◆まえがき前回の記事では micros()の時間精度を測定してみましたが、この micros() が返す値は Arduino UNO の場合は Timer0 割込みを使って作られています。つまり、時間を監視するプログラムが裏で走っているのですが、この割り込み処理の期間はユーザープログラムの実行が止まってしまいます。もちろん止まるのは短い時間なのですが、ユーザーから見るとOSジッタが発生しているように見えると思います。このあたりの...
ものいじりの好きなじいさんの探求日誌。マイコンやアナログ回路などの電子工作をやっています。
マイコンやアナログ回路の自作をやっています。
◆まえがき前回の記事では micros()の時間精度を測定してみましたが、この micros() が返す値は Arduino UNO の場合は Timer0 割込みを使って作られています。つまり、時間を監視するプログラムが裏で走っているのですが、この割り込み処理の期間はユーザープログラムの実行が止まってしまいます。もちろん止まるのは短い時間なのですが、ユーザーから見るとOSジッタが発生しているように見えると思います。このあたりの...
Arduinoのmicros()を使ったLチカでCPUのクロック精度を確認
◆まえがきブログのコメントで、Arduino NANOのmicros()で時間を測ると誤差が大きい という情報を頂きました。その前のコメントにもお返事しているのですが、私は Arduino NANO のクロックは水晶オシレーターが使われているので思っていたので、「誤差は 10ppm 以内に入っているはず」などとレスポンスしていました。Arduino UNO のクロックにセラロックが使われているのは有名な話ですが、NANO には水晶が使われていると思っ...
◆まえがきタニタの体組成率計 BL-332L を昨年の夏頃から使っているのですが、冬になると足裏が乾燥してくるせいか、正常に測定出来なくてエラーになる(測定結果が5%になる)頻度が高くなってほとんど使い物にならなくなりました。取説を読むと、そういう時は「足裏を濡らしてから測る」と書かれていますが、そんな面倒なことやりたくありません。ちなみに、オムロンの体組成計ならそんなことしなくても測定出来るので、このタニタ...
高速パルスジェネレーターを使ってオシロのプローブの特性を測定
◆まえがきトランジスタのアバランシェブレークダウンを使った 高速パルス発生回路 を使ってオシロのプローブの応答特性を測定してみました。◆測定方法パルス発生器からの信号を同軸ケーブルの先で50Ωの抵抗で終端し、その両端の波形をオシロで観察しました。オシロはRIGOL DS1054Z(100MHz改造機、サンプリング速度1GHz)を使いました。もっと高速なアナログオシロも持っているのですが、デジタル機の方が波形の記録が楽な...
◆まえがきアバランシェブレークダウンを利用した高速パルス発生回路 が出来たので、これを使ってオシロの立ち上り時間の測定を行ってみました。測ったのはテクトロのアナログオシロの2465Bと、RIGOLのDS1054Z(100MHz改造機)です。DS1054Zの測定は以前に行っているのですが、同じことを新しく作ったパルス発生器でもやってみました。◆周波数帯域の計算式立ち上がり時間から帯域幅を求めるには、帯域幅 = 0.35/立ち上がり時...
アバランシェブレークダウンを利用した高速パルス発生回路、実装編
◆まえがき以前の記事で紹介した アバランシェブレークダウンを利用した高速パルス発生回路 をケースに入れていつでも使える状態にしました。◆回路図以前の記事の回路のままで問題無く動くのですが、小さなケースに入れたかったのでいくつか変更しています。・Q1のコレクタ側から行っていた同軸線の充電を、反対側から行うようにしました。こうすると最短距離で配線を行う必要があるQ1周辺の部品が減るので配線が少し楽に...
MC34063と携帯充電器のトランスを使って高電圧を発生させる
◆まえがき携帯充電器の中に入っているスイッチングトランスを利用した高電圧発生回路の話の続編です。前回の記事では タイマーICの555を使って昇圧 を行いました。この回路は駆動条件の自由度が高いのですが、出力電圧は安定化されていません。555にフィードバックを掛けて電圧を安定化させる手がありますが、オペアンプを使うので回路が複雑になってしまいます。例えば昔に、ガイガーミューラー管用の電源を作ったこと...
◆まえがき前の記事で、重要な役割を果たしたのが高電圧を発生させるDCDCコンバーターです。こういう電源を持っていると、高電圧が必要な実験をやりたい時に便利だと思います。また、手に入り易い部品を使っているので作り易いです。そんなことで、この記事でその回路の内容を詳しく解説したいと思います。◆トランス式のフライバックコンバーターで作る高い電圧を発生させたい場合、昇圧コンバーターを使うことになりますが、数百ボ...
◆まえがき新しいオシロを買ったのでその応答速度を確認するために、立ち上がり時間の短いパルスジェネレーターを作りました。なお、基本的な回路は以前の記事に書いたものと同じです。測定結果は前の記事の後ろの方に書いていますが、その時使ったパルスの発生回路はバラックで組み上げた物で恒久的に使えるような物ではありませんでした。特にその電源部はファンクションジェネレーターの出力を昇圧する方式なので、動かすために...
◆まえがき愛用しているアナログオシロ(テクトロ 2465B)がたまに立ち上がらないことがあるので、デジタルオシロを買うことにしました。どの機種にするか迷ったのですが、価格が手ごろで割と性能の良い RIGOLの1054Z (50MHz, 4ch) の中古を購入しました。そのままでも充分に使えたのですが、ファームのアップデートと100MHz化改造をやったのでそのあたりの状況を記録をかねて記事にしておきます。(記事の写真はクリックすると別窓...
◆まえがき6軸ジャイロのMPU-6050をいじっているのですが、前の記事でジャイロの割り込み信号の使い方が確認出来たので今回はリアクションホイールを使った倒立の実験を行います。ちなみに、リアクションホイールを使った倒立は、去年の11月に3軸ジャイロで行っているのですが、その時はジャイロのドリフトが大いために数分間しか倒立姿勢を維持できませんでした。MPU-6050らDMP(Digital Motion Processor)が付いているので、重力...
6軸ジャイロ、MPU-6050で検出した姿勢をOLEDに表示
◆まえがき前の記事で6軸ジャイロのMPU-6050の使い方が判った(ような気がする)ので、今回は検出した姿勢をOLEDの画面にグラフィックに表示させてみます。なお、表示には0.96インチ(128x64画素)のOLEDを使いたかったのですが、RAMが足らなかったので128x32画素の物に変更しました。◆回路図センサーのMPU-6050とOLEDをI2Cで接続しただけです。数時間連続で動かすとフリーズすることがあったので、電源にC1、C2のパスコンを入れま...
◆まえがき久しぶりに電子工作ネタです。去年の11月頃にリアクションホイールで倒立、基本バージョン完成という記事を書いたのですが、この時使ったのは3軸のジャイロだったので、ドリフトが大きいという難点がありました。そんなことで、6軸のジャイロを使って再挑戦したいと考えていたのですが、とりあえずMPU-6050という6軸のジャイロセンサーを手に入れました。本当は M5Stack に採用されている MPU6886 が欲しかったのですが、...
多摩川の大丸用水堰の状況(2025年1月)「R4多摩川大丸床止設置他工事」
◆まえがき多摩川の大丸用水堰の工事の状況を見て来ました。ちなみにこの工事の昨年の様子は下記の記事をご覧ください。・多摩川の大丸用水堰の改築工事の状況(2024年7月)・多摩川の大丸用水堰の状況(2024年10月)◆概要過去記事で解説していますが、多摩川の大丸用水堰付近の防災工事として堰の撤去工事が昨年から行われており、今年(の渇水期)の工事では、府中側の堰の撤去と護岸の整備が行われます。以下、多摩川の左岸の是政...
◆まえがきものすごく久しぶりに三沢川分水路の話です。うちの近所の地下深くに三沢川分水路のトンネルがあって、その位置を示す中心点標識が地上にいくつか設置されています。その全体像は、三沢川分水路のカテゴリーにまとめていますが、今回の記事はそのNo.13標識の話です。ちなみに、この標識については2009年ごろに書いた、三沢川分水路 中心線標識 No9、No13発見 という記事で紹介しています。この標識は稲城中央公園...
◆まえがきXを見ていたら HACKさんが超音波洗浄機の出力波形をオシロで観察 されていて、それを見ると出力はバースト状に出ているようでした。これはちょっと意外な結果に感じました。そんなことで、うちにも小さな超音波洗浄機があるので、その出力波形がどうなっているか調べてみました。◆うちの超音波洗浄機CITIZEN の SW5800 という型番で、メガネ程度のサイズの物しか洗浄できませんが、あると何かと便利です。◆超音波セ...
