古いビルが立ち並ぶ踏み潰された吸い殻ゴミ箱からはみ出た空き缶道行く犬が振り返る路地には熱気が溜まり雲から降りた湿気が局所的に夏を作る額に当たる水滴は汗と混ざり初夏の雨が鼻筋を通っていった
主に音楽や写真、それに自作の小説や絵を載せています。猫や動物の写真もアップしています。
音楽や写真、それに絵や動物のことがメインのブログです。それに自作の小説を載せています。 たまにわけの分からない記事を書く時がありますが、基本的には創作物に関する記事が多いです。 ほぼ毎日更新していますので、よろしくお願いします。
フェンスの向こうに揺れる黄緑のねこじゃらしのように儚く佇み力強く根を張る小さな虫たちが命の恋文を結び無機質な電柱が影を作って見守る
月明かりの奥に 闇を孕んだ不気味な真実 人は美しいものしか見ない 不可解なことがその目に映っても見ないことにする 月明かりの奥に潜む不気味な影が 勇気があるならここまで来いと 笑っ
JUGEMテーマ:自作小説どこにでもあるような濁った田舎の溜池に一匹のカエルがいた。平凡で特技もなくて取り立てて褒められるような何かを持っているカエルじゃない。本当にただの普通のカエルだった。でもカエルには夢があった。毎晩夜になるとカエルた
JUGEMテーマ:詩湿り気の強い雨が降り 僕は空想の世界へ逃げ込む 体はここにいても 頭の中は遠い世界にある だけど目に映るのは 湿気に煙った中を流れる 用水路の水と落ちていく太陽
JUGEMテーマ:詩梯子の向こうに見える月に秋の装いを感じる 地面は熱く 空気はやや涼しく セミとコオロギの鳴き声が入り乱れる 陽気な夏の大地と 切なげな秋の空 活気
JUGEMテーマ:写真 帰路の時間。車が道路を埋める。空は少し寂しくなって遠くへ行きたい気分になる。
JUGEMテーマ:自作小説過ごしたはずのない時間を懐かしく思う。過ごしたはずのない場所を懐かしく思う。過ごしたはずのない人生を懐かしく思う。これは自分の記憶だろうか?他人の記憶だろうか?分厚い雲の向こうには無数の星が輝き、きっと僕を祝福して
JUGEMテーマ:詩光が僕を透かす 夏らしいオレンジの光が 夕暮れの太陽が 川に弾かれ 草を滑り 僕に光を浴びせ 通り過ぎていく 振り向けばそこにはもう一人の自分 透過した光が幻を
JUGEMテーマ:自作小説少女には夢があった。こことは違う夢の世界へ旅立つ夢が。部屋には好きなアニメやマンガの絵がズラリと並んでいて、いつかこのどれかの世界へ行けるはずと信じていた。学校から帰ればひとり部屋に篭り、呪文を唱えてみたり、ダンボ
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古いビルが立ち並ぶ踏み潰された吸い殻ゴミ箱からはみ出た空き缶道行く犬が振り返る路地には熱気が溜まり雲から降りた湿気が局所的に夏を作る額に当たる水滴は汗と混ざり初夏の雨が鼻筋を通っていった
幼い稲は風になびき鏡のような水に囲まれながら陽色のあぜ道を見上げているカラスが飛び立ちムクドリが縄張りの声を響かせアオダイショウが丸くうずくまるいつか稲の背はあぜ道を越え陽に染まる田の全てに金色の穂を垂れるだろう
JUGEMテーマ:写真 音がない。耳鳴りもない。目の前の光景以外の全てが遮断される。 不気味であり、
桜は来年の春に旅立ち去年の5月に旅立った新緑が時間を超えてやってくる遊歩道はいつもより爽やかで山は野生の力に漲る陽に透けた葉脈は季節の血の巡り胸いっぱいに息を吸い込めば体の芯から新緑に染まって柔らかなエメラルドと一つになれる
JUGEMテーマ:写真 冬の終わり。春の訪れ。梅の香りに人が集まる。 季節の変わり目はほんの少し。梅
