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2014/10/09

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  • 「二年ぶりの」

    やはり何年たっても、遠い過去になっても、生活をかけて丁々発止互いを主張し認め合い、同士でありながらライバルでもあった元職場の仲間。いわゆる同じ釜の飯を食った仲間の集い「岩国工場定年退職者の会」。3年や5年を共にしただけではなく、色んな労苦も乗り越えて定年まで勤めたという共通点を持つ者同士。大きなホテルの一室に、今回は会員170人のうち、73人が参加して料理を囲み、お酒を酌み交わす。言いようのないいい気分にさせられる。昨年出席できなかった分を取り戻す勢いで臨んだが、なんのなんの1回の欠席など誰も意に介しちゃいない。差しつ差されつ、昔話に苦労話に花が咲く。この会のメンバーの一人が所属するアマチュアバンドが特別出演という賑わいもあって、一段と盛り上がりの進行に、仲間と共にはしゃいだ。あっという間の2時間であった...「二年ぶりの」

  • 「遠足前夜の気分を」

    明日は2年ぶりの「岩国工場定年退職者の会」総会に出席する。昨年もこの会はもちろん催されたが、私自身が前立腺がん除去手術明けの養生期間であったため、止む無く欠席した。あれから1年。泌尿器科の関連は全て無罪放免を言い渡されたこの身。明日は大手を振って出席である。明日の会を担当する事務局から、今日も電話で「明日は9時から総会の議事について打ち合わせを行いますので・・・」という最終確認が入った。別に深い審議事項があるわけでもない、シャンシャン総会であるが、一応人事入れ替えや、年間会計報告・監査報告などの議事がある。長いこと務めさせてもらった会社である。定年退職から23年が過ぎた今なお、お声がかかるのはありがたいことである。議長ともなれば服装も一応気になる。「ネクタイ要るかな」と確認したら「いや、来賓含めた皆さんノ...「遠足前夜の気分を」

  • 「健康診断」

    このところ、自覚症状があったりなかったり、色んな形で病気と診断されて、手術入院を含む大病もあったりして、いわゆる通常の健康診断を受けてこなかった。受ける必要がなかった。「1年に1回健康診査を受診しましょう」と、山口県後期高齢者医療広域連合から、健診受診票が贈られてくる。高齢者ゆえの早めのチェックで重症化を防ごう、健康保険料の無駄遣いを防ごうという狙いで、健康診断のお勧めが届けられる。かつて現役の頃、工場で働く従業員、協力会合わせて1800人の健康診断結果を、労働基準監督署に報告提出する業務を受け持った経験から、働く人の健康診断が如何に大切であるかをイヤというほど味合わされた。同時に、ただ一人漏れなく完璧に健康診断を受けさせるよう、各職場と連携する難しさも味わってきた。もっとも、通常に働いている元気な若者だ...「健康診断」

  • 「やっぱり、故郷の」

    義兄から預かっていた故郷の梅園。義兄の逝去に伴って、返上した。枝打ちや剪定、下草狩りなど梅園の守をしないまま梅の実の季節を迎えた。足もとは背丈ほどの雑草や低木で、梅の木に近寄るためには相応の作業が必要になる。こういった農作業は、1年サボると普段の3倍くらいの労力が要る。毎年、毎年、繰り返し季節に合わせて手入れをしておかないと、生り物など収穫は期待できない。それがなんと、道路から5mも下になる梅の木に、上から見ても、目に十分入る赤い梅の実がたわわに。何ともこのままほったらかしにするには忍びない。一昨年まではちゃんと手入れして、50kg60kgの収穫があったのだ。道路から見える部分だけでももぎ取って何かに使おう、ということになり、長い梯子を使って直接がけ下に下りて、一部分だけをもぎ取ってきた。そんな無謀なやり...「やっぱり、故郷の」

  • 「あれから1カ月」

    『50、60花ならつぼみ、70、80働き盛り、90でお迎え来たならば、100まで待てと追い返せ』こんな生意気な宣言を取り上げ、地区社協の執行部から退いたあの日から、丸1カ月が過ぎた。16年という長い地域活動の習性で、いつも何かの予定や活動計画に追われるのが日常だったことを思うと、なんかしら随分気持ち的にゆとりというか、だらだらしていて、ほんまにこれでええんじゃろうか、などと自分で自分の優柔さを疑っている。特に5月6月は、1年間の基本計画や活動の細分化などに全神経を集中する月間である。そんな過去に追いかけられる夢をみることは?今のところ卒業して間がないので、どうかするとそのまんま仲間が家にやって来そうな感じで、夢にまで出て来ないのは有難い。ま、一つ卒業したらまた新しいサークルに引き込まれて、適当に忙しく、忙...「あれから1カ月」

  • 「訃報」

    また一人、甥っ子という若い命が、がんに奪われた。はじめの一人は、今年の正月が明けて間もないころ、今は亡き兄の大切な長男を、56歳の若さで見送った。若くして膠原病という厄介な病魔に取りつかれてしまった。原因らしき原因が分からないまま、徐々に体力を奪われていった。ただ、がんの急激な進行とは少し違って、若さゆえの体力が、ある程度寿命を延ばしてくれた。それでも昨年暮れころから一気に、あちこちむしばまれた、享年56歳は早すぎる若すぎる。そして昨日、上から二番目の姉の、こちらも大事な長男が、発症からわずか4年という短い歳月で、急激に進行した悪性骨肉腫に勝てないまま、67歳の短い生涯を閉じた。膝の裏に何かしら違和感を感じ始めた時点で、広島の大きな病院でがん検診を受けた。初期治療で万全を期したはずであったのに、転移が収ま...「訃報」

  • 「失言の功名

    我が国の備蓄米とは、いったいどのくらいの量が倉庫に眠っているのだろうか。そんな3年4年も前から貯め込まれた、古米と呼ばれるお米が、流通に乗ってやっと、米価高騰に喘ぐ国民の前に姿を現した。しかもそのお値段たるや、5kg2000円前後。4500円を下らないブランド米の半額以下で、飛ぶように消費者の手に渡っている。食料品の基本である米価の安値安定は、多くの人に笑顔を呼び戻した。そもそも今回の備蓄米放出など一連の政府の施策の向こう側には「私は米を買ったことはありません、支援者が持ってきてくれる」という、アホじゃないのと思わせたあの大臣のあの発言が発端である。即刻大臣の首のすげ替えによって、政府が大きく動き、30万トンとも40万トンともいえる備蓄米が、庶民の手の届く価格で放出された。もしあの大臣のあの失言がなかった...「失言の功名

  • 「色々なロック」

    色んな意味を込めて百合の花6月9日、勝手な語呂合わせで名付けた「ロック」。色んなことが世界で起きている。何から取り上げようか。いずれも、「何やってんだろうね~」「もうちょっと常識人らしい対応がなかったの?」。少しのお怒りと嘆きが交錯する。怒っても嘆いてもどうにも止まらないのが季節の雨「梅雨」。九州・中国・近畿地方で梅雨入り宣言発表。そのとたんに九州南部では、線状降水帯発生で大雨警戒が叫ばれている。これから約1カ月、日本全国各地で荒れ狂う雨と闘う日々となる。天気予報を見逃さないこと、水害を甘く見ないこと、耳を澄ませることなどが尊い命を守ることになる。ひとり一人が気を付けたいものだ。アメリカでは、一人の独裁者の考え方によって移民政策が見直された。挙句は、退去を命じられた行き場のない多くの移民が蜂起して、軍隊と...「色々なロック」

  • 「海の幸、山の幸」

    今が旬、紋甲イカ掘りたて、ハートのじゃがいも朝食後の新聞に目を通しているとき電話が鳴った。一緒に地域活動を頑張ってきた地元の漁師さんから「紋甲イカが上がったので持っていきましょう」という、3年ぶりの嬉しい話。この季節、瀬戸内海沿岸に産卵場所を求めてやってくる紋甲イカ。それを狙って、太鼓状に拵えた丸い網の中心部に、産卵用の木の枝を仕込んでおく。丸い網に一旦入り込んだらもう外には出られない仕掛け。今日の明け方から網を引き揚げたら以外に入っていたという。明日は漁協市場も休みなので新鮮なうちにどうぞ。まさに旬の味、海の幸を破格の値段で、満喫させてもらった。一方、2月に植えたジャガイモが実り切って、葉っぱが枯れ始めた。今度は山の幸の収穫である。こちらも、昨年、一昨年とは違う大豊作。我ながらまんざら捨てたもんではない...「海の幸、山の幸」

  • 「閑話休題」

    少し早いかなと思いつつ、あまりにもいいお天気に誘われて、錦帯橋そばの吉香公園の菖蒲を見に行った。水田のような泥田を掘り起こしたり、小さな苗を植え付けたり、早くから多くの作業する姿を見て来ただけに、季節が来たらいち早く菖蒲花見に行くつもりでいた。思った通り、菖蒲の見ごろには少し早かった。それでも種類によっては咲き乱れて、我が世の春を謳う花もある。金曜日とあって訪れる人もまばら。そんな中でもすれ違う観光客の言葉は明らかに日本語ではない人が多い。有難いことだ。観光地は賑わってこそ値打ちである。今は大半がつぼみであるが、1週間、10日するうちには満開となる。改めてもう一度覗いてみよう。「閑話休題」

  • 「間もなく・・・(笑)」

    間もなく今年初のかぼちゃが。今日は二十四節季の一つ「芒種」。穀物、特にお米のタネを蒔く季節の意味をもっているのだが。季節の先取りが著しい現代では、稲の種まきはとっくに終わり、もはや田植えの真っ盛りを迎えている。我が家には田んぼはないので、お米の出来栄えや収量に一喜一憂することはない。が、畑の夏野菜の出来栄えには神経を尖らせる。弦は猛烈な勢いで伸びていて、雌花の数も多いのだがなかなか留まらない。ようやく一個、間違いなくお口に入りそうな期待している。モミ蒔き、田植えを順調に終え、台風なども乗り越えて実りの秋を迎えたら、次に気になるのが新米の値段である。古米、古古米、古古古米が、備蓄倉庫から放出されて、異常な高値で庶民生活を脅かした米価。ここにきてようやく政府の腰を入れた対応で、古いコメなら安く買える。取り敢え...「間もなく・・・(笑)」

  • 「花も実もある来年を信じて」

    来年に備えて早くも剪定、丸坊主にされた梅の若木市街地から約35km走った山間にあるカミさんの実家。そのすぐそばにある小さな梅林では、私たちの手で枝打ちや下草狩りなど手入れをしたお陰もあって、毎年大量の青梅の収穫があった。その量は平均して50kg前後。青梅を必要とする人にお裾分けする青梅外交で、梅の実がブルーベリーに化けたり、洋菓子に化けたりした。その上、我が家の梅干し・梅ジャム・梅ジュースなど自家製保存食にしてもなお「梅の実にうなされる」と愚痴るカミさんだった。そんな実家も、高齢化、過疎化など時代の流れで、住む人もなく古びた住居だけが残されている。そうなると私たちが梅林の守をする必要もなくなった。こちらも寄る年波で、往復2時間かけて汗びっしょりの色んな作業や梅ちぎりもだんだん辛くなっていた。正直なところ「...「花も実もある来年を信じて」

