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  • 〔映画〕アウト・オブ・デス

    2021年に公開されたアメリカ映画です。観る前から結果はわかっているのに、今回もつい観てしまいました。ブルース・ウィリス主演の“アクション”作品(乱造版?)です。しかし、どういう狙いでこういったシナリオが採用されるのでしょうか?全く理解不能ですね。どこか一ヵ所でも観る価値があったというシーンがあればまだ諦めがつくのですが、これでは何とも救いのひと欠片もありません。ちょっと前なら、無意味な銃撃シーンぐらいはあって、少しは観客を楽しませようと意識しているところもあったのですが、それすら無くなっては、あとは、奇特なファンが「ブルース・ウィリス」を観るだけになってしまいましたね。アウト・オブ・デス[DVD]ジェイミー・キング,ブルース・ウィリスハピネットファントム・スタジオ〔映画〕アウト・オブ・デス

  • 〔映画〕ザ・クリエイター/創造者

    2023年に公開されたアメリカ映画です。AIと人間との闘いを描いたSF作品ですが、AIの形状が“完全なヒト型”のロボット形態なので“単なる近未来戦闘映画”にしか見えません。そのうえ、相手がAIであることに特段のメッセージ性があるわけでもなく、「ザ・クリエイター/創造者」というタイトルの意味も定かではありません。正直、まったく期待外れの作品でした。残念です。ザ・クリエイター/創造者ブルーレイ+DVDセット[Blu-ray]ブルーレイ+DVDギャレス・エドワーズHappinet〔映画〕ザ・クリエイター/創造者

  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた (基礎から身につく「大人の教養」) (佐藤 直樹)

    いつも利用している図書館の新着本リストで「東京藝大で教わる西洋美術の謎とき」というタイトルの本が目についたのですが、調べてみるとその本の前に同じ著者佐藤直樹さんが1冊上梓していました。私は“美術”関係はまったくの素人なので、どうせなら“はじめの一歩”の本からトライしてみようと手に取ってみたのが本書です。入門書的な本だといっても「はじめに」によると、佐藤さん(准教授)が東京藝術大学で講義している「美術史概説」の授業をまとめたものとのこと。本書の冒頭、佐藤さんは“美術鑑賞への第一歩”としてその道筋をこう示しています。(p2より引用)時代順に作品を並べていく通史的な見方をとらない本書は、私の興味に「偏った」作品選択がなされています。バランスよく作品を知るより、個々の作品に対する具体的なアプローチを学んだほうが、...東京藝大で教わる西洋美術の見かた(基礎から身につく「大人の教養」)(佐藤直樹)

  • 〔映画〕怪物

    2023年に公開された日本映画です。是枝裕和監督の作品で、主演は安藤サクラさん。国際的にも評価も高い話題作のようですが、正直、私にはそれほど響きませんでした。物語を複数の登場人物それぞれの視点でみせることにより真の姿や裏にある背景を描く構成は、別にオリジナリティのあるものではありませんし、ラストに至ってもこの作品が表現したいメッセージは受け取れませんでした。そのあたり、私の鑑賞眼の拙さによるところも大きいので、本作の評価を否定するものではありませんが、どうもこういったテイストの作品は私には合わないようですね。「怪物」[DVD]DVD通常版是枝裕和東宝〔映画〕怪物

  • 〔映画〕オッペンハイマー

    2023年に公開されたアメリカ映画です。「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画で、批評家からの評価も高く、第96回アカデミー賞では7部門で受賞しました。現代風の“大作”ですが、モチーフがセンシティブなものでもあり、私の感想は、モチーフによるハロー効果を捨象すると“まあ可もなく不可もなし”といったものでした。特に、原爆実験や広島への原爆投下の喝采を描いたシーンは、正直、気持ちが騒めきましたし、終戦後、オッペンハイマーとの会談でみせたトルーマン大統領の思想や態度はショッキングでした。ただ、このあたり、立場の違いで表現や感じるところが異なるというのは、日本が制作した作品でも見られるように、戦争を扱った映画に共通するものでしょう。オッペンハイマーブルーレイ+DVD(...〔映画〕オッペンハイマー

