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  • 高橋アキ@横濱エアジン

    横濱エアジン(2025/5/25)。AkiTakahashi高橋アキ(p)何をさしおいても高橋アキさんのピアノソロ。サティの<ジムノペディ>は同じ彫刻を違う角度から視るようで、一方<グノシエンヌ>はまたちがうのだとアキさんは言った。けれども、どちらも時間をやわらかく伸び縮みさせながら別の世界のみえかたをさまざまに提示してくれる音楽で、すばらしかった。坂本龍一の<シェルタリング・スカイ>の清冽さにも魅せられた。アキさんがポール・ボウルズと文通したことがあったなんてびっくり。最後の曲は武満徹編曲の<ゴールデン・スランバー>、ぐっとなにかをこらえて聴く。FujiX-E2,XF60mmF2.4●高橋アキ高橋アキ+石川高@両国門天ホール(2025年)高橋アキ+野村雅美@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2024年)高橋アキ+石川...高橋アキ@横濱エアジン

  • ウカマウ集団の映画(6) 2025年特集上映

    新宿ケイズシネマでボリビア・ウカマウ集団(ホルヘ・サンヒネス監督)の特集上映。結局2日間しか足を運べなかったけれど、あとで手持ちの本や今回のパンフレットなどで振り返ったりもして、貴重な体験になった。2014年の特集上映以来かな。初期の『落盤』『コンドルの血』、最高傑作との声もある『第一の敵』や『地下の民』は再見。とくに観る者を地域住民に感情移入させる『第一の敵』は圧巻。地域ごとに抵抗集団を作るべきかという点で、チェ・ゲバラがキューバ革命のあとボリビアで革命を成功に導けなかったことが意識されていた。『地下の民』はビルドゥングスロマン的でたしかに訴えかける力が強い。ドキュメンタリー『ただひとつの拳のごとく』では住民が「資本主義」について自身の解釈を語ることが新鮮。今回、目当ての新作『30年後』を観ることができ...ウカマウ集団の映画(6)2025年特集上映

  • タツ青木+山田光@舟遊びみづは

    舟遊びみづは(2025/5/18)。TatsuAokiタツ青木(b)HikaruYamada山田光(as)シカゴのレジェンド・タツ青木さん、サックスの山田光さんの演奏とともに、日本橋発着の舟遊び。東京が水運のまちであったことが実感できておもしろい。かつて酒問屋が多かった霊岸島(新川)をぐるりと周り、墨田川に出て、永代橋をくぐって、また日本橋川。タツさんは残響で、また山田さんはサブトーンや循環呼吸での長い音で、橋の下や建物の反響を使った。いつもとは違う視野の風景と音風景がさまざまに変わる1時間。タツ青木さん、今回の来日では5/23(金)に山下洋輔さんらと代官山の晴れたら空に豆撒いて、5/24(土)にはかみむら泰一さん、藤巻鉄郎さんらと渋谷公園通りクラシックスで演奏。2日間とも戸美松貴博さんが踊る。FujiX...タツ青木+山田光@舟遊びみづは

  • melodies@荻窪velvetsun

    荻窪のvelvetsun(2025/5/12)。MotohikoIchino市野元彦(g)KentaTsugami津上研太(as)HsiehMinyen謝明諺(ts)AkiraSotoyama外山明(ds)なんて不思議なバンドなんだろう。津上さんの明確なフレージングをもち押し出しの強いアルト、テリーさんの全方位を包み込むようなテナー、どう弾いていても音楽になってしまう市野さんのギター。そしてそれぞれの音を見極めて触手で音の可能性を拡張する外山さんのドラムス。かたちがあるようでないようで。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF60mmF2.4●市野元彦市野元彦・津上研太・外山明『melodies』CD先行発売ライブ@新宿ピットイン(2024年)西島芳+市野元彦@上町63(2024年)高田...melodies@荻窪velvetsun

  • ミドリトモヒデ+遠藤ふみ@神保町試聴室

    神保町試聴室(2025/5/5、マチネ)。TomohideMidoriミドリトモヒデ(as)FumiEndo遠藤ふみ(p)サックスがその息遣いによりいつどこにいるかということに無縁でないとすれば、ミドリさんの表現は複数の記憶を引き出して重ね合わせるようなもので非常に独特。一方でピアノは時間と無縁であるかのように振る舞い、それがまたおもしろい。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8,XF60mmF2.4●ミドリトモヒデミドリトモヒデ+栗田妙子+宮崎真司@神保町試聴室(2025年)イトクリトリオ@神保町試聴室(2024年)●遠藤ふみ陽炎もえるころ@神保町試聴室(2025年)幽けき刻@神保町月花舎(2025年)幽けき刻with中山晃子@公園通りクラシックス(2024年)Uquwa@神保町試聴室(2...ミドリトモヒデ+遠藤ふみ@神保町試聴室

