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  • クニスケ先輩

    2007年春のこと、74歳だった爺は家内と市内の小さな民芸館を訪れた。経営者は県衛生部の先輩で新潟県衛生研究所臨床検査技師のクニスケさんだと知り、趣味で集めた民芸品を公開していた。小生も家内も衛生部の後輩だったことから、初対面なのに現役時代の共通話題に花が咲いてしまった。クニスケさんは91才、84才の奥さんと共に年齢を感じさせない若さと元気にびっくりした。その後も折に触れ訪れて食事やお喋りしながら親しい間柄になってしまった。何時も帰りには家内の手を両手で握り締めながら「また来いや」と、すっかり家内が気に入られてしまった。2015年2月、綺麗な仏様になって行年100歳で旅立たれた。前年の秋にお会いしたのが最後、今に思えば別れの挨拶だったのか、よく来てくれたと初めて涙を流して喜んだ姿が忘れられない。クニスケ先輩

  • 忘れられないユミ子姉さん

    平成16年の初秋のこと、ドライブしながら誰が導いてくれたのか、演歌歌手三波春夫さんの出身地である長岡市塚野山にある豪農長谷川邸ゆかりのユミ子姉さんとの偶然の出会いがあった。爺とは野球談議、戦前の中等学校野球(現在の高校野球)で活躍した大投手の嶋清二、戦後の阪神タイガーズの強打者,別当薫など甲子園で活躍した名選手の話題は目を輝かせながら話してた。家内とは、花と編み物が共通の趣味であったことから、屋敷内に咲くの四季折々の色々な草花や編み物の話題になると意気投合してしまい、尽きることなく語り合っていた。誕生日は昭和天皇と同じ4月29日日生まれ、「大勢の皆さんがお祝いしてくれるのよ」と笑いながら冗談を言っていたが、平成天皇誕生日の12月23日に亡くなられるとは、因縁深いものを感じる。忘れられないユミ子姉さん

  • 生活習慣

    概ね午前2時半起床、5時朝食、11時昼食、16時夕食、17時入浴、18時就寝のリズムが定着した卒寿の老夫婦になったら、周囲の皆さんとの生活リズムが合わなくなってしまった。お互い生活動作が鈍くなって、家内専門だつた食事作りも、配膳、洗い物など単純作業は爺が積極的におこなっている。外食するよりも家内が作る味とバランス食の方がいい。同年代の職場仲間、知人の殆どは、すでに永眠されたり、病院や介護施設や自宅で療養中の方を思えば、卒寿の夫婦がそろって買い物ができるだけで、喜びと、ささやかな優越感はある。マイカーが無くなって、食料品の買い物以外は家での生活になった今は、家内は相変わずの編み物三昧、爺はブログやエッセイ書き、ラインで流れてくる二人のひ孫の動画や写真を楽しんでいる。生活習慣

  • 僻地勤務

    半世紀にわたるサラリーマン時代の中で昭和52年~55年3月まで3年間の僻地勤務を体験した。冬は平場でも3メートル程の積雪である豪雪地帯でもあり、空は何時も鉛色だった。除雪車が頻繁に走り回っているが、路面は常に圧雪状態の日が続くので、自動車は常にタイヤチェーンを着用している。地元の人たちは全輪駆動車が多いのも生活の知恵でもあり納得である。静かな農村地帯で山間地のために棚田が多く、代掻き後の水を張った田は美しかった。犯罪のない静かな環境で警察署も暇そう、時々田畑へ向かう耕運機やバイクの免許証を確認していた。若い頃は、ネオン輝く都会に憧れていたが、今の爺は人混みのない静かな農村に憧れている。嫌なこともなかったが、楽しかったこともなかった3年間勤務した僻地に思いを馳せている。僻地勤務

  • 爺の70歳代

    高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんが、人生100年時代の70歳代は最後の活動期であり、思春期に対して思秋期と呼んでいたが、まさに爺夫婦は全国各地を遊びまわっていた爺が70歳代の時、国のIT活用推進中とあって、新潟西郵便局で高齢者を対象としたパソコン講習を受講、「教えることは学ぶこと」とあって、後輩の高齢者に対するサポートもしていた。マイカーで県内と近県のドライブ、長男の転勤先だつた、札幌、仙台、四国、大阪、福岡への旅旅行社企画の団体旅行で、バス、新幹線、飛行機、客船を利用して全国の主要観光地へ。84歳の7月に痛風で、85歳の8月に心筋梗塞で救急車で搬送されるまでは、年に2・3回風邪を引く程度で薬とは無縁だった爺も、90歳の今は毎朝飲む9錠の薬に保護されている。爺の70歳代

  • 自家用車のない生活

    自家用車のない生活になって10か月ほどになる。特に不自由は感じないが、行動範囲も限られたことで、気分転換する機会も少なくなり、新しい話題に出会うこともなくなって物足りない。近郊にある,お気に入りの和食、洋食、中華料理、日本そば、ラーメン、すし店など、気分転換を兼ねて思いつくまま気軽に出かけ、食事を楽しむ機会が少なくなくなったのも寂しい。今の時期は、ドライブを楽しみながら、北限のお茶として新潟県内では名のある村上産の新茶を手土産に、県内各地の知人や現役時代の職場仲間を訪れて四方山話山をしていたもの。それでも卒寿を迎えた老夫婦ながら、4日に一回程度、タクシーを利用してのスーパーでの買い物ができる喜びを味わっている。時々スーパーを変えての買い物で気分転換を図っている。自家用車のない生活

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