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生きもの二人三脚 http://ayuzou1926.blog.fc2.com/

伊豆半島の自然に抱かれて、生きものたちに囲まれたスローライフを送っています。

あっきょ
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2020/02/02

  • 犬舎移設予定地の思わぬ落とし穴

    この日曜日、実家を後にして向かったのは犬舎移設予定地。GWから始めようと考えている作業を前に、敷地内の確認を行いました。考えている作業の流れは、こんな感じ。敷地内の障害物等の撤去。草刈り(猟隊戦士カルンジャーに作業依頼)。各設置場所の計測と地ならし。外周の柵と犬舎設置作業の同時進行。水タンクの設置。電気の引き込み手続きと猟師小屋の設置。残滓を埋立処理するための大きな穴掘り等。これを次の猟期までに完成...

  • 久々の息子

    静岡より多くの乗り物を乗り継ぎ、なんとか式場に到着。静かに眠るA君に別れを告げることができました。と、同時に「オレがそっちに行くのは、もう少し待ててくれ。その時は酒の準備も頼むな」とも。「当ったり前じゃん!」と、A君のいつもの口調が聞こえてくるような爽やかな遺影に合掌。奥様と娘さんに挨拶をして、友人と式場を後に。都心に移動して、友人とA君を偲んで一献傾けました。美食家だったA君。そのA君の喜びそうな生...

  • 心の中の友人

    先週に声を聞いたのが最後となってしまいました。19日の早朝に友人A君は帰らぬ人に。この日の朝、A君にラインを送ろうとメッセージを打ち込んだものの、送信をタッチできず。なぜか「送信してはいけない」と感じてしまったのです。でも、まさか。早すぎる。A君とは同じ中学と高校で、毎日一緒に通学し、部活動も同じでした。その後、A君は工学系へ、私は水産系へと別々の道に進学。ところが社会人となり、お互いが東京町田に戻って...

  • 町議猟師の行方や如何に

    先日、こんなことがありました。日曜日の静かな昼下がりに、我が家の猟犬たちが一斉に吠え始めたのです。馴染の宅急便配達員さんにしては激しすぎる鳴き。「何事かな?」と庭に出てみると、そこには現職町議の猟仲間さん。それもスーツを着込んで奥様と二人で。選挙活動の真っ最中でした。とにかく頑張ってもらいたいのです。我が家全員の清き票は、彼が公約を実現させるために微力ながらもプラスになるはず。それは猟師仲間たちも...

  • 我が家の春

    この春も冬眠から無事に目覚めてくれたニホンイシガメたち。最低気温が10℃台に上がる日が続けば、餌を与えても大丈夫。消化不良を起こす心配はありません。それにしても、ニホンイシガメの雌雄の体格差は やっぱりスゴイ。甲長23㎝の雌と比べると、甲長13㎝の雄は まるで子ガメ。卵を産むためには体を大きくする必要が雌にはあるのです。そんな母ガメの名は、航空母艦カメ美。漬物石のように重いのです。一方の父ガメは、カメ造。...

  • 犬舎造り節約プラン

    およそ300坪の犬舎予定地は、私の感覚では もはや大草原。そんな『大草原の賑やかな家』計画は「将来的な巻狩り存続のためにも必要不可欠」と考えてのもの。皆で猟犬を飼い合える場所を確保したかったのです。また我が家では、静かに大人しくしていることを強いている猟犬たち。その猟犬たちのストレスも取り除いてあげたい。でも、これからは大丈夫。存分に、お鳴きなさい。とは言え、無駄吠え抑制の継続的な躾は、実猟のためにも...

  • 目安箱

    何事においても、周りの人々の本当の気持ちに耳を傾けて理解しておくことは大切です。その上で対処できることは早めにそれを行う。いつも近所の方々には挨拶と、大切な一言を忘れないようにしています。「犬たちが騒がしくってすいません」と。すると大抵の方は「いえいえ、静かじゃないですか、気にすことはないですよ」と、気遣って下さいます。そんな中、ある人は「多少は鳴いてくれた方がいいですよ。ここ何年もこのブロックは...

  • 犬舎移設作業開始

    「銀行なんかにお金を借りなくてもいいよ。お金はいつでいいからさ」地主さんの寛大なご配慮により、急遽作業を始めることになりました。まだ売買契約も登記も何にも初めてないのに。また、それにあたっては不動産業を営む隣町の猟友会副会長さんが手続き等を引き受けて下さることになりました。本当にありがたいことです。とりあえず、今日は境界線と地形を確認。まずは猟隊戦士カルンジャーに変身しないとダメだな。因みにカルン...

  • 巻狩り存続の一歩

    猟隊による巻狩り。要となるのは猟犬です。その猟犬は勢子役が飼育している場合が一般的。しかし、現代の様々な生活形態や常識の変化で、猟犬を飼える猟師が急激に減っています。つまり猟犬を伴った勢子が居なくなるかもしれない。人間のみの勢子では思うような猟運びは望めず。よって銃猟が一気に衰退してしまうかもしれません。実際にそのような地域もあります。これでは有害鳥獣捕獲や管理・認定捕獲で成果を上げるどころでは無...

  • 猟師つながりの犬舎移転地

    ついに犬舎移転地に巡り合えました。思えば長い道のりでした。でも決まる時は呆気ないもの。数年前には猟仲間のJA職員さんにも相談したっけ。ミカン畑と、そこに隣接する山林を利用できないだろうか?との算段でしたが。行政が耕作放棄地などの再利用に消極的だったため、話がまとまらず。また、イチゴ農家の朽ちたビニールハウスを利用しての犬舎も考えました。それを農林事務所に相談をしたところ、他の農家からの苦情の可能性も...

  • 猟犬と竹の子

    クマ科の一種ジャイアントパンダは竹が主食ではありますが、もとは雑食性。そんなクマ科の多くは、さすがにジャイアントパンダのように竹の葉を食べたりはしないものの、竹の子が大好きな雑食性は変わらず。ならば同じ雑食性でも、イヌ科は普通に竹の子を食べるのだろうか。色々と調べてみると、犬は竹の子を食べても大丈夫そうな感じ。早速、試してみることにしました。まずは猟師小屋の裏の竹藪へと向かいます。チュルちゃん、竹...

  • 有名なフランス料理をジビエで

    フレンチレストラン『ラパン アジル』のオーナーシェフでもあるヨッシーさん。ヨッシーさんは私が信頼を置いているタツ役の一人でもあります。獲物への命中率の高さは、猟仲間の中でトップクラス。その素晴らしい感性が本業でも発揮されているからこそ、ラパンアジルが名店であり続けているのでしょう。逆かな?本業で成功を収めている人は、何をやっても上手。そう言うことなのです。私もそうありたいと思うのですが。。。さて、...

