移設犬舎に夜な夜な現れる猪たち。彼らを追い払い 近付けないために対策を施すことにしました。まずは試験的に竹ではなく単管パイプで鹿威しの様な物を作り、その効果を確認してみます。移設犬舎の古家の窓からロープを引っ張り、単管パイプを手動でカンカンとヤルのです。その名もカンカン ヘッドならぬ『カンカン パイプ』これは想定どおりに大きな音を発し、猪を退散させることに成功しました。「カァ~ン!」と一鳴らしで驚い...
移設犬舎に夜な夜な現れる猪たち。彼らを追い払い 近付けないために対策を施すことにしました。まずは試験的に竹ではなく単管パイプで鹿威しの様な物を作り、その効果を確認してみます。移設犬舎の古家の窓からロープを引っ張り、単管パイプを手動でカンカンとヤルのです。その名もカンカン ヘッドならぬ『カンカン パイプ』これは想定どおりに大きな音を発し、猪を退散させることに成功しました。「カァ~ン!」と一鳴らしで驚い...
インターネット環境が脆弱な移設犬舎の古家。山間部に位置するため、仕方がないのは分かっていても、もう少し何とかならないものか。ラインすらも繋がり難いし。なので下界の我が家に泊まる時しかブログ更新が出来ない日々が続いています。ブログを備忘録的に使っている私としては、そこが悩みどころ。またブロ友さん方のブログに訪問することすらままならず。なんとか良い方法はないものだろうか。・・・・・あとは真夜中の猪の奇...
高校生の頃より乗り始めたバイク。気がつけば、あらゆる排気量やタイプ、そして製造国の車両を乗り倒してきました。ところが「バイクは知り尽くした」と考えていた自分が恥ずかしい この2ヶ月間。「乗る必要も無いだろう」と若い頃は遠ざけてきたSR400が、こんなにも素晴らしいバイクだったとは。その昔、友人の改造SR400に乗らせてもらって「つまらないバイクだな」と感じたのは何だったのか。逆に言えば、それほどにノーマルの私...
5年ほど前に取り壊された山際の公民館。「自然災害時にはかえって危ない」との理由から町内中心部に移設されました。そんな中で、旧公民館裏にあった小さな人工池への注水設備も撤去されてしまったため、その池は干上がったままとなっていました。ヒキガエルたちの産卵場だった その池。私は人知れず その生命の営みを見守っていただけに残念でなりませんでした。2月から3月にかけて気温が上昇する日と雨天の日が重なると、申し合...
洋犬系なのに猪の寝屋止めが得意なビープロのコーシン。もちろん猪を追い倒して足止めさせることも単犬で難なくこなします。やはり中島犬は日本犬系であれ洋犬系であれ間違いないと思うわけです。しかし、ここ数年の猪の激減ぶりに「今は積極的に獲るべきではない」と判断。またコーシンは出産と子育てがあったため、この5年あまりは猟への出番は殆ど無し。それでも運動がてらにシーズン中に2∼3回猟場に連れて行くと、未だに高確率...
先週の猟や見切りでは猪の痕跡は全く見つけられず。豚熱の影響は未だ大きいようで、足跡はどれも鹿のものばかり。それもゾロゾロと驚くほどに無数に。でも、その一群がどの地域に潜んでいるかは見当がついていたため、今週の猟は勢子の私が そこを直撃して追い出す作戦を取りました。今までの経験や傾向からタツ配置も万全。結果的に その作戦はドンピシャで、猟場のアチコチで銃声が鳴り響き続けました。中には一人で4頭も仕留め...
このところマイブームになっている鹿背ロース末端の雑肉の焼肉。とにかく食感と旨味が抜群に良いのです。先輩に教えて貰うまでは お犬様に献上していました。でも、もうあげない。そこで今回はその肉を使用してビビンバを作ることに。まずは鹿の雑肉の漬け込みから。鹿肉には甘めの焼肉ダレが合うため、そのタレに2日ほど漬け込みました。と、ここで妙案が。ナムルなど色々な味があるように、肉にも色々あって良いのではないかと。...
「今日はヤバイ!」と言うことで…仕事を早めに切り上げて移設犬舎へと向かいました。遅くなるほど雪の影響が危険なレベルとなる天気予報。移設犬舎は標高が高いため、おそらく厳しい道中となるはず。すると案の定、スタックしているFR車が所々に。しかし四駆の猟車の軽トラはスイスイと登る。そして移設犬舎に到着。辺り一面 雪景色。急いで猟犬たちの食事を作ります。お腹いっぱいに食べた後は、腹ごなしの雪中散策。歌のとおりに...
2週間前まではブルブルと寒さに震えながらの猟でした。ところが今日は昼間の気温が20℃を越えて、いきなりの春。早咲き桜も満開に。こんな気候だとタツ役は快適な猟となります。しかし、油断は禁物。マダニの活動が活発化するため、忌避剤の使用や、猟服のこまめなチェックは欠かせません。一方、勢子と猟犬は何かと厄介な事が増えてしまいます。タツ役以上にマダニを警戒する必要がありますし、発汗量が多くなるため飲料の携帯は必...
我が家の湯舟に入らなくなってから、いったい何年が経つのだろう。かれこれ10年近くになるような気がします。『ガス給湯器の あるある』ではありますが、基盤に仕組まれた15年時限爆弾が起爆して、追い焚き機能がダウン。シャワーのみの使用を余儀なくされてしまったのです。たとえ湯舟に溜めたとしても、足し湯だけの使い方では面倒な上にスグに冷めてしまうため、全くエコではない。これは給湯器メーカーによる事実上の買い替え...
山で出会った子鹿。どうやら親と逸れた様子。それを不憫に思った優しい猟師。その子鹿を家に連れ帰り「ポッキー」と名付けて、独り立ちできるまで育てることに。題目はそんな情景が浮かんでくる心温まる話を連想させます。でも実際は かなり違う。家に連れ帰るまでは同じですが…伊豆の猟師は非情のライセンス。子鹿が家に着いた頃には変わり果てた姿に。たとえ子鹿とはいえ、一頭は一頭。山の荒廃や農業被害を減らすためには心を鬼...
狩猟を始めて何年にもなるのに、まだ一度も獲物を仕留めたことの無い人は少なからず居るものです。これは確率的に考えても明らかに その人に問題がある。そんな人たちに何とかクリーンヒットさせてあげたい私は、彼らが命中させられない原因を分かっているため、時々アドバイスをしています。しかし、今までに命中させられない人たちが真剣にそのアドバイスに耳を傾けてくれたことは一度もありません。「せっかく苦労して様々な免...
猪肉の旨味をより引き立てるためにモッチリした食感となる料理方法はないものか。そう考えて先日は蒸し鶏の作り方をアレンジして試してみましたが、成功レベルには達せず。鶏肉と猪肉の肉質の違いを克服する難しさを知りました。ならばと、ブロ友さん方の様々なノウハウを総動員して蒸し猪に再度挑戦。結果は大成功裏に終わりました。やはり料理研究家の方々の知識や経験値の高さは凄い。いつものことながら本当に勉強になります。...
「社会貢献のために狩猟を行っている」とは思いませんが「気が付けば社会貢献している」と思わずにはいられない毎猟。今日も集落の方から熱烈なるエールを頂きました。「お疲れさまでした。いつも ありがとうございます」と、栄養ドリンクと煎餅を差し入れて頂いた私たちは恐悦至極。思えば…皆で力を合わせて事を成し得た喜び。ジビエを味わう楽しみ。猟隊の運営に大いに役立つ捕獲報奨金を得る安心感。そして鹿の大増殖を抑え、猪...
世の中は三連休のようですが、仕事でバタバタの私は今日も出勤。なんとか残務を片付けて早めに移設犬舎に向かうと、途中で天気が急変。雪が舞いだしました。比較的に温暖な伊豆半島でも、北向きの風が吹くと雪が降ることもあるため油断は禁物。「SRで来るんじゃなかった」と後悔しつつ、猟犬たちの世話を急ぎます。雪の中を はしゃいでいるのは三重地犬のシオだけ。コーシンはいかにも寒そう。この手の洋犬は寒さに弱いですから。...
「焼く」「煮込む」「揚げる」ばかりだった猪肉料理。気付けば「蒸す」は試したことがない。鶏肉では蒸し料理を作り、その旨味を楽しんでいるのに。そこで鶏肉と同じような作り方で猪肉蒸しを作ってみることにしました。まずは猪のロース肉500gを解凍。漬け汁が鶏肉ほど染み込まないと思われるため、金串で肉全体を刺しまず。もう遠慮なくブスブスと。そうしたら次が問題。漬け汁の味付けや量、そして漬け込み時間が分からない。こ...
