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2014/11/23

  • 春にそよぐ

    春の夕暮れ久しぶりによく晴れていた昏くなっていく青空には淡いピンク色のゆるやかなリボン神宮球場の横を歩いていたらわっと届いた歓声になんだか疲れているのになんだかにぎやかでうれしくなった人工の光強くなっていく周囲のビルの名前盛り上がってくるヤクルトファンだった父夕食どきによく野球を見ていたテレビが点いていれば私もなんとなく見てなんとなくお気に入りの選手ができたりして赤いグローブのブンブン丸とか結婚して家を出てそういうこともなくなったスポーツ観戦には興味がない大勢の人と興奮のもとに連帯することにもだけどにぎやかだとうれしいのはなぜだろう歳を重ねるにつれ親族は減りさみしくなっていく身辺街灯が静かに照らす夜道のようにひっそりしている私の内面自分では出せないエネルギーをたくさんの誰かが放出して大気を満たしているそん...春にそよぐ

  • 今日のお天気 2024/5/31

    夜になると、「ああ今日もなんとか終わった。ようやく布団に入れる」などと、うれしく思って、一日が終わることを大喜びしている。そうやって何気なく過ごす一日一日に、私は確実に歳を取り、感じて考えて過ごしていることを、惜しむことなく忘れてしまう。私の人生は、重さのない感じた考えたことの見えない山積でしかないのに。5/26(日)に日本の南の海上で発生した台風一号は、今日、温帯低気圧に変わった。傘を差して家を出る。台風ではなくなったとはいえ、今日も雨。このところ、身体なのか、気持ちなのか、疲れが取れない感じがする。のんびりできる時間もあるのに、なんだか休んだ気がしない。重く感じる体で家を出ると、雨だけど、ベタベタせずに、ひんやりした空気が心地いい。道路の横断歩道のあたりにできた水たまりが細長い銀色の川のように見えて、...今日のお天気2024/5/31

  • すぐれている、という名前

    誰それが優秀、とか、優れている、というときの、「優秀」「優れている」というのは、様々にある特徴のうちのひとつの名前なのではないか、とふと思うことがある。ピアノの技術が優れている、記憶力が優れている、といった言い方であれば、それはそうなのかもしれないけれど、ある人を指して「優れている」というのは、一体どういうことなのだろう、と思ったりする。人がそのように誰かのことを評価することを違和感なく聞いてしまうし、自分自身ももしかして誰かのことをそんなふうに言ったりしているかもしれないのだけれど。人が「優秀」「優れている」というのは、一体どういうことなのだろうか。何かの分野で名を成したり、目立った業績を残したり、物事をどんどん進めることができたり、など、成果を出している、ということなのだとは、私にも分かっているけれど...すぐれている、という名前

  • あどけない足音

    窓を閉めて風を閉め出すと夜は静かな箱になる玄関からリビングまでの廊下四つの扉に囲まれた細長い空間を部屋着で裸足で歩く私の足音が浮き上がり耳の道に入ってきたあどけないあしおとだったとがらないアピールしないクエスチョンマークの足形の見えそうなひっそりした音影が自分から離れてしまう話を聞いたことがある足音も自分から離れてしまうことがあるのだ離れないと聞こえないいつも離れているのにいつもは聞こえないあんたがたどこさあたしはひとりでもあんたがたは複数だよリズミカルにもなるよ引きずるようにもできるもったいつけたり連弾したりいろんな色合いつけていろんな連れ合いあるはずなのだけどわたしのはペタリペタリ重くもなく軽くもなく無垢のように色がなかった外から見える家々は過去と未来を孕んでその壁の向こうの棕櫚の葉の形鮮明に染め抜く...あどけない足音

  • 感じると考える

    〜〜*簡単な目次*〜〜1.ピアノの練習をきっかけに考えたこと2.目標を持つこと3.私の「感じる」そして「考える」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1.ピアノの練習をきっかけに考えたこともうすぐピアノの発表会がある。選択した曲は私のレベルではとても難しく、どうしたら少しでも美しく弾けるだろうかと悩みつつ練習している。テンポが早い上に、オクターブでの跳躍も多く、なんとなくの練習ではいつまで経っても弾けるようにならない。音も多い。ペダルも難しい。自然かつ美しい表現ができるようになるには、私のレベルでは、どれほどの細かい配慮と組み立て、それを実現するための練習が必要かと思ってしまう。自宅には電子ピアノしかなく、これで練習することも効果はあると思っていたけれど、今回、その限界をあらためて感じた。そうなると、これまでにも、たくさ...感じると考える

  • 雪の日

    レースのカーテンを開けて覗くと予報通りの雪模様のように降る困るなぁと思うのに大人なのに子どものようにはしゃぐ隠れた気持ちがあるちょっと買い物行ってくるなんてさっきも出かけて帰ってきたばかり迎え雪暗くなり始めた空からバッティングセンターみたいに白いつぶてがびゅんびゅん飛んでくるこちらが速いみたい奥へ奥へ吸い込まれていく雪の日