  • 猟犬の幸せ

    猟犬にストレスを与えない飼育とは、どうあるべきなのか。行動の自由と躾の狭間で悩んでしまいます。猟犬の気持ちで考えれば、自由に走り回れる環境を与えてあげるのが最良なはず。でも猟犬は愛玩犬ではなく働く犬。受傷や交通事故なども含めた狩猟事故を考えると、自由は必ずしも猟犬の幸せには繋がらないと実感しています。つまり確実に躾けられる環境も必要だと。師匠の「猟犬は家の敷地内で飼え」との言葉を思い出します。それ...

  • 友人

    昨日、高校時代の友人S君より連絡を受けました。いつも一緒だったもう一人の友人A君に連絡をしてほしいと。私だけ離れたところに居を構えていたため、暫く会っていなかった友人たち。そして今日、電話をしてみると、友人A君はホスピスから一時退院して自宅療養中でした。彼の力の無い声に唖然としてしまった私。「医者からは出来る限りのことを尽くしました・・・なんて言われちゃってさ」と。その後、20分ほど昔話や家族の話をし...

  • 私の射術向上の秘訣

    もう今日は最悪。だから昼からの射撃練習会はキライ。前回も失敗して「絶対に昼食を食べてはいけない」と自分に言い聞かせたのに忘れていました。お腹いっぱいに食べた後は息が止められない。射撃の基本は、息を吐き出して止め、そして引き金を絞る。それが苦しくて構えの止めが続かず、狙いを定めてもスグに銃身がフラフラ。おまけに腕力が落ちて銃を支えていられない。数年前までは重さ3.5kgのオート5でも、何十発撃っても最...

  • 猟師仲間に感謝の一日

    今日は朝から犬舎移転候補地を探し回ていたところ、嬉しい出来事がありました。まず初めに、空き地や山林の売買を得意とする業者の情報を教えてもらいに猟仲間宅へと。その猟仲間さんは、医者でありながら兼業農家。ヤギを飼っている その裏手の山をごっそりと買われたのです。猟友会としても、その裏山には残滓を埋めさせて頂いたりと、お世話になりっぱなし。色々と勉強させて頂いた私は次なる地域に移動。そこは資材置き場の隣...

  • 誰か作って下さい

    家内がテレビを観ていて一言。「犬用のがあればイイのに」と。その番組ではノイズキャンセリングの話題を取り上げていました。騒音の逆位相の音波を発生させて、その騒音を打ち消すアレです。そんなイヤホンではなく、大音量のスピーカーバージョンが「あればイイのに」と。道路の騒音対策などでも以前より応用されていた この技術。それを「犬用に転用したらイイのではないか」との家内の提案。ブラボ~♪とくに君には必要かな。。...

  • 子犬の心の中に

    我が家で生まれて来週で生後10ヶ月を迎える三重地犬の若犬たち。成長した割に顔つきにはあどけなさが残り、骨格も成犬の一歩手前。そして肝心のハートは、まだまだ子犬のまま。フルパワーでジャレ付かれると、私はボロボロ。そんな毎日の中で、あることに気が付きます。生後2~4ヶ月で我が家にやって来た犬たちとは少し違うのです。私に対する服従心、もしくは懐き具合とでも言いましょうか。どちらも同じように指示に従うので...

  • 豚熱感染イノシシの肉

    なんとも残念な結果に。先日、有害鳥獣捕獲にて捕獲したイノシシから豚熱(豚コレラ)の陽性反応が出てしまいました。実施区域は大きな山から尾根つながりの小さな末端の山だったため「いずれは来る」と覚悟はしていましたが。その大きな山では、猟期中に捕獲したイノシシから半数近い割合で陽性反応が出ていたのです。とは言え、検査結果により末端の山の現状を知らされると、残念でなりません。こちらの地域では、これで全域が豚...

  • 猟師の輪と猟犬

    我が家の猟犬たちの今後の展開を考えて「やはり別地に犬舎を設けるべき」との判断に至りました。血筋の存続や、適切なタイミングでの仕込みを行うには、今の飼育環境は最適だとは言い難い。また、猟犬たちにはストレスを与えてしまっているはず。したがいまして、先輩猟師方のコネクションを活用させて頂いて、犬舎候補地を探している最中です。人の繋がりに勝るものは無し。私が個人的に動いても、思うように事が運ばない事が多い...

  • 体幹の衰え

    木に登り、枝を切り落とす作業の何とハードなことか。たった1時間半ほど頑張っただけなのにクタクタに疲れてしまいました。腕力や脚力はそれなりに維持できているものの、体幹が思った以上に衰えており、一定の姿勢を保つのが大変。安全帯を装着しているとは言え、サルのように枝にしがみ付きながらの作業姿勢。歳を感じてしまいました。これで勢子をしていなかったら、おそらくは木に登ることすらままならなかったでしょう。それ...

  • ケーキ屋マルコちゃん

    あぁ、今日は恥ずかしいったらありゃしません。有害鳥獣捕獲の真っ最中なのに、なんとしたことか。シカにより、隣山へと誘われてしまったマルコ。ところが、その隣山で迷子になってしまった様子。しかし、私はミカサと共にイノシシを追跡中で、隣山へ行ってはいられない。そこへ携帯の呼び出し音が。覚えの無い電話番号から・・・なんか嫌な予感。出てみると、電話の向こうは丁寧な口調の若い女性。話を伺ってみると・・・こちらの...

  • あしたのヤマ

    ボクシングや空手において、攻撃前の腕の引きは禁物。ノーモーションの攻撃が基本なのでしょう。もしも、そんなイノシシがいたら大変。ノーモーションでの突進。少なくとも、そんなイノシシを私は見たことがありません。猟犬に突進をかける際は、必ず引きやタメがあります。よってフットワークの良い猟犬は余裕で除ける。ただし、ボサの混んだ場所や、猟犬を何頭も入れて先頭の犬の動きを他の犬が妨げるような場面では、その限りで...

  • 怒られないスカル作り

    狩猟者なら、誰もが一度はスカル作りにチャレンジしたくなるものです。しかし生活環境によっては、作業工程おいて様々な障壁が立ちはだかるのも事実。我が家では台所でそれを行おうとすると、完膚なきまでに怒られます。だからといって、庭木の横に埋めても怒られる。土壌の酸性化や腐敗菌の増殖により、庭木がことごとく枯れてしまうのです。それは家庭菜園でも同じ。土壌改良を行っても、しばらくの間は作物が育ちません。そんな...

  • 発情フェロモン 破れたり

    狩猟を始めてからというもの『発情』に悩まされ続けていた日々。しかし数々の犠牲のもと、オス猪の『発情臭』肉は何とかクリア。焼肉のタレに漬け込むと、かなり発情臭が抑えられる上に、美味しく食べられることを発見。ところが同じ『発情』でも、メス犬たちの発する発情フェロモンにはお手上げ状態でした。昨日のブログでも綴ったように「シャワー水で洗い流す」が精一杯。一時しのぎでしかありませんでした。ところが、ついに有...

