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2014/10/09

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  • 「最後にして欲しい!」

    これでもか、これでもかと目の前に突き付けられた今年の訃報の数々。もうこれで今年の最後にして欲しいと神仏に願いあげたくなる訃報が今朝早くお隣さんから届けられた。今朝未明にお隣の奥さんが亡くなられた。享年81歳。少し身体が弱く、数年前からいろんな病気と闘っておられた。特に晩年は心臓ペースメーカーを頼りに、ゆっくりな行動が目立っていた。ここに引っ越してきて以来の直近のご近所づきあいだからおよそ30年。ご主人は私と同い年。何かにつけて話が合う気さくな人柄だったが、5年くらい前にあっさりとお浄土に召された。その後奥さんにはG・ゴルフにも誘い、なんとか太陽の下に連れ出そうと試みたが、少し気持ちの沈みが大きく、お家に籠りがちではあった。特にコロナ以降は、まるでお隣さんなのに顔を合わせて言葉を交わすことが極めて少なくなっ...「最後にして欲しい!」

  • 「渡り鳥いずこ」

    今年も隣の空き地にやってきて、せわしげに尾っぽをピコピコ震わせ、今ここに止まったと思ったら、カメラのシャッター切る間もない俊敏さであっちこち飛び回る。その名をジョービタキという。通称やあだ名は色々ある。子供の頃に聞いて印象に残っているのが「ヒンコチ」だった。今では主翼に大きな間白い円形模様があることから、紋付き袴の正装に見立てて「モンツキ」と呼ばれたりするちっちゃなちっちゃな渡り鳥である。このちっちゃな体で東南アジアを舞台に寒い場所を求めて渡り歩くという。渡り歩くという点ではあの旅する蝶「アサギマダラ」こそもっとすごいことである。あの蝶がどうやって大洋を横断するのか、何のために大洋を飛び越えるのか、そのスタミナ・馬力などがどこに隠されているのか、考えれば考えるほど世の中に不思議は幾つもあることに驚かされる...「渡り鳥いずこ」

  • 「金銀財宝ザックザク」

    そろそろ年末ジャンボ宝くじをを買わなくっちゃと少し気持ちに焦りを感じ始める季節だね~。実は昨年の暮れ、何かと忙しくてとうとう買いそびれた宝くじ。大晦日の昼のテレビが実に空しかったのを思い出している。今年は何が何でも買うぞ~~~。そうは言っても自分で買える枚数は知れたもの。それでも1等7億円に一応夢を馳せてみる。何故10億円とは言わないの。それはね、前後賞合わせたを連番クジは当たり外れが一瞬にして解ってしまうので面白くない、だから買わない。その点バラを買うと、1枚1枚最後までチェックする楽しみがあるから。さてあなたは連番派それともバラ派?まあどっちでもいいか。ところで、金銀財宝なんてあるところにはあるもんだね~。一人の銀行員が4年間に20億円近い他人様の金品を盗めるシステムが現存するのだから、宝くじ買って億...「金銀財宝ザックザク」

  • 「今年最後の十六夜の月」

    昨夜は今年最後の十五やお月さんが拝めると少し期待していた。残念ながら朝からの予報通り、夜空には雲が広がり、何度も寒さを堪えてベランダに出ては見上げてはみたものの、雲のいずこに月やどるらん。満月の姿を見ないままに眠った。そして今宵、夕方6時半を回ったころ、東の空にそれはそれは見事な十六夜のまん丸お月さん。今さらまん丸お月さんでもないでしょう、などと無粋なこと言わんといて。1年の始まりの〇〇とか、今年最後の〇〇などという季節の節目の何かを感じることは、小生の中ではごく当たり前のことであり、少しでも時の流れや時の動きみたいなものを感じていたいという願望の現れなのかも。カレンダーの日付の横に小さく書いてある旧暦と、大安・友引・仏滅などの六曜も少し意識している。これも一つの信心みたいなものだから、予測が当たることも...「今年最後の十六夜の月」

  • 「討ち入りは終わったが」

    「あこうろうし」とパソコン入力すると最初に変換されるのが「赤穂労使」である。早くも来年春闘の相場作りや、賃金体系の見直しが声高に叫ばれる時代背景をパソコンが敏感にキャッチしているのだろうか。キーボードを打つこちらの気持ちは、この季節には三つ四つの赤穂義士伝が放映されないと年越し出来ないほどの盛況ぶりを見てきた。だからというわけでもないが、今じゃ自らの命をもってご政道を糺す一石を投じる、などという話は昔話になってしまった。この頃のテレビと言えば「紅白歌合戦」の番宣がこれ見よがしに流される。我が家の二階から見下ろす紅葉が一段と色濃さを増すと師走半ばを迎える。赤穂浪士の討ち入りに目を奪われる暇などないほど忙しくなるのが年賀状の準備である。年賀状推進派、葉書による賀状をやめて電子媒体派、まるっきり辞めてしまう派、...「討ち入りは終わったが」

  • 「小生、この1年の一字」

    令和6年、今年の一字『金』この1年を一字で表すと。京都清水寺の貫主さんは「金」と揮毫された。確かに、パリの地で掲げた金メダルラッシュ。まさしく表の金であり誇りに思う金・ゴールドである。同じ金でも手垢にまみれた、薄汚れた金もある。メダルラッシュのゴールドに対して政治資金規正法違反ラッシュのマネーである。同じ金と呼ばれても、そこには大きな差があるものだ。但し札束が薄汚れているわけではない。使いこなす人の利害が絡むとちょっとねー。今一つ最低賃金にからむ所得の大幅アップ103万円問題もあった。金にまつわる一大政治課題である。どこかに溜まりこんでいるお金を所得アップという形で分配すれば、間違いなく街に笑顔があふれ、消費が伸び税収も増えて国情そのものが豊かに見える。私たちの世代は、働き盛りのころにそんな恩恵をこうむっ...「小生、この1年の一字」

  • 「最初で最後の忘年会」

    早くから約束していた12月13日金曜日正午。自治会事務所集合。お馴染みのグラウンドゴルフ仲間の忘年会。この頃では同級生の飲み会もゼロ、昔の仲間との飲み会ももう卒業といった塩梅で、このささやかな忘年会が、最初で最後になるかもしれない貴重な宴会である。いつもの通り午前8時45分団地公園に集合。ラジオ体操第一に続けて軽い運動、それから始まるグラウンドゴルフ。今日は今年最後の大会と銘打って優勝・準優勝・ブービー賞など商品を買い込み、我が手作りによる賞状を授与する念のいった大会なのである。と本人は思っている。大会が終わったところで、それぞれ自分で調達した食べ物・飲み物持参で自治会事務所に集合。会費はもちろん自分の飲食費実費だけ。先ずは優勝ほか成績に合わせた、蘊蓄を織り込んだ賞状授与式。続いてお互いが勝手にこの1年の...「最初で最後の忘年会」

  • 「二つとはない、切ない訃報」

    一瞬言葉を失う訃報を受け取った。まさか、こんなことってあるの?、耳を疑ったが夢でもなければうつつでもない、現実そのものであった。悲しい。遠い思い出が次から次に浮かんでくる。どの思い出も大切な一コマとして脳裏に焼き付いているものばかり。正式には67年前の高校入学式での出会いである。大学を卒業して4年目の、まだ完全に教師になりきっていない、やんちゃな新しい兄貴分のような人だった。その人が高校3年間の担任であったことが、小生の人生に大きな光を当ててもらった、そんな素晴らしい出会いであった。出身は種子島で、国語の教師を多く輩出した東京の某大学出身。眉が濃くて鼻も高く黒いキリっとした瞳の、垢ぬけたとはこういう人をいうのか、と田舎の高校1年生の男女共通のあこがれの担任教師であった。他の教科はあまりできなかった小生だが...「二つとはない、切ない訃報」

  • 「最後の訃報連絡」

    そろそろ本格的に年賀状の準備に入ろうとした今日のこと。少し遅めの訃報葉書が届いた。仲よし同級生からの一通で「長男〇〇が今年11月、58歳で永眠しました」と書かれていた。この世で何が辛いかと聞かれたら答えに窮する。それは、想像に絶するほどの不幸を体験していないからではないかと思う。彼女にとって、この年齢になって自分たちより先に我が子の不幸を見送る立場に立つことの辛さは如何ばかりか。もっとも、身内の誰が旅立っても深い悲しみに沈むのは確かであるが、親より先に逝く子の気持ちも測ることの出来ない重さを持っているのだろう。中国の古いことわざに「親より先に旅立つことほど親不孝なことはない」と言われるが、確かに一理ある。子は親より長く生きて、親をちゃんと見送るのが中国古来の親に対する最高の尊敬を言い当てた子の道徳心であっ...「最後の訃報連絡」

  • 「よみがえるふる里の風景」

    私の住んでいる岩国市南部の中心に、戦前の海軍病院から格上げされた近隣では特別な大病院として多くの患者を救った国立病院(通称、国病)があった。すぐ横には養老院と呼ばれた特別養護老人ホームも併設されていた。市営バスの南部発着拠点として殷賑を極めた一時期もあった。米軍岩国基地主要滑走路の沖合移設に伴う土砂を採取するため、市街地のほぼ中心に近い愛宕山一帯が新規開発された。その利便性の良い広大な新天地に国病が移転された。それから20数年、雑草に覆われ見る影もなくなった旧国病跡地に今、膨大な資材と建設機器が搬入され、大きなエンジン音を唸らせて槌音も高く、新たな生活拠点に生まれ変わろうとしている。一つには福祉の拠点、科学の学習拠点、その他市民の憩いの場づくりなどの計画が発表されている。ようやく重い腰を上げてくれたか、と...「よみがえるふる里の風景」

  • 「小春日和」

    絶好の小春日和、漁船の修復にいそしむ漁師さん師走に入って数日、ポカポカ陽気の温かい日が続く。この時季のそぼ降る雨を「時雨(しぐれ)」と呼ぶのはご承知の通り。詩歌にも演歌にもよく唄われる。逆にこの時期のポカポカ陽気は「小春日和」と呼ばれこちらも歌には何度となく登場する。今は亡き谷村新司の名曲「こんな小春日の穏やかな日は、もう少しあなたの子供でいさせてください」という心に沁みるあの歌詞である。私たちの手で行った海岸清掃から1カ月、その後の砂浜の状況を見に海岸へ立ち寄った。その海岸につながる船溜まりで漁船のペンキ塗りにいそしむ漁師さんと出くわした。「大きな船ですねー」「なーに、こまい(ちいさい)もんいの」「ペンキ塗りは全部自分がやるんですか」「ほかにやってくれるもんがおらん」「これで何年物ですか」「うーん、おお...「小春日和」

  • 「身近な紅葉」

    昨日は奇特な友から送られた「岩国の紅葉を楽しんで!」というラインの画面を紹介した。そういえば、ということで自分でも心当たりのご近所さんをちょっと見まわしてみたら、なんとものすごい銀杏の古木に出会った。奔放に伸びた枝振りから察するに100年はくだらないだろうと思わせる見事な黄金色である。周囲の赤い葉っぱの木々が小さく見えている。しかも黄落と呼ばれる地面を金色に染める銀杏の落ち葉がまだ落ち始めない貴重な今だ。そいえば、何年前になるだろうか、銀杏の葉っぱが地面に敷き詰められて盛り上がるほどになった黄金色の絨毯を、この目で確かめ、脚で踏みしめた感触を思い出している。これこそ黄落と呼ぶにふさわしい。もう少ししたらそこにもここにも黄落がお目見えするのに違いない。朝から照ったり曇ったり、どっちが本命か分からぬほど入り乱...「身近な紅葉」

