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  • 砂の狩人 (大沢 在昌)

    このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているのですが、時折、かなり以前によく読んでいた大沢在昌さんの作品の中から未読作にもトライしています。先日、“狩人シリーズ”の現時点での最新作「冬の狩人」を読んみて結構面白かったので、今度はこのシリーズにも手を伸ばしてみようと思いました。というわけで、まずはシリーズ第1作目“北の狩人”を読み終わり、今度は第2作目の本作というわけです。ミステリーとしての楽しみ方もできる小説なので、ネタバレにならないよう内容には触れませんが、こちらは、かなりベタな“旧来型のハードボイルド作品”ですね。だから物足りないというわけではありません。ラストに近づいての一波乱はちょっと拙速な印象ではありますが、グイグイと少々...砂の狩人(大沢在昌)

  • 〔映画〕砕け散るところを見せてあげる

    2021年に公開された日本映画です。同名の小説が原作の実写版ですが、物語の前半と後半とではテイストが激変します。いきなりシーン自体の描き方がどぎつくなったので、ちょっと違和感の方が先に立ってしまいました。こういった木に竹を接いだような稚拙なストーリー展開は、正直、観る楽しみを減退させます。キャスティング面では、主人公を演じた石井杏奈さんがなかなかの好演で、あと、脇役に回っていた清原果耶さんが流石の存在感を放っていましたね。逆に、原田知世さんは“宝の持ち腐れ”的でもったいない登場でした。砕け散るところを見せてあげるDVD(特典なし)中川大志ポニーキャニオン〔映画〕砕け散るところを見せてあげる

  • 〔映画〕ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

    2008年に公開されたアメリカ映画です。アメリカンコミックが原作のいわゆる“スーパーヒーロー”ものですが、ストーリーの骨格は“魔界の悪者退治”なのでいたって普通です。そうなると、キャラクタの魅力が差別化ポイントになるわけですが、これば全くいただけません。どうしてこうまでアメリカ産のこの手の造型はグロテスクで酷いのでしょうか。ただ、本作品の専門家の評価は揃って高いらしく、そうなると私の審美眼の方が信用ならないレベルということになりますね。ヘルボーイゴールデン・アーミー[DVD]ロン・パールマンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

  • 定年後 : 豊かに生きるための知恵 (加藤 仁)

    いつも利用している図書館の新書の棚を眺めていて目につきました。タイトルに「定年後」とありますが、私も60代半ばに至り、まさに今年中には退職する予定です。本書は、ノンフィクション作家の加藤仁さんが3,000人以上の定年退職者へのインタビューをもとに定年後の暮らし方の要諦を紹介したものです。ちょっと以前の本(2007年出版)なので、扱われているのは、時代的には私よりひと世代上の様子になりますが、それでも実践的な多くの具体例が“いろいろな意味”で大いに参考になりました。ここで“いろいろな意味”でというのは、そのまま私のアクションとして実践できるものがなかったということでもあります。「定年退職」を目の前に、その後の生活スタイルについては大いに気になりつつも、何も具体的には決め切れていない私にとって、本書で紹介され...定年後:豊かに生きるための知恵(加藤仁)

  • 〔ドラマ〕黒の斜面

    2016年に放映された日本のテレビドラマです。本作品は「テレビ朝日」版ですが、その前に同じ原作で日本テレビ、TBS、フジテレビでもドラマ化されているようですし、さらに1971年には加藤剛さん、岩下志麻さんが出演した映画も作られているんですね。ストーリー自体、かなりご都合主義的な設定が目立ちますが、これだけ主要テレビ局各社でドラマ化されたということは、お茶の間のライト・サスペンスとしては程よく楽しめると判断されたのでしょう。本作の主要キャストは、檀れいさん、内山理名さん、原田泰造さんですが、TBS版では梶芽衣子さん、片平なぎささん、近藤正臣さんだったとのこと、こちらも観てみたかったですね。ドラマスペシャル黒の斜面2016年1月24日放送伊藤寿浩〔ドラマ〕黒の斜面

  • 〔映画〕仕掛人・藤枝梅安

    2023年に公開された日本映画です。「藤枝梅安」というキャラクタは今までもテレビや映画で何度も映像化され、萬屋錦之介さん、田宮二郎さん、小林桂樹さん、緒形拳さん、渡辺謙さんと幾人もの役者の方々が演じていますが、本作の梅安は豊川悦司さんです。その主人公の「仕掛人梅安」、誰が演じてもそれなりに恰好がつくのは、キャラクタ設定が骨太なのと、“和製ハードボイルド作品”としての原作の秀逸さによるのでしょう。もちろん原作は池波正太郎さんです。本作の場合は、途中で明らかになる“主人公の人間関係”のサプライズがすべてですが、それを必要以上にドラマティックに扱わないところがこのシリーズらしい見事な仕上げ方だと思います。仕掛人・藤枝梅安河毛俊作〔映画〕仕掛人・藤枝梅安