  • オス犬の序列

    雨が降っている間は静かだったオス犬たち。ところが雨が止み、地面が乾き出すと共に土中に染み込んでいたメス犬たちの発情フェロモンが拡散。それが庭中に漂い始めたものだから、オス犬たちが騒ぎだして、もう大変。私は庭に出てメス犬たちのオシッコ跡に水を掛けて回り、雨天の状態に戻します。オス犬たちを叱るより、その方が一時的に静かになるのです。それにしても何なのだろう、あのオス犬たちの必死のラブコールは。意思に反...

  • 有害鳥獣捕獲前の下見

    今日は有給休暇を取得。ところが朝から小雨がパラパラ。今週末から始まる有害鳥獣捕獲を前に、タツ配置を確認する必要があったため、天気予報を信じて休みを取ったのに。天気予報の嘘つき。。。それにしてもタツ配置とは難しい。猟場によっては大幅に変えなければならない事もありますから。このところ目立つのは、小規模な土石流と、それに伴う倒木や崖崩れによる獣道の寸断。また鹿の食害で、下草が無くなったことによる行動範囲...

  • ニホンジカの処理施設

    ニホンジカの大繁殖に対して様々な対策を講じている行政。それにより、こちらの地域でも一定の効果を上げています。とくに管理捕獲における間引き的捕獲は、ほぼ通年で実施。対策の柱となっています。ところが問題も。捕獲したニホンジカの処理は各猟師に委ねられているため、皆がそれぞれに適切な方法で処理を行っていますが、これも重労働。感覚的には、もはや獲るよりも処理をする方が大変。現状では許可を得た土地に穴を掘り、...

  • 猟友会の供養祭と直会

    今日は猟友会の供養祭を行いました。コロナ禍で、思うように催せなかった供養祭と、その後の直会。やっと元に戻り、ホッとしています。しかし、今期は有害鳥獣捕獲での罠猟の作業中に事故が発生。ベテランの先輩猟師が亡くなられてしまいました。供養祭の前に、まずは全員で黙とうを。その後、亡くなられた事故現場へと皆で向かうことに。雨が降りしきる中、順に手を合わせました。普通では考えられない不運な事故だっただけに、未...

  • 猟犬の治療費負担

    猟犬を使った大物猟において、猟犬編制をどうするかは勢子や猟隊の考え方しだい。猟師それぞれに狩猟に求めるモノが違うため、そこに答えはありません。その中で翻弄されてしまう猟犬たち。「猟犬のケガなんぞは当たり前、心配などしていたら猪は獲れない」このように考えるのは、猟師の間では、それこそ当たり前。しかし、そうは言っても、本当にそうなってもいいと考えている勢子は いないはず。ところが狩猟者の中には「猟犬は...

  • 獲物の解体は残酷

    人は都合の良い生きもの。口に運んだ肉料理に舌鼓は打っても、元は命ある生きものだとは考えません。例え考えたとしても「食物として育てられたものだから仕方がない」とは、よく耳にする理屈。つまり産業動物は動く肉の塊だとでもいうのだろうか。バカを言ってはいけない。産業動物と称される生きものたちだって感情がある、つまり心が存在する。それも私たち人間と変わらないレベルの。殺されることを悟った彼らは「悲鳴を上げる...

  • スーパードライと射撃

    昨日はカノとの散歩の後に近所のスーパーへ。嬉しさのあまり、奮発して高級パック寿司を購入。「侍ジャパンWBC優勝おめでとう」シールが光ります。晩酌もスーパードライとしました。久々の贅沢です。それにしても、やっとコロナ禍から抜け出した感があります。この3年間、狩猟においても影響を受け続けていましたから。とくに射撃大会の相次ぐ中止には参りました。「大会用に」と前もって購入しておいたスラッグ弾が消費できず。...

  • 川べりの斬り込み隊長

    黄昏時に近所の川へと出かけました。今日の散歩の順番はカノ。折角なので、お目当ての生物をカノに探してもらいます。おっ、いたのかな?と、この直後にキジ夫婦が川を飛び越えサヨウナラ~♪ちょっと違うね、カノ。お次はどうかな。対岸も探してみようかね。結局、お目当ての生物には出会えませんでした。その生物とはヌートリア。家族はヌートリアのことを「大きなドブネズミ」と毛嫌いします。そんな家族には・・・「ならば、ビ...

  • 祈りの森

    子供の頃『大草原の小さな家』というアメリカ開拓時代のドラマをよく観ました。基本的には、ほのぼのとしたストーリーなのですが・・・思いのほか波乱万丈だったりもして、マンネリ化しないところがミソだったと記憶しています。そんな我が家も波乱万丈なところだけは似ています。ドラマ化したら意外と面白いかもしれません。『住宅街の危険な家』なんてどうだろう。・・・・・そう言えば、大草原の小さな家の話の中では、色々と衝...

  • 有害鳥獣捕獲の本質

    「この猟場では、やりたくない」と選り好み出来ないのが有害鳥獣捕獲の悩ましいところ。「大イノシシが居るからイヤだ」とか「集落が近いからヤメよう」などとは言ってはいられません。有害鳥獣捕獲は、人と野生動物の双方の生活圏が重なる場所で行わざるを得ないことが多いため、仕方がないのです。よって勢子と隊長は、猟期中の猟以上の緊張を強いられます。何か起これば責任を取らざるを得ないのは同じでも、その確率が有害鳥獣...

  • 猟仲間からのプレゼント

    昨日、猟仲間のフレンチシェフさんから鹿モモ肉の生ハムを丸一本でいただきました。いつも色んなジビエ料理や作品を頂きっぱなしで、なんとお礼を言っていいのやら。私には、お返しの出来るモノが何もありません。したがいまして・・・巻狩りの時は、フレンチシェフさんのタツ場に獲物を追い立てるように猟犬たちには指示を与えました。。。コーシン、分かってるの?・・・・・では頂き物を見てみましょう。袋を開けると・・・ええ...

  • 半額ハンターの見切りそこない

    先日、半額値引きにて購入したカルビ弁当を冷蔵庫にて保存。それを次の日の昼に食べた娘。食中毒を起こして寝込んでしまいました。二日ほどで元気になりましたが、何だか責任を感じてしまいます。ごめんなさいね、辛かったでしょ。購入先のスーパーでは、以前にも同じような事があったのです。どうやら流通段階での温度管理が適切ではないよう。その時は半額品を購入してスグに食べ始めたにも関わらず「あれ?何だか怪しい」と。私...