  • 「お待たせいたしました!」

    今年は所属する地区社会福祉協議会(地区社協)が発足以来20周年という節目を迎えていることは何度も拙ブログで吹聴して来たところだ。20周年記念事業の一つとして、地区社協発足に至った先輩諸氏の心意気や活動の基本理念がちゃんと引き継がれているか、目的に沿った活動がなされているか、と言ったことを取りまとめた写真集を中心としたパネル展をやろう、そうして賛助会員として活動資金を提供してもらっている多くの住民の皆様に、活動の足跡を再確認して頂こうという話になったのである。過去の歩みを写真集にまとめるとは、広報担当がパソコンに残した数百枚の中から改めてパネル20枚分の写真を抽出する途方もない大仕事である。そうはいっても広報担当とは自分なので、他の人に頼むのは筋が違うんじゃない?やっぱしこの手でやるのが自然の流れでしょ、っ...「お待たせいたしました!」

  • 「最後の従兄弟」

    丘に上がりそうな満潮の船溜まり最後の一枚となったカレンダーに今年最終の月間予定を書きこんで行く。相変わらずあれこれあるもんだね~、ボヤっとなどしていられないし、ボヤっとして予定の活動をすっぽかしたり約束を違えたりしようものなら、一気に信頼失墜「彼には頼みずらいね」などという負の評判が立ちかねない。今のところそれは心外であるし、そこまで耄碌してないよと反論したくなる。何もない日数より何かしら予定を書き込む日数の方が多いことに少しの安堵をおぼえたところへ、父方の最後の従兄弟がついに満ちる潮が満杯になって引き始めるように、静かに黄泉路へ旅立ったという訃報の報せが。昨夜がお通夜、今日が告別式という新たな緊急事態が舞い込むんだ。こちらは他の何を置いても駆けつける一大事である。96歳というから年に不足はないとは思うが...「最後の従兄弟」

  • 「師走ついたち」

    泣いても笑っても、今年の暦はペランペランのたった1枚だけとなった。今年も7泊8日の旅に出たのなら喜ばしいことなのだが、そうも行かない。5月末日の手術で国立病院機構の大きな医療センターに入院したのが7泊8日だった。これを最後に入院手術とか、落ち込みの激しい病気に罹らないよう、静かに祈りながら、半分おっかなびっくりで過ごしている。というのも、泌尿器科手術の後遺症はなかなかしつこく、まだ完ぺきではない。などと可愛い愚痴をこぼす間はまだいい。今年もあの人この人多くの人の喪中はがきが届いている。中でも「え~~??」と思わず声が出そうになる訃報に接した。50歳を過ぎた遅いお上りさんであり、慣れない東京本社勤務に不安いっぱいで有楽町駅に着いたとき、気さくに迎えてもらったのが、敏腕営業マンと名が知られていたYさんである。...「師走ついたち」

  • 「霜月つごもり」

    晴れ間が多い割には北風が舞ったり、ときおりパラついたり、思わず襟を立てたりなんとも落ち着かない1日であった。個人的には昨日摂取した8回目となるコロナワクチンの後遺症に悩まされる、やや憂鬱の一日となった。過去7回、感染症対策の国策に乗っかって無料。申込さえすれば比較的簡単にプチュで話は終わった。手続きも簡単なら接種後の体調不良など全く感じないでここまで来た。ところが今回8回目の接種は、希望する個人が対象、だから2200円の個人負担がある。しかも、同じ薬品を使用する場合一定の人数がまとまるまで受付が延長される。10人~15人がまとまった時点で呼び込まれて行われるという仕組み。先月は、これまで一度も経験のなかったインフルエンザワクチン接種。元々注射嫌いが昂じて出来るだけ針を刺さない生活をしてきた。インフルエンザ...「霜月つごもり」

  • 「日本の四季」

    あれよあれよと言う間に近くの「もみじ谷公園」の紅葉が色あせてしまった。隠れ紅葉の名所と勝手に名付けて、紅葉見ごろを狙って毎年訪れてきた。腕前はともかく、カメラは上等品を引っ提げてささやかながら拙ブログの読者に見て頂こうと、自称最高のアングルから最高の写真を撮ってアップして来た。それが今年の場合、まだ大丈夫だろう、少しは遅くなってもまだいけるじゃろうと高をくくって、追われている自分の作業に没頭していた。そしたら何のことはない「もう行ってもダメよ、見られんよ」と冷たい評価が飛び交って、とうとう今年は行かずじまいの紅葉狩りとなった。ちょうど紅葉のシーズンに孫ちゃんがやって来なかったという不幸も重なった。どんなに忙しくても孫に美しい自然に触れさせるとなると、どんなに忙しかろうともそれは次元の違う話である。隠れ紅葉...「日本の四季」

  • 「いい風呂の日」

    今日は極めて単純な語呂合わせで、11月26日「いい風呂の日」だという。先日のいい夫婦の日(11月22日)の方が少しは文学的な匂いもするようだが、まあどっちにしても11月は頭に「いい」と言う二文字から始まるから何かにつけていい記念日になりそうな気がする。あまり裕福ではない、と言えばかっこいいが、あまりどころかまるで裕福ではない家に生まれた子供時代。風呂にまつわる話には何かしら暗い影がつきまとう。先ずは風呂の水くみの話。我が家の井戸が枯れてしまって隣りからのもらい水。それもうまくいかなくなったら今度は、少し離れてはいるがおふくろの仲よしおばさんの家のもらい風呂。小学校4・5年生だったろうか、何かにつけて恥ずかしさを覚える頃のもらい風呂は、風呂上りから戻る道すがら冷えるのなんの、もらい風呂の哀れさと貧乏が身に沁...「いい風呂の日」

  • 「個人の尊厳って」

    近くの小学校で、災害発生時の緊急引渡しの訓練を行うという情報を得て、地域活動の広報担当としてちょっと覗いてみることにした。午後3時の訓練開始に合わせて出向いた。ものずきやねーとの声を尻目に。児童は既に講堂に集まっていた。登校班の地区ごとに別れて、寝っ転がってリラックスしている子、せわしげに宿題ノートに消しゴムを走らせる子、様々に「保護者が迎えに来るのを待つ」という共通の目的の中で自由に時間を過ごしている。ぽつんぽつんと保護者が現れる。講堂の外では校長先生と教頭先生が、クルマの交通整理をしておられる。教諭と言う教諭はほぼ全員が講堂の中で、保護者に確実に児童を手渡す準備を整えて待っている。この小学校には、写真を一切撮ってはいけない生徒がいるのを知っている。担任の先生に写真撮影の許可をお願いすると「今日は大丈夫...「個人の尊厳って」

  • 「あれは3年前」

    やはりこの季節、「初冬」と呼ぶのがお似合いなので、迷わずそう呼ばせて頂こう。初冬の朝早い川風を心配して少し重ね着で出かけた河川敷運動広場。岩国のシンボル錦帯橋の上流200m。見上げる目に飛び込む岩国城という素敵なロケーションのもと、少年ソフトボールに取り組む近郊の20チームが参加する大きな大会に来賓と言う形のご招待を受けた。かつては地元に進出して来た電力会社がスポンサーとなっていたリーグ戦だが、電力会社の事情で撤退したため財政的に窮していたところを、地元の子どもたちが多く参加するのだから、私たちの地域活動の中で出来る範囲の応援をしよう。これも、地域活動が標榜する「青少年健全育成」の理に叶った活動として実践している。そんな事情があって来賓として招かれ、開会式を盛り上げた。ただ予想通り陽射しのない時間帯は寒か...「あれは3年前」

  • 「似てはいるが異なるもの」

    隣りの空き地に生い茂るピラカンサ。びっしりと付いた実を深紅に染めて、小鳥のエサ場としてヒヨを呼び込む前に、艶姿は人間の目を楽しませている。このピラカンサの実が色付く頃の季節の呼び名には、毎年と言っていいほど悩まされて来た。今年も同じように少し迷っている。「今年も晩秋を迎え隣の空き地のピラカンサが見事に熟した」と表現しようか、「初冬の吹き抜ける北風の中で、隣りの空き地を真っ赤に染めるピラカンサ」と表現するか。どっちこっち大差ないのだから、どちらも間違ってないし、どちらを使ってもいいのよ、という声が聞こえる。ウ~~ン、その時の気分で使い分けるのがいいいようだ。ただ、間違ってはいけないのは季語としての使い分けである。晩秋は文字通り秋の終わりであり「秋の季語」となる。一方初冬は、こちらも文字通り冬の初めなので冬の...「似てはいるが異なるもの」

  • 「コタつむり」

    ♫出ん出ん虫ムシコタつむりおまえの頭はどこにある・・・♬この季節になると、里帰りする姫孫たちが真っ先にするのが、まぁるいホーム炬燵に潜り込んで、カタツムリならぬコタつむりを決め込むこと。顔半分まで炬燵布団をかぶって、ちっちゃな体ながら二人が炬燵を占領する。そうなると割を食うのはこのジジで、寒さに弱いのを我慢してテーブルに移動する。まだ温風ヒーターが準備されていない部屋の足元は冷える。半分はやせ我慢で孫たちの自由にまかせつつ、ちょっと気の毒そうな顔をする彼女たちに、チラッと片目をつむって見せる。ジジはつらい時もあるのだ。ここんとこゆっくり炬燵に入って、世界野球プレミア12を見ることもなく、日記やつぶやきを勝手気ままに綴るブログさえもままならないほどに、期限を切られた地域活動に追いかけられている。自ら背負った...「コタつむり」

  • 「アンコール!」

    コンサートなどで「最後の一曲となりました」と言われ、その曲が終わったら一旦幕が下りる、のではなく緞帳ともいう豪華なカーテンが閉められる。とたんに観衆が立ち上がって拍手を送り続ける。するとほぼ間違いなく再び幕が開き、ではなくカーテンが左右に開き、観衆の拍手に応えるようにもう一曲サービスで聞かせてくれる。こんな一連の動作を「アンコール」と呼ぶと、馬鹿の一つ覚えのように思って来た。今どきアンコールと言う言葉はあまり使わなくて「カーテンコール」というのよと誰かが教えてくれた。我が定年後の人生を「自分のアンコール人生」と思って来た。つまり60歳で一つの幕が下りる。そして新たに始まるおまけみたいな定年後人生こそがアタシのほんまもんの人生だと、少し突っ張ってきた。というか、現役時代ほど周囲に気を使わなくてもいい、少しは...「アンコール!」

  • 「カッターの使い方」

    今日は地元小学校2年生の授業の応援に駆り出された。図工の学習の一つで、カッターナイフを使って洋紙に書かれた図案の線に沿って、物差しで押さえカッターで切れ目を入れ、立体図型を作り出すという学習である。要するに、物差しで用紙を抑え、指を切らないようカッターの安全な使い方を監視するといもの。幸いにも私は、紙とカーターナイフの切り方・使い方についてはプロフェッショナルである。かつての職場は、大手製紙メーカーの技術課、いわゆる紙製品の品質をチェックする試験課が長かった。ひと巻きが7トンも8トンもあるジャンボ巻取りの一部を切り取って、厳しい製品スペックに合致しているか否かの判定をする、試験官と言う立場で、現場の生産担当者からは嫌われる存在であった。検査をするためには、1日にどれほどの紙を断裁して坪量(適正な重さを保っ...「カッターの使い方」

  • 「クローズアップ現在」

    Closeup現代我が家のテレビはおおむねNHKが流れている。何故か?格別な事情があるわけではないが、強いて言うなら今日一日の動きが、世界中から我が住む県内に至るまでの幅広い情報が入りやすいという単純な発想かな。兎に角、これみよがしに個人を売り込もうとする民間のバラエティなるものに辟易している、というのはある。特に今宵のクローズアップ現代、身に詰まされましたねー。入れ替わり立ち代わりして、電話や直接訪問。最初は耳に優しい話で認知症検査をしてカモかアヒルか確かめる。一旦カモと決めたら、寄ってたかって吸い上げられるまで吸い上げる。手口は千差万別。相手の認知度によって使い分ける。どこかに司令塔がいて、情報を共有し、ターゲット絞り込んだらたらいまわしをする。日本中を恐れさせるあの広域強盗一味とあまり変わらないのか...「クローズアップ現在」