  • 「宇野千代が主人公に」

    生い茂る青紅葉に囲まれる宇野千代生家嬉しいことに、岩国市が生んだ女流作家の粋、宇野千代さんをモデルにした連続小説がNHKの朝ドラになることが決まった。そのニュースに市行政はじめ各団体が大変喜んでいる。来年秋のオンエアーで、タイトルは「ブラッサム」という。この意味や由来はまだ定かではないが、兎に角、こんな片田舎出身の作家をモデルにしたドラマが生まれるとは。何はともあれ喜ばしい出来事ではある。かつて、宇野千代ファンが運営する「宇野千代顕彰会」の一員として、会の発展を陰で支えたと自負するこの身にとっても嬉しいことではある。「錦帯橋も日本一、桜も日本一、そんな故郷を持つ私は日本一の果報者ですよ」と笑って、故郷岩国をこよなく愛した晩年の宇野千代さん。女流作家を目指して奮闘する東京での生活は、文豪や著名な画家との交流...「宇野千代が主人公に」

  • 「水無月ついたち」

    一本のつぼみを残して満開のアマリリス水無月ついたちは、倅夫婦の二人目の女の子、私たちにとって最後の孫ちゃんの誕生日である。小学校2年生8歳になる。お誕生祝は自分ちではなく、どうしても岩国のばあちゃんちでやりたいということで、倅夫婦も根負けして急遽里帰りして来た。彼女の本心は、爺ちゃんの手を引っ張って大型文具店に行き、あれこれ欲しい小物を「誕生祝として買って欲しかった」のである。もちろん婆ちゃんには、自分の好みの食べ物をいっぱい作ってもらいたい。お祝いのバースデーケーキは、お母さんが婆ちゃんと相談しながら作ってくれる。なんとまあ周到な計算に基づいた、誕生日のタイムスケジュールが出来上がっていたようだ。ところが間の悪いことに、ジジ・ババはたまたまこの日は「ちょっとお出かけ」が予定されていた。爺ちゃんと一緒の買...「水無月ついたち」

  • 「皐月つごもり」

    高校球児となって初の公式試合、スタメンに名を連ねて試合開始前の両チーム挨拶記念すべき初打席(2025.5.31)皐月つごもり。1年前の2024、5、31日は、生まれて初めてのがん宣告を受けて、いささか落ち込んだ「前立腺がん」除去手術のため、国立病院機構岩国医療センターの手術台に横たわった日である。あれから1カ月目、2カ月目、その後3か月毎の経過観察を受けながら、少し神妙に過ごした。血液検査の数値が安定し、体調も順調な回復を見せた。ただ検診のたんびに「ちゃんと骨盤運動してますか?」と問われる看護師さんに、「真面目にやってます」と答えられるようになったのは、手術からおよそ半年を過ぎてからであった。それまでは、こんなことで本当に効果があるの?という勝手な気持ちが強かった。あれこれあって丸1年経過。つい先日の1年...「皐月つごもり」

  • 「知る顔も知らぬ顔も」

    早くから計画していたグラウンドゴルフ(G・G)大会に、私たちの同好会から3人がエントリーしていた。地元岩国G・G協会主催で、山口県東部をネットして総勢160人が参加する、公式大会である。それぞれの奥方に拵えてもらったお弁当をリュックに詰め込んで、午前7時45分に颯爽とお出かけ。会場に着けば、互いに同じ気持ちで集まって来る高齢者集団。知った顔も多いが知らぬ顔ももちろんある。それでもすれ違えばどちらからともなく「おはよう」「オ=、元気かね」の声が飛び交う。開会式では、ついつい身勝手な行動に走るケースもあることから、日本G・G協会の公式ルールがしつこく説明される。「ルールとマナーとエチケットを守って楽しい一日を」耳にタコが出来そうなほど繰り返される。それでも一斉スタートの自分の位置が分からなくなる人もある。一斉...「知る顔も知らぬ顔も」

  • 「久しぶり、料理教室」

    久しぶりに男性料理教室に出席した。顔を出せば、少しのブランクなどものともせず、「生きていたね」とか「待ってたよ」などと、お世辞半分冷やかし半分、兎に角心地よい時間となる。今日のメニューは、米価高騰によるコメ離れではないが、主食はご飯ではなく甘口パスタであった。個人的な要望を言わせて頂くと、ご飯に主菜、副菜という定番メニューも結構なのだが、時にはこうした麺類を調理して食べる、ポピュラーな料理教室も大歓迎である。などと御託を並べてはみるのはいいのだが。今日の料理きのこスパゲティピーマンのじゃこ炒め豆乳味噌スープ豆花~大豆プリン4種類のうちこの手で最初に受け持ったのが、ピーマンのじゃこ炒めのピーマンの千切り。次いでフライパンにごま油を載せ、誰かがみじん切りしたニンニクを炒め、じゃこを入れてカリカリなったところで...「久しぶり、料理教室」

  • 「今年の青梅情報」

    昨年のことを言っても仕方がないが、たとえばタケノコを例にとると、昨年は壊滅に近いほどの不作だった。仲良し同級生からもたった一度のタケノコ便りだった。梅の実も同じように、昨年は数えるしか木に生らなかった。それも2・3日取り入れが遅れたら、その間にどなたかにもぎ取られてしまって、一粒たりとも口に入らなかった。そんなハズレの昨年に比べて今年はどうだ。格別というほどに、タケノコは大豊作。何度もあちらこちらから食べさせてもらった。梅の実生りも例年並みであり、不作ではない。カミさんの里にある梅林も、たわわに実っているに違いないが、今年はそこまで手を伸ばさないことにした。里の主であったカミさんの兄が昨年暮れに亡くなって以来、里に帰っても実家に入ることもシャワーもトイレも使うことはなくなった。そうなると高齢者夫婦が遠くま...「今年の青梅情報」

  • 「大輪のアマリリス」

    今年は咲いた、大輪のアマリリス各地で真夏日を迎えて、この夏も暑さに悩まされるのか~と嘆き節が出かかった今日のこと。昨夜遅くから降り出した本格的な雨は、時ならぬ冷機をもたらした。午後になっても温度は上がらないまま。パソコンに向かってちょっと作業していたが、なんだか眠気を催してきた。横になるには暖房が欲しい、ついでに昼寝用の小さな毛布までかぶってひと眠り。そんな不順な天候にもめげず、めげないどころか、我が世の春を謳歌するように大輪のアマリリスが今年は咲いた。昨年は一輪の花も見せなかったのに。前年の極寒と超高温が、こんな可憐な花にさえ、咲く気を起させないほどのダメージを与えたのだとすれば、地球温暖化などという異常現象は罪作りではある。世界的な関税騒動にも動じず、国内の沸騰する米騒動にも涼しい顔で、直径20㎝近い...「大輪のアマリリス」

  • 「家計の足しになるか」

    鮮やかな黄色、キューりの花思ったより小ぶり、白玉ねぎ予想以上の出来栄え、赤玉ねぎ去年の10月下旬に苗を買って植えた、白玉ねぎ200本、赤玉ねぎ100本。まる7カ月を畑で過ごし、寒さに耐えて丸々実を太らせた。今日午後の太陽を受けて、汗びっしょりの収穫作業をした。取り敢えず向こう半年は、玉ねぎは買わずに済むと、我が家の財務大臣はお喜びのご様子。それもそのはず、スーパーに並ぶ野菜のどれもこれも高いこと高いこと。スーパーに買い物に行くのは、ほとんどがアッシー君のこの私でさえ、たまに覗き見る売り場の値段は、昨年の感覚とはえらい違いである。玉ねぎ、ジャガイモ、キューりなど、この値段なら苦労して作らなくても買った方がいいな~、と思ったのが昨年のこと。ところが今年はどうだ、え~?玉ねぎがこんなに高いの、ジャガイモがこんな...「家計の足しになるか」

  • 「五月雨にゃ勝てない」

    五月雨を集めて清水大火鉢出番を失った、カープグッズ惜しかったね~今日の雨は。ここんとこ夏日の暑さに汗を流す場面もあったお天気続き。なんで今日に限って降るんじゃろう。普段は晴れ男を自慢して来たし、特に同級生などからは「あんたからは雨も逃げていくね~」などと、ちょっと意味深な、褒め言葉で囃されることもあったのに。今日ばかりは残念ショー。早くから「5月15日が過ぎたらマツダスタジアムへ行く」と、娘に頼んでコンビニからチケットをゲットしてもらっていた。そのチケットが今日のヤクルト戦である。昼過ぎから曇り始めた空を見上げながら、カープ観戦グッズを用意して待った。スマホを覗いては、日暮れから夜にかけて数値が上がる降水確率とにらめっこ。こちらでは午後2時を回る頃には目に見えるほどの雨粒が落ち始めた。やはり娘に頼ったのが...「五月雨にゃ勝てない」

  • 「順調なお日和」

    順調に育っているキューリこれまでのところ、雨がそこそこに降って、お日様もしっかり照って、植えて間もない夏野菜がおおむね順調に育っている。特に今年のキューリの発育は驚くほど力強い。問題は、これからの温度上昇である。昨年ほどの熱中症対策が大きな話題になるような高温が続くと、今年も実成りに期待しにくくなりそうだ。地上の野菜を手塩にかけて上手に育てても、夏場に入っての異常気象による熱波は、我々の手ではどうにもならない。運を天に任せるしかない。育てることは難しい。それでも手塩にかけて育て上げなければ、実質的な実入りが期待できない。これはプロ野球広島東洋カープの選手育成に重なる話である。な~~んだ、広島カープの話かいな、と思われる人も思われない人も、野菜の育て方も合わせて人を育てることの厳しさ、難しさをちょっと考えて...「順調なお日和」

  • 「リセットを」

    真っ白いこの花が、秋から冬にかけて真っ赤に染まるピラカンサ地域活動の輪から離れて、初めての週末の三日を過ごした。わずか三日では、あの忙しさから本当に開放されたのか。自分の自由になる時間が本当に増えたのか。まだピンと来ないというのが正直な感想である。ただ、5月後半のスマホの予定欄から、地域活動計画が消えたのは確かだが、他にも色んな予定が書き込まれている。定期検診や点滴に歯科まで、○○クリニックや△△医療センターなど、奇数月は通院が忙しい。いややっぱり偶数月も似たり寄ったりかな。それもこれも、気力、体力、思考力が減退していく中で、ハードなスケジュールの仲間から外れて、元気で長生きの余力を蓄えるための病院通いと腹をくくっている。「どうせアナタのことじゃから、家に籠るなどのヒマはないでしょ」と、大きなお世話だが図...「リセットを」

  • 「肩の荷を下ろして」

    思い起こせば、2009年5月の定期総会の直前。地区社会福祉協議会(略称:地区社協)会長からお呼びがかかった。今回も議長の就任要請だろうと高をくくっていたが、実はそうではなかった。当地区社協には、執行部のもとに6専門部会がある。その一つの「広報部に力を貸してほしい」という依頼であった。その時以来16年間、地区社協の広報部一筋に奮闘して来た。ところが初代会長が、発足7年目にして急逝されたことで、地区社協の体制が崩れかけた。それほどに設立に全精力を傾けられた、偉大なる会長に頼り切った我々の怠慢もあった。そんな反省のもと、急遽新会長を擁立して新体制で出直すことになり、新たに事務局長が必要となった。そんな一連の流れの中で事務局長を受けざるを得なくなり、広報一筋のつもりが、なんと二足のわらじを履く羽目になった。機関紙...「肩の荷を下ろして」

  • 「風物詩」

    買って来たばかりのサツマイモの苗ご近所さんから頂いたメダカが、暖かい日差しを浴びて元気に泳いでいる。一つは昨年生まれた2年生の容器。今一つは3年生とそれ以前に生まれたものと混ぜこぜ容器。1日1回餌をやると、我先に食べにくる。この元気さだとそろそろ産卵が始まるかな、ということで昨日のこと、産卵用の布束を容器に垂らしておいた。今日午後、試しに布束を揚げてみたら、早くも数個の卵がくっついていた。オーオー、可愛いもんだね~今年も時節を違えず、子孫を残す産卵に余念がない。しかも2年生も、3年生以上も、ちゃんと同じように卵を付けている。今年は、卵を大事にして、数を数倍に増やしてみようか。こんなメダカという小さなさかなちゃんからも季節の便りをもらう。これも一つの風物詩と言えるのかな。そしてメダカが産卵するのと時を同じく...「風物詩」