◆まえがきおもちゃ修理の記事の続き、今回はタカラトミーのポケピース マイパッドというおもちゃ。電源が入らなくなって全く動かないという症状です。実はこれ、残念なことに修理出来なかったのですが、修理の過程でいろいろと情報が集まりました。その内容は、もし他の方が同じおもちゃを修理される際の参考になりそうです。そんなことで、情報を記事に整理して記録に残しておきたいと思います。◆外観メカニカルなボタンは一つだ...
◆まえがき先日開催されたおもちゃ病院で私が修理を担当したおもちゃの中で、他の方に参考になりそうな故障を紹介します。まずはタカラトミーの「ことばであそブック」で、症状は、時々ペンが反応しなくなるというものです。・外観ペンの先に小さなカメラが付いていて、キャラクターなどと一緒に印刷されている小さなドットパターンを読み取ることでインデックス情報を取得し、その名称などをしゃべるおもちゃです。似たような物と...
◆まえがきいろいろと忙しかったので久しぶりの記事の更新です。リアクションホイールを使った倒立をやりたくて 3軸ジャイロセンサー L3GD20を試してみたり していたのですが、やっとある程度の時間連続して倒立させることが出来るようになりました。・Xに投稿した動画このあいだから取り組んでいるリアクションホイールを使った倒立が何とか成功するようになってきた。Arduino NANOで制御してモーターは一般的なFA-130、...
◆まえがき以前の記事で ジャイロセンサーとサーボモーターを使った振り子電車(原理試作) の実験を行いました。最終的にはリアクションローターを使った倒立までやってみたいのですが、なかなか進んでいません。そんな状況なのですが、センサーの動作をもう少し正確に把握したかったので、手持ちの3軸ジャイロセンサーの L3GD20 を実際に動かして動作を詳しく確認してみます。ちなみに、ネットにはこのセンサーを動かし...
◆まえがき多摩川の大丸用水堰では改修工事が行われていますが、夏の出水期は工事が中止されます。そんなことで川の近くまで行って様子を見ることが出来るようになっています。その様子は下記の記事で紹介しました。 ・多摩川の大丸用水堰の改築工事の状況(2024年7月) ・多摩川の大丸用水堰の改築工事の状況(2024年7月) 追記その後は今年は特に動きが無さそうだったのですが、久しぶりに散歩がてら様子を見に行ってきました。◆10...
Raspberry Pi Pico 2 で0.96インチOLEDにマンデルブロ集合を表示
◆まえがき前の記事で Raspberry Pi Pico2 の性能測定を行いましたが、その結果によると Pi Pico に対して10倍くらい速くなっているようです。その速さを実感するため、以前やった「Arduinoで 0.96インチ モノクロ OLED (128x64) にマンデルブロ集合を描く」 のプログラムを Pi Pico 2 ように少し修正して動かしてみました。◆回路図SW1は表示の停止ボタンですが滅多に使わないので省略可能です。必要な時はジャンパー線で接続...
◆まえがきRaspberry Pi Pico2 を入手したので早速ベンチマークテストを行って性能を確認してみました。実行したのは、私のブログの定番になっている マンデルブロ集合の計算プログラム です。◆Raspberr Pi Pico 2Raspberry Pi Pico と全く同じボードサイズ、CPUはRP2350です。詳しい仕様はネットを探してください。◆マンデルブロベンチマークで測定Arduino IDE を使って動かし、プログラムの実行時間を測定することで性...
◆まえがき今年は9月になっても暑い日が続いたため、電力の需給も苦しい状況が続いたようです。電源周波数の監視データにもその様子が記録されていたので整理してみました。◆9月の時差の変化下記は9月の電源周波数の時差の変化をグラフにしたものです(24日まで)。なお、縦軸の絶対位置には誤差があります。・このグラフの意味電力の需給が苦しくなる(供給が追い付かなくなる)と電源周波数が低下し時差の値はマイナスに振れま...
ジャイロセンサーとサーボモーターを使った振り子電車(原理試作)
◆まえがき新しい取り組みを考えています。最終的にはジャイロセンサーを使い、慣性力を利用して倒立させたてみたいのですが解決が必要な項目がいっぱいあります。車輪を使った倒立振子なら以前作ったことがある のですが、今回やりたいのは支点を固定して倒立状態を維持する物です。そういう条件で倒立させた事例は世の中にいろいろ公開されていますが、そのままコピーしたのでは面白くありません。そんなことで、課題を順番...
◆まえがき以前の記事で東京電力桜ヶ丘線の鉄塔の接続状況を調べましたが、その送電線の鉄塔の No.60 から No.65 には長峰線の66kVの送電線が並架されていて、No.65 鉄塔の下にある長峰変電所に接続されていました。おそらく同変電所で 6.6kV に降圧して付近に配電しているのだと思います。この長峰変電所の電力は、稲城市の府中街道沿いにある稲城変電所から送られているらしいのですが、そこがどのような接続になっているのか興味...
タブレット (Wuawei MediaPad M3) のバッテリー交換
◆まえがき愛用の8.4インチタブレットの Huawei MediaPad M3 のバッテリーを交換したので、自分用のメモを兼ねて状況を記事にしておきます。◆症状気付いたら液晶の画面が本体から剥がれて浮き上がっていました。内蔵しているリチウムポリマー電池が膨らんで画面を持ち上げてしまったようです。夏の厚さで接着テープの接着力が弱くなったのも剥がれ易くなった原因でしょう。新しいタブレットを買っても良いのですが、アプリのインス...
◆まえがき前の記事では、アンパンマンのクレーンゲームを修理するためにY軸の駆動歯車をアルミの丸棒から削り出して作りました。金属歯車なので丈夫ですが、これを作るためには何かベースになる機械要素、例えば割り出し盤やフライス盤などを持っていないと大変だと思います。ところで、このおもちゃは世の中に大量に出回っていてよく同じ個所が壊れるようで、おもちゃ病院の修理事例も多く見かけます。そこで、全国のおもちゃ病院...
◆まえがきおもちゃ病院にアンパンマンのクレーンゲームが持ち込まれることが結構あります。症状で多いのがY軸の移動用ピニオンのギア割れで、私の記事だとこんな現象です。この歯車はモジュールが少し大きくて0.7なので手に入り難くて修理に苦労します。今後も同じ症状のおもちゃが入院してくる可能性が高いので、この歯車をまとめて作っておくことにしました。◆素材Φ7.7mmのアルミの丸棒を15mm程度の長さに切り、中央にΦ2の貫通穴...
◆まえがき今回のおもちゃ修理の記事の最終回、今回は「アンパンマン ころころメロディバス」です。修理としては簡単だったのですが、ケースを開けるのに苦労しました。ネットを検索するとその方法についての情報がいろいろ書かれていて大変参考になったのですが、その恩返しを兼ねてこのおもちゃのケースの開け方を中心に記事を書いておきます。◆外観あちこち動かすと楽しい音が出るおもちゃで、電源スイッチを入れても動き出す(...
◆まえがきおもちゃ修理の記事の2回目、今回は前輪が取れてしまったラジコンカーです。なお、簡単な修理なので手短に解説します。◆症状左前輪が取れています。本来の位置だとこうなります。上側のステアリング軸受けのカラーが取れています。赤矢印で示す部分の間で繋がっていたのが、強い力が加わったために破損したようです。◆修理分解する前は、接着剤で折れた部品をくっつけたのでは強度的に不安があるので「針金で縛るのが良さ...
おもちゃ修理、アンパンマン キラ★ピカ★いっしょにステージミュージックショー
◆まえがき先日開催された稲城市主催のおもちゃ病院で、私が修理を担当した事例を紹介します。なお、私はおもちゃ病院の開催日には参加出来なかったので、今回紹介する事例は後日修理を引き受けた物です。全部で3件の修理を紹介予定ですが、その1回目は「アンパンマン キラ★ピカ★いっしょにステージミュージックショー」です。◆外観と症状実際にはスタンドやマイクなどが付いているようですが、本体部分のみの入院です。29鍵盤のキ...
Nickelgrass さんの I2Cスキャナーのプログラム解析
◆まえがきそれ、やってみよう!さんのサイトに、「I2Cスキャナ」のアドレス変換したい という記事が書かれていて、解析希望ということだったのでプログラムを調べてみました。14ピンのAtiny用プログラムでAtmelStudioの環境でビルドするように作られています、残念ながら当方にその環境は無いので、実際にコンパイルしたりすることは出来ません。そんなことで、完全な解析は出来ませんが、ざっと見てみました。コードを見ると...
◆まえがき多摩川の大丸用水堰の改修工事の様子を追記しておきます。全体像は 前の記事で 紹介していますが、気になっていた点を再度7月13日に見てきたのでその様子を説明します。まずは右岸側です。◆旧用水堰取水ゲート上流で取水した水をどこで大丸用水の水路に流し込んでいるのか、はっきり判っていませんでした。前の記事を書いた段階では、水は「管理道路がUターンしている付近の地中を通って用水の沈砂池に注がれて...
