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いまじなりぃ*ふぁーむ https://ameblo.jp/mizumaru-gaku/

物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)

ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)

水円 岳
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枚方市
出身
旭川市
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2013/05/06

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  • ときのしおり

    確かに栞を挟んだはずなんだ挟んだ栞はちゃんと残っているでも挟めた頁が見当たらない何か大事なことに気がついてそれを読み落とさないようにとしっかり栞を挟んだはずな…

  • びそくどさつえい

    「よく科学番組なんかであるじゃん。花が開いていく様子とか、昆虫の羽化の様子とかを微速度撮影してるやつ」「ああ。本当はすごく時間がかかっているプロセスを、間欠撮…

  • にじをまねる

    「虹を真似してみようと思ったんだけどさ。なかなかうまく行かないんだ」「ふうん」(ラナンキュラス)(オステオスペルムム)「七色全部使って咲くのは至難のわざだよね…

  • はなとわいやーふぇんす

    フェンスの向こうで咲く花を撮る時にはフェンスは写したくないフェンスの手前で咲く花を撮る時にはフェンスを写し込むもっともフェンスは勝手に写ってしまうけれど(ヤマ…

  • はなはさくけど

    花は咲くのですが、必ずしも花を見るのが栽培目的ではない植物が結構あります。今回ご紹介する二種のマメ科植物もそうでしょう。 もけもけの草姿と新芽のクリームイエ…

  • しゅんかのおぼえ その10 ちいさなじゅうじぐん

    「菜の花は一株だけだといまいちなんだよね。群生するから見事なんだ」「一株だけでも花はちゃんと群生してるよ。俺たちはいつでも十字軍さ。小さいけどね」◇ ◇ ◇ …

  • きせつむし

    今日は短打です。◇ ◇ ◇ 近辺にたくさん植栽されているアツバキミガヨラン。 ランと言っても、ラン科ではなくリュウゼツランの仲間になります。百年に一度の開花…

  • しゅんかのおぼえ その9 いずれあやめか

    「風情のある、いい店構えですね。屋号は……ぶんもく、ですか」「君は風情が足りないねえ。あやめ、と読むんだよ」◇ ◇ ◇ アヤメの漢字表記は菖蒲、文目、綾目など…

  • ぎゃくをいく

    当たり前っちゃ、あまりにも当たり前なんですが。 植物も人間と同じで、寒いのは苦手です。冬に成長したり花を咲かせたりというへそ曲がりは少数派ですね。多くの植物…

  • しゅんかのおぼえ その8 きく、か?

