前回は、最近のアメリカは格差社会化がひどく、大変心配ですが、日本の保守政権はどうもそのまねをしているような気がしていることを書きました。人間の作る社会としては、節度ある自由思想をベースに、自由経済主義、賢明な民主主義といった社会の運営システムが最も適切と考えられているように思います。理由は、そうした社会システムを努力して運営していくことが社会の安定と発展に適しているからでしょう。適しているというのは、長い目で見て「サステイナブル」つまり安定して続いていくことができるということなのでしょう。では、サステイナブルであるためには何が必要かといいますと「あの時代はよかった」といわれる大衆の多くが中間層に属する時代、「分厚い中間層の時代」が続くような心地よい生活実態の安定継続でしょう。しかし、人間には欲望があり、競...格差拡大阻止の二筋道と政治家(続)