  • 「瀬戸内海環境保全大作戦」

    昨日の準備段階から人数を配置し、完全な体制を整えて臨んだ今日本番。正式な活動名は「瀬戸内海環境保全大作戦」。ちょっと厳めしく、ちょっと大げさな気がしないでもないが、初代会長の強い思い入れで名付けられ、第18回目となる今年も同じように続けられている。地元から多くのボランティア参加に加えて、地元中学校や高校生、郵便局長会や郵便局長婦人会など約300人の賛同を得て、ここ数年で最も多い約10トンに及ぶ漂着ごみを回収した。下見を繰り返すたびに漂着ごみが増えて行く。あの10月に降った大雨にによる河川の水量が大幅にアップして、海に押し流された流木やゴミの量が半端でなかった。幸い雨も降らず、暑すぎもせず、秋風が吹かないのが漁船による海上運搬作業と言う特殊海岸の清掃を容易にしてくれた。これは有難かった。天候に感謝状を差し上...「瀬戸内海環境保全大作戦」

  • 「前日の準備と確認」

    私たちの地区社会福祉協議会の1年に1度の一大イベントが明日に迫った。一応、主管する専門部を決めてはいるが、あまりにもスケールの大きな事業であるため、社協挙げての事業と言う位置づけである。そんな中で主管専門部を中心にこれまでに何度も下見をしてきた。秋の海辺での掃除だけに、風向き、回収物運搬用の漁船の安全など、色んなシーンを想定して綿密な計画を立て、他の5つある専門部の役割を決め、それぞれに基づく実行委員会も開催。準備にかけるエネルギーは半端ではない。そうしてこうして今日最終の下見や、大木や長い竹はチェーンソーで断裁。先ず先ずの準備ができた。問題は明日の天候と風向き・風力など心配事は消えない。しかも今年の場合、10月から11月にかけて降った大雨によって、上流からの漂着ごみがものすごい。寄せ打つ波に乗って、白い...「前日の準備と確認」

  • 「晩秋の花」

    北方の魔よけとして、敷地の北の角に植えた南天。難を転じて福となすという言葉を信じて、新築して間もなく植えた。その傍に、どこから頂いたものか、私がどこからか引っこ抜いて来たものを植えたのか、定かな記憶はないが、毎年見事な黄色の艶やかな花で北の一角を明るくしてくれる。踏み出せし路ひとすじにつわぶきの花稲畑汀子あらためてこの道知るやつわぶきの花稲畑廣太郎晩秋の暗い空の下や、木枯らしにも似た風がビュービュー吹く寒さには似合わない花のような気もする。それほどにしっかりした茎に、目を射るような黄色。この季節だからこそ逆に健気に見えるのかも。今宵は今年初の忘年会のお誘いを受けた。あらかじめ「歌のお願いもしておきます」とのことで、歌の方は長い間のブランクで声が出るのか、息が続くのか、色々心配はあるが、まいいか。少々のお酒...「晩秋の花」

  • 「夕焼けこやけ」

    ♫ゆ~やけこやけでひがくれて~や~まのおてらのかねがなる~~・・・♬夕方5時になったら、団地公園に設置されている防災無線スピーカーから「夕焼け小焼け」の優しいメロディが流される。家庭の事情を反映してそそくさに帰り支度をする子もたまにいる。大方はそんなメロディなど無視してさらに遊び続ける子の方が多い。学校サイドも、夕方5時の時報に合わせてお家に帰りなさい、などという奨励もされていない様子。もっとも、季節によっては子供は元気に外で遊んでくれる方が有難いという親もかなり多い。そんな色んな事情がある中でも、あの夕焼け小焼けのメロディは、ひと仕事終えた人たちにとってはなんとも癒しのメロディとして受け止められている。小学校のオルガンで教わったあの歌詞もメロディも、私たち世代は好意的に受け止め、愛唱したものである。それ...「夕焼けこやけ」

  • 「もしトラがほんトラになりそう」

    「もしトラ」と言う流行り言葉にもなったアメリカ大統領選挙。「もしも」が取れて「ほんトラ」になりそうな選挙速報が流されている。何が常識で何が非常識あなのか、考え方の一貫性や世界の大国という大義を忘れて「アメリカンファースト」を掲げて憚らない「ほんトラ」が誕生したらいったいどうなるんじゃろう。色々考えてしまう。諸国の無法な侵略から我が身を守る防衛に関する戦略に与える影響はどうなるのか。そろそろ自分の力で自国を守れ、などと言い出しかねない気配を感じる。我が国ばかりではなく、侵略戦争中の大国。何としてでも侵略に耐えるために他国の兵力を頼りにする国。侵略戦争中の国へ自国の兵を派遣して、大国の軍事機密を譲り受けようと躍起になっている国。太平洋に通じる東シナ海・南シナ海を自国の領海として組み入れ、軍事拠点化を無理やり進...「もしトラがほんトラになりそう」

  • 「ふる里のお神楽」

    すぐ近くの集落で行われた昔ながらのおしとやかなお神楽。神主さんが神様に捧げるお祈りの儀式の一種である。希少で貴重な資料を基に、地元の人たちの熱意によって復活を遂げたのは、1990年、平成2年というから、まさに『復活35年祭お神楽』であった。舞手には、あの顔この顏知った顔のオンパレード。「そっか~この人も、見えぬところで練習に練習を重ねて、年に数回しかない晴れ舞台のために頑張っているんだね~」と感心することしきり。そういえば、このお神楽だけは手ほどきを受けるチャンスに恵まれなかったことにふと気が付いた。もし若い時にひょんな出会いがあったら私のことだ、のぼせ上がってお神楽にハマっていたかも。鬼の衣装に身を包み、軽やかに舞うのは81歳という。翁の衣装に釈板を担ぐ舞い手さんは御年88歳だとか。やりますね~。飛んだ...「ふる里のお神楽」

  • 「霜月の風は・・・」

    普通の季節の感覚で種を蒔いた野菜と言う野菜が一切芽を出さなかった今年の異常気象。地中温度の高さによって、種も苗も全て地中で枯れてしまった。気を取り直して、不作覚悟で二回目の種まきとジャガイモを植え替えた。今度はどれもこれもちゃんと芽を出した。ジャガイモに至っては植えた種イモ全てから芽を出し順調に伸びている。思わずニヤリ。カブ・大根はこの時期間引かなくてはいけない。「間引く」とは、今さら言うまでもなく、種まきをするときに一粒だけ蒔くのではなく、複数のタネを蒔いて余分に目を出させておき、ある程度成長した時に、最も元気そうな苗を残して後は抜き去る。それが間引き菜である。「渋柿や丸八年の恩知らず」と並んで、この季節ならではの身に詰まされる話である。プロ野球の世界でも11月前後になると、戦力外という通告を受け、要す...「霜月の風は・・・」

  • 「霜月ついたち」

    朝方は予定通りグラウン・ドゴルフが出来るかなという空模様であった。集合時刻が近づくとともに雲が厚くなり、ついにパラリパラリ落ちて来た。急いで「今日のG・ゴルフは中止です、また来週を楽しみに!」とライン発信した。その後間もなく本降りに。久しぶりに耳にする雨音はなんとも心地よい。久しぶりの気の置けない友との再会に似た思いである。その後の天気予報や、スマホの画面に出てくる雨予報は、災害級の大雨が予想されるという。夕方のローカルニュースでは明日の朝のJRなど多くが運休となっている。え~~??ほぼ一日中止みなしの本降りで、ダムの水量アップにより放流するので、河川の水量アップにご注意くださいとの緊急メールが入る。それほどの雨以上に明日の午前中はもっと降るという。今日から別称が霜月に変わり、そろそろ霜が降りる畑の冷え込...「霜月ついたち」

  • 「神無月(神有月)つごもり」

    4・5日前までは「まだまだ暑いね~」「この暑さ、いつまで続くのかね~」などと嘆き節がまかり通っていた。10月も残り数日となったころから一気に冷え始めた。パジャマは冬物に、厚手のちゃんちゃんこのお出まし。そんな寒さを感じ始める頃、16年前の母の終焉の姿を思い出す。お世話になっている介護施設の窓の下で、細身のコスモスが一輪冷たい風に吹かれて右に左に心細く揺れていた。それは母の容態が黄泉路の向こう岸へ渡ろうか、こちらの岸に留まろうか、迷っている姿に似ていたように感じた。その日から10日後に100歳7か月の生涯を閉じた。菩提寺さんから、今年は17回忌法要となる案内を早くから頂いていた。忘れないように目の届くところに置いて「絶対忘れないように」気にかけていた。そして今日、私たち夫婦と妹3人でお参りし、修復中の本堂か...「神無月(神有月)つごもり」

  • 「おごるもの久しからず」

    お終いに近い今年のアサガオ。垂れ下がった枝のわずかなつぼみを、健気にもきれいに花開かせて楽しませてくれる。どこからともなく垂れ下がった小枝がコンクリートの上で弦を伸ばし、上等な花一輪を北風に揺らせている。折しも昨日は国政の中でも特に重要とされる衆議院議員の総選挙が行われた。裏金疑獄とも言われる政治と金の問題、特異な宗教団体との結びつきによる集票活動など、政権与党にとって様々なスキャンダルにまみれた選挙と言われた。私のような素人が考えても「こんな状態で選挙に打って出て勝てるの?」と思わせる選挙戦であったように思う。盛者必衰の理(ことわり)を表す。強引で無謀な選挙であったようにも見えた。そこには政権与党として長き安寧の座に座り過ぎた驕りと、謙虚さに欠ける思い上がりがあったことを証明するような結果を招いた。出直...「おごるもの久しからず」

  • 「最後の七五三」

    男の子3人、女の子2人合わせて5人いる孫の一番下の女の子が7歳となり、今年で最後となる七五三お宮参りに付き添った。現在住んでいるのはお隣広島県だが、嫁さんも岩国出身なので、自身のお宮参りもほとんどが岩国の神社という馴染みもあって、昨夜から親子揃って里帰りしていた。お祝い事には女の子も男の子も関係なく家族総出のお祝いをする習わしで、今朝も早くから美容院や着物レンタルのお店をめぐって、神社の境内で落ち合うことにした。これは女の子ならではの、事前の準備に時間とお金がかかる。その裏返しで、男の子の凛々しさに勝るとも劣らない可愛らしさを見せてくれる。普段着たこともない洒落た着物にお太鼓帯を結んでもらって、かかとの分厚い白緒の草履を履かされる。ちょっと活発に動けばよろけるわ草履は遠くへ飛んでいくわ。いそいそと集めて元...「最後の七五三」

  • 「秋、悲喜こもごも」

    今年のプロ野球もレギュラーシーズンを終え、日本シリーズを戦うチーム以外は、早くも来シーズンの覇権を目指して秋季練習に汗を流している。そんな中でプロ野球選手の登竜門であるドラフト会議が行われた。プロを目指して来た選手個人はもとより、野球に関係する全ての人にとって、悲喜こもごも、まさに笑顔と涙に色分けされる厳しい秋を迎えている。特に今年の大学卒業のプロ野球志望者は、憧れの甲子園高校野球大会がコロナ禍のために中止に追い込まれた絶望を味わって来た人たちである。忘れようにも忘れられない、突然襲われた不運を涙で乗り越えて厳しい練習に耐えた男たちのロマンを感じるドラフト会議でもあったような。どの有名選手がどの球団に入ったかは、それぞれのひいきチームの人たちで喜び合えばいい。問題は、あの甲子園大会の夢破れた選手たちが、ど...「秋、悲喜こもごも」

