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愛がなければ呼吸は、時を刻む時計と同じ。⇨ メアリー・オブライエン「リベリオン」

佐藤蓼丸
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2013/03/06

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  • 変動するのに任せる

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 リンゴを五ペニヒで買うとしましよう。「財を財と交換した。リンゴと五ペニヒを交換した」と、言うことはできます。しかし、このような方法では、国民経済を考察することはできません。リンゴはどこかで摘み取られ、輸送され、もっとさまざまな過程を経ることでしょう。これが、リンゴという自然産品を変化させる労働です。 価値を示すのはリンゴではなく、「人間の労働によって変化した自...

  • プロセスのうちに現れる

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 極端な例を考えることができます。普通なら労働ではないものが、人間 の才知によって「労働」へと変化させられる場合です。 自分の部屋に自転車を置いて、やせるために車輪を漕ごうと思いついたとします。そのとき、車輪 に鎖を巻き、その鎖を機械 に結びつけて、機械が働くよう にすれば、労働でないものを価値あるものにしたことになります。やせるのは副次的な効果であ って、決定的な...

  • 価値の創造

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 どのような学問においても、まず単純なことから始めることに、みなさんは慣れています。 けれども、労働そのものは、国民経済的な関連において、何ら定義されません。ある人が薪を割るか、太った人が自転車を漕いで痩せるか、 いずれにせよ、薪を割る人も自転車を漕ぐ人も、同量の労働をするに違いありません。 たとえばマルクス (1818~1883年)は、そのような労働を考察して、「労...

  • 価値とは何か

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 動物経済を見渡すと、「動物経済にとって価値を創造するものは、ただ自然そのものである」と、言えます。まなざしを人間、つまり国民経済に向けると、そこには出発点としての自然価値があります。しかし、人々が自分や近親者だけでなく、他人同士気遣うようになると、労働が発生します。 自然産品を自家用とするにとどまらず、それを他者と交換しようとするときに必要とされるのが、「対自...

  • 絶えず動いているもの

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 通常の経済学には、国民経済全体を生み出す三つの要素が示されいます。「自然・労働・資本」の三つです。たしかに、「国民経済のプ ロセスを追っていくと、その経過のなかには〈自然〉に由来するもの、人間の〈労働〉によって達成されるもの、〈資本〉によ って企てられ、仕上げられるものが見出される」と、言うことができます。 しかし、自然・労働・資本を単に羅列して考察すると、国...

  • 人々は複雑を嫌う

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 わたしは約四十五年前に、ある家族を訪れたことがあります。そこで、ある絵を見せられました。その絵は三十年間、床の上に放置されていました。だれも、その絵に気づかなかったのです。部屋の片隅に放置されていた二十年の間、《経済プロセス》から見て、その絵には何の価値もありませんでした。 ところが、「その絵には三万グルデンの価値がある」ということがわかったのです。当時 の三...

  • あるのは変化だけ

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 「今日、本当に経済活動を把握しようとするなら、″自然のなかへ下降する領域と、資本のなかへ上昇する領域との中間に経済活動がある″と、見なくてはならない。この二つの領域の中間に、本来の経済活動として把握すべきものがある」と、言わなくてはなりません。 しかし、「経済学を学問全体のなかで正しい位置に据えるための概念」など、人々が持ったことは、 一度もありませんでした。「...

  • ロスチャイルド家

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 国民経済ではなく、 スズメたちの経済、ツバメたちの経済を考えてみてください。それも一種 の経済です。しかし、動物界の経済は人間界の域に達することはありません。 ハムスター経済など、「動物資本主義」について語ることもできますが、「動物経済」の本質は、「自然は産品を提供し、個々の動物は、ただそれを受け取る」という点に尽きます。人間は動物的経済 のなかを突き進んできました...

  • 現象全体の把握

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 最も重要なのは、大戦後の経済の結果が現われる前に、まず社会有機体三分節化の思想をできるだけ多くの人々に伝えることでした。社会有機体三分節化の思想を唱えはじめたとき、今日のような為替相場の状態はまだ生じていませんでした。当時、社会有機体三分節化の思想が理解されていたなら、今日のような為替相場の困難な状況は生じていなかったでしょう。 人々は、「ものごとを実際的に理...

  • 問題を解決できなかった

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 最も重要なことは、単に思考だけでなく経済全体において、「イギリス経済対中部ヨーロッパ経済」という、根本的な対立が生じたことです。どのように経済活動が展開されたかは、この対立に基づいています。 この西ヨーロッパと中部ヨーロッパの対立なしには、十九世紀から二十世紀への経済の発展は考えられません。それは、「どのように商品を製造し、販売するか」の相違・対立でした。イギ...

  • 意識的に改革された

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 もっとも、この「変化」には、さらにほかの要素も結びついています。「イギリスでは、工業化への移行が無意識の内になされた。その移行は、自然のできごとのようになされたのだ」。 ドイツにおいては、 一八三〇年代まで中世的だった。ドイツは農業国だった。しかし、外的な経済状況が依然中世的なかたちで推移しているあいだに、人間の思考は根本的に変化した」と、言うことができます...

  • 国民経済学の誕生

    「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 国民経済学の誕生――イギリスとドイツ まず、きょうは序論のようなことを話し、あすから、現代人が直面している国民経済学、社会経済学についての全体像を明らかにしていきたいと思います。 今日の経済学は、近代の産物です。かつての経済状態に比べ、近代の諸民族の経済活動が非常 に〈複雑〉になったとき、経済学は誕生したのです。この講座は、おもに経済学を専攻している学生を対...

  • 市民の強化と再活性化

    代償の 「激情」は生活のない無力な人生の結果であり、必然の結果である。人間が無力でなくなってはじめて、人間は破壊者やサディストでなくなり、人間が生に興味をもちうる状態だけが、人間の過去から現在にいたる歴史を恥ずかしめたその種の衝動をなくすことができる。➡ エーリッヒ・フロム ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 彼らにしてみれば、生産性の上で十分な「成果」さえ上っているなら、私た...

  • 仁慈寛大な 「学校教師」

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 知的専門職の共同体経験といえばふつう地域共同体におけるものではないから、彼らの市民的義務の感覚は都市や町へと向けられてはいな い。彼らの世界観はコスモポリタン的なものであるが、それは高等教育によって形成されたものであり、よく似た他者とのネットワークの中で維持されている。 すなわち、彼らはよく似た訓練を受けてよく似た技術を身につけた者どうし...

  • 行政の集中化

    ロバート・N・ベラー「心の習慣」アメリカ個人主義のゆくえ 初期のころに職業的行政官の手による国家計画の立案を提唱した者たちのねらいは、脆弱な中央政府のもとでの急速な工業化と都市化がもたらした混乱に秩序をもたらすことにあった。 彼らは、主として中産階級のプロテスタントに属する二〇世紀初期の改革者、プログレッシヴ(革新主義)として知られる者たちである。階級間の争い、移民をめぐる緊張、企業工業経済発...

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