今日の猟は大失敗。自分の浅慮ぶりが嫌になります。目標は猪1頭に鹿4頭の猟果だったのですが。「大人数だから大きな猟場をやろう」と、私が楽観的思考で半ば強引に決めてしまったのが運の尽き。もっと皆の考えを取り入れるべきでした。簡単には、小さな猟場を大人数でガッチリと囲むのもアリだったのです。読み違いの一番の要因は雨。夜半から明け方まで降り続いた雨が獲物たちに移動を促した。いや、シッカリと降ったようなので「...
猟犬たちの上前をハネてまで作りたかった鹿スネ肉シチュー。とにかく煮込んだスネ肉の食感と旨味は最高なのです。でも、このままでは猟犬たちに申し訳ない。そこで鹿のモモ肉の中でもスジの多い『シンタマ』と呼ばれる部位を猟犬用に加工することに。今回はシッカリと味が染み込むまで煮込みたかったため、スネ肉を使用しましたが…シンタマは、実はシチューにも向いていて、すぐに食べるのならばコレで調理するのがオススメです。...
猪も鹿も基本的に捨てるところはありません。肉や内臓は人や犬にとって大切なタンパク源となりますし…皮、角、牙などは日用品や装飾品として色々と使い道があります。コレなどは最高のシフトフィール。もちろん骨だって貴重。スープ作りには欠かせません。ところが有害鳥獣捕獲や管理捕獲等で次から次へと捕獲しなくてはならないため、毎回すべてを活かすことは時間的にも物理的にも厳しいものがあります。でも、そんな状況にあっ...
山に入ると様々な出来事に遭遇するもの。とくに狩猟を始めてからは、そんなことが増えています。以前、こんな事がありました。初夏の管理捕獲で林道を通ろうとしたところ、山の入り口の空き地に1台の車が停めてありました。その時は登山者の車だと思っていた私たち。ところが1週間後に同じ場所を通ると、またその車がある。他県ナンバーのその車は四駆。もしかすると登山者ではなく、渓流釣りの釣人ではないか?と直感した私たちは...
先週の猟は今期初の雨天中止。軟弱猟師の私たちは晴れた穏やかな日にしか猟行しないのです。そして待ちに待った今日は、寒いけれども絶好の狩猟日和。思わず「釣り日和」とも言いたくなるほどに海も穏やかでした。まずは猟の前に景色を眺めて心を落ち着かせ…ではなく、各タツ配置を確認するために海際に。山から少し離れた開けた場所だと無線が通じやすいのです。互いに到達時間を確認し合って、最後のタツが配置に付いたと同時に...
西日本方面に比べると猪犬文化が根付いていないと感じる伊豆地域。地元の猪犬の話は時折り耳にしていましたが、ここ10年余りで血筋が途切れてしまったり、また累代弊害等により その状況にない血筋の話だけになってしまいました。このままでは地元の優れた猪犬血筋が途絶えてしまうのは時間の問題。しかし諦めるわけにはいかない。そう思って伊豆の猪狩師の情報を更に収集。色々と犬を見て回りました。私が猪犬に求める固定させた...
なんだか加速に鈍さを感じる回転域があるし、アイドリングも安定しない。旧車にはありがちなことで原因がキャブレターにあることは明らか。車検を取って乗り始めた古いSR400ではありますが、完調まではあと一歩。とは言え、若い頃に乗っていたSRX600やフサベルのFS650eとは異なる穏やかな鼓動を感じながら、ホッコリする毎日を送っています。そこで冒頭の症状を直して更に楽しめる通勤バイクにしようと思い立ち、作業を行うことに...
頭に大きな衝撃を受け続けてきた私の半生。バイクによる事故や転倒が原因で、その回数は枚挙に暇がありません。運が悪ければ今までに5回くらいは あの世に行っていたことでしょう。考えてみれば、こうやって元気でいられるのはヘルメットのおかげ。でも、その命の恩人でもあるヘルメットは満身創痍な状態。中でも学生の頃より40年も愛用しているジェットヘルメットは酷いもの。安全基準をクリアしていたであろう期間を35年もオーバ...
少し前の『鹿燻』の続きです。あれから3日後に乾燥させていた鹿肉をピンチハンガーから外しました。手触りはモッチリしているものの、表面はサラサラとなった鹿肉。燻煙のエグ味を付けないためには表面を乾かすことが大切です。では燻煙工程に入ります。鹿肉を並べて・・・半分にカットしたスモークウッド(桜)に着火。一本の燻煙時間は4時間なので半分では2時間燻煙となります。これならば庫内の温度は上がっても20℃程度にしかな...
鹿の肩から首にかけての表層の肉は焼肉で頂くと抜群に旨い。一方、猪の同部位は、筋肉層の構成が異なり、肩肉とネック肉と脂が混在して一塊となっているものの これも実に旨い。でも火の通し加減や縮み方が違うため、一枚肉としての料理には向きません。それぞれの部分を小さめにカットして串焼きにするのが我が家では定番。猪肉の旨味と食感の変化が分かりやすいのです。それでは作業開始。まずは塊肉を大切りにします。次に肉質...
最近、猟車のワイパーやサイドミラーと窓ガラスの間に こんな物が挟んであることが増えました。職場の駐車場、ショッピングモールの駐車場、そして我が家では駐車場横の郵便受けに。やはり私の猟車がカッコイイからだろうか…平成7年式の今年で30年選手となるスズキのキャリイぱみゅぱみゅ号。猟行中に林道の地割れに落ちて横転したり、屋根がサビサビで穴が開きそうだったりで、満身創痍のこの猟車を何故に欲するのか。でも答えは...
狩猟者にとって『猟師小屋』は猟の段取り、解体、宿泊等において必要不可欠な施設。よって猟仲間の心の繋がりを強固なものとする集いの場でもあります。ありがたいことに猟場の地域や猟スタイルに応じて私が利用できる猟師小屋は現在4ヶ所。中でも移設犬舎の古家は一銃一狗の時に猟師小屋としても大活躍。一方、合同猟での巻狩りでは、3地域にそれぞれ猟師小屋があり、重要な役割を果たしてくれています。今日はそんな中でも理想の...
かれこれ生後10ヶ月となった三重地犬の若犬たち。先日、雄のフミは地元の猪狩師の元へと旅立ちました。何れは種犬となって血筋存続に貢献してくれるでしょう。そんなことで移設犬舎は少し寂しくなりましたが、我が家の犬舎は相変わらず賑やかな状態。フミの兄妹のマチとシオが元気過ぎて参ってしまいます。力いっぱい駆け回りたいようなので、また来月あたりから移設犬舎へと移動させるかな。母のカノと姉のスルガが このオテンバ2...
鹿の背ロース肉の尻側に付いているスジ別れの中途半端な部分。いつもは猟犬たちの食事行きでしたが、実はとても美味しい部分なのです。何年も狩猟に関わっているのに先輩猟師に教えてもらうまでは全くのノーマークでした。肉量的には希少部位で、対でも一頭から200g程度しか取れません。でも晩酌の肴にするには丁度いい量。今宵も焼肉にしてみます。なんと言っても旨味と食感が素晴らしいのです。スジと脂をトリミングしたら刺身の...
高校生の頃より乗り続けているバイク。当時は馬力至上主義で、メーカーもユーザーも速さ一辺倒の時代でした。それから十数年が過ぎて免許制度が変わり、誰もが大型バイクに乗れるように。すると今度は排気量の大きさを競い合う大艦巨砲主義に。何事においても天邪鬼の私ではありますが、その流れには抗えず。馬力と排気量とスピードを追い求めてしまいました。いわゆるスピードジャンキーの一人だったのかもしれません。ところが、...
珍味でお馴染みのイカ燻。スルメとは異なるソフトな食感もイイものです。なので女性や子供でも食べやすくて人気がある。そこで似たような食感の燻製を鹿肉で作ることにしました。部位は噛み切りやすさ考えて、スジの無い背ロース肉と内モモ肉を使用することに。スジがあろうが無かろうが熱燻での硬めの仕上がりとなる鹿肉ジャーキーとは対照的です。あれはあれで噛めば噛むほどに旨味が広がって美味しいのですが。では作り方はじめ...
今日の巻狩りも参加者は少数。皆さん色々と忙しいようです。でも、こんな日は思いのほか猟果が上がるもの。先輩方も経験上、それは分かっています。欲張らないピンポイントなタツ配置が功を奏すのです。が、それを口に出さない私たち。「こんな時って意外と獲れちゃうんだよね」は禁句。これは何事においても当てはまるもの。金メダルを逃すのと同じように獲物も逃すのです。よって喉元まで その言葉が出掛かりましたが、我慢。猟...
「一生 大切に乗ろう」と心に誓ったのは10年前。18万円で購入した中古のスズキ キャリイは今も元気に走っています。主には猟車として使用していますが、あまりの便利さに何処に行くにも殆どコレ。走行距離は未だに7万㎞台なので、まだまだ活躍してくれるでしょう。でも購入当時から あることが気になっていました。その時は走行距離が4万キロ程でしたが、潮風の当たる地域の車両だったと思わしきサビの補修跡が、そこかしこに見ら...
