かせてくれた白い菊。花の終わった後、鉢植えでは窮屈だろうと庭の南側に移した。植える時に根をだいぶ切ったので、茎も短く切り詰めて土におろした。春になり茎が伸び出したのを見て根付いたのを確認。秋に花が咲くのを心待ちにしていた。と、夏の焦げ付くような陽射しにもめげず、伸びること伸びること…。1…

  • 【田中佐次郎作品展】 ~ 作品紹介 ~

    あっという間に10月が過ぎ、気付けば11月に突入していました。こうなってくると年の瀬までも駆け抜けるような速さで時が経つのでは……と不安と焦りを感じ始めます。朝晩の冷え込みも強く感じるもの無理はありません。早朝からわが家の柿の木の中にはヒヨが遊びに来て賑やか。鳥が先か、人間が先か……朝から高枝切りを持ち出して数個柿の実を収穫しました。柿の実と一緒に付いてきた葉…

  • 小山智徳先生の織部のさけのみ

    昨晩、ハロウィンで賑わう渋谷を離れ、最寄駅からの帰り道、空を見上げると大きな三日月が空に浮かんでいました。秋が深まり、一段と空が澄んできたようです。今日から11月ですね。2023年まで残すところあと2ヶ月と思うと焦るような気持ちになりますが、これからは紅葉の美しい時期。外に出て、赤や黄に染まる木々に彩られた街や山の散策を楽しめたらと思います。さて、本日…

  • 矢野直人先生のぐい呑 ー斑唐津と白瓷ー

    朝夕とすっかり冷え込む季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ハロウィン当日の渋谷は大勢の人や魔女や警官で溢れかえっております。中心部から少し外れた当苑は本日もひっそりと営業しておりました。渋谷での魯山人と唐九郎展は昨日で会期を終え、次は京橋の魯卿あんにて展示をさせて戴きます。作品の数は少し減りますが、ゆっくりとご覧戴けると思いますので、東京駅をご利用の際には是非お立ち寄りくださ…

  • 「鵜の目 鷹の目」双雄 魯山人と唐九郎

    ここ数日の小春日和、穏やかな気持ちになります。紅葉も見られるようになり秋が深まってまいりました。双雄 魯山人と唐九郎展は、渋谷での展示は本日までとなります。

  • 「双雄 魯山人と唐九郎展」 ~今週の花とともに~

    定休日の昨日、久しぶりに日比谷公園を訪れたところ3年ぶりの開催だというガーデニングショーに多くの方々が集まり大変賑わっていました。イベントエリア以外でも秋のバラが花を咲かせ、ハナミズキの実が赤く色づき、背の高い木々も少しずつ紅葉が始まっていて、お昼時には近くのオフィスでお勤めと思われる方々がお弁当をもって陽にあたりながらゆっくりランチを食べているお姿がちらほら…なんとも和やかな空気で、気持ち…

  • 田中佐次郎作品展 紹介文『火の神と闘う』 黒田草臣

    火の神と闘うかつて唐へ渡る玄関口(津)だった唐津。四百数十年間、大陸文化輸入の門戸として那の津(博多)とともに松浦地方を支配して十七代つづいていた波多氏は大陸や半島などへの民間貿易を推し進め、海に陸にその名を内外に轟かせていた。唐津の港から伊万里方向へ向かって三里(12km)松浦川に沿って上ると明るい北…

  • 【双雄 魯山人と唐九郎】 二週目 ~ 作品紹介 ~

    先週金曜日より始まりました【双雄 魯山人と唐九郎】も、後半を迎えました。

  • 湯呑のご紹介~若尾径先生作品より~

    そろそろコートが必要間ほどの肌寒さですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。まだ早いかと思いつつ、換気の為あけ放たれたお店では寒さに耐えきれず暖房を付けました。皆様も風をひかぬよう、温かくしてお過ごしください。ということで、今回は寒い季節に出番の増える湯呑をご紹介致します。