  • 菊池伝説殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第36作目」です。今回の舞台は“菊池(熊本県)”。「熊本」は、転勤で熊本市内に2年間住んでいて、その地の人にも土地柄にもとても良い印象を抱いていたので、かなり思い入れがあります。八代から天草に向けての海沿いの道や阿蘇・小国・九重の山々を巡る道は休日の家族ドライブのお気に入りコースでした。プライベートでは中学校の修学旅行が北九州一周だったので、そのときが熊本初見参でしたね。水前寺公園での集...菊池伝説殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕ヒットマン エージェント:ジュン

    2020年に公開された韓国映画です。このところ、今ひとつ単純に楽しめる映画に出会えない時には“韓国映画”にトライしてみています。この作品も、大作の気配はまるで感じさせないありきたりの“アクション・コメディ”ですが、そのつもりでみると十分満足できました。設定もオリジナリティがありましたし、登場人物も、これでもかというくらいの暗愚なキャラクタが想定どおりの役回りを演じていて、観る者の期待を裏切りません。そのあたりの想定内の演出がかえって“安心感”や“安定感”を醸し出していて、単純にエンターテインメントとして楽しむことができます。そのベースにはアクションとコメディとのバランスが秀逸だという点がありますし、さらにはアクションシーンは結構本格的だというところも効いていますね。ヒットマン(エージェント:ジュン)[DV...〔映画〕ヒットマンエージェント:ジュン

  • 〔映画〕ハケンアニメ!

    2022年に公開された日本映画です。アニメ制作現場を舞台にした“青春映画”で、原作は辻村深月さんの同名小説なんですね。ということで、この作品は、“ストーリーを観る”作品だったと思います。アニメ制作の舞台裏は興味を惹くところですし、新作アニメ対決という設定もワクワク感を感じさせます。あと秀逸だったのはキャスティング。吉岡里帆さん、尾野真千子さんという主役級はもちろん、前野朋哉さん、徳井優さん、六角精児さんといった脇役陣が活きていましたね。さらに特筆すべきは、中村倫也さんと柄本佑さんのお二人、なかでもキャラがドはまりだった中村倫也さんは“余人をもって代えがたし”でした。本作、興行的には今ひとつだったようですが、観ていて気持ちのいい素晴らしい作品、よかったです。ハケンアニメ![DVD]通常版DVD吉岡里帆TOE...〔映画〕ハケンアニメ!

  • めざせ! ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります (黒栁 桂子)

    いつも聴いている堀井美香さんのpodcastの番組に著者の黒栁桂子さんがゲスト出演していて本書の紹介をされていました。その内容がなかなか面白そうだったので、ちょっと気になって手に取ってみた次第です。黒栁さんは、岡崎医療刑務所勤務の管理栄養士(法務技官)で、刑務所の炊場(炊事工場)で調理員である男子受刑者と一緒に日々の給食づくりに携わっています。本書は、podcastでのお話のとおり、刑務所内の炊場で繰り広げられる受刑者たちとの共同作業の中での数々のエピソードをユーモラスな筆致で紹介したものです。数々の興味深い話題の中から、特に私の関心を惹いたくだりをひとつ書き留めておきます。黒栁さんの炊場での経験を通しての偽らざる思いの吐露です。(p135より引用)娑婆にはもっとおいしいものがある。ここを出たらいくらでも...めざせ!ムショラン三ツ星刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります(黒栁桂子)

  • 〔映画〕大奥〈男女逆転〉

    2010年に公開された日本映画です。「大奥」というタイトルのコミックが原作の“時代劇コメディ”作品なのですが、さて、これはどう評したらいいのでしょう。まあ、ともかくコメディですから、奇天烈な設定や無理筋のストーリーをもってしてあれこれ批判じみたことをいうべきではありませんし、また、表すべき“形容詞”も浮かびません。ただ、それらを度外視した“単純エンターテインメント”だとしても、何とも稚拙で中途半端な出来栄えです。強いてどこかに見どころを探すとしたら、芸達者な阿部サダヲさんの存在感ぐらいですね。これは見事でした。大奥<男女逆転>通常版DVD二宮和也松竹〔映画〕大奥〈男女逆転〉