さて、この脂だらけの猪バラ肉はどうしましょう。いつもなら脂を切り取ってフライパンで加熱した後に揚げ油に混ぜてしまいます。でも今日は ある物をタップリのそのラード油で揚げ焼きにしてみました。業スーの焼そば麺が…こうなりました。猪ラードの香ばしさが加わった上に、カリカリの部分が食感に変化を与えてくれるはず。お次は、猪バラ肉に申しわけ程度に付いていた お肉を炒めます。火の通り難いニンジンと一緒でいいかな。...
「散弾銃」と言いながら基本的に散弾を使えなくなってしまった大物猟。使えるのは専らスラッグ弾と呼ばれる一丸となっています。6粒や9粒だった散弾が、それこそ「一丸となって頑張るぞ」と言わんばかりに一塊となって発揮する強烈な破壊力。そんな重い弾頭を音速と同じくらいの速度で射出する散弾銃は、軽い弾頭を音速の3倍ほどで射出するライフル銃と同程度の威力を有しているのです。そこで考えてしまうのが、どんなスラッグ弾...
今日の猟は私たち人間が獲物たちに翻弄されてしまった感あり。獲物たちは逃げ惑うようなことは無く、猟犬が離れた事を確認すると身を潜めてしまうため、次の一手が打ち難いのです。しかし、それを打開してくれるのが やはり猟犬。最終的にはニオイを辿って隠れた獲物を炙り出してくれる。そのおかげで今日も猟果を上げることができました。まずはお疲れさまでした。よほど疲れたみたい。そんな猟が終わったのを見計らって、猟場近...
冷凍ストッカーの中に猪のロース肉を発見。昨猟期終盤に獲れた個体の物でした。でも真空パックでの冷凍は素晴らしい。ナイスな肉質を保っていました。ならば今宵は猪カツでも作るかな。スジ切器で叩いた後に塩コショウ。あとは衣を付けて揚げるだけ。揚げ油は猪の脂から作ったもの。170℃前後で揚げるのが基本ですが、揚げ過ぎには注意。少し浮き上がり気味となり、箸で挟み上げて「パチパチ」っと少しでも その音がしたら出来上が...
現在の勤務地が三重県内の息子は、2月より静岡県内への移動が決まったとのこと。いきなりの辞令に本人は少々戸惑い気味。三重県の職場では面倒見の良い先輩方に支えられていたそうで、その方々との別れが辛いと。しかし静岡県は地元でもあることから友人たちに会いやすくなるため、複雑な心境のようです。残念ながら我が家から通える地域ではないため、またアパート暮らしとなりますが、私たち家族としては少しでも近くに息子が戻...
レギュレーターが壊れて過電圧となり、全ての灯火類が球切れとなった通勤バイクのスペイシー250。製造から41年が経過していたこともあり、ヒューズが切れる前に端子の腐食した部分もアチコチで溶断していました。もはや配線を作り直す以外に正常走行を行う事ができないと判断。ついにスペイシー250と別れの時が来たのです。10年ほど前に突然Uターンしてきた車に特攻して、車体も私もボロボロになってしまった事もありましたが…そ...
正月休みに帰省していた息子。私が「今の季節のオカッパリは釣れないよ」とアドバイスしたにも関わらず友人と近所の防波堤へと釣りに出掛けてしまいました。磯でのメジナ釣りならまだしも、防波堤でのサビキ仕掛けによる五目釣りだとのこと。せめてボート釣りでも…と思ったものの意外や意外の釣果。午後の3時間ほどの間にカサゴを十数匹にベラを数匹。中には亜熱帯性のアカマツカサウオの幼魚までも。そして大きめのタカノハダイも...
通販で注文した おせち料理。メーカーと配送業者の連携不足から生じた混乱により、年末には届きませんでした。おまけに31日ギリギリに配送不能状態にある旨の速達ハガキが通販業者より届き、おせち料理抜きの正月を迎えることに。家族全員 タメ息をついてのガッカリ大晦日。そこで、たまたま下処理中だった猪のモツを正月料理とすることを家族に提案。猪のモツ鍋やホルモン焼きが大好きな家族は、戸惑いながらも目の輝きを取り戻し...
数日前に再生処置を施した製造から7年のスタッドレスタイヤ。どのくらい硬度が下がって軟らかくなっているかな。溶剤とした灯油と共にオイルもゴムに染み込んだようで、新品のような潤いが戻っています。因みに処置を施す前の硬度の平均値は『68』でした。これが『60』を切っていれば上出来。さて数値はどう変化しているだろう。硬度計の平均値は『57』あたり。場所によっては『55』と新品と変わらぬ数値も。タイヤ溝の残りが7分山...
しばらく猟を休ませていたトラ。なので久々に猟車に乗せると大興奮で、犬箱の中では武者震いまでしている。それに今日は寒い。オーバーヒートしやすいトラにとっては体が良く冷えるため絶好の気温。放つ前から嫌な予感がしていました。でも たまには運動させないと。トラはハッスルし過ぎると一頭の獲物に固執して激しくアタックを掛けてしまう傾向にあります。つまり獲物との駆け引きを考えずに強引に突っ込む時があるのです。そ...
年末30日の夕方のことになりますが、診療最終日に獣医さんに行ってきました。コーシンの腫瘍切除手術から10日。無事に傷口も塞がり、予定どおりの抜糸となりました。当のコーシンは鶏卵大のぶら下がっていたものが取れたのを分かっているようで、術後は大はしゃぎの毎日。エリザベスカラー装着なんて お構いなし。とりあえず痛み止めと抗生剤を数日間投与していましたが、心配な局面は一度もありませんでした。抜糸をして貰いに行...
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます季節や分布域により食物は様々で、その影響で肉質等も個体差が意外に大きい猪。今回の猪は10貫ほどのメスで、胃内容物の殆どがドングリ。よって肉はもちろん、腸の質も良好でした。これがヌカやタケノコが主食だと少々臭うのです。でも、この「臭い」もモツ料理においては大切な風味の一つ。下処理の方法や加減が旨味を左右します。ところで今回の腸をなぜ良質と判断したかと言いますと、鮮...
息子の車用にとヤフオクでポチッた1万円のスタッドレスタイヤセット。ホイールは予備として合格点でしたが、肝心のタイヤは製造から7年が経過しており、かなりビミョーでした。タイヤ溝の山は7分ほど残っていたものの、ゴムが硬いのです。そこで以前より実施していたゴムを軟らかくする裏ワザを施すことに。一般的にゴムは一定の硬度を保つために油が混ぜ込まれています。ところが時間経過等により その油分が減って硬くなってしま...
年末のバタバタの中でも猟に出掛ける変態猟師たち。家庭を取るか獲物を獲るか。普通の猟師は家庭を優先します。よって今日の猟は参加者が極少数。タツ役が足りないため私はそちらに回り、勢子は先輩にお願いしました。風が強くなければ山の先端の狭い猟場を攻めたいところですが…こうも強風続きだと、そのような風の当たる場所には獲物は居ません。よって少人数ながら風裏の洞などがある大きな猟場を攻めざるを得なかったのです。...
今猟期は嬉しい出来事が色々と続いています。先日はこんな事がありました。猪狩りの見切りで同行していた若手君が「何でそれが分かったんですか?」と質問をしてきたのです。猪を巻狩りで専門に狙う場合「たぶん猪が居るでしょ」的な半ば当てずっぽうな猟は行いません。私たちはそれを「ガラ掛け」や「水っ掛け」と呼んでいて、鹿も狙いに入っている猟でのみ それを行います。ガラ掛け猟ばかりでは、私自身の見切りレベルが下がっ...
それにしても毎日色々とあるものです。本当に気が抜けません。歳を取ったり古くなると、誰でも何でも調子が悪くなるのは仕方のないことですが。それらのケアをするだけで精一杯の日々が続いています。とは言え、父は何とか一人で歩けるまでに回復しましたし、猟犬コーシンの腫瘍除去手術は上手くいき、以前の切れの良いフットワークが戻ってきました。と安心したのも束の間。今度は職場でトラブル続き。急に気温が下がったせいで、...
「イタチの最後っ屁」ならぬ「猪の最後っ糞」も強烈。正しくは「猪の最後っ下痢便」となりますが。この下品な表現に反省しつつも、事実なのだから仕方なし。よって生物学的表現に訂正しますと「猪の退避行動における軟便噴射」となります。これは、その表現のとおり猪が猟犬に追い立てられて「やばっ!」となった時に「ブシャ!」っとヤルわけです。つまり強烈な臭気で攪乱して自分のニオイを分からなくするのが猪の狙い。この退避...
今年の冬はやたらと寒い。今朝も-2℃の中をバイク通勤して指先がジンジンで もうイヤ。指が痛くてブレーキレバーを思うように握れず。危ないったらありゃしない。そういえば今年から社会人となった息子は車での通勤が主なよう。大丈夫だろうか。そんな心配をしていたところ、息子からスタッドレスタイヤに関する質問のラインがありました。ホイールとセットで買うと10万円以上もするため、どうしたものかと。「ならば父さんに任せ...