  • 「双雄 魯山人と唐九郎」展 ー図録掲載外作品のご紹介ー

    10月前半は週末に雨が降ることが多く、ゴルフを予定していたけれどキャンセル続きだった…というお話を耳にすることもありましたが、一昨日、昨日は久しぶりに土曜、日曜とも気持ちの良い秋晴れが広がりましたね。コスモス畑が広がるこの季節、お出掛けを楽しまれた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 金曜日に始まりました「双雄 魯山人と唐九郎」展は4日目を迎えました。ありがた…

  • 真木立つ山

    いつも通る道を曲がると背中に何かを感じる。振り向くと西の夕焼け空に縁取りされた富士山。いつも遠くにある富士山が飛び出す絵本のように近くに見えた。真っ赤な空にシルエットで浮かび上がるのを立ち止まって眺めた。秋の夕暮れ…をしばし堪能した昨日だった。

  • 【双雄 魯山人と唐九郎】 ~ 作品紹介 ~

    10月も半ばを過ぎ、すっかり秋らしくなってきました。実りの秋とは良く言いますが、様々なところでたわわに実った果実などを目にします。わが家の柿の木を始め、お隣のお庭には栗が、駅までの道には花梨の実が沢山籠に入れられ「ご自由にどうぞ。」の文字。また歩き進めればザクロの実が重そうに枝にぶら下がるお宅も……。目にする度に、一枝大きな花入れに入れてみたいな……とか、大きな大皿に…

  • 魯卿あん便り~

    10月以降、地下鉄銀座線でも多くの海外旅行客がを見るようになりました。最近お店にもツアーガイドさんが「海外のお客さまのツアーの準備で」といらっしゃることから、いよいよ・・・と思っておりましたが、昨日は本当に久しぶりに海外からのお客さまを京橋にでご対応しました。先日東京美術倶楽部にて開催された東美アートフェアが目的だったようで、来日も実に3年ぶりだと、大変嬉しそうにさ…

  • 緑色の酒器~鈴木徹先生作品より~

    10月も半ばを過ぎ、すっかり上着が必要な季節になりましたね。寒さのおかげで鍋が美味しい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ハロウィンや紅葉など秋が深まるにつれて街がオレンジ色に染まるのを見ていると、少し緑が恋しくなってきます。そこで、今回は深く瑞々しい鈴木徹先生の緑色のぐい呑みをご紹介させて戴きます。

  • 耀く土の息吹 【十三代 三輪休雪作品展】より

    一雨ごとに季節がすすみ、羽織ものが必要な涼しさとなりました。わが家はようやく衣更えを済ませて、こまごまとした日用品も秋冬物に替えました。そして、時季がすぎないうちに…と、栗おこわを炊いたところです。栗と言えば、笑み栗という言葉がありますね。秋の深まりとともにイガがはじけ、いがの中の実がのぞいているようす。そこに笑みという言葉を当てはめることで、栗むきする際には厄介でしかないイガも硬い鬼皮…

  • 双雄 魯山人と唐九郎展 紹介文 / 黒田草臣 記

    魯山人と唐九郎 昭和の陶芸界に多大な影響を与えた双雄(魯山人と唐九郎)である。北大路魯山人は「自然は芸術の極致であり、美の最高である。」と自然のサイクルを大事にして“器は料理の着物だ”と器の容を創造して芸術の域まで押し上げた。かたや加藤唐九郎は「一にも土、二にも土、三にも土、陶工の生活は土にあけ土…

  • 魯卿あん便り~今後の展示予定~

    「女心と秋の空」と言う言葉がありますが、その言葉通り、なかなか晴れ間の続かない不安定なお天気が続いています。京橋/魯卿あんでは、15日(土)まで、渋谷店に続き【天衣 黒田辰秋展】を開催しております。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

  • 【十三代 三輪休雪作品展】 二週目 ~ 作品紹介 ~

    朝晩の冷え込みで、我が家の柿の実も少しずつ秋色に色付いてきました。この後は段々と赤味が増すのと並行して、どんどん甘みが増していく嬉しく愉しい季節です。さて、先週の金曜日から始まりました【十三代 三輪休雪作品展】も後半を迎えました。連日、お客様が途切れることなくご来苑下さり、休雪先生とのお話を愉しまれておりまし…