◆まえがき多摩川の稲城市と府中市の間にある大丸用水堰で改築工事が行われています。工事は2021年より始まり、たぶん2025年まで続くようです。その工事が一段落して、これまで立ち入り禁止だった右岸の堤防に入れるようになったので様子を見て来ました。◆この工事の様子下記の記事(とそのリンク)に詳しく解説されています。・多摩川「大丸用水堰」撤去 右岸側で撤去進む 進捗状況2024.4 (俺の居場所さん)・多摩川緊急治水対...
東電PGの送電線、桜ヶ丘線の接続状況を確認(鉄塔No59~68)
◆まえがき東京電力の154kV送電線の桜ヶ丘線の接続状態の調査の後半です。前回の記事では鉄塔No.45~52を調べましたが、今回は鉄塔No.59~68です。なお、最後に簡単なまとめを書いておきました。◆経路マップと接続状態前回の記事の最後に掲載したものと同じ図です。(図をクリックで別窓に大きく表示)◆No.59ゴルフ場の多摩カントリークラブのコースの中に建っていて、この写真は隣のサッカー場から眺めたものです。遠くにNo.58が写...
東電PGの送電線、桜ヶ丘線の接続状況を確認(鉄塔No45~52)
◆まえがき近所の送電線をふと見たら、その径間が繋がっていない箇所があることに気付きました。具体的には、耐張碍子で張られている送電線の導体間を接続する線(ジャンパー線)が無いのです。私は電子工作をやっているので配線があれば電流が流れる経路を自然と目で追ってしまうのですが、当然接続されているはずのノード間が繋がっていないと、ものすごく気になってしまいます。そこには何か理由があるはずです。そんなことで調...
◆まえがき以前作った Arduinoを使ったミニグラインダー用コントローラー の制御ソフトを改版しました。・自作ミニルーターコントローラー左上が制御ボックス、右上はフットスイッチです。◆改版内容1)起動時の運転モードを、定パワーモード(CPモード)から定速度モード(CSモード)に変更。私は定速モードで使うことが多いのでデフォルトをCPモードに変更しました。2)CSモードの起動時にスローアップ機能を追加CSモー...
◆まえがきブレッドボード用のジャンパー線を保管しておくために、磁石式の吊り下げ保管器具を作りました。概要を Xにポスト したところ多くの方からいいねを頂いたので、詳しい構造などを記事で紹介したいと思います。◆外観こんな物を作る話です。先に最終形を紹介しておきます。◆これまでのジャンパーピンの保管方法・空きビンなどの挿して保管これまでは適当な容器に挿して保管していました。たぶんこれが一般的な保管...
Arduinoを使ってプラレールを定速運転(ソフト解説、性能測定編)
◆まえがき前の記事のハード解説編 に引き続き、今回はソフト解説と性能測定などを行います。◆ソフト20240603_PlaRail_ThomasV72.ino (BOM付きutf-8ファイル)DCブラシモーターの電機子誘導電圧測定による回転数測定、PWMによるパワー調整、PID制御による定速運転を行っています。詳しくは前の記事のリンク先を参照ください。◆画面表示車両の屋根に取り付けたOLEDに状態表示を行います。・起動直後プラレールの電源スイッ...
◆まえがき3月の初め頃に以下のような内容で Arduino を使ったプラレールのモーター制御の実験を行いました。・Arduino でプラレールを動かす、ON/OFFとPWM制御編・Arduino でプラレールを動かす、誘導電圧検出による速度のPID制御・Arduinoでプラレールを動かす、走行性能を測定これらの実験ではブレッドボードで動かしていたのですが、せっかくなので回路をプラレールの車両の中に組み込んでしまうことにしました。なお、制御の詳...
◆まえがきうちで使っているルビジウムオシレーターの較正を行いました。前回行ったのは2022年の5月 なので2年ぶりの較正です。◆構成方法と回路較正のやり方の詳細は以前の記事に書いていますが、GPS の 1PPS を基準に使い、ルビジウムオシレーターの 1PPS信号との位相の変化量を測定することでルビジウムの誤差を測定し、補正を行います。・回路図前回の記事に対し、C1, C2 の容量を変更しました。理由はミスカウントが発生し...
Arduino UNO R4 RTCのバッテリーバックアップ時の挙動
◆まえがきUNO R4 MINIMAのRTCで動かす時計はその後も順調に動いており、電源を切った状態でもバックアップ電池により時刻を刻み続けていることを確認しています。ただ、2~3日で1秒以上の遅れが出ている気がするので、ちょっと気になっています。時計の絶対精度については、この記事で説明したように 日差で0.2秒程度のズレに収まっているはずなのですが、調査は時計に電源が入っている状態で行っていて、バッテリーバックア...
◆まえがきArduino UNO R4 でプログラムを書いていたら、int のサイズが16ビットでは無く32ビットであることに気付きました。32ビット CPU なんだから当たり前なんですが、他の変数のサイズも気になったのでまとめて調べてみました。◆プログラムsizeof 関数で変数の型のバイト数を調べてプリントするだけのプログラムです。いつかまた使いたくなることがありそうなので、メモ代わりに掲載しておきます。// データ型毎のバイト数を出...
Arduino UNO R4 MINIMAで作る温度・電圧計付き時計
◆まえがき前回の記事で UNO R4の電源電圧が読めるようになり、前々回の記事では CPU内蔵の温度センサーの値が読める ようになりました。今回は、この2つの機能を RTCを使ったデジタル時計 に組み込むことにしました。◆回路図右上は UNO R4 MINIMA のボード内部の改造箇所で、RTCへ水晶を接続。更にバックアップバッテリーを接続しています。なお、これらの改造はしなくても、精度が下がったりするだけで...
◆まえがき前の記事で、Arduino UNO R4 のCPUチップ内蔵の温度計の値が読める ようになったので今回は電源電圧を測定してみます。ADコンバーターの入力と基準電圧にはいろいろな個所の電圧が接続出来るようになっています。今回はこの機能を使い、入力電圧に内部基準電圧の1.45Vを接続。基準電圧(フルスケール電圧)にボードの Vcc(5V)もしくは AREF(3.3V)を接続して測定を行います。こうすることで、内部基準電圧に対す...
Arduino UNO R4 のCPU内蔵温度センサーの値を読む
◆まえがきArduino UNO R4 MINIMA の CPU チップに内蔵されている温度センサ (TSN) の値を読み、OLED に値を表示するプログラムを作りました。UNO R4 の CPU である RA4M1 チップの温度センサと ADコンバーターの使い方を理解するための読み物としても面白いと思います。◆外観互換品のR4 MINIMA を使い、小さなブレッドボードを使って0.96インチの OLED を接続しました。なお、バックアップ電池などが付いていますが、今回の記事に...
◆まえがきオーブントースター(日立製、HMO-F100)を修理しました。症状としては、使用中に電源が切れて全く電源が入らなくなってしまったというものです。修理することでとりあえず使えるようなったのですが、温度過昇防止機能を本来の設計とは違ったものにしてしまったようです。そんなことで、推奨できる修理方法では無い可能性が高いのですが、一連の情報が何かのお役に立つかもしれないので、記事にまとめておきます。・外観...
◆まえがきArduino UNO R4 MINIMA(互換品)で時計を作る話の続きです。今回は、前の記事で宿題にしていた 時計の時刻合わせ機能を追加しました。UNO R4 MINIMA の RTC で時計を作る方法はあちこちに事例の紹介がありますが、時刻合わせの方法として、ソースコードに埋め込まれた時刻を使用、あるいはコンパイル時の時刻を使用するものが多いようです。RTCの動作確認ならそれで良いのでしょうが、時計の時刻を合わせるためには...
◆まえがきArduino UNO R4 の RTC についていろいろ調べて来ましたが、そのまとめとして OLED の画面に時計を表示する物を作ってみました。本当は、市販のデジタル時計のように、ボタン操作で時刻の設定が出来るようにしたかったのですが、今回は最小限の機能の物を作ることにしました。時計の機能としては最小限の物ですが、これまでの記事でいろいろ検討してきた RTC のクロックソースを簡単に切り替えることが出来るようにしてあ...
◆まえがき3月末開催のおもちゃ病院の修理事例紹介の最終回、今回はR/Cショベルカー RT-01(EXT)の修理です。修理内容としては、ラジコンのコントローラーのアンテナが取れたというものです。◆外観この写真は修理後なのでアンテナが付いていますが、緑矢印部にあるアンテナ無くなってしまったので修理して欲しいという依頼です。同時に、ラジコンの感度が悪いというコメントも付いています。◆分解に手こずった修理のためにはコントロ...
