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  • こんなのもありか?:25 徒条例

    弱い者いじめでうっぷんを晴らす、気弱な人間のすることのうち、いちばん始末の悪いのは自分の子供いじめです。他人では仕返しへの恐怖があっても、自分の子供なら仕返しのおそれがとりあえずなく、しつけのつもりという自分への言い訳が頭をよぎります。それを続けているうちに、乱暴が度を越していることに気づかなくなります。東京都が、国より1年早いと得意げに決めた「子供への虐待の防止等に関する条例」の基本理念には、「虐待は、子供への重大な権利侵害」とされています。親子の関係は、子供が権利を持っているからそれを侵害してはならないというようなものではありません。子供は理屈なしに無条件で守られなければならず、ほかの動物でもみなそうされています。こんな法律がなければ、自分の子供への乱暴を止められない人は、親の資格どころか人間である資格を持...こんなのもありか?:25徒条例

  • こんなのもありか?:24 処方書士

    お医者さんが頼りになりそうかそうでないかは、患者にとっていちばん大事なことです。お医者さんは、話し振りで頼りになりそうかどうかがわかります。それを読むのも患者術のうちでしょう。ものを言わないお医者さんは頼りになりません。しかし、ばかな質問で答えられないことに黙っているお医者さんは信頼できそうです。即答があっても、その時の気休めだけでは、やはり頼りになりません。自論を押し付ける、つけもの医師と呼びたいような、偉そうなお医者さんも頼りになりません。パソコンの画面とにらめっこで、患者の顔も見ようとしないお医者さんにかかっても、処方箋だけは出してもらえます。こういう先生は、医師なのかと考えたとき、ふと処方書士という専門職がありそうに思えてきました。にほんブログ村こんなのもありか?:24処方書士

  • こんなのもありか?:23 全誤策

    全員に投票権のある国民投票や住民投票は、最終の意思決定制度です。審議の補助、空気の醸成、風向きの測定などに、みだりに使ってはなりません。そんなことをすれば、全員がかりの誤算を招くことにもなりかねません。望ましくない結論が、みんなで決めたかのように出てしまう、奇妙なことになります。そうなったとき、良い全誤策は浮かばないでしょう。ただ大騒ぎする祭のあとのように、片付けが空しい仕事になります。にほんブログ村こんなのもありか?:23全誤策

  • こんなのもありか?:22 お任せゲーム

    囲碁、将棋は、自分が考えて打ち手、指し手を決める、すぐれたゲームです。見ていてこう打てこう指せと口を出す人は、口先三段と言われる自制の利かない弱い人で、あまり上達しません。言われたとおりにただ手を動かしているだけの人も、それより強くはなれません。勝敗が運だけで決まるゲームがあります。それは良いゲームとは言えません。そのなかでも、襲ってくる何かをよけて逃げ回る、スリルだけのゲームは、成長にとって有害でしょう。そのゲームにはまって逃げる癖がつけば、社会生活でも逃げ回り第一になってしまいます。かつがれて逃げ切れずになってしまった議員にも、逃是逃略に明け暮れることにしか考えが及ばない人が大勢いそうです。そういう人は、逃げ回りゲームの愛好者だったのかもしれません。にほんブログ村こんなのもありか?:22お任せゲーム

  • こんなのもありか?:21 ナビ依存症

    街を歩くと、いや街でないところでも、ナビにお任せで歩いている人が増えています。ナビを見つめて歩く人は、そこが初めて来た道とは限りません。ナビ頼りでは風景が目に入らず、記憶に残らないので、何度歩いても道は覚えません。迷う前のいきなりナビは有害です。ラムとブラ入りの菓子ナビエールは美味そうですが、ナビエールメン(Naviailment:ナビ病)はいただけません。にほんブログ村こんなのもありか?:21ナビ依存症

  • こんなのもありか?:20 対鼠防衛

    大陸と無関係に独自の進化を遂げた動物の固有種がたくさんいるエクアドルのガラパゴス諸島で、生態系を壊す外来ネズミ退治に、ドローンが活躍しているそうです。誤差50センチ未満で投下できる殺鼠剤爆弾を20キロも積めるという、大型ドローンです。腹に子を持ったネズミがただ1匹、難破船から泳ぎ着けば、鳥も爬虫類もなんでも食べてしまうネズミ集団がすぐにでき、その島の生態系はたちまち崩れ始めます。大きな島でも、人間の形をしたネズミが殖えないうちに退治する方法を考えておかないと、人々の生活体系が壊されます。猫の手を借りたくても、ネズミはいけません。にほんブログ村こんなのもありか?:20対鼠防衛