    菊は秋花の代名詞になっているが、キク科の植物には春咲きのものの方がずっと多い。早春から初夏に至るまで、数多くのキクがこれでもかと咲き競う。 ただし。そのどさ…

  • きみょうなかじつ

    いや、どこがというわけではないんですが。 その実はとても奇妙なんですよ。 オレンジ色のきれいな果実です。こやつを見たこと、ありますか? おそらくどなたもご存…

  • しゅんかのおぼえ その7 ふじ

    整えれば美しい。 整えなければ自由だ。 どちらがいい悪いという問題ではないのだが、結局選択を迫られる。 連休中、鹿を見に春日大社に出向き、見頃だった藤を鑑賞…

  • かむ

    「最近、ちょっといらいらしててさ」「どして?」「矛盾していることを同時にこなせって言われるんだ」「そらあひでえな」「俺はもともと早食いなんだよ。あんまり噛まな…

  • しゅんかのおぼえ その6 まめ

    春は豆の花が咲き乱れるシーズンでもある。そして花が咲けば、そのあとすぐ豆の莢が育つ。目と口の両方を楽しませてくれるのが、豆のいいところだ。 エンドウマメは多…

  • しゅんかのおぼえ その5 おちつばき

    咲いている時が幸せなのか、落ちてから幸せになるのかは区々である。必ずしも一意ではない。 俺は目立つのが好きなんだよ。だけど、俺みたいのがいっぱいいると、結局…

  • しゅんかのおぼえ その4 つきみそう

    春は本当に慌ただしくてねえ。月なんざ見てる余裕はなかったよ。(コマツヨイグサ) 夜咲くと寝不足になるからね。昼に咲くよ。画像のは夕方咲いてるように見えるだろ…

  • しゅんかのおぼえ その3 なのはな

    菜の花は代表的な春の風物詩だが、実は有象無象の寄せ集めである。(アブラナ)「暗色系の背景で撮られることが多いんですね」「たまたまさ。撮りに行く一番の近場がそ…

  • しゅんかのおぼえ その2 あせび

    準備には、すごく手間と時間がかかるんだよ。 まだ実りを得ていないうちから翌年の花の準備が始まる。予感の蕾と結末の果実が同居するというのはどうにも珍妙だ。 咲…

  • しゅんかのおぼえ その1 さくら

    ゴールデンウイークが終わってしまいましたね。 季節的には春とはもう言えず、初夏。もうちょい春花をネタに記事を書きたかったなあと思いつつ、気がついたらもう季節…

  • めはながつく

    【目鼻がつく】 物事の全体像や方向性が明確になり、大体の見通しが立つこと そりゃあ、俺だって目鼻がつけば嬉しいよ。 でもさあ。どこが目でどこが鼻かがわからない…

  • とわののはら あとがき(ざんていばん)

    永遠の野原 あとがき(暫定版) 永遠の野原をお読みいただきありがとうございます。実季節に合わせ書き継ぎ、一年四ヶ月かけてピリオドということにしましたが。後半の…

  • けついんほじゅう

    ゴールデンウイークと言っても、その直前まで業務多忙だったため、今は体力気力の回復に努めておりまする。 そんな脱力モードでもこなせるのがガーデニングのいいとこ…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい せいりゅう2

    シーズン9 第五話 青竜(2) 私がオルソーの工房を訪ねた時には、なぜかレクトがおらず、クルムがせっせと帳簿を清書していた。「おや? オルソーどの、レクトは?…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい せいりゅう1

    シーズン9 第五話 青竜(1) がっ! がきっ! ぎぃん! 硬く激しい剣戟の音が中庭いっぱいに響き渡る。私、テオ、オルム、イルガの四人が、型のある仕合いではな…

  • かぜかおる

    風薫る五月風の匂いはどんなだろうと空を嗅ぐ(クスノキ)俺には匂いなんかないよと若造の風が素っ気なく通り過ぎる(ケヤキ)青葉の鮮やかな残り香をこれでもかと振り撒…

  • はんしゅつご

    『搬出後』 搬出後のがらんとした倉庫に 一人で立っている(ツバキ) 鉄骨に寄りかかって缶コーヒーを飲んでいたら もう一人のアルバイトの青年が声をかけてきた「終…

  • とわののはら ついのたび 8

    最終話 永遠の野原(8) 綾瀬さんは、携帯に高木さんからメッセが入っていたのを見て慌てて帰っていった。いや……そういう言い訳をした。失った五十年が無神経な越権…

  • とわののはら とわののはら 7

    最終話 永遠の野原(7)「謎かけだけだと話が進まないから、私がどう考えたかを披露しておく。答えじゃないからね。あくまでも私見だよ」 野原に背を向け、眼下の家並…

  • とわののはら とわののはら 6

    最終話 永遠の野原(6)「佐々木さん」「うん?」 さあてこれからどうしたものかなあと足元のゴミを見下ろしていたら、背後で綾瀬さんの声がした。「ああ、綾瀬さんか…

  • とわののはら とわののはら 5

    最終話 永遠の野原(5) 俺が部屋を訪ねた時、豊島さんはレンズの分厚い眼鏡をかけてノートパソコンのキーをものすごい勢いで叩いていた。「豊島さん、その後いかがで…

  • とわののはら とわののはら 4

    最終話 永遠の野原(4)『抜いて放っておけば萎びて土に戻る草と違い、穂坂さんの入植以降野原に持ち込まれたものは、ずっと残るものばかりです。少量なら都度野原の外…

  • とわののはら とわののはら 3

    最終話 永遠の野原(3) ラインの方には短い案内だけを出しておく。短文の連打で膨大な情報量をさばくのは、少なくとも俺には無理だからな。『野原ラインのみなさま。…

  • とわののはら とわののはら 2

    最終話 永遠の野原(2)「佐々木さん、大変でしたね」「まいったよ。こう続けざまだとなあ」 お袋のあれやこれやで走り回っている間に四月も後半。どんな事情があって…

  • とわののはら とわののはら1

    最終話 永遠の野原(1) お袋の葬儀と施設退所の手続きでばたついた三月下旬。俺たちは、寂しさや悲しさを年度末の慌ただしさで紛らせるようにして予定内外の変化をこ…

  • しおをもる

    ものすごく不幸とか不運というわけじゃないんだが、こつこつ小出しで困ったことが積み重なり、気力ががっつり削がれる。『やなことジャブ』というやつは、本当にしんど…

  • たえきったもの、たえきれなかったもの

    うちでは、多肉系の面々を冬でも室内に入れず年中ベランダに出しっぱなしにしています。一年に何度かは気温が零下になることがあるので、寒さに弱いものは凍みてアウト…

  • そのさはどこからくるのか

    いや、ふと思ったものですから。 その差はどこから来るのかなあと。 最後に咲き残ったビンカとバラ。どちらも冷気で傷んでぼろぼろです。二者の間で大きな違いはない…

  • いわかん

    久しぶりに、画像一枚のネタです。 次の画像、違和感を覚えませんか? 特に珍しい植物ではありません。 デンドロビウムですね。 でも。地植えはかわいそうでしょう…

  • どっこいいきのびる

    花苗は時期はずれでない限りリーズナブルな価格で購入できますし、毎年新しい苗を使った方が早くきれいに仕上がります。多年草であっても、翌年使わずに新苗に入れ替え…

  • みをすててこそうかぶせもあれ?

    「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、だあ? ふざけんな! ぽいっと捨てられたら、自力で浮かぶしかないんだよ!」 漂流中、亀に間違えられてさ。 本物の亀に怒られたん…

  • うらごえ(ふぁるせっと)

    『裏声(ファルセット)』る あらあ あれ あるあある あれ お あれ るうううあああこちこちとステンドグラスにぶつかって散り光る賛美歌マリアの足元に横たわる…

  • かれはとぼく

    ぼくが 枯れ葉に似ているわけじゃない枯れ葉が ぼくに似ているわけでもないぼくのご飯が 枯れ葉ってことじゃないしぼくの子供が 枯れ葉を食べて育つわけでもないぼく…

  • かんのおことば

  • たいひ 1

    自分が幸福か不幸かを考える時。 どうしても他人と比べたくなる。 よくわかってるよ。 そんなことをしてもナンセンスだってね。 幸福も不幸も相対値さ。 絶対基準…

  • おかしいなあ

    色のない世界で、私だけが色を有している。私の鮮黄色は生命の象徴。闇を照らして素晴らしい印象を残すはずなのに。 なぜか世界から疎外され、不恰好にぎらついている…

  • おーるど・あんど・にゅー

    斃れゆく古い者の合間から新たな者が立ち上がる(ナヨクサフジ)古い者は新たな者を羨まない(ヨモギ)新たな者は古い者を敬わない(ヤハズエンドウ)彼らはよく知ってい…

  • きりとる

    「鋸なのに、ちっとも切れないんだね」「逆だよ。切り取られたから鋸になったんだ」「切り取り線ばっかで、残る身がないじゃん」「てか、切り取れるもんなら切り取ってみ…

  • あしあととそくせき

    あしあととそくせき。漢字表記は同じ『足跡』。訓読みと音読みの違いだけだ。だが、意味は微妙に異なる。 あしあとは残るものだが、そくせきは残すものなのだ。 自ら…

  • ぱっちわーく・しんどろーむ

    《ショートショート 1510》『パッチワーク・シンドローム』 (ラフ・キャンバス 5)「こんなの、聞いてないよ。どうしよう……」 応接室に一人残ったわたしは、…

  • のにかえる

    わたしたちはいつの間にか野から連れ出されたのだ(スイセン)並べられて花壇で微笑むようにと強いられたのだ(ヒメリュウキンカ)それはわたしたちの望みではないだから…

  • おわりではなく、はじまりなのだ

    これでおわりではない(オオオナモミ)これからはじまるのだ(ホシアサガオ?)みずからおわらせることなどできないはじめなければすぐおわりになってしまうのだから(セ…

  • あかをのこす

    世界が白と黒に塗り分けられようとしているだが私はそのどちらにも与したくない(ロウバイ)だから赤を残すほんのわずかでもいい赤を残す(ウメ)塗り分けに抗う意思の熱…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい おうごん2

    シーズン9 第四話 黄金(2) テオはオルムと同じ、北国ガレリアの出自じゃ。ガレリアは王制国家だが、継代の仕組みが他国と異なっており、国を代表する五つの名家が…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい おうごん1

    シーズン9 第四話 黄金(1) 寒が緩み、雪が完全に退いて、野山が徐々に薄緑の芽吹きで覆われるようになってきた。待ち望んだ春の到来を受けて、畑を耕す農夫たちの…

  • しがつのうた

    (ホトケノザ)Across The Sky by Pat MethenyAcross The Sky大空を大胆に横切り 春の予感が現実に変わるPass Tim…

  • やよいのおはり

    やっぱり 忙しさには勝てなかったよ(ヒメリュウキンカ) ようやく一息ついた時には 三月が尽きていた(サイネリア) いまを無理に削ってまで 為すべきこと…

  • とわののはら ついのたび 8

    第十五話 終の旅(8) 俺の軽と施設の福祉車両二台。総勢十名近い大所帯で野原に向かったが。到着時、野原のアプローチ下にある駐車スペースはすでに芋洗い状態だった…

  • とわののはら ついのたび 7

    第十五話 終の旅(7) 急に決まった話だ。日常のスケジュール優先になるから子供らには声をかけないつもりだったが、豊島さんにたしなめられた。「あんたねえ。早苗さ…

  • とわののはら ついのたび 6

    第十五話 終の旅(6) 考え事をしていた時間は思ったよりも長かったようだ。とっくに中天を越した太陽は、すでに反対側にぐらりと傾き始めていた。飲まず食わずでずっ…

  • とわののはら ついのたび 5

    第十五話 終の旅(5) 野原の主はこれまで誰にも認知されていない。綾瀬さんの前に現れても、存在を認めてもらえないだろう。出て行ってくれという懇願や恫喝を直接行…

  • とわののはら ついのたび 4

    第十五話 終の旅(4)「隠す……か。どこに?」 ここで、初めてどこに隠したかという話になるが。その前に、野原の主が何をどこまで動かせるかを考えてみよう。改めて…

  • とわののはら ついのたび 3

    第十四話 終の旅(3)「苦労して作土を持ち込んだことで、草木が生えやすくなってしまったんだろうな」 死んだ男が生前掲げていた最終目標は、尾根を畑にすること。だ…

  • とわののはら ついのたび 2

    第十五話 終の旅(2) 野原の主が農夫だとして、彼がどのような立場だったのかを考えてみよう。 まず年齢。若いはずだ。痩せこけた疎林を開拓するには一にも二にも体…

  • とわののはら ついのたび 1

    第十五話 終の旅(1) 冬と春の間で振り子が揺れ続けているものの、三月初旬になればだいぶ春めいてくる。年度末ゆえ業務多忙だが土日も出てこいというほどではないの…

  • おさむいことだ

    「寒波も一段落で、これから春の陽気らしいが」「体はあったまるかもしれないが、懐が寒いよ。なにせ、野菜も果物もばか高くてな」「野菜のくせに、お高く止まりやがって…

  • かぜぇひきましてん

    おかしいなあ。 どあほのわたしは、風邪なんか絶対に引かないはずなんですが。 花粉症による鼻炎が例年以上にひどいなあとびーびー鼻をかみまくっているうちに、喉が…

  • かれきらない

    「枯れると味が出るっていうから、枯れてみたんだけど」「どうだった?」「ただ枯れただけで 味にはならなかったわ」「ま、そんなものかも」(カニクサ)「枯れるのが嫌…

  • どくしょのーと 302 おおくをかたるにんぎょうたち

    読書ノートの302回めは、梨木香歩さんの『りかさん』(1999年発表。文庫版は新潮文庫)です。 梨木さんは児童文学分野の作家さんですね。これまで著作をいくつ…

  • こうふくのかたち

    幸福の形を描き出そうとしない方がいい筆を重ねれば重ねるほど輪郭が不鮮明になってどんどん嘘くさくなる幸福はもとよりぼんやりしたものだそれなのに形を定めようとする…

  • かげをならす

    《ショートショート 1509》『影を均す』 (ラフ・キャンバス 4)「オトコはね、少し影があるくらいがいいのよ」 お姉ちゃんは普段からよく言う。だから、わたし…

  • おうじょうぎわ

    「男ってのはな、引き際が肝心なんだよ!」「ええー?」「おめえは往生際が悪すぎる! いつまで過去の栄光にしがみついてんだ!」「そんなこと言ったって」(カシワ)(…

  • なみ

    「どうも好不調の波が激しいんだよなあ」「おまえの気分はともかく、仕事の質は不調のベタ凪だ。少しは社会の荒波に揉まれろ!」(ヒメシロアミタケ?)「大波小波を乗り…

  • かくどのもんだい

    「ああ。角度の問題じゃない。角度が問題なんだよ」 三角形の内角の和は180度になるが、三角関係の和解は180度回転して修羅場になることが多い。 ……かあ。 平…

  • きけんぶつ

    「危険物が目前にある場合と、安全柵の向こうに危険物がある場合と、どっちがましなんだろ」「どっちもどっちだな」「目前に危険物があるなら、近づかず、十分に用心し、…

  • どくしょのーと 301 すてられひきにーとのふんとうき

    読書ノートの301回めは、加納朋子さんの『二百十番館にようこそ』(2020年発表。文庫版は文春文庫)です。 加納さんについてはこれまでもたくさん著書を取り上…

  • へえー

    花粉症で絶不調のため、今日は短いです。(T^T)◇ ◇ ◇ トキワマンサク。花には白と赤があるんですが。 冬に葉が変色する際、色がそれぞれ違うんですね。 白…

  • かいくうど

    「どれくらい頭上が開けていれば、見通しが明るいと感じられるんだろう」 業績が芳しくない小さな会社を苦労して切り盛りしている佐藤が、居酒屋で付き合いの長い広瀬と…

  • かってなものだ

    まったくもって勝手なものだ。呆れてしまう。咲き始めの秋は「もうそんな季節か」と言われ咲き進んだ冬は「けなげだなあ」と言われ咲き残りの早春は「まだがんばるのか…

  • ひびわれ

    《ショートショート 1508》『ひび割れ』 (ラフ・キャンバス 3) 跋扈する魔物ですら退屈すぎて近寄らない片田舎のさらに片隅で、エスタスという老人が一人工房…

  • かるくなる

    なし終えたから軽くなった解き放ったから軽くなった(ススキ)振り切ったから軽くなった(アキノエノコログサ)かたちがあるとこれ以上軽くはなれないんだだからゆっくり…

  • おとこのこたち、おんなのこたち

    男の子も女の子も。 一人の時と大勢いる時とでは、言動も行動も変化しますよね。見栄だったり、同調圧だったり、気後れだったり。本心以外にいろいろ作用しますので。…

  • しる

    なんだ知らなかったのか、とか必ず知らせてね、とか知る権利があるぞ、とか君が知らなくてもいいことだ、とか(フヨウカタバミ)ここにいても何も知ることはできない、と…

  • みずのとびら

    ふとしたはずみで水の扉が開くことがある扉の向こうに特別変わったものがあるわけじゃないそれは現実の写しに過ぎないんだけど写しを目にして初めて気づく現実もあるのさ…

  • のこりものにふく?

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「どうしよう。すっかり出遅れちゃった。今から赤くなってももう間に合わないよね」「どうだろ。残り物に福ってい…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい ちょうわ2

    シーズン9 第三話 調和(2) ペテルの案を容れ、マルタを蜘蛛に戻した。脚を全て失い、小さな球体になってしまった蜘蛛を羅紗を敷いた水晶の容器に納め、テオに世話…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい ちょうわ1

    シーズン9 第三話 調和(1)それは。私にとって敗北にも等しい撤退であった。だが私怨、私憤に駆られている間はあの化け物竜を制することができぬ。この屈辱は必ずや…

  • まーちおん

    暖める必要はなく自ずと暖まるようになる(ラムズイヤー)凍えて赤くなるのではなく自ずと赤熱するようになる(シャリンバイ)あえて花を模らなくても自ずと花に見えるよ…

  • にがつのしっぽ

    ばたばた走り回っている間に、いつの間にか二月が尻尾だけになってしまいました。 過ぎてしまった日々をそのまま忘れてしまうのもなんなので、少しだけ記録を残してお…

  • ふこうへいだ!

    同じベゴニアなんだぜ?(センパーベゴ)俺はこれでもかと寒ざらしなのに(キダチベゴニア)向こうは空調完備でぬくぬくかよ!不公平だ! そう言われましてもねえ……。…

  • とわののはら そとにおにはいない 10

    第十四話 外に鬼はいない(10) 豊島さんの長考は、他のメンバーにも沈黙を強いた。沈黙を破ったのは、豊島さんがノートの脇に置いていた携帯だった。 ぴぴぴ、ぴぴ…

  • とわののはら そとにおにはいない 9

    第十四話 外に鬼はいない(9)「アクシデント……か。夫婦のどちらかが病気で倒れた、とかか?」 牟田さんの推測はあっさり否定された。「いいや、人の生き死にに直結…

  • とわののはら そとにおにはいない 8

    第十四話 外に鬼はいない(6)「話がとっちらかっちゃったから、整理するね」 豊島さんが老眼鏡を外して目頭を揉んだ。「まず、現時点で明らかになっている野原の前史…

  • とわののはら そとにおにはいない 7

    第十四話 外に鬼はいない(7)「じゃ、じゃあ。あの野原も農地だったことがあったんですか?」「それはわからない。ただ、はるか昔から野原だったというわけではないよ…

  • とわののはら そとにおにはいない 6

    第十四話 外に鬼はいない(6)「豊島さん。確認させてください」「なんだい。信ちゃん」「あの野原の縁起には二つの要素が絡んでる。一つは自然条件。そっちは事実とし…

  • とわののはら そとにおにはいない 5

    第十四話 外に鬼はいない(5)意見交換と言っても、野原に関する情報提供をお願いしたのは豊島さんではなく俺だ。俺が集めてまとめた概略の情報を最初に提供しておこう…

  • とわののはら そとにおにはいない 4

    第十四話 外に鬼はいない(4) 施設に到着してすぐお袋の様子を見に行った。職員さんの話だと、体調に大きな変化はないけれどうつらうつらしている時間が徐々に長くな…

  • とわののはら そとにおにはいない 3

    第十四話 外に鬼はいない(3) メールの返信後、間髪入れずに豊島さんから直電が来た。「ああ、信ちゃんかい。夜分済まないね」「いえ、仕事が終わればあとはのんべん…

  • とわののはら そとにおにはいない 2

    第十四話 外に鬼はいない(2) あれこれ考え込んでいるうちに予想外に時間が経っていたらしい。ドアがばたんと開く音で我に返った時にはすでに日没近かった。リビング…

  • とわののはら そとにおにはいない 1

    第十四話 外に鬼はいない(1) 敬士さんは由仁が転勤の話を受け入れて一緒に行くことを聞き、本当にほっとしたようだ。公務員と言っても上級職ではないから、日本全国…

  • たったじゅっぷん

    たった十分で世界ががらりと変わるそれまで世界は青で支配されていた赤などどこにもなかっただが砂時計の砂粒が一つ落ちるごと世界が置き換わっていく青から赤へと置き…

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