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降りていくブログ https://kurahate22.hatenablog.com/

生きづらいものが生きていくために。回復とサバイバルについて考えていきます。

生きづらさは重い負荷ですが、それにより自分が生きるために必要なものへの意識や関心が深くなります。生きづらい人は誰のためでもなく、自分が生きていくために世間にまだ存在しないものを創りださなければいけない切実さを抱えています。生き抜くことは全く保証されていない。それにも関わらず生き残ろうとする人たちの創造は、通じる課題を持つ人たちの力となり、そして自身だけでなく、周囲の世界も回復させる力を持ちます。

ヨネ
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北区
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新居浜市
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2014/09/24

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  • 本の作成13 再開 はじめに

    本を書くといって12までで止まっていました。 kurahate22.hatenablog.com どうまとめようと思っていたのですが、時間という考え方にたどり着いたので、そこに向かって書こうと思います。 秋に当事者研究交流集会関西大会の抄録に文章を掲載させてもらいましたが、長々と今まで書いてきたことがA4で2枚ぐらいでまとめられたのでこんな感じでまとめればいいのかという感じと、文章としては書いているしやっていることなのにキーワードとして端的に言語化できてないことがあるなあという感じがありました。 とりあえずまた章立てからやろうかと。 マインドマップ的な、scappleというアプリを使ってみまし…

  • 救いのありか

    何を前提にして生を考えているか、というところで話しが食いちがってしまう。 ある人は、やがてくる「幸せ」のために生きている。「幸せ」が先にあるから、その実現を想像して高揚して日々を生きている。が、その「幸せ」は約束されたものではない。自分が想像しているゴールまでの「レール」は些細なことで壊れてしまうものだと思う。その時、その人は騙された、裏切られたと思うのかもしれない。誰に強制されるわけでもなく、自分がそう信じていたことであっても。 その状況に直面するまでは自分のその信念と違うような話しがあっても、それを探究してみようとは思わず、シャットダウンする。 ある人は社会とか国とかがまともなものだと思っ…

  • 100個の時間 止まっている時間を動かすものとしての文化空間・サークル

    鶴見俊輔「なぜサークルを研究するか」を読む。鶴見俊輔以後でサークルの研究を続けた人はいるのだろうか。いるかもしれないけれど見つけるのが大変そうだ。 サークルは、人を普段と別の時間の流れに連れていく。別の時間の流れにいるとき、想像もしない変化がおこっていく。 たとえばある人のなかに100個の時間があったとしよう(ここで時間とはプロセスという意味)。それぞれの時間は、それに対応する条件が揃った環境で動きだす。逆に条件を揃えなければどこも動き出さない。時間は止まったままだ。人間の可能性とは、潜在して動きだすのを待っている時間の可能性なのだと思う。 人間を空っぽのハードディスクだと考えて、そこに預金型…

  • 三つ積んでは消えていく 身体性の継承と賽の河原現象

    鶴見俊輔のサークルの研究、フレイレの被抑圧者と抑圧者の内面性や対話による変化の分析、林竹二の実践。 既に明らかにされているようなことがまるで蓄積されておらず、もう既に分析されたことをまたゼロから考えてやるみたいなことになっているのはなぜだろうという話しをこの前していました。 積んでいった石が崩れてまたゼロに戻る賽の河原現象。身体性と関わることだからかもしれないなと思いました。頭で理解できることだけが蓄積されて、実践的知性は身体がないと継承することもそれ以上考えることもできない。 サン・テグジュペリ『星の王子さま』に出てくる地理学者は自分の星に海があるか山があるかも知りません。地理学者の情報は探…

  • 「成功」から「手ごたえ」へ

    辺野古の埋め立てに反対する署名、15万7千をこえています。沢山の人が思いをもっていることを知ることは、重要なことだと思いました。たとえ署名の結果に対するアメリカ政府の動きが弱いものであっても、多くの人が同じ思いを持っているということは実感として残るのではないかと思います。 さて、この感覚や実感は「成功体験」というようなものと近い感じではないかと思いました。しかし僕は「成功体験」は、ちょっと不適当な言い方だと思っています。多分、この言い方をすることで余計に人を追い詰めているところもあると思います。 自分の体験がつまるところ「成功」か「失敗」かと判断される世界は、生きづらい世界ではないでしょうか。…

  • 痛みの見えない世界

    傷ついた人、孤独な人、行き場のない人が親しい人を攻撃してしまう。 職業ではない、支援する人が行き場のない気持ちをぶつけられる時のどうしようもなさ。耐えきれず去っていく人たち。 と同時に、傷つけられることなしには壊れず、厚みを増していく自分の殻による自分の疎外。 厚くなった殻が自分だと思って、そのなかにある弱い体の存在を忘れてしまう。 そして、殻を維持するための自動的な行動は、自分だけでなく、他人を抑圧する。 この無自覚な自己疎外ということを考慮にいれることで、僕は現実的な歩みをもてるようになった。なぜ社会がこうなるのかは、自動的な自己疎外の結果なのだと思う。 自己疎外を乗り越えるためには、その…

  • 吉田寮 集会「踊らされるな、自分で踊れー大学の今とこれからを語る集いー」へ

    吉田寮は京都大学にある築105年の古い寮。 matome.naver.jp 僕も12年前ぐらいに住んでいました。 1年前、去年の12月19日に、京都大学から寮生に対して、18年の9月末までに全員退去するようにという退去通告がなされました。大学は寮の老朽化に対する寮生の安全確保を退去の理由にしていますが、新しく建てられた築3年で安全に問題のない新棟(西寮)の寮生に対しても退去を求めていて、その言い分には矛盾があります。 吉田寮に関わる様々な人たちがこの1年色々と取り組みをしてきました。 京大吉田寮の歴史や意義語ろう 10日イベント : 京都新聞 築100年吉田寮、どう活用? 京大でシンポ : 京…

