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2014/11/23

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  • 「最高の時」は演出できない、という恐れ 2

    たとえば、七月から九月の間で夏休みを三日取っていいですよ、と言われたとする。三連休とくっつけて海外に行こう、といった計画を立てるなら、必然的に休みを取る日は絞られてくる。しかし、まだ新人(この歳で)で、いつが忙しいかもまだよくわかってないし、業務のコントロールも難しいし、さすがにそれは無理かな、と考え、三日間を自由にバラバラに取る、と考えると話が違ってくる。私は途方に暮れてしまう。一体いつ休みを取って、それを何に充てたらいいのか。いずれの日にも必然性がないのに、それらを任意でどこかに当てはめなければならない難しさ!そんなふうになってしまうのは、もしかして、私がその休みによって得たいものが「偶然だけがもたらしてくれるような快感」だからなのではないか。いつ、どのように休みを取れば、そんなことは可能になるのか…...「最高の時」は演出できない、という恐れ2

  • 温め直す

    パンを求めてわたしたちは島を回転した海からの風で息も髪も鳥も乱れて濁点を忘れてきた自分で乏しい点々をつけながら島の、鳥の、輪郭をなぞっていく幾億光年を湛えているような深さの青い実が落ちていたそれはとてもそれはとてもわたしに珍しく美しく大いなる背のような岬に出るまでの繁みの中でどんなに注がれても比喩としての重さしかない光と陰がまだらになっているあたりで幾億光年という言葉そのものも光と陰でできている中でちいさな洞に闇とひと続きになっている蛙がいたその体には軽くても蛙泥も含んだ重みがあるそのひとみ別の次元を呑んだような静けさ冷たくはないのか滴る水に足を畳んで岬を行って帰ってきてもまだ同じ形に乏しいあかりをとらえてたわたしたちはようやくパンを手に入れた海原に雲間から夕陽が落とすカーテンのようなオーブントースターの...温め直す

  • 「最高の時」は演出できない、という恐れ 1

    転職先の新しい職場はこれまでよりも朝がゆっくり。楽でいいと思ったけど、通勤電車の混雑がピークになってしまうので、結局、始業の一時間前に出勤するようになった。職場の近くのファミマで淹れたてコーヒーを買っていくのは前職からの習慣。私は朝が弱く、布団から身を引き剥がすのも大変だし、生まれたてのゾンビ……、じゃなかった、死にたてのゾンビみたいに世を儚んで、フラフラしながら通勤電車に乗っている。電車を降りたら、重い体を引きずって、ようやく職場に着く。不要な荷物をロッカーに放り込んで、パソコンのスイッチを入れて席に座ると、買ってきたアイスコーヒーを手元に引き寄せる。慌てるのが苦手な、のんびりタイプのゾンビなので、始業時間に業務をスムーズに開始できるように、大量に届くメールを仕分けしたり、自分のフォルダを整理したり、と...「最高の時」は演出できない、という恐れ1

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