◆まえがきおもちゃ修理の話の2回目、今回は「すみっこぐらしパソコン」というおもちゃのノートパソコンです。症状はマウスが動かないというもの。いつまで存在するか判りませんが、この商品のメーカー(SEGA)のサイト→ すみっこ暮らしパソコンのページ◆外観パソコンの画面を開いた写真を撮り忘れました。液晶画面は小さいですがフルキー付きのノートパソコンです。大昔のパソコンに比べたら、あらゆる性能が上回っていそうです。本...
◆まえがき先日開催された稲城市主催のおもちゃ病院で、私が担当したおもちゃの修理の事例を紹介します。最初はジャイロコプターです。症状はリモコン操作を受け付けないというもので、外れてしまった部品も添付されていました。◆外観赤外線ヘリコプター (GYRO FALCON III) ジャイロファルコン3という名前です。二重反転プロペラのラジコンヘリです。ジャイロという名前が付いているのは、たぶんローターのピッチをジャイロ効果を...
Arduino UNO R4 のRTCの誤差を限界まで補正(内蔵CRオシレーター)
◆まえがきArduino UNO R4 のRTCの話をしつこく続けます。前回は 外付けした水晶の周波数を調整 することでRTCの誤差を補正しました。補正の効果は素晴らしいのですが、ハードの改造が必要なので実際にやるのは大変です。RTC の時刻源である LOCO の周波数を精密に調整出来れば、ハード改造無しで対策出来るのですが、トリムレジスタの調整感度は 3.77%/LSBとものすごく粗く、これでは精密な調整は出来ません。そん...
Arduino UNO R4のRTC、外部水晶の周波数を補正
◆まえがき前の記事では RTCのクロックソースを外部水晶に切替え ましたが、今回はその水晶に補正を行って更に精度を上げてみます。◆追加したRTC用の水晶チップの7-9ピンにはんだ付けしました。R4と互換性のあるボードには、RTC用の水晶が最初から実装されている物があるようなので、そういう物を使えばこんな面倒なことはやらなくても済むと思います。ところで、話が少し脱線しますが、CPUチップ(RA4M1)のマニュアルでは...
Arduino UNO R4のRTC、クロックソース切替と精度測定
◆まえがきプラレールいじりをやっていたので中断していましたが、再び Arduino UNO R4 の話です。中断前の最後の記事では、内蔵クロックの周波数を調整してみました 。その結果で一番残念だったのがRTCの時刻源として使われているLOCO(チップ内蔵のCRオシレーター)の誤差がとても大きかったことです。詳しくは前の記事を見て頂くとして、対策としては外部に32.768kHzの水晶を外付けするしか無さそうなので実際にやってみま...
◆まえがきプラレールいじりも 前回の記事の速度のPID制御 で一段落したので、途中で取得したデーターを整理して特性などを再確認してみたいと思います。◆誘導電圧とモーター回転数の関係モーターの通電を短時間止め、その間に回転子から発生する誘導電圧を測定することでモーターの回転数を推定しています。そのためには誘導電圧と回転数の関係を把握しておく必要があるので、実際に測定を行いました。結果は以下の通り...
Arduino でプラレールを動かす、誘導電圧検出による速度PID制御
◆まえがきプラレールいじりの話の続きです。前回は単純なON/OFFとPWM制御を行い、Arduinoからモーターパワーを調整する機能の動作確認を行いました。この記事ではこれを発展させ、モーターの電機子誘導電圧を検出して回転速度を検出し、PID制御により、指定した速度で走行できるようにしてみます。・走行している様子一定の速度になるようにパワーを自動調整しているので、上り坂でも平坦路と同じスピードで上ります。◆回路図(ク...
Arduino でプラレールを動かす、ON/OFFとPWM制御編
◆まえがきこのところソフトばかりいじっていたので、物理的に動く物を触りたくなってきました。ということで、前からやってみたかったプラレールのモーターを Arduino で制御、というのを実際に試してみました。◆素材新しく買うのは勿体無いので、ハードオフで中古を買ってきました。プラレールのジャンク箱で、車両は一両で100円、レールは5本で100円という価格で売られていました。そこで、新幹線1編成(3両)と曲線レール8本に...
Arduino UNO R4 の内蔵クロックの周波数をトリムレジスタで調整
◆まえがきArduino UNO R4 MINIMA の記事がまだ続きます。前回の記事では UNO R4 のクロックを IOピンに出して周波数を正確に測定 出来るようになりました。そうやって測定してみると、UNO R4 のクロック周波数の誤差はかなり大きいことが判りました。UNO R4 のクロック発生回路に水晶やセラミック振動子は使われておらず、チップに内蔵されたCRオシレーターなので仕方ないのですが、もう少し何とかしたくなります。この...
Arduino UNO R4 のクロックを IOピンに出して周波数を測定
◆まえがき前の記事で、CPUのレジスタの設定方法を理解した のでその使用例として、チップのクロックをIOピンに出す設定を行ってみます。実はこれをやりたかったので、レジスタの操作方法を調べていました。◆効果クロックの信号をIOピンに出せば、周波数カウンタを使った周波数測定が可能になるので、その誤差を正確に測定することが可能となります。また、いろいろな信号源として使えるので便利だと思います。◆CLKOUT信号マニ...
◆まえがきArduino UNO R4 いじりの話の3回目。前回は アナログポートの挙動を詳しく調査 しましたが、今回はCPUのレジスタの操作方法についてまとめます。CPUのIO機能の細かい設定を行うには、内部の各種レジスタを操作する必要があります。ソフトからはレジスタの名前でアクセスする訳ですが、その指定方法が UNO R3 とは少し違っていたので、そのあたりを整理しておきたいと思います。なお、C言語をちゃんと習った方に...
Arduino UNO R4 の調査、ADCの入力特性を再調査
◆まえがき前の記事に Arduino UNO R4 のアナログ入力特性 というのを書いて、UNO R4のアナログ入力はゼロボルト付近から使えるので素晴らしいと褒めたばかりなのですが、その記事への居酒屋ガレージ日記(JH3DBO)さんからのコメント で「入力に直列に入れた抵抗の値を変えた時の挙動を調べておいた方が良い」とのアドバイスを頂きました。確かにその通りなので実際に測定してみたところ、予想外の挙動が現れました。...
◆まえがきArduino UNO R4 の性能の調査の2回目、前回はCPUの実行速度を測定しましたが、今回はアナログ入力の特性を調べます。ボードはR4 MINIMA の互換品で調べましたが、実質的にはルネサスの RA4M1 のADC特性を測定していることになると思います。・調査したチップチップのマーキングは R7FA4M1AB3CFM でロット番号?は222AZ00 です。格安の互換ボードに搭載されていたチップなので本物かどうか判断出来ません。真贋判定できる...
Arduino UNO R4 MINIMAの性能を測定してみた
◆まえがき遅まきながら Arduino UNO R4 MINIMA を買いました。買ったと言っても中華な互換品なのであまり偉そうな顔は出来ないのですが、いじってみるとこの CPU は面白いです。そんなことで、私なりに気になった部分を調べてみたいと思います。なお、この調査はまだ続いているのですが、とりあえず現時点で判っていることを順に記事でまとめて行きたいと思います。初回の記事は CPU の速度測定です。◆調査した基板Arduino UNO R4 ...
◆まえがきこのところ取り組んでいたダイレクトコンバージョン方式のJJY受信機が完成しました。完成と言っても、ブレッドボードで動いているだけでまだまだ改良したいところが多いのですが、とりあえずJJYの受信は出来ているので現状を公開します。◆回路図(クリックで別窓に拡大)JJYの40kHzの信号を、U1,U2で高周波増幅。トランス式のDBMで局発の40.5kHzと混合して0.5kHzと80.5kHzの出力を作成。U31の2次のLPFで0.5kHzの成分だけ...
DBMのトランスにコモンモードチョークコイルを使う (JJY受信機)
◆まえがき自作JJY受信機のローカルオシレーターに使う水晶は何とかなったので、次はダブルバランスドミキサー(以下DBMと記します)に使うトランスを調達します。トランス式のDBMなんて使わなくても半導体のDBMチップ、あるいは普通の周波数変換回路を使えば良いのですが、以前からトランスを使ったDBMを作ってみたいと思っていたのでチャレンジすることにしました。◆トランスを使ったダブルバランスドミキサ回路以下のようになり...
時計用の水晶をトリミングして周波数を上げる(JJY受信機作り)
◆まえがきJJYの受信機を作りたくてあれこれやっているのですが、なかなか完成しません。全部終わったら記事にしようと思っていたのですが、何時になるか判らなくなってきました。そんなことで、面白そうな話を先行して順に紹介していくことにしました。最初の記事は時計用水晶の共振周波数調整(変更)です。◆どうやってJJYを受信するかうちは東京なので、福島県から送信されている40kHzのJJYを受信することになります。一番手っ取...