  • こんなのもありか?:19 奪自然

    自然エネルギー、何となく心地よさそうに聞こえますが、よく考えてみるとどこかおかしい気がします。太陽光発電、風力発電は、陽光を奪い取り、風をさえぎることによってなりたつのです。陽光、そよ風、これがなければ野に出て生きている喜びを感じとることはできません。自然の力は無限だから地球上のごく一部で奪うエネルギーなどたかが知れている、ありがたい自然エネルギーをどんどん活用しないのは損失である、逃がさずに活かすことが自然への親しみの現れである、という理屈もあるでしょう。それでも、大規模の太陽光発電装置は、その下の土に吸収される太陽熱をさえぎります。大規模の風力発電装置は、その風下の空気の流れを乱します。どちらも自然エネルギー活用と言いながら、装置を作るために、別のエネルギーを使っています。地球から取り出せる化石燃料は有限で...こんなのもありか?:19奪自然

  • こんなのもありか?:18 慣巡環

    カンジュンカン、どこかの国の人の名のように聞こえますが、自由造語です。都会にはマスク愛好家が大勢います。インフルエンザの季節が過ぎればすぐ後に花粉症、大好きなマスクをつける理由はすぐ見つかります。マスクをかけていないと、普通の姿なのに裸で歩いているような錯覚さえ起きそうになります。マスクには、空気中の浮遊物をさえぎる効果がありそうに見えるので、つけていれば安心感を持つことができます。砂ほこりのような目にも見える粒子の場合には、確かに効果があるでしょう。目に見えない粒子が、マスクのところでどうなっているかは確かめることができません。人間の体は、異物が入り込むと、それを閉じ込めたりまとめて排除したりする力が働きます。異物の力が増せば対抗する力も増す巡環作用もあって、慣れてしまえば異物が異物に感じられなくなります。体...こんなのもありか?:18慣巡環

  • こんなのもありか?:17 再定義

    ルールには、目的と定義が必要です。目的が変われば、別のルールになのるので、それを変えるわけにはいきません。ところが、定義はしっかり決められてなければ、うっかりするとそれぞれ別の解釈をして、私のはこうなのだと、常識では考えられないような自前の定義で押し通そうとする人が現れます。たとえば、言論の自由などは、自前定義が活躍する格好の対象になります。記者会見で、自分が目立ちたいというだけの浅薄な欲望から、記事にできもしない問答を延々と続ける始末の悪い人がいます。そういう場に出される言葉のやり取りは、言論に値するものではありません。しかも、ご当人は、ほかの人々の自由が奪われていることにはまったく無頓着なのです。その人には、自分が言いたいことを時も場合もお構いなしに口から出せることが言論の自由であるという自前定理ができてい...こんなのもありか?:17再定義

  • こんなのもありか?:16 毒ガシ

    東北の人が「毒ガス」と言うと、それより南のほうの人には「毒ガシ」とも聞こえそうです。どちらも日本語ですから、責め合ってはいけません。ダンスの会に出たチョコレートに大麻が入っていて大騒ぎになりました。毒菓子のほうは、作った人が責められなければいけません。とは言っても、そういう菓子が「大麻入り」ではなく「大麻フレーバー」と呼ばれて土産ものにされる国もあるので、ちょっと匂いがおかしいと感じたら、通ぶってむしゃむしゃ食べないほうが身のためのようです。にほんブログ村こんなのもありか?:16毒ガシ

  • こんなのもありか?:15 すりかえですりこみ

    すりかえは、言葉の感じからすると「するりと入れ替える」ことで、入れ替わりに気付きにくい早業でなければそう呼びにくい行動です。摩り替え、擦り替え、掏り替え、摺り替えと、状況に応じて、それぞれ意味をもったいろいろな漢字をあてることができます。刷り替えというのもありそうですが、Web辞書には見当たりません。刷り替えは、いったん印刷したものの間違いがわかって、修正のために刷り直すことの言い換えとして通用しそうです。ところが、大正時代の新聞写真が、修正ではなく、18年後の出来事として、90余年後に隣国の小学校の教科書載ったというひどい刷り替えが見つかっています。命ある限り恨み続けなさいという、わざわざ不幸を背負わせるような刷り込みを、この刷り替えの手を使って行っているのです。都合のよいときだけ笑顔を見せるニュースの写真に...こんなのもありか?:15すりかえですりこみ

