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みきちゃん
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山形市
出身
深川市
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2013/02/21

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  • 守歳

    大晦日の夜は寝ないで新しい年を待つ。このことをかって守歳と言った。新しい年を迎えるには戸外に雪があった方が、ふさわしく感じられる。今年はもう数時間しか残されていないが、このまま雪のない新年になりそうだ。数日前に雪景色の、ブログの絵を準備していたが、現実離れしたアイキャッチになってしまった。雪はなくても、近くの寺では除夜の鐘が聞える筈だ。川端康成の小説で、京都の祇園で知恩院の除夜の鐘を聞く話が出てくる。主人公が上がった料亭は、知恩院にほど近く、障子を開けると鐘を打つ僧の姿が見えるほど近さであった。「知恩院の鐘が鳴った。「あっ」と一同は静まった。あまりに古寂びて、ちょっと破れ鐘のようであったが、そのひびきの尾は深くただよっていった。まをおいて鳴った。間近で撞かれているらしい。」除夜の鐘は、テレビの「行く年くる...守歳

  • 満月

    昨日、満月がきれいだった。今まで見たなかで一番のような気がする。こんな月をこれからあと何度見られるかと思い、台所にいた妻に「月がきれいだ」と声をかけた。あまりのきれいだったので、友だちに電話していた。先方からも電話が来て、ひとしきり月の話題で盛り上がった。カメラを向けたが、あまりの煌々さに、いい写真にならなかった。一夜あけて、朝の7時ころ夕べの月がまだ西の空に残っている。今度は朝焼けに、山の端の月が写真に収まった。昨日の月の出入り時間を調べると、月の出16時16分、入りは翌日の8時3分となっていた。こんなに月に関心が強まったのは、年を重ねたせいかも知れない。見る景色は月にかぎらず美しく見えるし、食べものも新しい発見のようにおいしい。この季節、太陽が地平線に近く日没が早いため、月の出が遅く、入りが遅くなる傾...満月

  • 松川浦

    太平洋が見える地まで、車で1時間も走れば行ける。雪国と雪のない場所では、冬に対する感覚は大きく異なっている。ものの本によれば、積雪地は日本全土の53.3%で、そこに住む人は2000万弱である、ということだ。雪国を離れて、雪のない街に移住する人の話をよく耳にする。道路の除雪、屋根の雪降ろしなど、雪国の生活は技術の進んだ今でも厳しいものがある。雪のある景色を求めて、海外から観光にくる人も多い。反対に雪を見なれている者にとっては、見渡す限りの青空と光る海は、ぜひとも見たい景色である。松川浦は仙台から常磐道を上り丸森町へ進むと、やがて相馬。道に面した内湾だ。もう50年以上も前になるが、子どもたちがバスに乗って潮干狩りに出かけた場所だ。陸をふり返れば山が見える。今日歩く鹿狼山が見える。太平洋に面した地域と、日本海の...松川浦

  • 冬の花

    紀貫之は枯木に積る雪を花に見立てた。花のない季節である。いにしえの人は、寂しい季節も、そんな目で草木を見ることができた。雪がたくさん降ることは来年の豊作の吉兆でもあった。今の時代に目を移せば、どんどん雪のない冬になっている。山の積雪がないと、春に必要な水も心配である。この正月にかけては、なお気温が高く、一部の地方を除いて雪が降らないらしい。温暖化の傾向は顕著になっている。花の咲かない季節に、山の仲間からアルストロメリアの切り花をいただいた。ハウスで育てれば、冬もこうして花を楽しむことができる。玄関のドアを開けて入ってくると、華やかな雰囲気で迎えてくれる。まだ咲かない蕾がたくさんついていて、長い期間、目を楽しませてくれる。ラクスルというネットの印刷会社ある。手作り新聞をデザインして、文字を入れ、ネットでデー...冬の花