  • 「初夏の実り」

    収穫直前のグリンピースジャガイモの花高齢者の健康保持や認知症を遅らせる効果があるといわれる、土いじり。かつては、収穫の欲が先に立って、認知症を遅らせるとか健康保持といった、医療用語はあまり考えなかった。しかもそのころは、土いじりなどという生易しいものではなく、農業と呼ぶに近い畑仕事に明け暮れたこともある。やれ腰が痛いとか、しゃがむと膝が痛い、草取りがなんとしても辛い、などという症状を感じなかった。ここ数年は、色んな経験則もあって、畑仕事が上手になったお陰で、以前と比べて作物の収量がアップして来た。そうなると、欲というヤツはさらに膨らむばかり。但し、それに反して身体が段々言うことを聞かなくなる。そうなると、健康保持や認知症を遅らせるのに役立つ、などという言葉がまことしやかに耳に刺さる。それでなくても、パソコ...「初夏の実り」

  • 「第4コーナーを」

    過去3回の定期総会議案書世間一般の年度替わり行事といえば、おおむね4月に行われる。私が所属する地区社会福祉協議会は、設立から20年になるが、その間ずーっと定期総会は5月半ばに開かれ、その時点を実質の年度替わりとしてきた。新年度の役員任期がスタートするのも、旧役員さんの退任もこの定期総会が節目となる。総会議案書の表紙と中間ページの活動記録写真集を作り続けて10数年。並行して、報告書や計画書といった議案書の中身全般を担当すること10年余。半分楽しみながら手がけてきたように思う。今年の総会議案書の出来上がりによって、私のお役目も、競馬でいう第4コーナーを回ったところ。自分で決めたゴールを目の前にして、残り僅かな直線コース。あと一鞭というところまできた。過去1年間の様々な活動の中で、多くの人が関心を寄せたであろう...「第4コーナーを」

  • 「警報級の暴風雨」

    昨夜から、山口県地方に警報級の暴風雨情報が出されていた。「夕方から降り始める」という予報に反して、雨はなかなか降らない。風も吹かない。日付が今日に変わり、夜が明けても、風はそよとも吹かない。もちろん雨も降らないまま昼を迎えた。風が吹かないお陰で、午前中は庭の松の木の新芽を欠く作業が存分に出来た。昨夜の警報級暴風雨予報はハズレだね、こういうふうにいい方向への予報外れは我慢できる。そうこうしているうちに風が出て来た。が、雨はない。あれよあれよという間にまさしく大風が吹き荒れ始めた。収穫間近のグリンピースが、添え木ごと倒れそうに揺れる。益々風は強くなる。こりゃぁヤバイと思いながら畑に下りて、両手で支えてみる。身体ごと押し倒されそうになる。添え木をしたときはビクともしない、頑丈すぎるほど頑丈に何本もの支柱で支えて...「警報級の暴風雨」

  • 「松の花粉」

    見事に実った、松の花粉我が家の庭で、お客様を出迎えるように、頭を垂れた形の小柄な五葉の松。「鶴が羽を広げているような」と表現してくれる人もある。形容は人それぞれの眼と感性にお任せして。この小さな松も季節を違えず、無数の新芽を吹いている。その新芽が伸びる根っこに杉の実程度の胞子を付ける。これは松の花と言うべきではないか、と自己流に判断している。何故なら、この胞子に触ろうものなら、それはそれは微細な粉、いわゆる花粉がブワーっと広がる。近年花粉症に悩まされるこの身にとって、文字通り大敵である。松の新芽はそろそろ摘み始めなければならないのだが、この花粉にやられるのが怖くて、日一日と先延ばししている。何日も先送りはできないので、思い切りホースで水をかけ、花粉を飛ばすか湿らせて、兎に角芽摘みをしなければならない。決め...「松の花粉」

  • 「また一つ大切な思い出が・・・」

    岩国城ゴンドラアナウンス一新満開の桜その頭上に聳える岩国城長~~~く慣れ親しんできた、岩国城ロープウエーゴンドラのアナウンスが一新されることになった。「・・・爾来、天下の名橋錦帯橋をはじめ、春は桜、夏の鵜飼い、秋のもみじや冬の雪景色など、自然の織り成す美観は、風光明媚な景勝として、年間〇〇〇万人の観光客を迎えているのでございます・・・」2分48秒の名調子に載せて岩国市の発祥から歴史・由来、現状など、一度聞いたら何となく岩国のアウトラインが掴めるという優れものであった。と、個人的には確信している。早くからゴンドラアナウンスを丸覚えしていて、本社転勤の折の自己紹介には「2分48秒のお時間を頂戴いたしまして」などと滔々としゃべるだけで、岩国工場と自身の立場を取り敢えず吹聴してきたこの私にとっては、なんとも淋しい...「また一つ大切な思い出が・・・」

  • 「おまけのGW」

    大型連休と騒がれた今年のGWもいよいよ最終日。一通りも二通りも大騒ぎさせられた接待も全て終了。やっと人心地付いた今日5月7日火曜日は、朝からの冷たい小雨。楽しみにしていたグラウンドゴルフも中止となった。それならということで、昨夜来の雨に濡れて瑞々しい新緑が重なり合う、ふる里の静けさと落ち着きを求めてちょっとお出かけ。まさに、おまけのGW最終日を目の保養にあてた。一つの小さい山を覆うツツジの群生が話題になる、里山の風景だが訪れる時季は少しハズレ。そこここを散策するうちに、小さな郵便局前の小さな植え込みの中に、雨にぬれながらも読書中の二宮金次郎に遭遇。かつては台座に載せられ、少し見上げる位置にあって、勤勉の象徴的存在だったのに、今はその数も少なくなり、歩きながら書物を読むことの危険性さえささやかれる始末。時代...「おまけのGW」

  • 「山笑う 子供の日」

    楠の柔らかい緑と山笑う、岩国お城山おおむねお出かけ日和に恵まれた今年のGW。日本全国各地で特有のお祭りやイベントが展開されたようで、地元の担当者はじめお祭りやイベントを盛り上げる出店なども大喜びの数日であったようだ。関税だ景気後退だと碌な話が聞かれない昨今にあって、ホンの一時とはいえ笑顔があふれるのは、世の中を明るくさせ気持ちを軽くさせてくれるのは嬉しいことだ。そんな中で今日は実質的GWを締めくくる「子どもの日」。15歳未満の子どもの数は年々減り続けているのは先刻ご承知の通り。4月1日の時点で子どもの数は1366万人。昨年より35万人少ないという。それも外国人を含めての数値となれば、純粋な日本人の子どもいったいどんな数字になるのだろう。右片下がりが顕著なグラフ表示。ま、これも次節の流れ、時代の変化、この世...「山笑う子供の日」

  • 「留守番 GW」

    GWも後半の4連休に入って2日目の今日、基地の町岩国の風物詩ともいうべき「フレンドシップデ―」が、岩国市の中心部に位置する米軍岩国基地で開かれた。普段はガチの入門許可を得たもの以外は一切入門不可。しかし、今日に限っては一般開放され、広大な米軍基地の内部を自由に散策できるし、普段は近寄れない最新鋭の戦闘機やオスプレイなどを間近に見学できる。マニアだけでなく、旅行会社のバスツアーも組み込まれるようになった。そんなわけで人口13万人の岩国市へ、同数の13万人が訪れたという。我が家にとっても今年のフレンドシップデ―は特別仕様になった。会場入り口付近の混雑を避けるために出来るだけ朝の早い時間に入場門に着きたいということで、息子夫婦の共通のお友達一家4人が我が家にお泊りすることになった。息子一家4人と合わせて計8人の...「留守番GW」

  • 「五月晴れにも陰が」

    下がるほど人の見上げる藤の花がっちりした人工棚に支えられて、頭上を縦横に伸びる枝々から地面に向かって垂れ下がる藤の花。柔らかい紫いろの簪(かんざし)を思わせる優雅を漂わせている。本名が「藤の花」で、平安の昔から呼ばれていたのが「紫草」。もう一つポピュラーな呼び名が、春と夏の二つの季節に咲くことから「二季草」とも呼ばれているのだそうな。久しぶりに花言葉を追ってみた。「君の愛に酔う」という大人感覚の小粋な花言葉ではある。根っこから奔放に分かれた枝という枝が、棚にしがみつく様子を言い表したようである。こんな優しい花が咲き乱れ、間もなく「子供の日」を迎えようという5月のいい季節に、またぞろ無差別殺人の標的が子供に向けられるという痛ましい事件が、大阪西成区という繁華な路上で引き起こされた。動機や詳細はこれから判明し...「五月晴れにも陰が」

  • 「皐月ついたち」

    錦帯橋の奥座敷、吉香公園は市民憩いの広場でもあり、四季折々の花々が咲き乱れる。コアヤメ(シベリアんアイリス)公園の至る所満開のつつじ&つつじ皐月は鯉の吹き流し。皐月ついたち、まさしく風かおる絶好の季節到来。カレンダーには幾つかの外せないスケジュールが書き込まれている。それはもちろんスマホの予定欄にも刻まれている。そのくらい念を入れておかないと、月一の大切な活動をスルーしたら大変。そんなことをしたら誰が困るといっても自分自身が大きな損をした気分にさせられる。明後日からの4連休が我が家にとってほんまもんの忙しいGWとなる。その前に駐車場も空いていて人の往来も比較的少ない今日を選んで、ご当地の観光地へ花の盛りを見に行ってきた。空気もしっとりおいしくて、騒がず慌てずゆったり流れる時間を味わってきた。今年の中間点に...「皐月ついたち」

  • 「卯月つごもり」

    大根菜の花スイセンアヤメ卯月つごもり。世はゴールデンウイーク(G・W)の真っ最中、どこもかしこも大賑わい。特に開催中の大阪関西万博は、G・Wに限らず大人気の様相で、私など田舎者にとっては眩暈がしそうな人の波・人のうねりを想像している。もう一つの卯月つごもり4月30日は、拙ブログ「世の中ちょっとやぶにらみ」のHappyBirthdayでもある。親しき先輩ブロガーの手ほどきを受け、というか何度も手を煩わせて、ようやく形を整え、おっかなびっくり公開に踏み切ったのが【2008年4月30日】である。あれよあれよという間に17年経っている。ブログの開設からの日数は6211日目と表示されている。独りよがりの単細胞思考であったり、その時々の孫自慢であったり、ご訪問頂く皆様のお役に立つものにはならなかったことを反省していま...「卯月つごもり」

  • 「我が家の球春」

    高校野球は春の選抜甲子園大会が「球春」と呼ばれる。そんな本場の「球春」に一足遅れて、我が家にも我が家なりの「球春」が訪れて、ワクワクドキドキ夢の膨らむ春を迎えている。幼稚園の年少さんから始まり、小学校、中学校を通して無我夢中で野球を愛して来た一人の野球少年が、4月に高校進学し野球部に入部。ホヤホヤの高校球児誕生から3週間が過ぎようとしている。1年生は上級生が練習するときの球拾いかと思いきや、全部員が20人そこそこのチームではそんなゆとりはない。下剋上というほどではないにしても実力至上主義の厳しい側面も見え隠れする。孫君は1年生ながら、先輩たちの中には野球を通して数多くの顔なじみもいる様子。普通の練習風景を数日見学させてもらった中でも、ショートストップを守るのは孫君と1年先輩と二人が、厳しいノックを受けたり...「我が家の球春」

