向こうには何がある?板がある(アキノノゲシ、スイバなど)「俺たちの行方を阻もうというのか。太ぇ野郎だ」「俺たちは太くないから、ここまでだなー」空がある(セイタ…
物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
向こうには何がある?板がある(アキノノゲシ、スイバなど)「俺たちの行方を阻もうというのか。太ぇ野郎だ」「俺たちは太くないから、ここまでだなー」空がある(セイタ…
ゑ?枯れ木にアヤメの花が咲いてる?金属柵にモモの花が咲いてる?シラーの葉っぱがでっかくなっちゃった?緑色の針金にマツバウンランの花が咲いてる?そんなわけないっ…
「こけを擬人化するのは難しいだろうか」「簡単ちゃうの?」「どうしてそう言い切れるんだ」「人をこけにするって言うじゃん」「それはこけを人にするのとはまた別だ」「…
《ショートショート 1538》『モリヤさん』(花を添える 8) 地味な人と平凡な人というのは似ているようで全く違う。地味っていうのはあくまでも外見や印象のこと…
みなさま、黄金週間をいかがお過ごしでしょうか。 わたくしめは年中きんきらきんになってしまったので、どこにも行かずに、ひたすらお片付けに勤しんでおります。# …
シーズン10 第三話 濃緑(2) 午後。日が高くなると同時にじりじりと暑さが増した。ケッペリアの快適な春はほんに短い。すぐに暑さが全てを蝕むようになるゆえ、そ…
シーズン10 第五話 濃緑(1)「すでに若葉とは言えぬな」「緑がすっかり逞しくなりましたね」 テオがふうっと太い息を吐き、拳で額の汗を拭った。「さて、一休みす…
『風を編む午後』泥まみれの手を洗い縁側に腰を降ろす丈夫になった青葉に隠れて雉鳩が時報を告げ続けているとっくに昼飯時は過ぎているぞと粗熱が取れた茶をじぶじぶとす…
二度目の定年退職後、人生初の完全フリーになった四月を大混乱の中で過ごしました。部屋はまだ散らかりっぱなしで、どうすべかあと途方に暮れていますが、まあそのうち…
シーズン10 第四話 草萌(5)「さて。エマが巻き込まれた騒動の顛末については説明を終えることにする。されど、数奇な物語を聞かせるためにみなをここに呼んだわけ…
シーズン10 第四話 草萌(4)「長々と説明してきたが、説明の趣旨は謎解きでもなければ、関係者に働きかけるためでもない。エマに降りかかってしまった難事の背景を…
シーズン10 第四話 草萌(3)「ここからが核心になる。よく聞いてくれ」 ノオトを一枚めくり、今一度事実関係を脳裏で整理する。「先ほども言うた通り、此度の件に…
シーズン10 第四話 草萌(2) 予想通り、シーカーたちを放ったその日のうちにあらかたの情報が揃った。迅速に全容が見えたことはとても好ましいのだが……事情はど…
シーズン10 第四話 草萌(1) すっかり弱気になってしまったアラウスカが気がかりじゃが、リリアの指導が未了のうちは投げやりになることはなかろう。 されど、残…
四月も最終盤に入りましたが、ちっとも自室の床が見えてまいりません。(笑 段ボール二箱分の紙ものをデジタル化したので、いくらか減っているんですが。それ以上に新…
裏だけが銀色でも(ギンドロ)全体が銀色でも(ユーカリプタス・マクロカルパ)本当の銀からは出来ていない銀色の鈴を鳴らしても(ナツグミ)鈴は鳴らない穏やかに輝くだ…
長い勤め人生活から解き放たれたせいなのかはわかりませんが。今春はなぜか散歩中にフリージアの花が目につきました。わたしはもうフリーじゃ。わはは。 フリージアは…
「常日頃疑問に思っていることがあるんだが」「なんだ?」「地味だというのも派手だというのも、あまり褒め言葉としては使われないよな」「うむ。そうだな」「じゃあ、地…
急に暖かくなりましたからねえ。 どたまの中がぼけぼけですわ。ほげ。「なあ。ここ、狭くないか? 誰か他んとこ行けよ」「言い出しっぺの法則」「そうだそうだ」「て…