  • おもかげ (浅田 次郎)

    いつも行っている図書館の返却本の棚で目に止まった本です。毎日新聞で連載された小説が単行本化されたものとのことですが、浅田次郎さんの作品を(映画化されたものではなく)「本」として読むのは久しぶりですね。「帰郷」以来だと思います。表紙の帯をみると、物語の主人公は「定年退職したサラリーマン」。まさに私もその時期を目前にしているということもあり手に取ってみました。とはいえ、舞台となった時代も含め、私は主人公そのままのような境遇でありませんから、展開されるエピソードや通底する心情に重なるところがそれほどあったわけではありませんが、あれこれと自らの思いと対比しながら読み進めると、やはりところどころ心に刺さるシーンはありましたね。さて、読み終えての印象です。小説なのでネタバレにならないよう簡単に感想だけ書き留めておきま...おもかげ(浅田次郎)

  • 〔映画〕マイ・スパイ

    2020年に製作されたアメリカ映画です。アクション・コメディに分類されるようてすが、スリリングなシーンはほとんどありません。ホームコメディと言ってもいいほどです。マッチョ系アクションスターのデイヴ・バウティスタが演じた主人公と二人のパートナー(クロエ・コールマンとクリステン・シャール)のキャラクター設定が秀逸だったので、程よい爽やかさを感じさせる作品に仕上がっています。主役の見た目がドウェイン・ジョンソン的タイプですが、ドウェインだと結構コメディにも出演しているので、デイヴほど“ギャップ”の面白みはなかったかもしれません。ミッション・インポッシブルのパロディも楽しめました。こういう軽いノリもいいですね。続編もあるようなので、そちらにもトライしてみようと思います。マイ・スパイ[DVD]デイヴ・バウティスタT...〔映画〕マイ・スパイ

  • 〔ドラマ〕横溝正史シリーズI・悪魔が来りて笛を吹く

    1977年に放映された5回連続ドラマです。横溝正史さんの作品の探偵といえば「金田一耕助」、その耕助を演じた役者さんといえば、私の世代では、まず「石坂浩二」さんを思い浮かべますが、テレビ版ではこの作品の「古谷一行」さんですね。物語自体は、横溝作品でよく使われる「血族関係」がモチーフの月並みなもので、いきおい映像化にあたっての見せ場は、そのオドロオドロしい雰囲気をどうエンターテインメントとして魅せるかというところになります。その点では、登場人物のキャラクタに応じたキャスティングが重要なのですが、さてどうだったでしょう。もう50年近く前ですが、なかなかのラインナップでしたね。私としては、中山麻里さん、児島美ゆきさんあたりに時代を感じました。悪魔が来りて笛を吹く【リマスター版】[DVD]古谷一行キングレコード〔ドラマ〕横溝正史シリーズI・悪魔が来りて笛を吹く

  • 昭和歌謡史 -古賀政男、東海林太郎から、美空ひばり、中森明菜まで (刑部 芳則)

    いつも利用している図書館の新着本リストを見ていて、何の工夫もないベタなタイトルですが、ちょっと気になって手に取った本です。歳をとるにつれて、自分の好みの音楽の原点は“歌謡曲”なんだと感じることが増えましたね。もちろん、昭和歌謡が生まれた当時は私の祖父母の時代ですが、私が幼いころは昭和真っただ中、テレビの“歌番組”の最盛期でしたから、本書で語られている時代感はよくわかります。その中から、特に印象に残ったところをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、「第一章昭和歌謡の夜明け―昭和三年~一三年(一九二八~三八)」、歌謡曲黎明期の代表的作詞家西條八十の気概を紹介したくだりです。芸術性を追及する詩を書いていた西條は関東大震災時の避難所で大衆に支持された歌の力に感じ入ります。芸術路線から大衆路線に舵を切った西...昭和歌謡史-古賀政男、東海林太郎から、美空ひばり、中森明菜まで(刑部芳則)