  • 「一段落」

    夏から秋にかけて種まきをする冬・春野菜。今日のタマネギ300本の植付けが終わってようやく一段落。痛む足腰をしっかり伸ばして深呼吸。やれやれ、なんとかかんとか言いながらよくやった。カブ・ダイコン・コマツナ・シュンギク・ミズナなど色々な野菜の自給自足を目論んで、今年も時季を違えず植えた。もちろん畑作りも雑草除けマルチも完璧に敷き詰めて準備万端整えて植えた。だが半端ではない今年の暑さは、植えたタネを一粒残さず腐らせてしまうほどの頑強さであった。本来なら最初に植えたタネが半分は実っていてもおかしくない秋半ばに、全部植え替えた。そんな二度手間で季節を外したのだから、新たに植えて芽を出した葉物・根菜が完全に成長するかはその時にならないと分からない。ただ、ジャガイモは遅く植えたのがよかったのか、とても元気に芽を吹き始め...「一段落」

  • 「季節の来訪者」

    届けられた年賀状申込書いつまでも暑いね~と言っている間に秋が来て、今年も馴染みの来訪者がやって来る季節を迎えた。本局での仕事を終えた帰り道、すっかり日が暮れて暗くなったのも構わず「今年もよろしくお願いします」と言いつつ年賀状の申込書を遠慮がちに置いていく、馴染みとなった元配達員さん。今では本局のデスクに座っておられる。この季節の行事が習慣化していったい何年になるだろうか。遠い記憶を呼び起こしてみると、はがき代が50円に値上げされて数年たったころだったような気がする。ということは20数年前のことになる。我が家の郵便受けに配達物を入れようとしたとき、タイミングよく私が直接受け取って「ご苦労さん」か「お世話様」かなにか云ったのがきっかけであったと思う。人と人との出会いとは不思議なもので、それから何度かの喪中はが...「季節の来訪者」

  • 「悩み多き秋Ⅱ」

    やれやれ😥困ったもんだ。悩み多き秋そのⅡがこの身を襲ってくる。あれほど息苦しかった猛暑酷暑をなんとかやり過ごして、遅い遅い秋の訪れではあったがようやく涼しくなったと喜んでいたというのに。一昨日土曜日の雨から一気に晩秋、初冬の肌寒さを感じるようになった。そのとたんに、スネに傷を持つ者の辛さとでも言おうか、ハクションハックションに悩まされる。いつもかつも出るわけではないが、一日に何回か、思いがけないところで急に鼻の奥がムズ痒くなる。そうなるともう止めようがないほどのハクション連発となる。今日も昼間の運転中にいきなり襲われたのには自分でも驚いた。そんな状態になったのは、あれやこれや病気と闘うようになった体調の低下と時期が重なる。この年になるまで感じたこともなかった花粉症にまで悩まされるようになった。内科クリニッ...「悩み多き秋Ⅱ」

  • 「悩み多き秋」

    今やなくてはならない生活の必需品となったスマートホン。弱りかけた脳みそをフォローして余りあるお助けマンの上に、こちらが出した質問に取り敢えずは答えを出してくれる。そんな心強い相棒であることに感謝する反面、ひとたび機嫌を損ねると箸にも棒にもかからない。その強情さはパソコン以上である。いま使用中のスマホは、機種を変更してからまだ3カ月にもならない新進気鋭である。それが何と2週間前に突然画面は真っ黒。褒めても好かしてもけなしても一切反応なし。急いで購入店に駆け込んだ。状況説明からメーカー修理の書類作成などに約2時間近く。「今色々やってみたところ、使えるようですが」と手渡してくれた。見たかったアプリを開いたらまた画面は真っ黒、応答なし。結局メーカー修理に出して2週間、今日受取に行った。電話番号控え、ラインのメンバ...「悩み多き秋」

  • 「岡目八目」

    仲良し同級生が主宰するカメラ愛好家グループによる写真展が開かれている。年に1~2回の開催で、今回が39回目という。実に息の長いグループ展である。必ず葉書による案内状を頂くし「アンタの感覚で忌憚のない意見を聞かせてくれ」と頼まれてもいるので、岡目八目ながら欠かさず鑑賞させてもらっているし、男の約束で、正直な意見を言わせてもらっている。ただ、展示されている作品は、確かにプロフェッショナルではないが、市の美術展覧会の入賞作品や各種コンテスト入賞・入選作品もずらり並ぶ力作展である。観る側も1時間以上をかけてじっくり。額に収められた作品の息吹を感じるのは当たり前だが、作品に添えられたタイトルや、作者の思いを伝える一言についつい厳しい目が行く。タイトルと作品がピタッと合っているいると、私自身がホッとするからである。逆...「岡目八目」

  • 「雲隠れにし・・・」

    今宵は、満月の中でも旧暦9月の最も美しいと言われる満月である。その上地球に一番接近して大きく見える上にきれいな、超の付くスーパームーンという触れ込みに誘われて、夕方あたりから少し期待しながら月の出を待った。でも内心は、この雲の厚さじゃいくらスーパームーンと言えども、地上に待つ私の目に届かないのではないかと、ある程度覚悟をしていた。日暮れとともに益々雲は厚くなるばかり。結局期待も当ても外れてしまった。ただ早くから全面的な期待をかけていたわけじゃないので、ま、しゃーないかと言った程度の当て外れでもあった。そんなことを考えていたら、頭の中を久しぶりに百人一種が駆け巡った。中でも月にまつわる歌が、上の句下の句別々にあれこれ浮かんでは消える。そんな中でもただこれだけは他人に譲れない、いわゆる十八番(おはこ)で絶対に...「雲隠れにし・・・」

  • 「背に腹は代えられず」

    ヒヨドリ旺盛な食欲を誇るヒヨドリ。お腹を満たすためなら大抵のものは食べる。モズほどの肉食性はないようだが、木の実から畑に出来る野菜類まで大方のものを食べる。食べると言えばかっこいいが、食べ散らかす、無茶苦茶に食い荒らす。ここらあたりが多少なりとも農作業を楽しむ者にとっては、許し難い敵となることもある。今朝も起きがけにヒョイと窓越しに畑を見れば、何とピーマンの木にあの大きな身体で乗っかって、ピーマンの葉っぱを丁寧に辛抱強くついばんでいる。ピーマンの実ではないから直接的被害はないのだが、キャベツや白菜、大根の葉っぱなら納得もするが、あの苦みのあるピーマンの葉っぱが美味しいのか訊いてみたくなる。もっとも、背に腹は代えられないという論理から言えば、お腹が空いたら先ずは何かを食ってお腹を満たす。この気持ちは納得でき...「背に腹は代えられず」

  • 「スポーツの日」

    以前は体育の日は10月10日と決まっていた。だから我が家の息子君の誕生日なので忘れられることはなかったが、今では変動制で10月第2月曜日が当てがわれた。その上、呼び方も慣れ親しんだ「体育の日」から「スポーツの日」と改められた。体育の日という呼び方は、知育・徳育と並んでいかにも道徳的な臭いがするから、道徳と言う観点が嫌われる現代人には好まれない呼び方なのかもしれない。しかも体育というからには何かしら運動が出来る人間、つまりある程度基礎から学んで体得した運動の出来る人とのイメージが匂ってくる。そこへ行くとスポーツの日と言うフレーズは気楽でいい。ただゆっくり歩くこともスポーツの仲間に入れてもらえそうである。肩ひじ張らずに気楽に体を動かし、躓きの防止や転倒を防ぐ準備運動をする程度でも、広い意味でのスポーツに通じる...「スポーツの日」

  • 「再会を祝して」

    長い間の都会暮らしを引き上げ、出身地の岩国に定住することになった同級生K君。定年退職後5年を経たころ偶然と言う必然と言うか初めての出会いがあって意気投合したOさん。K君とOさんは高校・大学が一緒の古い友達。K君と私は中学時代の同窓生で、務めた会社が同じ。そんな3人がいつか昼食会をしようという約束が出来ていた。このごろは駅前繁華街と言えども男3人が、ちょっとビールでも傾けながら少しゆっくり出来る静かなスペースを確保するのが難しくなった。そんな中をOさんの肝煎りで、格好の和食スペースを心配してもらった。互いの置かれた場所に少しの違いはあるが、根っこは同級生でありつながりが確認できる信頼と安心感でつつまれた三人会。予定が実現し、楽しい時間となった。三人三様ギラギラした過去を持ちながら、一仕事を終えたゆとりが漂う...「再会を祝して」

  • 「半世紀」

    HAPPYBIRTHDAY10月10日、我が家の長男君の誕生日である。長男と言っても男の子一人、女の子一人、つまり長女と長男の組み合わせである。幾つになったかって?この世に生を受けて半世紀近くになるのかね~。二人の娘のお父さんである。人生いろいろで、まだ子供が小さい。小5と小1で、これから本格的に教育にかかる費用が膨らんでくる。がんばってもらわないといけないお年頃である。自分の時を振り返っても、胸突き八丁「働けど働けど我が暮らし楽にならざり」の時代であったような。どうかすると子供の世話は一切合切母親任せ。ただただ仕事に没頭していた・・・なんて言えばかっこいいのだが、そんなこともないのに何かしら忙しくて、お年頃の子どもとお父さんの関係らしき思い出が少ない。そこへ行くと今どきのお父さんお母さんはほんと、子ども...「半世紀」

  • 「丸8年の・・・」

    今年の異様な暑さは今さら言うまでもなく、マイナス面の大きさに驚くばかりである。が、数こそ少ないが利点と言えることがらもまるで無いわけではない。人にとってもクマやサルにとっても美味しい秋の味覚「柿」が豊作といわれている。❝渋柿や丸8年の恩知らず❞と言われる渋柿が丸々太って収穫される映像が流された、いや違ったオンエアーされていた。そして頭の奥にシミのように密かにくっついている遠い思い出がよみがえる。今思えば我が子を奮起させる父親の期待感であったのかもしれない「渋柿じゃったのー」という嘆き節。桃やクリは3年もすれば実を結び始める。そこへ行くと柿は実を結ぶまでに8年もの長きを要する。苗を植えて8年間辛抱して手塩にかけた、その挙句が渋柿だった。となれば裏切られたという親父の気持ちが今にして少し理解できる。だが待てよ...「丸8年の・・・」

  • 「カンロ」

    さむ~~!!夏が往ったのかな~と思う間もなく、あきない冬の初めが訪れた。秋のないまま冬がやってきたようで、季節に敏感な老身、身震いひとつ、ハックション一つ。二日続きのぐずついた曇天は、あの悩まされ続けた陽射しが恋しくなる肌寒さ。矛盾してますね~。寝覚めに二階の窓から見下ろす畑には、雨が降ったあとのような光沢が目に入る。あの夜露が月明かりに白く光るのが白露。その夜露が冷気に晒されて寒さを連れてくるのが寒露。熱燗を口に含んで思わず唸るのがカンロ・甘露だろうか。いずれにしても一気に寒くなった。家の中では半袖薄手の肌着でじゅうぶんだったのに、長袖を着て前ボタンを留めたくなる。変わり身の早さについて行けないねー。挨拶も「「暑さに気を付けましょう」から一気に「風邪引かないように」と変わる。改めて口にするが、風邪は万病...「カンロ」

  • 「プロの業」

    所属する地区の自治会連合会には、20世帯から250世帯まで大小51の自治会が名を連ねている。連合会加入数値は51という大所帯ではあるが、実際の仲間として活動に協力するのは30数自治会にとどまる。つまり、名前の削除までは踏み込まないが、自治会連合の活動には参加協力をしない、単に名を連ねておくだけと言う自治会が段々増えつつある。理由は色々あるようだ。積極的に参加する場合の理由なんて大きなものはないのが実情。しかし、参加しない自治会にはあれこれ理屈がいっぱいあるらしい。だから連合での活動には参加しないという。ならば単一自治会で何か行動を起こすかというと、これまた「やらない理屈」を並べ立てて行動は起こさない。結果的には高齢化の進展もあって、自治会と言う存在が衰退の一途をたどる。高齢者の助け合い、支え合い、自助・共...「プロの業」

