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Sightsong
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写真、ジャズ、環境、旅、沖縄、書物、映画
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128回 / 365日(平均2.5回/週)

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Sightsongさんの新着記事

1件〜30件

  • 青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63

    関内の上町63(2021/7/22)。TaiseiAoki青木タイセイ(tb,b,pianica)FumiEndo遠藤ふみ(p)RyoNoritake則武諒(ds)3人ともゴリゴリ攻めるというより柔軟にサウンドを作ってゆく印象がある。冒頭は遠藤さんのオリジナル(タイトル未定)。カーラ・ブレイを思わせる曲想であり、耳がそうなるとスペースを取って入るベースもまたスティーヴ・スワロウを想起させる。だがもちろんオリジナルであって、遠藤さんが和音とともに静かな中から真ん中ににじり寄ってくるおもしろさがある。そのまま「WaltzNew」(ジム・ホール)に移り、ベースの音に乗せるというより別文脈で進むピアノ、はじけるようなドラムス。モンクの「UglyBeauty」は遠藤さんの右手がはねる気持ちよい導入、そして変わった曲のトロ...青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63

  • ボイス+パレルモ@埼玉県立近代美術館

    なにしろボイスのことが好きなので、ドイツやアメリカの美術館で機会があればかれの作品を探した。そんなわけで、弟子筋にあたるパレルモの作品と合わせての今回の展示は見逃すわけにはいかない。片道1時間半、埼玉県立近代美術館まで出かけてきた。むかしは気難しく精神が服を着ているような人を想像していた。『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』というドキュを観たらそれが思い込みにすぎないとわかった。むしろ剽軽でさえあり、言動には矛盾があって脊髄反射的でもあり、それが動きをもつボイスの思想をあらわしてもいるのだと思った。今回もドローイングが展示されているが、静的な構造や硬さや一貫性を拒絶するかのようなそれらはやはり刺激的。冊子に文章を寄せている振付家の皆藤千香子さんもドローイングがいちばん好きだと話していた。一昨年、千香子さんに勧められて...ボイス+パレルモ@埼玉県立近代美術館

  • ミチャカチャ@カフェ・クレール

    西新井から歩いて10分ほどのカフェ・クレール(2021/7/11)。MichiyoMatsushita松下美千代(p)KaoriNakajima中島香里(vib)おふたりともプレイを観るのははじめてだ。某さんが松下パイセンのピアノを激推ししていて気になっていた。選曲はジャズスタンダード(Here'sThatRainyDay、TheWayYouLookTonight)とオリジナル。中島さんのヴァイブはときに獣のように力強く攻め、メタリックな硬さを活かした感覚。そして松下さんの指には柔軟でも強靭でもある板バネが入っているようで、ノリも含めて、ちょっと魅せられてしまった。とくに「TheWayYouLookTonight」ではヴァイブの明に対し、ピアノはしなやかに強弱を聴かせる。このあたりでヴァイブとピアノのコンビネー...ミチャカチャ@カフェ・クレール

  • 吉田哲治+永武幹子@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2021/7/11)。TetsujiYoshida吉田哲治(tp)MikikoNagatake永武幹子(p)初手合わせから共演を積み重ねてもう1年。もはや意外ではなくなっている。冒頭の「旅芸人」では来る日も来る日も旅の生活のような雰囲気からはじまり、ミュートを外したらなにやら目覚めて活動。曲はどれも淡々とドラマチックで、静と動の組み合わせによる構成も妙でおもしろい。ふたりのユニゾンもいいし、解き放たれて勢いよくソロを構築するピアノもやはりいい。セカンドセット冒頭はなんと「死の淵組曲」(吉田さんは少し前にくも膜下出血で倒れたが無事復帰した)。危機感や不安感、生命の抵抗、一進一退、大きな波、そしてゆったりとした暖かさが表現されているようだ。「Parade」ははっちゃける感覚。永武さんは暴れるし...吉田哲治+永武幹子@なってるハウス