  • 〔映画〕アルマゲドン2024

    2023年に公開されたアメリカ映画です。観る前から想像していたとおりの“スーパーB級”作品ですね。ストーリーラインはともかく、台詞も演技も、鑑賞を前提に制作された映像作品とは到底思えないレベルの酷い出来栄えでした。もちろんSFですから非現実的な設定があるのは当然ですが、それでも、ここまで粗雑なつくりなのは珍しいですね。同じモチーフの“1998年版アルマゲドン”とは天と地ほどの差があります。アルマゲドン2024[DVD]パトリック・ラビョルトーニューセレクト〔映画〕アルマゲドン2024

  • 〔映画〕ミステリと言う勿れ

    2023年に公開された日本映画です。人気コミックが原作で、TVドラマとしてもヒットしたようですね。ストーリーはなるほどミステリーテイストではありますが、展開に緊迫感はなく軽めのエンターテインメント作品といった感じです。先に放映されたTVドラマを見ていれば、何人かの登場人物やいくつかのシーンは思い当たるところがあるのでしょうが、私の場合はTV版は観たことがないのでそのあたりは気づきようもありません。ただ、そういった予備知識がなくても全く問題なく楽しめます。主人公のキャラクタ設定は悪くないので、数作のシリーズものにしてもある程度はいけそうですね。映画『ミステリと言う勿れ』DVD通常版[DVD]DVD菅田将暉ポニーキャニオン〔映画〕ミステリと言う勿れ

  • 讃岐路殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第33作目」です。今回の舞台は“高松(香川)”。勤務していた会社の四国での主要拠点は松山(愛媛)だったので、「高松」には出張では行ったことがありません。プライベートでは、私の出身が瀬戸内海を挟んで対岸の県だったこともあり、幼いころに祖父母と訪れた記憶があります。行先はお決まりの屋島と栗林公園だったと記憶しています。当時は、岡山の宇野から高松まで連絡船で1時間程度でしたね。いまから50年以...讃岐路殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕PERFECT DAYS

    2023年に公開された日本・ドイツの合作映画です。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたり、第96回アカデミー賞では日本代表作品として国際長編映画賞にノミネートされたりと国際的な舞台でも高く評価された作品とのこと。抑揚のないとても単調なストーリーラインでありながら、どこか心に残る余韻を感じさせるのは、まさに“映画”という表現形式でないと成り立たない作品です。独特の世界観で、ともかく、物語の緩やかな進み具合とは裏腹に、頭をフル回転させて作品が発する何かを捕まえようとついつい急かされてしまいました。あと、あがた森魚さんのギターで「朝日のあたる家」を歌う石川さゆりさん、こんなママがいる小料理屋はありえないですね・・・。PERFECTDAYS通常版【2枚組】[DVD]役所広司TCエンタテインメン〔映画〕PERFECTDAYS

  • 〔映画〕クリーン ある殺し屋の献身

    2021年に公開されたアメリカ映画です。“アクション・スリラー”というジャンルの作品のようですが、“アクション”というのは暴力的シーンがあるからでしょうか。躍動感は全く感じられない、暗く沈み込んだ雰囲気ですね。ストーリーに面白みがあるのではなく、主人公のキャラクタをひたすら辿ったような展開です。とはいえ、主人公も“地味”で華があるわけではありません。強いて印象に残ったものといえば“音楽”ですかね、つなぎのシーンでのBGMははまっていました。クリーンある殺し屋の献身[DVD]エイドリアン・ブロディニューセレクト〔映画〕クリーンある殺し屋の献身