  • 今日も元気に働こう

    風向きが変わって、花粉混じりの空気がどこかに飛んでしまったのかな。今日の富士山は霞が掛かっていませんでした。より一層、バイクが映えます。。。私の卓越したカスタム技術により、秀逸なスタイルへと生まれ変わった通勤バイク。。。スキがあり過ぎて突っ込みようがありません。因みに、リアフェンダーは防水の段ボール。ヒューズボックスは弁当箱に使っていたタッパー。と、足元に目をやると、そこには可愛らしいツクシたち。...

  • 高機動ビーグル 零

    春になり「もう少し成長すれば耳が立つだろう」と思っていた三重地犬の零。暖かくなると同時に耳が再成長したのか?ビーグルのように本格的に垂れてしまいました。そもそもは、産まれた時から「怪しいなぁ」と思っていたのです。 まずは毛色がどう見ても和犬ではない。皮膚も兄妹の中で一番ダルンダルン。おそらくは連綿と続いてきた血筋存続のどこかで、ビーグルの遺伝子が手を貸したのかもしれません。ビーグル特有...

  • その一言が大切な有害鳥獣捕獲

    「一言声を掛けて事情を説明した上で了承を得る」これは狩猟においても大切。何が大切かと言いますと「常識的に」となります。鉄砲の発砲音は日常的な音とは異なり、人を驚かせてしまうレベルのもの。『法律に抵触しない発砲』であっても、近くで銃声が聞こえて気持ちのいい人はいません。中には通報してしまう人もいます。これは一般の人ならば当たり前。よって狩猟者の感覚で判断してはいけません。どんな場面であっても、民家が...

  • 体力回復の出産祝い

    急に暖かくなり、これまた急にマダニが活発化し始めました。先日はシカだらけの山で猟を行ったため、猟犬たちも私もダニだらけ。猟犬は犬小屋の中でケレケレ、私は職場でポリポリ。それも腰のあたりを噛まれたため、ズボンをずらしてキンカンを塗布。ところが、その様子を女性社員に見られて、あれ恥ずかしや。ノックをして「はい」と言うまで入って来ないでね♪と、心の中で。その女性社員は技術室の研究員で、昨年に結婚。産休に...

  • 長生きしてね

    先週の土曜日は父と母の様子を見に実家へと行ってきました。二人とも元気で何よりではありますが、やはり歳が歳ですので、私としては常に不安が付きまといます。そもそも歳をとってから何で山の中に移住するのだろう。それまでは便利な都会に住んでいたのに。大学病院だって徒歩3分のところにありました。以前、父はその大学病院で心臓手術を行ったのです。心臓弁の機能が弱まったため、それを交換する大手術を。人工弁か、豚の心...

  • 最後の猟

    サラリーマン猟師の多い猟仲間たち。猟期中の猟は、実質的に今日が最後となりました。この猟期は一銃一狗、二人猟、猟隊合同での巻狩りを存分に行い、狩猟の様々な楽しさを改めて味わうことができました。やはり狩猟は素晴らしい。これも全ては猟仲間たちのおかげです。そして何よりは、狩猟事故もなく皆が安全に楽しめたこと。そんな最終日の今日も「気を引き締めて行こう!」とのことで、タツ配置も含めて万全の態勢で臨みました...

  • 猟犬のすゝめ

    狩猟を始めるなら猟犬を飼うべき。と言いたいところですが、様々な事情で飼えない人は多いはず。これは時代背景もあり、仕方のない事ではあります。その昔は閑静な住宅街であっても、夕方になるとアチコチから犬の鳴き声が聞こえてきました。犬の鳴き声が人々の生活の中に溶け込んでいたのです。しかし今は違う。また、様々な理由で小型犬の室内飼育が主流となっていますが、現役バリバリの実猟犬の室内飼いは困難を極めるはず。少...

  • 怖くないんだよ モハメド

    蝶のように舞い 蜂のように刺す。「モハメド」と言えば、私の中ではモハメド・アリ。そう、あの元ヘビー級チャンピオンの伝説ボクサー。私の中では世界最強の男。ところが先日、ビミョーなモハメドに出会い、笑ってしまいました。その男は世界最弱だったのです。私が庭で猟犬たちの世話をしていると、家の前に一台の車が停車。中からヒゲ面の怪しいアラブ系の男が出てきました。そして私に話しかけようと近付いて来るものの、5m以...

  • 獲物の抜け道

    獲物が抜けた場所はいったい何処なんだろう。昔の猟師は逃げた獲物の足跡を見切って、抜けを確認していました。それは、その猟場での次の猟に活かすために。つまり、この積み重ねでタツ場を判断していたのです。ところが今ではそれが簡単に行える。猟犬用のGPSデータにより、獲物の抜けルートが手に取りように分かる。多少引き離されても、大抵の猟犬は獲物の抜け跡(ルート)を追うため『猟犬の移動軌跡』=『抜けルート』となる...

  • チュルちゃんとXT250

    可愛いなぁ・・・このバイク。職場の駐輪場にちょこんと置かれた姿に一目惚れ。カワサキの『W175 SE』という新型で、元はインドネシア向けの車両がベースみたい。若手社員曰く、まだ納車して40㎞しか乗っていないそう。それにしてもスキの無いデザイン。流石はカワサキ。このバイクを眺めながらビールを飲んだらどれだけ旨いことか。それに比べたら・・・無理。私のオロロン号では悲惨すぎてビールを飲む気にすらならない。リアフ...

  • 刃物と策

    手元に近いほど作業が行いやすくなる。これは何においても、そうなのかもしれません。獲物の解体では、とくにそれを感じます。欲張りな私は「大は小を兼ねる」的な考えに捉われて、いつも長い刃物を選びがち。でも実際に解体で肉に接するのは刃先がメインのため、刃渡りが短い物で十分。ただし切り分けた肉をまな板などで整えたり、小分けにするにおいては、ある程度の長さの刃渡りがあった方が使いやすい。刃の引き代が短いと作業...

  • シカ肉レモン鍋

    シカ肉は煮込み料理にも思いのほか向いています。シチューなどは、その良い例でしょう。ところが、あまり煮込まない鍋料理などには向かないと感じています。これは猟師なら誰もが思うところでしょう。その概念を打ち破るべく、新しいシカ肉の鍋料理に挑戦してみることにしました。名付けて『シカ肉レモン鍋』このレモン鍋は、鶏肉では抜群の美味しさを発揮。まさに文句なし。今回は、この美味しさに迫れるかがテーマ。イメージした...

  • ミカサよ すまぬ

    昨日の猟場は獲物が大きく移動しており、残っていたのは2才っ子くらいの猪のみ。ならばと、今日は場所を変えて、大きな竹藪のある猟場を確認しに行きました。まずは見切りを。鹿が抜けた足跡を幾つか発見。一方、猪の足跡は、少し古い入りのモノしか発見できず。新しい抜け足がないため「これはイケルかも」と、相方と。鹿に邪魔されずに猪狩りができる。そこで別の方句を見て回ったところ、やはり猪は猟場内に入ったまま留まって...