◆まえがき前の記事と同じ手を使って、オシロスコープの画面に「お城」と表示するプログラムを作りました。オシロの画面を使ったネタとしては、Xの @dydt_Naoさんの下記が有名だと思いますが、A. クリスマスケーキ お城の画面にデコレーションケーキを表示させ、クリスマス計器と呼ぶ。 https://twitter.com/dydt_Nao/status/1606577652038799360B. お城 お城の天守閣の画像を表示 https://x.com/dydt_Nao/status/1551514...
2024年もよろしくお願い致します(オシロの画面で賀正、2024)
◆まえがきお正月の記事におめでたいものを出したいのですが、特にネタも無いので今年はパスしようかと思っていました。ただ、以前の正月の出し物を見ていたら、2021年の正月のオシロの画面から、謹賀新年という記事に目が留まり、これをもう少しアレンジすれば今年の出し物として使えそうです。そんなことで1月1日の午後からちょとづつプログラムの修正作業を始めたのですが、夕方になって平成6年能登大震災が発生。当地では全く影...
◆まえがき久しぶりの記事の更新です。12月16日に開催された稲城市主催のおもちゃ病院で、当日の修理が難しかったために持ち帰ったおもちゃの修理を紹介します。◆音の出る絵本 1ページと2ページのボタンを押しても音が出会ないという症状です。なおボタンは表紙(0ページ)から6ページ目までの7つあり、他のページは正常に音が出ます。Φ10程度の穴の奥にメンブレンスイッチが付いていて、そこを押すとそのページの音楽が流れる仕掛...
ダイソーの「5000mAhモバイルバッテリー」の特性を測ってみた
◆まえがきダイソーの5000mAhのモバイルバッテリーを買ったので特性を測定してみました。なお、型番はHD-MB5000TABK-PPで価格は税込770円。充電コネクタはマイクロUSBとUSB-Cの2つ、出力コネクタはUSB-Aが一つの物です。◆外観パッケージの表側・裏側・裏面の表示安心のPSEマーク付き。容量:5000mAhというのはバッテリーの容量のことなので、USBから出力出来る電流容量は、変換効率 x 5000 x 3.7 / 5、つまり 変換効率 x 3700mAhに...
ユニクロのラウンドミニショルダーバッグ用のインナーシェルを作る
◆まえがきユニクロのラウンドミニショルダーバッグを使っているのですが、中央に小さな重い物を入れたりすると、全体がV字型に変形してしまうのが残念です。ということで、中敷きを入れて変形を防止してやることにしました。・ユニクロのラウンドミニショルダーバッグ底のマチ?の部分にはループ状の折り返しが入っていて、型崩れし難い作りになっているのですが、それでも限界はあります。◆試作底にプラスチックの板(PP板)を入...
◆まえがきArduinoを使った簡単な電圧ロガーを紹介します。これは、前の記事のハンディクリーナーの充電器の特性測定に使った物です。ちなみに、このところ忙しくて手記事の更新が停滞していますが、顔つなぎを兼ねて小ネタを投稿しておきます。◆仕様ArduinoのADコンバーターを使って電圧を測定し、その結果をシリアルに流しているだけの物です。CPU内蔵のADコンバーターなので10ビットの分解能しかありません。シリアルに流したデ...
◆まえがきハンディクリーナーを外付けした鉛バッテリーで使えるようにして、便利に使っているのですが、その充電が面倒です。実験用の安定化電源を使い、ミノムシクリップで接続して充電しているのですが、ちょっと面倒です。そんなことで、専用の充電器を作ることにしました。・ハンディクリーナーブラックアンドデッカーのハンドクリーナーを外付けバッテリーで使えるように改造した物です。◆回路の検討簡単に作るために、手元に...
Make Faire Tokyo2023 (MFTokyo2023) に行ってきた
◆まえがき東京ビッグサイトで開催された Maker Fair Tokyo 2023 の初日(2023/10/14)に行ってきたので写真を見ながら振り返ってみます。◆会場前・でっかいノコギリコロナでいろんなイベントが中止されていたので、これを見るのは久しぶりです。この作品の作者の方は去年の7月に亡くなられたそうなので、追悼として写真を撮りました。ちなみに、周辺の木が大きくなったため根元が見え難くなってきました。・会場の看板・...
◆まえがきArduino のLOLシールドを使ってLED名札を作ってみました。今週末にMake Faire Tokyo 2023 が久しぶりに開催されるので、会場内で首からぶら下げてみようかと思います。参考:Arduino用LOLシールドキット、組み立て編、Arduino用LOLシールドキット、動作テスト編◆回路図本来はArduino UNO に挿して使う物ですが、それでは厚くてケースに入らなかったので、Arduino NANO に変更しました。図中にも記載していますが、LOLシー...
TRW 8543というマーキングのICの素性をBardに尋ねた結果です。電源と言ったり、ロジックと言ったり、マイクロプロセッサと言ったりまちまちでした。...
◆まえがき今年の夏に集めたタマムシの羽根を使ってタマムシの羽根のスマホケースを作りました。これ、3年前から毎年やっている作業で、毎年少しずつ改良(改悪?)している物です。ちなみに過去の作品は下記の記事参照ください。・2021年:玉虫厨子にインスパイアされてタマムシのスマホケースを作った・2022年:タマムシの羽根のスマホケースの製作、2022年版◆製作過程やってることは以前の記事とほとんど同じなので、細かい説明...
ArduinoでTimer1を使ってバーストパルスを発生させる
◆まえがき前の記事で Arduino を使ってミニグラインダーのコントローラーを作りました。このプログラムで重要な役目をはたしたのが、PWM の波形を正確なタイミングでON/OFFさせるために作った Timer1 の割り込み処理ルーチンです。いわゆるバーストPWM波を発生させた訳ですが、このルーチンはいろいろなことに使えそうです。そういうことで、このバーストPWM波形の生成の部分を抜き出して紹介したいと思います。たぶん後で何かの役...
◆まえがきこのところ取り組んでいるミニグラインダー(ミニリューター、ミニルーター、ネイルグラインダー)用のコントローラー製作が終わったので、その内容を紹介します。詳しい動作原理などは前の記事も参照ください。なお、この記事ではソフトなどの細かい解説までは難しいので、そのあたりは(たぶん)別途記事で解説します。◆回路図(図をクリックで別窓に拡大)前の記事とほとんど同じですが、基板を外せるようにコネクタを...
◆まえがきDCブラシモーターを使ったミニグラインダー(リューター)の速度制御が上手く行くようになったのでその内容を紹介します。いつもだったら、開発の経緯を順に記事にして行くのですが、今回はいきなり(ほぼ)完成状態の回路とソフトの紹介から入ります。・ブラシモーターを使ったツール今回は写真の上側のミニグラインダー(ミニリューター)を制御してみます。ちなみにこれ、DC16Vで27000rpmで廻ります。◆背景と原理世の...
◆まえがき先日 (2023/8/19) 開催された地元自治体開催のおもちゃ病院で私が担当した物から、電気関係の故障修理を紹介します。◆電池の接触不良電源が入らないという症状で、電池の液漏れが原因かも?ということで持ち込まれたおもちゃです。・外観確かに液漏れに伴う汚れがいっぱい付着していたのですが、クリーニングしても電源が入りません。よく調べると電池のプラスの接点が接触していませんでした。・プラス端子が接触してい...
◆まえがき前の記事でやったArduinoを使った磁気浮遊を少し改良したので紹介します。ちなみに、もっと安定な物にしたかったのですが、これ以上は改良できなかったのであきらめました。◆浮遊体帯の改良浮遊状態が安定し難い原因として、磁石の先端が横方向に振れた時に中央に戻す力、つまりセンターリング力が弱いことが考えられました。その原因としては、磁石の先端が平坦なので磁界分布も平坦に近くなっているのが良くないのでは...
◆まえがき以前からやってみたかった磁界を使った物体の吊り下げの実験をやってみました。まだまだ改良したい点が多いのですが、とりあえず現在の状態をまとめて公開します。◆動画釣り上げ方式の磁気浮上が上手くいった。オシロの画面はコイル電流波形。コイルはリレーを分解、ホール素子もDVDのモーターを分解して入手。Arduinoで制御し、磁界検出の閾値をコイル通電時に少しシフトすることで安定域が拡大出来た。 pic.twitter.com...