  • おでん

    明日はクリスマスイブ。ひ孫の部屋に、大きなクリスマスツリーが飾られた。週末は寒波がきて、雪の降るイブになるらしい。わが家も、ファミマからチキンを買ってきて、ささやかにひ孫の成長を祝いたい。寒さとともに、コンビニでおでんの売れ行きがいいようだ。業務スーパーでもおでん種が、煮るだけになって売っている。冬になると、なぜか食べたくなるのがおでんだ。昔、街のおでん屋さんへ、鍋を持参して買ってくる風景が見られた。伊藤信吉に「おでん異聞」と題する詩がある。昭和の時代に、おでんが愛されたいたことを示す楽しい詩だ。次はわたしが/他国の人を驚かす番だ。/ヒッパタキ/歯切れのいいこの形容詞は?/こんにゃくおでんを村ではこう言った。矩形や三角形に切った蒟蒻を/竹串にさす。/煮る。/熱湯からあげる。/布巾にくるむ。/まな板のうえで...おでん

  • 冬至

    冬至の朝、東のそらに青空が見えた。気温は朝方、零下になり、昼間も2℃ほどだ。北陸や北海道で大雪のニュースが流れている。冬至は昼が最も短く、夜が最も長い。この日を境に、日は次第に長くなっていく。「冬至、冬中冬初め」といわれるように、本当の冬はこれから始まる。暦の24節季は、当時を起点にしている。暦の始まりは冬至ということになる。この日、カボチャを煮て食べる習慣は、中国から伝わってきた。「ん」のつく食材は邪鬼をはらうものとして重用されてきた。カボチャは昔、ナンキンと呼ばれ、うどん、ギンナン、ニンジン、キンカン、レンコンなどは縁起のいい食材とされた。どの食材も、カロテンなど体にいい成分が含まれ、理にかなったものだ。さむざむと日輪あそぶ冬至かな飯田蛇笏先月らやり始めた、キャンバを使う「手作り新聞」が完成した。反省...冬至

  • 雪景色

    雪は一夜で戸外の景色を大きく変える。立ち並ぶ家々の屋根に雪が積もり、近くの山の樹々も雪を被った。12月にしては異常とも思われる高温が続いたが、一たん寒気が降りてくると市街は一面の雪景色だ。スキー場にも雪が降って、スキーを楽しむ人々の季節がきた。肘折の積雪が54㌢であったということで、朱鞠内、酸ヶ湯に続いて豪雪地の肘折も遅ればせながら登場である。やっと御三家が顔を並べた格好だ。はじめての雪闇に降り闇にやむ野沢節子低気圧が抜けていくのか、夜ガラス戸を震わせる風が吹いた。イヤホンで聞く眠りを誘う朗読は「メリークリスマス」であった。作家の書いたショートだが、作者名は失念している。秋の名月の夜に、高層マンションのベランダで月を見ていた主人公に笑いかけてきたのは、マッチ棒ほどの小さな女だ。近づいて手のひらを差し出すと...雪景色

  • 寒波

    ベランダの障子を開けると空に青空が見えるが、山は厚い雲に隠れている。予報では、寒波の襲来で明日にかけて平地でも雪。ガスが低山にかかり、山の上から雲海が見えることだろう。昨日、赤穂浪士の討ち入りの日。江戸の理不尽への抵抗は、今日でも映画やドラマで再現されている。権力者の沈黙、それは今日の疑獄事件でもその本質は変わらない。蕪村の句に易水にねぶか流るる寒さかなという句ある。さらに遠い歴史の、しかも中国にも語り継がれる暗殺事件があった。権勢を振るった秦の始皇帝を狙った事件だ。詩に映画に、いまなお詠い、語り継がれている。刺客は荊軻、遊侠と呼ばれる壮士である。燕の太子丹は、人質となって始皇帝の囚われの身であったあ。そこから燕に逃げ帰った丹は、強国秦と戦う術もなく、始皇帝暗殺で事態を開こうとする。推挙された荊軻は寒い冬...寒波

  • 枯野幻想

    この師走は、驚くようなニュースの連続だ。藤井聡太の8冠から、大谷翔平のメジャーリーグのFA大型契約。政界ではパーティー券のキックバック、裏金問題で大揺れである。縁のない巨大な舞台を見せられているようで、落ち着いた年末からかけ離れてしまった。パー券を売り歩く、政治家の背中を想像するとこの世界に広がる寂しさが押しよせてくる。吉井勇「寂しければ」寂しければ人にはあらぬ雲にさへしたしむ心しばし湧きたり寂しければせめて昔のおもひでの華奢風流の夢をしぞ思ふ寂しければ御在所山の山隈に消残る雪もなつかしとみつ寂しければまだ夜明けぬに戸を繰りぬ猪野々の里の深霜のいろ寂しければ深山の石を庭に据え腰うちおろす阿羅漢のごと「寂しい」の対極にあるのは「楽しい」。楽しい気持ちを増殖することによって寂しい心を脱却することができる。これ...枯野幻想

