米国の作家、ポール・オースターが亡くなったとのこと。ご冥福をお祈りします。 ポール・オースターは一時夢中になって読んでいたものの、むしろ彼の作品を通じて翻訳者である柴田元幸の存在を知ったことの方が大きかった気がする。同時に、翻訳者に目星を付けながら次に何を読んだら良いかを選択するようになったのもこの頃からかな。優れた翻訳者は、数多ある海外作品の中から何をチョイスし、訳すべきかの眼力が肥えているはずで、おそらく編集者の提案をそのまま鵜呑みにすることはないと思えるので。いまのところ翻訳者ファーストで選ぶのは、柴田氏の他に、柴田氏の弟子?でもある村上春樹、青木薫、熊野純彦各氏など。 ポール・オースタ…