2025年11月18日をもってgooblogがサービス終了するとのこと。2014年9月13日に「OCNブログ人」の終了により引っ越してきて、10年以上お世話になりました。今後このBlogは、4月18日より、「はてなブログ」(https://norio0923.hatenablog.com/)に移行して続けていきます。引き続きよろしくお願いいたします。〔お知らせ〕gooブログから引越しします
2024年に全8話で放映されたテレビアニメ作品です。一時期大人気を博した「鬼滅の刃」シリーズですが、このあと「劇場版」が予定されているということで、この作品は完全に“つなぎ”ですね。なので、内容について特に書き留めておくことはありません。一点、私は素人なので感覚的な感想になりますが、このところいくつかアニメ作品も観ている中でも、やはりこの作品の「背景の作画水準」は際立って高いように思います。画面を観ていても“質感の違い”は明らかです。鬼滅之刃柱稽古編Blu-ray全8話を収録完全版[2024]タイトル:鬼滅之刃柱稽古編Blu-ray全8話を収録完全版GDAASDFGHJK8〔アニメ〕「鬼滅の刃」柱稽古編
2022年(日本では2023年)に公開されたのアメリカ映画です。ウォーターゲート事件を扱った「大統領の陰謀」をはじめとして、メディアが巨悪を暴くモチーフの作品は数多くありますが、本作もそういった類の作品です。ただ、その描き方は、メディアvs権力ではなく、「権力を告発する被害者withメディア」にスポットを当てているのが特徴的ですね。その点では、主人公である二人の女性ジャーナリストと被害者の女性たちとの絡みやそれを支える上司の姿がが見どころになっています。キャスティング面では、派手な役者さんは出ていませんが、主役のキャリー・マリガン、ゾーイ・カザンのコンビはとても魅力的でしたし、本人役で登場しているアシュレイ・ジャッド、上司役のパトリシア・クラークソンあたりは流石の存在感でした。SHESAID/シー・セッド...〔映画〕SHESAID/シー・セッドその名を暴け
2013年に公開されたアメリカ映画です。ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマンという超重量級のビッグネームが相対峙する作品の割には、どうにも浅薄な出来ばえでした。サスペンスとしての設定に斬新さがなく安易なので、ストーリー展開に躍動感や緊迫感を感じないところも大きな要因ですが、主人公のキャラクタが今ひとつ表層的で、どうにも魅力を感じないのです。ラストに向かっても、ミエミエの伏線回収から急転直下の展開で正直かなりガッカリしました。エンディングも“サスペンス”のものではありません・・・。パワー・ゲーム[Blu-ray]リアム・ヘムズワースHappinet(SB)(D)〔映画〕パワー・ゲーム
いつも聴いている茂木健一郎さんのpodcast番組に著者のトミヤマユキコさんがゲスト出演していて紹介された著作ですが、ピーター・バラカンさんのpodcast番組でも同じく取り上げられていました。トミヤマユキコさんは、東北芸術工科大学芸術学部准教授として少女マンガ等のサブカルチャー関係の研究に取り組むととともに、マンガやフード関係のライターとして数々の著作も発表されています。トミヤマさんが命名した「ネオ日本食」とは、「海外から持ち込まれたはずなのに、日本で独自の進化を遂げ、わたしたちの食文化にすっかり溶け込んでいる食べ物&飲み物」とのことですが、トミャマさんは本書にて、その「ネオ日本食」の歴史や魅力にとどまらず、「ネオ日本食」を産み出し提供し続けている“人”や“家族”にもスポットをあて、精力的な取材によりそ...ネオ日本食(トミヤマユキコ)
2003年に公開されたアメリカ映画です。エンターテインメント作品としては、よくある「詐欺」をモチーフにしたストーリーなので、大体ラストのサプライズは予想の範囲内。この手の作品としての出来栄えは“並”ですね。ダスティン・ホフマンとアンディ・ガルシアが出演しているとのことで観てみたのですが、これといった絡みもなく少々拍子抜けでしたし、紅一点のレイチェル・ワイズも華やかさが今ひとつで・・・、ちょっと残念でした。コンフィデンス[DVD]エドワード・バーンズ日活〔映画〕コンフィデンス
1992年に公開された日本映画です。原作は永井荷風の有名な小説ですが、恥ずかしながら私は読んだことがありません。3回映画化されたとのことで、本作は2作目、小説と異なり主人公が「荷風本人」に変えられています。もっとも、小説の主人公が“永井の分身”と言われていたようなので違和感はありません。当時の時代感だから許されるようなモチーフですが、評判どおり墨田ユキさんは見事に演じ切っていました。あとのキャスティングも良かったですね杉村春子さん、乙羽信子さんはもちろんですが、やはり主役の津川雅彦さん。こういったキャラクタを演じさせると絶品ですね。まさに、“余人をもって代えがたし”の典型です。墨東奇譚津川雅彦〔映画〕濹東綺譚
2022年に公開された日本のアニメ映画です。よくある人気ライトノベルが原作の作品ですが、どうでしょう、最近のこういったアニメ作品にしては、ちょっと物足りない印象ですね。物語りの広がりが今ひとつだったようです。ともかく、日本のこのスタイルの作品のレベルは、モチーフもストーリーも映像も際立って高い水準にあるので、少々の出来ではなかなかインパクトは残せません。そういった中では、oneofthemという感じですね。映画「夏へのトンネル、さよならの出口」[Blu-ray]Blu-ray田口智久ポニーキャニオン〔映画〕夏へのトンネル、さよならの出口
2006年に公開されたアメリカのミュージカル映画です。ブロードウェイ・ミュージカルが原作とのことですが、映画でも十分楽しめますね。(とはいえ、ミュージカルは観たことがないので、完全に無責任発言ですが・・・)ミュージカルといっても、台詞に代わる「歌」のパートはそれほど多くはありません。キャスティング面では、ビッグネームのビヨンセとエディ・マーフィは期待どおり、この作品が映画初出演だというジェニファー・ハドソンが見事な存在感を示していました。反面、個人的には、ジェイミー・フォックスは最後まで馴染めませんでした・・・。ドリームガールズスペシャル・コレクターズ・エディション[DVD]ジェイミー・フォックスパラマウントホームエンタテインメントジャパン〔映画〕ドリームガールズ