  • 〔映画〕コリーニ事件

    2019年に製作されたドイツ映画です。いわゆる“法廷モノ”ですが、ドイツならではの“戦争犯罪”が重要なモチーフになっています。事案関係者間の特別な関わりも効果的な設定でしたし、ストーリー展開での二段構えのエンディングはなかなか秀逸だったと思います。また、ドイツ映画なので出演した役者さんに馴染みはありませんでしたが、みなさん、抑制された物語のトーンにマッチしたしっかりした演技を見せてくれました。ラストシーンも印象的で、いい作品でしたね。コリーニ事件[DVD]エリアス・ムバレクTCエンタテインメント〔映画〕コリーニ事件

  • 悩みいろいろ―人生に効く物語50 (金子 勝)

    いつも利用している図書館の新書の棚を眺めていて目についた本です。朝日新聞が出している週末別冊版「Be」の「悩みのるつぼ」というコーナーでの連載を書籍化したものとのことですが、著者(回答者)が金子勝さんということで、ちょっと気になって手に取ってみました。金子さんはマルクス経済学や財政学が専門の慶應義塾大学名誉教授です。最近もメディアやSNS上で時事問題等についても積極的に発信されていますが、その金子さんが、どういう問い(相談内容)を選び、それにどう答えているのか大いに気になります。また、回答にあたっては、関係書籍や落語の紹介もなされているとのこと。そのあたりも私の興味を惹きました。で、読み終えての感想ですが、「やはり他の人の相談に回答するのは難しいんだろうな」と改めて痛感したというところですね。相談されたこ...悩みいろいろ―人生に効く物語50(金子勝)

  • 〔映画〕八犬伝

    2024年に公開された日本映画です。「八犬伝」とのタイトルですが、原作は曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」ではなく、山田風太郎さんの「八犬傳」です。曲亭馬琴と葛飾北斎、そして馬琴の家族が織りなす南総里見八犬伝執筆の姿を辿った「実の世界」と八犬士と玉梓怨霊との闘いを描く「虚の世界」とを交錯させて全体のストーリーが進んでいく構成です。ただ、この形式的なスタイルに拘泥し過ぎたようで、かえってひとつの映像作品として観ると冗長で平板な印象を受けました。もう少し言えば、八犬士が登場する「虚の世界」の方は、フィクションなのである程度大雑把な作りでもいいと思いますが、馬琴を描いた「実の世界」の方は、もう少し丁寧に作り込んで欲しかった気がします。役所広司さん、内野聖陽さん、寺島しのぶさん、黒木華さんといった芸達者の方々がもったい...〔映画〕八犬伝

  • 〔映画〕東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命- -決戦-

    2023年に公開された日本映画です。人気コミックの実写映画版です。2021年に第1作目が公開されましたが、第2作目は前後編2部作での登場です。キャスティングは、北村匠海さん、山田裕貴さん、杉野遥亮さん、眞栄田郷敦さん、磯村勇斗さん、村上虹郎さん、そして、間宮祥太朗さんに吉沢亮さんと当代の若手人気俳優のみなさんがズラッと並び、それはそれは壮観ですね。ただ、映像作品としてはどうでしょう。観る人によって大きく好悪や評価は分かれるでしょうね。私の印象は、×××でした。ともかく設定自体が稚拙。アクションシーンも冗長。加えて、細切れのシーンごとにインパクトを残そうとしているのかもしれませんが、伝えようとしているメッセージが表層的なのでどうにもシラケてしまいます。東京リベンジャーズ2血のハロウィン編-運命-東京リベンジ...〔映画〕東京リベンジャーズ2血のハロウィン編-運命--決戦-

  • 口の立つやつが勝つってことでいいのか (頭木 弘樹))

    いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の頭木弘樹さんがゲスト出演した際に紹介された本です。頭木さんの著作は以前にも「NHKラジオ深夜便絶望名言」「NHKラジオ深夜便絶望名言2」を読んだことがありますが、とても大切な視点からご自身の考え方をしっかりと開陳する姿勢が印象的でした。本書は、その頭木さんの初エッセイ集とのことで手に取ってみました。期待どおり数々の興味深い指摘やエピソードの紹介がありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、巻頭の「言葉にできない思いがありますか?」とタイトルされた小文から。(p16より引用)もやもやした思いを、言語化するのは難しい。不可能な場合もある。それなのに、話し合いで解決しようとすると、言語化できることだけで...口の立つやつが勝つってことでいいのか(頭木弘樹))