少し痛々しく見える お乳の腫瘍。でも本人は全く痛くない様子で、腫瘍に触れても全然平気。だからと言って猟行させるわけにもいかず。よって今日は腫瘍の除去手術を行うことに。たまたま我が家に帰って来ていた息子が、娘と一緒にコーシンを獣医さんへと連れて行ってくれました。そして麻酔から覚めた夜の7時。日帰りできるとのことなので、仕事から戻った私は息子とともにコーシンを迎えに。獣医に着くと私たちの声を聞いたコーシ...
先日のことですが、私が信頼を置く凄腕さんが珍しく失中しました。そして、猟が終わると皆の前で「油断してた。ごめんなさい」と。私がその言葉に更に信頼を深めたのは言うまでもありません。また、尊敬している先輩もそうでした。「くそ~ハズした!夢に出て来そう!ごめんなさい!」と、力一杯に悔しがり、頭を下げて謝っていました。その時も真の猟師の姿を見たようで、妙に清々しかったのを覚えています。ところが一方では失中...
あれま、コーシンたら なんて立派なキ〇タマなんでしょう。タマタマが鶏卵のLサイズくらいはある。なんて…実はコーシンは洋犬系なのに単犬でも猪を長時間足止めできるナイスな猟芸が身上の女の子。足が速い上にラウンドが上手いのです。猪が多かった頃は毎猟のように猪を獲らせてくれました。しかし、そんな女番長のコーシンでも病気には勝てず。お乳のシコリが気になりだしたのは今年の初夏のことでした。初めはパチンコ玉くらい...
今日は全員 丸腰。鉄砲も猟犬も お留守番。高齢となった地元猟師が猟仲間の先輩に猪山の管理を委託。その猟場の調査を皆で行うため、GPSと目印テープを携えて向かったのです。猪の逃走コースを探るには猟場の下見と、後に犬をかけて様子を見るのが手っ取り早い。何度か試すうちに逃走パターンが分かってきます。慣れない猟場では、まずはそこから。ところが乾燥続きと強風による落ち葉で調査の難易度は高い状態。でも先輩たちは次...
構造上、銃身を銃床ごと握ることの多い水平二連式散弾銃。時には汗で手袋が濡れることもあるため、その手で銃を構えることはサビの発生原因となってしまいます。製造時から鉄部全体に酸化鉄被膜処理が施されてはいますが、さすがに塩分の度重なる攻撃には勝てず。よって最近では やたらとサビが目立つように。そこで防錆処理を行うことにしました。でも一般的なガンブルー液での酸化鉄被膜処理ではつまらない。発生してしまった赤...
JR沼津駅北口に位置するココチホテルの2Fに店を構えるフレンチレストラン『ラパンアジル』そのオーナーシェフのヨッシーさんは私にとっては食の師匠。また彼は優秀なハンターでもあるため、頼れる猟仲間でもあります。ヨッシーさんは若い頃に本場ヨーロッパで洋食の修業を積み、帰国してからは大手ホテルの厨房でも修業を積んだ努力と情熱の凄腕料理人。なので狩猟においても非凡なる技量の高さを見せてくれるのでしょう。様々な素...
ここ十年余、私の誕生日プレゼントはスーパードライでした。酒税の影響もありましたが、薄給、マイホームローン、教育費等、様々な要因により困窮を極めていた我が家において、ビールはまさに高級品。感謝して一口一口 味わったのを思い出します。と、そんな誕生日プレゼントではありましたが、酒税が改正され、教育費もゼロとなり、日常的にスーパードライに手が届くようになった この一年。誕生日プレゼントをステップアップして...
世界はいったいどこへ向かってしまうのだろう。もはや一寸先も予測がつかない混沌とした時代からは抜け出せないのか。人間の知恵を平和に活かそうとする考えよりも、支配することに利用している独裁者たち。また、そのような独裁者たちからの洗脳や呪縛から逃れられない多くの民衆。そんな世界情勢において「この日本に生まれて良かった」と思える時代はいつまで続くのか。国のトップや政治がアレでは先が思いやられます。しかし、...
今日の猟は朝から厳しい選択を迫られる事態に。「よし、今日も頑張るぞ!」で猟犬を放つ直前に娘からラインがありました。なんと父の体調が朝から悪いとのこと。私への電話が通じなかったため、母が娘に連絡したのです。すぐさま母に連絡を取ったところ「具合は悪いけど、お父さんはまだ歩ける」と。しかし いつものパターンから考えると、夕方には動けなくなる可能性が高い。猟場から我が家に戻って猟銃と猟犬を降ろし、それから...
鹿肉の味わいの一つには、その食感があるともいえます。それぞれの部位により異なる筋繊維の太さや長さが様々な食感を演出し、料理の旨味を引き立ててくれる。背ロースはステーキやカツ、そしてタタキにも。低温調理のローストも なかなかに旨い。竜田揚げは間違いないし。モモはスジの無い部分も同じくステーキやカツなどに。ジャーキーならばモモのどの部分を使っても良いですし。煮込み料理のシチューやカレーならば肩もいける...
「強風が吹き続けた後は、風裏に位置する猟場を攻めるは上策」しかし、そうは言っても風が当たっていた猟場に多少は残っていたり、すぐに戻って来る個体もいる。そこで「モノは試しにやってみるか」で猟犬を放ったものの、やはり反応は薄い。今回の強風は5日あまりも吹き続いた上に横殴りの雨が降る日もありました。それに風が吹き止んだのは前日のことなので無理もなかったか。ところが最後の一粘りでシダ場に潜んでいた鹿が起き...
生後8ヶ月となった三重地犬の若犬たち。ここにきて やっと初めての発情期を迎えた雌のマチとシオ。通常より2ヶ月ほど遅い計算です。おそらく 猛暑が体にブレーキを掛けていたのでしょう。母体に過度の負担が生じると、本能的に発情を抑えるのです。出猟が多い雌犬は、その激務により体に負担が掛かり発情しないもの。それと同じ。今日はそんなマチとシオを移設犬舎より我が家に連れ帰ってきました。オス犬たちが あまりに気の毒な...
「たとえバックストップがあったとしても跳弾すると危険が生じる可能性があるため、猟銃を発砲した方向に民家がある場合は違法行為となる」そんな裁きが裁判で下されるならば、私なんぞは無法者もいいところで、猟銃を所持する資格はありません。散弾銃でスラッグ弾を撃てば500m、ライフル銃では4kmほども弾が飛んでしまいます。跳弾して威力が落ちたとしても、かなりの距離を飛ぶはず。よって、その方向に民家が無いことを完全に...
私が今まで所属していた悪の秘密結社を退職するとの話ではありません。獲物の解体時の話です「イーッ!」獲物の腹を割り、それから皮を剥ぐ方法での解体では、足首あたりから皮を剥ぎ始めるのが一般的。解体台や地面に横にして行うにあたっては、獲物の足先を固定しないことには作業は思うように進められません。一方、吊るし方法では、皮を持ち手で引いても獲物の重みによる一定の張力で安定した角度が保てるため、一人でも問題な...
先日に捕獲した猪は12貫ほどのメス。猟場にはドングリが大量に落ちていたこともあり、肉質は上々。早速、食べてみることにしました。まな板の上に取り出したるはモモ肉。大腿骨を中心に一周骨抜きをした塊肉。家族にリクエストしてみると「ソテーにして!」と料理メニューは即決。折角なので?くるりんぱとカットした塊肉を広げてカットし、長~い切り身?としました。まずは塩コショウを。それが馴染む間に猪脂でニンニクを炒めま...
「猪が居ないのなら猪の居る場所に行こう」とのことで、離れた地域の猟師仲間の猟場へと猪狩りにGO!今日の巻狩りは参加人数が少ないため、囲みに一抹の不安を覚えましたが、石垣跡の多い猟場であることからタツの配置は絞りやすい。猪は逃走ルートを予め決めていることが多いことを利用するのです。見切りの途中、山裾の農家さんに一言挨拶を。「頑張って獲ってください」とエールを頂きました。6mmのメッシュ柵で囲まれた畑が、...
こちらの地域ではニホンジカの捕獲頭数が徐々に減ってきています。この状況に「ニホンジカ管理捕獲の打ち切り」の暫定的な通達が県農林事務所よりありました。どうやら来年度、もしくは再来年度の事になりそうですが。やはり本能は大したもの。鹿だって生き延びるために必死なのです。今までの罠の仕掛け場所では獲れなくなってきましたし、銃猟においても同じ攻め方では獲れない。つまり伊豆半島においては鹿の生息頭数がある程度...
今の時代において「番犬」などとは懐かしい一昔前のワード。そんな私が子供の頃を振り返ってみますと・・・夕方になると町内のアチコチから食事を催促する犬の鳴き声が聞こえてきたものです。その時代は「犬」と言えば中型犬や大型犬が多くて外飼いが中心。まさしく番犬の役割を果たしていました。ところが今は室内で静かに小型犬を飼うのが主流。鳴き声による騒音トラブルを懸念してのこともあるのでしょう。それでも犬種によって...