◆まえがきいろいろ取り組んできたBLDCモーターいじりの総集編です。ArduinoとESCを使った駆動回路が完成したので、実用的な物としてハードディスクのスピンドルを使ったグラインダーを作ります。非力なモーターなので、小物のバリ取りや小径ドリルの研磨くらいしか出来ませんが、コンパクトで使い易く、またHDDのスピンドルは精度が高いので、高品質な研磨が可能になるはずです。◆外観・全体・3.5インチHDDのサイズの中に駆動回路...
ArduinoとESCを使ってセンサーレスBLDCモーターを駆動-その2
◆まえがき前の記事をちょっと改良しました。内容としてはモーターの回転(正確にはコイル電圧変化)を検出していたオペアンプを削除し、その機能をCPUに内蔵されているコンパレーターで行うようにしました。また、モーターの極数をジャンパーピンで選択できるように機能追加しました。◆回路オペアンプが無くなったのでちょっとすっきりしました。D2, 3, 4 のジャンパーがモーターの極数選択で、表に示すように2極から16極のモータ...
ArduinoとESCを使ってセンサーレスBLDCモーターを駆動
◆まえがきこのところブラシレスモーターをArduinoを使ってあれこれ動かしていますが、本格的にやるにはESCを使った方が簡単なことに気付きました。そんなことで、AliExpeessにオーダーしておいたのが先日届いたので早速動かしてみました。◆購入したESC容量30AのESCが送料入れて何と600円台でした。パワーFETや制御回路などを自分で集めて作ったら、とてもこんな値段では作れません。それに内蔵しているファームに相当のノウハウが...
◆まえがき先日、ArduinoでセンサーレスDCモーターを廻すという記事でHDDのスピンドルのBLDCモーターを廻しましたがプログラムを改良したので記録を兼ねて記事で紹介します。◆回路図と外観前の記事とほとんど同じものですが再掲しておきます。◆プログラム現時点の最新バージョンで。Arduino UNO(NANO)で動作確認済。拡張子を.inoに要変更。20230624_HddGrinder8.txt (BOM付きUTF-8ファイル下記は6Phase(磁気角で1回転)内で位相遅...
Arduino UNO (ATmega328P) のアナログコンパレーターの使い方-2
◆まえがき前回に引き続きArduino(ATmega328P)のアナログコンパレーターの使い方の話です。前回はメインルーチンからポーリングでコンパレーターの状態を読みましたが、今回は割り込みで読んでみます。◆回路図前回と同じですが、この回路を前提にしてプログラムの動作確認を行います。外観◆事例-3 コンパレーターの出力の変化で割り込みACIS0とACIS1を'0'に設定し、コンパレーターの室力に変化があった場合に割り込みを発生させ...
Arduino UNO (ATmega328P) のアナログコンパレーターの使い方-1
◆まえがきArduinoでセンサーレスDCモーターを廻した時に、回路を簡単にするために役立ったのが、CPUに内蔵されているアナログコンパレーターです。このコンパレーターはArduinoの標準的な関数からサポートされていないので、レジスタの直接操作が必要になります。つまりCPUのデーターシートを良く読まないといけないのですが、この作業が結構面倒臭いです。ということで代表的な機能について使用例としてまとめてみました。◆データ...
◆まえがき最近HDDのスピンドルなどのブラシレスDCモーターの駆動実験をいろいろやっているのですが(例えばこれ)、同期モーターとして動かしているだけで、本来の性能で動かせてはいませんでした。ブラシレスDCモーターのパワーをフルに引き出すためには、回転中の磁極の位置を検出して最適なタイミングで通電を制御する必要があるのですが、高度な制御が必要なので専用のICを使う、あるいはESCなどの専用のモジュールのが一般的...
◆まえがきかなり前にAmazonで買った安物のノギスの電池がすぐに空になるので、外部の単三電池で動かすように改造しました。それをツイッターで紹介すると、単に電源スイッチを付ければ良かったのでは?という指摘をいくつか頂きました。言われてみると確かにその通りで、余分な電池を背負わせないで良いので使い易いはずです。ただ、新たに電源スイッチを取り付けるのはちょっと面倒な工作が必要になります。ということで、既存の...
◆まえがき安物のデジタルノギスを使っているのですが、半年くらいで表示が点滅し始めて電池切れになってしまいます。そのまま使うのも不安なので新しい電池に交換するのですがそれが面倒臭いです。電池はLR44なので値段は安いのですが、そもそもノギスを使う頻度が少ないので、使おうと思ったら電池切れになっている場合が多くて何とかしたくなりました。そんなことで、ノギスの電源を外付けした単三電池から供給してやることにし...
◆まえがき以前DVDのスピンドルモーターを低速回転させましたが、回転速度に少しムラがあるのが気になっていました。セルシンを作った時も回転ムラの問題がありましたが、この時のモーターは3相(3ポール)のコイルに対して磁石は1対。つまり1回転の中で磁気的にロックされるポジションは1つしか無いので、まあ仕方ないかなという感じです。一方で、このDVDのモーターは1回転で磁気的にロックされる位置が6箇所あります。つまりより滑...
◆まえがき以前フレキアーム付きのLEDルーペを作って便利に使っているのですが、その電源スイッチの調子が悪くて中途半端な明るさでしか光らないことが多くなってきました。・LED照明付きルーペ細かい物を見るのに重宝しています。スイッチはオルタネートのプッシュスイッチで、何度か操作を繰り返すと回復するのですが、毎回そんなことやってられません。・全体の外観LEDの数を増やしたりDCDCコンバーターを入れたりしているので、...
◆まえがき前回の記事に引き続きSMD部品のマーキングから型番を特定してみます。◆今回の対象部品 マーキングとパッケージは、左から22H (SOT-23, 0.95mmピッチ)、YB(SOT-523, 0.5mmピッチ)、36 86 (SOT-89, 1.5mmピッチ)です。以下順番に調べた結果です。◆22H・検索Marking SMDのサイトで22を調べると、SOT-23パッケージだとUTCの22Vのツェナーダイオードが該当します。しかし22Hというマーキングはヒットしません。Googleの...
◆まえがき部品箱に型番が判らないチップ部品が増えてきたので整理を始めました。チップ部品なのでメーカーや型番の表示は無く、簡単なマーキング表示だけの物が多いのですが、そのマーキング文字から型番を特定する作業を行ってみました。種類が多いので少しずつその様子を紹介したいと思います。今回はその1です。なお、記事に取り上げた部品のほとんどはMFT2018の秋月のブースで売られていたお楽しみ袋に入っていた物だったと思...
◆まえがき久しぶりの記事の更新です。前に作ったLED曳光弾では弾丸が光りっぱなしでしたが、その発展形として飛行中に点滅する曳光弾を作ってみます。その準備として前回の記事で点滅回路の検討が終わっているので、いよいよ実際にコイルガンの弾丸に組み込んで発射実験を行います。◆回路図L1で発射コイルの磁界を使って発電し、D1を経由してC1に充電。Q1, Q2で構成する弛張発振回路を動かしています。LEDは表面実装用の1Wクラスの...
◆まえがき少し前にコイルガン用のLED曳光弾を作りましたが、このLEDを高速で点滅させることが出来れば弾道が点線に見えるはずです。点滅させる回路は小さな弾丸の中に入れなかればいけないので、出来るだけ簡単なものにする必要があります。そうなるとトランジスタ2個で作る弛張発振回路が良さそうです。そんなことを考えて、具体的な回路の検討を始めてみました。◆弛張発振回路ネットにいろいろ解説があるのですが、読んでみると...
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◆まえがき前回の記事では micros()の時間精度を測定してみましたが、この micros() が返す値は Arduino UNO の場合は Timer0 割込みを使って作られています。つまり、時間を監視するプログラムが裏で走っているのですが、この割り込み処理の期間はユーザープログラムの実行が止まってしまいます。もちろん止まるのは短い時間なのですが、ユーザーから見るとOSジッタが発生しているように見えると思います。このあたりの...
◆まえがきブログのコメントで、Arduino NANOのmicros()で時間を測ると誤差が大きい という情報を頂きました。その前のコメントにもお返事しているのですが、私は Arduino NANO のクロックは水晶オシレーターが使われているので思っていたので、「誤差は 10ppm 以内に入っているはず」などとレスポンスしていました。Arduino UNO のクロックにセラロックが使われているのは有名な話ですが、NANO には水晶が使われていると思っ...
◆まえがきタニタの体組成率計 BL-332L を昨年の夏頃から使っているのですが、冬になると足裏が乾燥してくるせいか、正常に測定出来なくてエラーになる(測定結果が5%になる)頻度が高くなってほとんど使い物にならなくなりました。取説を読むと、そういう時は「足裏を濡らしてから測る」と書かれていますが、そんな面倒なことやりたくありません。ちなみに、オムロンの体組成計ならそんなことしなくても測定出来るので、このタニタ...
