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生きもの二人三脚 http://ayuzou1926.blog.fc2.com/

伊豆半島の自然に抱かれて、生きものたちに囲まれたスローライフを送っています。

あっきょ
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2020/02/02

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  • こんなにも呆気ないなんて

    今日は衝撃的な出来事があったため、書かずにはいられませんでした。いつもの海沿いの通勤路をスクーターで家に向かっていた時のことです。その道は防潮堤の上に位置し、普段からサイクリングを楽しむ人も利用しています。私は海を眺めながら のんびりと走行していました。すると100mほど前方に人らしき物を発見。近付くと一人が倒れており、もう一人が懸命に心肺蘇生を行っていました。驚いた私はスクーターを止め、心肺蘇生を行...

  • ニクサスと猪カツ

    私の薄給ではレクサスは買えませんが、ニクサスなら買えます。ニクサスとは岐阜県は関市の誇る刃物メーカーが作り上げた一品。トンカツ専用のスジ切り器の製品名です。刃物の一種でもある彫刻刀。その彫刻刀は児童数の減少に伴い減産を余儀なくされました。そこで刃物メーカーが彫刻刀の製造技術を応用して、このニクサスを開発。最高レベルのスジ切り性能を有することに成功したのです。私はこのニクサスのおかげで様々なジビエを...

  • 解体用斧の柄

    鹿角で斧の柄を作れないものか。少し考えただけでも難易度が高そう。鹿角は中心部が密な状態ではないため、外側を削って刃部に差し込んだ場合、強度不足となることが容易に想像できるのです。唯一、角の根元の部分は密な無垢状態ですが、それとて数センチがいいところ。刃部に差し込む長さ程度しか強度が保てないはず。よって差し込んだ付け根から折れてしまうでしょう。やはり一般的に使用されている硬い樫は柄材として優れている...

  • 犬の健康食

    毎日の食事がドライドッグフードのみでは可哀そう。犬の栄養バランスは そんな単食でもいいとは思いますが、胃液を吐き戻す頻度を考えると慢性的な胃もたれとなっている様子。そこで獲物肉と野菜を煮て、煮汁ごとドライドッグフードの上にかけて与え続けたところ、胃液を吐き戻す回数が明らかに減少。それを以て胃もたれが軽減されたと考えています。以来、我が家では ずっとコレ。ところが もっと胃腸の調子が良くなり、糞の状態...

  • お手本猟師

    いつも頼りになる先輩猟師の方々。その中で、タツ役として私が信頼を置いている一人でもあるSさんが、いつもの如く卓越した判断力を見せてくれました。昨日の有害鳥獣捕獲の対象地域は、ひと山丸々で かなり広い。ところが参加できる隊員が少なく、どうしたものかと。そこで猟場の渡り(獲物の出入口的な場所)にタツ配置をガッチリと固めることにしました。題して『締めタツの関所作戦』本来ならば猟場の中にも何ヶ所かタツ(中タ...

  • ニホンイシガメよ達者でな

    長い間続けてきたニホンイシガメの繁殖と放流。友人のカメの研究者から、とある地域でニホンイシガメが激減しているとの嘆きの調査報告を聞き、一念発起。その調査に同行して雄と雌を確保。そこからニホンイシガメの繁殖が始まったのでした。産まれた子ガメは3∼5年飼育して十分に大きくしてから放流。この方が格段に生存率が高いのです。今日はそんな放流日。同水系の放流ポイントに向かいます。静かで安全なこの水辺。これくらい...

  • 子犬選びのポイント

    優れた猟犬を子犬のうちから見分ける方法。これが知りたくて多くの先輩猟師に聞いて回ったことがあります。すると皆さん それぞれに持論を語ってくれる。雌雄、毛色、気質、体格 等々の違いによりアレコレと。ところが誰一人として明確に言い切る先輩はいない。「うちの血筋は そんな傾向にあるんだよね」が いいところ。今は亡き私の師匠も「いい犬に出会うのは宝くじに当たるようなもんだ」と見分け方を教えてくれない。中島猪犬...