  • 猟場確認

    今日は久々に相方との二人猟。来週の合同猟に備えて、調査的に他の猟場の様子を見に行きました。それにはユキカゼ号が適任。ユキカゼ号は、鹿の場合は反応はするものの、殆ど相手にせず。小ぶりな猪は自らが。中サイズ以上の猪は私と共に。その結果、一回戦目は空振り。この猟場は獲物の出入りが少なくなっていました。そして二回戦目の猟場は・・・嗚呼、口を拭きなさい・・・ユキ。この猟場は、おしまい。毎年のことではあります...

  • シカ肉竜田揚げの大量試作

    今月末に行われる猟友会の供養祭。そして、その後に予定している直会。何か気の利いた差し入れはないものか?そこで頭に浮かんだのが、猪鍋とシカ肉竜田揚げ。でも思い起こしてみると、いつも自転車で向かい、帰りはヘベレケになって自転車を押して帰るパターン。出来上がった猪鍋を自転車で運ぶのは困難を極めるものと思われます。猪鍋を道路にブチ撒けたら私は立ち直れない。材料や鍋を持って行っても火元は限られているし。なら...

  • たそがれ猟師と若犬

    今日は職場でショッキングな出来事がありました。簡単な計算をするために電卓を探したのですが、どこにも無い。さっきまで使っていた電卓が忽然と姿を消してしまったのです。「あれぇ?どこ行っちゃったにかな?なんで無いの?」とアチコチに目をやり探していたところ・・・若手社員が一言。「あっきょさん、左手に持ってるの・・・電卓じゃない?」と。「あっ!ほ、ほんとだ!」と狼狽えてしまった私。あぁ・・・オレもうダメだ・...

  • バリカン欲

    今は亡き師匠と盟友でもあった獣医さんが、マルコを見て懐かしんでいたのを思い出します。私の師匠が40年近く前に輸入した犬と、そっくりだと。和犬で猪狩りをしていた師匠が、同時に洋犬の猪狩りに対する能力も試していた過渡期の犬。獣医さん曰く「名犬だったよ」と。実はマルコには、この名犬の血が三重の猟仲間の努力により受け継がれている可能性が大。似ていて当然なのかもしれません。私はその話を聞いてからというもの、...

  • 罪深き狩猟者

    半矢にされて苦しみながら絶命してゆく獲物たち。たとえ命を取り留めたとしても、長く続いたであろう苦しみ。未熟な狩猟者とは何と罪深き存在か。狩猟を始めた頃は無我夢中だったため、そんなことを考える余裕すら無かった。多少の余裕が生まれた今は、過去を思い起こして反省しきりの私。半矢を覚悟で引き金を引いていた自分が情けない。いつも猟師の流儀だなんだかんだと言っておいて、全く以てのダメハンター。『猟師』とは程遠...

  • 仕事と狩猟と息子

    さて、どうしたものか。三重地犬たちの今後を考えると、人里離れた場所に犬と私が居を構えるしかない。そう判断したものの、良い場所がなかなか見つからない。一昨年には候補地が見つかり、法務局で地権者を調べるも、これも上手くいかず。地権者と連絡が取れないのです。そこで積極的に土地を探すのをやめて、今は猟仲間や知人からの情報を待っている状態。焦らずに事を進めようとの考えに変更しました。しかし、そうは言っても6...

  • 手慣れた猟師たち

    昨日はピータンのあまりの旨さに、ついつい飲み過ぎてしまいました。もう、ヘベレケ。しかし、今日は早朝から待ち合わせ場所に。強い責任感が私を猟場へと誘ったのです。。。などと言いながらも、実際に頑張ってくれるのは猟犬たち。猪に左腿を咬まれたトラと、3度目の腸閉塞で弱り切ったマルコ。しかし、あれから3週間ほど養生を続けて2頭は完治。「父ちゃん、もう大丈夫だよ!やったるで~!」と言わんばかり。ならば頼みマッ...

  • ピータン作りの前に

    犬舎の猟犬のオシッコ場を調べて回りました。ところが、どの場所の泥もpH値が低く、弱アルカリ性。それ以外でアンモニアが蒸発したであろう場所は弱酸性でした。つまり、ピータンが完成するまでの間、熟成的な化学反応に必要なアルカリ性が保てない。犬舎の泥を利用したピータン作りは無理だと判断しました。それに衛生的にも精神的にも。。。いくら可愛くても、無理なものは無理なのです。。。やはり、pH調整は、灰、消石灰、炭酸...

  • 思い込みはダメですね

    自分が乗っているバイクの事ならば、大抵は分かると思っていたけれど。少し前から「キャブレターがグズるなぁ」と様子を見ながら走行を続けていました。そうしたところ、一昨日、職場に到着すると同時にエンスト。何度も回し続けるセルモーター。エンジンに火が入ることはありませんでした。そこでやっと気が付きます「点火プラグか?」調べてみると原因は点火プラグの突然死。40年に及ぶ数々のバイクとの付き合いの中で、3度目...

  • ピータン作りへの道

    少し前の記事で、悪くなりかけの半熟卵を食べてピータン作りを思い立ち、挑戦してみることにしてみました。思えば私は無類のピータン好き。その昔、祖父が中国との国交に関わる仕事をしていた事もあり、幼少の頃より中国の食べ物に触れることの多かったのが、その要因だと思われます。アヒルの卵の本場ピータンに舌鼓を打つ小学生。祖父からは「泥の中に漬けて作るんだよ」と教えてもらいました。実際には、モミ殻の混ざった泥に覆...

  • 宇宙戦艦ヤマトな我が家

    松本零士さんの作品とともに育った私。先日の訃報を知り、何だか心にポッカリと穴が開いてしまいました。作品の中では、戦争の悲惨さと共に男気のあり方や愛の物語が描写されており、子供心に大人の世界を垣間見ることができました。読めば読むほどに引き込まれてしまう作品の数々でもありました。また描かれているキャラクターは、どれもが印象的。中でも女性キャラクターは、誰もが素敵でした。それは宇宙戦艦ヤマトでも同じ。「...

  • 先輩猟師と文句

    「そんなこと結果論で言わないでよ。普通は、この2本筋(獣道)の交わるあの場所にタツ配置するでしょ。あそこなら仕留める確率が一番高いわけだし」と続けて、こうも。「たまたま犬がベタ追いして獲物がこの通りを使う余裕が無かったから、あんなヘンな場所を抜けたの」更に続けて。「この辺りでタツ配置するなら誰だってここを選ぶはずだよ。○○さんだって、ここに配置するでしょ」で、最後に。「今回のことは次のタツ配置に活か...