  • 「冬眠前の食欲」

    燃えるような暑さの中でも、そろそろ冬支度にかかろうかと言う季節になっても、市内の山間部ではクマの出没が相次いでいる。遠くの話ではなく、すぐ近くの話であり出没集落には知己の友も住んでいる。間もなく冬眠に入る野生にとっての食欲は半端なく旺盛。お腹を満たすためには身の危険も顧みず、当然の如く人里にも現れる。山菜取りや単なる散歩の住民をこともなげに襲ったりする。お腹を空かした野獣は怖い。半分はクマさん自身も襲われるのが怖くて仕方がないのだ。だから目に入る動くものはみんな敵に見える、だから自らの得にならなくても先に襲って相手の戦意を奪ってしまう。もしも逆らう気配でも見せようものなら本性剥き出して噛みつくのだろう。などと講釈師見て来たような・・・。数年前の話、孫君の通う小学校近辺でクマが目撃されて、保護者の送り迎えが...「冬眠前の食欲」

  • 「シーズン最終戦」

    最後の最後まで大声援を送るカープファン夜空に舞うジェット風船やはり曇りがちな新井監督インタビュー。来年はもっと笑顔で!笑って笑って大喜び。「それいけカープ」の大合唱。夜空に燃えるジェット風船。マツダスタジアムを、全国のカープビジターゲームのレフトスタンドを、真っ赤に染める広島カープファンのうねり。優勝戦線まっしぐらの時期も、やがてダグアウトから笑顔は消えて負の連鎖。先発投手はことごとくKO。打線はまるで青菜に塩。負けても負けても変わらぬ声援は割れんばかり。同じチームなのに、いったい何がどう変化したら9月以降の弱小チームに成り下がるのか。そんな疑問を乗り越えていつも大漁旗を振り、トランペットで選手を鼓舞する応援団。にもかかわらず負けが込んで、優勝のゆの字は遥か遠くに吹っ飛んで、気が付けばBクラス4位確定。そ...「シーズン最終戦」

  • 「20周年記念事業にどっぷり!」

    所属する地域活動が設立から今年で20年目を迎えた。余計なことを言わなきゃよかったが、永年手がけて来た広報誌には愛着がある。A-4版4ページで年3回発行する小さな情報誌である。私たちの会の運営資金の大半が、地域住民による個人賛助会費と、経営者や商店にお願いする団体賛助会費などで賄われている。事務局や広報担当として年がら年中走り回っているこの身も、年間大枚の個人賛助会費を納めて仕事をさせてもらっている。従ってこの情報誌は、浄財を提供して頂く多くの会員の方々に対して、どんな活動をしているか、浄財を正しく上手に使っているか、解りやすく報告する義務を帯びた情報誌でもある。それはともかく、積み重ねた歴史が20年に及ぶのだから「何か記念行事をやりませんか」と提案したのがウンの尽き。先ずは「20年の歩み広報紙」を作ろうと...「20周年記念事業にどっぷり!」

  • 「神無月(神有月)ついたち」

    隣の広~~い空き地にたった1本、今年も咲いたピンクの彼岸花日本の総理大臣を決める自民党首班指名選挙で選出された「石破茂内閣」がスタートするという大きな変わり目の10月、神無月(神有月)ついたち。値上がりラッシュを含めた様々な変わり目が予定されている。昨日の日経平均株価は、石破内閣確定と同時に大幅な下落。1日で一気に1900円も値下がりした。涙が出そうであったが今日は、全閣僚が決まり始めると少しだけ株価が上昇。結局732円アップした。それでも一昨日から比べると1200円ばかりの値下がりである。ややこしいね~。毎年この季節、飽きるほど見て来た真っ赤な彼岸花になかなかお目にかかれなかった今年。ここにきてようやく、広い隣の荒れ地にたった1本、ピンクの彼岸花がようやく咲いた。正直なところ草刈り機を使うのを遠慮してこ...「神無月(神有月)ついたち」

  • 「二匹目のどぜうは?」

    錦帯橋フォトコン応募御礼はがきの裏面に印刷されていた作品選考の歯牙にもかからなかった、我が応募作品昨年10月、創建350年を迎えた岩国のシンボル「名勝、錦帯橋」。市内の幾つかの団体が一緒になって、錦帯橋を世界文化遺産に推す会として活動している。その会が、昨年は「錦帯橋思い出エッセイコンクール」を募集した。今年はエッセイコンクールに合わせて錦帯橋フォトコンテストも同時募集した。昨年の錦帯橋思い出エッセイでは、思わぬ賞を頂く表彰式に招かれた。今年はエッセイは他人に譲って、フォトコンテストの方に挑戦してみた。そんなに甘くないと分かっちゃいても、心密かに二匹目のどぜうを狙って応募したというのがホンネ。桜満開春うららの錦帯橋下でお花見に遊ぶ遊覧船など、人々の憩いの場「錦帯橋」をテーマに撮った写真である。タイトルは「...「二匹目のどぜうは?」

  • 「駆け抜けた青春の1ページ」

    白隊副隊長の面目躍如、応援練習の成果を本番で!野球部レギュラーの手前、負けられない徒競走総得点の行方を決める選手リレーアンカー戦い終えて笑顔に戻り、全生徒による必笑ダンス~いま全力で~優勝隊に贈られる優勝旗は隊長へ、副賞の優勝盾を受ける孫君まばゆいばかりの青春を駆け抜けた孫君。良くも悪くも得意な体育会系でいつも顔を真っ赤にして、一所懸命な活躍は、少し弱りかけたジジを余るほど楽しませてくれた。中学校3年間のお楽しみイベントを大半終えて、後はあまり得意でないお受験が待ち構えている。これはこれで、自称応援団長としては少しの発破をかけるのも忘れず、緩やかに見守りたい。野球応援にしても、体育祭などでの活躍にしても、これまで追っかけ爺と称して彼の応援に駆け回ってきたように思う。しかしそれは実際には逆で、彼がいつもジジ...「駆け抜けた青春の1ページ」

  • 「孤独との闘い」

    ポツン!孤高にも似た、花一輪これまで経験がない9人という大量の馴染みの候補者がずらり顔をそろえた、自民党総裁選挙即ち内閣総理大臣、日本の顏を決める選挙が行われた。自民党派閥解消、政経パーティ券販売の裏金問題など、世間から散々に叩かれた後の、岸田政権任期満了に伴う新総裁の選挙。経過や結果は、ここで述べるまでもなく先刻ご承知の通りなので割愛するとして。私たち高齢者も幼児も学生も働き盛りの大人も、全ての国民を守ると宣言する新総裁の言葉に夢を託したいと素直に思う。人道とか節操とか人間愛などという道徳論が、空論にしか響かない、弱肉強食がまかり通る今の世界情勢から「日本を守る」と宣言されるリーダーに気持ちを寄せて見たくなる。半端な相手ではない。陰湿で執拗で、自国を守るためなら他国の殺戮など意に介さない為政者を相手に日...「孤独との闘い」

  • 「一足お先に冬枯れて」

    9月も残すところ4日となった。それでもまだまだ暑い。朝夕の涼しさは一息つける感じはあるが、昼間の強い陽射しはいつまでたってもアッチッチ・あっちっち!春先の快進撃から夏場の辛抱強い戦いぶりに、天王山ともいえる9月戦線を乗り切り、6シーズンぶりのリーグ制覇を夢見させた我が愛する広島カープさん。本格的な秋風が吹く前に冬枯れてしまった。完全再起不能に陥った。期待が大きすぎただけに、あまりにも急激な弱小ぶりに対しても、マツダスタジアムは相変わらずの熱狂的声援を見せる。しかし、観客席には空席が目立つようになった。8月下旬前までは貯金が14。そのまま普通に走れば優勝街道一直線、歓喜の紙吹雪が舞い広島の街は湧き上がるはずであった。その熱狂ぶりが仇になったなどと思いたくはない。が、何がどうなったのかわからないほどの短期間に...「一足お先に冬枯れて」

  • 「自慢じゃないが」

    今日の料理教室テーマは「自慢じゃないが・・・」ではなく、❝バランスの良い食事❞~生活習慣病予防(減塩)~。主菜:サケの甘酢がけ。副菜:こんにゃくと野菜の炒め煮。汁物:なすとあさりのタイ風スープ。そしておやつ:アップルケーキ。以上4品目が今日の男性料理教室のメニューである。7月下旬に行われた前回は、孫君の追っかけで下関に行ったためズル休みをさせてもらったので、今回は4カ月ぶりの参加となった。食生活と言う点では普段は全く心配しないのが癖になっていて、どうも真剣さが足りないのか「〇〇さんは野菜や食材の買い物に行ったことないでしょ」と、ご指導いただく食生活改善推進協議会の女性指導員から図星を突かれる。なんで判るんじゃろう、顔に書かれているんじゃろうか。他の仲間と同じように野菜を洗い、卵を溶いて泡立てる手つきも悪く...「自慢じゃないが」

  • 「丸っと1年」

    今日も元気に病院で点滴を受けてきました。と言う言い方もどうかと思うが、正直なところそんな気分である。帯状疱疹発症から1年1ヵ月。初診の皮膚科から見放されて、痛みを緩和するペインクリニックを紹介された。そこで始まったのが、帯状疱疹が皮膚神経痛に変異した痛みを抑える点滴注射が始まった。その日から今日で丸っと1年が経過した。当初は週2回の点滴、朝・昼・夜・寝る前・の1日4回大量の薬を服用。体中がむくみ、いつも半分うつろ状態。動きも鈍い。ただ気持ちだけはなにも不自由なくまともに行動している、と思い込んではいるが、実際の行動はまるで異なる状態。心身が伴っていないのに、意識としてはまともであると思い込んでいるこのアンバランス。左上半身は痛いいたいイタイ病。今思えば正直落ち込む日々だった。前立腺がん宣告もあってちょっと...「丸っと1年」

  • 「夜なべ」

  • 「20年か~」

    早くからお手伝いをお願いされながら、もう少しフリーでいたいなどと我がままを通させてもらった「地区社会福祉協議会」というボランティア活動。平成17年4月スタートだから、今年20年目を迎えた。最初っから一員としてどっぷり浸かっていたわけではない。スタート直前の平成17年3月に開かれた「地区社協設立委員会、最終決定会議」の議長を任されたのを思い出している。その重要会議も含めると浅からぬ縁を感じるし、残した足跡にまんざらでもない感情もある。会場には知己の顔が溢れている。賛成・反対拮抗した喧々諤々の会議を、最終的には議長決済による紙面投票で、辛うじて設立派の主張が認められ、難産の末になんとかスタートできた。そして20年目を迎えた今、地域になくてはならない存在として定着している。個人的には20年という歴史の7分目くら...「20年か~」

  • 「季節の移ろい、感じたい!」

    日本の四季を讃える表現は至る所、色んな人が言葉として、花として絵として色として著わしている。秋の七草、春の七草に代表されるように、季節を詠み取る歌の主題としてもたびたび登場する。どちらの七草も元はと言えば万葉集の世界を彩っているものが多い。特に秋の七草でも人気の高いハギの花は、万葉集に登場する約160種類の植物の中で、最も多く詠まれているのだそうな。山口県萩市の観光協会が、日本一長い「ハギの花トンネル(50m、200株)見ごろは10月中旬~11月上旬。是非お出かけくださいと呼びかけている。う~ん、一度行ってみたい。と言うことで、孫さんと覚えるのを競った「セリ・ナズナ・ゴギョー・ハコベラ・・・」は耳にも口にもなじみ深い春の七草だが、同じ七草なのにどうしても疎遠になりがちな秋の七草をにちょっと注目してみた。『...「季節の移ろい、感じたい!」