  • 生後一ヶ月の三重地犬の子たち

    子に乳を与え続ける母犬カノの健気な姿。その命の源とも言える乳を出すために、タップリと食べて水分補給も頻繁に行っている。母犬と子犬にとって新鮮で衛生的な水はとても大切なのです。しかし子犬たちには そんなことは分からない。運子ちゃんを踏んだ足で水容器の中に入ってしまうことは毎度のこと。よって母犬用の水容器を寸胴に変えて縁を高くすることで それを阻止。ところが子犬たちは成長するにしたがい、その縁をも越えよ...

  • 防錆効果や如何に

    落ち葉より抽出した煮汁と酢を合わせた溶液に丸一日漬けておいた斧の刃。引き上げて、まずは水洗い。うむ、薄黒くなっている。試しにスチールウールで擦ってみましたが、表面の黒さは変わらず。タンニンの化合物により、かなり強固な被膜ができたよう。ただし、水分が残った部分をそのままにしておくと、薄っすらと赤サビが浮いてしまう。その様子はペンチや鉄製の刃物が濡れたままだと赤サビが浮くのと同じレベル。表面を荒らして...

  • 鐵具の錆止め

    狩猟の解体時に使用している斧。先日のブログでは、その刃部の調整や修理を行いました。このまま柄を付けて完成としてもいいのですが、錆止処理だけはしておきたい。猟銃の錆止めで使用している薬品を塗布することも考えましたが、試してみたい処理方法があったため犬舎移設地へと向かいます。犬舎移設地には山栗の木が生えていて、落ち葉がまだ残っている。タンニン成分が柿の木に次いで多いと考えられる栗の木。その落ち葉を煮れ...

  • 理屈を理解できない狩猟者

    狩猟において猟場が猟師同士で重なってしまうことは極めて危険だと言えます。猟場面積の割に猟師の多い こちらの地域では、それを避けるためにシッカリと猟場の区分けをしています。その猟師同士の取り決めは絶対。しかし、それを守らない者が たまに居る。どさくさに紛れて取り決めを破るのです。それどころか盗人猛々しく開き直る者まで居る。大抵は猟師と呼べるレベルに無い者が その様な不届き者に多く、最終的には居場所を失...

  • なんちゅうか町中華なジビエ

    先日に仕込み、冷蔵庫にて寝かせていた猪チャーシュー。これを使って今日は町中華な料理を作ります。とは言っても市販品に猪チャーシューを入れるだけですが。これをジビエ料理と言い切る私も いかがなものか。。。で、作ったのは猪チャーシュー麺と・・・猪チャーシューゴロゴロ炒飯。お椀に盛って逆さに・・・パカッ♪どちらも抜群に旨い!家族にも大好評!こんな夕飯も たまにはイイもんです。お腹いっぱいになりました。ごちそ...

  • 帰らなくちゃ

    早朝のまだ暗い新東名を三重県へ向けて ひた走るインプレッサ。4速ATをスポーツモードにすると面白いように良く走る。1500㏄のボクサーエンジン、侮りがたし。そんなことで、予定よりだいぶ早く息子の住まいに到着。一休憩した後は息子の職場までを2往復して練習走行。途中でセルフのガソリンスタンドの利用方法もレクチャー。心配極まりないペーパードライバーの息子でしたが、とりあえずは何とかなりそう。あとは乗り込んで運転...

  • 納車

    幼少の頃より零戦に憧れを抱き続けている息子。小学二年生の夏休みの工作では画用紙で同機を作ったりもしていました。時が経ち、そんな息子も今は新社会人。通勤車両が必要となり、私が手配することになりました。「ならば愛着の湧く車を選定してあげよう」とのことで、スバルのインプレッサの中古車を購入。本日、納車の運びとなりました。スバルの前身『中島飛行機』が製造していた零戦のエンジン『榮』をイメージせずにはいられ...