  • 〔映画〕パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女

    2022年に製作された韓国映画です。“トランスポーター(運び屋)”をモチーフにしたアクション作品ですが、主人公が女性ドライバーというのが目新しいところでしょうか。設定やストーリー展開は月並みというか少々貧相ですが、アクションシーンは予想以上にリアリティがあって、ラスト近くの映像になると正直ちょっとヘビーでしたね。エンターテインメントとしては、“韓国映画”のクォリティを十分キープしているレベルだと思います。あと、キャスティング面では、主人公を演じたパク・ソダムさんが出色でしたね。インパクト十分でした。パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女[DVD]パク・ソダムTCエンタテインメント〔映画〕パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女

  • 〔映画〕ボーダーランズ

    2024年に製作されたアメリカ映画です。コメディテイストの“SFアドベンチャー”作品ですが、主演はケイト・ブランシェット。彼女としては珍しい役どころですね。そもそもビデオゲームシリーズの映画化ということで、ストーリー展開や登場キャラクタもそれっぽい感じです。正直、観終わっても「まあこんなものか」といった印象でした。その点では、制作に関わった方々には失礼ではありますが、ケイト・ブランシェットやジェイミー・リー・カーティスの“無駄遣い”と言っては言い過ぎでしょうか。ボーダーランズイーライ・ロス〔映画〕ボーダーランズ

  • 琥珀の道(アンパーロード)殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第35作目」です。今回の舞台は“岩手”。「岩手」には以前勤めていた会社の地方拠点があったので、年に2回程度は出張に行っていました。行先は盛岡で、訪問先のビルの窓から岩手山の雄姿を正面に見ることができました。プライベートでも、学生時代に平泉中尊寺や三陸海岸の浄土ヶ浜を訪れたことがあります。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品は、シリーズの中で時折見...琥珀の道(アンパーロード)殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕ウィ、シェフ!

    2022年に製作されたフランス映画です。フランスらしい軽いタッチのコメディですが、“移民問題”をモチーフにしている点はとても意欲的なチャレンジですし、結果的にもエンターテインメントとしての映像作品の中にうまく溶け込ませていますね。こういうちょっとスパイスを利かせたようなアレンジは、ハリウッド映画では難しそうです。キャスティング面では、主役のオドレイ・ラミーはもちろんのこと、脇役のシャルタル・ヌーヴィルの天然キャラがとてもよく効いていました。あとは移民の少年役の面々、みなさんオーディションで選ばれたとのことですが、彼らなくしてはこの作品は成功し得なかったでしょう。見事でした。ウィ、シェフ![DVD]オドレイ・ラミーニューセレクト〔映画〕ウィ、シェフ!

  • 〔ドラマ〕(秘) 必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人vs暴走族

    1982年に放送された日本の長編ドラマです。必殺シリーズの仕事人の子孫が現代に登場するスペシャル版でストーリー自体は淡白ですが、数ある仕事人の中から選ばれたメンバーがいいですね。藤田まことさんを筆頭に中条きよしさん、三田村邦彦さん、鮎川いずみさんという厳選されたキャスティングは大正解です。みなさんの姿をみると、今から40年以上前の作品だとは到底思えません。中でも、鮎川さんの現代劇ならではの凛々しい姿は、颯爽としていてとても魅力的でした。(秘)必殺現代版主水の子孫が京都に現われた仕事人VS暴走族[DVD]藤田まことキングレコード〔ドラマ〕(秘)必殺現代版主水の子孫が京都に現われた仕事人vs暴走族

  • 北の狩人 (大沢 在昌)

    このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているのですが、時折、以前よく読んでいた大沢在昌さんの作品の中から未読作にもトライしています。先日、“狩人シリーズ”の現時点での最新作「冬の狩人」を読んみて結構面白かったので、今度はこのシリーズにも手を伸ばしてみようと思いました。というわけで、まずはシリーズ第1作目の本書を読んでみたということです。やはりこの作品も、主人公をはじめ彼を取り巻く登場人物のキャラクタ設定が絶妙ですね。それぞれにエッジが効いていて絵になる面々でした。ストーリー展開の幅も、荒唐無稽とまではいかない程よい広がりをキープしています。このあたりの塩梅もいい感じです。ミステリーテイストのサスペンス小説ですからネタバレになるとまず...北の狩人(大沢在昌)

  • 〔ドラマ〕必殺シリーズ10周年記念スペシャル 仕事人大集合

    1982年に放送された日本のドラマです。必殺シリーズ開始10周年を記念しての長時間スペシャル版ですが、ストーリーはともかく出演者のラインナップが懐かしくてそれだけで満足できます。藤田まことさん、三田村邦彦さん、中条きよしさん、山田五十鈴さん、鮎川いずみさんといったお馴染み、緒形拳さん、沖雅也さん、フランキー堺さん、西郷輝彦さん・・・。これだけ一堂に揃うのはまずあり得ないですね。あと、挿入歌で久々に聞いた西崎みどりさんの“旅愁”。これもお宝ものだと思います。仕事人大集合[DVD]藤田まことキングレコード〔ドラマ〕必殺シリーズ10周年記念スペシャル仕事人大集合