  • 純白の茶器 【十三代 三輪休雪作品展】

    三連休も最後の一日となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。東京は様々な所で人通りがコロナ以前のように戻りつつあり、とても活気にあふれております。スポーツの秋、読書の秋とありますが、芸術の秋として当苑の十三代三輪休雪展はいかがでしょうか。本日は非日常的な空間を作り出す、迫力ある作品をご紹介させて戴きます。

  • 「鵜の目 鷹の眼」変貌をとげる休雪白

    十月に入って、雨が降るたびに肌寒さを感じるようになりました。急に秋らしくなってまいりました。 今週は、「十三代 三輪休雪 作品展」 を開催しております。脈脈と受け継がれた萩三輪窯…。そして、四代に渡り変化を続けている休雪白は、当代において、より躍動的に、より重厚感をおびてきている。

  • 「十三代 三輪休雪作品展」が始まりました―今週の花とともにー

    先日まで汗をかくぐらいの日差しでしたのに、急に涼しくなりました。秋を通り越し、初冬を迎えたような冷え込みですね。降りしきる雨粒も冷たく、傘を閉じる手がかじかむようです。そんな中、本日より「十三代三輪休雪展」が始まりました。冷たい雨にもかかわらず、たくさんのお客様がご来苑くださいました。本当にありがとうございます。休雪先生もご在廊くださっており、力強い作品の数々と相まって、苑内は外界の肌…

  • 陶房の風をきく~十三代 三輪休雪作品展

    自分が感動するものを創りたい....十三代三輪休雪 2019年に十三代三輪休雪を襲名してから当苑では初めての個展開催となります。エル キャピタンをはじめ、一見するだけでも圧倒的な作品で人々を魅了する先生にお話を伺いました。 ー襲名されたことで、作品制作に変化はありましたでしょうか。初代休雪より祖先たちがその時々において切り拓き…

  • 【十三代 三輪休雪作品展】 ~ 作品紹介 ~

    気が付けば辺り一面金木犀の甘い香りに包まれる季節となりました。他の植物たちはそれぞれのお庭の日当たりや、育て方などで多少開花の時期がずれたりなどがありますが、金木犀は本当に一斉に咲くから不思議です。今日からの雨で、一気に落ちてしまいそうですが、ほんのひと時の香りを存分に愉しみました。さて、今週の金曜日からは5年ぶりの個展となります

  • 常設より〜松永圭太先生のお茶碗

    いよいよ10月に入り、外気温も10度台にまで下がる日が徐々に出てくるようになりました。日中、太陽の日差しが気持ち良く、少し空いた時間で公園に立ち寄り日向ぼっこをしていると、忙しなかった頭の中がだんだんと静かになってきて、鳥のさえずりや美しい虫の音が、鮮やかに聞こえるようになってきます。 さて本日ご紹介いたしますのは、松永圭太先生のお茶碗3点です。

  • ぐい呑のご紹介~酒盃百選より~

    10月に入りました。いつまで暑い日が続くのかと思っていたら、台風と共に暑さも過ぎ去ったかのように気温が下がり始めています。今週はどうやら最高気温が20℃を下回る日もあるようです。雨が降るようなので、やっぱり家の中で過ごすことになりそうですが、窓を開けて虫の声を愉しむのもいかがでしょうか。さて今回は、当苑HPでご紹介している

  • 天衣無縫

    夏中、フリルのようなピンク色の花を咲かせて優しい日陰を作ってくれていた、サルスベリ。枝には葉が残るのみ。毎年花が落ちきったのを見計らって、伸びた枝を切っている。枝の先の伸びた部分に花を咲かせるので、これをしておかないと、来年の花が寂しい咲き方になってしまうので怠けないで恒例行事にしている。この作業を終えると、我が家の夏が幕を引く。

  • 【天衣 黒田辰秋展】 二週目 ~ 作品紹介 ~

    台風が過ぎると共に、あれだけ続いたどんよりとした空が嘘のようにカラッとした晴天が続いています。ここぞとばかりに厚地のタオルケットなども含めて何度も洗濯機を回して太陽の下に干しました。そして、ここ東京渋谷にあります当苑のお庭にも美しい光が下りてきています。お庭には水引のささやかな赤がチラホラと風に揺れています。