満月には少し足りない月の夜雲が龍へと変わり夜空を泳いで桃源郷を目指す芽吹きの春 地上には楽園空の彼方には夢の世界月が龍の頭に重なり 目が光るしばらく目を閉じて自分も夢へ向かう現実へ戻る頃には月も役目を終え龍はどこかへ消えていた次はいつ乗せて
夢は確率 因果律は道となり回るエネルギーが星を運び命を運び いつか熱に還す粒子は漂い 重力に引かれ電磁力に結ばれ 煌々とはしゃぎ静かに去っていく目覚めた体はネクタイを締めてハンドルを捌きながらビルの群れを抜けていく
湖畔にたゆたう桃色の花弁夏には色彩豊かに水彩のように柔らかく油彩のように厚みがある冬には花弁が散り蜂の巣のような種の穴来夏にはどんな色を描くだろう夢と現実の揺籠で湖畔の蓮が微睡んでいる
アスファルトにバチバチと音を立てカンカンと鉄骨に音を打つ冷えた耳たぶにぶつかると弱い電気が走ったように痛いフードを被り 遠くに目をやると氷の粒に飲み込まれた空がブルーグレーに街を染めている手の平で受け止めたあられはポンと弾んで空へ戻ろうとし
人気のない山奥違和感を覚えるほど静か倒木には木漏れ日が差し光の道をアリの行列が進むしゃがんでその光景を眺めているとこの世の全てから切り離されたように底なしの寂しさと遮るモノのない自由が降りてくる
冬のさざなみは風のようで寒さに震える体は命の境界線かじかむ指先で砂を掬うイソギンチャクが踊り亀の手が空を見上げて小さなカニはどこかへ旅に出る昨日の晩飯も思い出せないのに昔の嫌なことはよく覚えている痛みが消える頃には感動も喜びも消えるだろう冬
現実が俺を蝕むなら俺は機械になるだろう無機質に時間を払い土に還ることもなく鉄の揺籠で口を閉じるだろうただ雲と風を羨みながら
冬至の街薄暗い雲の下にたくさんの光沈んでいく一日の街にたくさんのヘッドライト誰もいない薄暗い食堂で紙コップのコーヒーを片手に仕事終わりの疲れと安堵を甘い香りと一緒に飲み下す胸の中ではケセランパサランのような雪が降っている
雪が降れば全て白く染まり自分も白くなって故郷に溶け込んで春の雪解けには雪と共にどこかへ消えて景色の一部になれるはず日和の下に記憶だけを残して
狭いコインパーキング車から降りるとビルの群れの向こうに白い月電線は無造作に駆け巡りタバコの吸い殻が大理石の縁に佇む今は夜明けなのか日暮れなのか灰色の空は答えてくれないはっきり分かるのは雨が降ることだけは確かだということ心まで曇っている
鼻の奥まで澄み渡る呼吸 霧がかった夜明けが空気を清め 薄く滲む山やビルの 幻想の景色に胸も澄む 一歩進めば水の音 三歩進めば鳥の声 真っ白な朝に全てが鎮む
JUGEMテーマ:写真 秋は春に劣らないほど花が咲く。 春の花より鮮烈な色なのに、春の花より儚い風情
JUGEMテーマ:写真 秋の色は優しいのと同時に鮮やかで、夏とは違う幽玄がある。 太陽が一番高く昇る
JUGEMテーマ:写真 10月の半ば。どこかから祭りの太鼓と掛け声が響く。 虫の歌、祭りの声、風の音
JUGEMテーマ:写真 夜の幕が降りて明日を急かす。 朝が来る希望。朝が来る憂鬱。嬉しいこと、悲しい
JUGEMテーマ:詩霧雨と日没が空を青い灰色に染める 車で寝転びながら悲しい曲を聴き 仕事のことも日常のことも 生きていることさえ幻のように思える 真新しいビルの最上階には誰もいない セキュ
JUGEMテーマ:詩夏の足音が聴こえ 部屋は天然のサウナになり 夜になれば明かりを求めた虫たちが 網戸の隙間をくぐり抜けてやって来る 蛾 ゴキブリ カゲロウ カメムシ 名前も知らないわけの分
JUGEMテーマ:詩息つく暇もない時間 やることがない暇な時間 欲しい物がある時に無いお金 物欲のない時にあるお金 頑張らなきゃいけないのに眠い頭 休んでいいのに眠くならない頭 日