  • 架空線

    冬の日太陽の重みで光の帯が空に上がり路地は淡い色に沈み始めている曲がるにつれて折れるにつれて壁が金色に塗られたり梅が咲いたりなどする文学者二人の対談を聞いていた寒さに負けていたのか温かい室内では溶け出した泥のようにわたしはうつらうつらした書物、形、言葉、心、詩、といった言葉がうわずみでぐるぐるしていた外に出ると雲ひとつない青空に知らされる冷たい空気とそれを留めさせない風と縮こまる体にもよくみると芯に温かさがあってわたしはろうそく文学者二人の話を聞きながらその背景にろうそくのようなペンキのような粘土のようなでたらめなしみを見たそれがわたしだと思ったいろんな時にいろんな場所にベシャッと投げつけられるひろがりわたしの人生と光の届かない道で思うと不思議な気がする他の誰にとってもわたしの「わたしの人生」は他愛無い見...架空線

  • 感じる

    以前、「考える」について書いた。考える-詩と写真*ミオ*少し前、『考える』について、考えていた。『考える』についての考えは、少しずつ発展していったのだけれど、「もっとよく考えて整理したい」と思いながら、別のことに関心...gooblogその中で、「『考える』は分解していくと、たくさんの小さな『感じる』があるだけなのではないか」と書いた。ところで、先日、布団の中で夢うつつに、「『感じる』はどこから来るのだろう」と思った。みんな、それぞれ自分の感覚が正しいと思うのは仕方がない気がした。みんな、それぞれ感じているのだもの。自分自身でそれを否定することはとても難しい。表面的には、「私は間違っている」と思うこともできるかもしれない。でももっと身体感覚のような、自分では「感じている」とも思っていないような部分で、人は...感じる

  • みかん

    部屋を流れる朝の光の川その中洲にたたずんでみかんの皮をむく皮にくっついた薄皮がむけ果肉があらわれるまだむかれていないほうの丸い皮の外側に橙色を消さない透明なしずくがひと粒こんなつるりとした肌の内側にこんな涙をためていたなんてとあらわれる明かりその汁を味わいたいと手にとったみかん偶然の重なる傾きではじめて見えることそのときわたしは時間と光のプールを泳いでいた目はいつも開いているただまぶたがすべてを見ないですむために蓋をしているだけひとみの丸みにやさしく沿うように涙で覆われている地球その丸みにやさしく沿ってこぼれ落ちずずっと湛えてられているしずくいつもうるおっている無数の情報のプールに浸るそのうるおい閉じられることのないまぶた代わりに夜がゆっくりひと回りする外側にしかいられないわたしたちいっしょにいたくてこぼ...みかん

  • あけましておめでとうございます

    今年は一年の幕開けが、大変なことになってしまいましたね。前日には楽しい気持ちで紅白を見ていたのに。普通の暮らしは当たり前じゃないということ、あらためて感じさせられました。そして大災害に限らない、いろんなことが起こり得る世界。それを忘れず、毎日に、そして一緒にいられる人、新たに出会う人、物事に感謝して生活しよう、と思いました。年末もなんとなく通り過ぎてしまったほどに、ブログ、すっかりご無沙汰してしまいました……。転職活動、2月の発表会に向けたピアノの練習、読書、など、深刻なのか、のんきなのか、わからないような毎日です。(詩も少しずつ書いています)いずれについても、はっと自分を知らされる瞬間があり、急に焦ってみたり。年齢だけは重ねて、中身は未熟で恥ずかしい限りです。自分のことばかりでなく、まわりを見て、大切に...あけましておめでとうございます

  • 読むこと、書くこと

    ほのかにあかく流れていく時間を日々惜しむことはできるでしょうか空へ時間へ挑むようにそびえる建物も冬に向かって早くなっていく一日を引き延ばそうとがんばっているわたしはあきらめに似た気持ちで憧れている毎日読むこと、書くこと特に、読むこと平らなわたし無力な人で感じることしかできないグラスに残った氷が溶けていくそこから漏れだした液体を少しずつ飲む音楽のように流れるそれを急いで味わってしまうことはできないのわたしの読むことにかかる時間は社会の回り続ける速さにうまく噛み合わないけれどわたしはそれで百年二百年を少しのことのように一日や一瞬をとてもとても長く光のように旅することを知ったどんなに急いでいてもひとの時間は変わらない同じ太い光の柱で生まれてから死ぬまで焦らずに触れることのできるものたくさんの紙のやわらかさ読みき...読むこと、書くこと