  • 「理解」ではなく人権を

    これはずっと言っているけど…たとえば世界中で行われているPRIDEパレードは理解を求めるでは無く、存在を見せて人権と平等を訴えているのですよ。理解なんてしてもらわなくても問題ないのです。 — 畑野とまと (@hatakeno_tomato) December 15, 2018 去年、ヒューマンライブラリー関連の取材で『理解は求めてないんです!』って年を推したのに、理解を求める活動をしているってテロップ入れられて…ここ何年もずーっとそういう方向に社会側がもっていこうとするのが凄く嫌なのです! https://t.co/zmmzDxEwmN — 畑野とまと (@hatakeno_tomato) D…

  • 待っているわけにはいかない 野生の探究の必然

    ジャンル難民ミーティング、1月20日の会は、実際にどのように探究をはじめられるのか、探究が進むのかしているかをインタビューしながら考えていこうと思っています。 実業家であり宗教者となった吉本伊信が浄土宗の身調べという修行を一般の人でもできるようなものにした内観療法。 内観療法は、子どものころからの現在までの自分まで、時間をかけて記憶を想起していきます。過去の経験は、その過去の時点の自分によって意味づけられていて、それは放っておくと捉え違いであっても、そのままになっています。 時間として過ぎ去ったことも精神のなかで終わっていないようです。禅寺の石庭などに波紋のような模様がありますが、精神の空間の…

  • 次回ジャンル難民MT イメージしている「正しさ」を外して

    ジャンル難民学会(仮)は、それぞれの人にとっての核心的な探究を活性化する媒体にできればと思っています。 次回は1月11日(金)19時と、1月20日(日)14時に、探究のすすめ方について当事者研究的に事例を発表しながら考えたいと思います。(この日はたまたま来れないという方は13日(日)も空いてますので打診ください。) 次回に参加してくれる方にメールでも書いたのですが、少なくない人が、何かこの辺りのことに関心があるけれども、それをぴったりとフィットする言葉ではつかめておらずもどかしく思っていたり、それゆえ動きようもない、だから動かないという状況にもあるのかなとも思います。 明確な指針が見つかれば動…

  • Book and cafe cocoaruへ

    居場所型就労支援、カフェをされているcocoaruさんに行ってきました。野江駅周辺に行くのははじめてでした。場所は駅からすぐでわかりやすかったです。 cocoaru.npo-assort.com ちょっと前に使い切れないぐらい沢山毛糸をもらっていたのですが、cocoaruが毛糸も募集しているとのことで、持っていきました。お返しにとcocoaruでパッキングしている8gのコーヒー2パックいただきました。 今日はちょうどcocoaruの活動紹介の催しで、ちょうどいいタイミングでした。店内はかなり綺麗でいい雰囲気でした。改修には500万ぐらいかかったとのこと。立ち上げのメンバー3人が皆本好きだったそ…

  • 「預金型教育」の理解 谷口洋幸さんの講座「多様な性のあり方と人権」へ

    昨日は講座「多様な性のあり方と人権」へ。 講師は谷口洋幸(金沢大学国際基幹教育院准教授)さん。全く存じ上げなかった方でしたが、講義は、伝えたい内容、たどり着こうとする高さ(目標)に対して、バラツキも無駄もなく、理解するのに無理もないよう計算された段差をつけた階段のような完成度で、基本的な事柄から本質的な焦点まで、90分でよくここまでいけるなと思いました。 彼の講義はグループワークでもアクティブ・ラーニングでもないのですが、フレイレの批判する「預金型教育」というようなものでもなさそうだと思いました。いわゆる「預金型教育」批判は、教える人(支配者)、教えられる人(被支配者)の関係性が固定化されたま…

  • 12/12 星の王子さま読書会

    毎月第二水曜日の星の王子さま読書会。今回は6番目の星の地理学者の場面。 地理学者は、王子の質問に対して、大洋がどこにあるか、山がどこにあるかを知っているのが地理学者だといいますが、王子が彼の星に何があるかをたずねると「わからない」といいます。 地理学者は自分の場所の外に出ず、探検家から話しを聞き、その探検家の評判を他の人に確かめ、さらに探検家に証拠となるものを持ってこさせてそれを本に記入するとのこと。そして探検家は足りないので、自分の星のことは知らないということでした。 進行役の西川さんは、この王子の星めぐりにおいて、大人たちの愚かさに王子が呆れるという通常の解釈ではなく、愚かなようにみえる大…

  • 時間のありよう 誰かの時間が動けば周りの時間も動く

    www.nicovideo.jp 何度か取り上げていますが、仲が良かったおじいちゃんと死別した孫はその喪失を受け止めることができずにいます。おじいちゃんはルー大柴にそっくりで、孫はテレビでルー大柴を見るたびにおじいちゃんを思い出して悲しくなってしまいます。 お母さんからの依頼を受けて桂小枝と一緒にやってきたルー大柴は最初はいつもの調子でその子どもにも説教したりするものの、小枝にたしなめられるとおじいちゃんの役割を引き受けます。 時間が動き出すのは、その時間が止まった時のリアリティを提供するときです。まるっきり本物でなくても、「あたかも〜のようだ」という感覚で必要は満たされるようです。止まってい…

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