◆まえがきトランジスタのアバランシェブレークダウンを使った 高速パルス発生回路 を使ってオシロのプローブの応答特性を測定してみました。◆測定方法パルス発生器からの信号を同軸ケーブルの先で50Ωの抵抗で終端し、その両端の波形をオシロで観察しました。オシロはRIGOL DS1054Z(100MHz改造機、サンプリング速度1GHz)を使いました。もっと高速なアナログオシロも持っているのですが、デジタル機の方が波形の記録が楽な...
◆まえがきアバランシェブレークダウンを利用した高速パルス発生回路 が出来たので、これを使ってオシロの立ち上り時間の測定を行ってみました。測ったのはテクトロのアナログオシロの2465Bと、RIGOLのDS1054Z(100MHz改造機)です。DS1054Zの測定は以前に行っているのですが、同じことを新しく作ったパルス発生器でもやってみました。◆周波数帯域の計算式立ち上がり時間から帯域幅を求めるには、帯域幅 = 0.35/立ち上がり時...
◆まえがき以前の記事で紹介した アバランシェブレークダウンを利用した高速パルス発生回路 をケースに入れていつでも使える状態にしました。◆回路図以前の記事の回路のままで問題無く動くのですが、小さなケースに入れたかったのでいくつか変更しています。・Q1のコレクタ側から行っていた同軸線の充電を、反対側から行うようにしました。こうすると最短距離で配線を行う必要があるQ1周辺の部品が減るので配線が少し楽に...
◆まえがき携帯充電器の中に入っているスイッチングトランスを利用した高電圧発生回路の話の続編です。前回の記事では タイマーICの555を使って昇圧 を行いました。この回路は駆動条件の自由度が高いのですが、出力電圧は安定化されていません。555にフィードバックを掛けて電圧を安定化させる手がありますが、オペアンプを使うので回路が複雑になってしまいます。例えば昔に、ガイガーミューラー管用の電源を作ったこと...
◆まえがき前の記事で、重要な役割を果たしたのが高電圧を発生させるDCDCコンバーターです。こういう電源を持っていると、高電圧が必要な実験をやりたい時に便利だと思います。また、手に入り易い部品を使っているので作り易いです。そんなことで、この記事でその回路の内容を詳しく解説したいと思います。◆トランス式のフライバックコンバーターで作る高い電圧を発生させたい場合、昇圧コンバーターを使うことになりますが、数百ボ...
◆まえがき新しいオシロを買ったのでその応答速度を確認するために、立ち上がり時間の短いパルスジェネレーターを作りました。なお、基本的な回路は以前の記事に書いたものと同じです。測定結果は前の記事の後ろの方に書いていますが、その時使ったパルスの発生回路はバラックで組み上げた物で恒久的に使えるような物ではありませんでした。特にその電源部はファンクションジェネレーターの出力を昇圧する方式なので、動かすために...
◆まえがき愛用しているアナログオシロ(テクトロ 2465B)がたまに立ち上がらないことがあるので、デジタルオシロを買うことにしました。どの機種にするか迷ったのですが、価格が手ごろで割と性能の良い RIGOLの1054Z (50MHz, 4ch) の中古を購入しました。そのままでも充分に使えたのですが、ファームのアップデートと100MHz化改造をやったのでそのあたりの状況を記録をかねて記事にしておきます。(記事の写真はクリックすると別窓...
◆まえがき6軸ジャイロのMPU-6050をいじっているのですが、前の記事でジャイロの割り込み信号の使い方が確認出来たので今回はリアクションホイールを使った倒立の実験を行います。ちなみに、リアクションホイールを使った倒立は、去年の11月に3軸ジャイロで行っているのですが、その時はジャイロのドリフトが大いために数分間しか倒立姿勢を維持できませんでした。MPU-6050らDMP(Digital Motion Processor)が付いているので、重力...
◆まえがき前の記事で6軸ジャイロのMPU-6050の使い方が判った(ような気がする)ので、今回は検出した姿勢をOLEDの画面にグラフィックに表示させてみます。なお、表示には0.96インチ(128x64画素)のOLEDを使いたかったのですが、RAMが足らなかったので128x32画素の物に変更しました。◆回路図センサーのMPU-6050とOLEDをI2Cで接続しただけです。数時間連続で動かすとフリーズすることがあったので、電源にC1、C2のパスコンを入れま...
◆まえがき久しぶりに電子工作ネタです。去年の11月頃にリアクションホイールで倒立、基本バージョン完成という記事を書いたのですが、この時使ったのは3軸のジャイロだったので、ドリフトが大きいという難点がありました。そんなことで、6軸のジャイロを使って再挑戦したいと考えていたのですが、とりあえずMPU-6050という6軸のジャイロセンサーを手に入れました。本当は M5Stack に採用されている MPU6886 が欲しかったのですが、...
◆まえがき多摩川の大丸用水堰の工事の状況を見て来ました。ちなみにこの工事の昨年の様子は下記の記事をご覧ください。・多摩川の大丸用水堰の改築工事の状況(2024年7月)・多摩川の大丸用水堰の状況(2024年10月)◆概要過去記事で解説していますが、多摩川の大丸用水堰付近の防災工事として堰の撤去工事が昨年から行われており、今年(の渇水期)の工事では、府中側の堰の撤去と護岸の整備が行われます。以下、多摩川の左岸の是政...
◆まえがきものすごく久しぶりに三沢川分水路の話です。うちの近所の地下深くに三沢川分水路のトンネルがあって、その位置を示す中心点標識が地上にいくつか設置されています。その全体像は、三沢川分水路のカテゴリーにまとめていますが、今回の記事はそのNo.13標識の話です。ちなみに、この標識については2009年ごろに書いた、三沢川分水路 中心線標識 No9、No13発見 という記事で紹介しています。この標識は稲城中央公園...
◆まえがきXを見ていたら HACKさんが超音波洗浄機の出力波形をオシロで観察 されていて、それを見ると出力はバースト状に出ているようでした。これはちょっと意外な結果に感じました。そんなことで、うちにも小さな超音波洗浄機があるので、その出力波形がどうなっているか調べてみました。◆うちの超音波洗浄機CITIZEN の SW5800 という型番で、メガネ程度のサイズの物しか洗浄できませんが、あると何かと便利です。◆超音波セ...
◆まえがきおもちゃ修理の記事の続き、今回はタカラトミーのポケピース マイパッドというおもちゃ。電源が入らなくなって全く動かないという症状です。実はこれ、残念なことに修理出来なかったのですが、修理の過程でいろいろと情報が集まりました。その内容は、もし他の方が同じおもちゃを修理される際の参考になりそうです。そんなことで、情報を記事に整理して記録に残しておきたいと思います。◆外観メカニカルなボタンは一つだ...
◆まえがき先日開催されたおもちゃ病院で私が修理を担当したおもちゃの中で、他の方に参考になりそうな故障を紹介します。まずはタカラトミーの「ことばであそブック」で、症状は、時々ペンが反応しなくなるというものです。・外観ペンの先に小さなカメラが付いていて、キャラクターなどと一緒に印刷されている小さなドットパターンを読み取ることでインデックス情報を取得し、その名称などをしゃべるおもちゃです。似たような物と...
◆まえがきいろいろと忙しかったので久しぶりの記事の更新です。リアクションホイールを使った倒立をやりたくて 3軸ジャイロセンサー L3GD20を試してみたり していたのですが、やっとある程度の時間連続して倒立させることが出来るようになりました。・Xに投稿した動画このあいだから取り組んでいるリアクションホイールを使った倒立が何とか成功するようになってきた。Arduino NANOで制御してモーターは一般的なFA-130、...
◆まえがき以前の記事で ジャイロセンサーとサーボモーターを使った振り子電車(原理試作) の実験を行いました。最終的にはリアクションローターを使った倒立までやってみたいのですが、なかなか進んでいません。そんな状況なのですが、センサーの動作をもう少し正確に把握したかったので、手持ちの3軸ジャイロセンサーの L3GD20 を実際に動かして動作を詳しく確認してみます。ちなみに、ネットにはこのセンサーを動かし...
◆まえがき前の記事で、Arduino UNO R4 のCPUチップ内蔵の温度計の値が読める ようになったので今回は電源電圧を測定してみます。ADコンバーターの入力と基準電圧にはいろいろな個所の電圧が接続出来るようになっています。今回はこの機能を使い、入力電圧に内部基準電圧の1.45Vを接続。基準電圧(フルスケール電圧)にボードの Vcc(5V)もしくは AREF(3.3V)を接続して測定を行います。こうすることで、内部基準電圧に対す...
◆まえがきArduino UNO R4 MINIMA の CPU チップに内蔵されている温度センサ (TSN) の値を読み、OLED に値を表示するプログラムを作りました。UNO R4 の CPU である RA4M1 チップの温度センサと ADコンバーターの使い方を理解するための読み物としても面白いと思います。◆外観互換品のR4 MINIMA を使い、小さなブレッドボードを使って0.96インチの OLED を接続しました。なお、バックアップ電池などが付いていますが、今回の記事に...