  • こんなのもありか?:14 マル秘宣伝

    「これ、秘密だよ」という前置きには、耳の穴が広がり、鼓膜が緊張します。「これ、ウソだけど」という前置きには、さらに神経が尖ります。新しい武器ができたという報道にも、本当は秘密にしておきたい本ものなのか、宣伝の材料だけの嘘ものなのか、わからないものもあります。真贋の判定は、それを伝えている機関、話している人で想像するしか方法を持たないのですが、話している人の鼻の穴が得意げに広がって、自分の話に酔っているかのような表情を見たときには、一枚目の皮をめくったところに何かありそうな、奇妙な気分にさせられます。にほんブログ村こんなのもありか?:14マル秘宣伝

  • こんなのもありか?:13 非銃狙撃

    銃の乱射は文字どおり乱暴な振舞いですが、銃は狙い撃ちが使い方の本道です。狙い撃ちも、狙撃と呼ぶ使い方になると、やや異質の感があります。狙撃にはまた、銃を使わない、銃よりもむしろ陰湿な狙撃があります。ある人物に狙いをつけて、その人の就いている職務上の座から引きずり降ろそうというものです。職務上の座が設けられている団体には、通常上下構造があります。上位団体との関係が国際的である場合、その上下関係にはとかく厄介ごとがつきまといます。世界的な催しの開催をめぐって、中央本部に不祥事の疑いが出て問題にされかけたとき、当然その疑いを消そうとする働きが起きます。参加国のどこかに火種を移してしまえば、中央本部には煙が立たなくなるので、国外の誰かにその標的を定めます。標的にされた人が、出自来歴のどこをみても不祥事を起こすことのあり...こんなのもありか?:13非銃狙撃

  • こんなのもありか?:12 捨論

    シャロンは、ギリシャ神話に出てくる現世と冥界を分ける川の渡し守で、人の名、地名、星の名にも使われる、どこか響きのよい言葉です。シャロンは、現世と冥界は取り次いでも、現世の中での渡し守の役はしてくれないようで、その名に漢字を当てはめると捨論という耳慣れない言葉が出来上がります。近ごろの、地球上の空気の乱れは、人間があらゆる場面で論議を避けたがり、果ては論議を捨て去って、気に入らなければすぐに銃を撃ちまくるという現象の頻出に見受けられます。人類が他の生物より優れている点の一つは、論議ができるということにあります。討論の討は、討伐の討と同じ字で、攻めたてるような感じを受けますが、討には「うつ」という意味のほかに「たずねる」「もとめる」という意味があります。互いに論をたずね、もとめることを忘れ、いきなり相手を「うつ」こ...こんなのもありか?:12捨論

  • こんなのもありか?:11 異民

    こんな見出しのニュース記事があります。NZ人口、1年で2%急増移民7万人流入、治安と自然に魅力治安が魅力と宣伝されているその国で、40人を超える人がいっぺんに、その場にいたというだけで殺される事件が起きました。ニュースでは犯人は白人と強調されても、それを動かす芯犯人の正体はわかりません。裕福な観光客を招くには、建設費100億円を超えるような立派なホテルが必要になります。安いことが自慢の中国の建設業に施工させたら、職人が中国からやってきます。中にどんな異民が紛れ込むかはわからないでしょう。自前の工事力がなければ、こんな難題が当然生まれます。これまで増えて困っていた移民の抑制を政府が望んでも、住宅にも交通機関にも外国人労働者が必要となれば、なかなかうまくいきません。移民は困る、人手はほしい、それなら自国の人を喜んで...こんなのもありか?:11異民