ガラクタだらけの我が家。バイク部品、釣具、狩猟道具等々、その数は無限。。。私は決して物欲が強いわけではありませんが、実際に試して判断したいタイプなので、こうなってしまうのです。。。本来ならば息子が同じような趣味を受け継いでくれるといいのですが。どうやら私とは全く異なる感じ。温泉巡り、映画館での映画鑑賞、時々博物館などと少々アカデミック。したがいまして、私があの世に行ったら家には使うあての無いガラク...
昨日は林道の土砂を人力で大量に除去したため、グダグダに疲れてしまいました。体幹の衰えを強く感じてしまい 己の怠惰な生活を反省するばかり。でも小型のユンボが欲しい。。。で、疲れ切った体を回復させるには肉料理が一番・・・なハズ。冷凍ストッカーの中には昨猟期の猪肉しか残っていませんが、肉表面のトリミングを行えば中の方は大丈夫。それにトリミングで肉表面を削れば削るほど喜ぶ人たちもいる。「人じゃなくて犬でし...
よし、今日も頑張るぞ!猟場へGO!獲物は・・・いや得物は鉄砲ではなくコレだけど。なのでチミたちは お留守番ね。で、本来は猟期前に行うはずだった猟場アクセス路の整備に向かいました。枯れ木や竹をどかしつつ、岩も除けます。先輩のKさんが手際よく作業を進めてくれるため、整備が捗るのなんの。次の猟場では大木と崩れた土砂が林道を通せんぼ。Kさんがチェンソーを持って来てくれていましたが・・・中間の太枝を切り落とせば...
いったい何が真実で何が噓なのか。そして嘘は なぜ存在するのか。人間とは面白くも哀れな生きものです。これは「全ての人」との意味ではありませんが。「どんな手段を使っても自分の思いどおりに事を進めたい」と思う一部の人間たち。これは己の利権や保身等、つまり「強い欲」が引き金となってしまい、傲慢さがその引き金を引いてしまうようにも思います。また判断力の低い者は、そのレベルで相手のことを考えてしまう。何れも嘘...
一ヶ月ほど前の出来事です。有害鳥獣捕獲を終えて本部に戻る途中、道端に倒れている人を発見。その横にはロードレーサーが横たわっていました。路上の砂利にタイヤを取られて転倒してしまったのです。その方は あまりの痛さに立ち上がることはおろか 動くことすらできず。その後、救急車で搬送され、残されたロードレーサーは私が保管することに。離れた地域にお住まいとのことで、そのロードレーサーは退院してから取りに来ると。...
余生を山の中で静かにのんびりと暮らしたい。若い頃より そのように考えていた私の両親。そして時が経ち、今はその夢を叶えて毎日楽しそうに過ごしています。ただし父は89歳 母は81歳との年齢を考えると、私の方は毎日が心配でなりません。そんな中、父は数年前より体調を崩すことが多くなり、その度に点滴を受けに毎日 下界の病院へ。幸い主治医に恵まれたこともあり、休診日でも それを行ってくれるため心強いのですが。しかし容...
今日の猟場は勝手知ったるホームグランド。もちろん下見なんぞは不要のドル箱ポイントは そこかしこに。そして、タツ場には泣く子も黙る凄腕猟師や有能な狙撃手の面々が配置。可哀そうだが獲物たちに勝算は無い。・・・・・猟犬たちを放つと、程なくして銃声が山間に木霊しました。それは時間を置いて何発も。無線からは「う~ん、100m以上はあったな。どうかなぁ」と。声はスコープ付き銃を構える名手。そこは、いつも15∼50mの場...
大物猟を行う動機は人それぞれ。また その楽しみ方や楽しいと感じる要素も色々。そんな中で自分自身を振り返ってみると、狩猟を始めた当初とは動機や楽しみ方が変化していることに気が付きます。初めは鹿の食害による山々の異変に私自身が直接的に気付いたことと、ハンター不足との情報を耳にしたことが そのキッカケとなりました。定年退職後の社会貢献の一環として、有害鳥獣捕獲や管理捕獲に従事することを決意したのです。とは...
昨日は学生時代の友人が遥々京都から遊びに来てくれました。年賀状でのやり取りは続いていたものの、実際に会うのは彼の結婚披露宴の時以来。もう30年も前のことです。ところがホテルのロービーで再会した昨日は、まるで一週間ぶりに会ったかのような感じ。それでも硬い握手から始まった挨拶のあとは、お互いに感慨も一入。その足でホテルの2Fに店を構えるフレンチレストラン『ラパンアジル』に伺いました。ハンターでもあるオーナ...
やはり獲物たちは賢い。常に安心安全な場所を求めて移動を繰り返している。それを分かっているのに昨猟期と同じ旧態依然とした戦法を取る私。そして撃沈する。。。私が作戦を練ってタツ場配置や猟犬の入れ方を段取りすると、大抵は極端な猟となります。つまり大当たりか大ハズレに。事前に猟場をチェックして獲物の動向を確認した猟ではバッチリと獲れる。しかし、それを行わなかった猟は まるでダメ。ところが、事前の下見をして...
冷凍ストッカーを整理していたところ謎肉を発見。解凍させて目についたのは 止め刺しの跡とリンパ節。なので紛れもなく猪のネック肉で、おそらく猟犬用にストックしていたもの・・・か?脂が多いため分別に悩んだようにも思います。それを証拠に人用の棚に入っていた。でも歳相応のボケが始まった私にとって、それを完全に思い出すことは難しい。。。そんな塊肉を大切りにしてみると、コレが結構イケそう。せっかくなのでカレーを...
せっかくSR400をレストアしたのにユーザー車検を取りに行くための日程の調整がつかず。製造から40年が経過したスペイシー250での通勤が不安で仕方がなかったため、1日でも早くSR400に選手交代したかったのですが。そこでスペイシー250の延命措置として、ブレーキ回りのオーバーホール、シャフトベアリングの交換、そして点火系の要のCDIをストック品と交換。すると どうしたことでしょう。まるで新車のような走りを取り戻したじゃ...
先日の日曜日の出来事です。裏山での入山訓練中にフミが行方不明となってしまいました。前回の訓練では私とのコンタクトを意識した動きで問題行動は見られなかったのですが。なのに なぜ。呼んでも全然近寄って来る気配がない。実は このような事は若犬の訓練中に度々経験していました。獲物を発見した訳でもないのに突如として呼び戻しの声に反応しなくなったり、それどころか逆に逃げてしまったりと。ところが ほとぼりが冷める...
放置しておくと犬のオシッコは臭うもの。こればかりは仕方がありません。そこで今までに犬舎の地面の材質を色々と試してきました。コンクリート、土の上にレンガ敷き、そして土、の3種類。その結果、臭い対策としては土が抜群の効果を発揮し、土の上にレンガ敷きも かなり効果的。ところがコンクリートは酷いもので、まめに水で流しても臭う。ただし掃除がしやすい点や、穴を掘られなくて済むところが魅力的。マダニに対しても除去...
近所のスーパーで何故か『ほうとう』を買ってきた家内。半額シールの貼ってある商品を反射的に買い物カゴに入れてしまったのでしょう。実は ほうとう を食べたことが一度も無い私と家内。なので味付けや具材も分からず。そこで調べてみたところ、みそ味が一般的で、豚肉なども入れるよう。「じゃぁ 豚小間を入れるかな」と家内。私は冷凍ストッカーより猪肉を取り出します。我が家で豚とは猪の意。今回は三枚肉を薄くカットして、...
仕事で遅くなり、夜中に移設犬舎に到着。すると猟犬たちが大声で鳴いている。いつもの私を待ち焦がれての鳴き方とは違う。「もしや!」と思いサーチライトを点灯。しかし猟犬たちは一方向に向かって大合唱のまま。すると、その先のボサからガサゴソと物音が。猪である。「コラ あっち行け!」と、猪を追い払おうと大声を。ところが猪は動きを止めただけで逃げない。そこで近くにあった丸太を猪が潜むボサに向かって「うりゃ~!」...
若犬を猪狩りに特化した猪犬(シシイヌ)に仕込む中での私のモットーは、焦らずに無理をしないこと。犬の反応を見ながら あくまでも自然な流れで余裕をもって育て上げる。よって罠に掛かった猪にけしかけたり、生け捕りにした猪の動きを制限した上で対峙させる等の訓練は、あえて行いません。良系の猪犬血筋であり「間違いない」と思わせる犬であるならば、その様な訓練は不要。猪を侮る対峙を助長させるような仕込みは考えもので...