  • 「茶碗」

    ❝形ある物はいつか壊れる。その原因は時節到来❞とは、ある高僧と小僧さんの頓智問答の中に出てきたのだと、あまり宛てにならない私の記憶であるがさてどうでしょう。これと似た言葉が『諸行無常』というのだろうか。こちらは歴とした平家物語の冒頭で、皆様ご承知の通りである。それはさておき、数日前の夕食を済ませた直後に洗い物をしていたカミさんが大きな声を出した。「しまったお父さんの茶碗が壊れた」と済まなそうに言う。そりゃこっちもびっくりするし、長年愛用して来て手にもお腹にも馴染んできた大型の茶碗である。だが、壊れた物は元には戻らない。壊れたのはその物の持つ寿命、時節が満願に達しただけのこと、とすぐに新しい茶碗を手に入れた。その茶碗は、壊れた今までのよりかなり小ぶりなものだった。「朝ご飯のお粥さんが少なくなりそう。昼までも...「茶碗」

  • 「修繕」

    約2.5kgの立体型幌馬車その裏面遠い遠い昔の話で恐縮ながら、若かりし頃にお祝いとして頂いた「幌馬車」の額縁が、ちょっとした拍子に2mの高さから床面に落ちてかなり傷んでしまった。本来ならその時点でお払い箱になるのところを、「これはオレが生きている間は捨てられん」と、いぶかるカミさんを制して今日修繕した代物である。この頃では「修繕(しゅうぜん)」なる言葉も行為も忘れられかけているのかもしれない。DIYとかいう簡略後に押されて肩身の狭くなった修繕であるが、私にとってはあくまでもこの手で手直しをして元通りに役立たせようという、思い入れを込めた修復作業である。裏面などの見てくれは決して良くないが、表面はほぼ元通り、年季の入った古さゆえの値打ちと風格も出てきたように思う。処分しなくてよかった。若干26歳の安サラリー...「修繕」

  • 「今年のタケノコ事情」

    掘りたてのタケノコ押し切り(現代でいうギロチンカッター)ぐらぐら煮えたぎるお湯で茹で上げる(直径1mの平釜)今年はいずこの竹藪でも豊富なタケノコが目につく。どこにでも見られる普通の竹藪は、先ずは孟宗竹の群生と思って間違いない。その次に多いのが、節間が比較的長く成竹の大きさが直径6~8cmの端正な本竹である。その他にも破竹、黒竹などこの季節はタケノコオンパレードである。そんな中で、私たちの食用として気軽にお口に入るのが、完全に成長すると直径が20cmにもなる孟宗竹である。昨年は何が災いしたのか、タケノコらしいタケノコがほとんど見られなかった。毎年2度や3度はプレゼントとして必ず手に入っていたものが、昨年の場合、竹藪の持ち主の同級生からでさえ1度だけ、それもホンの少々を食べさせてもらった程度であった。団地公園...「今年のタケノコ事情」

  • 「曖昧模糊」

    世は色とりどりのハナミズキが咲き誇っている。同じく見上げる花でも、桜とはまた違った趣を魅せる。昔の人は、桜は庭木としてはあまり好まなかった。パッと一度に花開く桜は見事であるが、散り始めたらアッという間に完全に散ってしまう儚さを嫌ったのかもしれない。花の散り方が普通の花とは違って、首から落ちると表現される椿も庭木としてはあまり好まれなかった。そこへ行くと、寒さに耐えて春の先陣を切って咲く梅の花は、その花期の長さからも庭木として日本の風情の象徴のように愛された。しかし、現代日本人の好みは、梅から桜に移行した感がある。花を愛でる心意気もその時代、その時の人情で移り変わる。言ってみれば曖昧ではある。ハナミズキが咲き誇る今この時も、世の中には曖昧模糊、掴みどころのない事柄があふれている。財務省の機密文書に絡む「森友...「曖昧模糊」

  • 「豊富な話題に」

    以前にグループとして様々な活動をした仲間のうち5人が顔を揃え、久しぶりの談笑に腹を抱えて笑った。ひとり一人が豊富な話題の持ち主。息次ぐ暇もないほど次から次へ飛び出す目先を変えた話題に、つい引き込まれたり茶々を入れたり、お菓子とコーヒーを頂きながら、互いの健康を気遣う優しさも忘れてはいない。年齢が近いこともあって、本人の現状、連れ合いの現状など心配事も話題の中心となり、笑いのネタとなる。実際は大きな、世界を沸かすバスケット選手の祖母ちゃんも同席なのに、気取った様子もなく、ごく普通の孫のような話としてさらり。そしてついつい病気の話で盛り上がる。全体の時間の3分の2は現在や過去の病気の話になる。そこには男女の区別なく、面白おかしい落ちが付く。今も痛みが続いている帯状疱疹については「それほど痛いのならワクチン接種...「豊富な話題に」

  • 「ラインの使いこなし」

    決して詳しいとは言えない私のスマホ活用術。そんな中にあって、ラインという連絡方法は早くから駆使している。もちろんこれも、倅の嫁さんに教わって、最初は四苦八苦。失敗も繰り返してようやく身に着けた。それからというもの小グループ活動、たとえば「グラウンドゴルフ仲間」「地域活動の執行部仲間」「地域活動の専門部員同志」など、一斉に連絡して一斉に返信が欲しい場合などに重宝している。もちろんそこには一定のルールがあり、エチケットもマナーも存在する。それを逸脱した使い方には抵抗を覚える。まだ完全に使いこなせていないころに、苦労して立ち上げた三グループのラインだが、いつしかグループ内の誰からも発信できるようになり、今では個人的会話までグループラインでやりとりするに至ってしまった。ちゃんと最初に使い方のルールやマナーを話して...「ラインの使いこなし」

  • 「思案中!」

    ❓❓❓「gooブログサービス終了」の知らせを受けて、さてどうすべ~~目下思案中。既に他社ブログサービスに移転され、完全移転の決定待ちというお仲間もおられる。今までがあまりにも使い慣れており、多くのgoo仲間がおられて安心し切っていた分、いざこうなってみるとさてどうすべ~思案中というのが取りも直さず本音である。特別大きな変りもないだろうから、早く慣れたらそちらが便利だと思えるようになるのだろう。もう少し時間があるので、今しばらく思案中の看板を掲げて、考えてみるとしよう。「思案中!」

  • 「あれから9年」

    「トラ&プー」の気まぐれとしたたかさで、世の中はグラグラの大激震。いつ鎮まるともしれない揺れが続き、なんとも足許の覚束ない日々が続いている。対処しようにもその方策が全く見つからないという苛立ちの日々でもある。そんな中、九州熊本を襲った地震の本震と言われる揺れの最も大きかった震度7の発生から、今日が9年となる。あちらこちらで追悼行事が行われた。いつも言われることだが、地震や津波など予期しない不慮の災害が起きるたびに、普段の備えはどうだったか?抜かりはなかったか?必ず議論される。そして死者など被災者が出たりすると、災害発生時の担当部署の責任者が何らかの形で責任を問われる。災害発生の規模を予測して対策を立てる。その予測した規模以下の災害なら対策が生かされる。ところが東日本大震災の大津波のどでかい規模を誰が予測し...「あれから9年」

  • 「突然のお知らせ」

    gooblogサービス終了のお知らせこの度、2025年11月18日をもちまして、gooblogはサービスを終了することとなりました。これまで私たちは、「みんなの好きを応援する」ことを大切に、みなさまの想いが世界中に届き、読者の心を動かし、共感を呼ぶ──そんな場を目指して運営を続けてまいりましたが、この度サービス終了というお知らせをすることとなり、心よりお詫び申し上げます。2004年3月のサービス開始から21年にわたり、ご愛用いただき誠にありがとうございました。突然、このようなgooblogからのお知らせが入りました。gooをご利用の皆様すでにお気づきのことと思いますが、実に困ったことですね~。常日頃から、書き溜めたブログを小まとめにして書籍化などされておられるかたは、書籍化という点は問題ないかもしれません...「突然のお知らせ」

  • 「大阪関西万博開幕」

    あーだこーだとすったもんだの挙句、なんとか開幕にこぎつけた、大阪関西万国博覧会。未だ完成していない幾つかの国や出展予定のパビリオンなどもあるようだが、世界の技術を結集した大半が完成したこともあって、見切り発車と言われる批判も敢えて飲み込み、予約入場者を処理する必要にも迫られるなど、一元的ではない複雑な事情もあって、計画通りの今日開幕した。やれ予約の方法がややこしいとか、予約券購入が複雑だとかいいながらも、開催初日の今日は14万人の入場者で賑わったという。賑わったということは、慣れない場内整理や観客誘導などの不手際が生じるのは当たり前のことである。ただただそんな不手際だけをことさら強調して、素人が勝手に批判を繰り返すのは鼻持ちならない。何でもかんでも体制を批判すりゃいいといった、無責任な独りよがりのブログも...「大阪関西万博開幕」

  • 「背番号14」

  • 「トランプ占い」

    日経平均株価の指数情報・推移前日終値31,714.03(04/0915:30)始値32,321.21(04/109:00)高値34,639.39(04/1015:15)安値32,320.66(04/109:00)年初来高値40,288.80(25/01/07)年初来安値30,792.74(25/04/07)我田引水一点張りのアメリカ経済。主導する「トランプわがまま発言」によって、明日の経済が見通せない先行き不安で、世界中が右往左往、信じられないほどの株価が乱高下している。枚数も内容も揃っていないカードを使って、全くの出たとこ勝負のトランプ占い。いい加減にしておくれ。である。投資家などと呼べない、ちっちゃなちっちゃな零細投資家でさえ、これほど猫の目経済の大揺れには翻弄されるばかりである。トランプ発言によって...「トランプ占い」

  • 「高校球児誕生」

    数人いる甥っ子や従弟の子供など、我が一族に男の子はたくさんいるが、今までに高校球児は一人として存在しなかった。第一、高校に至るまで野球という球技に情熱を燃やした子はいなかった。そんな状況の中で、2025年4月8日の今日、高校入学式を迎えた孫君が、我が一族初めての高校球児となった。近くに住む長女一家の三兄弟の三男坊君である。持って生まれた運動神経と、球技という球技全てに興味を示す好奇心の塊りみたいな幼少期であった。3歳で始めた、カープ坊やの付いたプラスティックの赤バットと、軟式テニスの柔らかいボールで、爺ちゃんとどれだけの汗を流したか。いつまでやっても自分から辞めようとは言わない子であった。それほど幼いころから野球に馴染み、小学2年生で地元子供会ソフトボールの半レギュラーに抜擢された。3年生から完全レギュラ...「高校球児誕生」

  • 「メダカの学校は」

    日本全国各地の幼稚園や小学校で、メダカ君やメダカさんの入学式が行われている。入学式が終わると^^♪メダカのがっこうはかわのなかだれがせいとかせんせいか・・・♪お遊戯をしたり、生活習慣を身に着ける基礎学習に励んでいる。みんな楽しそうに春の日を浴びている。さて我が家の本物のメダカ君やメダカさんたち。寒い冬の3か月間はろくにエサももらえず、たとえもらったとしても、水底に潜ることに慣れて浮き上がってくるのが大儀らしく、餌を食べずにじっとしている。その間にも、陶器で飼われている彼や彼女の排せつ物は底に溜まったり、陶器の壁には青くミズゴケがへばりついたりしている。歌に歌われるいい季節、春を迎えてこんな鬱陶しい古い水の中では可哀そう。といことで、痛む腰をかばいながら水替えをしてやった。古い水の中からすくい出して新たな水...「メダカの学校は」