  • 〔映画〕眠りの地

    2023年に製作されたアメリカ映画です。アメリカ映画がとりわけ得意にしている“実話にもとづく法廷モノ”ですから、大きな外れはありません。本作品、「判官びいき」という日本人的?メンタリティの面からも、裁判のプロセスのワクワク感や判決での勝ち負けの爽快感は十分に味わえました。あと、楽しめた要素として大きなウェイトを占めたのがキャスティングの秀逸さでした。大御所たるトミー・リー・ジョーンズ、ジェイミー・フォックスの役作りは流石の見事さでしたし、そんな超ベテランの中で存在感を示したジャーニー・スモレット=ベルとママドゥ・アティエもよかったですね。みなさん、はまり役だったと思います。眠りの地マギー・ベッツ〔映画〕眠りの地

  • 食べてはいけない10大食品添加物 (渡辺 雄二)

    いつも行っている図書館の新着書の棚で目に止まった本です。ともかくタイトルが直截的でインパクト十分ですね。もちろん、どこまで事実なのか、科学ジャーナリスト渡辺雄二さんの取材内容をすべて疑うことなくして信じるというのも正しい姿勢ではないと思いますが、まずは、今後の検証を要するという前提で、気になったところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、“添加物の定義”です。(p152より引用)「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」(食品衛生法第4条)すなわち、(p152より引用)添加物は、食品ではありません。食品は、炭水化物やたんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでいて、私たちの体を育むものです。一方、添加物は食品を製造し...食べてはいけない10大食品添加物(渡辺雄二)

  • 食べてはいけない10大食品添加物 (渡辺 雄二)

    いつも行っている図書館の新着書の棚で目に止まった本です。ともかくタイトルが直截的でインパクト十分ですね。もちろん、どこまで事実なのか、科学ジャーナリスト渡辺雄二さんの取材内容をすべて疑うことなくして信じるというのも正しい姿勢ではないと思いますが、まずは、今後の検証を要するという前提で、気になったところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、“添加物の定義”です。(p152より引用)「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」(食品衛生法第4条)すなわち、(p152より引用)添加物は、食品ではありません。食品は、炭水化物やたんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでいて、私たちの体を育むものです。一方、添加物は食品を製造し...食べてはいけない10大食品添加物(渡辺雄二)

  • 〔映画〕秒速5センチメートル

    2007年に公開された日本映画です。新海誠さんの原作、脚本、監督というアニメ作品で、この映画の後に、小説版、コミック版が世に出たようです。ストーリーは“青春もの”ですが、いつ頃観るのがいいでしょうね。もちろん今の私の歳ではなんとも不相応ですが、学生時代や社会人になりたてぐらいだと“同時代”過ぎて“切なさ感”は今ひとつのように思います。30代半ばから40代がふさわしいかも・・・。映像的には、今の新海作品の作画のレベルからみるとかなり発展途上に思えますが、登場人物の絡み方やストーリーの進め方は秀逸で心地いいですね。流石です。秒速5センチメートル新海誠〔映画〕秒速5センチメートル

  • 〔映画〕マイ・スパイ2

    2024年に製作されたアメリカ映画です。ちょっと前に第1作目を観たのですが、その続編です。前作と同じく、アクション要素も軽く加味されたホームコメディですね。ストーリーはありません。そもそもストーリー展開を楽しむタイプの作品ではないので。まあ、第2作目にしてはそれなりに楽しめたほうでしょう。デイヴ・バウティスタとクロエ・コールマンとのコンビは、前作よりさらにグレードアップしたようで、とくにデイヴのコメディタッチの演技はより自然になりました。ただ、クロエ・コールマンも“子ども役”が難しくなってくるでしょうから、シリーズ化もこのあたりまででしょうね。よく善戦した作品だと思います。マイ・スパイ2永遠の都へ行くピーター・シーガル〔映画〕マイ・スパイ2

  • 日蓮伝説殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第34作目」です。今回の舞台は“山梨”。「山梨」には、最近、今の会社の出張で太陽光発電設備の視察に行ってきました。プライベートでは、河口湖や山中湖といった富士五湖あたりには家族ドライブで何度も訪れています。山中湖のほとりの「森のアルム」という可愛らしいカフェがお気に入りだったのですが、もう長い間顔を出していないですね。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、...日蓮伝説殺人事件(内田康夫)

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