  • 今すぐ使えるかんたん いちばんやさしい ChatGPT 超入門 (リンクアップ)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。今頃感はありますが、“「ChatGPT」の超素人用HowTo本”のようなのでザっと眺めておこうと手に取ったものです。私の現時点での“ChatGPT”の利用法は、検索ワードをいれて参考になりそうなサイトを探すかわりに、Geminiと併用しながら、知りたい内容を自然文で尋ねるといった程度です。本書では、その程度の使い方から「第3章ChatGPTを使って仕事や創作の作業を効率化しよう」「第4章ChatGPTを使って成果物や生活の質を向上させよう」といった章立てで、無料版で対応できるもう少し進んだ使い方を紹介してくれています。ともかく、実際に入力する「プロンプト」と、それにより出力される「回答」が具体的に示されているので、まずはすぐChatGPTを使ってみる...今すぐ使えるかんたんいちばんやさしいChatGPT超入門(リンクアップ)

  • 〔映画〕ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

    1997年に公開されたアメリカ映画です。スティーヴン・スピルバーグが強烈なインパクトを残した秀作「ジュラシック・パーク」の続編です。もう何度も観ていますが、久しぶりにまた手を伸ばしてしまいました。ストーリー自体、特筆すべきところはありませんが、30年近く前にSFXで作られた映像としては、今観直しても見事な出来栄えだと思います。凝り過ぎもしない、程よいリアリティを産み出しているのがいいですね。大ヒット作の“二番煎じ”であっても、十分及第点を獲得しています。ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク[DVD]ジェフ・ゴールドブラムジェネオン・ユニバーサル〔映画〕ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

  • 〔映画〕アナログ

    2023年に公開された日本映画です。ストーリーラインも登場人物の組み合わせも、ともかくぎらついた設定も織り込まれいない典型的な“純愛物語”です。心穏やかに数々のエピソードが進んでいき、適度なサプライズから程よいHappyEndのラストに至ります。ただ、それでもこの作品は、圧倒的な意外性を発揮しているのです。原作の小説の作者が「ビートたけし」さんなんですね。これには本当にびっくりしました。キャスティング面で特筆すべきは、やはりヒロインの波瑠さんでしょう。彼女が醸し出す独特の軽やかで透明な空気感は他の役者さんからはなかなか感じることはできませんね。アナログ豪華版[DVD]特典なしビートたけし東宝〔映画〕アナログ

  • 男のおばあさん ~楽しく年をとる方法~ (永 六輔)

    いつも利用している図書館の書架を眺めていて目につきました。永六輔さんのエッセイは、今までも「伝言」「芸人」等を読んでいますが、ほのぼのとしたユーモアと鋭いウィットとがとても楽しいですね。本書は、TBSのラジオ番組「永六輔の誰かとどこかで」での話題をもとに書籍化したものとのこと。お年を召してもなおてんこ盛りの“永さん節”の中から、特に私の心に響いたところを覚えとして書き留めておきます。まずは、永さんがラジオとの関わりを語っているくだり。本書で転載された「永六輔の誰かとどこかで」という番組は46年も続いた長寿番組です。永さん自身、ラジオ番組との付き合いはなんと65年にもなるそうです。(p135より引用)毎日やっているっていうことは、怪我をしても、入院しても、何してもやっている。・・・そのくらい、ラジオに毎日関...男のおばあさん~楽しく年をとる方法~(永六輔)

  • 〔映画〕すずめの戸締まり

    2022年に公開された日本のアニメ映画です。原作・脚本・監督は新海誠さん。光の表現が卓越した綺麗な映像は出色の出来栄えです。深津絵里さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さん、神木隆之介さん、松本白鸚さん・・と、声の出演者の方々の豪華さにも驚かされます。タイトルからはどんな物語なのか全く想像できませんが、アニメーションならではの“ハートウォーミング・ファンタジー”とでもいうのでしょうか。いまだに何かと「3.11」を背景にもってくるのはどうかと思いますが、“扉”の発するメッセージを伝えるにはこの上ないモチーフではありますね。『すずめの戸締まり』DVDスタンダード・エディション[DVD]特典なし新海誠東宝〔映画〕すずめの戸締まり