  • 「チビッ子カメラマン」

    春休みの割には遅い里帰りになった孫娘二人。今日は初めてのちょっとした冒険で、二人だけで電車に乗ってやってきました。今年から6年生のお姉ちゃん、2年生になる妹ふたりが、母親に駅まで送ってもらって、電車に載せられやってきました。早速、桜満開の海の公園にお弁当持ってお花見に。お姉ちゃんが「じいちゃん桜の写真撮りたいのでカメラ貸して」というので渡したら、撮るわ撮るわ。今宵は理屈抜きで、チビッ子カメラマンの作品をどうぞご覧あれ。我が家のすぐ近く、歩いて行ける場所にこんないいところもあるんですよ。写真を撮ったら、靴を脱ぎズボンをたくし上げて水に入るオテンバさん。いいお花見なりました。「チビッ子カメラマン」

  • 「孫君と爺の一日」

    間もなく高校入学式を迎える孫君。高校生になったらもう爺と遊ぶ時間はないだろうと思って、今日は珍しく爺の方から誘いをかけてみた。すると「今日は入学する高校で野球部員が集まって初顔合わせと初練習があるのでごめん」と言ってきた。やはりそうか、もう初練習か、爺が邪魔しちゃいけんあきらめていた。午後になって「終わったから爺ちゃんに付き合うよ」と殊勝なことをいう。それでは、と兼ねてより爺に挑戦したかったグラウンドゴルフに二人で行くことにした。クルマで20分も走ったところにある、天然芝を張った、意図的に起伏やカーブをつけた難コースのグラウンドゴルフ場で男同士の勝負をした。正直面白かった。さすがスポーツ万能、以前は「へただね~」と思っていたがなんとなんと、クラブコントロールがしっかりしていて、スコアもいい。すかさず、「ボ...「孫君と爺の一日」

  • 「入学式」

    様々な新1年生を迎える入学式。その先陣を切って挙行された、岩国短大入学式に招かれた。令和6年度の学位記授与式がつい先日行われ、感動の卒業式に拍手の一つも送れないのは寂しいことだねーと勝手に思ったあの日に比べると、入学式は極めて簡素で感動も呼び起こさない。どうかすると事務的要素が強いものを感じた。岩国短大は、幼児教育課程のみで、他の専攻課程がないこともあって、新入生の人数も非常に少ない。先に行われた卒業式では55人が旅立ったが、今年度新入生は39人であった。少子化とい社会現象の中で、幼児そのものの減少によって保育士さんや幼稚園の先生の需要が飽和状態に近いのだという噂もある。特に大都会ならともかく、こんな片田舎では幼児教育はだんだん先細り傾向にあり、小学校の統合さえも進む一方である。公立高校の定員割れが顕著な...「入学式」

  • 「卯月ついたち」

    卯月ついたち。新年度の幕開けを象徴する、新入社員入社式が華やかに行われていた。今のところ孫たちの入社式もずいぶん先の話である私たちは、悠々自適のお花見見物と洒落てみた。岩国を象徴する錦帯橋周辺を散策。間違いなく満開の桜は見事であり、まさしく錦帯橋に花を添える景色は、この目にとどめるだけではもったいない。全国の皆様に岩国錦帯橋のお花見をご馳走したい。どうぞ召し上がれ。大勢の花見客で賑わう、桜咲く錦帯橋ちょっと絵になる、桜に彩られた錦帯橋橋の上から眺める真っ白いさくらも、またよし本来ならこの川には遊覧屋形船が浮かび、水面から見上げる桜も絵になるところだが、つい先だって、強風に煽られた屋形船が浅瀬に乗り上げる事故を起こしたため、肝心の花見シーズンに運航中止を余儀なくされた。惜しい!!確かに春は突風に見舞われるこ...「卯月ついたち」

  • 「弥生つごもり」

    枝いっぱいに花を付けたモクレンと桜一枝今日は温かいね~と言って軽装になったと思ったら、慌てて冬物ジャンパーを着こんだり。とっくに彼岸は過ぎたというのに寒暖の差が激しく、寒さと暖かさが行ったり来たり。花粉は舞い飛び黄砂は舞い降りる。などと愚痴っていたらもう今日で3月が往き、年度変わりを迎える。あちこちから桜満開の声が乱れ飛ぶこのころは、夏野菜の畑づくりが忙しくなる。雑草除けの黒いビニールシートで覆っていた部分はいいが、シートの周りにはべったり雑草がはびこっている。先ず草取りから、次いでシートを剥がして肥しや石灰を入れる。そしてまたシートをかぶせる。普段のおサボリのつけが回って足腰が悲鳴を上げる。それでも今やっておかなければ手遅れになる。早くから少しずつやっておけばいいものを。やっとこさ予定の作業をこなし、重...「弥生つごもり」

  • 「ああ初勝利」

    我が家にも、待ちに待った花が見事に花を咲かせた。背丈は低いし花自体も小さめで、道行く人が振り返る、ほどのことはない。それでも純粋に輝くような黄色はこれに勝るものはない。地面近くに集団で咲くことで存在価値を誇示している。咲かせようと精いっぱい応援する者にとっては、やはり可愛い大切な花「イトスイセン」である。そんな気持ちに似たような出来事が、マツダスタジアムで開幕を迎えたカープさんの、二連敗を受けた三戦目で見せてもらった気がした。道行く人が振り返るほどのことでもないが、ようやく一勝を飾った。ガチの先発3本柱ではなく、開幕一軍を奮起と努力で勝ち取った、若手の森翔平君の素晴らしいピッチングで一生をもぎ取った。乗っている阪神打線を完璧なまでに抑え込み、兎に角、今シーズンの初勝利を熱狂的ファンに、そして新井監督にプレ...「ああ初勝利」

  • 「プロ野球開幕」

    昨夜の拙ブログは、兎に角熱く戦う男の集団を夢見ての応援投稿であった。これは飽くまでもカープファンの心情を少しだけ代弁する、いうなれば神頼みにも似た祈りなのである。神に祈れば、仏にすがれば、ファンの夢が叶うほど勝負の世界は甘くない、ということ。ま、開幕最初の1試合、143分の1よ、という考えもある。が、練習試合であるオープン戦の戦いぶりや、今宵の開幕戦の戦いぶりから察するに、あまり大きな期待はしないほうが無難かな。などと早くも予防線を張りたくなる貧打とチャンスつぶす症候群は健在である。それでも心のうちは昨日のブログに何ら変わりはない。この矛盾、どう説明するか。説明のしようがない、予測がつかないのが勝負の世界。10月までの半年間の勝負は今始まったばかり。あまり考えずに早く寝るのが得策である。「プロ野球開幕」

  • 「開幕前夜!」

    中国新聞特集「遮二無二突き進め!新井カープ」応募エッセイ『カープのセ・リーグ初優勝は、球団創設から26年目の1975年10月15日で、全国のカープファンが盛り上がった。その記念すべき日の数日前に、私たち夫婦は長男を授かった。当時、出産の不安や産みの苦しみを訴える妻の言葉に、もっと耳を傾けるべきだった。それなのに、私は優勝へ突き進むカープの熱い戦いに連日没頭していた。妻からは「夫失格」の烙印を押されかけた。しかし、長男は無事に生まれ、その後、悲願の初優勝をカープが達成した喜びで、全てを帳消しにしてもらった。その長男もこの秋、満50歳になる。あの年のように全選手一丸となって気持ちを新たに、最後の最後まで優勝を目指して突き進んでもらいたい。温かい親心を胸に選手を見つめ、選手個々に合ったこまやかな指導に明け暮れる...「開幕前夜!」

  • 「春の五計」

    春は5K黄砂飛来予測図春とは直接関係ないが、かつて職場環境・労働条件として問題視されたときの「K」は三つ。いわゆる「きつい・汚い・危険」の3Kとして敬遠された一時期があった。そこから環境の整備が進んで、汚いも危険もかなり改善されたが、なかなか完全解決には至っていないようだ。そんな過去を踏まえたわけでもないだろうが、今この季節、まさしく春にもKはある。それも3Kよりもっと多い5Kというから驚きである。一つ目、乾燥。二つ目、強風。三つ目、寒暖差。四つ目、花粉。そして黄砂。春の七草はお正月明けの胃に優しい七草雑炊だが、この季節の5Kはご免こうむりたい。特にここ数日の黄砂は、春霞を3倍くらいにした濃さに見える。杉・ヒノキの花粉も舞飛ぶ。副鼻腔炎手術や、無呼吸症候群対策の器具で鼻炎はひどくなるばかりの人間にとって、...「春の五計」

  • 「葉の色は移りにけりな・・・」

    小松菜のなれの果て、小松菜の花スナップエンドウの真っ白い花春は出会いと別れの季節とは誰が言ったか知らないが、まさしく言いえて妙である。我が家の借り物菜園でも、冬物野菜の主としてさんざん栄養補給をしてくれた小松菜が、いま見事に菜の花を咲かせている。隣では、これから実をつけるスナップエンドウの真っ白い花の盛りでもある。春うらら、こんな季節に、90歳を過ぎても元気で独り暮らしを頑張っていた、母方の従姉から「九州の息子の所に行くことになった。長い間お世話になりました」とお別れの挨拶をもらった。車で30分くらいの田舎に住んでいて、ご主人健在のころには沢山のポインセチアを育てていて、クリスマスの鑑賞品として何度ももらい受けたこともある。若いころは夫婦とも裁判所勤務という、仕事はお堅いが非常に二人とも穏やかな人柄で、い...「葉の色は移りにけりな・・・」

  • 「手紙文化よ どこへ」

    間もなく出番が膨らむツボミそろそろ終わりが近い寒アヤメ花盛り約136億通、この数字はいったい何でしょう。なんてクイズを出すわけではありません。2023年度の郵便物の総量なのだそうな。それも、ピーク時から比べると約半数に減ったのがこの数値というから、如何に郵便物の往復書簡が大繁盛した時代があったかという話である。そんな中に、忘れそうな大昔に書いては送った、幼い拙い、恋文と呼ぶにはあまりにもお粗末だったあの頃のあの手紙も、数百億通の1枚に数えられたのだろうね。その前に、友達の代筆をずいぶん頼まれた時期もあった。書いてはみたものの切手も貼らず投函もせず、ごみ箱に落としたものもあったね~。ここ数年は年賀状の落ち込みに代表されるように、郵便物の減量ははなはだしい。それに逆らうわけではないが、葉書だけは今もってせっせ...「手紙文化よどこへ」

  • 「放送記念日」

    日本放送協会に納められたラジオ日本の放送は1925年3月22日、東京放送局のラジオ仮放送で始まった。とある。アナウンサーの第一声に続き、海軍による演奏そして東京放送局総裁後藤新平氏が、文化の機会均等などラジオの機能を説明した。そんな歴史や物語を秘めて始まったラジオ放送。昭和20年代のラジオは、演芸・スポーツ実況・ニュースなど、内容が盛りだくさん。まるでなんでも出てくる音の魔法の箱のように、鴨居に棚を吊って私たちの頭の高さより高い位置に置くべき、大切な物であった。親父の大好きな浪曲夜話、上方演芸会、花菱アチャコと浪花千恵子の「お父さんはお人よし」などは必死に耳を傾けたラジオ放送であった。そしてテレビ放送が始まったのは1953年、昭和28年。まさにラジオの全国放送が始まってテレビの映像放送に移るまでに28年間...「放送記念日」