2016年に公開された日本のアニメ映画です。同名のコミックを原作とする京都アニメーション制作作品です。なかなか扱うには厳しいモチーフですが、大仰な演出もなく、登場人物の個々の心情や人間関係が自然体で描かれていました。実写版になると、そのあたりに“ワザとらしい演技”が入り込みがちなので、その点“アニメ作品”として作られたのは正解だったように思います。公開時の評価も高かったようですが、確かに、いい作品でしたね。映画『聲の形』DVD入野自由ポニーキャニオン〔映画〕映画聲の形
2023年公開の日本映画です。『女子高生の放課後アングラーライフ』というライトノベルが原作の作品ですが、“釣りが趣味の女子高校生たちの青春ストーリー”というちょっと変わった設定がいいですね。物語の方はといえば、設定の捻りのわりには、ストレートな「友情モノ」です。主人公を含むグループ4人の性格付けがなかなかに絶妙で、好感度maxです。まあ、“映画”に何を求めるかですが・・・。あと印象に残ったのは、脇役で登場していた、中山忍さん、西村知美さん、藤田朋子さんの3人。私の年代は、こちらのインパクトの方が大です。(久しぶりに「平成ガメラ」を観ましょうか・・・)放課後アングラーライフ[DVD]通常盤十味(とーみ),まるぴ,森ふた葉,平井珠生Happinet〔映画〕放課後アングラーライフ
2022年に放映されたテレビドラマです。「タツノコプロ創立60周年記念ドラマ」として制作されたとのこと、池田エライザさんの初主演作でもあります。原作は、今から50年近く昔のテレビアニメ「タイムボカンシリーズヤッターマン」で、私もタイトルぐらいは知っていますが、実際に観たことはありません。まあ、この作品自体、原作との連続性はなさそうですね。観通しての感想ですが、正直、かなり期待外れでした。テーマ自体が扱いづらいものだったせいもありますが、前編、どんよりと沈んだトーンで、エンタメ作品としての“華”がありません。本来であれば、その“華”となるべき主役の池田エライザさんも、全く彼女の魅力を発揮できなかったようです。タツノコプロ創立60周年記念WOWOWオリジナルドラマDORONJO/ドロンジョDVD-BOX[DV...〔ドラマ〕DORONJO/ドロンジョ
いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。特に「歴史」に興味があるというわけではありませんが。単に「時間軸」を辿るのではなく、こういった何かひとつの“テーマ”を掲げて、それについての論考を進めていくスタイルは気になりますね。本書では「街道」が切り口です。早速、それらの中から特に私の関心を惹いたところをひとつ書き留めておきましょう。「鎌倉街道」。比較的私の自宅のそばを通っているので、親近感を覚えました。(p61より引用)もともと、鎌倉街道は幕府(鎌倉府)が鎌倉に軍勢を集結させるための道であった。鎌倉を守るための道だったが、幕府や鎌倉府に敵対する勢力にとっては鎌倉を攻める道となっていた。鎌倉に幕府が開かれた以降、戦国時代に入るまでの間は、まさに「いざ鎌倉!」の言葉どおり、新田義...15の街道からよむ日本史(安藤優一郎)
1998年に公開された日本映画です。愛媛県でのオールロケ作品とのことですが、ご当地プロモーション色はまったくなく、とても素直な“青春映画”でした。映画の舞台は高校のボート部、主人公も高校生で、主役の田中麗奈さんも当時はまさに同年代。いい個性を発揮していましたし、共演のみなさんも清々しくて、とてもよかったです。物語としてはかなりあっさり目。とはいえ、このくらいの濃度がこういったほのぼの系のテイストの作品には相応しいように思います。観終わって気づいたのですが、制作に周防正行さんの名前もありました。「なるほどそうか、」といったところですね。がんばっていきまっしょい[DVD]田中麗奈ポニーキャニオン〔映画〕がんばっていきまっしょい
2023年に公開された日本映画です。大人気のコミック「キングダム」の映画化第3弾。私は、原作のコミックは読んだことがないのですが、アニメはシーズン5まで、映画も第1作目からずっと観ています。そのうえでの感想ですが、映画版はどうにも“今ひとつ”感が拭えませんね。キャスティング面では、山﨑賢人さん、吉沢亮さんをはじめ長澤まさみさん、そして大沢たかおさんとなかなかの面々が登場していて、原作のキャラクタのイメージをうまく演じています。問題なのは、長編ものをいくつかのパートに分けてシリーズ化する際の“構成”にあるようです。今回は大きく2つのエピソードが描かれていましたが、それぞれが単独で全体感がありませんでした。さて、第4作目はどうしましょうか・・・。キングダム運命の炎ブルーレイ&DVDセット(通常版)[Blu-r...〔映画〕キングダム運命の炎
2023年公開(日本では2024年)のアメリカ映画です。「エクペンダブルズ」シリーズの第4弾ですが、ここまで劣化すると観続けているファンは熱狂的な「シルヴェスター・スタローン」オタクの方々ぐらいでしょう。そのスタローンも、最初と最後に顔を出すだけで、あとはジェイソン・ステイサムが暴れ回るシーンで埋められてストーリーは何もありません。“ニューブラッド”と銘打っていても、新顔のメンバーたちは本作から唐突に加わっただけです。それぞれに加わるにあたってのエピソードでも準備されているのであれば少しは興味が沸くのですが、そのあたりも完全にスルーです。まあ、本作、正直、脚本も不要だったと思いますね。エクスペンダブルズニューブラッドDVD(特典なし)[DVD]DVDジェイソン・ステイサムポニーキャニオン〔映画〕エクスペンダブルズニューブラッド
〔買い物〕Panbio COVID-19 Antigen ラピッド テスト(一般用)
「新型コロナウイルス抗原検査キット」ですが、ついにお世話になりました。今の推奨プロセスでは、発熱があって「新型コロナ感染症に罹患したかな?」と思ったら、医療機関に行く前に、まずは市販の「抗原検査キット」で自分で検査するんですね。それで購入したのが、「PanbioCOVID-19Antigenラピッドテスト(一般用)」。2回続けて検査したのですが、説明書のサンプルと比較すると、“陰性”に見えました・・・。しかしながら、医療機関の判定は“陽性”。鼻孔のかなり奥を、強めにごりごり掻きとって検体を採取することが重要で、判定も、本当にうっすらとでも「赤点」が残っていたらアウトのようです。【第1類医薬品】PanbioCOVID-19Antigenラピッドテスト(一般用)1個内容量:1個大正製薬〔買い物〕PanbioCOVID-19Antigenラピッドテスト(一般用)
