大江町左沢に日本一公園というのがある。ここはJR左沢線の終着駅左沢駅の北側の高台に位置する公園である。正平年間(1346年~1370年)にこの地方の豪族大江氏の一族であった左沢元時が地形を利用して築いた山城で、その後270年にわたって川を渡って攻めてくる敵の監視といったん事があると、兵士がこの城にこもって敵を侵略を防ぐ役割を果たしてきた。この城址に立てば、川の蛇行する様子が一望でき、舟運によって生活を支えてきた歴史が目の当たりにできる。城址には桜が咲き、西へ目を転ずると、朝日連峰や月山、葉山の山並みが白い雪を被りまさに絶景である。歴史を見ると、正平年間には酒田までの舟運はまだ完成をみていない。川の交通は部分的に利用され、近隣の要所との交易があったであろう。この公園を日本一と名付けたのは、確かな根拠があるわ...最上川