  • 「戦い済んで」

    戦い済んで日陰を求め、成績発表を待つリラックスにひと時自分の成績や如何に?名前を呼ばれるかな?夏休み明け最初の、近郊G・ゴルフ交歓大会。某信用金庫がスポンサーとして付いている。今日も朝から猛烈な日差しの下、エントリー158人、実質参加者110人で何はともあれスタートした。長い夏休みの後でもあり、格別な残暑が続く異常天候もあって、当初のエントリーより約50人減少。もっとも、エントリー時に郵便振替で参加料1人1000円は開催者の会計に収まっている。そういった仕組みはガッチリしている。飽くまでも参加賞は参加料納入者全員に配布される。それにしても何にしても、高齢者の集うお楽しみな軽いスポーツ。普段の練習成果を数値で確認できる絶好のチャンス。全く知らない人とメンバーを組む楽しさ。色んな要素を含んで、広いグラウンドを...「戦い済んで」

  • 「やはり秋の象徴」

    ❝お風呂屋の窓で眺めたお月さまボクの家までついてきた❞まだ随分若い頃「子供でも才能のある子はこんな傑作が詠めるんだね」などと、おふくろがちょっと皮肉っぽく教えてくれたのを思い出す。毎年訪れる秋を象徴する中秋の名月を、こんなちょっぴり落ち込む感情を秘めて見上げている。夕方に立て込んだ用件を済ませ、急いで夕ご飯を頂き目的地に急いだ。クルマから見えるお月さまはもうかなり昇っているではないか、さらに急いだ。いつも使っている近くの駐車場に停めて目的の会場へ。地域の観月茶会をやっているはずであった。やっていない。名水百選に選ばれている親水公園は真っ暗け。お茶席も観月吟詠大会のステージもない。電灯と言えば公園お手洗いの防犯灯だけ。あの伝統を守り続けた親水公園の観月茶会さえ、世話をする人たちがいなくなったということか。そ...「やはり秋の象徴」

  • 「敬老と高齢者」

    9月16日「敬老の日」。異常気象の今年は、敬老行事に招かれて出かける人にも過酷なほどの暑さ。今日も派手にあっちの山こっちの谷の上空に遠慮もなく広がる入道雲。暑かったね~。こちらでも、自治会がいくつか集まって敬老会行事は例年通り催された。働き手が多くお祝いの会を催すにも多彩な人材がいた。その割に敬老招待者が少なかったひと昔前は、何事も元気で洒落ていて、招待者も盛大に盛り上がる敬老会であったように思う。この頃は敬老招待者の方が圧倒的に多くなり、企画運営する立場の人たちも大半が敬老招待者と同年齢のところも多くなった。新聞やニュース番組でも、65才以上の高齢者が3625万人、高齢化率は主要国のトップであると。受け止めようによっては良くない話に聞こえるが、医療が発展し食料に恵まれた先進国ニッポンの長所でもあるのでは...「敬老と高齢者」

  • 「小さい秋を」

    散歩道に咲くコスモス異様な熱さはまだしばらく続きそうである。熱い、暑い。エアコンの部屋を一歩出ると、何をやってもすぐに汗が滴る。9月を半分過ごした今日でもその暑さは衰えを見せない。それでもいつもの散歩道の脇には、捨たり生えのコスモスが淡いオレンジ色の花で迎えてくれるようになった。この季節になると頭をかすめる言葉に「秋波をおくる」というのがある。かなり長い間意味を取り違えていて、自分流の解釈ではどうしてもつじつまが合わない表現になってしまっていた。一度本気で広辞苑と向き合った時初めて「な~んだそういうことだったのか」と得心したことを思い出す。「秋波」つまり秋の風に揺れて絶え間なく波立つ海面を他人におくる、つまり他人のいざこざを遠くから眺めてほくそ笑むという性格の悪い人のこと・・・などととんでもない解釈をして...「小さい秋を」

  • 「野生と共生、可能か?」

    野生のサル、民家に昨日、金曜日のグラウンドゴルフ定例練習を終えた午後、メンバーの一人からラインが入った。「我が家の裏側におサルさんがやってきました」という写真入りラインが。見れば、私たちがついさっきまでグラウンドゴルフの練習をしていた団地公園に接する仲間のFさん家の裏ではないか。しかもおサルさんの右奥に広がるのが、私たちを遊ばせる団地公園である。慌てて撮ったのでピンボケですが、と仲間に報せて頂いた。なんと、今話題のクマの人里出現のニュースに次ぐ、ちょっと怖い野生の来訪である。「刺激しないように」「そーっと遠ざかりましょう」などと具体的な対策を色々言われている。たとえば今回のような状況なら、言われる通りの行動が冷静に実行出来たかもしれない。もしも、私たち6~7人がグラウンドゴルフを楽しんでいる最中に団地公園...「野生と共生、可能か?」

  • 「9月半ばというのに」

    午後3時半、西の空に浮かぶ入道雲どこで誰と出会っても開口一番「熱っついね~」「9月も半ばというのこの熱さ、どうしようもないね~」「とにかく水分執って熱中症気をつけようね」。これ以外の挨拶は考えられないほど暑い。今日も昨日もおとといも。明け方に始まって、夜の眠りにつくまで逃げ場のない暑さとの闘い。まさに闘いである。負けたら死が待つという穏やかでない話。それでも午前8時45分のラジオ体操から、一連の軽い運動をこなして約2時間のG・ゴルフ練習。大丈夫なの?と聞かれそうだが、これがまた不思議なことに、ダラダラ汗を流しながらも絶え間ないおしゃべりと、コチンという打音を響かせて楽しんでいる。慣れるとはこういうことなのかも。そのあとシャワーですっきり。時間が許せばちょびっとの昼寝。これがいいのよ。たとえ短くても我を忘れ...「9月半ばというのに」

  • 「下見 1」

    私たちの地区社会福祉協議会の活動目標として、一方の柱となる「地域の環境を守る」という項目がある。具体的には「山を守り川をきれいに海を豊かに」というスローガンのもと、大掛かりには年に1度、地元中学生・高校生・小学生と、自治会はじめ多くの地域住民を募って、海岸清掃を実施している。今年18回目を数える大々的活動を11月10日に計画している。小規模はまた別途実施している。大雨や台風襲来によって、白いきれいな砂浜は大量の漂着物やごみに覆われる。当日の作業分担や細かい計画を立てるためには何回かの現場視察、いわゆる下見が必要となる。今日は、台風10号以来その爪痕や実際の海岸状況を見に行った。想像以上の流木・竹・プラスティック類など多彩であった。これらをもとに、当日まであと何度の台風や大雨による漂着があるのか、そんな現実...「下見1」

  • 「救急の日」

    気が付けば9月も上旬最後の日、つまり9月9日「救急の日」である。この日を一つの契機として、各地にもたらす地震・津波・雨災害等々、いつ襲い来るか分からない災害に備える心を育てる啓蒙の日。様々な対策や避難による命を守る行動など、改めて気持ちに銘ずる日である。一方でこれほど大切な日もあれば、うっかりしていてこの日までに準備しなけりゃいけなかったのを思い出し、慌てふためいても後の祭りというお粗末。どこを捜し歩いても秋ジャガの種芋が見つからない。全て売り切れで入荷のめどが立たないとのこと。どうするよ、こまったね~。たとえ小さな家庭菜園とはいえ「晴耕雨読」を標榜するオーナーに失格の烙印の危機迫る。購入予定でった秋ジャガ種芋今年は早くから畑も作ったことだし、背に腹は代えられぬ。種芋をあきらめて、食用のジャガイモを植える...「救急の日」

  • 「定年という制度」

    ❝一年を十日で暮らすいい男❞などと羨望や揶揄で語られたこともある日本の国技『大相撲』。かつて大相撲興行団体などと呼ばれたり、紆余曲折を経て現在は、公益財団法人日本相撲協会として定着している。その大相撲令和6年秋場所が東京両国国技館で始まった。相変わらず調子が悪ければ休場が認められる特権を持つ横綱照ノ富士は休場である。まあそれは置いといて。今場所限りで大相撲の世界から引退する大御所がいる。一瞬の勝敗を見極め東西どちらかに軍配を上げ勝敗を判定する行司さん、それも行司最高位の立行司第38代木村庄之助その人である。今場所千秋楽に65歳を迎えるため定年退職するのだという。確かにルール・相撲協会規則なのだから、当然と言えば当然なのだが、永年行司一筋に努めあげ協会への貢献も大なるものがあると思うし、個人的な見解としては...「定年という制度」

  • 「足回り、一新」

    野の花や草木に夜露が降り始め、それが白く見えることから「白露」と呼ぶ二十四節季を迎えた。朝夕の涼しさも本物に近づいていく季節、と言われているはずなのだが今年の夏はなかなか終わりが見えてこない。いつからが残暑なのかさえわからないほど、いつまで待っても厳しい暑さが続く。カブ・大根・人参・小松菜など冬野菜のタネまきが迫っているのに、これほどの高温では撒いたタネがすぐに腐るんじゃないかなどと、その勇気がなかなか出てこない。それでも季節は廻り、経験則による自作の農作業日誌に尻を叩かれる時季となってきた。少しでも早く冬野菜の植え付け作業を済ませ、涼しさも本物になったら、クルマで出かけられる範囲のドライブを考えてみよう、などと思い立った矢先、倅から車の足回りを新しくしたら、という提案を受けた。たとえ軽自動車とはいえ、高...「足回り、一新」

  • 「晩夏の汗にも負けず」

    体中汗びっしょりそれでも笑顔で。9月第一週に予定していた同好会のグラウンドゴルフ。火・水・金の三日間を予定通り無事終えた。正直、暑かったね~。誰に言うともなく「暑い!」「メガネが汗で濡れるよ」などと口にしながら、それでも初日は7人、次の日6人、そして今日4人。日を追って参加人数が減ったのは、歯医者に眼医者に整形外科にと病院予約ゆえの欠席者。無理もないやね、いずれ劣らぬ診察券の保持者である。かく言う私も、ついこの前までは自他ともに認める健康優良爺で、診察券は保持していても実際の活用はほとんどなかった。歯医者の定期検診はまあしゃーないか、という程度だった。ついこの前と言えばかっこいいが、かれこれ3年目になる左肩の故障以来、自慢じゃないが一気に病気持ちトップに躍り出たね~(笑)それでも、公園グラウンドゴルフは言...「晩夏の汗にも負けず」

  • 「次世代バイオ燃料」

    軽油に代わるバイオ燃料で走行する岩徳線(資料:ネット借用)山口県内を走るJRローカル線の一つ、岩国~徳山間を走る「岩徳線」。その燃料としてディーゼルエンジンに使用されて来た軽油に代わる、植物由来の廃食油を原料とする次世代バイオ燃料を使用した試験走行が始まったというニュースに目が留まった。化石燃料の軽油から次世代バイオ燃料に100%切り替えることで、二酸化炭素排出量削減と言う取り組みだと標榜する。乗客を乗せた営業列車としては全国初で、来年には本格的導入を見込んでいるというからちょっと注目してみたい。『SUSTAINBLETRAIN』(持続可能な列車)のシールが目印だという。本当に持続が可能で、従来の軽油より低コストであることが個人的には必須かな。これまでも色んなところで、色んな形のバイオだの持続可能な〇〇と...「次世代バイオ燃料」