  • 柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2021/7/9)。演者3人と日本天狗党のおふたりHomeiyanagawa柳川芳命(as)HisaharuTeruuchi照内央晴(p)AyakoKanda神田綾子(voice)今年の3月に初共演した柳川芳命さんと神田綾子さん、そしてそれぞれとの共演歴のある照内央晴さんのトリオによる即興。さほど回数は多くないのかもしれないけれど、目新しいサプライズは期待しない。持ち味の発揮とテンションの維持は担保されている。ファーストセットでは、水面下に潜むアルトをソナーで探し当てたピアノが振動を与えるはじまり。これを視ていたヴォイスがずいと加わってくる。音を出すたびに事件を起こすアルトとヴォイス、和音でにじり進むピアノの三者が音のプラトーを作り出し、全員でそれを上にぐいぐいと持ち上げていく。強い塊の隙...柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス

  • アイヌの装いとハレの日の着物@松濤美術館

    松濤美術館の「アイヌの装いとハレの日の着物」展では眼が悦んだ。アットゥシは樹皮衣であり織り目が粗い。ここに外来の木綿衣が入ってくると、見るだけで、木綿の布に包まれて柔らかい肌触りを感じるように思えたのが新鮮だった。つまり布とは生活の中の手仕事でもあり、それに接する身体感覚とのコラボレーションでもある。そしてアットゥシがなにも劣っているわけではなく、木綿のパッチワークとの組み合わせで敢えて粗く織られてもいるというのだった。こうなると異なる布によるコラボレーションか。反芻していて沖縄の芭蕉布を思い出した。アットゥシの樹皮と違い、芭蕉布は多年草のバショウから作られているけれど、固い原皮を剥いで重労働により布にしていくことは共通している。澤地久枝『琉球布紀行』はとても良い本で、大宜味村喜如嘉の平良敏子さんの丁寧な仕事の...アイヌの装いとハレの日の着物@松濤美術館

  • 多木浩二『未来派 百年後を羨望した芸術家たち』

    多木浩二『未来派百年後を羨望した芸術家たち』(コトニ社、2021年)いきなりイタリア未来派の本。しかも多木浩二のテキスト、読まないわけにはいかない。「なぜいま」かと言えば、未来派の中心人物マリネッティが『未来派』を書いてから百年あまり。かれらが羨望した世界などとうに過ぎ去っているし、政治との添い寝や工業からの逆襲なども体験済み。それだけに、この運動を振り返ることがおもしろいのだと思えた。分析や情報の内容としては、ティズダルとボッツォーラによる『未来派』のほうが充実しているけれど、ここには多木浩二の視線という大きな価値がある。ところでむかしミラノに行ったとき未来派の作品を観ようと思って観光センターで尋ねたところ、常設の美術館はないとの答え。がっかりして画集を買って帰った。結局、未来派の作品をまとめて観ることができ...多木浩二『未来派百年後を羨望した芸術家たち』

  • 徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)

    水道橋のFtarri(2021/6/27)。MasahideTokunaga徳永将豪(as)FumiEndo遠藤ふみ(p)このデュオは3回目であり、前回と同様に、「曲」に基づいている(ファースト・遠藤、セカンド・徳永)。両者ともにスマホをストップウォッチとして使い、なんらかのルールを「曲」として演奏しているようである。終演後にちらりと徳永さんの書いたものを見たところでは、ヨガにも通じる呼吸のありようが意識されていた。ファーストセットでは、アルトの連続音が状況、ピアノの減衰音(のはじまり)が事件として響いた。ふたりとも音を選び、その過程が静寂や残響を含めた独特のサウンドとなっていた。遠藤さんの鍵盤の摩擦音も際立って伝わってきた。セカンドでは徳永さんは音量のレンジも振幅も大きく取り、重層的な音色を提示した。それに重...徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)

  • 松風鉱一@本八幡cooljojo

    本八幡のcooljojo(2021/6/19)。KoichiMatsukaze松風鉱一(as,ts,fl)TakayukiKato加藤崇之(g)YoshinoriShimizu清水良憲(b)KenkichiDomoto堂本憙告(ds)加藤さんのエフェクターがなんということもなく音を出しはじめ、松風さんは飄々と「始まってる?」と。フルートによる「LifetimeBlues」はそんなふうにはじまり、腕を痛めている加藤さんは逆にそれを活かして斬るようなプレイ。それだけでなく缶を使って遊んだりもして、松風さんのグループにおける加藤さんの自由さにはいつも笑ってしまう。松風さんは、ちょっと詰まったようなテナーも、「Outside」なんかでのからりと抜けたアルトもとても良い。演奏後、松風さんはジャズを演るなら16ビートも8ビ...松風鉱一@本八幡cooljojo

  • 独自でありたいという表現者の矜持 追悼・橋本孝之さん(JazzTokyo)

    >>独自でありたいという表現者の矜持追悼・橋本孝之さんFujiX-E2、XF60mmF2.4●橋本孝之ピーター・コロヴォス+川島誠+内田静男+山㟁直人+橋本孝之@千駄木BarIsshee(2019年)マーティン・エスカランテ、川島誠、UH@千駄木BarIsshee(2019年)組原正+橋本孝之+鷲見雅生、内田静男@七針(2019年)フローリアン・ヴァルター+直江実樹+橋本孝之+川島誠@東北沢OTOOTO(2018年)山本精一+橋本孝之@大久保ひかりのうま(2018年)#167【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠特集クリス・ピッツィオコス(2017年)PsychedelicSpeedFreaks/生悦住英夫氏追悼ライヴ@スーパーデラックス(2017年)第三回天下一Buzz音会-...独自でありたいという表現者の矜持追悼・橋本孝之さん(JazzTokyo)

  • ジェシカ・アッカリー『Morning/mourning』(JazzTokyo)

    ジェシカ・アッカリー『Morning/mourning』(CacophonousRevivalRecordings、-2021年)>>#2088『JessicaAckerley/Morning/mourning』JessicaAckerley(g)●ジェシカ・アッカリージェシカ・アッカリー『ANewKindofWater』(JazzTokyo)(2019年)「JazzTokyo」のNY特集(2018/10/6)ジェシカ・アッカリー『Morning/mourning』(JazzTokyo)

  • 『Total Knock Out Orchestra』(JazzTokyo)

    『TotalKnockOutOrchestra』(2020年)>>#2087『TotalKnockOutOrchestra』TotalKnockOutOrchestra:YutaYokoyama横山祐太(trumpet)ShojiSugawara菅原昇司(trombone)YoshiyukiTsubota坪田佳之(tuba)YoshinoriOkuno奥野義典(altosax)NonokoYoshida吉田野乃子(altosax)KimYooiキムユウイ(tenorsax)HirotakaTakeuchi武内宏峰(baritonesax)YoshiakiIkeda池田伊陽(guitar)HiroeNakajima中島弘惠(piano)YasuhikoTachibana立花泰彦(bass)ShotaKoyama小...『TotalKnockOutOrchestra』(JazzTokyo)

  • 照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo

    本八幡のcooljojo(2021/6/13)。HisaharuTeruuchi照内央晴(p)NaokiKita喜多直毅(vln)8度目のライヴとなったデュオ。はじめは意外に思えたけれど、いまではそれぞれが自身の音をためらいなく出すことができる緊張関係のように思えるから不思議なものである。ファーストセットはヴァイオリンの絶え間なく軋み揺れる音から入り、ピアノがその波間に灯りを置いていくように重なりが作られた。ヴァイオリンが重層的になるのと並行してピアノが重くなってゆく。そしてヴァイオリンがマージナルな領域へと進み、ピアノが轟音へと進む。この音世界を抜けるとそれまでが狂気であったように別の世界がみえる。ヴァイオリンが音を上に飛ばすとピアノも浮力を得る。セカンドセットは逆にピアノの和音からはじまり、ヴァイオリンがそ...照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo

  • 細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン

    高円寺のグッドマン(2021/6/12)。ShigeyoshiHosoda細田茂美(g)AyakoKanda神田綾子(voice)少し前にキュノポリス(鎌田雄一+細田茂美)のライヴに神田綾子さんがゲストで加わったとき、じゃあ次は細田さんと神田さんのデュオだと一瞬で決まった。そのときわたしは、また観にくるので<私だけの十字架>を歌ってほしいと伝えた。やはりグッドマンならではのリラックスした雰囲気であり、細田「じゃあまずソロから演ってよ」、神田「えっ?」。神田さんのソロは放送ノイズのような擦音からはじまり、声、さらに口笛へと移り変わり、なにかの胎動を強く感じさせるものだった。語りとときに苦し気な呼吸がなにものかのライフタイムを凝縮したようにも感じられた。デュオは細田さんのプリペアドから入った。どこかに拘泥するでもな...細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン

  • 大・タイガー立石展@千葉市美術館

    千葉市美術館の「大・タイガー立石展」が最高に愉快。これまで、友人のド・ウーメン氏が案内してくれた有楽町の居酒屋にしまってある大きな衝立に驚いたり、板橋区立美術館所蔵のジョルジョ・デ・キリコのパロディ的な作品に惹かれたりと、限られた作品にしか触れてこなかった。そんなわけでよくわからない巨大な存在だったが、こうして作品をまとめて観てもなおよくわからない存在。すべてのものがぎらぎらと生命力をアピールしている。《昭和素敵大敵》では古賀春江《海》のパロディ(もとよりこれもコラージュなのだけど)に顔が美空ひばり。つい声を立てて笑ってしまった。不覚。それにしても、この人が筑豊の出身だったことや、イタリアに渡ってしばらくエットーレ・ソットサスのもとで働いていたことなど、まったく知らなかった。炭鉱も異国の地もすべてエネルギーに転...大・タイガー立石展@千葉市美術館

  • ふちがみとふなと@西荻窪clop clop

    西荻窪のclopclop(2021/6/6)。ふちがみとふなと:FuchigamiJunko渕上純子(vo)FunatoHiroshi船戸博史(b)自然なヴィブラートのある声と柔らかいコントラバスの音との交わりがこれほどに気持ちいいとは。山之口貘へのトリビュート盤『貘』を聴いてからずっとライヴを観たかった。●参照マラカイ・フェイヴァースのソロ・アルバム『週刊金曜日』の高田渡特集ふちがみとふなと@西荻窪clopclop

  • 山崎阿弥+坂口光央@神保町試聴室

    神保町試聴室(2021/5/24)。AmiYamasaki山崎阿弥(voice)MitsuhisaSakaguchi坂口光央(p,electronics)はじめは山崎さんは脇をしぼって音を絞り出し、坂口さんがそれに音を重ねる。そのときすでに、ピアノとはサウンド全体の支配に向けてずいぶんと人為的な楽器なのだなと思ってしまう。山崎さんが連続的に拳の動きに連動させ、また掌をスライスすることによって音を中心から逸らせることで動的・連続的なサウンドを作っていくのに対し、坂口さんは旋律のパターンを作りそれを発展させるという対照的なところからも、その印象が強くなる。つまりピアノは「音楽」なのだなあ、と。対照的な音の作り方を観察するのも悪くはないが、ピアノよりもエレクトロニクスでコズミックなサウンドを漂わせたほうが、山崎さんの...山崎阿弥+坂口光央@神保町試聴室

  • かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室

    神保町の試聴室(2021/5/4)。TaiichiKamimuraかみむら泰一(ts,ss)YasuakiKowa古和靖章(g)FumiEndo遠藤ふみ(p)MasatakeAbe阿部真武(b)最初は微かに擦れさせる音量のソプラノサックス。他の3人も音を散りばめ置いてゆくのだが、減衰音を減衰するままにさせず、ピアノは旋律へ、ベースは音を持ち上げてプラトーへ、ギターもE-bowで連続音へと発展させる。それによるサウンドがもつ時間は停滞するものでもあって、かみむらさんが曲(遠藤)の旋律を吹き始めると時間も流れ始めた。古和さんのギターはかみむらさんのソプラノと同様に音の中心から逸脱する。次に、テナー、ギター、ベースの各々がなにかを演り離合集散する。遠藤さんはペンをぶらぶらさせて鍵盤を触り、いきなり手を叩いて音の発散に...かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室

  • フェダイン『ファースト』『ジョイント』(JazzTokyo)

    フェダイン『ファースト』(地底レコード、1990年)、『ジョイント』(地底レコード、~1993年)のレビューをJazzTokyo誌に寄稿した。>>#2083『フェダイン/ファースト&ジョイント』●ファーストフェダイン:NaohiroKawashita川下直広(ss,ts,vln)DaisukeFuwa不破大輔(b)ShiroOnuma大沼志朗(ds)Guest:YujiKatsui勝井祐二(vln)●ジョイントフェダイン:NaohiroKawashita川下直広(ts)DaisukeFuwa不破大輔(b)ShiroOnuma大沼志朗(ds)Guest:MasatoMinami南正人(vo,g)TakayukiKato加藤崇之(g)●川下直広『GreenPlanets』(2019年)波多江崇行+川下直広+小山彰太...フェダイン『ファースト』『ジョイント』(JazzTokyo)

  • 鳥羽耕史『運動体・安部公房』

    鳥羽耕史『運動体・安部公房』(一葉社、2007年)がわりとおもしろい本だった。安部は共産党に入党して1961年に除名されるわけだけれど(そのころの活動のありようについては、道場親信『下丸子文化集団とその時代』に詳しい)、それは、寓意に満ちた作品群がそのイデオロギー体系と根本的に相容れないことと無縁ではなかった。もうひとつの発見は、安部と写真との関係。安部の写真作品(ミノルタCLEなんかも使っていたはず)は、言語世界に亀裂を入れて都市の回路をあぶり出すための手段だけではなかった。そして、『砂の女』の細部を凝視するような描写は東松照明の写真に影響を受けていたこと(!!)、それによる作品世界(『砂の女』から『箱男』、『方舟さくら丸』へ)は砂の外の政治状況にはもうコミットしないという決意表明でもあったことが示されている...鳥羽耕史『運動体・安部公房』

  • 渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン

    新宿ピットイン(2021/4/30)。TakeshiShibuya渋谷毅(p,org)KosukeMine峰厚介(ts)KoichiMatsukaze松風鉱一(bs,as,fl)EiichiHayashi林栄一(as)KentaTsugami津上研太(ss,as)OsamuMatsumoto松本治(tb)AkihiroIshiwatari石渡明廣(g)KatsumasaKamimura上村勝正(b)AkiraSotoyama外山明(ds)Guest:HidekoShimizu清水秀子(vo)最近のパターンに沿って「SideSlip」(石渡)から(むかしはこれが「GreatType」だったりした)。ずらりと並んだメンバーのソロが向かって右から順番に(松本→林→津上→峰→松風)。林さんのアルトがかつてを思わせる可愛...渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン

  • 松丸契+山本達久@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2021/4/24)。KeiMatsumaru松丸契(as,etc.)TatsuhisaYamamoto山本達久(ds,etc.)松丸ソロ。これまで氏が行ってきた独奏シリーズの一環と言うこともできる。サックスの管の響きそのものに焦点を当てた鳴らし方(音がオーバルのように広がっていく)から、フレーズのさまざまな展開を経て、ドラムセットに向かって吹き楽器を共鳴させた。同様にピアノを共鳴させたことがあって、それは音色が異質であるとともに響きを制御できるペダルがあったからこそのサウンドだった。今回はバスドラの共鳴がドローンのような効果をあげていた。やがて山本さんがエフェクト音を付加し始めると、松丸さんは会場全体での響きとの共演とばかりに壁のほうに歩いていった。山本ソロ。いくつものシンバルの擦...松丸契+山本達久@公園通りクラシックス

  • モンドリアン展@SOMPO美術館

    コロナ禍でSOMPO美術館もお休みに入ってしまうと気づき、あわてて「モンドリアン展」を観てきた。やっぱり眼が悦ぶ。あらためて認識したことは、代表的なコンポジションの作品群がたんに構成主義的なものではなくトポロジー的でもあったこと。それは分割要素から成るものではない(だから生活美を追求したオランダのデ・ステイル運動から離脱した)。またモンドリアンは静的とみなされるのを嫌った。1937年の「線と色のコンポジション:III」に二重線が導入されているのは、ジャズからインスパイアされて動的な性格を持たせようとしたためだという。テオドール・アドルノがジャズについて「演奏(interpretation)の一マニール」と否定的に書いたのが1936年(『プリズメン』、1955年)。その後ビバップが登場し、アドルノのジャズ論は無理...モンドリアン展@SOMPO美術館

  • 神田綾子+真木大彰@Permian

    不動前のPermian(2021/4/23)。AyakoKanda神田綾子(voice)HiroakiMaki真木大彰(turntable)真木ソロ。ターンテーブルに弦を接触させ、そこでの摩擦や衝突から得られる音をピックアップし、増幅する。弦とターンテーブルとの関係も増幅のあり方も操作される一方、ターンテーブルはループであるから、この音が長い紐のようなグルーヴを作り出している(ああ、グルーヴは溝でもあるのか)。これに加えてもうひとつの小さいターンテーブルが並行して機能し、サウンドは複数の声と化す。神田ソロ。先のターンテーブルからのつながりもあったか、ささやく声を長く連なる紐として、さらに別人格が加わっていく。ひとりからふたりへ、そして数えられない複数へ。この重なりが劇場的でもあり、解読不可能な言語をもって事件を...神田綾子+真木大彰@Permian

  • 澁澤龍彦『旅のモザイク』

    さほど熱心な澁澤龍彦の読者でもなかったのだけれど、1970年代に書かれた旅日記『旅のモザイク』(人文書院、1976年)を気分転換に読んだらちょっと感心して笑ってしまった。阿蘇山の噴火を見て、澁澤は「火山とエロティシズム」の関係に憑りつかれたようになる。噴火を眺めて興奮し火口で狂態の限りを尽くすサド侯爵の『悪徳の栄え』からはじまり、ゲーテが『イタリア紀行』において火山から死に誘惑されたこと、古代ローマの博物学者プリニウスが火山の噴火時にその場から動かず死んだこと。白昼夢のような想像から醒めて、澁澤が足を運んだのはストリップ劇場だった(なぜ火山かは省略する)。あるいは竜飛岬のつららを見て、J・G・バラードのSF『結晶世界』を思い出したりもしている。こういう人は碩学とか衒学的とかいうよりブッキッシュといったほうがいい...澁澤龍彦『旅のモザイク』

  • 林栄一+武田理沙@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2021/4/22)。EiichiHayashi林栄一(as)RisaTakeda武田理沙(ds,p,key)はしゃぎ小宇宙の武田理沙と60億分の1・林栄一。組み合わせの妙か。その期待は開始直後からのスタートダッシュでいきなり叶えられた。ひたすら愉しそうにドラムスを叩く武田さんに、音波の先っぽが大理石のように固い林さんのブロウが衝突する。武田さんは叩きながらぐるっと回って場所を変え、すぐにキーボードとピアノに移行、これをはしゃぎと言わずして何と言おう。セカンドセットではアルトのフレーズに沿うようなピアノも聴くことができた。ちょっと意識が火星に飛んだ。FujiX-E2、7Artisans12mmF2.8、XF60mmF2.4●林栄一Fado-mo-two@inF(2020年)「飴玉☆爆...林栄一+武田理沙@公園通りクラシックス

  • 森下周央彌+竹下勇馬+増渕顕史@Ftarri

    水道橋のFtarri(2021/4/19)。SuomiMorishita森下周央彌(g,etc)YumaTakeshita竹下勇馬(MechanizedInstruments)TakashiMasubuchi増渕顕史(g)役割はそれぞれ演奏者自身により固定されているようでもあり、互いに呼応してそれを交換しあうようでもある。増渕さんのギターはとくに単音の選定と立ち上がりに焦点が当てられているようなのだが、それを取り巻く大気の領域に立っていた森下さんとその役割を交換する時間もあった。竹下さんはベースを使わず自作楽器のみ。それらとの間合いは、機械の自律性にまかせるあり方、手を添えてどこかに走らせるようなあり方の両面。半自律性のおもしろさという点では、セカンドセットで参加してきた森下さんの玩具的な機械にもあった。文字通...森下周央彌+竹下勇馬+増渕顕史@Ftarri

  • 豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒

    埼玉県越生町の山猫軒(2021/4/17)。SabuToyozumi豊住芳三郎(ds,二胡)HisaharuTeruuchi照内央晴(p)TsuburaYoshida吉田つぶら(tap)豊住さんへのインタビュー第二弾のあと、演者のお三方は準備をする。照内さんのクラシックピアノ、豊住さんの入念極まりないセッティング(バスドラは向きを変えたそうだ)、吉田さんのリラックスしたステップ。はじめは豊住+照内デュオ。あらためて豊住さんの音の強烈さと鋭さに驚いてしまう。ふたりは曲的に音を強化してゆく。静寂を活かしたピアノの響きは執拗にもなり、また前方に吹き飛んだマレットを取りにきた豊住さんはそのまま遊びに入る。だが豊住さんはまたドライヴをはじめ、ハガキや手による擦りがブラシのような効果をもって迫る。ここでトリオとなり激化。そ...豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒

  • 有本羅人+類家心平+細井徳太郎+池澤龍作+レオナ@神保町試聴室

    神保町試聴室(2021/4/16)。RabitoArimoto有本羅人(tp,bcl)ShinpeiRuike類家心平(tp)TokutaroHosoi細井徳太郎(g)RyusakuIkezawa池澤龍作(ds)Reonaレオナ(tap)関西から有本羅人さんが来るにあたり、レオナさんはトリオにしようと何人かの顔を思い浮かべたが、結果として全部盛りになったらしい。それにしてもふたりのトランペットの対比がおもしろい。類家さんは水蒸気を通じて周囲とつながっている。有本さんはクリアに切れており、バスクラ表現とスムーズにつながる。したがってふたりが音により張り合うこともない。相乗効果という点ではむしろタップとバスドラ。だが手練れの者たちゆえ、音風景はコレクティヴに変わってゆく。打楽器ふたりも擦れから強い叩きまで大きなうね...有本羅人+類家心平+細井徳太郎+池澤龍作+レオナ@神保町試聴室

  • 徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)

    水道橋のFtarri(2021/4/11)。MasahideTokunaga徳永将豪(as)FumiEndo遠藤ふみ(p)およそひと月前の初共演に続く2回目のデュオ。その間に方法論を検討し、互いに曲を持ち寄ったようで、ファーストセットは徳永さん、セカンドセットは遠藤さんの指示(=曲)によるものとなった。演奏後にそれらを見せていただいたのだが、そこには主に音の出し方の制約(音数、長さ、響きや減衰の方向性)が書かれていた。結果としてのサウンドは(こちらを先に書くべきだが)、演奏者の、というよりサウンド自体の呼吸のありようや、場の響きのありように意識を連れていかされるものだった。響きとは時間そのものであることが強く伝わってきた。それゆえに、演奏者の互いの時間差や、音を発してから楽器や場のフィードバックが得られるまでの...徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)

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