「左手の緊張感・休符が入っても続いていく」
先日、チャイコフスキーの「新しいお人形」左手パートにこだわってみた。そのほかにもここ数日、レッスンで気になったパートがある。この左手のパートだけを取り出してみる。休符で緊張感を失わずに、フェルマータまでを一つのまとまりに聞かせるのは難しい。しかし、この左手が機能しないと、曲の持つ緊張感の持続が崩壊してしまう。これなども、左手だけを取り出してみると、正しいリズムとタイミングだけでなく、和音の位置関係や、Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰといったカデンツの緊張と弛緩を正確に表して、8小節目の頭にたどり着くのが難しい。どちらのケースも、左手が「右手のここに合わす」という感じで弾いてしまうと、緊張感のない、たるんだ表現になる。つまり、左手は左手で「準備をするタイミング」を知っておかないといけない、ということである。「片手練習」では、このよ...「左手の緊張感・休符が入っても続いていく」
2018/10/07 08:03