◆まえがきオーブントースター(日立製、HMO-F100)を修理しました。症状としては、使用中に電源が切れて全く電源が入らなくなってしまったというものです。修理することでとりあえず使えるようなったのですが、温度過昇防止機能を本来の設計とは違ったものにしてしまったようです。そんなことで、推奨できる修理方法では無い可能性が高いのですが、一連の情報が何かのお役に立つかもしれないので、記事にまとめておきます。・外観...
◆まえがきArduino UNO R4 MINIMA(互換品)で時計を作る話の続きです。今回は、前の記事で宿題にしていた 時計の時刻合わせ機能を追加しました。UNO R4 MINIMA の RTC で時計を作る方法はあちこちに事例の紹介がありますが、時刻合わせの方法として、ソースコードに埋め込まれた時刻を使用、あるいはコンパイル時の時刻を使用するものが多いようです。RTCの動作確認ならそれで良いのでしょうが、時計の時刻を合わせるためには...
◆まえがきArduino UNO R4 の RTC についていろいろ調べて来ましたが、そのまとめとして OLED の画面に時計を表示する物を作ってみました。本当は、市販のデジタル時計のように、ボタン操作で時刻の設定が出来るようにしたかったのですが、今回は最小限の機能の物を作ることにしました。時計の機能としては最小限の物ですが、これまでの記事でいろいろ検討してきた RTC のクロックソースを簡単に切り替えることが出来るようにしてあ...
◆まえがき3月末開催のおもちゃ病院の修理事例紹介の最終回、今回はR/Cショベルカー RT-01(EXT)の修理です。修理内容としては、ラジコンのコントローラーのアンテナが取れたというものです。◆外観この写真は修理後なのでアンテナが付いていますが、緑矢印部にあるアンテナ無くなってしまったので修理して欲しいという依頼です。同時に、ラジコンの感度が悪いというコメントも付いています。◆分解に手こずった修理のためにはコントロ...
◆まえがきおもちゃ修理の話の2回目、今回は「すみっこぐらしパソコン」というおもちゃのノートパソコンです。症状はマウスが動かないというもの。いつまで存在するか判りませんが、この商品のメーカー(SEGA)のサイト→ すみっこ暮らしパソコンのページ◆外観パソコンの画面を開いた写真を撮り忘れました。液晶画面は小さいですがフルキー付きのノートパソコンです。大昔のパソコンに比べたら、あらゆる性能が上回っていそうです。本...
◆まえがき先日開催された稲城市主催のおもちゃ病院で、私が担当したおもちゃの修理の事例を紹介します。最初はジャイロコプターです。症状はリモコン操作を受け付けないというもので、外れてしまった部品も添付されていました。◆外観赤外線ヘリコプター (GYRO FALCON III) ジャイロファルコン3という名前です。二重反転プロペラのラジコンヘリです。ジャイロという名前が付いているのは、たぶんローターのピッチをジャイロ効果を...
◆まえがきArduino UNO R4 のRTCの話をしつこく続けます。前回は 外付けした水晶の周波数を調整 することでRTCの誤差を補正しました。補正の効果は素晴らしいのですが、ハードの改造が必要なので実際にやるのは大変です。RTC の時刻源である LOCO の周波数を精密に調整出来れば、ハード改造無しで対策出来るのですが、トリムレジスタの調整感度は 3.77%/LSBとものすごく粗く、これでは精密な調整は出来ません。そん...
◆まえがき前の記事では RTCのクロックソースを外部水晶に切替え ましたが、今回はその水晶に補正を行って更に精度を上げてみます。◆追加したRTC用の水晶チップの7-9ピンにはんだ付けしました。R4と互換性のあるボードには、RTC用の水晶が最初から実装されている物があるようなので、そういう物を使えばこんな面倒なことはやらなくても済むと思います。ところで、話が少し脱線しますが、CPUチップ(RA4M1)のマニュアルでは...
◆まえがきプラレールいじりをやっていたので中断していましたが、再び Arduino UNO R4 の話です。中断前の最後の記事では、内蔵クロックの周波数を調整してみました 。その結果で一番残念だったのがRTCの時刻源として使われているLOCO(チップ内蔵のCRオシレーター)の誤差がとても大きかったことです。詳しくは前の記事を見て頂くとして、対策としては外部に32.768kHzの水晶を外付けするしか無さそうなので実際にやってみま...
◆まえがきプラレールいじりも 前回の記事の速度のPID制御 で一段落したので、途中で取得したデーターを整理して特性などを再確認してみたいと思います。◆誘導電圧とモーター回転数の関係モーターの通電を短時間止め、その間に回転子から発生する誘導電圧を測定することでモーターの回転数を推定しています。そのためには誘導電圧と回転数の関係を把握しておく必要があるので、実際に測定を行いました。結果は以下の通り...
◆まえがきプラレールいじりの話の続きです。前回は単純なON/OFFとPWM制御を行い、Arduinoからモーターパワーを調整する機能の動作確認を行いました。この記事ではこれを発展させ、モーターの電機子誘導電圧を検出して回転速度を検出し、PID制御により、指定した速度で走行できるようにしてみます。・走行している様子一定の速度になるようにパワーを自動調整しているので、上り坂でも平坦路と同じスピードで上ります。◆回路図(ク...
◆まえがきこのところソフトばかりいじっていたので、物理的に動く物を触りたくなってきました。ということで、前からやってみたかったプラレールのモーターを Arduino で制御、というのを実際に試してみました。◆素材新しく買うのは勿体無いので、ハードオフで中古を買ってきました。プラレールのジャンク箱で、車両は一両で100円、レールは5本で100円という価格で売られていました。そこで、新幹線1編成(3両)と曲線レール8本に...
◆まえがきArduino UNO R4 MINIMA の記事がまだ続きます。前回の記事では UNO R4 のクロックを IOピンに出して周波数を正確に測定 出来るようになりました。そうやって測定してみると、UNO R4 のクロック周波数の誤差はかなり大きいことが判りました。UNO R4 のクロック発生回路に水晶やセラミック振動子は使われておらず、チップに内蔵されたCRオシレーターなので仕方ないのですが、もう少し何とかしたくなります。この...
◆まえがき前の記事で、CPUのレジスタの設定方法を理解した のでその使用例として、チップのクロックをIOピンに出す設定を行ってみます。実はこれをやりたかったので、レジスタの操作方法を調べていました。◆効果クロックの信号をIOピンに出せば、周波数カウンタを使った周波数測定が可能になるので、その誤差を正確に測定することが可能となります。また、いろいろな信号源として使えるので便利だと思います。◆CLKOUT信号マニ...
◆まえがきArduino UNO R4 いじりの話の3回目。前回は アナログポートの挙動を詳しく調査 しましたが、今回はCPUのレジスタの操作方法についてまとめます。CPUのIO機能の細かい設定を行うには、内部の各種レジスタを操作する必要があります。ソフトからはレジスタの名前でアクセスする訳ですが、その指定方法が UNO R3 とは少し違っていたので、そのあたりを整理しておきたいと思います。なお、C言語をちゃんと習った方に...
◆まえがき前の記事に Arduino UNO R4 のアナログ入力特性 というのを書いて、UNO R4のアナログ入力はゼロボルト付近から使えるので素晴らしいと褒めたばかりなのですが、その記事への居酒屋ガレージ日記(JH3DBO)さんからのコメント で「入力に直列に入れた抵抗の値を変えた時の挙動を調べておいた方が良い」とのアドバイスを頂きました。確かにその通りなので実際に測定してみたところ、予想外の挙動が現れました。...
◆まえがきArduino UNO R4 の性能の調査の2回目、前回はCPUの実行速度を測定しましたが、今回はアナログ入力の特性を調べます。ボードはR4 MINIMA の互換品で調べましたが、実質的にはルネサスの RA4M1 のADC特性を測定していることになると思います。・調査したチップチップのマーキングは R7FA4M1AB3CFM でロット番号?は222AZ00 です。格安の互換ボードに搭載されていたチップなので本物かどうか判断出来ません。真贋判定できる...
◆まえがき遅まきながら Arduino UNO R4 MINIMA を買いました。買ったと言っても中華な互換品なのであまり偉そうな顔は出来ないのですが、いじってみるとこの CPU は面白いです。そんなことで、私なりに気になった部分を調べてみたいと思います。なお、この調査はまだ続いているのですが、とりあえず現時点で判っていることを順に記事でまとめて行きたいと思います。初回の記事は CPU の速度測定です。◆調査した基板Arduino UNO R4 ...