  • 画家 富山妙子と2本のドキュメンタリー映画 『自由光州』『はじけ鳳仙花』@ポレポレ東中野

    ポレポレ東中野で富山妙子さんを追った2本のドキュメンタリーを観る。『自由光州』(前田勝弘監督)は光州事件(1980年)の翌年に撮られた作品。また『はじけ鳳仙花』(1984年)は、あの土本典昭さんが筑豊の炭鉱における強制労働をモチーフにリトグラフを刷り続ける富山さんの姿を撮った作品であり、いちど電話でお話したことのある土本さんの声に驚いてしまう。音楽担当に高橋悠治・三宅榛名の名前を見つけてうれしい。版画には迫りくる力がある。やはり映画から連想するのは戦前からのアジアにおける民衆版画運動の歴史であって、1930年代に魯迅が抗日運動として育てた木刻運動、その魯迅が高く評価していまも沖縄の佐喜眞美術館に収蔵されているケーテ・コルヴィッツ、1950年代シンガポールでの木版画運動、富山さんと同様に光州事件に刺激された...画家富山妙子と2本のドキュメンタリー映画『自由光州』『はじけ鳳仙花』@ポレポレ東中野

  • 中村正義展@平塚市美術館

    平塚市美術館で中村正義展。どの絵からも紛れもない天才だということが伝わってくる。映画『父をめぐる旅』も久しぶりに観た(恵比寿の映画館で観たときは共同監督のひとりが近藤真左典さんだと知らなかった)。権力への反逆や映画・雑誌とのコラボレーションなど才能のゆえにそうならざるを得なかったのかなという印象もあった。期用だと言うとちょっとネガティブになるけれど。男女がむつみあっている《太郎と花子》が1960年、その後の大傑作《男と女》が1963年。大島渚の『青春残酷物語』(1960年)も想起させる作品だけど、正義は意識していたのかな。●中村正義武重邦夫・近藤正典『父をめぐる旅異才の日本画家・中村正義の生涯』(2012年)中村正義展@平塚市美術館

  • EDFトリオ+類家心平@なってるハウス

    入谷のなってるハウス(2025/5/2)。ThomasFlorin(p)JohnDikeman(ts)NicolasField(ds)ShinpeiRuike類家心平(tp)ジョン・ダイクマンのテナーは相変わらずの農道爆走波動砲。特筆すべきは身体を大きく動かし上下左右から音を放つことであり、アルバムから伝わってくる音の背後にはそれがある。類家さんのエモーショナルな音はどこを切っても血が滴るようだ。ニコラス・フィールドはことさらに強く叩くドラミングでないのにフロントの音と拮抗する不思議。そしてトマス・フローリンのピアノはやはり爆音と伍するために音量の上下のコントロールで攻めるのかと思ったら、ふと皆が息を継いだときに光線を投げかけるという知的なアプローチ。こういう凄いどフリーは元気になるね。FujiX-E2,...EDFトリオ+類家心平@なってるハウス

  • MICHIYO YAGI TALON Hyper Koto Ensemble Vol. 5@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2025/4/29)。MichiyoYagi八木美知依(エレクトリック二十一絃箏,エレクトロニクス,歌)MakiIsogai磯貝真紀(箏,エレクトリック十七絃箏,二十一絃箏,歌)HirokoTakahashi高橋弘子(エレクトリック十七絃箏,エレクトリック十八絃箏,歌)EdenOkuno奥野楽(箏、エレクトリック十七絃箏、歌)箏が4面にエフェクター、体感する前には想像が難しかったのだけれど、脳のシナプスがあらたにいくつも作られて思いもよらない音風景が見えてくる感覚でとても刺激的。十七絃が低音側に音領域をいきなり拡張し、二十一絃が全方位的に泳ぐ。それにより通常の箏の気持ちよさが増す。音価は柔軟に伸縮し、音の要素がノイズのフラグメントに至るまで可視化されたのも新鮮だった。FujiX...MICHIYOYAGITALONHyperKotoEnsembleVol.5@公園通りクラシックス

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