  • 「春を分かつ日」

    花咲く日を待つイトスイセン暑さ寒さでお馴染みの春を分かつ日。牡丹餅のパックとお花を買って、先祖代々のお墓の前で手を合わせた。それこそ数えるほどしか出向かないお墓ではあるが、お盆前の墓石磨き・草取り・清掃だけは欠かしたことはない。そんな無精者の私でも、手を合わせて帰る道すがら、気持ちがす~っと軽くなるのを覚えるのが何とも心地いい。^^♪そこにわたしはいません、ねむってなんかいません、千の風になって・・・♪などとは言わないおふくろとおやじ、よ~来たの~と言ってくれるに違いない。30年前の今日、東京の地下を走る鉄道5路線の電車に、猛毒のサリンが撒かれ、多くの死者や数えきれない負傷者を出した「オウム真理教」による東京地下鉄サリン事件の当日である。本社勤務を命じられて、生まれて初めて親元・故郷を離れて一人暮らしをし...「春を分かつ日」

  • 「清楚に力強く」

    逆戻りした寒さのなか、華やかにそして清楚に、艶やかさの中にキリリと張り詰めた空気感。短大の学位記授与式にお邪魔した。幼児教育課程を修了した50人の卒業生。そのうち47人が女性。その大半が思い思いの振袖に袴姿も凛々しく、靴音を鳴らして壇上に立つ。過去に何度か学位記授与式に侍ったが、今年ほど艶やかな振袖袴姿に目を奪われたのも珍しい。そしていつも思うのは、こんな華やかな場で素敵な送辞・答辞を述べる学生に思わず拍手を送りたくなるが、厳粛な儀式だけにそれは許されない。これがアメリカ方式だったらどうなんだろう。涙を精いっぱい押し殺して、教職員に対してあるいは後輩へ保護者へ切々と訴える感謝の言葉、未来への決意を語る晴れ姿。間違いなく感動シーンである。日本式ではシーンと静まり返るが、本場アメリカ会場だったら大いに湧き上が...「清楚に力強く」

  • 「球春到来」

    日本全国高校球児のあこがれ「春の選抜高校野球」が甲子園球場で始まった。夜の東京ドームでは、6年ぶりという日本でのメジャーリーグ開幕戦。大谷翔平に代表されるドジャース対鈴木誠也・今永投手を擁するカブスの公式戦が行われている。高校野球ファンにとってもプロ野球ファンにとっても、たまらない季節到来。人呼んで『球春到来』。メジャーリーグでは特にひいきにしているチームはないが、全体的に日本人選手の活躍を心から応援している。そんな中でもやはり大谷選手、鈴木誠也選手らにはどうしなくても目がいってしまう。そして今、開幕に備えてオープン戦を戦っている広島カープが気になっているのは言うまでもない。一進一退イマイチ強さを発揮できていない現状に、ちょっと首を傾げたりしている。甲子園の選抜大会も、一度見始めたら限りなく見てしまう魅力...「球春到来」

  • 「春分ける日を前にして」

    三寒四温とは、冬から春に移りゆく日々の中で、三日寒い日が続いたら四日温かい日がやって来る、そんな状況を言うと思っていた。実はこの三寒四温とは冬の言葉なのだそうな。本当の意味は「いくら冬と言っても三日間寒かったら四日間は温かい日がある」というのが本当だと。目からうろこは私だけかな?でもやはり春分ける日を前にした寒さ・温かさのサイクルは三寒四温。やはり春の言葉だよね~、と逆らってみたくはなるが、元々冬の寒さの変化を言い表したものというから、逆らわないでおこう。そして春分ける日、つまり春分という言葉の意味がまたむつかしい。地球は1年の周期で太陽の周りを公転しており、この太陽の年周運動を天球上で表したもの、太陽の通り道が黄道という。黄道と天の赤道は天球上の2箇所で交わっており、春分点は太陽が天の赤道を南から北へ横...「春分ける日を前にして」

  • 「断て 特殊詐欺」

    『銃殺恐れ詐欺に協力』「ミャンマーから帰還の中国人」こんな見出しが躍る新聞紙面。いま盛んに報道されるミャンマー犯罪組織拠点から発せられる、特殊詐欺の複雑巧妙な手口。騙されてキャッシュカードを渡したり、大枚の現金を見も知らぬ他人に渡しておいて、家族や警察に相談して詐欺にやられた事実を知り呆然とする。こんな構図を聞き飽きるほど耳にし、イヤになるほど目にしてきた。それでもこの犯罪は手を変え品を変えて、益々劇場化、巧妙化して私たちに迫って来る。犯罪拠点には1400人ほどの男女が監禁されていて、朝から晩まで電話をかけまくる「かけ子」として働かされる。仮想通貨を売りつける詐欺の実績が上がらない仲間は、夜に入って𠮟責の殴る蹴るの暴行を受ける。いたたまれなくなって逃亡を企てたら銃殺される。こんな無法が今の世の中にまかり通...「断て特殊詐欺」

  • 「気持ちほんわか」

    外は冬の雨まだ止まずこの胸をを濡らすよに……。冬の雨ではないが、温度が上がらない初春の冷たい小雨が降り続いた一日。30年前には、東京霞が関駅を舞台に大量殺戮が計画された「オウム真理教、地下鉄サリン事件」発生。単身赴任の出勤に東京メトロに揺られて、渋谷駅に着いて肝を冷やした体験を思い出す。そんな今日3月15日は、冷え込む世間をよそに、ほっこり心温まる仲間内の小さなお別れ会であった。定年退職後小休止して、再び元の会社から声が掛かって5年頑張った。後輩に道を譲るために退職した67歳から始まったのが「広報部担当」というボランティアの地域活動であった。A-4版4ページ構成で、1年間に3回発行の地区社会福祉協議会の広報紙である。私たちの地区社協は自主財源を持たない、営利活動はご法度の、純粋な社会福祉活動であり、運営費...「気持ちほんわか」

  • 「アンタもか」

    来年度の予算案が年度内に決まるのか決まらないのか。春闘の平均的賃上げ結果がどのように落ち着くのか。そんなお金の話が世情のニュースを牛耳っているときに、またぞろ権力者が若手議員に商品券を提供するという性懲りもない、お金にまつわる疑惑が勃発。現職の総理大臣の椅子を揺るがしかねない、忌まわしいお話。世の大中企業が政策の行方を考慮して大幅な賃上げに傾いたという、庶民にうれしいお金の話なら我慢が出来ようというものだが。理由が何であれ、新人議員に手土産替わりに10万円の商品券配布は豪儀だねー。何の思惑もないのに10万を手渡せる金銭感覚のマヒが、庶民感覚とかけ離れていること。それでなくとも政権交代さえすれば全て世の中がうまくいくという錯覚を持つ政治家集団の攻撃の的となったこと。ややこしいねー。こんな時思うのは、予算委員...「アンタもか」

  • 「14年の歳月」

    隣の空き地に、大小10本の梅の木が一斉に満開。あれから14年。未曽有の大惨事となった東日本大震災。死者行方不明者合わせて22200人超。それ以外の負傷者や避難生活を余儀なくされている人たちの苦難や如何ばかりか。常人では想像も及ばない被害の大きさである。発生が午後2時46分という、昼間の地震発生にもかかわらず、逃げることのできない速さで襲い来る大津波。復興もいまだ完全でないことに苛立ちも覚えるが、自然というとてつもない破壊力の前には、人間の営みがなかなか追いつかないのかもしれないが、一日でも早い復旧復興が待たれる。ただただ犠牲者のご冥福をお祈りするしかない、発生から14年を経た今日の思いである。そして、日本列島を襲うと予測される「南海トラフ地震・津波」も不気味さを帯びてきている。地震の規模も津波の高さも、予...「14年の歳月」

  • 「趣味の世界は・・・」

    同好仲間の1年1度のお楽しみ「はがき随筆」山口県大会。毎日新聞読書投稿欄「はがき随筆」に、昨年1年間に投稿された約1900~2000編のうち、先ずは支局長が選んで掲載されのが500~600編。その中から15編が厳選され、そのうちの1編が大賞に輝く。文部科学大臣賞として大きく重量感のある優勝カップが贈られる。リボンに名前が刻まれカップに結ばれる。次の2編に準大賞が、以下選者賞や支局長賞などが贈られる。幸運にも15編のうちのその他大勢の1人として招かれた。湯田温泉でお馴染みの山口市まで行ってきた。昨年度の大賞は下関在住89歳の男性作品であった。何回か記してきたがこのはがき随筆はタイトル8字以内。本文は「252字」以内。たとえ1字でもオーバーしたら選外とされる。状況描写、いわゆる写生を抑え、思い入れや感情を表現...「趣味の世界は・・・」

  • 「孫君、中学校卒業式」

    緊張の面持ちで卒業式場に入る孫君授与された卒業証書を頂く孫君すぐ近くに住んでいる娘一家の三兄弟の三男君が、今日中学校を卒業した。三兄弟まさに三人三様、それぞれの特徴を存分に発揮しながら、目の前で確かな成長を遂げてくれた。いま、中学校を卒業した三男君は、自分が卒業した小学校校区の中学校には野球部がないことから、野球部のある今の中学校へ越境入学をしてでも野球をやりたいと頑張ってきた。ジジとしてもできる限りの応援をしたい。それはこの春からの3年間も同じ。ひょっとしたらまだその先も、と言いたいところだがそのころには墓石の下から声なき声を送っているのだろうか。そんな夢のような話は置いといて、今日の卒業生は73人。その一人ひとりの名前が呼ばれたとき、1組3番目の孫君の「ハイッ」の声が並外れて大きくて、野球部で鍛えられ...「孫君、中学校卒業式」

  • 「百獣の王はライオン」

    黄金の地色に黒い縞模様、頬から下あごにかけて真っ白い髭がのびる。前足をついた腹ばいで顔をすっくと上げたときの雄姿。そのかっこ良さは他に類を見ない、それはそれ勇壮そのもの。しかも清潔感もあって、まさにあらゆる動物の頂点に立っても決して恥ずかしくないのがトラ。なのに百獣の王様にはなれない。百獣の王は言わずと知れたライオンであり、和名は獅子と呼ばれる。このたび、本来なら世界をリードし、世界の警察権を持って久しかった大国の主になったのがトラさんである。このトラさんも、弱肉強食の世界を生きる動物のトラさんと共通するものがあるねーと感じている。弱肉強食の世界を生きるのだから、弱い者いじめはお手の物。たとえお腹が減っていなくても、目の前を弱い動物が通れば容赦なく襲うといわれているトラ。そこへ行くとライオンは、お腹が減っ...「百獣の王はライオン」

  • 「食感サイコー、春ワカメ」

    釜で刈り取り、水揚げしたばかりの春ワカメ波除のコンクリート製テトラポットに根付いて、ゆ~らゆ~ら波に漂って成長、新芽を伸ばした春ワカメ。地域活動を長いこと一緒に頑張った仲間から届けられた。まさに水も滴るこげ茶色のワカメさん。熱い湯をくぐらせると真っ青に早変わり。伸びた新芽をちょっと失敬、醤油を垂らしてつまみ食い。こりゃ旨い!。潮の香りが鼻をくすぐる。まさしく「今が旬」最もおいしい季節である。若いころにはこんなものはどこでも採れた。瀬戸内海沿岸に住む人にとってアサリや岩ガキ、それにワカメなど、海辺に下りさえすればすぐ手に入っていた。やがて海が汚れアサリはあっさり姿を消した。工場排水汚染による海水の酸欠などで砂場からアマモが消えた。小魚も住まくなった。いわゆる磯焼け症状でワカメも生えなくなった。そこへ目を付け...「食感サイコー、春ワカメ」