  • 「豊作のさざ波」

    国道を少し外れて農免道路に入ったとたん、目に飛び込んでくる季節の風景。台風10号に大きく傷められなかった稲穂が、至る所黄金色の絨毯となってさざ波の如く揺れている。1年に1度はカメラをぶら下げて、ブラっと歩いてみたくなる里の秋である。あれだけの雨風の後だから、被害ゼロとは言わないが、どう見ても大きなダメージには至っていない。もちろん、風に煽られた田んぼの中ほどは、稲が薙ぎ倒され這いつくばった形にはなっている。しかし最近のコンバインの性能の良さを考えると、その時が来れば楽に刈り取ってくれるに違いない。どう考えても不作には見えない。間違いなく豊作のさざ波である。間もなくここらあたりの農協や農家直通のルートに乗って、豊富な美味しい新米が出回ることだろう。そいうえば昨年も同じような光景を目にしている。黄金色が波打ち...「豊作のさざ波」

  • 「もみじ月ついたち」

    やっとこさ暑い暑い8月をやり過ごした。そして迎えた9月、夜長を意味する「長月」と呼ばれるのが別称の代表格である。他にもそれらしい呼び名がいくつかある、その一つが最も現実的な「稲刈り月」。そして今宵使わせてもらった「もみじ月」、さらには「菊月」とも呼ばれるという9月、風情があるね~。その一方で、9月ついたち言わずと知れた防災の日。台風10号が通り過ぎたばかりで、確かに台風対策の防災は何かしら手を付けた直後なので、防災意識も高いのだと思う。しかし、のど元過ぎたらすぐに熱さを忘れて無防備になる。あれだけ大型大型と叫ばれてもやはりどこかに、自分のところは大丈夫という根拠のない願望意識が働くようである。これは一般論などではなく単なる私個人の見解ですよ。さすがにお天道様も9月という時節はご存じのようで、朝夕の風の涼し...「もみじ月ついたち」

  • 「葉月つごもり」

    台風一過のまばゆい太陽が、8月つごもりを迎えた今日も朝からガンガン。全国各地に被害をもたらしたにっくき台風10号ではあったが、連日連夜のあの逃れようのない猛暑から取り敢えず一息つかせてもらえたのは有難い。そして明日から9月をむかえる。朝夕の幾分かの涼しさに期待したい。暑さには暑さの、寒さには寒さに見合う題材を見つけながら、気長に続けている趣味の一つ、エッセイもどきを綴ること。何年たっても、何篇を書き上げても、人目に晒すとなると「ここはこういう風に書いたらもっとよかったのに」「この部分はちょっとね~」。反省の念が顔を赤らめる。そんな拙い252字のはがき随筆という短文エッセイが、8月つごもりの今日5人の仲間とともに毎日新聞に掲載された。その中味ですか?ご賞味いただくほどのものではありませんので、またいつかどこ...「葉月つごもり」

  • 「心の準備を!」

    曜日の巡り合わせで9月1日が日曜日の今年、2学期始業式は多くの学校で8月30日が予定されていた。ところが、超大型の迷走台風襲来によって今日は緊急臨時休校になった。結局9月2日月曜日が始業式、3日火曜日から学習が始まることとなった。台風10号は動きが遅い上にどっちに向かうのか、なんとも悩ましい動きで人々の生活を奪い、スケジュールをガタガタにした。そんな迷走台風とはあまり関係ないのだが、子どもたちが夏休みの間は団地公園を子どもたちの歓声に譲った。私たちお年寄りの低い笑い声に包まれるグラウンド・ゴルフは、9月3日火曜日再開の約束だったので、今夕、同好会ラインで「猛暑が戻りますが、ご自身の体調に合わせて再会しましょう」と発信した。40日近い休み明けの呼びかけに対し、反応は如何にと少し心配していた。なんのなんの、そ...「心の準備を!」

  • 「友、遠方より帰り給う」

    中学時代の同級生が、長い長い都会生活に別れを告げ、このたびふる里岩国へ帰ったよ、との葉書をくれた。「ようやく岩国に帰りました、いずれお会いできる機会があれば・・・」と、昔のまんま彼の人柄を偲ばせる丁寧な報せである。思い起こせば70年前、互いに紅顔の美少年??だったころ、別々の小学校から一つの中学校に。そこで初めての出会いである。気は優しくて力持ちを地で行くような、柔和な柔道部員であった。何故かウマが合って2年・3年時代は何かにつけてそばにいてくれたような、そばにいたような気がしている。学業も私なんぞとは比べ物にならないほどよくできて、大学に進学した。そして不思議なご縁はまだ続いていた。私は高卒で地元大企業に就職した後、彼は同じ会社に本社採用で入社し研究所畑を歩いていた。レールは異なるが同じ釜を飯を食った誇...「友、遠方より帰り給う」

  • 「迷惑な迷走」

    日本列島に生きている限り、というとちょっと大げさかな。ともかく夏から秋にかけて、一度や二度あるいは三度、列島を襲う台風にどれだけ悩まされてきたことか。我が人生82年の間に、住居変更を3度経験した。いずれも遠くに離れたわけではなく、せいぜい半径25kmの範囲内で移動した。26才までが生家。次が結婚のための新築で約25年。そして終の棲家になるであろう今住んでいるところがかれこれ30年。色んな台風や大雨に戦々恐々としてきた。中でも最も記憶に残っているのが、昭和17年に中国地方を襲った大型の雨台風で、瀬戸内海に面した堤防(当時は「沖の土手」と呼んでいた)が決壊。広範囲の住居が海水による浸水で大惨事となった。私は生まれたばかりの夏だったので台風襲来の恐ろしい記憶はないのだが、物心ついても、小学校に通い始めても、家の...「迷惑な迷走」

  • 「ついにその時が・・・」

    プロ野球も8月戦線の終盤を迎え、ペナントレースの行方が取り沙汰される季節を迎えた。ここらあたりから、チームの持つ総合力、底力といったものがモノを言い、笑うもの泣くものの別れ道が見えてくる。一戦一戦が大切で目が離せなくなる季節でもある。目下セ・リーグ首位を走る、愛しのカープさんにとって、そんな大事な地元での阪神3連戦。第1戦目を敗れて負けられない第2戦目の昨夜。中3の孫君は、カープベンチすぐ横の内野特等席のチケットを2枚手に入れたという。母親の知人から「息子さんにあげて」と譲り受けたらしい。孫君は「祖父ちゃん、行こう」とは言わなかった。同じ中学校の野球部で同じ内野を守る、将来有望な1学年後輩のI君に声を掛け、二人で電車に乗って行くという小さな冒険の道を選んだ。彼が自分の意思で外向きの行動をするようになったこ...「ついにその時が・・・」

  • 「ひと夏の終わり」

    0対0延長タイブレークの末、京都国際高校優勝優勝を逃し泣き崩れる準優勝関東一校「ああ栄冠は君に輝く」大合唱で閉会式一つの夏の終わりを告げる連日の猛暑・酷暑、半端でない炎天下、試合途中にクーリングタイムを取り入れながら、投げ・打ち・走る。白球を追い求める球児の泥と汗にまみれた闘志がぶつかる、第106回夏の甲子園高校野球大会が、8月7日から始まった全日程を終了。栄冠は京都府代表京都国際高等学校に輝いた。優勝戦にふさわしい白熱の好ゲームは、どちらも譲らず0対0で延長戦へ。大会規定による延長タイブレークの末、2対1で決着を見た。敗れた関東一校は涙にくれ、京都国際には笑顔が溢れた。当たり前と言えば当たり前。どちらかが勝ちどちらかが敗れる勝敗の世界。いつも見慣れた当たり前の光景ではあるが、やはりどちらにも勝たせてあげ...「ひと夏の終わり」

  • 「そろそろかね~」

    ホンのお情け程度のお湿りから逆戻り。今日も朝からひどい蒸し暑さ、時間がたつにつれて温度は上がる一方。夕方5時ごろから1時間余り、汗をかく目的のウオーキングに出かけた後、日の暮れにはまだまだ間があるね~と思いつつ、ふと西の空を見たら遠い山の稜線にうっすらとピンクの夕焼けが。そっか~季節は嘘をつかないのか・・・と半分納得。でも半分は、誰かの仕業によって間違いない地球温暖化は進み、季節に嘘をつかせているような気がしないでもない。十数年いや二十数年前は、盆が明けたらコロっと涼しくなっていたように思うが、このごろではどうもね~。それでも8月を10日残すこの時点で、エアコンの使用時間が少し減ったのは確かである。これからは夕焼け小焼けの美しさに少しの癒しを貰いながら、秋の静けさと涼しさを待つことにしよう。目下、グラウン...「そろそろかね~」

  • 「BMIって?」

    「BMI」(ボディ・マス・インデックス)週明けの今日も痛み緩和の天敵ではない点滴が予約されている。朝早い予約であったためお待たせ時間も少なく気分上々に終えた。病院のすぐ近くにある古い友の家をぶっつけ訪問。アポなしにもかかわらずいつも通りの歓待。あれこれよもやま話をするうちに「顔がずいぶんふっくらしてますね」と投げかけられた。体重増加の弁解や経過を話しているうちに、体重管理は体調管理につながるという話に発展。早速BMIとは何ぞやというテーマに。BMIとは、肥満状態を判定するの国際基準のことで、ボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数というのがわかりよいですね。BMIが標準値だったら理想的なプロポーションという意味と思われがちですが、実際は標準から離れるほど有病率が高くなる傾向にあ...「BMIって?」

  • 「盆明けの汗」

    8月中に仕上げておきたい家庭菜園農作業がある。いつかはやらなければと思いながらもこの暑さ。汗で肌着がベッタリくっつくと、帯状疱疹の後遺症が突き刺すような鋭い痛みで脇腹を襲ってくる。そうなるといくら時間に追われていても農作業など放り出したくなる。しかし今日は少し様子が違った。先ず一番は近くのホームセンターがポイント10倍セールをやっていた。ちょっとした農具と石灰、元肥など大量に買うため、買うなら今日だという欲に目覚めて勢い込んだ。次に、畑づくりが遅れて冬野菜の出来栄えがよくなかった昨年の反省がある。昨年のこの頃は、前立腺不調などの体調不良もあって何もかもサボリっ気が先立って、畑づくりなど農作業が遅れたことが、作物の不出来にモロに現れた。やっぱり畑は季節をよく知っている。やるべき時にちゃんとやりんさいと私の尻...「盆明けの汗」

  • 「もう一つの墓参り」

    青空に映える真っ白いサルスベリが迎えてくれる、ふる里住む人はいなくなったふる里を、守るように佇む墓所お盆は過ぎても、灼けつくような日差しとむせ返るような熱気は衰えることを知らない。そんな暑さに押されてばかりもいられない。我が家のお盆行事を一通り終えた今日は、カミさんの里のお墓参りに出かけた。義兄夫婦がふる里を守っているときは、わざわざの墓参りに出かけることは少なかった。しかし今は住む人もない家と墓所が、もの言わぬままふる里を守ってくれているのだから、私たちが出かけて家の窓と言う窓を開け放ち、空気の入れ替えをして、お墓に水を上げるくらいは当たり前のことである。それにしても暑かった。背の高いお墓に精一杯背伸びして水を上げる。やはり何かしら心のつかえみたいなものが取れたような爽やかな気分にさせられる。但しここに...「もう一つの墓参り」

  • 「送り火」

    送り火(おくりび)とは、お盆の行事の一つで、迎え火によってお盆に帰ってきた死者の魂を、現世からふたたびあの世へと送り出すための送り火を焚く古来からの行事である。家庭の玄関先や庭で行われるものから、地域社会の行事として行われるものまで、さまざまな規模で行われている。その代表的なものが京都の大文字焼きに象徴される五山の送り火であろうか。私たちの地域でも、毎年8月16日に、自治会を中心に多くの人が麦わらや稲わらでこしらえた精霊船とそれに連なる灯篭に火を点けて、精霊を海に返す行事が行われる。最初に灯篭に点火、そして精霊船に点火大きな炎を上げて燃え盛る精霊船。勢いよく燃え上がると吉兆と言われる本来の精霊流しは、こしらえた船と灯篭を、岸から500mの沖合に浮かべて海上で炎上させていた。海上保安庁からは危険を指摘され、...「送り火」