  • こんなのもありか?:10 反決

    多数決は、面倒な話に結論を求めるときに使われます。論議を尽くされて後の場合はよいのですが、選択肢だけを示していきなり挙手を求める乱暴な多数決もあります。国民投票あるいは住民投票と称する、全員投票もあります。それで民意が確かめられたことにしておこうというのですが、投票直前に目や耳から入ってきた誘導情報に吊られてしまえば、瞬間の気分の集計でしかなくなるので、あまり賢い方法ではなさそうです。投票結果どおりに踏み切れず、再審議が行われたり、実行を先延ばししてみたりする事例をみると、大がかりな投票の場合は、結果の反対に決定したほうが、実現可能な選択ができるのではないかという、奇妙な考えも浮かんできます。にほんブログ村こんなのもありか?:10反決

  • こんなのもありか?:9 避争

    仲良しは美徳です、しかし相手によりけりです。泥棒や強盗との仲良しは悪徳になります。こんなわかりきったようなことが、自分のことになるとわからなくなり、考えがあやしくなる場合があります。小中学生の話ではなく、気弱な大人の話でもなく、政治の空気がそうなってしまうこともあります。外交というとまず考えるのはグローバルな国際親善、地球上の国々がみんな仲良くなりたいと声を上げれば、それを悪く言う人はいません。何十年もの間、仲良しを目指しながら隣国に騙され続け、それでもなお仲良しを目指すふりをする、いじめられっ子の根性が染みついてしまっている人もいます。そういう人が、政治や企業経営の中枢にもいて、とにかく争いを避けていればそのうちにと、善人ぶりを演じます。その人たちは、争いを避けていれば必ず心地よい風が吹いてくると、春風を待つ...こんなのもありか?:9避争

  • こんなのもありか?:8 序禁

    法治国という、奇妙な、ときには便利に使われる呼び名があります。法律によってきっちり治められているしっかりした国という見方もできれば、法に触れなければ、あるいは法をうまく潜り抜けられれば、何をしてもいい国という見方もできます。どちらにしても、誤解にせよ、人より法が先というところが、そのまま受け入れにくいところです。法律をいちばんよく知っていて、それを根拠に人の行いを裁く仕事をしている裁判官は、憲法と裁判所法によって資格や仕事の割り当てが決められています。それについて、どういうことが定められているのかと、あらためて調べてみます。憲法第七十六条には、「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される」という条文があります。裁判官の行いは、それぞれの良心次第ということになっているの...こんなのもありか?:8序禁

  • こんなのもありか?:7 越権裁定

    会社側から取締役会開催の案内を受け、取締役会に出席するためにと、10億円の保釈金を積んで、作業服にまで着替えて出てきたら、これはしまったとばかりに会社が出席拒否の表明をし、そこでまた裁判所が出席を許可しないことを決めたという、大の大人の意地悪ごっこのようなことがありました。会社が出した出席反対の意見書には、当人が出席すると議論がしにくいというのも理由のひとつに挙げられていたそうです。あの眼で睨まれては口もきけなくなりそうという、何とも情けないありさまとしか見られません。株主が任命した取締役の会議への出席を、別の取締役が裁判所の手を借りて決めてしまうというのは越権裁定と言えるのではないでしょうか。「えっけんさいてい」で変換したら、初めに出てきた文字は「謁見最低」でした。にほんブログ村こんなのもありか?:7越権裁定

  • こんなのもありか?:6 無理国境

    陸地の国境には、無理やり引いた歴史が必ずあります。文化も言語も違う人同士の穏やかな合意のもとに引かれた国境線はないでしょう。諍いごとが一切なく、ある幅を持った地帯に双方が交流往来以外には足を踏み入れなければ国境線など必要がないからです。地図にも、線であらわさない国境帯があってもよいでしょう。しかし、引かれてしまった線は、もう帯状には戻せません。陸地でないところには、地図が描かれる前から国境帯があります。海こそ自然の国境帯です。70年前に日本は陸地の国境線を捨てました。そのときのどさくさまぎれに、海を越えて島をそっくり分捕った欲張りの隣国があります。またその後にも島を分捕ったつもりでいる隣国、さらに世紀を超えて島を分捕ろうとしている隣国が、堂々侵略の構えで現れました。地図に描かれる国境線は、人間の欲と競争で明度濃...こんなのもありか?:6無理国境