  • 猟期中の見回り

    それにしても昨日は凄い風でした。早々に巻狩り中止の連絡を回した私たち。一方、罠師たちは、こんな日でも見回りをしているのかと思うと、ちょっと気の毒。大変だよなぁ・・・と。でもサボっちゃダメよ。そんな私もサボっちゃダメ。罠ではなく両親の。定期的に様子を見に行かないと、何をしでかすか心配でならないのです。とくに母の天然ぶりは危険域に達しています。以前、焼却炉の上にゴルフボールの入ったカゴを置いたまま点火...

  • 有り合わせジビエ

    夕方に猟犬たちの餌の準備をしていると・・・夕飯のメニューが思い浮かばない旨の家内のボヤキをキャッチ。「ならば私に任せなさい」と、冷蔵庫内をあさります。しかし発見できたのは、野菜類と、カレールーとハヤシルーをそれぞれ一片のみ。冷凍食品は色々とあったけれど。肝心のお肉は、冷凍させる前の猟犬用の獲物肉のみ。でも、どれも血が回ってるか、硬い部位。仕方がないので、その硬い部位の猪か鹿か分からないスネ肉を使っ...

  • 猟犬と勢子と巻狩り

    猟犬のおかげで巻狩りを行うことができる。果たして、この事を本当に意識できている猟師はどれだけいるのだろうか。「理解している」と「意識している」は異なるため、その観点からすると意外に少ないと感じています。でも意識できないのは無理もないのかもしれません。猟犬の必死の苦労を自分の身に置き換えることは難しいですし。飼育や仕込みの苦労を知る由もないでしょうし。実際のところは勢子や勢子経験者でないと分からない...

  • 商品券と世界情勢とダメおやじ

    さて、どうしたものか。このところの円相場や物流停滞の若干の解消を背景に、急騰していた輸入原料等の価格が一部で落ち着てきたようです。中には値下がり始めた物があったりと。したがいまして、今は買い控えている物もあります。これは私の職場での話ではありますが。ひょっとすると、価格が倍以上に跳ね上がったドッグフードも値下げをしだす可能性がある。そう踏んで、今はまとめ買いをせず、仕事帰りに少量ずつ購入することに...

  • 憧れの人

    ブリジストンのスポーツ自転車ロードマン。今から半世紀ほど昔、中学生の私がクワガタやカブト虫を売って自分で購入した自転車です。当時、価格は5万円の高級自転車でした。その頃は東京の町田市に住んでおり、いたる所に自然が残っていたのです。そして今は静岡県。当時を思い出すような自然に隣接した地域に暮らしています。そんな中、数年前より同じ静岡在住の凄い方をテレビで知り、感激。クワガタやカブト虫を売り、高級自転...

  • 簡単スタミナ料理で活力アップ

    職場では、抜け殻のようになっている毎日。「もっと頑張らねば」と思うものの、仕事に追われっぱなし。週末の猟で張り切り過ぎかな?歳かな?ビールの飲み過ぎかな?それは定かではありませんが。。。ここは一つ、スタミナ料理を食べて乗り切ろうと。シカのモモ肉をいただくことにしました。まずはトリミングをしてカット。両面にブレンドスパイスを振りかけて馴染ませます。その間にニンニクを油でキツネ色になるまで炒め、一旦、...

  • 万能解体ナイフ

    長年にわたり使い続けてきた解体用のナイフ。先輩猟師からの頂き物です。市販品を含めて、幾つかのタイプのナイフを使ってみた中で、最も使い良かったため愛用していました。ところが使い込んでいるうちに研ぎと折れにより徐々に刃が短くなってしまい、どうしたものかと。そんな中、実家にて廃棄寸前の刃物類をもらい受け・・・中から未使用のバナジウム鋼の出刃包丁を発見。これを二回りほど小さく加工し、刃形状を調整したところ...

  • 市場規模の違いか

    私には、どうにも引っ掛かって仕方のない事があるのです。なぜ日本の狩猟道具と釣り具では、こんなにも差があるのだろうかと。星の数ほどもある様々な釣り具の品揃えに対して、狩猟道具の何と少ないことか。確かに釣り具の場合、多すぎる感は否めませんが、それだけ需要がある証でもあります。私は以前、脱サラして釣り具屋を営んでいたことがあるため、尚更にそれを感じるのです。およそ30年前だったか・・・日本の釣り人口は1...

  • 復活のトラ

    少し前の猟で、左後ろ足をイノシシに咬まれてしまったトラ。幸い、口先で咬まれたため、左内腿に穴が開いただけ。「開いただけ」とは少々乱暴な表現ではありますが、イノシシの咬む力を侮るなかれ。深く咥えられた場合は、一瞬で粉砕骨折してしまうこともあります。また皮や筋肉が引き千切られることも。とにかく、イノシシの咬む力は凄いのです。そんな中での今日のトラの復帰戦は、またもや合同猟。夫婦猟犬コンビで、相方は泣く...

  • ストレッチマン

    私は中学高校と水泳部に所属していましたが、陸上競技大会の時は110mハードルの選手として駆り出されていました。なぜかハードル競技が得意だったのです。顧問の先生曰く「フォームがいいな」と。頭の高さが変わらず、脚が真っすぐに高く上がり、抜き足もバーの上部をスムースにクリア。つまり、股関節が軟らかかったのです。ところが、そんな昔のことを思い出しながら、ストレッチでハードルのフォームを取ると・・・若い頃の...

  • お願いだからヤメて

    実はもう3回目。マルコが、またもや腸閉塞になってしまいました。でも今回は獣医には連れて行かず、何とか自力で乗り越えてもらおうと。また飼い主のケアとしては何が適切かを探るためにも、そう考えたのです。ただし、それにあたっては3日を限度としました。3日の間に、吐き出した嘔吐物に異物の混入が見られない場合や、強い震えが確認された場合は獣医へ。時間が経つと腸の癒着や壊死、それと脱水症の危険性が高まるためで、...

  • 古い無線機よ頼む

    いつも狩猟で使っている無線機はアイコムのIC-S70。今となっては完全な旧機種となってしまいました。IC-S70は無線音痴の私でも、それなりに使えるシンプルさが気に入っているのですが、色々と問題もあります。まずは本体が重いし大きい。あとはニッケル水素バッテリーが、よろしくない。充電容量と時間、バッテリー寿命、安定した発信出力など、基本性能面で時代を感じてしまうのです。一方、同時期に購入した、当時の最...

  • 半額ハンターは死なず

    実猟の方はイマイチですが、半額ハントでは凄腕を自負する私。そんな私はお店にとって、果たして敵か味方か。それは誰にも分からな・・・いや、店長は分かっている。廃棄するくらいなら、売り上げにプラスになった方がいい。廃棄物削減や資源の有効利用の観点からも、そう考えてくれているはず。私としては産業動物たちの命も無駄にはしたくない思いもあります。魚や野菜だって生きものだから同じですし。とにかく私は食べ物を残さ...

