先日、チャイコフスキーの「新しいお人形」左手パートにこだわってみた。そのほかにもここ数日、レッスンで気になったパートがある。この左手のパートだけを取り出してみる。休符で緊張感を失わずに、フェルマータまでを一つのまとまりに聞かせるのは難しい。しかし、この左手が機能しないと、曲の持つ緊張感の持続が崩壊してしまう。これなども、左手だけを取り出してみると、正しいリズムとタイミングだけでなく、和音の位置関係や、Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰといったカデンツの緊張と弛緩を正確に表して、8小節目の頭にたどり着くのが難しい。どちらのケースも、左手が「右手のここに合わす」という感じで弾いてしまうと、緊張感のない、たるんだ表現になる。つまり、左手は左手で「準備をするタイミング」を知っておかないといけない、ということである。「片手練習」では、このよ...「左手の緊張感・休符が入っても続いていく」
多くのピアノ学習者がポリフォニーで躓くのはなぜだろう?と考えたときに「これだ!」というのがあります。それは「ぶら下がり読み」これについては、以前にも書きましたが・・・たとえばこの曲をこのように考えます「右手レのとき、左手シの♭、右手ラのとき、左手ド」と読んでしまう。これは、初歩の人に「あるある」かもしれません。これは「二つの声部」を一つの頭で処理する、ということです。この曲はいわばViolinとCelloの二重奏なわけで、上図のような考え方でCelloの人が弾くと、タイミングも悪く、つながりやまとまりがなくなってしまいます。一人で弾いても複数の頭で考えることが必要「初歩のぶら下がり読み」は、その楽曲そのものの上達も限度があり、そのままいろいろな曲をやっていくと、必ずあるところではっきりした弊害が出ます。たとえ、...してはいけない「ぶら下がり読み」
「昨日までこれが正しかった」というのを、今日になって「それは間違っています」明日からぱっと変えられるものだろうか?また、自分ができなくてもやってみなくても、セミナーなんかに通って、人から聞いた話だけで、生徒に自信を持って指導できるだろうか?単に、ハイフィンガーを直すだけでなく、新たに得たタッチで、様々な音色や様々なパッセージを豊かな表現とともに弾けることを証明できなければ、何もできない。ハイフィンガーやっていてそれいけないからって、指を伸ばして弾いてみれば「ハイできました」というほど簡単だったら、そもそも「ハイフィンガー」がそんなに根深い問題だとは思わない。立てる指を伸ばしたところで、伸ばした指先の感覚は、「ハイフィンガーをしている間に潰してしまっている」と思われる。ちょっとみでさえ「ピアノと自分がここで切り離...「ハイフィンガーがいけない」といわれたところで・・・
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