JUGEMテーマ:詩誰も飛び立つ鳥を見ていない 可愛い愛らしいと眺めていたのに 飛び立つその時のことは知らない 旅立ってどこへ行き 無事に生き延びられるのか そこまで思いを馳せずに
JUGEMテーマ:詩犬がかき分ける草の隙間で コガネムシが羽音を響かせて踊り 子孫を残そうとペアを組んでいる 木々の向こうからは川面の光が透けて 足を止めてしばらく見入る 白サギが小山の上で
JUGEMテーマ:写真 春にしては暑い日。波打ち際ではしゃぐ子供たちとツーリングのバイクの音が響く。
JUGEMテーマ:詩緑に埋もれていく山と 湿った風に乗る木々の匂い 遅くなった夜の訪れの中 車で眺める遠い街並みに 懐かしい恋心と 若い頃の青臭い夢とが 不意に蘇って感情を叩く&n
JUGEMテーマ:詩悲しみでいっぱいの時は 曇り空でもたくさんの星が見える 喜びでスキップする時は 晴れ空でも星が見えない 仕事で疲れた帰り道では 街の明かりが夢のように煌き 休日
JUGEMテーマ:詩黄砂に煙る空が明け ミミズが枯れ草の根元に潜り込む 夜12時だというのに花見客が酒に酔い 満開の桜はすぐに散るだろう そしてすぐに青い葉っぱが茂り 春と初夏が混じった匂い
JUGEMテーマ:詩やけに長い流れ星に 明日の願いを託して 乾ききらないコンクリートの駐輪場を 鼻歌交じりに過ぎていく 少し ほんの少しでいいから 今日より良くなるようにと 振り返
JUGEMテーマ:詩ほのかな梅の香り 雨上がりの夜に胸を弾ませ 憂鬱な気持ちを溶かしてくれる 並木の枝には小さな蕾 来月の今頃は満開になり 川沿いは桜を見上げる人で賑わうだろう 少
JUGEMテーマ:詩倉庫の隣 手入れのされていない空き地 南洋植物の隣に気の早い桜が立つ 寒い空に向かってピンクの色を投げ 白い雲と美しいコントラストを描く コンクリートにはたくさんの花びら
JUGEMテーマ:詩変わり映えのない日々が感動を奪い 同じスケジュールの繰り返しが感性を鈍らせる だけど稀に訪れる感動と 稀に尖る感性が 輝かしい気持ちに生まれ変わらせてくれる 同時に退屈なルーティー
JUGEMテーマ:詩夢は泥の中 希望は沼の底に 現実と挫折と後悔は水中を漂い 水面に浮かぶのは無気力と虚無感 体は浮かび 心は沈み 地球と月のように引っ張り合い 一定の距離で回り続ける&nb
JUGEMテーマ:詩どこにでも自分がいるように感じる どこにも自分がいないようにも感じる 地に足を着いていても どこにも立っていないような だけど体は重く足が進まない 悲しい時はいつだってそ
JUGEMテーマ:詩眠る龍のように 細長い雲が西へ横たわる にわか雨は上がり 薄い虹が街を渡る ぬかるみに誰かの足跡 植え込みに滴る雫の群れ 雨上がりは土と木々の匂いが強い&nb
JUGEMテーマ:詩魂の叫びは泥にまみれ 軋む心に体が追いつかない 彼は過去に囚われ 彼女は今に執着し 傍観者だったはずのあの人が 面白がって騒ぎ立て 彼と彼女の魂はより深い場所に
JUGEMテーマ:詩朝霜を踏み砕き 昨晩の名残り雪をつまむ 今朝切ったばかりの爪の隙間に 冷たい冬の息吹が潜り込み ポケットを探って ハンカチを忘れたことを思い出す 取りに戻るには
JUGEMテーマ:詩森は暗闇に閉ざされて 妖精のように 蛍のように 何かの光の球が飛び交う それはただの埃であったり 月光の破片だったり 寝遅れた羽虫だったりする 半分瞼を閉じてボ
JUGEMテーマ:詩月を映す茂みの川面に 獣の鳴き声と足音が響く 身を切る冷たい風が 火照った頬に気持ち良い 枯れ草の土手道は柔らかく どこまでも歩けそうな気がする 感傷が溢れ出し