  • 〔映画〕黒いチューリップ

    1964年に公開されたフランスのフランス、イタリア、スペインの合作映画です。純粋なアクション作品というよりは、フレンチテイストのコメディですね。アラン・ドロンの一人二役が見ものだったのでしょうが、こうやって比べてみると、正直なところやはりドロンは“クールな二枚目”の方が似合っているようですね。彼にとっては比較的初期の作品ということもあって、あれこれ多彩な役柄にチャレンジしていたころなのかもしれませんが、コミカルなスタイルは、いかにも“お調子者”っぽくて頼りなげに映ります。黒いチューリップHDマスター版[DVD]アレクサンドル・デュマ映像文化社〔映画〕黒いチューリップ

  • 横浜殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第31作目」です。今回の舞台は“横浜”。「横浜」は、プライベートでは何度も訪れていますが、最初の社宅が南区にあって数年住んでいましたし、その後も中華街そばのビルでの勤務経験もあるので、私にとっては殊更馴染みのある土地柄です。まさに“横浜”ならではとしか言い様のない唯一無二の風情が感じられる街なんですね。さて、そういった異国情緒溢れる横浜にまつわるエピソードを盛り込んだこの作品、ネタバレに...横浜殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕ブロンクス物語/愛につつまれた街

    1993年に公開されたアメリカ映画です。アメリカでまだ人種差別が常態だったころのマフィアの世界が舞台ですが、内容は“青春映画”ですね。シンプルでしっかりとしたストーリーラインに丁寧な演出が施された佳作だと思います。織り込まれた各々のエピソードがとても効果的でした。キャスティング面でも、主役格のロバート・デ・ニーロとソニー-チャズ・パルミンテリを二本柱は言うに及ばず、好漢リロ・ブランカート・ジュニアが新鮮な演技で印象的でした。そのチャズ・パルミンテリが原作、ロバート・デ・ニーロが監督というのもすごいですね。ブロンクス物語HDマスター版[DVD]ロバート・デ・ニーロオルスタックソフト販売〔映画〕ブロンクス物語/愛につつまれた街

  • 〔映画〕蛇の道

    2024年に公開されたフランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作映画です。フランスが舞台になっていますが、もともとは同じ監督が日本で制作した作品のセルフ・リメイクとのことです。ストーリー自体、粘着質的なテイストで全く私の好みではなく、加えて、主人公を含め登場人物に共感するところもなく、全編、陰湿なトーンで覆われています。ラストにはちょっとしたサプライズが織り込まれていますが、それもインパクトはなく、観終わって、結局何だったのこの映画は?といった印象でした。ちなみに、その最たるものが、西島秀俊さんの役回りですね。意味不明です。蛇の道[DVD]哀川翔KADOKAWA/角川書店〔映画〕蛇の道

  • 冬の狩人 (大沢 在昌)

    このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているのですが、時折、以前よく読んでいた大沢在昌さんの作品の中から未読作にもトライしています。定番の“新宿鮫”シリーズに加え、最近は“魔女”シリーズにも手を広げました。今回は、図書館で目についた“狩人”シリーズです。さて、ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、本作、卓越したストーリーテラーとしての大沢さんの持ち味が存分に発揮されていて十分楽しめましたね。ともかく、登場人物のキャラクタ設定が見事です。個々人としてもそうですし、その面々を組み合わせたバランスもよく計算されているように感じます。(大沢さんに言わせれば、最初から緻密に設定しているわけではないということかもしれませんが・・・)今...冬の狩人(大沢在昌)

  • 〔映画〕13デイズ

    2000年に公開されたアメリカ映画です。米ソが核戦争に突入する一歩手前まで緊張が高まった1962年のキューバ危機を題材にした作品です。映画というダイナミックな表現形式が相応しいモチーフですね。とはいえ、ケネディ兄弟やアメリカ軍首脳部の描き方にはかなりバイアスがかかっているようで、それを含め、もちろんエンターテインメント映画ですから史実とは異なる演出はあるのでしょう。それでも、「こういう緊迫した場には決して居たいとは思わない」と感じさせるリアリティは十分で、なかなかに見応えのある出来栄えでした。13デイズ[DVD]ケビン・コスナー日本ヘラルド映画(PCH)〔映画〕13デイズ

  • 〔映画〕狼たちの報酬

    2007年に公開されたメキシコ・アメリカ合作映画です。サスペンスタッチのオムニバス形式で物語は進んでいきます。それぞれの絡みを経てラストに至るのですが、構成は稚拙でストーリー展開もかなり無理筋です。そのあたり、フォレスト・ウィテカー、ブレンダン・フレイザー、ケヴィン・ベーコン、さらにはアンディ・ガルシアまで居並ぶという豪華なキャスティングにも関わらず専門家の評価が低いところかもしれませんが、私としては思っていたよりは素直に楽しめました。やはり、私の鑑賞眼は当てにならないようですね。狼たちの報酬[DVD]ケビン・ベーコンファインフィルムズ〔映画〕狼たちの報酬

  • インドの台所 (小林 真樹)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。世界最大の人口を有する“インド”、かの地における多種多彩な人々の「生活」の様子は、個人的にはとても興味のあるテーマです。その点を「台所」というキーワードで掘り下げた本書、著者の小林真樹さん自ら現地に足を運び、直接現場を見、その地の人々の話を聞き、そこからいったいどんな新しいことを伝えてくれるのか大いに気になります。ということで、予想どおり目新しい発見が数多くありましたが、その中から特に私の関心を惹いたところを書き留めておきましょう。まずは、「インド式パン文化の根源」との章から。西インド、ゴアでのポルトガル由来の“パウ”というパンをめぐっての小林さんの思いです。(p275より引用)パウというと一つ一つ微妙に形の異なる、素朴な手作り感が...インドの台所(小林真樹)

  • 〔映画〕劇場版 SPY×FAMILY CODE: White

    2023年に公開された日本映画です。「少年ジャンプ+」に連載中の人気コミックが原作で、テレビアニメでも大人気の作品が劇場映画化されました。洒落た“ハートフル・コメディ”タッチで、ともかく登場人物のキャラクタ設定が秀逸です。個々のキャラクタに加え、それらの組み合わせで見事にシナジーを発揮していますね。この劇場版は、ありがちなテレビアニメのダイジェスト版ではなく、フォージャー家の面々を中心にテレビアニメに登場する主要キャラクタの出番もうまく取り込んだオリジナル・ストーリーとしてしっかりと作り上げられています。作品が発する心温まる優しいテイストを活かし切った秀作だと思います。劇場版SPY×FAMILYCODE:White通常版[Blu-ray]法人特典なし・メーカー特典なし遠藤達哉東宝〔映画〕劇場版SPY×FAMILYCODE:White

  • 〔映画〕虹の女神 Rainbow Song

    2006年に公開された日本映画です。“せつない系ラブストーリー”、大きなストーリーラインはありがちな流れですが、その分、奇を衒っていないだけ素直に心に響きます。細かなセリフ回しやしぐさでしっかりと主人公たちの心情が表現されています。キャスティング的にも、小日向文世さん、佐々木蔵之介さんといった芸達者に加え、そのままのキャラで効果的なアクセントとなった相田翔子さん、さらに酒井若菜さん、鈴木亜美さんといった面々が脇を固める中、上野樹里さん、蒼井優さんの二人は素晴らしかったですね。演技の上手さという技巧的なものではない、そのままの感性の伝播を感じます。虹の女神RainbowSong[DVD]市原隼人アミューズソフトエンタテインメント〔映画〕虹の女神RainbowSong

  • 隅田川殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第30作目」です。今回の舞台は“隅田川(東京都)”。さすがに“隅田川”に出張というのはあり得ませんね。私も23区内ではありませんが、東京住まいですから、プライベートでは隅田川あたりは何度も訪れています。学生のころは叔母が本所吾妻橋に住んでいて、郷里にいたころも大学に入って板橋区に下宿住まいをしていたころも、しばしば遊びに行っていました。浅草の対岸、吾妻橋を渡った袂にある佃煮の海老屋總本舗...隅田川殺人事件(内田康夫)

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