  • 我が家の定番

    野性味の中にも旨さが光る猪肉のチャーシュー。煮込みタレの火入れも兼ねて作ってみることにしました。今回はモモ肉を使用。まずは肉の巻き込み側の表面に砂糖とコショウを塗します。たまたまザラメがあったため、試しに使ってみることに。そうしたらタコ糸で縛って表面を焼きます。こんな感じでいいかな。煮込みタレは醤油と酒がベースですが、肉の旨味と溶け出した砂糖の甘味が加わり土佐醤油のような味わい。これに焼き目を付け...

  • オーノーなオノ

    獲物の解体で使用している斧。骨を丁寧に分割する場合は一般的な刃物を使いますが、そうでない時は斧で手早く処理。やはり斧はパワーが違います。しかし私が使用しているのはマサカリか?大きさや刃形状により呼び方は変わるようですが、私は金田一京助 博士を支持したい。それに猟師仲間の間では皆が「斧」としているため、ここでも斧とすることにします。で、この斧がめっぽう重く、小型の割に片手で振るには結構しんどい。とに...

  • 春の山の恵みを食す

    猟仲間さんから頂いたタラの芽。母が実家横の土手で採ったワラビ。そして父が栽培している原木シイタケ。この3種類を天ぷらで食べてみることにしました。タラの芽といえば、まずは天ぷらが思い浮かびます。またシイタケも天ぷらとは相性が良い。でもワラビは初めて。どうなんだろう。まずはタラの芽とシイタケは適当な大きさにカット。ワラビは かき揚げにしようとも思いましたが、試しに一本丸々揚げで。で、サルでもできる天ぷら...

  • 老眼と銃と射撃練習会

    スコープに効き目を添えて遠くの標的に向かって引き金を絞る。そんな精密射撃には男のロマンすら感じてしまいます。でも私とは一生 縁の無い狩猟スタイル。考えてみれば私の使用している銃は100年以上昔に設計された銃身後退式のオート5。それと西部開拓時代を思わせる水平二連銃で、どちらも骨董品レベル。ならば次の所持は種子島しかない。。。あの一発勝負感がたまりません・・・って、猟に使えるのかな。。。と、それはさて置...

  • 猟犬の子犬選び

    三重地犬の子犬たちを観察していると、生後1週目でも気質の特徴が表れているため、その違いに興味が尽きません。おっとりしていて落ち着いている子。「やめろ~触るな~!」と言わんばかりの子。ちょっとビビリな子。ひたすら寝ている のんびり屋さんの子。それが抱き上げるたびに同じ反応なのだから笑ってしまいます。そして生後2週目が過ぎて目が少しずつ見え始めた今も、その反応は変わらず。今までの子犬たちも同じで、目が開...

  • これもジビエ料理か

    肉の大きさと形が狙った通りに仕上がった猪肉ハヤシ。食味の方も旨味と食感の両方が楽しめて、今までより断然美味しい。塊肉のまま煮込んで後にカットする作り方は、メニューによってはアリだと分かり、改めてプロの凄さを感じた次第。また今回も勉強になりました。そして昨日も真夜中クッキング。冷凍しておいた座布団のような業スーの焼そば麺で3日分の昼食を作ります。キャベツと豚肉だけの具材のシンプルな焼そば。これが結構...

  • 勢子の新時代

    狩猟への力の入れようは人それぞれ。なのに私は若手猟師に対して「みんなで犬を飼おう!」などと顔を合わせるたびに強要を。少々煙たがられているようですが。。。確かに猟犬を飼育して猟に出動させるためには かなりの労力を要します。また若手たちは子育て真っ只中であったり、独身の人でも仕事で出張したりと大変。よって猟犬飼育が日々の生活の足かせとなってしまうのです。ペットホテルなどに預けられる犬種ではありませんし...

  • かたまりにく

    とあるプロの料理人から教えて頂いた新たなる製法。これを市販のハヤシで試してみることにしました。ルーの箱裏の通りに作らずに、肉を塊のまま数時間煮込み、ルーを入れる前にそれを取り出してカットするのです。この方が肉の旨味を閉じ込められて、且つ、肉を煮込んでからのカットならば変化が少ないため、狙った通りの大きさや形となる。なるほど。よって今回は猪の腿の塊肉を使用。まずは800gを丸のままで表面を焼きます。それ...