  • 豚熱伝播よ止まれ

    昨日、先輩猟師から残念な話を聞いてしまいました。ついに、こちらの地域の大所となる山のイノシシから、豚熱の陽性反応が出てしまったのです。先輩が県に提出した複数のサンプルから判明したそう。「早く止まってくれ!」と願い続けた数年間ではありましたが、やっぱりダメだった。その大所となる山は、突端の小さな山々とは尾根続きで、隔てる物は殆ど無し。こちらの地域全域に豚熱が伝播してしまうのは時間の問題でしょう。以前...

  • とっちらかり猟

    今思えば、あの時点で猟をヤメるべきだったのかもしれません。この日曜日は、いつもお世話になっている猟隊の猟場にお邪魔しました。その猟隊の本部に到着して、まずは猟の打ち合わせを。この本部という名の猟師小屋は、山の湧水を引き込んでおり、シンクや家電も完備。液晶テレビなどは我が家のモノより大画面。おまけに薪ストーブがある上に、数名の宿泊機能も有しています。つまり、我が家より遥かに快適でゴージャス。もう羨ま...

  • 猟師になり切れない猟師

    狩猟自慢ブログにはしたくない。口だけの獲物に対する敬意とならない猟を心掛ける。何のために野生動物の命を奪うのかが大切。私の場合はゲームではない。無益な殺生は絶対にしない。猟師たるもの、獲物の命を奪う以上は、その流儀に拘りたい。私の流儀の一番は仕留めるにおいて、極力、獲物を苦しませないこと。こんな事を日々考え、貫こうと思うものの、図らずも反してしまうことがあり、己の未熟さを痛感しています。言うは易く...

  • ジビエ スープ

    熟成の時を迎え、チビチビと大切に食べていたイノシシ腿肉の生ハム。食べても食べても無くならない不思議な食べ物。それもそのはず、薄切りでちょっとずつ。でも、そのちょっとでビールが進んで鱈腹飲める。そんな生ハムは1年半の時を経て、熟成が一段落した感じです。ここから先の保存環境を考えると、切り分けて冷蔵庫に収めるのが得策か。ならば善は急げ。ある意味素晴らしい歩留り。残った骨を猟犬たちに齧らせたいところです...

  • 変人と地面

    幼少の頃は水面を見ると、池でも川でも水溜まりでも「何か居ないかなぁ」と覗き込んでいた私。それは大人になっても、さほど変わらないのですが。今はどちらかと言うと、土の地面を見ると「何か足跡はないだろうか」と探すことの方が多くなってきた感じ。よって、山際の公園でもイノシシの足跡を時々発見。大イノシシが鼻をヒクヒクさせながら夜の公園を独り占めしている情景を想像するだけで、ワクワクしてしまうのです。そして足...

  • ナイスな活動

    昨日のことです。「明日、美容室に行ってくるよ~ん」と娘。ついにヘアドネーションの時が来たようです。記念に後ろからコッソリと写真を。娘曰く、猟犬たちと遊ぶ時に しゃがむと、毛先が地面に着くようになってしまったため「もう頃合いかな」と判断したそう。したがいまして、娘の髪を利用して下さる方におかれましては・・・少々犬臭いこともあろうかと思いますが、そこはご容赦いただければと。。。なんて事はないのかな。女...

  • 犬の適切な食事量

    犬の基礎代謝量の個体差は、どうしてここまで大きいのだろう。今さらですが、それに驚き対処を続ける毎日でもあります。極端な例をあげますと、ギャル曾根氏と家内ほどに異なる。これは可愛くて素敵なギャル曽根氏に対して・・・と、その容姿を比較しているわけではありません。食べても食べても太らないギャル曽根氏に対して、家内は茶碗半膳ほどしか食べないのに太り気味。ひょっとしたら家内は、めし食わぬ女房ではないのかと頭...

  • お風呂に入りたい

    実は私、かれこれ5年くらいは家でお風呂に入っていません。それは家族も同じ。もう汚いったらありゃしない不潔一家。・・・でもないのかな。基盤がダメになり、自動お湯張りと追い焚き機能が使えなくなった給湯器。随分と前のことではありますが、お湯が出るだけの状態が続いています。しばらくの間はタイマー片手にお湯張りを行っていましたが・・・面倒くさい上に追い焚きが出来ないため、間を置かず家族全員が入浴しないとスグ...

  • ハンバーガー侮りがたし

    嗚呼、毎日値上げ値上げで、音を上げっぱなしの私。職場では原料費の大幅な高騰で頭を抱えてばかり。家では暖房器具を極力使わないようにして、耐え忍んでいるし。コタツも電源を入れずにネコを入れて・・・って、なかなか温かくならないねぇ、ウメちゃん。よって駿河に協力を願うも、ウメの機嫌を損ねるだけ。・・・・・食品だって、どれもが高くなってしまった。半額値札に一瞬胸がときめくものの、元の価格を見てビックリ。元値...

  • 山は楽しいね

    猟が休みの日は、若犬たちの貴重な訓練日。生後7ヶ月半になる三重地犬の雌の駿河と裏山へ。駿河は今日で5回目の山訓練。しばらくの間は『山』そのものに慣らす訓練を行います。人にとっては何でもないシダや笹ボサ、岩石や倒木、そして小さな流れ込みも、初めての犬にとっては未知の物。その全てがチェック対象物なのです。ところが慣れてくると流れ込みで水を飲んだり・・・尾根からのニオイに反応したりと、山を楽しむ余裕が出...

  • 解体用刃物の改造の合間に

    先輩猟師から頂いた皮剥き用の刃物。これを私の好みの解体用万能刃物に作り替えることに。先日は大まかに形を整えました。そして本日は仕上げを。まずは鞘と柄をサンドペーパーで研磨。仕上げは速乾ニスを3回塗って・・・塗料が乾く間、両親の様子を見に行こう・・・で、到着。この寒波も、なんのそので元気にやってました。色々と雑用を片付けてUターン。そんな今週末は、先輩猟師の不幸もあり、猟の方は皆が自粛気分。こんな思...

  • 猟師の価値

    このところ若手猟師たちがメキメキと腕を上げてきて、私としては嬉しい限りです。実猟での射撃、獲物回収の手際、そして解体技術のどれもがレベルアップ。そして猟場の把握やタツ配置についても真剣に考え、取り組んでいる。ただし見切りの重要性の本質までは分かっていない様子。ピンポイントで猪を獲ろうと考えるならば、本当は同時進行で見切りにも興味を持ってもらいたいのですが。まぁ、そこは焦らずにいった方がいいのかな。...

  • 体凍らせて

    こんな泣き言を言ってたら寒い地域の方々にお叱りを受けてしまいそう。でも言っちゃう。「ザブイ~ッ!!」ー6℃は超キビシ~!伊豆の温暖な気候に甘やかされている私には、この程度でも応えるのです。それは、我が愛しき猟犬たちも同じはず。さて・・・生きているのだろうか。ありゃ、チュルちゃん♪生きてたねぇ♪ちゃむ(寒)かったねぇ~はい、なでなで♡あ~かわいい♡そうそう、水入れの氷を取り除いて、少し温かい水に入れ替え...