  • 「お盆、各地の模様」

    全国戦没者追悼式東京武道館広島平和公園でも、戦争や核兵器廃絶を目指して平和の鐘が打ち鳴らされる8月15日終戦記念日。全国の戦没者遺族代表およそ3600人が、5年ぶりに東京武道館に参加できるコロナ以前の規模で、全国戦没者追悼式が行われた。広島平和公園の平和の鐘には高校生代表らが、戦争や核兵器廃絶を願う平和の鐘を打ち鳴らした。私たちに出来る8月15日は、お盆の里帰りを楽しむ孫たちに、個別の好みに応じた手作り料理を腹いっぱい食わせること。そしてお仏前に集まって全員がお線香をくゆらせ、リンを慣らして手を合わせる。そして先日汗びっしょりになってきれいに磨いておいたお墓にお参りをする。何をやってもすぐに汗ダラダラ、なんでこんなに暑いんじゃろうと愚痴をこぼしながら一通りは全部済ませる。そしてエアコン利かせた部屋に駆け込...「お盆、各地の模様」

  • 「Paris・2024」閉幕

    第33回夏季オリンピック・パリ大会は、17日間に及ぶ熱戦を繰り広げた末、日本時間の12日未明にその幕を閉じた。パリオリンピックをスポーツの祭典にしようと「広く開かれた大会に」というスローガンは掲げられたが、ウクライナ侵略戦争は放火が止まないまま。中東情勢はイスラエルとハマスの妥協の道筋も見えない状態のままで進められた。本当の意味の「純粋なスポーツの祭典」には程遠い感じは否めない。そんな世界の為政者の思惑に関係なく、各種競技そのものは、積み重ねた汗と努力と忍耐を昇華させるような手に汗握る展開であった。その結果われらニッポンは、金メダル20個を獲得。これはアメリカ・中国の40個に次ぐ第3位というから国外大会としては大躍進と言える内容である、と評価されている。それに銀メダル12個、銅メダル13個。メダル総数45...「Paris・2024」閉幕

  • 「夏はやっぱり!」

    ふるさとは遠きに在りておもふもの・・・・・・犀星の詩集に収められているが、ときに、ふるさとは近きに在りて四季折々に楽しむもの・・・というのが現代版とでもいうのだろうか。クルマで2時間半くらいの距離に住む孫さんたちにとっては、近きがゆえにその時々を満喫しているようだ。と言いつつ、実は一番喜んでいるのはジジかもしれない。夏休みの里帰りNo1の目的は、他に代えがたい魅力を持つ海の公園である。ここ最近ではこの静かな瀬戸内海に広がる小さな小さなこの公園も、知る人ぞ知るところとなり、狭い駐車場が満杯になり、白い砂浜はあちこちのグループが、一日がかりで遊びにやって来るようになった。そして、カミさんの里に足を延ばせば、せせらぎ豊かな川もある。孫たちの最高のお楽しみふる里ではないのだろうか。普段なら貸し切り状態の海の公園も...「夏はやっぱり!」

  • 「医師の使命」

    「肩腱板断裂」修復術の医師と患者の交流2021(令和3)年11月10日の診察で、左肩腱板断裂の縫合による修復術を受けることを最終決定。そこから、麻酔科による全身麻酔のリスクの説明ほか術後投与する痛み止め薬剤師との面談などなど、終いには頭の中で咀嚼できないまま、言葉が右の耳から左へ通過するほど多くの説明を聞かされたと記憶している。あれから一昨日の診断を終えて、ようやく修復執刀医から「左肩完全復活」というお墨付きを頂いた。2年10ヵ月という長きにわたる医師と患者の関係を維持して来た。というよりは、維持して頂いた、見守って頂いたということである。感謝しかない。「もう大丈夫ですね。でも何か異常を感じたらすぐに訪ねて来て下さい」という医師の言葉を深く噛み締めると同時に「先生は一人の患者とのお付き合い期間はおよそどの...「医師の使命」

  • 「真夏のプレゼント」

    30~40㎝の真鯛と、イサキ・カワハギなど大漁50cmもあるウマズラカワハギ朝4時起きの釣り人君、いささかお疲れ。気持ちよさそう。毎年この季節には、婿殿と孫君は船頭ともに漁船一隻借り受けて、真夏の瀬戸内海へ魚釣りに出かける。特に今年は、中学校野球部県大会応援に、宇部市が2日下関が1日と、遠路構わず応援に駆け付けたジジに感謝の「おいしい刺身を食べさせたい」という願いを込めて、早朝4時起き。柳井港からの出港で6時間近く船に揺られて釣り上げたという。その内容は、30~40cm級のきれいな真鯛が20尾近く。刺身にしても塩焼きにしても妙なる美味のイサキ。それに特大のウマズラカワハギなど、白身のお刺身を堪能させてくれた。ご近所さんにも取れたて活き活きの真鯛をお裾分け。喜んで頂いた。別にジジは何をしたわけでもなく、ただ...「真夏のプレゼント」

  • 「夏、甲子園始まる」

    「栄冠は君に輝く」のメロディ流れる阪神甲子園球場遠景全国の地方予選を制した49校が勢ぞろいした開会式ふる里の期待を背負って堂々と、南陽工業高校入場行進もう口にするのも飽きた感じの『暑いねぇ』と言う言葉。それでも、何かにつけてつい口をついて出る『やっぱり暑いねぇ』。そんなそんな真夏の暑さの中で、高校球児の夢舞台、甲子園高校野球大会が始まった。今大会は、この暑さから球児を守るための方策がいくつか採用された。その代表的なものが、大会第1日目から第3日目の1日3試合の日に試合を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」を導入するという。これはごく自然な流れ、地球温暖化対策甲子園の当を得た施策といえる。一部で一試合7回制に縮めてはどうか、という意見もあったようだが、プロ野球ファンであると同時に高校野球ファンでもある者にとって...「夏、甲子園始まる」

  • 「広島平和記念式典」

    今年も8月6日がやってきた。まさに❝念力がゆるめば死ぬる暑さかな❞猛暑・酷暑の言葉通り、クラクラするような暑さの中、午前8時15分、79年前の原爆投下時刻に合わせて平和への記念と原爆被災者への黙とうが捧げられた。飽くなき平和の希求が叫ばれる中で、原爆慰霊碑に眠る被災者名簿のいしぶみには「安らかに眠って下さい過ちは繰り返しませぬから」と書かれている。その言葉の内容を噛み締めるとき、宗教や主張の違い、我が身を守るためと称する他国への侵略戦争の銃砲が、来る日も来る日も世界のどこかで発生している。そんな現実を目の当たりにする空しさや無力感はどこへ持って行ったらいいのだろう。一国の首脳が他国を侵略すると決めた時、誰がそれを止められるのか。国連という組織があるにはあるが、本当に機能しているとはとても思えない。結局は強...「広島平和記念式典」

  • 「ふる里の夏、盆踊り」

    孫さんたちの住む町とは異なる夏休み風景盆踊り会場自治会による出店定番ヨーヨー吊り景品たくさんの輪投げ櫓上の音頭はともかく、下の太鼓は年季が入っていたこの夏休み、二度目の里帰りをした孫姉妹。目的の一つは、嫁さん側のおばあちゃんの提案で、嫁さん三姉妹の家族が一堂に会して一泊二日で遊ぼうということになったらしい。それも日本三景の一つ安芸の宮島にゆったり一泊。宮島水族館見物や廿日市市の大型プールなど豪華に過ごして戻って来た。そんな彼女たちに、爺ちゃん推奨の、素朴で昔ながらのふる里盆踊りなんかはどうかなとの思いもあったが、そこは小5と小1の姉妹。遊ぶことなら大歓迎で「行く行く!」と大はしゃぎ。自治会手作りのお祭盆踊り。チケットを買って、ヨーヨー吊り、スーパーボール掬い、景品が豊富な輪投げゲーム。かき氷に至っては早く...「ふる里の夏、盆踊り」

  • 「流れ落ちる汗とともに」

    日本から遠く離れたフランスでは、Paris2024が連日連夜、熱い熱い戦いの中盤を迎えている。どの種目も予選が進んで、勝ち残ったチームによる上位入賞を目指した熾烈な戦いである。彼や彼女らにとっては気持ちの熱さは最高潮に達しても、気温の暑さはあまり気にはならないのかも。ここ日本では、朝起きると同時に朝陽を受ける部屋などは既に28度、29度を示す。扇風機では暑さを抑えられない。すぐにエアコンスイッチON。なんとかエアコン頼みでやり過ごしてはいるが、日中の温度が33~35度に達する毎日、いったいいつまで続くのやら。冷たい水かお茶を入れたマイボトルが家の中でも手放せない。そんな連日の流れ落ちる汗の中で、アホかいなと笑われるかもしれないが、減量とウオーキングの質を求めて今日までの1週間に4回の岩国城遊歩道ウオーキン...「流れ落ちる汗とともに」

  • 「取らぬタヌキの・・・」

    釣りそこなって逃がした魚は大きい!!取らぬタヌキの皮算用!!釣る瓶に穴が開いていても、受けるザルがしっかりしていりゃ水はたまる!!小さく損して大きな得取れ!!お金儲けやコツコツお金を貯めることの格言は色々ある。いずれにしても大きな欲をかくこと、つまり一攫千金を追い求め過ぎると大抵は、抜き差しならない結果を招くことになるのでご用心を、と言っている。ただ、昨日・今日の株価暴落は、寝耳に水。一攫千金など夢見なかった普通の投資家を泣かせる異常事態である。大暴落の理由はあれこれ言われているが、こういうのを予見して大儲けした人がいるんじゃろうか。売り注文殺到するから株価は下がる。儲かったヤツいるのかな~。ささやかなお小遣い程度で遊ぶ者にとっては、ア~~ア言うて行くところもない、淋しさと乏しさが重なって、ワタシは泣いて...「取らぬタヌキの・・・」

  • 「竹細工教室」

    地元にある二つの小学校で高学年の希望者を集めて、私たち地区社会福祉協議会が、夏休み恒例の竹細工教室を、一つの小学校は7月25日に終え、今日はもう一つの小学校で実施した。両校合わせて約50人の児童が参加してくれた。迎える我々の方も参加する児童の方も、夏休みに入ったら竹細工教室が行われるのはいつしか風物詩のように定着しつつある。小学校の古い講堂には冷房設備はない。大型扇風機が何台か据えてはあるが暑い。子どもたちは講堂の暑さに慣れているかもしれないが、指導者として参加する私たちは年々歳を取り暑さが身にこたえる。それでも子どもたちの歓声や笑顔に触れるのは、小さいながらも地域活動を続けている者にとっては貴重な感触であり貴重な時間でもある。それにしても暑いねぇ。暑さに負けないようみんなが力を出し合う。普段使ったことの...「竹細工教室」

  • 「七合目、また良し!」

    急激に増えた体重、急激に出たポンポコリンのお腹。何とかして減量したい、布袋さんのようなお腹をなんとかしないと。むくんでいる感じの脚を、ホンの2年前の自称「カモシカのような脚」に戻したい。散々勝手放題に食って、イタイイタイ病による完全な運動不足。ブクブク太るのは当たり前。ここにきて、何とかしないと寿命を縮めるんじゃないの?と思うようになってきた。以前は、何かにつけて岩国城のそびえるお城山に登り、汗を出し切り憂さを出し切り、気を取り直して次のステップに臨んでいた。それがもう何年城山登山を忘れていたのか。自分を叱り、少しずつでも足腰を慣らせて元の健康体を取り戻そうと一念発起。汗を滝の如く流し、減量に挑戦するには絶好のこの炎天下。そうばかりも言ってはいられない。飲料水は手放せない。お城山登山道。取りつきの急な坂道...「七合目、また良し!」

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