  • 個性的な酒器のご紹介~田中佐次郎先生作品より~

    朝夕と涼しい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。暑かったり台風が直撃したりといろいろあった9月もあと数日で終わりですね。夏休みが明けてから年末にかけては驚くほどの速さで過ぎるものですが、年々その速度が増している気がします。さて、今回は田中佐次郎先生の個性的な酒器をご紹介させて戴きます。少し年代の古いものを集めてみましたので、佐次郎先生作品をお持ちの方は見比べてみて…

  • 魯卿あん便り〜今後の予定

    9月も終わりに近づいて、年末までの道筋を確認することが多くなってきた…

  • 「鵜の目 鷹の眼」黒田辰秋展 天衣無縫

    台風が残暑を吹き飛ばして、初秋の涼しさを感じられる日曜日になりました。今週は、天衣 黒田辰秋展を開催しております。「天衣無縫」辰秋先生が書として残されている言葉です。天人・天女の衣には縫目がまったくないことから、技巧をこらしたあともなく、いかにも自然で、しかも完全で美しいことをいう。木のあたたかみ、やわらかさ、木目の景色、そして耀貝螺鈿の美しさ…。まさに…

  • 木工芸の粋 「天衣 黒田辰秋展」

    台風14号が過ぎ去った後、東京は急にひんやりとし、街中でも長袖の方を多くお見掛けするようになりました。先週に引き続き二度目の三連休が始まりましたが、太平洋側で新たな台風が発生したとのこと。週末にかけて広い範囲で雨が降るようですね。。皆様どうぞ気を付けてお過ごしください。 さて、当苑では本日より「天衣 黒田辰秋展」が始まりました。言わずと知れた明治・昭和期の木工芸史の至宝。当苑ではこ…

  • 【天衣 黒田辰秋展】 ~ 作品紹介 ~

    先週末辺りから、ここ東京渋谷も台風の影響で雨の日が続いています。強い風や、大雨の影響で大きな被害が出た地域もあるようですが、お庭の樹々達を見ているとやはり恵みの雨……。たっぷり地面に染み込んだ水分を、ゆっくりと吸い上げた樹々や植物たちは、何とも嬉しそうな気が致します。さて、今週の金曜日からはそんな樹々の潤いも、まだ閉じ込められているかのような

  • 常設より ―堀一郎先生作品のご紹介―

    大型の台風14号が日本列島を横断し、各地で大きな被害が出ておりますが、皆様はご無事でしたでしょうか。何事もなかったことを願っておりますが、万が一被害にあわれた方がいらっしゃいましたら、心からお見舞いを申し上げます。台風自体は太平洋へ抜けて温帯低気圧になったとの報道ですが、依然として広範囲で風が強く吹いているようですので、どうぞ引き続き十分に気をつけてお過ごしくださいませ。 さて、…

  • 高力芳照先生の火襷酒呑

    いよいよ空気も変わり秋の足音もだんだんと大きくなってまいりました。東京では台風の影響により、激しい雨と急激な日差しが交互に差し込んでくるような、目まぐるしい空模様の1日でした。 時折ベランダに現れては種を蒔いたばかりの鉢植えを荒らしていく鳥がいるのですが、昨晩は久しぶりに忍び入ってきたようで、ようやく発芽したばかりの芽を啄んでいった痕跡を見つけました。愛猫が屋外をジッと見つめていたので、出てこ…

  • 器の花 【乾漆 鎌田克慈展】より

    「乾漆」という技法をご存じでしょうか。 一般的に使われる漆器は「木」の素地に漆を塗り重ねたもの。皆さんのどのご家庭にもある漆器のお椀やお箸などの殆ども木が素地となっているものではないでしょうか。しかし漆は必ず木を素地にしたものだけではありません。一閑張などで知られる「紙胎」(紙を素地としたもの)や、竹や蔓性…

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