  • 刃物を微調整

    先輩猟師Kさんからの頂き物のスキニング用刃物。電ノコ刃から切り出したハイス鋼がキラリと光る素敵な一品です。ところが、刃の材質はバッチリなのですが、柄が私の手には太すぎる。刃の形状も用途が限定されてしまうため、一般的な解体用刃物に作り替えることに。Kさん、ごめんなさいね。でも寛容なKさんなら、逆に喜んでくれるはず。この刃物を頂いた時も「柄は簡単に削れるから、自分の手に合わせたら」と言っていたし。次に...

  • 切ない別れ

    昨日、一人の猟師が捕獲業務中の事故で亡くなられてしまいました。私にとっては、有害鳥獣捕獲や管理捕獲で長きにわたりお世話になっていた先輩でもありました。とても面倒見の良い方で、私や私の猟犬たちの事をいつも気遣ってくださったのです。解体時も私の猟犬最優先でエサ肉をバケツに入れてくれたりと。「あっきょ君、バケツ持って来なよ。遠慮したらダメだよ」なんて。実猟においても、勢子役の私にとって、最も頼りにしてい...

  • ワンワン プルサーマル

    もう諦めました。ここしばらく、猟犬たちの食糞癖の矯正をヤメています。理由の一つに、ある発見があったからでもありますが。「食糞を行う合理的理由が絶対にあるはずだ」と考え続けていた毎日。観察を続ける中で、食糞にある一定の法則があることに気が付いたのです。簡単には、食べる糞と食べない糞があり、それはニオイにより判別される。それが分かったのです。ならば、その違いは何か。糞を食べた後、一回目の糞は食べて、そ...

  • 狙うは旅順港

    以前より攻め倦んでいた猟場。いつも手痛い目に合っていました。よって『203高地』と、その猟場に名を付けて、攻め入る時を見計らっていたのです。そんな中、ついに好機が訪れた本日。猟友会会長率いる精鋭部隊が我が軍に合流。我が軍には、乃木大将こと私に鍛え抜かれた狙撃兵が一人。狙った獲物は、それなりに命中させます。。。一番重要なタツに配置させました。そして奇襲部隊のコーシン少将とトラ大佐を放ちます。程なくし...

  • チョキチョキ勢子

    猪と猟犬の対峙現場に急行するために、ひた走る場面は良くあります。「待ってろよ、今行くぞ!」なんて時に、いつも鬱陶しいのがツル植物。嫌がらせのように行く手を阻む。そんな時は、そのツルを手で払って跨いだり、くぐったり。しかし、それでもツルが絡みつく場合も多い。仕方なく剣鉈でツルを切り払うことも。でも、剣鉈でツルを切り進むのは意外に骨が折れるもの。上手く切れないこともあるのです。そこで数年前より剪定ハサ...

  • 犬小屋の敷布のアレコレ

    今期最強の寒波が襲来するとのことで、更なる防寒対策を犬小屋に施すことにしました。敷布に保温性の高い物を追加するのです。ところが、たかがこれだけの事であっても、実に悩ましい。お利口さんなワンちゃんならば、そんなことはヤラないと思いますが。我が家の猟犬たちは敷布を引き千切って遊んだり、食べてしまったりと酷いのなんの。タオル類を敷こうものなら一瞬でシュレッダーに掛けたように立て裂きに。唯一、金剛だけは悪...

  • 刃物の無限ループ

    刃物は拘りだしたらキリがない。それは狩猟用の刃物においても同じ。また刃物の好みは人それぞれ。色々と使ってみて自分に合っていて使い良いと思えば、それが良い刃物となる。よって何本も買ったり作ったりする猟師も多い。私もそんなタイプの猟師ではありますが、元々がそんなに器用ではないため、未だに使いこなせている刃物はありません。刃物は一本一本の使用感が異なることから「一本に集中しよう」と思うのですが・・・どう...

  • 耳に思う

    三重県における猪犬文化には、いつも深いものを感じます。私もその恩恵にあずかっている猟師の端くれではありますが、この血筋を受け継いでいきたい思いは三重県の猪狩師たちと同じ。真剣に三重地犬たちと向き合う毎日でもあります。ところが真剣に考え過ぎて、悩んでいることも。『三重地犬』それも『良系の血筋』となれば、その猟芸はもちろん、容姿だって大切な要素。母犬の狩野は「ピンッ」と立った大きな耳がチャームポイント...

  • 魔法の汁

    先日に捕獲したシカの肉を家族が食べる用に少しだけ持ち帰りました。あとは全部猟犬用に。合同猟とはいえ「猟犬用に」と皆さんが優先的に肉を取り分けて下さるため、犬持ちの私としては助かります。ところが、そうとは言え大きなシカの肉量は、やはり半端ではない。私と、もう一人とで引き出したシカも結構な重量でしたが・・・別動隊が引き出そうとしたシカは、まるで牛。。。大馬力の若手たちが無線で一言。「無理っす」と。仕方...

  • 狩猟を続ける原動力

    大物猟での猟犬は「鳴(啼)き犬」もしくは「咬み犬」などと分類されて、猟師の猟スタイルや好みによって使い分けられます。一般的に「鳴き犬は洋犬」「咬み犬は和犬」とのイメージが強く、概ねその傾向にはありますが、種類や血筋により異なる場合もあります。私としては「鳴き犬」でもない「咬み犬」でもない、それらを上手く使い分けられる犬が好み。勝手な表現ではありますが「思考犬」とでも言いましょうか。学習能力や記憶力...

  • ドラム缶猪、侮りがたし

    こんなところに居たのか!犬の鳴き声と共にドラム缶が転がってきた!と思うくらいにデカい猪が私の30mほど前の笹の中を駆け下って行きました。直後を追う猟犬たちの、なんと小さく見えることか。猛スピードの、その30貫物の猪に向けて一発発砲したものの、付近に血ノリは無し。そこからが大変でした。標高300m弱の猟場の山を私も一気に駆け下り、猪と猟犬たちを追跡。「デカい猪だから止まるはずだ。後を追う」と無線を飛...

  • 予見上手は飼育上手

    生きもの飼育を趣味としている私ではありますが、やはり好きと得意は違うのです。繁殖においても幼少の頃より様々な種で成功させてきましたが、本来の寿命を全うできた種は少ない。よって生きもの飼育が得意とは言えないのであります。これは生来の楽観的思考も少なからず影響しているように思います。「大丈夫っしょ」と。こんな時は大抵はダメ。だからと言って、人に対する感覚でアレコレと世話を焼き過ぎると、体調を崩す種も多...

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生きもの二人三脚
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