好きな物がひしめく部屋で異国を想う愛着に石にされた指は地球儀さえも回しずらい空で風を切れる鳥にはかなわない星を見て旅をする川の流れをひたすらたどる足元に落ちた抜羽をやっと拾った私
小雨にうなずく枝枝鮮やかな艶はセルロイドしっくりとしっとりと窓にはまった景色湿れば 重く染みれば 定着心に残る雨模様
昨日より白々とした半袖の腕にせっかちな小さい秋が追いついたラッパ吹きのユリの花涼しさに酔いしれたファンファーレそわそわと堂々と鈴虫が歌いだす
いつも道にいる猫「こっちだよ」と振り返りながら歩き出すついて行く私は君と同じガラスの目昼光をむさぼったステンドグラスの家の窓夕闇に咲く薔薇を見つけた
湿気に溶けはじめた自分を夕焼け空に解放した雨が過ぎては澄んで高くなる空キラキラと夕日に反射する風鈴の笑い声鮮やかさにハッとしながら光をまとった傘をたたむ
木陰のセミが時間を跳ね返しながら鳴いている短い一生に未練が追いつくわけもない抜け殻がそっとひっそり美しい8月の大合唱
壁に遊ぶ光の才能喜々として揺らぐ自由な輪郭モーツアルトはゴッホの糸杉の情熱をきっと理解できただろう刹那的が心に刺さって美しい抽象が心に迫って印象的
椅子に深く座る暑さに負けたすべてが自分を失くしている椅子に浅く身をあずける青空の中に鋏を振る青ザリガニを見つけたまったりと一体化くったりと没個性
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