chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
多次元飛行船 https://suesuo.blog.fc2.com/

愛がなければ呼吸は、時を刻む時計と同じ。⇨ メアリー・オブライエン「リベリオン」

ライフスタイルブログ / 生き方

※ランキングに参加していません

佐藤蓼丸
フォロー
住所
未設定
出身
東京都
ブログ村参加

2013/03/06

arrow_drop_down
  • 管理的専制

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ トクヴィルは、近代社会が自由の喪失へ向かうとすれば、その道筋の一つと なるのが「管理的専制」 ―― ときに彼はこれを「民主的専制」という逆説的用語で呼んでいる―― の出現であろうと考えた。 彼の定義によれば、管理的専制とは「秩序だった、穏和にして平和的なる奴隷制度」といったものである。「それが外面的に自由の形態を取ることは、ふつう考えられる以上...

  • 専門的合理性

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 大規模な社会をどう理解したらよいものか。すでに見てきように、人々にと って受け入れやすいイメージは、社会は概ね平等な者どうしが集まって公平に競争する市場のようなものだ、というものである。それは、コンセンサス型の自発的共同体 のイメージと対 になって道徳的なバランスを取っている。 だが、いかにこのモデルが広く受け入れられていとはいえ、 これが...

  • 見えない複雑さ

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ もし個人主義文化が真の文化的・社会的な相違に対処することが困難だとしたら、それが大規模な非人格的組織や制度に対処するのはさらに困難である。政治家は、複雑な問題を人格や道徳のせいにしてしまう誘惑につねにさらされている。 マス・メディァは、政治家の政策的な立場よりも彼らのカリスマ性や政治家どうしの闘争劇のほうによほど関心を寄せている。複雑な...

  • 中産階級的囚われ

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 同じ集団のメンバーであるセシリア・ダウティーは、たいへん広いヴィジョンをもっているにもかかわらず、自分の仕事は基本的に「サンタモニカの地域共同体を支えてより良いものにしていく」ことだと言っている。 ウェインにとっても、セシリアにとっても、地域共同体からの手応えこそが彼らの政治的コミットメントを支えるものなのである。また、彼らは共同体を自...

  • 中産階級的温情主義

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 市民精神をもった知的専門職であるエリナー・マックリ ンは、行政学の学位をもっており、国家規模の社会・経済についての理解はハワードやマイクよりも深い。 しかし彼女もまた理想化された小さな町に強い郷愁を抱いている。彼女は、サフォークがふたたび昔風のニューイングランドの町に戻って、人々が 「愛国的な昔風の価値観」にもとづきながら共に協調して働け...

  • 道徳主義的なレトリックの罠

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ サフォークのタウン・ファーザーであるハワード・ニュートンにとって、小さな町という理想は多少薄まっているとはいえなお生き続けており、そこには護るべき何ものかがある。ハワードによれば、地域共同体の生活におけるモーレスは、他者への顧慮や同情心を育てるばかりではない。自尊心を満足させることに対する強い欲求や、仕事の成功を測る尺度もまたこれによって...

  • 健康的な政治の模索

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 個人主義的政治観は、そもそもどうして利害の対立が生じたのかを説明することはほとんどできない。 地域、職業集団、人種、宗教集団、性にもとづく利害の違いが実際どのようにして生じているのか、またこれらの集団は自分たちの意志を通すためなぜひどく不揃 いな力を傾けて競わなければならないのか、一般的に理解できる説明はない。 どうやら利害の政治の世界...

  • 一種やるせない気分

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ もちろん、個人主義的な成功追求に内在する自己利益への専心といったものと、共同体の喜びや公共 の事柄への参加の喜びを得るために必要な他者への気遣いといったものとの間にバランスを保つことは、けっして容易なことではない。 アメリカには、人々がもっとも心を開いたときそれに形と方向性とを与えるいくつかの理念の伝統が生きてきたのだが、これらの理念は経...

  • 表現主義的理想と現実

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ たとえばハワード・ニュートンが、自分の町に住む援助を必要としている人々をロータリー・クラブを通じて助けることの喜びについて語るときはどうか。そのさい、彼はアメリカの小都市では経営者が成功した人生を送るには、あらゆる実際的な目的からいって、何かそういった「奉仕クラブ」に参加しないわけにはいかないのだという事実については、全然考えに入れていな...

  • 罠にかけられたような気持ち

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 仕事もうまくこなし、市民としても分なく暮らすというのは次第に難しくなってきているのだ。社会的なコミ ットメントの気持ちを失った理由を、地域共同体をはなれて、銀行の高度な部署の仕事につくよう圧力を受けていることに帰す一方で、ジムはまたしばし考えたのち、「それにはおせっかいな政府のせいもあるかもしれませんね」と言う。 「政府はおせっかいな母親...

  • キャリアという圧力

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 「地域のために働こうという意欲を少々なくしてしまいましてね」。40代に入ろうという現在、ジムはこう感じている。彼の心境が変わったのは、ひとつには大学院に入りなおして銀行学の修士号を取ってはどうかと上司から提案があったためである。「それは私のキャリアにとても役立つはずです。今の私はぬくぬくと太って幸せに甘んじています。 近ごろじゃ仕事は楽...

  • 心の習慣

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 南カリフォルニアのある銀行の支配人、ジム・ライチャートは、YMCA地方支部のためにボランティアで基金集 めをしたときのことを振り返って、それは「ほんとうに喜ばしい気持ちでやったものでした――成功にもつながりましたしね」と言う。 〈成功〉と〈喜び〉とが絡み合う人生― 彼の語るこのテーマは、彼の生活において職場での成功と地域共同体への参加の喜びと...

  • 自由貿易について

    千年のうち In Millennium 余命一年から千年を考える Toshikazu Sakurai より 自由貿易は、化石燃料依存経済の最終形態として、外部からの略奪物資をとめどなく都市にも農村にももたらす。 そして、すべてを不当競争にさらして、小規模生産者を圧倒・倒産させ、いわば「国ごと消費都市」にして、事実上屈服させ、間接的に化石エネルギーの奴隷にしてしまう。 そのため、資源産出国でなければ、その国の人口を減らす効果...

  • 貿易は国を亡ぼす

    千年のうち In Millennium 余命一年から千年を考える Toshikazu Sakurai より エネルギーの上限があり、それが環境に影響がなく、しかも環境に負荷をあたえない範囲の貿易なら問題はないが・・農産物のようなローテク商品でも貿易品として略奪・輸送されれば輸出輸入どちらの土地も荒廃させ、持続性をなくしてしまう。 だから、答えははっきりしている。のです。 貿易品は、消費者の目にみえないところで、略奪された品...

  • 農村

    千年のうち In Millennium 余命一年から千年を考える Toshikazu Sakurai より エネルギーを土地で受け止めて、分配する。基本的に所得は土地の広さに比例する。労働時間ではない。そのため、利用可能エネルギー内であれば、人口の再生産が確実に行える。 しかし、外部から略奪した低コストのエネルギーとの競争にさらされれば、自立エネルギーとそのエネルギーが支える経済と生活は当然崩壊する。 だからグローバル経済...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、佐藤蓼丸さんをフォローしませんか?

ハンドル名
佐藤蓼丸さん
ブログタイトル
多次元飛行船
フォロー
多次元飛行船

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用