  • おいしい冬

    詩吟の仲間から、今朝掘った大根をいただいた。いつもなら雪の中から掘ってもらうのだが、大雪を過ぎても、雪がない。そのせいか、キャベツやニンジンも寒くなって甘さが増している。店に並んだ野菜たちが、手頃な値段になってきた。寒のブリもアラが出回るようになり、脂ののったブリで炊く大根は、冬の味覚だ。そういえば、フジりんごもぐっと甘味が増しておいしい。大根鍋というシンブルで手間のかからない料理がある。大根を厚さ2㌢くらいの輪切りにする。土鍋に大根を入れて、カツオ節や昆布でとっただし汁をかぶるくらいに入れて、中火で煮ていく。ほぼ火が通ったところで3㌢角に切った厚揚げを入れて、酒、塩、ショウユを少量加え、煮ながら大根を食べていく。煮えたてを食べると、大根自体の味が口に広がって、恵んでくれた人の顔を思い浮かべながら食べるの...おいしい冬

  • 大雪

    昨日、24節季の大雪。雪が降る季節ではあるが、小春日和の温かい一日だった。霙のような雪が降っても、平地に積るゆきではない。ただ、気温の変動が大きく体調に影響がきている。どうも胃の調子が悪く、普通に食べるともたれるような感じで、身体全体が重い。陽を求めて外を歩いた。公園の木々も葉を落とし、そのシルエットを見せてくれる。いつも感じるのだが、枝を伸ばす木の姿は美しい。樹種によっても異なるが、細かい枝が密生して形づくられる樹冠は、まさに造形美というべきだ。春になって開く葉芽は、寒さに耐えるように固く結ばれている。木の営みは、そのまま人に冬の過し方の見本である。冬籠なべて妻子に逆らはず金子星零子ウエブのデザインツール、キャンバの扱いにも馴れてきた。テスト版だが、趣味の会の新聞も作ってみた。表題の写真も、キャンバで作...大雪

  • 熊野山

    山の会の今年の締めは長井の熊野山。天気予報は雨と突風が来そうで迷ったが、午前中の晴れマークを信じて実行した。登山口の「学び館」に着いたときは、青空が広がった。スキー場のゲレンでにある間違い安いコースを取って、尾根に登る。近くに雨が降っているらしく、ダムが見える見晴らし台では、虹が見えた。この山は標高」669mだが、熊野山神社までの尾根道はしっかりしていて歩き易い。尾根道の脇は切れ落ちた斜面になっているが、イワウチワの群落が広がっている。春の花を見たいとの声も上がる。尾根道でたくさん見たのは、熊の糞。この季節でも、冬眠に入らない熊の目撃情報が出ている。暖冬と熊の冬眠にはどんな関係があるのか。もう20年も前に出版された熊研究家の米田一彦さなの『山で熊に会う方法』に当ってみる。熊は冬眠すると言われれが、米田氏に...熊野山

  • 虚空蔵山、城山

    上山の虚空蔵山に登った。月岡の上山城の駐車場に車を置いて、西の山地へ徒歩15分ほどで、この山の登山口に着く。茂吉も帰郷の折、弟の住む山城屋で温泉を楽しみ、弟とこの山を散策するのが好きであった。三角錐のこの山は、市街地や正面に見える蔵王山の眺望もすばらしい。寒気の中休み、蔵王は雲に閉ざされていたが、茂吉が見た上山の市街や田畑がよく見えた。眼下に平たくなりて丘が見ゆ丘の上には畑がありて茂吉かつて上山市長を務めた鈴木啓蔵は、上山の茂吉の歩いた跡を訪ねて、『茂吉と上山』を著したが、そのなかで虚空蔵山にふれ、「昔は高館という山城だった」と書いている。山の会には、古墳や城を研究する郷土史家のmさんがいる。mさんの案内で、この山が長谷堂城の戦いで攻め寄せる上杉軍を、退けた唯一の山城であることを知った。山道に入ると間もな...虚空蔵山、城山

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