厚みが規定値以下となったため交換することにしたブレーキディスク。でも薄くなったとは言え、4㎜も厚みがある金属を処分する気にはなれず。現代のブレーキディスクの材料は、大半が良質なステンレス鋼を使用しています。何かに再利用できないだろうか。そう思いながら眺めていると、ある物に見えてきました。そこで高速カッターでチェスト~!焼き入れや焼きなましの影響を避けるために、温度を上げないように段階的に切断。三分...
アマゾネス軍団よ、今日も元気かい!父ちゃんもギリギリ元気だぞい!涼しくなると俄然ヤル気が出てくる猟犬たちと私。今日は移設犬舎の作業をしている間、訓練区画にて猟犬たちを交代で駆け回らせました。ビープロのコーシンとトラは順番待ちで・・・ちょっと待ててちょ。私が少しでも柵に近付くと・・・父ちゃん「遊ぼ~!」と大騒ぎ。とくに三重地犬の3姉妹は激しいのなんの。作業中だから遊べないよ。私は朝から夕方までノンス...
私の所属する猟友会支部の新規入会者の殆どが罠猟志望者。そんな新人たちは、YouTubeやSNSでの狩猟発信が罠猟を始めようと思うキッカケとなっているようです。でも、それらの発信は残念ながら『罠猟のすゝめ』的なものや『猟果自慢』的なものばかり。『罠師同士の不文律』に触れているものは、私の知る限りではありません。本当はそこが一番大切なのですが。これはこちらの地域での話になります。新人狩猟者が単独で狩りが行える猟...
政治家は何も分かっちゃいない。衆院選の選挙公約での少子化対策は、全てが直接的な子育て支援。でも、そのような事だけで人が子を産む気になるのだろうか。己が窮していれば子も苦しむだけで、まずは自分の生活を安定させることが第一。しかし今の社会は、そんなに甘くはない。老後の不安もよぎる。つまり多くの日本人に生息圧が掛かっている状態なのです。これは生物学的に考えても合点がいくもの。例えばニホンジカの生息状況の...
三重地犬の生後7ヶ月になる雄のフミも いよいよ入山訓練開始。裏山での入山訓練は有害鳥獣捕獲に影響を及ぼすためヤメていました。でも先日の日曜日で その有害鳥獣捕獲は一旦終わり。これでやっとフミの入山訓練が始められます。さて、フミは山中でどのような動きを見せるだろう。物怖じしない性格は父のユキカゼ号譲り。一方では母のカノの慎重さも持ち合わせている。また、フミは ずば抜けて人懐っこいため、それが使いやすさに...
今日は町内の低山にて有害鳥獣捕獲を行いました。昨日の町内放送は住民への注意喚起はもちろん、捕獲員の士気を鼓舞することにもなったようで皆さんヤル気満々。あとは、そのヤル気が空回りしないことを願うのみ。朝礼の後はタツ場の配置決め。大本命のタツ場には捕獲確率の高い凄腕さんを配置。そうでもないタツ場には そうでもない人を配置。。。有害鳥獣捕獲は遊びではなく あくまでも業務。その中で実績を上げるためには これ...
先日、役場の担当者に町内放送の徹底を依頼しました。町内の低山で有害鳥獣捕獲を実施するにあたっての注意喚起。町民に向けて力強く発して欲しいと。そうしたところ、今日は朝と夕方の2回、いつになく厳しい内容の町内放送がありました。端的には「山に入るな」と。もう一つおまけに ひっくり返りそうになったのは次の内容。猟犬に追われた猪や鹿が山から出る危険性もあるため「子供から目を離すな」との意外なアナウンス。もはや...
犬が少し離れた人を見分ける場合、その判断の優先順位は服装が一番となる傾向にあります。これは事前に声で誰なのかを悟らせないことが前提となりますが。ところが声を掛けても いつもと違う服装だと警戒を解かない犬もいます。服装の違いはシャツの色の違いやズボンの長短などは問題なしで、ダメなのは その出で立ちが平常時からかけ離れている場合。我が家の場合は作業員風だったりすると もうダメ。過去に我が家の横で電線や道...
県の合同庁舎で行われた猟友会会員の一斉狩猟者登録。猟友会の役割の一つでもある狩猟者登録の代行は、会員にとっては大助かり。また、狩猟者登録証を発行する県職員の方々においても作業の簡素化に繋がるため、有用な登録の流れでもあります。昨日はそんな一斉狩猟者登録に会長と一緒に行ってきました。支部全員の必要書類や各証明書を揃え、狩猟税やハンター保険等の預り金も管理する中で、この役割がどれだけの重責であるかを思...
ニホンジカの生息頭数を調査した上で暫定的に間引き頭数を算出し、それを基に県が捕獲報奨金の枠を設定するニホンジカ管理捕獲の予算。毎年更新されるニホンジカ管理捕獲は、年度内に予算に達したら その時点で終了となります。しかし、ここ数年は様々な要因でニホンジカが獲り難くなり、計画に到達しなくなったため、管理捕獲は一年中。そんな中、昨日は猟友会支部合同によるニホンジカ管理捕獲が行われました。今年度は これを最...
猟犬はタフではありますが、冬場は普通に寒がります。比較的に寒さに強い日本犬タイプでも それは同じ。そこで冬期は、洋犬・日本犬とも犬小屋の中をワラ敷きとします。更に寒さが増すと、入口にはブルーシートの切れ端を断熱カーテン代わりにセット。これで犬小屋内部は だいぶ温かくなります。それでも体温維持のためのカロリー消費は夏場の倍ほど。それを証拠に、体重を減らさないためには夏場の倍ほどの食事量を必要とするから...
主には移設犬舎に建つ古家の基礎鉄骨と犬舎柵の補強に使用するため入手した半自動溶接機。他にはバイクや車の修理にも使えたらと。しかし、これだけの用途では つまらない。そこで薪ストーブを作ってみることにしました。安全性、燃焼効率、耐久性、そしてメンテナンス性等々、留意するべき点は色々とありますが、何事もチャレンジ。でも考えてみれば伊豆半島の冬は暖かい。少し標高の高い移設犬舎の古家でも石油ストーブで十分で...
先日、移設犬舎で作業をしていた時のことです。訓練区画の柵の補強や草むしりをせっせと行っていたところ、ふっと視界に入ったのが地面に散らばるシイやナラのドングリ。猟犬たちはそんな物には見向きもせずに駆け回っていましたが。よく見ると、昨年よりもドングリの数が多く、実も大きい。山中で そんなドングリを一心不乱に食べる猪の姿を想像せずにはいられません。この季節を待ち焦がれていた猪は、餌場を山際から山中へと移...
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移設犬舎に夜な夜な現れる猪たち。彼らを追い払い 近付けないために対策を施すことにしました。まずは試験的に竹ではなく単管パイプで鹿威しの様な物を作り、その効果を確認してみます。移設犬舎の古家の窓からロープを引っ張り、単管パイプを手動でカンカンとヤルのです。その名もカンカン ヘッドならぬ『カンカン パイプ』これは想定どおりに大きな音を発し、猪を退散させることに成功しました。「カァ~ン!」と一鳴らしで驚い...
インターネット環境が脆弱な移設犬舎の古家。山間部に位置するため、仕方がないのは分かっていても、もう少し何とかならないものか。ラインすらも繋がり難いし。なので下界の我が家に泊まる時しかブログ更新が出来ない日々が続いています。ブログを備忘録的に使っている私としては、そこが悩みどころ。またブロ友さん方のブログに訪問することすらままならず。なんとか良い方法はないものだろうか。・・・・・あとは真夜中の猪の奇...
高校生の頃より乗り始めたバイク。気がつけば、あらゆる排気量やタイプ、そして製造国の車両を乗り倒してきました。ところが「バイクは知り尽くした」と考えていた自分が恥ずかしい この2ヶ月間。「乗る必要も無いだろう」と若い頃は遠ざけてきたSR400が、こんなにも素晴らしいバイクだったとは。その昔、友人の改造SR400に乗らせてもらって「つまらないバイクだな」と感じたのは何だったのか。逆に言えば、それほどにノーマルの私...
5年ほど前に取り壊された山際の公民館。「自然災害時にはかえって危ない」との理由から町内中心部に移設されました。そんな中で、旧公民館裏にあった小さな人工池への注水設備も撤去されてしまったため、その池は干上がったままとなっていました。ヒキガエルたちの産卵場だった その池。私は人知れず その生命の営みを見守っていただけに残念でなりませんでした。2月から3月にかけて気温が上昇する日と雨天の日が重なると、申し合...
洋犬系なのに猪の寝屋止めが得意なビープロのコーシン。もちろん猪を追い倒して足止めさせることも単犬で難なくこなします。やはり中島犬は日本犬系であれ洋犬系であれ間違いないと思うわけです。しかし、ここ数年の猪の激減ぶりに「今は積極的に獲るべきではない」と判断。またコーシンは出産と子育てがあったため、この5年あまりは猟への出番は殆ど無し。それでも運動がてらにシーズン中に2∼3回猟場に連れて行くと、未だに高確率...