2023年に公開された日本映画です。よくある“コメディ作品”だと思って観ていたのですが、由緒正しい「浅田次郎」さんの時代小説が原作とのこと、ちょっと驚きました。主人公は今まさに乗りに乗っている神木隆之介さん、ヒロインはこちらも若手実力派の杉咲花さん、爽やかなキャラクタがこの作品のテイストにマッチしていました。ライトタッチなエンターテインメント作品で、中途半端な作品が続いた後の口直しにいいですね。大名倒産[DVD]DVD浅田次郎松竹〔映画〕大名倒産
2022年に放映された日本のテレビドラマです。BS11の開局15周年スペシャルドラマとして放送した番組ですが、日本民間放送連盟賞番組部門の優秀賞受賞作とのこと。現実にはあり得ないような、設定と展開ですが、たまにはこういった“でき過ぎ”の物語も悪くないですね。鶴見辰吾さんと鈴木杏樹さんの敢えて“わざとらしさ”漂う演技も作品のテイストにマッチしていました。恋は50を過ぎてから鶴見辰吾〔ドラマ〕恋は50を過ぎてから
いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に大沢在昌さんがゲスト出演していて最新作を紹介していました。大沢さんの代表的な作品である“新宿鮫シリーズ”はほとんど読んでいるのですが、この“魔女シリーズ”は初めてでした。お話を聞いていてその主人公の設定にちょっと興味を持ったので、まずは第1作目を読んでみようと思った次第です。一言でいえば、女性が主人公の“日本版ハードボイルド”といった類です。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、ストーリーより、ところどころに顕れる大沢さんの価値観や美意識のようなものが気になりましたね。たとえば、クリスマスシーズンの街の賑わいを評したくだりは、(p223より引用)一年に一度の贅沢など、それ自体が貧乏くさく、私には我慢ができない。私は一年中、一度の贅沢もできなかっ...魔女の笑窪(大沢在昌)
2005年に公開されたアメリカ映画です。“トレジャーハンター”をモチーフにしたアドベンチャーものは、「インディ・ジョーンズ」シリーズをはじめとしてそれこそ枚挙に遑がありません。それだけに作品の出来は玉石混交です。本作品はといえば、私としては予想以上に楽しめましたね。ストーリーも2つの柱をうまく絡めながらテンポよく展開されていましたし、エピソード間のつなぎや危機からの脱出シーンもよく工夫されていたと思います。そして、何よりマシュー・マコノヒーとペネロペ・クルス、それにスティーヴ・ザーンを加えた主人公3人のキャラクタがうまく嚙み合って、観ていても爽快感を感じる軽快な仕上がりのエンターテインメント作品でしたね。サハラ-死の砂漠を脱出せよ-[DVD]マシュー・マコノヒーアミューズソフトエンタテインメント〔映画〕サハラ死の砂漠を脱出せよ
2012年公開のアメリカ映画です。クライム・サスペンスといったジャンルの作品ですが、正直なところ、小さく薄っぺらな内容ですね。ブルース・ウィリスは出演していますが、単なる大ボスの役で別に彼である必然もありませんし、別の言い方をすると、このころの彼は、こういった役回りが定番になっていたということでもあります。ストーリーもキャスティングも、これといったウリが感じられない“平凡な作品”ですね。セットアップ[DVD]カーティス“50セント”ジャクソンHappinet(SB)(D)〔映画〕セットアップ
2023年公開のイギリス・アメリカ・フランス合作映画です。リーアム・ニーソン主演のサスペンス作品ですが、事件が起こる空間が限られていて、登場人物も少人数なので、こじんまりとした出来にとどまってしまいました。真犯人も途中からミエミエになって、そのうえ犯行の動機も納得感がないので、ミステリー的な謎解きの楽しみも中途半端です。“可もなく不可もなし”といった印象の作品ですね。バッド・デイ・ドライブ[DVD]通常盤リーアム・ニーソン,ノーマ・ドゥメズウェニ,リリー・アスペル,ジャック・チャンピオンHappinet〔映画〕バッド・デイ・ドライブ
トイレの給水管の接続部分から少しですが水漏れし始めました。このくらいなら素人でも止水できるだろうと、まず「水漏れ補修用のエポキシパテ」を買ってきて、水漏れしているであろう箇所をまるごと覆ってみました。セメダイン穴うめ・成形エポキシパテ水中用60gブリスターHC-119入数:1本セメダイン(Cemedine)いったん水漏れが止まったように見えたのですが、一晩もたたないうちに水漏れが再発。エポキシ樹脂の表面には隙間はないように見えるのですが、どこからともなく滲み出てくるんですね。そこで、「自己癒着タイプのテープが水漏れには有効」とのサイト情報をもとに、次に買い求めたのが「ニトムズ自己融着ブチルゴムテープ」。ニトムズプロセルフ(PROSELF)自己融着ブチルゴムテープNo.15電気絶縁補修水道管の防水強力接着....〔買い物〕
2008年公開のアメリカ映画です。異星人が絡んだ「地球滅亡」がモチーフの作品は、SF映画の王道のひとつですが、この作品は、ちょっと異色の風合いです。それも「人類から地球を救う」という本作の一風変わったメッセージによるのでしょうが、それを人類に伝える手段や登場するビジュアルがコミカルです。なかなか面白い着想ですが、ストーリー展開や登場人物の行動にキレがなく、設定も映像もなんだか中途半端な印象で、私としてはイマイチという感じでしたね。地球が静止する日<2枚組特別編>〔初回生産限定〕[DVD]キアヌ・リーブス20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン〔映画〕地球が静止する日
古代世界の超技術〈改訂新版〉 あっと驚く「巨石文明」の智慧 (志村 史夫)
