JUGEMテーマ:詩緑に埋もれていく山と 湿った風に乗る木々の匂い 遅くなった夜の訪れの中 車で眺める遠い街並みに 懐かしい恋心と 若い頃の青臭い夢とが 不意に蘇って感情を叩く&n
主に音楽や写真、それに自作の小説や絵を載せています。猫や動物の写真もアップしています。
音楽や写真、それに絵や動物のことがメインのブログです。それに自作の小説を載せています。 たまにわけの分からない記事を書く時がありますが、基本的には創作物に関する記事が多いです。 ほぼ毎日更新していますので、よろしくお願いします。
JUGEMテーマ:詩木漏れ陽の道 見上げた葉は透き通り 葉脈が美しい 風に木々に 坂道の車 小刻みな音が公園に響く 鉄棒を歩く小さな虫 支柱を通って草に帰っていく ベンチ
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩せっせと働くミツバチ レンゲとタンポポと シロツメクサにと飛び回り ブンブン羽を動かして大忙し たっぷりに集めた蜜と 丁寧に貯めた花粉団子を抱えて 次へ次へと花
JUGEMテーマ:詩濡れた草の上に寝転がる 背中が冷たい シャツが水を含む 頭も濡れて もっと冷たくなって 太陽が恋しくなって 雨に打たれながら涙を隠す 光が欲しいと思う時ほど な
JUGEMテーマ:詩悪魔の誘惑に抗うのは とても大きなエネルギーが必要になるから 欲を刺激するモノには極力近づかず 目に映っても 耳に入っても 知らんぷりをするのが一番 悪魔は無視されるのを
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩怪獣の影 心に潜む 夜光を浴びれば体を抜け出し 地面に長く伸びていく 大きな口 凶悪な目 身震いする雄叫び これを飼い慣らすことは無理だから 感情を穏やかに夜を
JUGEMテーマ:詩もう失われた 良くも悪くも 冷ややかで無味無臭 味気のない見た目だけ 淀み 渦巻き 歪んでいた時代から 透き通り 静かで 直線的な時代 人は人ではなくなり&nb
JUGEMテーマ:詩足元で何かが蠢く 深い場所 掘っても掘っても 到達できない場所から 全身を突き上げるような 不気味で恐ろしい衝動 力強くて情熱を与えてくれる鼓動 まだ見ぬ存在と
JUGEMテーマ:詩白む街並み 目覚ましより早くに目覚めて 澄んだ空気を思いっきり吸って しばらく外を歩く 川辺のタンポポが蝶を待ち 働き者のハチが餌を探しに出かけていく まだ車は
JUGEMテーマ:詩一つの出会い 一つの別れ 季節が変わるように 無数に繰り返して 後ろを振り返った時に 関わった人たちが そのまま自分の人生になっている 良くも悪くも出会いと別れ
JUGEMテーマ:詩眠れなかった夜 疲れの取れない頭と体で 次の朝を迎えた時に まるで今日で世界が終わりそうなほど 絶望的に気分が上がらない 照りつける太陽が眠気を誘う 睡魔に抗い
JUGEMテーマ:詩やけに景色が立体的に見える 光が新緑の色を強くして 植え込みから木立に至るまで 絵画から飛び出してきたように 歩道を行く人を迎えている 桜は散った 新しい季節がやって来る
JUGEMテーマ:詩掃除の最中 古びた便箋を見つける 変色して少し折れ曲がった紙が二枚 中から出てきて学生時代を思い出す 文字を読むと心まであの頃に戻る 他愛ないおしゃべり 帰り道
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩雨と風が春を奪う 枝からは新緑が芽吹き 草の絨毯に春の欠片がにじむ 小さなピンクの雨 寂しさと切なさが胸に潜り込み じっとその雨に打たれる 淡い花びらは美しいま
JUGEMテーマ:詩怒りの炎は四方へ飛び 誰かを泣かし 誰かを怒らせ そして氷のように静まり返る 人と人との感情のぶつかり合い 遠目に見ながら思うのは 我関せずということ 望まなく
JUGEMテーマ:詩つまらないことに熱中し 役立つことに興味が持てない どうでもいいことを延々と考え 大事なことに集中できない 空を見上げて空想し 足元を見つめて物事の意味を求める
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩夕暮れ 藍色と朱色の重なる空に カメラを構えたシルエットと シートを広げるシルエットが 桜の影が並ぶ土手に動いている 花見を終えた人 これから始める人 冬を耐え
JUGEMテーマ:詩割れた世界 狭間でフラつきながら あっちへいったり こっちへ戻ったり どこへも行けずに 走っていてもグルグル同じ場所で それでも笑っていられるなら 人
JUGEMテーマ:詩鏡張りの柱に反射した光が桜を照らす 夜だからこそ際どく浮き上がり 淡い色を放ちながら月を背負っている そびえる 佇む 誇る 妖しく 鮮やかで なめらかに そしてどこか艶や
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩年老いた犬がトボトボ歩き 時々空を見上げて鼻を動かす 目は潤んで 縮れた髭が愛らしい 衰えた後ろ足は震えているけど クルンと巻いた尻尾は老いても凛々しい どこか懐かしそう
JUGEMテーマ:詩氷河の下を泳ぐように 冷たく暗く息苦しく たまに射す光に勇気づけられて水をかく 分厚い氷を恨めしく でも自分を守る盾として安心感もあり 時々穴から顔を出して息を吸う&nb
JUGEMテーマ:詩腫れぼったい目をしながら 陽を受けるタンポポを眺める 桜は咲いて とても綺麗なのに どうしてかタンポポを眺めている 小さなヒマワリ 小さな太陽 目立つことなく 注目される
JUGEMテーマ:詩星の形をした卵が落ちて 手足が生えて土を踏みしめる 草をかき分け 水辺を目指し 産卵を終えて星に戻る 地上に残された新しい卵は いつか星へ昇ることを夢見ながら
JUGEMテーマ:詩幸せな夢を見た そしてとても悲しい結末だった ただの夢だとしても 寝起きの心には突き刺さる しっかり目が覚め 仕事に勤しむ頃には忘れているだろう 顔を洗いながら
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩落ち葉に埋もれた土 倒木には光が射し アリの行列がその上を行進していく あまりに静かで 光だけがよく見える リュックの水をやたらと重く感じて 膝をついてアリの行進を眺めて
JUGEMテーマ:詩草刈り機が走り 小さな虫が逃げ出していく 跳ねた草の粉が 花粉と混じってクシャミを誘う 足元には小さなバッタ 古びたアーチには小さな蛾 去っていった冬の空を見上
JUGEMテーマ:詩怪しい雲行き 気温の割に寒く 陽のない空に気分が沈む 蕾の桜に滴る雫 春のイベントで 通行止めになる道路に苛立ち 急いで迂回していく車 季節が変わる時
JUGEMテーマ:詩咲きかけた花は 蕾のまま開くことなく 開花した花に混じって 自分も花のように振舞う でも本当は分かっている 自分はただの蕾で このまま花開くことはないと&nbs
JUGEMテーマ:詩小さな貝殻が集まって 割れていたり 渦巻いていたり 欠けていたり ひっくり返っていたり さざ波に酔いながら 時にカニと戯れたり 時に海藻に抱きついたり 潮の引い
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩鈍い頭痛 瞼が重い眠気 涙に濡れた目と スカっとしない不快感 楽しい春の唯一の憂鬱 少し散歩をしただけで大きなクシャミが出る 鼻をすすり マスクを直す
JUGEMテーマ:詩田んぼに響くカエルの歌 うるさく やかましく なのになぜか落ち着く不思議な歌 小さな稲の植わる水で あちこちから音が重なり 遠くまで響いて 夜の風情を膨らませ&
JUGEMテーマ:詩竹がざわめく 朝なのに薄暗い 霧雨が空気を濡らし 緑の香りが全てに染みわたる 大樹の根元に腰を下ろし 目を閉じて祈る 生まれ変わるなら この緑の空気の
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩路地に消える尻尾 野良猫はどこかへ去り 夕陽が壁を赤く染める 杖をついた老人がゆっくりと道を曲がり 塾へ行く子供と寝床へ帰るカラスと 仕事終わりで渋滞する車の群れ&nbs
JUGEMテーマ:詩人のしがらみ 邪魔だし重いし これがなければもっと自由なのにと 遠い空に憧れる でもしがらみがなくなったら 風が吹いただけで飛ばされてしまいそうなほど 今の自分
JUGEMテーマ:詩畑に色づく梅の花 つぶらな花びらと 春を告げる香り 他の花々に先立って町角を飾る その場に立ち止まり 香りを吸い込みながら見入っていた
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩陽が昇る 岬が照らされ 遠い水平線が輝き 肌寒い空気に目が冴える 旅の朝 宿から見える太陽 いつもと変わらない朝なのに いつもと違う特別な朝に感じるのは&nbs
JUGEMテーマ:詩刻まれるリズム 心音と共に足が弾んで 刻まれていく習慣 息が上がって足が疲れて 空を見上げて倒れる 体が熱い 内側から燃えている 垂れた汗がコンクリートに滲んで
JUGEMテーマ:詩ほとばしる感情 横になろうとする肉体 物を考えようとする頭 一人の人間なのに 心と肉体と脳ミソがチグハグで あちこちから手を引っ張られているように その場にいる
JUGEMテーマ:詩こんなに天気の良い日に どうして通勤しているんだろう こんなに暖かく陽気な日に どうして職場にいるんだろう そんなことを考えながら時計を見る いつもより針の進みが遅く感じ
JUGEMテーマ:詩石垣に張り付いた苔 神社へ続く長い階段 ツクツクホーシ ミンミンゼミ 夕暮れにはヒグラシ 夏にはまだ早いけど ここを通るといつも夏の音が聴こえて 夏の景色が浮か
JUGEMテーマ:詩空白の10年 心を殺してきた10年 もう力を吹き返すことはもうないかもしれない それでもふとした時に 心が生き生きしていた頃を思い出す あの頃は良かったと感じれば&nbs
JUGEMテーマ:詩古い土壁 欠けた屋根瓦 道端の大きな木と 時代が止まった町の風情 堤防の階段に腰掛けて空を見る 飛行機雲が伸びて 大きな雲の中へ冒険をしていく 水面には鯉の影&
JUGEMテーマ:詩龍の巣をつつくように 恐ろしい何かと まだ見ぬ何かと 期待と不安が混じった可能性が この一歩の先に待っている 怒らせて喰われるか 気に入られて空へと乗せてもらえ
JUGEMテーマ:詩胸に燃える炎は 時に赤く 時に青く 時には氷のように冷たい 闘志は色を持ち 温度も変わり 冷たい情熱や 乾いた執念となって 絶え間なく体と頭を突き動かす 心の芯
JUGEMテーマ:詩雲ひとつない 職場にいるのがもったいなくなるほど 空は暖かく 風も心地いい どこまでも見渡せる堤防の広場 帰り道 車を止めてウトウトする 春を枕に夢へ落ちる
JUGEMテーマ:詩寒い工場 ラインが動く トラックが荷物を降ろし 新しい積荷を抱えたフォークリフトが走る 通りに人が増えていく 周りの店も次々とシャッターを開けていく ゴミ収集車の音 革靴
JUGEMテーマ:詩小さな花びらが垂れている 桜の可憐な花びらが 枝の先にいくつか垂れている 畑には気の早い梅が色づき タンポポと菜の花が 日差しの土手に目覚め始める 地平線に消え
JUGEMテーマ:詩空の橋 海の橋 遠くへ旅立つ悠久の橋 この橋を渡れば帰って来ないとしても 感謝と悲しみで見送ることが 旅立つ魂への弔いになるから 目を閉じて手を合わせ いつかま
JUGEMテーマ:詩過ぎた日のことは忘れて 過ぎゆく今日のことも忘れて まっさらな頭で一日を始められたら きっと何も怖くなくなるだろう 記憶の中に痛みがあるから二の足を踏む まっさらになれば
JUGEMテーマ:詩フグの毒はすぐには痛まないが 自覚症状が出る頃には命に関わる ゴンズイの毒はすぐに痛みが走るが 命に関わることは少ない 人は日々ストレスという毒を受けている その瞬間 痛
JUGEMテーマ:詩雨のち晴れとなり 朝の憂いも晴れていく 日差しも冬らしさを潜め ほんの少し柔らかい光になる 窓から見る風景 帰路で見る街 微かに春の気配を感じる 小さな蕾のよう
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩かじかんだ手をポケットで握り締める 芯から凍えそうな風に吹かれ 飾り気のない冬景色を眺めていると たちまち自分も景色の一部になって 胸にぶら下がる重荷が置き去りになる こ
JUGEMテーマ:詩ついに見つけた天国への扉 実はあちこちにあるのだが 普段は見えないフリをしている あるいは地獄の入口だと勘違いをしている 鍵は必要ない 大事なのは勇気だけ 何に対しても希
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩寝る前の妄想で宇宙へ旅立つ 数分すればまったく違うことを考えている 今日買った半額おにぎりの味だったり 巻き爪が痛むとか 歯ブラシが柔らかすぎて 次は別のやつにしようかと
JUGEMテーマ:詩並ぶベンチに人影はなく 人が踏みならした草と土 木立から光が覗く トンビが風に立ち向かい 負けじと翼を広げている 少しの散歩で目に映るいくつもの光景 チクチクと
JUGEMテーマ:詩柿は実を落とし 椿も散り始める 寒さはほんの少しだけ和らぎ 日差しもほんの少しだけ春に近づく 桜の木には小さな蕾 梅の木も花を咲かせる準備に入る 冬と春の間で 空と生き物
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩彼は迷い 振り返る 持ち物は質素で 服は汚れ 靴の底は摩耗して 所持金は少ない 彼はそれを気にしない 気にしないことで生きている 振り返るのは一瞬で
JUGEMテーマ:詩引潮に現れる道 ゴツゴツした岩の道 イソギンチャク カメの手 カニとヤドカリと名前の知らない貝 通り過ぎた先には沖がよく見える展望台 沈む太陽が手を振る 赤く染
JUGEMテーマ:詩空模様が変わると 心模様も変わる 夕焼け うろこ雲 虹 雨と雷と 快晴と朝焼け 沈む気分も 昇る意欲も 鏡のように空に映される 空の今が 自分の今になる&nbs
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩凝縮した闇は鉛より重い 切り絵のようなアーチ ドロリとした空 意識が離脱しそうで 足取りがおぼつかない ここにある物全部が固まっている 重油の中を泳ぐように&n
JUGEMテーマ:詩ハラが減って水を飲む 水さえ無い時は寝る 寝れない時は空想して 頭が働かない時は無心になる 無心になれば空腹を思い出し 外に出て気を紛らわす 深呼吸が気持ちいい
JUGEMテーマ:詩トラックが轟音で駆け抜ける 信号は寡黙なままで バイパスの入口がやけに明るい 背の高い木が目の前を掠める 歩道橋の上で交差点を見下ろすと 夜の街の息使いを感じる
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩コンビニの明かりだけだった薄暗い街に 少しずつ灯りが増えていく 軽快な足音を刻んでジョギングする人 わずかな鳥のさえずり 色が変わっていく空 寒さに凍え ポケットに手を入
JUGEMテーマ:詩いつもどこかで 自分以外の誰かが 自分と同じ感情になり 同じ悩みを抱え そして同じ喜びを味わい それを知ることもなくすれ違う いつかどこかで そんな人
JUGEMテーマ:詩多大な報酬を求めるほど 代償も大きくなる 多大な代償を払っても 報酬が大きいとは限らない 天秤はいつも釣り合うわけじゃなく 傾いてほしくない方へ傾くようになっている&nb
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩寒空の稜線からわずかに光が差す 雲の流れは早い 溶けきれなかった雪が凍る ブランコは濡れ 鉄棒には水滴が溜まる 文句も言わずに防犯カメラが見ている 犬は足元の冷たさをものともせず&
JUGEMテーマ:詩埋まる足 重くなる靴 濡れた襟元が冷たい 対岸は吹雪に霞む 車の走った跡 人の歩いた跡 明日には消えているだろう 風に巻かれた雪が散っていく 白い景色の中 山茶
JUGEMテーマ:詩出かけた途端に雨音がする その割に服が濡れない アスファルトを見ると 白い粒が跳ね返っている 何かが当たって耳が痛む 手のひらを向けると白い粒が弾かれた それで
JUGEMテーマ:詩今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩チクチクと痛む 親指の先に刺さった植物の細い針 よく見ないと分からないほど小さいのに そう大きな痛みでもないのに 落ち着かないほど不快になる こんな小さな針で快適さが損な
JUGEMテーマ:詩頑張って 疲れて 癒されて 奮い立たせて 岸壁にぶつかる波のように 安定することなんてない でもそれが普通なら いつものことなら 穏やかな海面の方が不自然 落ち
JUGEMテーマ:詩岩から滴る水 土に濾過され 苔を伝わり 丸く透き通ってポツリと落ちる 空から小雨がちらつき 冷たく頬を濡らす 滴る水もいつか空から降ってきたもの 長い時間をかけて川へ旅立ち&nbs
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩扉が開けばそこは花畑 花畑の奥にもうひとつの扉 ここを開けば腐った風が吹いて花を枯らし その風に巻かれて自分も腐る 本物の花畑を見たいなら 腐敗さえ超えてさらに奥の扉を開
JUGEMテーマ:詩妖精は目に見えない 小さすぎるのか 透明なのか 心が邪だと映らないのか 風になびく草 光に染まる花 葉音をざわめかせる木々 目に見えなくても気配は感じる 気を向
JUGEMテーマ:詩ウサギが月の梯子を落ちていく かぐや姫が受け止め 狩りの女神が馬を呼び 狼がそれを追いかける 神秘の住人たちが集まる月の国 今夜も宴の明かりが灯っている
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩石ころを蹴飛ばす 水たまりを跳ね 堤防を転がっていく 覗き込めば川底は石らだけ 蹴飛ばした石はもう分からない 金や宝石でもない限り 無数の石に埋もれていく&nb
JUGEMテーマ:詩蛾が羽ばたけば人が嫌がる 青い電灯が感電の音を鳴らし カナブンや羽虫と共に タイルの上に葬られる それでも蛾は群がり 飛んで 張り付き 死んで また増えて また
JUGEMテーマ:詩荒い波が岸壁にぶつかる 白い泡が立ち カモメが離れ小島に群がる 灯台は冷たい潮風に堪え エイの剥製が不気味に笑う 誰かがマフラーをなびかせながら 水平線に向けてレンズを構
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩土手の向こうに深い山 川の向こうに眠る街 オリオンの星々がよく見える 二つの懐中電灯が揺れて 橋の袂へ去っていく 生きる感動はいつ失ったのだろう 時間が凍ったま
JUGEMテーマ:詩うねりながら流れる川 平らに広がり 眠る龍のように横たわる 鈍い色の空を映し 石川原の隙間を縫い 淡々と海を目指す 水切りの石が飛び 波紋が静かに踊る
JUGEMテーマ:詩朝の息吹 靄のかかった空気と 夜が明けた瞬間の独特の匂い どこからかハトの声が聴こえる 胸いっぱいに深呼吸して 昇る太陽に願う もう少しこのままで 朝
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩ジッパーがズレて金具が取れる 寒波をしのいだ防寒パーカー お気に入りだったのに壊れてしまった 捨てるのも勿体無く 犬の毛布にするとよく寝ていた まだ活躍してくれるパーカー
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JUGEMテーマ:詩緑に埋もれていく山と 湿った風に乗る木々の匂い 遅くなった夜の訪れの中 車で眺める遠い街並みに 懐かしい恋心と 若い頃の青臭い夢とが 不意に蘇って感情を叩く&n
JUGEMテーマ:詩悲しみでいっぱいの時は 曇り空でもたくさんの星が見える 喜びでスキップする時は 晴れ空でも星が見えない 仕事で疲れた帰り道では 街の明かりが夢のように煌き 休日
JUGEMテーマ:詩黄砂に煙る空が明け ミミズが枯れ草の根元に潜り込む 夜12時だというのに花見客が酒に酔い 満開の桜はすぐに散るだろう そしてすぐに青い葉っぱが茂り 春と初夏が混じった匂い
JUGEMテーマ:詩やけに長い流れ星に 明日の願いを託して 乾ききらないコンクリートの駐輪場を 鼻歌交じりに過ぎていく 少し ほんの少しでいいから 今日より良くなるようにと 振り返
JUGEMテーマ:詩ほのかな梅の香り 雨上がりの夜に胸を弾ませ 憂鬱な気持ちを溶かしてくれる 並木の枝には小さな蕾 来月の今頃は満開になり 川沿いは桜を見上げる人で賑わうだろう 少
JUGEMテーマ:詩倉庫の隣 手入れのされていない空き地 南洋植物の隣に気の早い桜が立つ 寒い空に向かってピンクの色を投げ 白い雲と美しいコントラストを描く コンクリートにはたくさんの花びら
JUGEMテーマ:詩変わり映えのない日々が感動を奪い 同じスケジュールの繰り返しが感性を鈍らせる だけど稀に訪れる感動と 稀に尖る感性が 輝かしい気持ちに生まれ変わらせてくれる 同時に退屈なルーティー
JUGEMテーマ:詩夢は泥の中 希望は沼の底に 現実と挫折と後悔は水中を漂い 水面に浮かぶのは無気力と虚無感 体は浮かび 心は沈み 地球と月のように引っ張り合い 一定の距離で回り続ける&nb
JUGEMテーマ:詩どこにでも自分がいるように感じる どこにも自分がいないようにも感じる 地に足を着いていても どこにも立っていないような だけど体は重く足が進まない 悲しい時はいつだってそ
JUGEMテーマ:詩眠る龍のように 細長い雲が西へ横たわる にわか雨は上がり 薄い虹が街を渡る ぬかるみに誰かの足跡 植え込みに滴る雫の群れ 雨上がりは土と木々の匂いが強い&nb
JUGEMテーマ:詩魂の叫びは泥にまみれ 軋む心に体が追いつかない 彼は過去に囚われ 彼女は今に執着し 傍観者だったはずのあの人が 面白がって騒ぎ立て 彼と彼女の魂はより深い場所に
JUGEMテーマ:詩朝霜を踏み砕き 昨晩の名残り雪をつまむ 今朝切ったばかりの爪の隙間に 冷たい冬の息吹が潜り込み ポケットを探って ハンカチを忘れたことを思い出す 取りに戻るには
JUGEMテーマ:詩森は暗闇に閉ざされて 妖精のように 蛍のように 何かの光の球が飛び交う それはただの埃であったり 月光の破片だったり 寝遅れた羽虫だったりする 半分瞼を閉じてボ
JUGEMテーマ:詩月を映す茂みの川面に 獣の鳴き声と足音が響く 身を切る冷たい風が 火照った頬に気持ち良い 枯れ草の土手道は柔らかく どこまでも歩けそうな気がする 感傷が溢れ出し
JUGEMテーマ:詩瞼の裏に蝶が飛ぶ モンシロチョウ アゲハチョウ モンキチョウも飛んでいる 冬の寝床で春の光景を見て 寒さに耐えながら暖かさを待つ 雪に梅の香り 霜につくしの可愛らしさ&n
JUGEMテーマ:詩自分を苦しめる それが必要だと信じて 自分を楽にする 頑張ろうと思っても限界になって そうして苦楽を繰り返し 成長したかと思えばそうでもない 無駄に苦しんで 必
あけましておめでとうございます。本年もヤカーブログをよろしくお願いします。
JUGEMテーマ:詩シンクから溢れる水が廊下を濡らす 滑る足元に注意しながら階段を下り 曇った空の割に暖かい冬の日の国道で 車の流れをぼんやり眺めながら物思いに耽る 大掃除は終わり 弁当も食い 缶コー
JUGEMテーマ:詩草は土に眠る 虫は土中に眠る 風は山の向こうに 木々は太陽の影に眠る 朝陽が昇ると水辺の霜が光沢を放ち 夜中の寒さを抱えたまま街が照らされていく 自転車を漕いで
JUGEMテーマ:詩北の空は少々暗くなり 山茶花は寒風に耐える 石畳には花弁が散り 裸足で歩くと冷たい 四季は飽きることなく巡り いつでもどこでも光と色を与える 冬は見栄えのしない
JUGEMテーマ:詩木漏れ陽の道 見上げた葉は透き通り 葉脈が美しい 風に木々に 坂道の車 小刻みな音が公園に響く 鉄棒を歩く小さな虫 支柱を通って草に帰っていく ベンチ
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩せっせと働くミツバチ レンゲとタンポポと シロツメクサにと飛び回り ブンブン羽を動かして大忙し たっぷりに集めた蜜と 丁寧に貯めた花粉団子を抱えて 次へ次へと花
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今日はお休みです。
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JUGEMテーマ:詩やけに景色が立体的に見える 光が新緑の色を強くして 植え込みから木立に至るまで 絵画から飛び出してきたように 歩道を行く人を迎えている 桜は散った 新しい季節がやって来る
JUGEMテーマ:詩掃除の最中 古びた便箋を見つける 変色して少し折れ曲がった紙が二枚 中から出てきて学生時代を思い出す 文字を読むと心まであの頃に戻る 他愛ないおしゃべり 帰り道
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩雨と風が春を奪う 枝からは新緑が芽吹き 草の絨毯に春の欠片がにじむ 小さなピンクの雨 寂しさと切なさが胸に潜り込み じっとその雨に打たれる 淡い花びらは美しいま
JUGEMテーマ:詩怒りの炎は四方へ飛び 誰かを泣かし 誰かを怒らせ そして氷のように静まり返る 人と人との感情のぶつかり合い 遠目に見ながら思うのは 我関せずということ 望まなく
JUGEMテーマ:詩つまらないことに熱中し 役立つことに興味が持てない どうでもいいことを延々と考え 大事なことに集中できない 空を見上げて空想し 足元を見つめて物事の意味を求める
今日はお休みです。
JUGEMテーマ:詩夕暮れ 藍色と朱色の重なる空に カメラを構えたシルエットと シートを広げるシルエットが 桜の影が並ぶ土手に動いている 花見を終えた人 これから始める人 冬を耐え