先週の猟や見切りでは猪の痕跡は全く見つけられず。豚熱の影響は未だ大きいようで、足跡はどれも鹿のものばかり。それもゾロゾロと驚くほどに無数に。でも、その一群がどの地域に潜んでいるかは見当がついていたため、今週の猟は勢子の私が そこを直撃して追い出す作戦を取りました。今までの経験や傾向からタツ配置も万全。結果的に その作戦はドンピシャで、猟場のアチコチで銃声が鳴り響き続けました。中には一人で4頭も仕留め...
このところマイブームになっている鹿背ロース末端の雑肉の焼肉。とにかく食感と旨味が抜群に良いのです。先輩に教えて貰うまでは お犬様に献上していました。でも、もうあげない。そこで今回はその肉を使用してビビンバを作ることに。まずは鹿の雑肉の漬け込みから。鹿肉には甘めの焼肉ダレが合うため、そのタレに2日ほど漬け込みました。と、ここで妙案が。ナムルなど色々な味があるように、肉にも色々あって良いのではないかと。...
「今日はヤバイ!」と言うことで…仕事を早めに切り上げて移設犬舎へと向かいました。遅くなるほど雪の影響が危険なレベルとなる天気予報。移設犬舎は標高が高いため、おそらく厳しい道中となるはず。すると案の定、スタックしているFR車が所々に。しかし四駆の猟車の軽トラはスイスイと登る。そして移設犬舎に到着。辺り一面 雪景色。急いで猟犬たちの食事を作ります。お腹いっぱいに食べた後は、腹ごなしの雪中散策。歌のとおりに...
2週間前まではブルブルと寒さに震えながらの猟でした。ところが今日は昼間の気温が20℃を越えて、いきなりの春。早咲き桜も満開に。こんな気候だとタツ役は快適な猟となります。しかし、油断は禁物。マダニの活動が活発化するため、忌避剤の使用や、猟服のこまめなチェックは欠かせません。一方、勢子と猟犬は何かと厄介な事が増えてしまいます。タツ役以上にマダニを警戒する必要がありますし、発汗量が多くなるため飲料の携帯は必...
我が家の湯舟に入らなくなってから、いったい何年が経つのだろう。かれこれ10年近くになるような気がします。『ガス給湯器の あるある』ではありますが、基盤に仕組まれた15年時限爆弾が起爆して、追い焚き機能がダウン。シャワーのみの使用を余儀なくされてしまったのです。たとえ湯舟に溜めたとしても、足し湯だけの使い方では面倒な上にスグに冷めてしまうため、全くエコではない。これは給湯器メーカーによる事実上の買い替え...
山で出会った子鹿。どうやら親と逸れた様子。それを不憫に思った優しい猟師。その子鹿を家に連れ帰り「ポッキー」と名付けて、独り立ちできるまで育てることに。題目はそんな情景が浮かんでくる心温まる話を連想させます。でも実際は かなり違う。家に連れ帰るまでは同じですが…伊豆の猟師は非情のライセンス。子鹿が家に着いた頃には変わり果てた姿に。たとえ子鹿とはいえ、一頭は一頭。山の荒廃や農業被害を減らすためには心を鬼...
狩猟を始めて何年にもなるのに、まだ一度も獲物を仕留めたことの無い人は少なからず居るものです。これは確率的に考えても明らかに その人に問題がある。そんな人たちに何とかクリーンヒットさせてあげたい私は、彼らが命中させられない原因を分かっているため、時々アドバイスをしています。しかし、今までに命中させられない人たちが真剣にそのアドバイスに耳を傾けてくれたことは一度もありません。「せっかく苦労して様々な免...
猪肉の旨味をより引き立てるためにモッチリした食感となる料理方法はないものか。そう考えて先日は蒸し鶏の作り方をアレンジして試してみましたが、成功レベルには達せず。鶏肉と猪肉の肉質の違いを克服する難しさを知りました。ならばと、ブロ友さん方の様々なノウハウを総動員して蒸し猪に再度挑戦。結果は大成功裏に終わりました。やはり料理研究家の方々の知識や経験値の高さは凄い。いつものことながら本当に勉強になります。...
「社会貢献のために狩猟を行っている」とは思いませんが「気が付けば社会貢献している」と思わずにはいられない毎猟。今日も集落の方から熱烈なるエールを頂きました。「お疲れさまでした。いつも ありがとうございます」と、栄養ドリンクと煎餅を差し入れて頂いた私たちは恐悦至極。思えば…皆で力を合わせて事を成し得た喜び。ジビエを味わう楽しみ。猟隊の運営に大いに役立つ捕獲報奨金を得る安心感。そして鹿の大増殖を抑え、猪...
世の中は三連休のようですが、仕事でバタバタの私は今日も出勤。なんとか残務を片付けて早めに移設犬舎に向かうと、途中で天気が急変。雪が舞いだしました。比較的に温暖な伊豆半島でも、北向きの風が吹くと雪が降ることもあるため油断は禁物。「SRで来るんじゃなかった」と後悔しつつ、猟犬たちの世話を急ぎます。雪の中を はしゃいでいるのは三重地犬のシオだけ。コーシンはいかにも寒そう。この手の洋犬は寒さに弱いですから。...
「焼く」「煮込む」「揚げる」ばかりだった猪肉料理。気付けば「蒸す」は試したことがない。鶏肉では蒸し料理を作り、その旨味を楽しんでいるのに。そこで鶏肉と同じような作り方で猪肉蒸しを作ってみることにしました。まずは猪のロース肉500gを解凍。漬け汁が鶏肉ほど染み込まないと思われるため、金串で肉全体を刺しまず。もう遠慮なくブスブスと。そうしたら次が問題。漬け汁の味付けや量、そして漬け込み時間が分からない。こ...
今日の猟は大失敗。自分の浅慮ぶりが嫌になります。目標は猪1頭に鹿4頭の猟果だったのですが。「大人数だから大きな猟場をやろう」と、私が楽観的思考で半ば強引に決めてしまったのが運の尽き。もっと皆の考えを取り入れるべきでした。簡単には、小さな猟場を大人数でガッチリと囲むのもアリだったのです。読み違いの一番の要因は雨。夜半から明け方まで降り続いた雨が獲物たちに移動を促した。いや、シッカリと降ったようなので「...
猟犬たちの上前をハネてまで作りたかった鹿スネ肉シチュー。とにかく煮込んだスネ肉の食感と旨味は最高なのです。でも、このままでは猟犬たちに申し訳ない。そこで鹿のモモ肉の中でもスジの多い『シンタマ』と呼ばれる部位を猟犬用に加工することに。今回はシッカリと味が染み込むまで煮込みたかったため、スネ肉を使用しましたが…シンタマは、実はシチューにも向いていて、すぐに食べるのならばコレで調理するのがオススメです。...
猪も鹿も基本的に捨てるところはありません。肉や内臓は人や犬にとって大切なタンパク源となりますし…皮、角、牙などは日用品や装飾品として色々と使い道があります。コレなどは最高のシフトフィール。もちろん骨だって貴重。スープ作りには欠かせません。ところが有害鳥獣捕獲や管理捕獲等で次から次へと捕獲しなくてはならないため、毎回すべてを活かすことは時間的にも物理的にも厳しいものがあります。でも、そんな状況にあっ...
山に入ると様々な出来事に遭遇するもの。とくに狩猟を始めてからは、そんなことが増えています。以前、こんな事がありました。初夏の管理捕獲で林道を通ろうとしたところ、山の入り口の空き地に1台の車が停めてありました。その時は登山者の車だと思っていた私たち。ところが1週間後に同じ場所を通ると、またその車がある。他県ナンバーのその車は四駆。もしかすると登山者ではなく、渓流釣りの釣人ではないか?と直感した私たちは...
気温上昇とともに産屋の外に出て来るようになった母犬カノ。よって食事をしているスキに子犬の撮影にチャレンジ。2頭の撮影が成功裏に終わりました。父のユキカゼ号と同じ毛色の子。甲斐犬と見紛うばかりの子。しかし残り4頭の撮影はカノの守りに阻まれてしまい後日に。そして子犬たちを見守る番犬『ケルベロス』も黙ってはいません。「赤ちゃん気になる~♪」と言わんばかり。ユキちゃん顔がでっかいよ~でも今は子犬たちをそっと...
20年もの間 ありがとう。そして お疲れ様でした。長年にわたり我が家の食生活を支え続けてくれた冷蔵庫がついに力尽きてしまいました。当時、転職したばかりで薄給だった私を気遣って義母が買ってくれた この三菱の大型冷蔵庫。まだチビチビだった頃の息子が体当たりして凹ませた跡や、様々な思い出の傷を刻んだ名機。私の中では、その姿が戦い続けた三菱 零式艦上戦闘機の勇姿と重なります。それにしても困った。先週の出来事だっ...