いつも利用している図書館の新着本の棚で目についたので手に取ってみました。ブルーバックスの新刊でこの手のタイトルだと、かなり気になります。よくありがちなテーマですが、メジャーな遺跡や建造物を取り上げているので解説もイメージしやすいですね。紹介されている数々のネタの中から、特に私の関心を惹いたところをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、第3章で述べられている「エジプトとギリシャの違い」。(p129より引用)古代エジプト人の優れた技術、科学は非常に実践的、体験的なもので、彼らはそれらを普遍的な法則あるいは原理として遺してくれていない。特にピラミッドに関する技術については、それが「ファラオの墳墓」であり盗掘を防ぐためなのか、かの膨大な量のパピルスにもまったく記録されていないのである。古代エジプト人は、「...古代世界の超技術〈改訂新版〉あっと驚く「巨石文明」の智慧(志村史夫)
2015年公開のオーストラリアとアメリカの合作映画です。先に観た「マッドマックス/サンダードーム」に続くシリーズ第4作目ということですが、前作からは、なんと30年ぶりの登場ということになります。このシリーズは、初期に作られた3作の中でもかなりトーンは変わっていきました。その点、本作品は、主人公はメル・ギブソンからトム・ハーディに交代していますが、ストーリーよりもカーアクションシーンで見せるという路線はしっかり引き継がれています。確かにアクションシーンの迫力はかなりのものですが、ただ、それを2時間近くも延々と見せられると、さすがに食傷気味になりますね。マッドマックス怒りのデス・ロード[DVD]トム・ハーディーワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕マッドマックス怒りのデス・ロード
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2025年11月18日をもってgooblogがサービス終了するとのこと。2014年9月13日に「OCNブログ人」の終了により引っ越してきて、10年以上お世話になりました。今後このBlogは、4月18日より、「はてなブログ」(https://norio0923.hatenablog.com/)に移行して続けていきます。引き続きよろしくお願いいたします。〔お知らせ〕gooブログから引越しします
日本経済新聞の書籍紹介の欄で書評家の東えりかさんが取り上げていました。前野ウルド浩太郎さんの著作は初めてです。本書は、7年前に出版し新書大賞を受賞した「バッタを倒しにアフリカへ」の続編とのこと、エネルギッシュなタイトルも刺激的です。期待どおりインパクトのあるエピソードが数多く紹介されていましたが、その中でも特に印象に残ったところをいくつか書き留めておきます。まずは、「論文作成の現実」についてです。学術論文では当然なのでしょうが、記述内容はどんなに些細なことであってもすべて実際に確認されていなくてはならないという“探求への真摯さの程度”には改めて驚かされました。「卵母細胞は毎日、徐々に大きくなる」「メスは自力でオスを蹴っ飛ばすのに苦労する」といった一行にも満たない記述の裏には、解剖や実験にもとづく測定数値が...バッタを倒すぜアフリカで(前野ウルド浩太郎)
1979年に「宇宙戦艦ヤマトIIヤマトよ永遠なれ!」というタイトルで放送され、1985年「宇宙戦艦ヤマト2総集編」に改題され再放送された日本のアニメ作品です。大ヒットしたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」は劇場映画化され、その続編として「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」が作られましたが、本作品は、同じ「白色彗星帝国」との戦いを描きつつもラストシーンをはじめかなり内容を改変して放映されたものです。両者の違いについてはそれぞれの捉え方があると思います。ドラマチックなエンディングという点では、「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」の方に軍配が上がるのでしょうが、それをもたらしているメンタリティを思うと、やはり強い違和感を感じざるを得ません。宇宙戦艦ヤマト2総集編松本零士〔アニメ〕宇宙戦艦ヤマト2総集編
2024年に公開された日本映画です。安田淳一さん脚本・監督の自主製作映画ですが、第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞という快挙を成し遂げました。“タイムスリップ”というモチーフは、映画ではそれこそ山のように前例があってオリジナリティはありませんが、登場人物のキャラクタやストーリーだてが素直だったせいか、とても自然に楽しませていただきました。ラストに向かうシーンの組み合わせも秀逸でしたし、作品に通底する“映画作り”への情熱は、はるか昔に観た「蒲田行進曲」に通じるものがありますね。ちなみに、エンドロールをみていると、作品で「助監督」役を演じた沙倉ゆうのさんは、本作そのものでも「助監督」だったようですし、安田監督にいたっては、編集や照明等、いたるところに「安田淳一」の名前があるのには笑ってしまいました。楽し...〔映画〕侍タイムスリッパー
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第42作目」です。今回の舞台は“奈良”。奈良は、仕事関係で出張に行ったことはなかったと思いますが、遥か昔の修学旅行やプライベートでの旅行では、大仏、興福寺、春日大社、唐招提寺や斑鳩あたりにも訪れています。またゆっくり散策してみたい町ですね。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品、いつもの浅見光彦シリーズの展開や幕引きとは一味違っているように感じまし...平城山を越えた女(内田康夫)
1980年に公開された日本映画です。有名な黒澤明監督の作品ですが、私は黒沢作品は数えるほどしか観たことがありません。確かに、よくいわれているように「色」へのこだわりは随所に見られましたし、多数の騎馬や歩兵が登場する野戦のシーンの迫力は出色でしたね。その鉄砲と騎馬との戦いの描き方も、直接的な衝突を写すのではなく、それぞれのシーンを交互に挟み込み、野太い音楽とのセットで表現していたあたり、素人目にも強烈なこだわりが伝わってきます。キャスティングも仲代達矢さん、山﨑努さん、志村喬さん等々大物揃いでしたが、なかでも格別の存在感を発揮していたと私が感じ入ったのは大滝秀治さん、素晴らしい役者さんですね。あと、エンドロールで外国版プロデューサーとしてフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスの二人の名前が並んでいたのは、...〔映画〕影武者
いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の東畑開人さんがゲスト出演していて紹介していた本です。臨床心理士として、メンタルの悩みを抱える本人はもとより、突然にそういった身近な人のケアをし始めた人たちのカウンセリングに携わっている東畑さんの話はとても興味深い内容なのですが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきます。まずは、東畑さんが語る「こころのケア」の話に登場する基本概念、「ケア」と「セラピー」についてです。ケアとは何か?・ケアとは傷つけないことである・ケアとはニーズを満たすことである・ケアとは依存を引き受けることであるでは、セラピーとは何か?・傷つきと向き合うのがセラピー・セラピーとはニーズを変更することである・セラピーとは自立を促すことであるそして、ケアとセラ...雨の日の心理学こころのケアがはじまったら(東畑開人)
2024年に放映されたフランスのテレビドラマです。いうまでもなく北条司さんの往年の大ヒットコミック「キャッツ・アイ」の実写版。フランスでは1986年に日本版アニメが放送されて人気を博したとのことですが、原作とはかなり異なったテイストにアレンジされているので、評価は大きく分かれたようですね。私のような原作コミックをリアルタイムで知っている世代のファンからすると、あえて別物として捉えた方がよさそうです。正直な印象では、“B級”のノリのストーリー展開や現代フランスを意識したキャラクタ設定を楽しむといった作品でしょう。キャッツ・アイBIGBANDSTORY〔ドラマ〕Cat'sEyes
2003年に公開された日本映画です。向田邦子さん脚本のテレビドラマから始まり、映画・ドラマ・舞台とさまざまな形で何度となく作品化されました。昭和後期が舞台なので、当時の社会観念が色濃く出ている台詞や演出については、観る世代によって印象や評価がかなり変わるでしょうね。四姉妹を中心としたエピソードを綴るヒューマンコメディなので、姉妹や家族、それを取り巻く面々のキャスティングが興味を惹くところですが、本作の、大竹しのぶさん、黒木瞳さん、深津絵里さん、深田恭子さんの四姉妹、その両親に、仲代達也さん、八千草薫さん、さらには坂東三津五郎さん、桃井かおりさんと居並ぶラインナップは空前絶後、最強でした。特に八千草薫さんの雲をつかむようなほっこりしたキャラクタは出色でしたね。あとは、長澤まさみさん、まだオーラを発する前でし...〔映画〕阿修羅のごとく
このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているのですが、時折、以前よく読んでいた大沢在昌さんの作品の中から未読作にもトライしています。先日、“狩人シリーズ”の現時点での最新作「冬の狩人」を読んでみて結構面白かったので、今度はこのシリーズにも手を伸ばしてみようと思いました。というわけで、まずはシリーズ第1作目“北の狩人”、第2作目“砂の狩人”を読み終わり、今度は第3作目の本作という次第です。エンターテインメント作品なのでネタバレになるとまずいでしょうから内容には触れませんが、この作品も十分楽しめました。物語の展開という点では、かなりの部分まで多くの登場人物が次々と起こるエピソードに絡んできて、正直“ごちゃごちゃ”し過ぎている感じがしまし...黒の狩人(大沢在昌)
2024年に公開されたアメリカ映画です。ともかく観て単純に楽しめる“アクション・コメディ作品”です。スタントマンが主人公なのでスリリングなシーンが満載ですが、VFXでの映像制作にも少なからず生のスタント的な要素が不可欠なんですね。そのあたりの様子も興味深く知ることができました。あとは、キャスティング。エミリー・ブラントは芸域も広く私の好きな役者さんの一人なのですが、この作品では無難な役どころでかなり物足りませんでしたね。ちょっと残念ですが、まあこういった顔見世もあるのでしょう。フォールガイブルーレイ+DVD[Blu-ray]4550510120324ライアン・ゴズリングNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕フォールガイ
2024年に公開された日本映画です。柚木麻子さんの小説が原作で、堤幸彦さんが監督のライト・コメディ作品ですが、少し前に全面休館となった「山の上ホテル」を舞台とした点も話題性がありますね。主人公はのんさんが演じているのですが、これが見事にはまっていましたね。ちょっと屈折したネアカのキャラを適度なメリハリで魅せてくれました。それを引き立てる相手役の滝藤賢一さん、田中圭さんもいい演技だったように思います。ストーリー、キャスティング、演出、そして舞台となったホテル、それぞれのよさが相俟って穏やかなバランスを醸し出していました。面白かったです、楽しめました。私にふさわしいホテル堤幸彦〔映画〕私にふさわしいホテル
いつも利用している図書館の書架をつらつらと眺めていて目につきました。私も世の中的にいえば“老人”と呼ばれる年代に突入してしまったので、タイトルにも親近感を抱きますね。著者の下重暁子さんは、NHKのアナウンサーとして活躍後フリーとなり、現在では文筆家として多彩なジャンルの作品を世に送り出しています。本書は、そんな下重さんの得意なテーマのひとつである“高齢化社会”を扱ったエッセイで、“明日は我が身”だからというノリもあって読んでみました。で、結果ですが、正直なところ、かなり期待外れでしたね。“私は、他の人たちとは考え方が違うんだという思い込み”が、強烈な自己主張という形でちょっと表に立ち過ぎていたようです。エッセイなら、著者ならではの“感性”が、とりあげたモチーフの捉え方のオリジナリティとともに伝わってくるの...老人をなめるな(下重暁子)
1998年に公開された日本映画です。“平成モスラ”シリーズ3部作の第3作目、完結編にあたる作品で、こちらも“こども向けSFファンタジー”ですね。今回の見どころはゴジラシリーズの人気キャラの「キングギドラ」の降臨ですが、この強敵と一戦を交えるために、「巨大な蛾」をあの手この手でパワーアップさせています。とはいえ、なかなか苦労したようですね。とても残念なことに、せっかくの主役のモスラは、“形態変化”のたびにリアリティのない薄っぺらい造型になってしまいました。モスラ3キングギドラ来襲[東宝DVD名作セレクション]小林恵東宝〔映画〕モスラ3キングギドラ来襲