冬の間もベランダに出しっぱなしにしていた大鉢のいくつかに、なぜかスミレが咲き始めました。 確かに好きな花ではあるんですが、路上にうんざりするくらい自生してい…
「らしさって言う言葉は残酷だよな」「ああ。らしいものは偽物でも評価され、らしくないものは本物でも蔑まれる。いたたまれないね」らしくないが、桜である(ギョイコウ…
「すっかり暖かくなったから、なんか球技がやりてえな」「テニスとかか?」「あらあ、コートがないとできん。原っぱはあるから野球なんぞどうだ。バットとグローブと球が…
俺はそんなに変わっていないんだ。 でも、外部環境によって見てくれがだいぶ変わるんだよ。 そいつが美しいか小汚いか、一々考えてなんかいられない。 淡々と、時の…
「おい、そこのでかいやつ! 俺の上に乗るな! 重い!」「わたしは客なんだから、我慢しなさいよ」「やっと花ぁ咲かせたのに、来た客がデブかよ」「カスハラとセクハラ…
生き方を押し付けられたくはないでも実際には押し付けられる望むと望まざるに関わらず押し付けられる自由なはずの水でさえ吸い込まれる隙間も流れ出す道もなければ地に押…
運良く出会えるとは限りませんし、必ず再会できるとも限らないのです。ですので、はじめましてとお帰りなさいはできるだけ言うようにしています。誰にでも。そう、グリ…
光は何もかも暴きだすのだと思い込んでいたが必ずしもそうではないようだ学舎の窓を塗り潰して中のあれこれを覆い隠す澄み始めた水面を塗り潰して中に潜む諸々を覆い隠す…
最初から枯れていたわけじゃない。緑なす頃は俺たちにもちゃんとあったよ。ただ、その時は生きるのに忙しくてね。ひたすら大きくなることしか頭になかったんだ。(コセ…
「時の流れを押し留めることはできないにしても。もう少しゆっくり桜を楽しみたかったな」「観桜には行かれなかったんですか?」「ああ。せっかく時間が自由に使えるよう…
誤解のないように、最初に言っておきます。わたしは白い花が嫌いではありません。ベランダで育てている植物の中にも白花のものが結構あります。 でもね、どんな色の花…
たまには、難しいことを考えずに「あれえ?」の世界を味わってみることにしましょうか。(^^)(シラカシ) 九割九分枯れているんですが。残りの一割……首の皮一枚…
完全退職から一週間。のんびりできるはずだったんですがねえ。そうは問屋がおろさないわけで。 自室の床面積がダンボール箱で三分の一にまで減少しておりまして。紙も…
『火矢』怠け者の胸に突然火矢が突き刺さる(カナメモチの新芽)選択肢は常に提示されていた自らの意思でどこにでも進めたんだよだけどおまえは座り込んだままいつまでた…
目立とうとして赤くなっているわけではない赤いものが目立ちやすいだけだ(クモマグサ)激(たぎ)っているから赤くなっているわけではない赤い色が意識を激らせるだけだ…
「まるで雨のようだな」 堀端に立っていた男が、水面を見つめながらぽつりと呟いた。「そうですね」 芽吹き始めた枝垂れ柳の柔らかい枝が、あるかないかの風を受けてわ…
「俺は地位も名誉もいらない。誇りだけあればいい」(ウメノキゴケの仲間)「地衣も緬羊もいらないってのは好き好きだが、埃だけあればいいってのはなあ。変わったやつだ…
毎日が日曜日になったはずなんですが。いきなりおさんどんフル稼働状態になっていまして。それというのも家内が右肩をやられ、腕が上がらない状態なんですわ。(^^;…
新しい朝が来たけれど 何かが劇的に変わることはない ぽかんと空いた時間の穴は 埋まらないし埋める意味もない 楽な生き方を目指したところで 誰にも咎めら…
桜三月別れ月。 すでに満開を過ぎて散りつつある江戸彼岸の桜吹雪を見上げながら、三月最後の日を味わっています。 年度末ですから、人事も新制度も明日から動きます…
以下にお示しする五枚の花の画像に、一つだけ間違いがあります。 探し出してください。(1)(ヤグルマギク)(2)(ガザニア)(3)(ノースポール)(4)(ヒメ…
あっという間に桜が咲き進みました。 画像の状態から、満開近くになるまでほんの数日。 春は慌ただしいですね。(ソメイヨシノ) 急ぎ足で過ぎゆく春を桜に重ねるの…
普段ふかふかの布団やベッドの上で眠っている者にとって、藁の上に寝かされることは苦痛でしかない。 クッション性、保温性に乏しく、肌触りが悪く、草の臭気に悩まさ…
空が泣いたからといって僕まで泣く必要はないよね(アサガオ)だけど空は僕に涙を押し付けるんだ傘がない僕は嫌々泣くしかない(バラ)涙を飲み込んでしまったらもっと泣…
レモンを丸齧りするのが好きでね(チューリップ)よくあんな酸っぱいものを齧れるなと呆れられるんだがこれでもかと酸っぱいからこそ鮮やかな色と爽やかな香りが活きるん…
「ピザのハーフアンドハーフっていいよね」「同じ味ばっかだと飽きるからな。いいとこ取りの半分半分はありがたいよ」「たださあ……」「うん?」「値段も半分にしてくん…
夜は、明ける前が一番深く感じると言うでしょう? 眠りも同じで覚醒寸前が一番深いの。だって無憂の素晴らしい時は手放したくないもの。 一度目覚めてしまったら、も…
どちらかが現実でどちらかが虚構だって?ばかを言うな虚構なんてものは最初から存在しない虚構は間違いなく現実の一部であり現実の他面だいかなる虚構も現実抜きでは作り…
「わたしたち、とても美しいわよね?」「もちろんよ。色といい、姿といい、香りといい、文句のつけようがない美よ」「うふふ」◇ ◇ ◇「ところで」「なに?」「わたし…
「おい、おまえ生意気だぞ! 俺より目立ちやがって!」「あんたが俺に覆い被さって隠そうとするからだよ。せめて色だけでも派手にしとかないと埋もれちまう」 確かにそ…
波を捉えようとか波に逆らおうとかそんな大それたことは考えなかった(ユキヤナギ)ただ人生には必ず波があるんだ(ユキヤナギとローズマリー)波の上に立てたか底に沈ん…
完全退職の日まで秒読み状態です。 手続きやらお片付けやらが忙しくて、ちっともまともな文章が編めません。 一発芸で勘弁してくだせえ。お代官様。 俺がちゃうちゃ…
ここのところ、なぜかわたしの散歩時間に限って曇る日ばかりで。内心ひどくふてくされていました。天候が変わりやすい早春にはよくあることですから、腹を立てたところ…
春めいた暖かい日も混じるようになりましたが、まだまだ寒い今どき。虫の気配もわずかしか感じられません。 それでも、わずかな温もりを確かめるかのように、冬越しを…
フェンスを侵食しようと猛っているのかフェンスには勝てないと従っているのか背景の白さに救われているのか背景の黒さに慰められているのか自ら光り輝いているのか受けた…
「おまえ、髪ぃぼさぼさだぜ。切れよ」「切りたいんだけど、切ると寒いんだよなあ」「冬は寒いのがアタリマエなんだ。今のうちにさっぱりさせとけ」「ちぇ。わかったよ」…
石の上では尖って見える土の上だと尖って見えない変なの僕は石より柔らかいし土より硬いのにね モミジバフウの実。 ごっついとげとげが特徴なんですが。 のぺっとした…
何もできないままで雑踏に埋もれたくなかったんだだからがんばってがんばって背伸びしたなんとか首だけは出せたけどそんなの僕一人だってわかってしまった(スイセン)何…
《ショートショート 1537》『背景色』(花を添える 7) 大学で同じゼミだった中原から三年ぶりにメッセが来た。ものすごく親しいというほどではなかったが、俺も…
「星は希望の象徴だぞ。黒いのはまずいんちゃうか?」「希望なんていうくだらんイメージを勝手に押し付けやがったやつに、しっぺ返ししてやる。うけけけけ」「光輝くから…
ででぽっぽー。 ででぽっぽー。 なんや、そんな薄暗いところに潜みよってからに。「いいじゃないか。引きこもりの鳩がいたってー」 引きこもって、なんかいいことあ…
「ずっと待っているんだ」「もうすぐ来るんだよね」「そう。すぐそこまで来ているはず」「長いこと待っているのに、なかなか来ないな」「まもなく来るはずだけど」「でも…
「果実って赤や黄色のイメージだけど、黒いのも結構あるんですね」「まあな。液果だとむしろ黒いやつの方が多いかもしれん」「黒って目立たない色ですよね。見つけてもら…
先渡す、ではありません。 咲き渡す。 そんな言い方が実在するか、適当なのかどうかは置いておくとして。ある花の咲き終わりを待っていたかのように次の花がゆるっと…
我々は無数の鋼に抱かれて暮らしている(バードディフェンダー)しかし我々には鋼に抱かれているという意識がない(クレーン)だから鋼で作られたものが壊れていると急に…
無数に同じものがあって(キンモクセイ)その中に紛れ込んでしまうと(ネズミモチ)自分の座標を見失うことがある(カナメモチ)座標がわからなくなると離脱するのも同化…
人生ゲーム。 ダイスを転がしたら、駒が一回休みのところで止まった。 そうですね。 指示に従わなければ、ゲームが成り立ちません。 ですので、一回休みます。ぎっ…
【複製】まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい とううん2
シーズン10 第三話 桃雲(2) 春の雪は心をわずかに冷やしたのち、すぐに融け落ちた。残雪よりも黒土が目立つ頃には、寝所に朝日が差し込む時間も早くなる。寒さに…
シーズン10 第三話 桃雲(1) 何もかもを覆い尽くそうとするかのように長く降り続けた雪もようやく峠を越し、増えた晴れ間の分だけ積もった雪の丈が縮んできた。兆…
三月は形のない月だ熱に全てを委ねられるほど暖かくもなく熱を全て持ち去られぬよう身構えるほど寒くもない全ては曖昧な愛想笑いの中から生まれてレモン色の光の折り目に…
二月はあっという間ですね。 したいこと、しなければならなかったことがちっとも片付かず、どうにも不完全燃焼の二月でした。 それでも。 越冬を期待されずに戸外出…
もし世界に星がただ一つしかなければその星は自らが星であることに気づかないだろう(タマスダレ)わたしたちは星が無数に存在することを知っているだからわたしたちはた…
「すっかり煮締まってしもうたなあ」「しゃあないわ。年相応や」「わぃら、このままお役御免か?」「さあなあ」(ヨモギ) 長いこと秋花粉を撒き散らかしていたヨモギも…
君は無理やりにでも虚実を分けようとするんだねでもそれは徒労に終わると思うよだってそうだろ?虚(うつろ)ってのは先に実がないと存在しない僕らには虚が最初から虚で…
春の日差しをいっぱいに浴びて誇らしげに輝く(ハクサイ)寒さにひたすら耐え続けじっと黙する必要はもうないのだ(ブロッコリー)日差しを生きる力に変えてこれでもかと…
水底に沈んでいても光は届く。 その光を「冷え切った心を温めてくれる」と喜ぶか、「汚物までさらけ出すのはやめろ」と憤るかは別として。 光が減退すれば、私を脅か…
その一線だけは越えてはならないと、強く言われていたんだ。 だから、傍若無人なボクですらまだ一線は越えてないよ。 だって、それが法治国家というものだからね。 …
わたしの美的センスはほぼ壊れていますが、それでもどの鉢に何を植えたかがわかるくらいにはレイアウトして寄せ植えします。ああ、それなのにそれなのに。 なんじゃ、…
冬の始まりから終わりまで、ずっと光を届けてくれたツワブキの花がその役目を終えた。(ツワブキ) 日差しのバトンは、これから咲き続けていくのであろうバターカップ…
「なあ……」「うん?」「俺ら……もうあかんのかなあ」「せやろなあ……」「まあ、雁首揃えて暗なってもしゃあないやろ。明るく行こやないか」「それしかないか」「おお…
巣が誰からも見えるようだと雛が天敵に狙われてしまう。当然のこと、巣をかける鳥たちは巣の存在を隠そうとする。 緑の濃い時期に作られた巣は枝葉を隠れ蓑にしている…
半分だけが実り残り半分はまだ未熟なように見えるが単なる光の悪戯だ実際には全て実っている半分だけが祭り上げられ残り半分は打ち捨てられたように見えるが単なる光の悪…
翼がぼろぼろでもまだ自力で翔べたんだよね(モンシロチョウ)今は翼がなくても翔べるけれど風任せにしかならない自分の意思では翔べないんだ 足があれば歩けます。 手…
一人にする。 一人になる。 一人でいる。 一人はいる。 同じ一人なのに、つなぎの二字で意味が全く違ってしまう。 一人というのは、そんなに単純ではないのだ。「…
吹き荒ぶ寒風の中にあっていかなる炎もとっくに消え失せているはずなのに(ピーマン)まだ残り火が赤く光り続けている(ピラカンサ)燃えてはいても誰も暖めることはでき…
暖地では、雪が降っても積もることはまずない。そもそも雪に対する備えがないので、わずか数センチの積雪でも阿鼻叫喚の世界と化す。 先日の降雪も大した量ではなかっ…
『コロニー』雪のビジネス街午前十時窓から見える光景は全てペンギンの営巣地(コロニー)とりどりの色紐を首から下げたオス五時まではそれより地味なメスひっきりなしに…
「もういくつ寝ると、バレンタイン」「チョコもらえるあてなんかあるの?」「ないよ。チョコ嫌いだし。猪口ならいける口だけど」「ふうん。なんで心待ちにしてるわけ?」…
こっそりと準備してこっそりと咲く ビワの花は冬咲き。 晩秋に蕾が整って、寒さに抗うようにしてじわじわと咲きます。咲いていることに気づいてもらえないくらい地味な…
おかしいなあ。 葉牡丹は僕の引き立て役になるはずだったのに。 僕より目立ってやがる。 それに、僕より薔薇らしいってのはどうよ? 気分悪ぅ。 葉牡丹と冬薔薇。…
槍玉に挙げる?そんなつもりはないよだってそうだろ槍の俺はずっと待っているんだが玉がいつまで経っても来ないんだから 勝っても負けても責任を取れと迫る人がいて、誰…
「艱難汝を玉にす、ということわざがあるけど、本当?」「うーん、どうだろ。艱難汝をたまたま玉にすることがあっても、ほとんど塵にす……じゃない?」「そうなんだよな…
「収納したんだよな」「もちろん。散らかしてないよ」「それなのに、どうしてこんなに汚いんだ?」「収納イコール整頓じゃないから。当然だろ」「友達やカノジョが遊びに…
人口爆発が人類の危機として叫ばれている時僕は神様から長期休暇をもらった休暇中僕は翼の間に顔を突っ込んで惰眠を貪り知らない砂漠の国にある賑やかなバザールの夢を見…
日本在来のカタバミは春から秋まで長く咲き続けますが、さすがに冬に咲くことはほとんどありません。しかし、南米原産の球根性カタバミの中には秋から冬にかけて咲くも…
シーズン10 第二話 水色(2) エマと名乗った女は顔も体つきも平凡な見てくれであったが、態度がおかしかった。面会室でも執務室でも聞き取りの問いかけに答えよう…
シーズン10 第二話 水色(1) 年が改まって早々に、紅い花絡みの難しい請願があってひどく気疲れした。まあ、丸く収まったゆえ終わり良ければ全てよ良しなんじゃが…
冬の雨は冷たいから嫌いだ(シレネ)鉾の季節には生を育む優しい雨が冬だけは容赦無く熱を奪う悪魔になる(ヒメマツヨイグサ)それでも全てを覆い尽くし押し潰そうとする…
傷を塞ぐ絆創膏はあるけれど病を塞げる絆創膏はなく心の傷を塞げる絆創膏もない見える傷を塞げば事足りると無神経に傷をつけて回る者に声を大にして言いたい塞いでしまい…
《ショートショート 1536》『ワイルドローズ』(花を添える 6)「緊急招集だって」「ああ、なんだろな」「しかもお母さんじゃなくて、お父さんからよ」「お袋にな…
春夏秋冬を問わず、いつも見られるきのこがあります。 それは、サルノコシカケの仲間です。(ハカワラタケ?)(アラゲカワキタケ)(カイガラタケ?) 実際には、い…
向こうには何がある?板がある(アキノノゲシ、スイバなど)「俺たちの行方を阻もうというのか。太ぇ野郎だ」「俺たちは太くないから、ここまでだなー」空がある(セイタ…
ゑ?枯れ木にアヤメの花が咲いてる?金属柵にモモの花が咲いてる?シラーの葉っぱがでっかくなっちゃった?緑色の針金にマツバウンランの花が咲いてる?そんなわけないっ…
「こけを擬人化するのは難しいだろうか」「簡単ちゃうの?」「どうしてそう言い切れるんだ」「人をこけにするって言うじゃん」「それはこけを人にするのとはまた別だ」「…
《ショートショート 1538》『モリヤさん』(花を添える 8) 地味な人と平凡な人というのは似ているようで全く違う。地味っていうのはあくまでも外見や印象のこと…
みなさま、黄金週間をいかがお過ごしでしょうか。 わたくしめは年中きんきらきんになってしまったので、どこにも行かずに、ひたすらお片付けに勤しんでおります。# …
シーズン10 第三話 濃緑(2) 午後。日が高くなると同時にじりじりと暑さが増した。ケッペリアの快適な春はほんに短い。すぐに暑さが全てを蝕むようになるゆえ、そ…
シーズン10 第五話 濃緑(1)「すでに若葉とは言えぬな」「緑がすっかり逞しくなりましたね」 テオがふうっと太い息を吐き、拳で額の汗を拭った。「さて、一休みす…
『風を編む午後』泥まみれの手を洗い縁側に腰を降ろす丈夫になった青葉に隠れて雉鳩が時報を告げ続けているとっくに昼飯時は過ぎているぞと粗熱が取れた茶をじぶじぶとす…
二度目の定年退職後、人生初の完全フリーになった四月を大混乱の中で過ごしました。部屋はまだ散らかりっぱなしで、どうすべかあと途方に暮れていますが、まあそのうち…
シーズン10 第四話 草萌(5)「さて。エマが巻き込まれた騒動の顛末については説明を終えることにする。されど、数奇な物語を聞かせるためにみなをここに呼んだわけ…
シーズン10 第四話 草萌(4)「長々と説明してきたが、説明の趣旨は謎解きでもなければ、関係者に働きかけるためでもない。エマに降りかかってしまった難事の背景を…
シーズン10 第四話 草萌(3)「ここからが核心になる。よく聞いてくれ」 ノオトを一枚めくり、今一度事実関係を脳裏で整理する。「先ほども言うた通り、此度の件に…
シーズン10 第四話 草萌(2) 予想通り、シーカーたちを放ったその日のうちにあらかたの情報が揃った。迅速に全容が見えたことはとても好ましいのだが……事情はど…
シーズン10 第四話 草萌(1) すっかり弱気になってしまったアラウスカが気がかりじゃが、リリアの指導が未了のうちは投げやりになることはなかろう。 されど、残…
四月も最終盤に入りましたが、ちっとも自室の床が見えてまいりません。(笑 段ボール二箱分の紙ものをデジタル化したので、いくらか減っているんですが。それ以上に新…
裏だけが銀色でも(ギンドロ)全体が銀色でも(ユーカリプタス・マクロカルパ)本当の銀からは出来ていない銀色の鈴を鳴らしても(ナツグミ)鈴は鳴らない穏やかに輝くだ…
長い勤め人生活から解き放たれたせいなのかはわかりませんが。今春はなぜか散歩中にフリージアの花が目につきました。わたしはもうフリーじゃ。わはは。 フリージアは…
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急に暖かくなりましたからねえ。 どたまの中がぼけぼけですわ。ほげ。「なあ。ここ、狭くないか? 誰か他んとこ行けよ」「言い出しっぺの法則」「そうだそうだ」「て…
冬の間もベランダに出しっぱなしにしていた大鉢のいくつかに、なぜかスミレが咲き始めました。 確かに好きな花ではあるんですが、路上にうんざりするくらい自生してい…
準備には、すごく手間と時間がかかるんだよ。 まだ実りを得ていないうちから翌年の花の準備が始まる。予感の蕾と結末の果実が同居するというのはどうにも珍妙だ。 咲…
ゴールデンウイークが終わってしまいましたね。 季節的には春とはもう言えず、初夏。もうちょい春花をネタに記事を書きたかったなあと思いつつ、気がついたらもう季節…
【目鼻がつく】 物事の全体像や方向性が明確になり、大体の見通しが立つこと そりゃあ、俺だって目鼻がつけば嬉しいよ。 でもさあ。どこが目でどこが鼻かがわからない…
永遠の野原 あとがき(暫定版) 永遠の野原をお読みいただきありがとうございます。実季節に合わせ書き継ぎ、一年四ヶ月かけてピリオドということにしましたが。後半の…
ゴールデンウイークと言っても、その直前まで業務多忙だったため、今は体力気力の回復に努めておりまする。 そんな脱力モードでもこなせるのがガーデニングのいいとこ…
シーズン9 第五話 青竜(2) 私がオルソーの工房を訪ねた時には、なぜかレクトがおらず、クルムがせっせと帳簿を清書していた。「おや? オルソーどの、レクトは?…
シーズン9 第五話 青竜(1) がっ! がきっ! ぎぃん! 硬く激しい剣戟の音が中庭いっぱいに響き渡る。私、テオ、オルム、イルガの四人が、型のある仕合いではな…
風薫る五月風の匂いはどんなだろうと空を嗅ぐ(クスノキ)俺には匂いなんかないよと若造の風が素っ気なく通り過ぎる(ケヤキ)青葉の鮮やかな残り香をこれでもかと振り撒…
『搬出後』 搬出後のがらんとした倉庫に 一人で立っている(ツバキ) 鉄骨に寄りかかって缶コーヒーを飲んでいたら もう一人のアルバイトの青年が声をかけてきた「終…
最終話 永遠の野原(8) 綾瀬さんは、携帯に高木さんからメッセが入っていたのを見て慌てて帰っていった。いや……そういう言い訳をした。失った五十年が無神経な越権…
最終話 永遠の野原(7)「謎かけだけだと話が進まないから、私がどう考えたかを披露しておく。答えじゃないからね。あくまでも私見だよ」 野原に背を向け、眼下の家並…
最終話 永遠の野原(6)「佐々木さん」「うん?」 さあてこれからどうしたものかなあと足元のゴミを見下ろしていたら、背後で綾瀬さんの声がした。「ああ、綾瀬さんか…
最終話 永遠の野原(5) 俺が部屋を訪ねた時、豊島さんはレンズの分厚い眼鏡をかけてノートパソコンのキーをものすごい勢いで叩いていた。「豊島さん、その後いかがで…
最終話 永遠の野原(4)『抜いて放っておけば萎びて土に戻る草と違い、穂坂さんの入植以降野原に持ち込まれたものは、ずっと残るものばかりです。少量なら都度野原の外…
最終話 永遠の野原(3) ラインの方には短い案内だけを出しておく。短文の連打で膨大な情報量をさばくのは、少なくとも俺には無理だからな。『野原ラインのみなさま。…
最終話 永遠の野原(2)「佐々木さん、大変でしたね」「まいったよ。こう続けざまだとなあ」 お袋のあれやこれやで走り回っている間に四月も後半。どんな事情があって…
最終話 永遠の野原(1) お袋の葬儀と施設退所の手続きでばたついた三月下旬。俺たちは、寂しさや悲しさを年度末の慌ただしさで紛らせるようにして予定内外の変化をこ…
ものすごく不幸とか不運というわけじゃないんだが、こつこつ小出しで困ったことが積み重なり、気力ががっつり削がれる。『やなことジャブ』というやつは、本当にしんど…
うちでは、多肉系の面々を冬でも室内に入れず年中ベランダに出しっぱなしにしています。一年に何度かは気温が零下になることがあるので、寒さに弱いものは凍みてアウト…
いや、ふと思ったものですから。 その差はどこから来るのかなあと。 最後に咲き残ったビンカとバラ。どちらも冷気で傷んでぼろぼろです。二者の間で大きな違いはない…