  • こんなのもありか?:5 にわか先生

    にわか成金という、お金儲けの上手な人への嫉妬半分の蔑称が流行ったことがありました。"にわか"は博多俄、俄狂言などにも見られるように、軽いものであるようです。先生と呼ばれる人にも、デモシカ先生という蔑称があり、良い仕事が見つからずに先生でもやるしかないかと先生になっていた人もいます。そのころは、教育改革と名付けられた国力漸減策の初期段階で、先生の数だけは増えていきました。初等中等教育では、国の将来よりも、生活を支える労働の場を得ることに教職の目的をおいた先生方は、労働組合まで作ってしまいました。大学と呼ばれる高等教育の場では、社会の中枢に送り出して権力の操縦にあたらせる人を育成すること、権力機構との連携を強めながら学術研究という名の権威機構を造り上げその維持に努めることが、先生の仕事にされてきました。もともと図式...こんなのもありか?:5にわか先生

  • こんなのもありか?:4 無概念の理解

    今ではもうゼロを無概念という人はいないでしょう。数値を全く使わない未開の人が、地球上のどこかにまだいるかもしれませんが、その人たちも、そこにあったものが目の前から消えてしまう経験はもつでしょうから、それがゼロだと言えば、そこで概念との結びつきはできます。「約束」という、人間社会にとってだいじな概念をもっていない人たちがいます。その人たちと何か約束を結び、それが守られるものという期待を寄せるのはまったく無意味です。約束の概念をもたない人が運営する国とは、条約も覚書も交わす意味がありません。紙に何かが書かれ、それに署名をするという儀式も、自分たちにとって都合のよい次に現れる状態への儀礼的行事でしかなくなります。儀式が終わって結果が得られれば、その人達にとっては作られた議定書など紙屑でしかなくなります。無概念はことが...こんなのもありか?:4無概念の理解

  • こんなのもありか?:3 策略補助

    補助とは、文字どおりの意味は、補い助けることで、少し言葉を加えれば、力の足りないところを補って目的が叶うように助けることとなります。この補助の尻尾に金の字がつくと、ときには力の足りないところを補うどころか、持っていた力を削ぎ落としていくような、削力補助という逆作用をもった補助金に変わってしまいます。力は、出さなければ弱く見えます。力が足りないとされ、補助が必要と認定されるには、下手に力を出して見せるとしくじります。力の出し渋りはくせになり、出さない力は衰えていくので、削力補助をまた助けるという悪循環に陥ります。削力はいわば成り行きの現象ですが、それが目的をもった策略として仕掛けられ、策略補助となったのでは、それこそ大変です。策略は、個人にではなく自治体のような組織に向かって仕掛けられます。補助金が損得勘定の対象...こんなのもありか?:3策略補助

  • こんなのもありか?:2 無効肩書

    肩書きにはいろいろな働きがあります。一生同じ仕事を続ける場合は同じ肩書で通せますが、仕事を辞めた後も元の肩書きを引きずっている人がいます。元XXと印刷した名刺を持っているわけでもないのに、人々は元XX、あるいは元をはずして二人以上いるはずがないのにXXと呼ぶことさえあります。呼ばれるほうは「元付はやめて」と要求はしないのに、XXと呼ばなければ失礼であるかのように思わせる慣習が根付いています。そこには、偽ものではないが本ものでもない、奇妙ななXXが実在することになります。この元さん、その肩書きを使って国のため社会のために良い働きをしてくれればよいのですが、海外に出掛けてはとんでもないことを言ったり演じて見せたりする人もいます。下手な大道芸のような、そういう言動を、もっともらしく記事にする知恵の足りない記者も数多く...こんなのもありか?:2無効肩書

  • こんなのもありか?:1 重い月

    もし月が急に重くなったら、地球はどうなるのでしょう。季節はどうなる、時間はどうなる、月の周りを地球が回る、そんなことがありはしないと思っていることが、あったらどうしますか。計算のお得意な方に、こうなるよと教えていただきたいのです。なぜこんなことを持ち出したか、それはただの思いつき。にほんブログ村こんなのもありか?:1重い月