2023年に放映された日本の長編テレビドラマです。2022年に連続テレビドラマとして人気を博した番組のスペシャル版で、主要な登場人物も引き継がれたテレビシリーズとの連続モノとして制作されました。江戸時代に「家電がタイムスリップして出現する」という発想がすべてですね。さらに本作はそのアイデアを「忠臣蔵」の物語に織り込む形で“無邪気なエンタメ”として楽しませてもらいました。滝藤賢一さんの独り舞台のようなつくりですが、その他のキャスティング面では、何といっても田島令子さんが目に留まりました。よかったです。もうこういった年季の入った役どころにはまるんですね。家電侍スペシャルストップ!忠臣蔵〔ドラマ〕家電侍スペシャルストップ!忠臣蔵
日本経済新聞の書籍紹介の欄でサイエンスライターの竹内薫さんが取り上げていました。ちょっと前に、いつも利用している図書館の新着本の棚で目には入っていたので、さっそく改めて借りてきました。恐竜絶滅の原因は最近では“隕石衝突説”が定説に近い位置にあるようですが、本書では、隕石衝突後“生物が絶滅に至るプロセス”と、その直後からの“再生のプロセス”を具体的に描き出して解説しています。興味深い内容が満載だったのですが、その中でも特に印象に残ったところをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、「隕石衝突の生命史上のインパクト」について。(p14より引用)地球の生命史は、「偶然性」というたったひとつの事象によって、不可逆的な変化を経験した。もし小惑星の衝突が起こらなかったり、もっと遅かったりしていたなら、あるいは、...恐竜最後の日:小惑星衝突は地球をどのように変えたのか(ライリー・ブラック)
2015年に公開された日本映画です。大泉洋さんが主演のコメディ作品ですが、井上ひさしさんの小説「東慶寺花だより」を原案にした原田眞人さんの脚本がとてもよかったですね。喜劇風の台詞回しも効果的でした。キャスティングも、樹木希林さん、堤真一さん、キムラ緑子さんに山﨑努さんといったベテランが脇を固めた中で、満島ひかりさん、戸田恵梨香さん、内山理名さんといった中堅どころの実力派が魅力的でそれぞれに持ち味を存分に発揮していました。あと、出色だったのが陽月華さん。彼女が演じたキャラクタがこの作品に爽やかな微笑みを纏わせてくれました。駆込み女と駆出し男[DVD]大泉洋バンダイビジュアル〔映画〕駆込み女と駆出し男
2024年に公開されたアメリカ映画です。ジェイソン・ステイサム主演の“アクション作品”なので、リアリティは「0(ゼロ)」、超安心の“ワンパターン”の復讐モノです。ただ、今回は「養蜂家」というキャラクタの設定にちょっとオリジナリティが感じられました。さらに、「ハチ」の社会の仕組みをしっかりと物語の舞台の背景に織り込んでいるのは、なかなか面白い着眼で秀逸だったと思います。ビーキーパーデヴィッド・エアー〔映画〕ビーキーパー
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第41作目」です。今回の舞台は“伊香保(群馬)”。伊香保には、かなり昔になりますが、近場の温泉地ということで、(たぶん)同期入社の研修後の親睦会で訪れた記憶があります。(正直、かなり朧げです)プライベートでも、家族ドライブで立ち寄ったことがあるように思うのですが、こちらも定かではありません。こどもたちと「ガラス細工の体験」をしたのが、伊香保だったような記憶が・・・。この作品、ミステリー小...伊香保殺人事件(内田康夫)
2012年公開の日本映画です。伊坂幸太郎さんの短編小説が原作の作品ですが、無駄のないストーリーでサクッと楽しめます。キャスティングも、大森南朋さん、石田えりさんといった味のある実力派の俳優さんに、ブレイクし始めた木村文乃さんといった魅力的な面々で、さらに音楽は斉藤和義さんという私的には大いに満足した作品でした。それにしても、石田えりさんと木村文乃さんとの居酒屋のシーンは、なんともほのぼのと自然体で印象的でしたね。よかったです。ポテチ[DVD]濱田岳アミューズソフトエンタテインメント〔映画〕ポテチ
2015年公開の日本とトルコの合作映画です。日本・トルコ友好125周年の記念、朝日放送創立65周年の記念、BSフジ開局15周年の記念という名目で制作された作品ですが、さすがにここまでコテコテの“優等生的映画”も珍しいでしょう。当時の両国のトップ同士でも話し合われた末に実現した企画ということですから、さもありなんです。出演している役者の皆さんの熱演は印象的ではありましたが、やはり、こういった経緯で作られた映画の“危うさ”はとても気になりますね。海難1890[DVD]内野聖陽TOEICOMPANY,LTD.(TOE)(D)〔映画〕海難1890
いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、全作読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているので、久しぶりの松本清張作品です。初期の短編8作を収録した傑作集とのこと。ミステリー小説なのでネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、やはり清張さんの構成力と筆力は素人目にも卓越しているのを感じます。たとえば、4番目に編まれている「白い闇」。読み進めるにつれ高まりゆくクライマックスに向かっての緊迫感。(p174より引用)濃い霧は二人を閉ざした。一メートル先が、白い、厚い紗でぼかされていた。ボートとその近い周囲のあおぐろい水だけが人間の視界にはいっている最大限であった。距離感も遠近感もまったく失われ、白い宙の中を舟は動いてい...空白の意匠:初期ミステリ傑作集(二)(松本清張)
2019年公開のアメリカ映画です。詐欺師が主人公のコメディ作品はそれこそ山のようにありますし、サプライズもかなりの確率で途中で透けて見えてしまいます。本作もそうですが、まあ見どころはアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンのコントラストと、ともかく軽いタッチの作風にあるので、それ以外の出来についてとやかく言うものではありません。専門家の評価はかなり厳しいようですが、この手のコメディで「名作」というのはなかなかお目にかかれませんから。“詐欺師が主人公”の名作といえば「スティング」に勝るものを私は知りませんし・・・。ザ・ハッスルアン・ハサウェイスティング[DVD]ポール・ニューマンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕ザ・ハッスル
1992年公開のアメリカ映画です。ありがちなモチーフで、想像どおりのストーリー展開ですが、それでも素直に楽しめるのは、役者のみなさんの素晴らしい演技の賜物でしょう。主人公を演じたウーピー・ゴールドバーグさんを筆頭に、キャシー・ナジミーさん、ウェンディ・マッケナさんの対照的ながらとても好感の持てるキャラクター、そして院長役のマギー・スミスさん、こちらは出色の存在感でしたね。このところ、マッドマックスやリディックといった濃い口の映画に浸っていたところなので、久しぶりに心洗われるコメディにホッと一息です。天使にラブ・ソングを…[DVD]ウーピー・ゴールドバーグブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント〔映画〕天使にラブ・ソングを…
そこそこ使っていた私のスマホPixel3XLですが、バッテリーの膨張で裏蓋が数ミリ持ち上がってしまいました。docomoの「ケータイ補償サービス」を契約していたので、サポートセンタに問い合わせたところ「バッテリー膨張でも代替機に交換可能」とのこと。早速、サイトから申し込みを始めたのですが、数ステップ進んだところで、「Pixel3XLの整備品は無く、代替機は『SamsungGalaxyA51』になる」とのメッセージ。負担額は8千数百円ではありますが、数年前のミドルレンジの機種というのには少々抵抗があります。Pixelの数世代前の機種あたりだったらよかったのですが。ということで、いったん「ケータイ補償サービス」の申し込みは中断して、「googleの故障修理店」でバッテリー交換を相談してみました。店員さん曰く、...〔買い物〕Pixel3XLからPixel8aに機種変更
2021年公開のアメリカ映画です。サスペンス・スリラーといったジャンルでしょうか、主人公の心理を独白で語りながらのストーリー展開は、最後にその主役が入れ替わるところも含め、面白いチャレンジだったように思います。とはいえ、キャスティングを眺めただけで、大体のサプライズの予想はついてしまいます。まあ、そういったことは本作品に限ったことでもありませんが、それだけアビー・コーニッシュの存在感が大きかったということですね。エージェント:0漆黒の暗殺者[DVD]通常盤ニック・スタグリアーノアメイジングD.C.〔映画〕エージェント:0漆黒の暗殺者
2004年公開のアメリカ映画です。ヴィン・ディーゼルが主役の作品なので、誰でも雰囲気は予想できるのですが、そのとおりのテイストでした。舞台は「宇宙」ですが、やはり結局は同じですね。ラストもこういう形になったけど、さて、その後はいったいどうなるのか、とても不安に思ってしまう結末です。同じ“ワンパターン・キャラ”なら、まだ「ワイルド・スピード」シリーズの方が私は好みです。まあ、五十歩百歩ですが。リディック通常版[DVD]ヴィン・ディーゼルアミューズソフトエンタテインメント〔映画〕リディック
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第22作目」です。今回の舞台は“日光”。有名な観光地ですから私も何度か訪れたことがありますが、いわゆる観光シーズンの「紅葉の盛り」とかには縁がないので、あまり印象に残ってはいません。ポピュラー過ぎて新鮮さに乏しく感じるのかもしれません。で、肝心の作品について。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、「1勝2敗」ですかね。何かといえば、今回、浅見光彦は3つの事件に遭遇したのですが、そ...日光殺人事件(内田康夫)
1981年公開のオーストラリアの映画です。少し前に、前作の「マッドマックス」を観た流れで、この2作目にもトライしてみました。独特の近未来の退廃的な世界観は、人気コミックの「北斗の拳」にも通じるところがあります。しかし、主演にこれほど「台詞」が少ない作品もなかなかお目にかかりませんね。ともかくバイオレンス色に塗り籠められたカーアクションの迫力が最大の魅力ですから、そこが合わないと、別段ストーリーがあるわけではないので全く楽しめないでしょう。まあ、今しばらく付き合ってみるとして、とりあえず第3作目にはチャレンジしましょう。マッドマックス2[DVD]メル・ギブソンワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕マッドマックス2
2019年公開のアメリカ映画です。マーベル・コミックのスーパーヒーローたちを主人公にした「アベンジャーズ」シリーズの“中締め”のような位置づけの作品です。シリーズものではありますが、前作の「インフィニティ・ウォー」を観ていない私の印象としては、独立作品として観てもそれほど違和感はないでしょう。もちろん、シリーズ中の何か一作ぐらいは観ておいた方が、少しでも登場人物間の関係性が浮かぶので、より楽しめるとは思いますが。ともかく、どこまでもエンターテインメントに徹し切った作品ですね。出来栄えがどうこうというより、ここまで豪華絢爛な役者のみなさんを揃えて、これでもかと凝った映像と、懐かしいシーンを織り交ぜた演出をみせられると、やはり敵いませんね。アベンジャーズ/エンドゲームロバート・ダウニーJr.ウォルト・ディズニ...〔映画〕アベンジャーズ/エンドゲーム
1979年公開のオーストラリア映画です。最近、シリーズ第5作目が封切られたようですが、45年間で5作なので、シリーズといってもピンとこないぐらいに悠長なテンポでの制作ですね。観た感想ですが、ストーリーはともかく、アクションシーンも本人やスタントマンによる実写なのでしょう、なかなかの迫力ですし、背景に流れる音楽も直裁的で、まさにシーンの盛り上げ役を十分に果たしていました。思いのほか楽しめましたね。しかしまあ、何より、主役のメル・ギブソン。40年以上前の彼の初々しい姿には驚かされます。マッドマックス[DVD]メル・ギブソンワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕マッドマックス
2016年に公開された日本映画です。テレビシリーズの劇場版ですが、劇場版もシリーズ化されていて本作が7作目とのことです。私はテレビも映画もほとんど観た記憶はありませんが、改めて本作を観てみて、「これは合わない、ダメだ」と感じましたね。中途半端なギャグ映画としか思えませんし、荒唐無稽な設定に加え、ひと昔もふた昔も前の演出センスは情けなくなります。(まあ、ひと昔前の作品ですが・・・)舘ひろしさんも浅野温子さんも、ちょっと前の言いようでは“イタイ”キャラクタの典型でしょう。最近、復活版の映画が上映されているようですが、どうでしょう・・・、私は全く食指が動きません。さらばあぶない刑事(通常版)[DVD]舘ひろしバップ〔映画〕さらばあぶない刑事
いつも利用している図書館の新着本リストを見ていて、タイトルに惹かれて手に取ってみました。哲学者三木那由他さんによる“哲学的な視座”からのエッセイ集です。トランスジェンダーである三木さんならではの起点からの興味深い指摘や思索の紹介が数々ありましたが、そういった類のものとはちょっと違ったユーモラス?なエピソードをひとつ書き留めておきましょう。三木さんはかれこれ30年来の“GLAY(日本のロックバンド)ファン”とのことですが、言語哲学を学んだあと、歌詞の解釈に新たなバイアス?がかかったというのです。その歌詞は、こうです。(p125より引用)避けられぬ命題を今背負って迷ってもがいて真夜中出口を探している手探りで「puresoul」という楽曲の歌詞なのですが、この中の“命題”という単語に鋭敏に反応してしまうようにな...言葉の風景、哲学のレンズ(三木那由他)
2022年に公開された日本映画です。BLコミックを小道具に、年の離れたふたりの人間関係を描いたオリジナルシナリオの作品ですが、芦田愛菜さんと宮本信子さんが主役なだけに、とても落ち着いた優等生的な仕上がりですね。正直、ふたりの演技力や存在感を考えると、作品の出来はかなり物足りない印象です。まあ、たまには観る映画にこういった感じのものを混ぜるのも、心穏やかでいいかもしれません。「メタモルフォーゼの縁側」通常版(DVD1枚組)DVD芦田愛菜バップ〔映画〕メタモルフォーゼの縁側
2022年に公開されたイギリスとアメリカ合衆国の合作映画です。テレビドラマシリーズの続編を映画化したものとのことですが、確かにテイストは“ホームドラマ”的ですね。ストーリー展開もいくつかのエピソードが並行して進みつつも分かりやすく、HappyEndに収束していきます。そういったお決まりの安心感は万人受けする王道パターンなのでしょう。その点、物足りなさを感じるかもしれませんが、私はこの“ほどほど”が程よいのです。ダウントン・アビー/新たなる時代へ[DVD]4550510077604ヒュー・ボネヴィルNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕ダウントン・アビー/新たなる時代へ
2010年から放送されたBBC制作のテレビドラマです。シリーズ1から4まで特別編を含めると13話。それぞれが1時間を超える長尺で、一流の映画だとっても十分通用するしっかりした作りです。ストーリーは一筋縄ではいかないとても凝ったもので、正直その複雑さと奇抜さにはついていけないところがありました。キャスティングも、主役のベネディクト・カンバーバッチをはじめマーティン・フリーマン、アンドリュー・スコットら映画俳優としても有名どころが配されていて、見応え十分のドラマですね。SHERLOCK(シャーロック)#3『大いなるゲーム』スティーヴン・モファット〔ドラマ〕SHERLOCK(シャーロック)
1992年に公開されたアメリカ映画です。ブラックコメディ作品ですが、こういったノリは好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。ちなみに私には全く合いませんでした。ラストで語られるメッセージも、そのあとのシーンで混ぜ返されてしまったようで・・・。キャスティング的には、メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーンとかなりの重量級が並んでいます。それぞれコメディもこなす演技派だとは思いますが、まあ、こういったテイストの作品であれば“この面々でなくては、”といった感じでもありません。そのあたりも、ちょっとちぐはぐな印象でした。永遠に美しく・・・[DVD]メリル・ストリープジェネオン・ユニバーサル〔映画〕永遠に美しく…
少し前に、大江英樹さんによる「90歳までに使い切るお金の賢い減らし方」という本を読んだのですが、その中で本書が紹介されていました。私も「定年」を目の前に控え、僅かではありますが手元にある“資産の処し方”について考えてみなくてはならない歳になりました。そのあたりのヒントにと手に取った著作ですが、結構参考になるアドバイスや新鮮な気づきが得られました。その中から特に有益だと感じたところを覚えとして書き留めておきます。まずは、著者が本書で伝えたいメッセージを端的に記しているくだりです。(p19より引用)今しかできないことに金を使う。それこそが、この本で伝えたいことの核だ。90歳になって水上スキーを始めるのは難しい。今それを我慢すれば、その分の金は貯まるだろう。だが、十分な金を得たときには、すでにそれができない年齢...DIEWITHZERO人生が豊かになりすぎる究極のルール(ビル・パーキンス)
2015年に公開されたアメリカ映画です。“火星でのサバイバル”がモチーフのSF作品ですが、万人向けのエンターテインメントとしてはよくできていますね。もちろん純粋に科学的裏付けがあるものではありませんが、それなりにもっともらしく、また超人的な能力で切り抜けるといったシーンもなく、“人間の知恵と意思”“仲間たちの想い”で奇跡を生んだストーリーは素直に楽しめます。マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ペーニャ、ショーン・ビーン、キウェテル・イジョフォーといった面々も、それぞれに役柄にフィットしたキャスティングで、こちらも見事だったと思います。あとは、1970年代のディスコミュージック、これも効いていましたね。オデッセイ[DVD]マット・デイモンウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕オデッセイ