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SANNI YAKAOO https://yakaoo.jugem.jp/

主に音楽や写真、それに自作の小説や絵を載せています。猫や動物の写真もアップしています。

音楽や写真、それに絵や動物のことがメインのブログです。それに自作の小説を載せています。 たまにわけの分からない記事を書く時がありますが、基本的には創作物に関する記事が多いです。 ほぼ毎日更新していますので、よろしくお願いします。

ヤカー
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2014/10/12

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  • 森の静寂

    JUGEMテーマ:写真     音がない。耳鳴りもない。目の前の光景以外の全てが遮断される。       不気味であり、

  • 新緑

    桜は来年の春に旅立ち去年の5月に旅立った新緑が時間を超えてやってくる遊歩道はいつもより爽やかで山は野生の力に漲る陽に透けた葉脈は季節の血の巡り胸いっぱいに息を吸い込めば体の芯から新緑に染まって柔らかなエメラルドと一つになれる

  • 変わり目

    JUGEMテーマ:写真     冬の終わり。春の訪れ。梅の香りに人が集まる。       季節の変わり目はほんの少し。梅

  • 月の龍

    満月には少し足りない月の夜雲が龍へと変わり夜空を泳いで桃源郷を目指す芽吹きの春 地上には楽園空の彼方には夢の世界月が龍の頭に重なり 目が光るしばらく目を閉じて自分も夢へ向かう現実へ戻る頃には月も役目を終え龍はどこかへ消えていた次はいつ乗せて

  • エントロピー

    夢は確率 因果律は道となり回るエネルギーが星を運び命を運び いつか熱に還す粒子は漂い 重力に引かれ電磁力に結ばれ 煌々とはしゃぎ静かに去っていく目覚めた体はネクタイを締めてハンドルを捌きながらビルの群れを抜けていく

  • うつろい

    湖畔にたゆたう桃色の花弁夏には色彩豊かに水彩のように柔らかく油彩のように厚みがある冬には花弁が散り蜂の巣のような種の穴来夏にはどんな色を描くだろう夢と現実の揺籠で湖畔の蓮が微睡んでいる

  • あられ

    アスファルトにバチバチと音を立てカンカンと鉄骨に音を打つ冷えた耳たぶにぶつかると弱い電気が走ったように痛いフードを被り 遠くに目をやると氷の粒に飲み込まれた空がブルーグレーに街を染めている手の平で受け止めたあられはポンと弾んで空へ戻ろうとし

  • アリ

    人気のない山奥違和感を覚えるほど静か倒木には木漏れ日が差し光の道をアリの行列が進むしゃがんでその光景を眺めているとこの世の全てから切り離されたように底なしの寂しさと遮るモノのない自由が降りてくる

  • 冬のさざなみ

    冬のさざなみは風のようで寒さに震える体は命の境界線かじかむ指先で砂を掬うイソギンチャクが踊り亀の手が空を見上げて小さなカニはどこかへ旅に出る昨日の晩飯も思い出せないのに昔の嫌なことはよく覚えている痛みが消える頃には感動も喜びも消えるだろう冬

  • 現実が俺を蝕むなら俺は機械になるだろう無機質に時間を払い土に還ることもなく鉄の揺籠で口を閉じるだろうただ雲と風を羨みながら

  • 冬至の街

    冬至の街薄暗い雲の下にたくさんの光沈んでいく一日の街にたくさんのヘッドライト誰もいない薄暗い食堂で紙コップのコーヒーを片手に仕事終わりの疲れと安堵を甘い香りと一緒に飲み下す胸の中ではケセランパサランのような雪が降っている

  • 雪が降れば

    雪が降れば全て白く染まり自分も白くなって故郷に溶け込んで春の雪解けには雪と共にどこかへ消えて景色の一部になれるはず日和の下に記憶だけを残して

  • 灰色の空

    狭いコインパーキング車から降りるとビルの群れの向こうに白い月電線は無造作に駆け巡りタバコの吸い殻が大理石の縁に佇む今は夜明けなのか日暮れなのか灰色の空は答えてくれないはっきり分かるのは雨が降ることだけは確かだということ心まで曇っている

  • 朝に鎮む

    鼻の奥まで澄み渡る呼吸 霧がかった夜明けが空気を清め 薄く滲む山やビルの 幻想の景色に胸も澄む 一歩進めば水の音 三歩進めば鳥の声 真っ白な朝に全てが鎮む

  • 鮮やかで切ない

    JUGEMテーマ:写真     秋は春に劣らないほど花が咲く。       春の花より鮮烈な色なのに、春の花より儚い風情

  • 秋の絵

    JUGEMテーマ:写真     秋の色は優しいのと同時に鮮やかで、夏とは違う幽玄がある。       太陽が一番高く昇る

  • 秋の響き

    JUGEMテーマ:写真     10月の半ば。どこかから祭りの太鼓と掛け声が響く。       虫の歌、祭りの声、風の音

  • 夜の幕

    JUGEMテーマ:写真     夜の幕が降りて明日を急かす。       朝が来る希望。朝が来る憂鬱。嬉しいこと、悲しい

  • 憂鬱な朝

    固い地面と 硬い壁と 足元を見ながら歩く人と ゴミ収集車の排気音に囲まれて新しい月の一日が始まる 早起きの目は微睡みの中 頭は現実と夢の狭間 いつもと同じカバンが重く感じる そうだ

  • 静かな闇

    無機質な煙突 背後に重なる暗闇の木立ち 車を照らすのはオレンジの街頭 出来たばかりのビルにはテナントの灯り 走り去るトラックの音に コオロギの歌が混ざり合う 明日なんて来なければい

  • 夜風

    光が瞼を貫通し誰もいないのに誰かの声が聴こえる そういえば昨日の夜 一言もしゃべらないまま ただベンチに座って夜風に吹かれ 眩しい街頭に目を細めながら賑わいながらビルを出ていく人たちの声を聴いた&nb

  • 未来

    そう遠くない未来 僕はきっともういない 遥か遠い未来 僕は僕じゃない誰かの一部になっている やってこなかった未来を嘆きながら 過ぎ去った未来に眠っている

  • さようならと

    さようならと空に呟き さようならと朝陽に呟き さようならと夜風に呟き さようならと秋の始まりに呟く そしてさようならとこの世に呟いて 帰るべき場所へ還る

  • 人知れず

    マンションの光 消防署の光 街頭の光 ポツポツ灯る孤独な光 僕は孤独なまま 光りもせずに夜に埋もれる 誰にも見つからないまま 遠い星のように 人知れず消えていく

  • 苦行

    JUGEMテーマ:詩捨ててしまえば楽になる 消してしまえば軽くなる 知ってはいても中々出来なくて つまらないプライドと つまらない意地のために 無駄に悩んで苦しんで 日毎に苦悩の残

  • 凍る心

    濁った水面には何も映らない 透き通った水面には全てが消える けれどもきっと 何も映らない一番の理由は 僕が薄っぺらく 生きているか死んでいるか はっきりしない人生だからだろう&nb

  • 風化

    月の空の下に埋もれて 新たな命に生まれ変わる 草か花か虫 あるいは土か水か 雲や風もいい 自分に悩まされないのなら どんなモノにでも どんな姿でも 僕は受け入れ

  • 焼却

    ちょっとしたことで 暗い火が立ち昇る ちょっとしたことで 自分を焼く火柱に化ける 四六時中焼かれ 見えない敵に囲まれて 大事なことが手につかない こんな脳みそに誰がした&

  • ねこじゃらし

    フェンスの向こうに揺れる黄緑のねこじゃらしのように儚く佇み力強く根を張る小さな虫たちが命の恋文を結び無機質な電柱が影を作って見守る

  • 月明かりの奥に

    月明かりの奥に 闇を孕んだ不気味な真実 人は美しいものしか見ない 不可解なことがその目に映っても見ないことにする 月明かりの奥に潜む不気味な影が 勇気があるならここまで来いと 笑っ

  • 【短編小説】月へ跳んだカエル

    JUGEMテーマ:自作小説どこにでもあるような濁った田舎の溜池に一匹のカエルがいた。平凡で特技もなくて取り立てて褒められるような何かを持っているカエルじゃない。本当にただの普通のカエルだった。でもカエルには夢があった。毎晩夜になるとカエルた

  • 生まれながらに

    JUGEMテーマ:詩湿り気の強い雨が降り 僕は空想の世界へ逃げ込む 体はここにいても 頭の中は遠い世界にある だけど目に映るのは 湿気に煙った中を流れる 用水路の水と落ちていく太陽

  • 夏秋

    JUGEMテーマ:詩梯子の向こうに見える月に秋の装いを感じる 地面は熱く 空気はやや涼しく セミとコオロギの鳴き声が入り乱れる   陽気な夏の大地と 切なげな秋の空 活気

  • 明日への呼び声

    JUGEMテーマ:写真     帰路の時間。車が道路を埋める。空は少し寂しくなって遠くへ行きたい気分になる。       

  • 【短編小説】輪廻

    JUGEMテーマ:自作小説過ごしたはずのない時間を懐かしく思う。過ごしたはずのない場所を懐かしく思う。過ごしたはずのない人生を懐かしく思う。これは自分の記憶だろうか?他人の記憶だろうか?分厚い雲の向こうには無数の星が輝き、きっと僕を祝福して

  • 透過

    JUGEMテーマ:詩光が僕を透かす 夏らしいオレンジの光が 夕暮れの太陽が 川に弾かれ 草を滑り 僕に光を浴びせ 通り過ぎていく 振り向けばそこにはもう一人の自分 透過した光が幻を

  • 【短編小説】もうひとりの私

    JUGEMテーマ:自作小説少女には夢があった。こことは違う夢の世界へ旅立つ夢が。部屋には好きなアニメやマンガの絵がズラリと並んでいて、いつかこのどれかの世界へ行けるはずと信じていた。学校から帰ればひとり部屋に篭り、呪文を唱えてみたり、ダンボ

  • 【短編小説】夏の幻

    JUGEMテーマ:自作小説少年には友達がいた。夏だけに現れる友達だ。その子は誰もいない公園や誰もいない木立の中、誰もいない河川敷に現れる。友達のいなかった少年は夏だけに現れるその子だけが友達だった。一緒にブランコに揺られたり、一緒に山で虫採

  • 【短編小説】16年前の夏 16年後の夏 最終話「16年後の夏」

    JUGEMテーマ:自作小説16年前の夏のこと、俺はまた学校へ通えるようになった。それから卒業するまでの間はとにかく必死に勉強した。今までの遅れを取り戻す為もあったし、それなりの大学へ行きたいという思いもあった。それは自分の為であり、立派な男

  • 【短編小説】16年前の夏 16年後の夏 第三話「先生のウソ」

    JUGEMテーマ:自作小説あの花火大会から16年後の夏。俺は激務に追われては社内や社外を駆け回り、成績が悪ければ上司に詰められ、ただでさえ忙しいのに新人の教育まで任されていた。今年新卒で入ってきた男性社員だ。学歴はあるし真面目だし、仕事も丁

  • 【短編小説】16年前の夏 16年後の夏 第二話「遠い背中」

    JUGEMテーマ:自作小説何気ないダルさ、なんとなくの面倒くささ、ダラダラしてしまうような退屈さ。いったい何が原因か分からないけど、そういった感情は緩い毒のように人を蝕んでしまう。敵の姿がハッキリ見えているならいいけど、そうじゃないなら何と

  • 【短編小説】16年前の夏 16年後の夏 第一話「16年前の夏」

    JUGEMテーマ:自作小説・・・もしもタイムマシンがあれば・・・・。16年前の夏、俺は本気で時間旅行を望んでいた。理由は単純だ。好きな人にフラれたから。いや、正確にはフラれるどころか手さえ届かなかった。なにせ相手は教師。それも今まで会った誰

  • 山の活力

    JUGEMテーマ:写真     蒸し風呂のような暑さの中、緑に囲まれた山は少し涼しい。       お地蔵さんも不動尊も

  • チョコレート

    JUGEMテーマ:詩甘いチョコレートが口の中を幸せにする 安くて たくさん入っていて 四角くて 決して一流のチョコじゃないけど 包み紙をあけて 口に放り込んで 溶けていくのと同時に独特の風味と甘さが広

  • 穏やかな雨

    JUGEMテーマ:写真     雨の日ほど穏やかな気持ちになる。ジメジメと息苦しいはずなのに、どうしてか心の波風は消えていく。     &n

  • 閉眼

    JUGEMテーマ:詩霧雨と日没が空を青い灰色に染める 車で寝転びながら悲しい曲を聴き 仕事のことも日常のことも 生きていることさえ幻のように思える 真新しいビルの最上階には誰もいない セキュ

  • 虫との戦い

    JUGEMテーマ:詩夏の足音が聴こえ 部屋は天然のサウナになり 夜になれば明かりを求めた虫たちが 網戸の隙間をくぐり抜けてやって来る 蛾 ゴキブリ カゲロウ カメムシ 名前も知らないわけの分

  • 自由

    JUGEMテーマ:詩息つく暇もない時間 やることがない暇な時間 欲しい物がある時に無いお金 物欲のない時にあるお金 頑張らなきゃいけないのに眠い頭 休んでいいのに眠くならない頭 日

  • 空の向こう

    JUGEMテーマ:詩誰も飛び立つ鳥を見ていない 可愛い愛らしいと眺めていたのに 飛び立つその時のことは知らない 旅立ってどこへ行き 無事に生き延びられるのか そこまで思いを馳せずに 

  • 不変

    JUGEMテーマ:詩犬がかき分ける草の隙間で コガネムシが羽音を響かせて踊り 子孫を残そうとペアを組んでいる 木々の向こうからは川面の光が透けて 足を止めてしばらく見入る 白サギが小山の上で

  • 限りある

    JUGEMテーマ:写真     春にしては暑い日。波打ち際ではしゃぐ子供たちとツーリングのバイクの音が響く。       

  • 本音

    JUGEMテーマ:詩緑に埋もれていく山と 湿った風に乗る木々の匂い 遅くなった夜の訪れの中 車で眺める遠い街並みに 懐かしい恋心と 若い頃の青臭い夢とが 不意に蘇って感情を叩く&n

  • シーソーゲーム

    JUGEMテーマ:詩悲しみでいっぱいの時は 曇り空でもたくさんの星が見える 喜びでスキップする時は 晴れ空でも星が見えない 仕事で疲れた帰り道では 街の明かりが夢のように煌き 休日

  • 夢遊

    JUGEMテーマ:詩黄砂に煙る空が明け ミミズが枯れ草の根元に潜り込む 夜12時だというのに花見客が酒に酔い 満開の桜はすぐに散るだろう そしてすぐに青い葉っぱが茂り 春と初夏が混じった匂い

  • 流れ星

    JUGEMテーマ:詩やけに長い流れ星に 明日の願いを託して 乾ききらないコンクリートの駐輪場を 鼻歌交じりに過ぎていく 少し ほんの少しでいいから 今日より良くなるようにと 振り返

  • 春の匂い

    JUGEMテーマ:詩ほのかな梅の香り 雨上がりの夜に胸を弾ませ 憂鬱な気持ちを溶かしてくれる 並木の枝には小さな蕾 来月の今頃は満開になり 川沿いは桜を見上げる人で賑わうだろう 少

  • 春への道

    JUGEMテーマ:詩倉庫の隣 手入れのされていない空き地 南洋植物の隣に気の早い桜が立つ 寒い空に向かってピンクの色を投げ 白い雲と美しいコントラストを描く コンクリートにはたくさんの花びら 

  • 地層

    JUGEMテーマ:詩変わり映えのない日々が感動を奪い 同じスケジュールの繰り返しが感性を鈍らせる だけど稀に訪れる感動と 稀に尖る感性が 輝かしい気持ちに生まれ変わらせてくれる 同時に退屈なルーティー

  • 惰性

    JUGEMテーマ:詩夢は泥の中 希望は沼の底に 現実と挫折と後悔は水中を漂い 水面に浮かぶのは無気力と虚無感 体は浮かび 心は沈み 地球と月のように引っ張り合い 一定の距離で回り続ける&nb

  • 相反

    JUGEMテーマ:詩どこにでも自分がいるように感じる どこにも自分がいないようにも感じる 地に足を着いていても どこにも立っていないような だけど体は重く足が進まない 悲しい時はいつだってそ

  • 雨上がりの空

    JUGEMテーマ:詩眠る龍のように  細長い雲が西へ横たわる にわか雨は上がり 薄い虹が街を渡る ぬかるみに誰かの足跡 植え込みに滴る雫の群れ 雨上がりは土と木々の匂いが強い&nb

  • しがらみ

    JUGEMテーマ:詩魂の叫びは泥にまみれ 軋む心に体が追いつかない 彼は過去に囚われ 彼女は今に執着し 傍観者だったはずのあの人が 面白がって騒ぎ立て 彼と彼女の魂はより深い場所に

  • 名残り雪

    JUGEMテーマ:詩朝霜を踏み砕き 昨晩の名残り雪をつまむ 今朝切ったばかりの爪の隙間に 冷たい冬の息吹が潜り込み ポケットを探って ハンカチを忘れたことを思い出す 取りに戻るには

  • 光の球

    JUGEMテーマ:詩森は暗闇に閉ざされて 妖精のように 蛍のように 何かの光の球が飛び交う それはただの埃であったり 月光の破片だったり 寝遅れた羽虫だったりする 半分瞼を閉じてボ

  • 感傷

    JUGEMテーマ:詩月を映す茂みの川面に 獣の鳴き声と足音が響く 身を切る冷たい風が 火照った頬に気持ち良い 枯れ草の土手道は柔らかく どこまでも歩けそうな気がする 感傷が溢れ出し

  • 待望

    JUGEMテーマ:詩瞼の裏に蝶が飛ぶ モンシロチョウ アゲハチョウ モンキチョウも飛んでいる 冬の寝床で春の光景を見て 寒さに耐えながら暖かさを待つ 雪に梅の香り 霜につくしの可愛らしさ&n

  • 苦楽

    JUGEMテーマ:詩自分を苦しめる それが必要だと信じて 自分を楽にする 頑張ろうと思っても限界になって そうして苦楽を繰り返し 成長したかと思えばそうでもない 無駄に苦しんで 必

  • 【2024】あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。本年もヤカーブログをよろしくお願いします。  

  • 時の流れ

    JUGEMテーマ:詩シンクから溢れる水が廊下を濡らす 滑る足元に注意しながら階段を下り 曇った空の割に暖かい冬の日の国道で 車の流れをぼんやり眺めながら物思いに耽る 大掃除は終わり 弁当も食い 缶コー

  • 師走の朝

    JUGEMテーマ:詩草は土に眠る 虫は土中に眠る 風は山の向こうに 木々は太陽の影に眠る 朝陽が昇ると水辺の霜が光沢を放ち 夜中の寒さを抱えたまま街が照らされていく 自転車を漕いで

  • 北の空

    JUGEMテーマ:詩北の空は少々暗くなり 山茶花は寒風に耐える 石畳には花弁が散り 裸足で歩くと冷たい 四季は飽きることなく巡り いつでもどこでも光と色を与える 冬は見栄えのしない

  • 錆びた友情

    JUGEMテーマ:詩錆び付いたチェーン 取れかかった荷台 荒れた空き地に自転車が取り残される パンクした山積みのタイヤ 古びて文字の読めない看板 絡まった網に割れたパレット カモメ

  • 不完全

    JUGEMテーマ:詩彼は心が弱い だからちょっとしたことで落ち込み そして来なくなってしまう 彼女は人見知りが強い だから少しでも話しかけられると怖くなり どこかに身を隠してしまう 

  • 逃避行

    JUGEMテーマ:詩暖かい服に包まれていても サイフは軽くて心は寒い 暖かい言葉に囲まれていても 悩みにうなされ心は重い 暖かい風呂に浸かっていても 将来を考えて心が冷たい 悲観が

  • 秋の和み

    JUGEMテーマ:詩熟れた柿を鳥がついばみ 地面に落ちて穴が空き 甲虫が潜り込んで果肉を吸う 落ち葉の隙間には銀杏と たくさんのドングリが転がって 松ぼっくりが空を見ている カマキ

  • 冬の暖かさ

    JUGEMテーマ:詩冷たい海にボラが跳ねる ベンチは潮風に晒されて 座ったお尻が冷たくなる 首元が寒くてジッパーを上げ 上着に顔を埋めながら 遠浅の海を眺める 景色は色を失くし&n

  • 暗示

    JUGEMテーマ:詩目覚めに鳥の鳴き声 空模様は鈍くても 夜明けの風は心地よく 火照った頭と体を冷やし 一日の始まる新鮮な匂いと 街が起きていくたくさんの音で 昨日を乗り切り 今日

  • 祭日

    JUGEMテーマ:写真     秋には祭り。晴れ空に音が響き、人が集まる。       大人も子供も楽しんで、芝生で陽に

  • 秋の街

    JUGEMテーマ:写真     秋にしては暑い。パーカーの下が汗ばむ。カメラがなければ歩かないだろう。       それ

  • 儚い秋

    JUGEMテーマ:詩風に揺れる静かな光景 白 薄紫 ピンク  細く薄い緑の茎 今は使われていない田んぼや 道路脇の空き地 民家の庭の一画に ふわふわ ゆらゆら 風に踊り 花弁は陽の

  • 棘の薬草

    JUGEMテーマ:詩言葉は棘のある薬草 チクチク刺さり 時には血を流すほど深く食い込む だけど傷を癒し 痛みを消し 時には暗い感情さえ治してしまう 人が言葉を使う以上 傷つき 癒さ

  • 回遊

    JUGEMテーマ:詩日暮れの光 夜明けの匂い 過去の自分が去っていく切なさと 新しい自分がやってくる嬉しさと 過去の自分にお別れできる気楽さと 新しい自分を迎えるプレッシャー 光は

  • 哀愁

    JUGEMテーマ:詩10月の終わり 雨上がりの午後は 土も空気も冷たく湿り 木枯らしを待つ木々と どんよりした曇り空と 人のいない球場とで モノトーンのように寂しく コン

  • 貴重

    JUGEMテーマ:詩ソメイヨシノは葉を落とし あんなに青々と茂っていたのが嘘のよう 土手を見上げれば隙間だらけの枝 向こうの雲までよく見える 寂しい景色なのに心を打たれ 夕暮れにはこんなに綺

  • ヘドロ

    JUGEMテーマ:詩手枷足枷に加えて糸を付けられ 囲われた庭の綺麗な一画の ほんの一筋の光が当たる所だけを これでもかと美しく見せてみても 一瞬の油断でヘドロが垣間見えて 見る者が見ればそれ

  • 季節の刺繍

    JUGEMテーマ:詩黄金色の田園が広がる 畦には彼岸花が咲き 稲穂と混じって彩り豊かで 祭りのノボリが風にはためき 草から草へショウリョウバッタが飛び跳ねる 10月にもヒマワリは咲いていて&

  • 弱者の強み

    JUGEMテーマ:詩少しのことで不安になる夜 何も無くても希望を抱く朝 昼には雑事に追われて雑念を忘れ 夕暮れには感傷的に過去に浸り 早朝には空っぽなほど全てがどうでもよくなり 一日通して穏

  • 記憶の海

    JUGEMテーマ:詩絶え間ない白波 乾いた砂浜には尖った貝殻 砂漠かと思うような遠景に 手を繋いだ仲睦まじい影が二つ こんなに晴れているのに頭が痛く こんなに海は綺麗なのに眠りそうで&nbs

  • 一人でも

    JUGEMテーマ:詩にわか雨 汗と混ざり 熱気が立ち込め 不快感が強くなり  逃げるようにエアコンの効いた店内へ駆け込む 磨りガラスにカマキリの影 灯りに寄って来る獲物を待ち構える アイスは

  • 寂しい影

    JUGEMテーマ:詩何の用もなく街を歩き 信号待ちの群れを越えて 新幹線の高架下で無性に寂しくなり 自分勝手な黄昏に酔いしれる 振り返れば沈みゆく太陽が街を照らし 何を願うわけでもないのに祈

  • 巡りの秋

    JUGEMテーマ:詩北国の彼岸頃 山間の棚田にはすでに葉っぱが色づいて 青々しい木々の中に黄色やオレンジが目立つ アキアカネもじょじょに赤く染まり 収穫の終わった田んぼの畦では ヘビがカエル

  • 名残り

    JUGEMテーマ:詩簾が揺れて 温い風が隙間を通る モクモクとよく育った雲が流れていき 晴れと曇りを繰り返す セミは静かになり コオロギやツユムシが代わりに歌う 熱気はあるが陽射しは丸くなり

  • 足枷

    JUGEMテーマ:詩自由に生きている 不自由なほど自由に生きている 余計なモノを削ぎ落として 無駄な悩み 要らない重荷 捨ててしまって軽くなって これでもかと自由になったのに なぜ

  • 秋の森

    JUGEMテーマ:詩北の森は秋になり ほんの少し夏の香りを残しながら 色付いた葉っぱや鮮やかな木の実で 大人びた暖色の装いになる 木の板で作られた道は池の上を伸びて 甘い匂いのする落ち葉と&

  • 清流

    JUGEMテーマ:詩青のような 緑のような ガラスのように透き通る清流 苔の生えた岩の奥からやって来て ゴウゴウと滝の音に乗って サンダルの足をすり抜けていく 風は冷たい 水はもっと冷たい&

  • 神獣

    JUGEMテーマ:詩一匹の龍神と 四匹の聖獣が 星の並び 太陽の光 月の満ち欠け 海の干潮に感応して 自然を活かし 命を生かし 自然を溶かし 命を還す 果てしない循環は地球の血液&

  • お盆過ぎ

    JUGEMテーマ:詩暑さあえいでもがく蛾 迷い込んだ屋内で空腹に弱るアブ 飛んでぶつかって触覚と前脚を失ったコガネムシ 干からびたミミズ 潰れたアシナガバチ 小さな命の抵抗と終焉 一つ一つ命

  • みんないっしょ

    JUGEMテーマ:詩おやすみするのは怖い 二度と目覚めないかもしれない おはようするのは辛い 夢から覚めてしまう こんにちわ こんばんわ さようなら 挨拶が嫌い 一人の時間が終わっ

  • カメムシ

    JUGEMテーマ:詩車に付いた異物 葉っぱだと思っていた 摘んで捨てると指先が濡れ よくよく見るとカメムシだった 臭いは嗅がない 近くの葉っぱで手を拭い 青臭い汁で悪臭を打ち消す&

  • JUGEMテーマ:詩田園と鉄塔と変電所 間を縫う細道の側溝に鹿の頭蓋骨 ここで死んだわけじゃなく どこかから流されてきたんだろう 根元から折れた角 目の空洞が切ない 泥に汚れ 歯はキレイに残

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