  • 怪語補検:運

    運命命運時の運、生きているうちにはいろいろな運がやってきます。巧く捕まえたときは運が良かったと喜び、下手に捕まえたときは運が悪かったと諦めます。運の効き目には、ごく短いものと、一生ついてまわる超長期のものがあります。長いものには、運の仲間に入れにくい、それが運とは考えにくいものもあります。その代表に、「しきうん」というものがありそうな気がします。常識の外におかれて何十年も知らずに過ごしてきたことがたくさんある場合、識運、つまり識る機会に恵まれなかったということです。あの悪名高いA新聞を、年間数万円を投じながら長くとり続け、いつまでも悪い識運から抜け出せない、気の毒な方々もいます。識運が悪いのは、不勉強の言い訳半分と見てよいのかもしれません。もう一つは織運です。つまらない組織に絡み合いができ、振りほどくことも抜け...怪語補検:運

  • 怪語補検:水面下

    水面下は外交のニュースによくつかわれる言葉ですが、対義語は、正式、表面的、表向きぐらいで、数多くは見つかりません。ところが類語、関連語、連想される言葉は数えきれないほどあります。氷山の容積の水面上下比よりもっと大きな違いがあるでしょう。ジャーナリストと呼ばれる人たちが、こういうことが水面下で行われていたと得意げに語ることも、数々の水面下の動きがあるなかでただ一つのことでしかありません。水面下には、容積の想像を超え、時間とのかかわりをもったことがらもあります。水面下の交渉が、時間切れになって水上に浮かびあがったら、ヘボな予想とはまったく話が違っていたとということもあります。このややこしさを利用して、時間を稼いでは手つかずに引き伸ばしたり、動かしているようにみせて放置したり、いやな問題にはそんなこともできてしまう、...怪語補検:水面下

  • 怪語補検:正義

    正義は、その言葉を口に出したとき怪しくなります。その怪しさには、正義と言ったそのことが、自分のことかどうかによって、濃淡が生じます。正義は、それに火がついたとき危うくなります。その危うさには、正義を唱えるその人が、相手に憎しみを抱いているかどうかによって、強弱が生まれます。にほんブログ村怪語補検:正義

  • 怪語補検:盛り上がり

    盛り上がりたいかと問いかけられたとき、いいえ、いやだと答える人は、特別な事情がない限りごく僅かでしょう。機運を逃さず、雰囲気を壊さず、意欲を失わない、盛り上がりの渦にまかれるとき、人は、わざわざ口にする必要もないほど幸せな空気の中に身を置くことができます。盛り上がりは集合体の様相ですから、だまし、ごまかし、身勝手な高望みは失敗し、消沈に終わります。先月末に世界中の注目を集めたであろうあの会談も、盛り上げそこないの見本になりました。にほんブログ村怪語補検:盛り上がり

  • 怪語補検:非核化

    「ひかく」という言葉を、いまポンと出されたとき、「くらべる」「比較」や「かわるい」「皮革」のことかと思う人の割合はごく少ないでしょう。「ひかくこうげんがく」と聞けば「非核公言学」という無理やりな連想さえできそうです。74年前に人類の最大愚行の実験が行われた「核」は、エネルギー源に使っても失敗を重ね、処置のしようもなく、偏りの甚だしいあまり上等でない経済効果と、言葉に注目を集めながらズルズルと時を過ごさせる政略効果しか得るものはありません。あって始末に負えないようなモノに「非」の文字をかぶせてみたところで、どれほどの意味があるのか、実質的な効果の見込みも真実味もなければ、尻尾に「化」をつけてごまかすしか方法がなくなりました。非核化、いかにも白々しい、罪深い三文字です。温暖化のほうがいくらか罪は軽いでしょう。どうい...怪語補検:非核化

  • 怪語補検:描く

    描くという字が常用漢字に選ばれたときは、えがく人の手による細かい筆遣いの表現が想い浮かべられていたのではないかと思います。絵では、微細な表現がものをいう場合もあれば、全体の大まかな感覚が人の心を打つ場合もあります。また、えがくのは絵ばかりではなく、何事かのビジョンのように文字で表すこともあります。文字の統一と一口に言っても、1には程遠い識字率ものを1に近づけるのと、2~3種を1にするのとでは、大きな違いがあります。読みかた聞こえ方が同じでも、それぞれに意味をもった漢字を一つずつにしてしまった常用漢字制は、恩着せがましくこれは単純で便利と思わせながら、日本国民の文化水準を低下させた大工作の成功要因の一つだろうと思っています。にほんブログ村怪語補検:描く

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