  • 夕日の思い出

    夕日が山の間に隠れてしまうと海海は静かに揺れている無数のさざなみ一つ一つに律儀に空の模様を繰り返して桟橋に残る人と空はもうくらいのに空の色捨象し統合して淡いけれども明るい桃色と水色を繰り返しなだらかな無数の水面に写して不思議に明るい夕暮れひとりひとり私たちしずかに揺れている私たちひとりひとりも空を写し海を写して桃色と水色見分けもつかずみずからのおもてに繰り返している不思議に明るい夕暮れ夕日の思い出

  • 眠り

    眠りは不思議な生き物毎晩欠かさずわたしのもとを訪れるわたしになんの取り柄もなく創造力のきらめきもなくつまらなくても闇の中にそこだけほのかな意識となったわたしに両側から黒い腕をからめて広く柔らかな背中に乗せ暗い世界で音楽のように飛翔する境界は波のように定まらず眠りはあいまいな生き物だから温度を感じられることは稀誰かの話を聞いているけれど粒はあいまいになりそれは縁がレース飾りのように波打つ切手ハルだけで満たされているわたし自身の道のりで詩にはなかなか出会えないけれど眠りがどれほど大きなポケットを備えているのかは計り知れない成長していく家や美しい階段とっておきの感情を素朴に用意しておく込められたメッセージが閉じられた循環でありながらどこからでも出たり入ったりして浸潤の容易な膜のように「印象」という形を受け取り与...眠り

  • 十箇条的な②

    “とりあえず”何かを決める、をしない。“とりあえず”何かに決める、をしない。“とりあえず”何かをする、をしない。“とりあえず”を取り去る。“いま”を大切に。十箇条的な②

  • 不思議な

    「不思議な」に続く言葉を考えてみる「不思議な」に続けて面白くなる言葉は見つけるのはむずかしいぞなぜなら、不思議なことに「不思議な」はどんな言葉についていても不思議じゃないからだ巻き貝に負けないくらいのひねりが必要なのではなかろうか不思議な時間不思議な夢不思議な友人不思議な家族不思議な家不思議な音楽不思議な石不思議なストーリー不思議な本不思議な毎日不思議な平凡不思議な髪型不思議なとうもろこし不思議なメガネ不思議な夜景不思議な正解(意外とありそう)不思議なアリバイ不思議な変態(もともと不思議なものにつけると正常に近づく?)不思議な未成年不思議な怒り不思議な気持ち不思議な天気不思議な電気不思議な伝記不思議な午前零時不思議な宇宙人(むしろ絶対不思議なものにつけてみた)不思議な不思議な

  • 十箇条的な①

    「考える」ことは座ってやらない十箇条的な①

  • 考える

    少し前、『考える』について、考えていた。『考える』についての考えは少しずつ発展していったのだけれど、「もっとよく考えて整理したい」と思いながら、別のことに関心が移り、「まとめたいと思ってたけど、具体的に何をだっけ?」という状態になっていた。最初のほうに考えたことは霞んでしまって見えなくなってしまった。それが、とある本を読んでいて、『考える』を考えて最初に思ったこと、『考える』を自分が考え始めたきっかけをふいに思い出した。忘れないように書いておきたい。「考えなさい」「考えましょう」とよく言われるけれど、『考える』という言葉がそもそもすごく抽象的だよなぁ、具体的に何をしたら『考えた』ことになるんだろう、といつも思っていた。そんな疑問を持ちながら本を読んだり自分の感覚や思うことの跡を辿ったりしてしばらく過ごして...考える

  • 夏の月

    地下鉄の改札を出て階段を上り地上に出るとちょうど月があるこの季節この時間まもなく半月という絵のような鮮やかさを見て先日は美しい三日月を見ていた時がリングでつながっていく明るいというのも違うまるで毎日洗いたてのような光わたし生まれたばかりじゃないよね世界は老いることがないいつも新しい美しさを持っているきっとわたしたちも新しいおどろきに毎日脱皮している夏の月

  • たくさんの窓

    仕事に一生懸命になって。自分なりに。そうしたら転職したくなって。転職活動(と引き継ぎ)で忙しくなっちゃって。(気持ちだけ)ブログをまったく更新していませんでした。これまでの自分の人生で一番大切にしていたのかもしれない部分からだんだん自分の気持ちが離れていくような気がしてメタメタ認知していくと、それを大切にしていたのは未熟だったからなのかななど、思ったりしてでもメタメタメタメタ認知すると人並みでなくてもいいのかもしれなくてむしろ歪みこそが大切にすべき自分なのかもしれなくてところで、この写真を撮った日の夜は布団に入って目をつむったときにこの空を見ていて世界にはたくさんの窓がある、と思いました。物理的な窓はもちろんいろんな人がいろんな窓を世界に開けて世界を見ているのだろうなと思いました。だから見えるものはまった...たくさんの窓

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