昨日早朝の気温はマイナス1℃。なんとしたことか。ところが全然ヘッチャラなカノ親子。どうやら防寒対策が功を奏したものと思われます。寒波襲来の予報を確認後、すぐに産屋の大型犬小屋内にワラを増量して敷き詰めました。ところが普段はワラ好きのカノが大半のワラを どけてしまい、底板がむき出し状態に。おそらくは子犬たちの排泄物をナメとるにあたり、こぼれた尿も完全に処理したかったようなのです。子育てを始めたカノにと...
私には同じに聞こえる子犬の鳴き声。お腹いっぱいで満ち足りていれば静かですが、生命を脅かすような事態が発生すると「キュ~キュ~」と訴えるように鳴く。「お腹がすいた!」「めっちゃ寒い!」「窮屈で思うように動けない!」は少なくとも同じ鳴き声に聞こえます。そして鳴き声が一段と大きくなった時は、カノが誤って踏んだとき。。。母犬カノの様々な反応を見ていると、その対処が的確で迅速なことから、人には同じにしか聞こ...
産屋内の敷きワラを追加するために子犬たちを移動させました。しかし私に全幅の信頼を置いるであろうカノであっても、子犬を触られるのは嫌な様子。なので手早く作業を済ませました。その少しの間に記念撮影を。産まれた子は6頭。一回目のお産の時とは異なるカラーバリエーションに、遺伝の妙を感じずにはいられません。父のユキカゼ号と同じクリーム色の子が2頭も。かと思えば真っ黒な子も。雌雄の確認もしたいところでしたが、そ...
三重地犬のカノが頑張ってくれました。今は只々「お疲れさん」と言ってあげたい。昨日は夕方の食事を殆ど食べなかったカノ。「これは出産が近い」と経験的に悟った私は満潮時間を調べます。干潮から満潮へと潮が動き出すのが真夜中。そのあたりから出産が始まる可能性が高い。コーシンの時もそうでしたし、カノの一回目のお産も同じようなタイミングでした。そうしたところ、予想通りに昨晩11時、まずは父のユキカゼ号と同じ毛色の...
現在、犬舎移設地は飼育区画のみ柵で囲まれている状態。ある意味、とても危ういのです。我が家の猟犬たちは、たとえ脱走したとしても、猪と半日も絡めば疲れて帰って来ます。でも、そんな問題ではありません。管理責任の面からも脱走は完全にアウト。よって飼育区画全体を柵で囲むことにしました。これは逆に考えれば、外からの他の動物の侵入を阻止する狙いもあります。いたずらに猟犬たちを興奮させないことも大切ですし、よから...
猟師の子供は猟師にならない。時代背景もあるとは思いますが、概ねそんな昨今です。中には「息子が猟をやりたいと言ってる」なんて猟仲間もいますが、これは極まれ。しかし狩猟を真の生業としている猟師であったり、猟犬ブリーダー等では子供が後を引き継ぐ場合も散見されます。また狩猟の意味や楽しさを上手く伝えられている猟師の子も然り。親の背中を見て育ったのでしょう。でも、そうは言っても一般的な猟師の子供は狩猟をやろ...
ここ最近、床に就く時は射撃練習で使用している耳栓をして寝ています。歳を取ったからなのか、眠りが浅くなり、ちょっとした物音でも目が覚めてしまうのです。でも、この「ちょっとした物音」とは実際には全然ちょっとしていない。高齢となった愛猫のウメが夜な夜な大声で鳴くようになってしまったのです。猫は歳を取るとこの様な傾向となるようで「小腹が減った」「寒いな」「トイレに行きたい」などの主張が強くなってしまう。「...
作っても作ってもスグに無くなる手作りおやつ。まるでスルメのように噛めば噛むほど口いっぱいに広がる鹿肉の旨味。もうヤメられない止まらない。なので我が家では口寂しくなると全員がモグモグとやっています。醤油に酒と一味を少々入れて、そこに鹿肉を漬け込むこと1時間から丸一日。かなりテキトーでも大丈夫。味が薄くても濃くても それぞれに旨味が楽しめるのです。部位や肉質に対しての醤油の量など、調整幅は無限。その中か...
コーシン、危ないよ!どいて~!た~おれ~るぞ~♪で、太陽を遮っていた木を伐採。これで全区画に満遍なく日の光が当たるようになりました。あまりの温かさにトラは今にも寝そう。一方のコーシンと零はテンションマックス!訓練区画でレスリングや猛ダッシュでの追いかけっこ。これぞまさしくドッグファイト。と突然、穴を掘り出した零。「なんか楽しそうね♪」と気になって仕方のないコーシン。そして「私にも掘らせなさいよ!」と...
一日に3食モードに入った食欲全開のカノ。胃を圧迫させないためにも小分けにして食事を与えています。また産屋代わりとなる大き目の犬小屋も設置。今回は藁敷きとしてみました。叩いて短めにカットした藁を使用。猟仲間さんから藁を大量に頂いているため、汚れたら即交換。とにかく助かります。あとは職場への根回し。有休休暇を取る予定なので、一部の社員には予め出産予定日を伝えておきました。「頼むね」・・・「わかりました...
しまったウッカリしていた!愛しのキャリイ ぱみゅぱみゅ号のオイル交換を忘れていました。乗りっぱなしの9000kmはマズイ。でもスズキのF6Aエンジンは至って快調。今のところは何の問題も発生していませんが、30万㎞は乗るつもりなので行く末が心配です。それにしても日本の工業製品は実にタフ。こんなに酷使しているのに全くの故障しらず。とくに軽トラは丈夫だと感じています。また車体構成上、利便性と人命を天秤にかけている感...
3月中旬には就職先の三重県に行ってしまう息子。東京での学生生活により、一人暮らしが身に付いているようなので、そこは心配御無用な様子。あとは一日も早く学生気分を切り替えて、社会人として恥ずかしくない人間に成長してもらいたい。私などは新入社員の時に入社して半年以上も経つのに、うっかりと課長に向かって「先生」と普通に言ってしまい、部署の全員から大爆笑されてしまったことがあります。その失態が一瞬で本社ビル...
今猟期も残すところあと10日余。三重地犬の訓練を兼ねた単独猟による出猟は6回でしたが、猪は2頭しか捕獲できず。また別猟隊との合同の巻狩りは昨日も含めて20回ほどに及び、空振りに終わったのは1回のみ。でも獲物の殆どは鹿。括り罠を警戒した鹿の行動変化に驚きつつも、その変化に合わせた攻めが上手くいったように思います。一方の猪は、豚熱の猛威がいつまで続くのかが心配。感染するまでは完全な健康体だったと思われる個体...
春から始まる捕獲業務はボランティア活動でもあります。この獣害対策でもある猟に参加することが、私が唯一行える社会貢献。しかし、先日は何としたことか。日本の山のためにと思って頑張っていたニホンジカ管理捕獲において、逆に国に迷惑を掛けてしまった。警察の方々の公務を著しく妨げてしまったのです。そんな原因となったミカサは、一心不乱に業務を遂行しただけ。そもそも『ミカサ』の名は、日露戦争での日本海海戦で活躍し...
冷蔵庫内に3週間熟成の鹿背ロース肉が眠っていたため食べてみることに。家族からのリクエストは鹿カツ。本当はステーキにすると熟成による旨味がより楽しめるのですが「鹿カツ!」と言うのだから鹿たがない。。。カツでも旨味は味わえますので。今回は普通のカットで一口かつ。あえてスジ切り器は使用せず、熟成による程よい弾力の食感を楽しむことにしました。塩コショウを振ったら衣を付けて170℃で揚げるだけ。では、いただいて...
三重地犬のカノとユキカゼ号の間に生まれた雌の駿河。次の世代への架け橋として十分な資質を備えているため、いずれは母となってもらう予定です。そんな駿河の兄妹犬たちは、どの子も似たようなもの。よってカノとユキカゼ号の子たちには能力のブレが少なく、遺伝的にも相性が良いと判断。また「この2頭の子が欲しい」と猟仲間から切望されたこともあって、もう一度だけ交配させることにしました。カノは一回目のお産から1年半が経...
あの雪中行軍での引っ越しから4年。明日は息子が東京より帰ってきます。コロナ禍により学生生活の前半は思うように学べなかったようですが、後半はそれを取り返さんが如く活動していた様子。就職も第一志望の企業にすんなりと決まって なにより。状況は異なりますが、人材不足による売り手市場の昨今。私が就活していた頃のバブリーな時代を思い出します。そんなことを思いながら、通勤途中にスマホでパシャリ。朝焼けの富士山と新...
猪との対峙では強烈な鳴き声を張り上げるミカサ。いわゆる『鳴き犬(吠え犬)』とやらの性でもあります。勢子やタツ役は「おっ、起きたぞ」とか「止めてるぞ」と分かりやすい上に、その鳴き声を聞いて高揚感を覚える。狩猟の醍醐味の一つでもあります。しかし、これは諸刃の剣でも。深いシダ場などでは猟犬たちですら猪を目視できないことがあり、猪の動く音でその存在を確認している場面も多々あります。ところが己の鳴き声で全て...