  • 「公衆電話」

    懐かしの公衆電話ボックス三日連続のあめ・アメ・雨そして大風。卒業式を間近に控えた中三の孫君にとって、この雨この風ばかりはいくらタフな年ごろとは言え、遠距離を自転車で行かせるのもどうかな~と少し気にはなっていた。そこは、孫君の母親も同じ思いだったらしく、最寄りの駅までクルマで送りJRで登校させた。しっかり者の孫君は、人の迷惑顧みず自分が電車に乗る時間に、ばあ様に電話をかけてきて、夕方4時18分に着くから迎えに来て、と帰りのお迎えを約束する念の入れよう。約束通りばあ様が迎えに出かけたところへ彼から固定電話に電話が入った。「公衆電話からです」と電話がしゃべる声に胡散臭いなーと思いながら出ると「じいちゃん、オレ。電車が遅れているから着くまでばあちゃんに待つよう電話しといてくれ」という。そっか、中学生はスマホの学校...「公衆電話」

  • 「ひな祭り」

    春一番と言ってもおかしくない猛烈な風が吹いている。いつも通る国道188も、潮の加減によっては強風にあおられた波が防波堤を乗り越えて、路面に叩きつけている。そんな波を避けようと不用意にブレーキでも踏めば追突のされる怖れがある。これほどの強風でも山口県は単なる強風。関門海峡を渡った九州では春一番だという。別に春一番と認められなくても、自分たちの感覚ではこの時期のこの強風は「春一番だよね」「うんうん」となる。まあどっちでもいいようなものだが、3月3日の今日は、本来はお雛祭り「女の節句」である。孫たちの家には、嫁さんの実家から贈られた近代的な雛飾りが光彩を放っている。それに対して我が家の場合は、50年前の娘の雛祭りに頂いたオーソドックスな七段飾り。朱色の毛氈にお内裏様にお雛様、五人官女の笛太鼓。これはこれで、孫た...「ひな祭り」

  • 「弥生ついたち」

    学校長の式辞に耳を傾ける卒業生退場する卒業生に、在校生から花のプレゼント弥生ついたち、言わずと知れた高等学校卒業式の日。縁あって今も母校のお招きを受けて、式場に侍らせてもらっている。忘れかけているといえばかっこいいが、ほとんどを忘れている遠い青春の一ページを、敢えてよみがえらせてもらっている幸運に酔っている。そんな1年に一度の有難い一日、緊張を覚えるひと時である。袴姿も凛々しい校長先生が、148名の卒業生に卒業証書を渡した後、式辞が告げられた。遠い昔に心に刻んで今もそらんじて歌うことのできる校歌の一節一節を、丁寧にひもとき、卒業生に説き聞かせる内容が、実に心地よく、耳に、胸にしみ込んだ。67年前に入学した当時に歌い始めた校歌であるが、当時は難しい漢文の朗読みたいでなかなか馴染めなかった記憶がある。そんなこ...「弥生ついたち」

  • 「如月つごもり」

    聞き飽きたフレーズであるが、1月・2月の時の流れは速い。寒さに凍えているわけでは決してないし、ごく普通に行くべきところには行き、やるべきことは普通にやっているのに、やたら過行く日の速さを感じる。早くも如月つごもりである。地元の小学3年生から「ちいきのみなさんに感しゃする会を開きます」という嬉しい招待状が届いたことを書いたが、今日がその実施の日で、少し浮かれた気分で出かけた。コンピュータールームとなっている普通の教室に、地域の諸先輩およそ20人が招待されていた。児童の数は20人そこそこ。それこそスキンシップそのままに、ゲームやクイズ、歌に寸劇などなど念の入った、文字通り感謝の会が進められた。子どもたちの素直な発想に、担任の努力が重なってなんとも心地よいひと時を過ごした。最後に、折り紙でこしらえた花束に、案内...「如月つごもり」

  • 「やっと人並みに」

    我が家の玄関わきに植わっている八重の白梅。つぼみは大量に付いていて、いつほころび始めてもおかしくないのにつぼみがなかなか膨らまなかった。この写真を撮ったのは2月2日である。あれから優に3週間が過ぎ、如月も終わろうかというのにどうなってんの、とやきもきした一昨日あたりから二輪・三輪、まさにちらほら。そして昨日・今日の思いがけない暖かさに、あの固かったつぼみが一気にほころんだ。やったぜ。梅のつぼみがほころんだぐらいで何をそんな大げさに・・・という向きもあろうが、手入れをし、水やりを忘れず一緒に春を待ったのよ。それにしても、一旦つぼみが付いてほころぶのは目前の日から、ひどい寒波がやってきてふくらみかけたつぼみを一気にもとの固い小さなつぼみに戻してしまった。つぼみの状態が長く続くと、腹を減らしたヒヨの餌食になりか...「やっと人並みに」

  • 「男性料理教室」

    今日のメニュー昨年の11月に続く男性料理教室。昨年11月が急用で休んだため、5ヵ月ぶりの出席となった。この顔を忘れるような薄情者もいないし、簡単に忘れられるキャラでもないようだ。ただ、1回お休みすると、普段が普段だけに包丁の使い方が少し危うくなっているようだった。ニンジンの千切りを任されたが、指を守るのに気持ちがいって随分時間をかけてしまった。もちろん文句など言う人はいない。これが却って甘えになってはいないか。ま、いいか。今さら調理人を目指すわけでもないのだから。今日のメニューは、主菜「もやしの豚肉巻き」。副菜1「ほうれん草としめじのナムル」。副菜2「ねぎスープ」。デザート「さつま芋のガレット」。以上4種類を、おじさん4人と指導者の女性2人計6人がひと組になって、三つの班に分かれ、それぞれが速さと味と見栄...「男性料理教室」

  • 「物価と昇給と」

    冬枯れた隣の空き地に今も青葉を保ち、みずみずしさを誇っている一角がある。遅くに育った大根である。あの暑かった昨年の秋、一回目に撒いたタネは全部暑さ負けして一本も芽を出さなかった。二度目に植えたのは時期を外した冬前。それでも何とか芽を出し、遅まきながら大根はしっかり食べさせてもらった。そしていまは青い葉っぱをヒヨが朝に夕についばみやってくる。餌の少ないこの季節、キャベツや白菜なら勝手には食べさせないが、ま、大根の葉っぱでよけりゃどうぞお召し上がりを。それにしても何もかもの値上がりで、年金生活の侘しさが身に染みる。などと嘆いてみたところで仕方がない。昭和40年代の所得倍増論・日本列島改造論に乗っかった右肩上がりのウハウハバブルを一度は体験して来たのだ。5月まで4万円だった給料が、6月になったら7万4千円に跳ね...「物価と昇給と」

  • 「春どなり」

    連日の厳しい寒さ冷たさについ引きこもりがちに。昨年夏のあの猛暑酷暑の裏返しのようなこの冬の厳しい寒さ、いったいどうなているんじゃろう。やはり地球の温暖化による異常気象が、夏の異常高温、冬の異常低温に大きく影響しているだろうか。そんな愚痴をこぼしている間にも、我が家の庭の片隅に息ずく「寒アヤメ」が初咲きの花を見せてくれた。なんだかんだ言っても季節は確実に動いているのだから、何とも掴みずらい季節の流れではある。あやめ科特有の花弁が二つ、薄紫の優しい姿で微笑みかけている。これは間違いなく春近しを告げている。こういうのを「春どなり」とでもいうのだろうか。昨年の夏、あまりにも茂り過ぎた葉っぱが枯れて鬱陶しくなっていたのを、かなり手厳しく取り除く手入れをした。根っこも結構掘り起こして風通しをよくした。却ってそれが寒ア...「春どなり」

  • 「地域活動、設立20周年」

    2005年、平成17年4月に設立された我が住む地区の社会福祉協議会。法人格を持たない、営利を求めない、高齢者に優しい町づくり、など数々の理想を掲げて、反対勢力を説き伏せてスタートしたのをはっきりと思い出す。「自治会連合会があるのだから、福祉協議会など必要ない。必要なら自治会活動の範囲を広げればいい」などの頑固な反対派と賛成派が対峙する地区社協設立委員会。その議長を仰せつかったのは若干?62歳の春だった。自治会長や地元有志を一堂に集めた会合は「今夜はどうしても設立に向かう方向で」という密約とまでは行かないが、地元有志の懇願を背負わされた議長職であった。なんでそんな大役をあの若さで仰せつかったのか。それほど人材に貧した地区だったのだろう。その翌年何とか船出をして20年の歳月が流れた。地域住民に支えられ、この2...「地域活動、設立20周年」

  • 「ちょっと、興奮」

    昨日2月20日、待ちに待った「NHK新BS日本のうた」という人気番組の収録を一般公開するステージを観てきた。演歌大好き人間にとってはたまらないご機嫌な100分であった。坂本冬美・鳥羽一郎・夏川りみ・竹島宏・辰巳ゆうと・一条寛太・STUフォーテイエイトなど、総勢11組のメンバーが29曲を熱唱。1000人収容できる広くて高~い天井の素晴らしい音響の中で、腹の底に響くような歌声を聞かせてくれた。あの音響にあのマイクのボリュームで、好きな歌を思いっきり歌ったら、いったいどんな気持ちんなるんじゃろうか、味わってみたくなる。さぞかし気持ちいいだろうねぇ・・・。申込の抽選倍率はなんと13倍ということで、改めて今回ばかりは運の良さを喜んでいる。しかも座席がまたラッキーで、前から14列目、顔立ちも分かる位置。しかもステージ...「ちょっと、興奮」

  • 「癒しの長電話」

    昨日は国立医療センターで定期検診、今日は医師会医療センターで点滴。二日にわたって半日を病院通いに費やす忙しさ。そうやって何とか健康イチバンを保たせてもらっていることを思えば、待たされるだの、病院にかかるトータル時間がもったいないなどと大口は叩かれない。と分かっちゃいても時々横着を言う。やっとの思いで点滴を済ませて帰ったらカミさんは電話中。相手は私の妹で義理の姉妹が長い長いお話中。内容は、妹の旦那が心臓の血流を促す治療で、8時間に及ぶ大手術をした。手術室から出てくまでの気持ちの揺らぎや、最悪をも覚悟した様子などを、私の代理として長々と妹の話しを聞いている。幸いにも二人は同い年で、近ごろの旦那の好・不調はお互いの共通の苦労話。なかなか終わりそうにはない。病院帰りで「オイ、コーヒー」と言いたいところだが、話の内...「癒しの長電話」

  • 「月曜日の病院」

    手術後9か月目の定期検診で、月曜日の今日11:00の予約で、岩国では最も大きな部類に入る国立病院機構岩国医療センターに出かけた。どっこの病院も同様に月曜日は患者の数が多い。待たされそうだな~というイヤな予感が、入り口ドアから一歩足を踏み入れたとたんに的中。カウンターフロアがある2回ロビーは長蛇の列。10時半を回っている時間帯という不運もあって、診察を終えて書類を手に持った計算受付に並ぶ人。もう一塊の団体は、計算受付を済ませて支払い窓口から呼ばれるのを待つ人の群れである。なんであんなに時間がかかるのだろう。この人工頭脳万能な時代、しかもそういった先端技術の宝庫でもあるべき大病院のフロントが、待たせることは自然の理とでもいうように待たせる。具合が悪くて病院に来た患者を、一刻も早く我が家に戻らせるのが責務ではな...「月曜日の病院」

  • 「花のいのちは」

    今を盛りに深紅を誇る花もある。あれ~っという間に、吹き来る風のいたずらに、蜜を求めるヒヨドリのいたずらに、心ならずも散りゆく花もある。まさに花の命は短くて・・・などと柄にもなく、庭に散る花に少しの同情を贈ってみたくなる。この三日間ちょっと忙しすぎたからお疲れなのかもね。というか、冬枯れてまだらになった芝生に彩りを添える紅い花びら。枯れ落ちても粋を見せてくるじゃないか。そしてふと目を上げれば、まだまだ散ってなるものか、「今が旬よ!」とばかりに小枝をしならせるようなさざんか。花はいいね~。散り果てるからもっと深くいとおしい。そしてまた時節が来ればまた花は咲く。能登半島の人たちに贈りたい。ウクライナの人にもガザで苦しむ人達にも、一瞬の安らぎになる花を贈りたい。本当のところは花よりもパンがいい、暖かい飲み物がいい...「花のいのちは」

  • 「かわいい招待状」

    地域にある二つの小学校の一つから一通の封書が届いた。小学3年生K君と名前が書かれている。封を開けると、便箋1枚とA-4版プリント2枚が出てきた。便箋には、一生懸命丁寧に正確に時間をかけて書き上げたのであろう、ご招待の案内文であった。右肩には、私の名前の最初の一字が漢字で次からはじらがな。そして最後の一字が漢字となっている。なるほど、ひらがなの部分は難しい漢字が使われているので小学3年生には習っていない領域である。内容は、「お元気ですか。ぼくたち三年生は、いつもお世話になっている地域のみなさんに感謝の気持ちを伝える会を開きたいと思います。・・・」後略。丁寧な案内の趣旨が書かれて、最後は「きっと楽しい会になると思います、ぜひ来てください」で締めくくられている。もちろん3年生の招待状なので、漢字の部分もほとんど...「かわいい招待状」

  • 「年次総会」

    地元自治会連合会のG・ゴルフ大会1年に1度開催される「岩国グラウンド・ゴルフ協会、総会」に出席した。たとえ小さな団地の小さなG・ゴルフ同好会でも、一応岩国の協会には所属している。協会に所属すれば、当然ながら氏名を登録して年会費を収める仕組みになっている。登録したメンバーだけが公式大会の参加資格を得る。ほかに山口G・ゴルフ協会、そして日本G・ゴルフ協会とそれぞれ段階がある。それぞれに所属するためには別途登録料を納めて、会員の権利を得る。たとえば、大会において8ホールを1周する中で3本のホールインワンを入れたら「ダイヤモンド賞」として日本G・ゴルフ協会の会誌に名前が記録される。そんな場合、日本G・ゴルフ協会に入っていないと、ダイヤモンド賞を達成しても、トータルスコアに影響するだけで、名誉の対象に扱ってはもらえ...「年次総会」

  • 「延命地蔵尊ご縁日」

    2月11日、建国記念日は、国民の祝日として玄関に国旗を立てるくらいのことで、特にこの日を祝う集会に参加するといった行動は起こしたことがない。それよりもこの日は、ずいぶん前から延命地蔵尊ご縁日とのご縁を頂いて、ここ数年お参りに出かけるのが通例となっている。岩国市街地から約20㎞ばかりの山あいにあるこのお寺は、京都に本山を持つ黄檗宗「通化寺(つうけいじ)」という。徳川幕府による長州征伐の折、芸州口の戦いを左右する長州軍遊撃隊の屯所として使用された。そんな歴史と広大な寺領を有した古刹である。雪舟作と言われる「心字池」もしつらえられていて、本来なら参拝者が後を絶たないはずなのだが、時の流れとともに紆余曲折があって、今は訪れる人とてない寂れたお寺となっている。聞くところによると、檀家さんも極めて少なく、高齢の人が中...「延命地蔵尊ご縁日」

  • 「寒さに耐えて」

    家庭菜園に毛が生えたような畑で、この寒さに耐え、必死に上を向いて真っ白い花を咲かせようとがんばっているのは、11月初めに植えた、スナップエンドウとグリンピースである。成長の弦を巻きつけるネットは、木枯らしにも春の嵐にもビクともしない頑丈なおろぎを立てた。ところが、食べ物が底をつくこの季節、食欲旺盛なヒヨにとっては何でもエサにする。弦を巻きつけさせるネットは約10cmの四辺形で割と広い。それをいいことに、どうかするとネットを足場に、豆の新芽をついばみおる。仕方ない、網目の小さい防鳥ネットで豆の木全体をバッサリ覆ってしまう。やっとこさヒヨ対策をしたら、今度は大寒波の今年は寒さにやられてしもやけを起こしている。ただ、弦巻きネットや防鳥ネットのお陰で幾分か雪や霜対策にはなっているようだ。そうやって、野鳥のエサにも...「寒さに耐えて」

  • 「くじらびと」

    少し古い話になるが、2021年に制作されたドキュメンタリー映画「くじらびと」(監督石川梵)を鑑賞するチャンスを得て、今日午後岩国市民文化会館で鑑賞した。岩国ユネスコ協会創立60周年記念として催されたもので、たまたま協会長さんと顔なじみのご縁で、珍しく映画鑑賞に出かけたというお話。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)とは、今さら私など不勉強な者が申し上げるまでもなく、先刻ご承知のこととは思いながら、会場で頂いた数々の資料に目を通す中で、私なりに少し感じたことをおさらいしておきたいと思ってここに記すことをお許しいただきたい。ユネスコとは、諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じた国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関のことを言う。と書かれている。ということは、現在の世界情勢は、至る所多くの...「くじらびと」

  • 「梅枝」

    『東風吹かば匂い起こせよ梅の花主なしとて春な忘れそ』古典の入り口1丁目1番地のような詩である。そんな匂い起こした梅の一枝を手折って何と呼ぶか。「梅枝」と書かれる。うめのえだでは能がなさすぎる。「ばいし」これは有りかも知れないなと思う反面、関西落語会一問の新弟子の名前を連想させて、ちょっと夢がしぼむ。これを「うめがえ」と読むと一気に古典の匂いがしてくる。奥深い万葉の宮中人の感性が伺い知れて心地よくなる、などと言えばちょっと大げさな気もしないでもない。思い起こせばこのうめがえと言う言葉は、私たちの身近なところで息づいている。かつておふくろが元気だったころ、4歳下の妹と一緒にいると「岩国の金さん銀さん」と呼ばれたことがあった。この二人が好んで出かけたのが、岩国のもみじ谷公園にある梅枝薬師さん(うめがえやくし)と...「梅枝」

  • 「哀しきかな 恋心」

    ❝人の恋路を邪魔する奴は窓の月さえ憎らしい❞❝沖のカモメに深酒させて主と朝寝がしてみたい❞ひとそれぞれに一度や二度は経験されたであろう、人を恋する真剣な悩ましさ。一度や二度どころか10指にあまるお方もおられるかも。まさしく『恋は盲目』。この言葉には年齢制限もなく、理性も金銭感覚も麻痺させてしまう魔力、魔が差すという不思議が付いて回るようだ。注ぎ込む財産などないからいいようなものだが、幾つになろうと新たな出会い、新たな恋愛感情には理性と言う歯止めもブレーキも利かないというお話。その代償としてもあまりにも犠牲が大きい。その犠牲が大きければ大きいほど世の中のワル達が雄たけび挙げて喜んでいることを想像すると、その喜びになんとも腹が立つのである。絵に描いた餅が今にも転がり出て、思いもかけない大金持ちになれるような甘...「哀しきかな恋心」

  • 「淡い雪化粧」

    薄化粧も薄化粧、白粉をケチったんじゃないの?と言いたくなるほどのウッスラ初雪。豪雪地帯の人には叱られそうな話題で申し訳ないですが、この冬一番の低温注意報の中での初雪がこの程度の地方に住まわせてもらっている。たったこれほどの雪でも、朝の通勤ラッシュは倍近く時間をかけていた昔を思い出す。もっとも、現役のころは雪ももっともっと降っていたような気がする。地球温暖化と言う魔物は、人の迷惑顧みず姿も見せずに神出鬼没。暑い夏には更に地球の温度を上げて人の命を簡単に奪う。あれだけ温度を上げるエネルギーを持っているのだから、列島が凍り付くような低温を退治してくれりゃいいのに。物流の敵である大雪を減らしてくれたらいいのに。寒さの冬は益々低温をもたらす。そんな魔物に対抗するために、世界が知恵を絞って地球温暖化対策に取り組もうと...「淡い雪化粧」

  • 「こいつぁ春から・・・」

    節分の翌日、「立春」を2月3日に迎えた今日。1枚の葉書が届いた。「入場整理券」(1枚2人様)・・・・・・売買禁止と書かれている。差出人はNHK山口放送局。その下に新BS日本のうたのロゴが載っている。当ったのよ!!NHKBSで日曜午後7時30分~8時59分の長時間歌謡番組が、山口県下松(くだまつ)市で公開録画する。その視聴者募集に応募していた。昨夜のこと、2月20日のことを今までなんとも言って来ないんだからハズレだわ、と夫婦で話したばかりであった。半ばというかほとんどあきらめていた。昨年12月最初の大安吉日を選んで、パソコンの応募要項に丁寧に記入して送信したのだった。坂本冬美だの鳥羽一郎、それに竹島宏など錚々たるメンバーが揃うNHKの番組。倍率が高いことを予想して、今年の運試し的な応募であった。こんなことも...「こいつぁ春から・・・」

  • 「痛快丸かじり」

    2月の別称数ある中で、最もわかりやすかったのが「梅見月」であったような。文字通り2月はウメがほころび芳香を放つ季節である。我が家の玄関先にある八重の白梅も今や遅しと、ほころぶ時季を待つように、つぼみを膨らませている。例年より1日早い節分。冬から春への季節を分かつ日と言われるが、今年の場合は季節の分かれ目が近いとは思えないほどの大雪に見舞われている。同じ岩国市内でも、海岸線に沿う我が家周辺は雪ではなく雨であったが、少し山間部に入ると重い雪が降り続き、電線切断などで停電となったりしている。娘の嫁ぎ先など雪に閉ざされているという。昨日里帰りしたまではよかったが、帰りはひどい渋滞となったため、周南市方面まで遠回りしてやっと帰り着いたと話していた。相変わらず食い意地の張っている食欲旺盛爺にとって、節分の楽しみといえ...「痛快丸かじり」

  • 「雨の如月ついたち」

    雨だれ受けの大火鉢を叩く雨久しぶりのまとまった雨を喜ぶ畑長い間降らなかった雨。雨音を聞くのも久しぶりなら、小鳥たちや野良猫の水飲み場となっている、雨だれ受けの大火鉢に溢れる雨水を見るのはほんと、久し振りである。人間も畑も小鳥もノラもみんなを喜ばせる如月ついたちの雨、ええね~。いつものことながら、あっという間に睦月が往き、節分、立春と耳には春近しが聞こえてくる如月ではあるが、本当は最も温度が下がる寒い時季である。インフルやコロナ対策にお出かけにはマスクのスペア持参、そんな季節でもある。その昔、2月の異名「如月」が「きさらぎ」と読めなくて、「どげつ」かなとか迷った挙句苦し紛れに「にょげつ」と読んだ。幸いなことに顔がつながっていた大学教授から「実はね、如月は中国の2月の異名「にょげつ」が日本に渡ってきてそのまま...「雨の如月ついたち」

  • 「睦月つごもり」

    「あ~あ」と思うのか「やり切ったぜ」と思うのか、「もう一つだったね~」と思うのか、人それぞれに色んな1月が往った。まさに足早とはこんな季節の流れを言うのに違いない。お正月の里帰り接待や、接待のない家では自分たちを接待するために旅行に出かけたり、遠くの神社に初詣に出かけることで正月がすぎてしまう。そんなこんなで正月をやり過ごし、ふと我に返って正月のバタバタで手抜きになった家事を取り戻すべく努力する。それに疲れてひと休みするころには成人式という月半ばになっている。1月には1月中にやらなければならないことがある。星まつり表を見て「今年は凶年だ」とばかりにお祓いに神社詣で。我が家では、通院の予約を忘れんように、スマホ予定欄に目を通しながら互いに車の使用を確認し合う。小学校の応援と言う地域活動も1月からガッツリ組ま...「睦月つごもり」

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