  • 次なる一歩

    今朝、母犬カノの食事中に子犬たちをチェック。すると明いたばかりの小さな目で私を見つめてくれました。生後14日、予定通りの開眼にまずは一安心。まだ見えていないようですが、見え始めると徐々に行動範囲が広がるため、その対策をしておきます。まずは犬小屋から自由に出入りできるようにします。それと狭い所は入り込まないように塞ぐ。あとは水入れを母犬用と子犬用に分けて、母犬用はイタズラされないように器の背を高く。子...

  • 三重地犬の子の2週目

    このところの気温上昇により、母犬カノの子犬たちから離れる時間が長くなりました。おそらく日本犬にとって、今くらいの気温が子育てにおいても丁度いいのでしょう。子犬たちは、お互いにくっ付いたり離れたりで温度調整をしながらスヤスヤと。カノは舌を出して息をしたりもせず至って平穏な様子。夏のお産のことを思い出すと、本当に春は楽ちんで安心。そんな子犬たちは、産まれた時の倍ほどの大きさとなり、競い合うように成長し...

  • 猪肉の満漢全席と供養祭

    沼津のフレンチレストラン『ラパンアジル』のヨッシーさん。ヨッシーさんはオーナーシェフであり、凄腕のハンターシェフでもあります。そんなヨッシーさんに弟子入り(勝手に)して料理の基本を教えてもらうこと数年。毎度のように目からウロコのプロのノウハウを学ぶ日々。先日もジビエ料理の様々なノウハウを舌で確かめられる機会を得て、大いに勉強になりました。メニューは下記の通り。猪肉のボロネーゼソースのパスタ猪肉のブ...

  • 古家の怪

    「私、あの家は無理かもしれない」と、いきなり言い出した家内。今の家は子供たちに委ね、私たちは犬舎移設地の古家に住む案を話したところ、そう言われてしまったのです。昨年の夏に家内と二人で古家に向かい、私は外で作業を行い、家内は屋内で のんびりと過ごした日がありました。そして夕方には我が家へと。ところが、家内は急に肩が重くなり、酷い肩コリとなっていたようなのです。私は移住案を話した昨日まで、それを知りま...

  • 専用車を発見

    タイヤ破裂との思わぬハプニングにより戦法を変えた車探し。やはりネットに頼ることにしました。そして次の日は近所の大型中古車店へ。ガンダム好きの息子が喜びそうな『シャア専用オーリス』を見に行きました。さぁ見せてもらおうか、ジオニックトヨタのモービルの性能とやらを。おぉ、カッコイイではないか。できるようになったな、ジオニックトヨタ。まずは息子に写真を送ると・・・私と同じ反応。だよね・・・でも お高い。「...

  • 車探しの末に

    就職先が三重県となった息子。出勤や日々の生活のことを考えると、やはり車は大切だとのこと。なので早期に車を手配することと相成りました。自動車保険を考えると、今しばらくは私が名義人となった方が合理的ですし、車の知識ゼロの息子に任せるより、私が車探しをした方が間違いない。そこで仕事帰りにアチコチの中古車販売店を見て回りました。中には、こんな怪しいお店も。いざという時はお願いしようかな。。。とりあえずの狙...

  • 買い占める

    子犬離乳食作りは意外に難しいもの。ドライドッグフードを粉ミルク等の液体でふやかして与えるのも悪くはありませんが・・・乳歯が生えだした頃は、その加減が微妙。パクパクと食べてくれる嗜好性の高い食感とは。理想は母犬の嘔吐物の軟らかさ。子犬たち全頭が飛び付き一瞬で平らげてしまう あの感じ。前回、色々と試した中で嗜好性とコスパが素晴らしかったのはペティグリーの子犬用の缶詰でした。子犬たちはパクパクと食べてブ...

  • 鉄壁の守り

    気温上昇とともに産屋の外に出て来るようになった母犬カノ。よって食事をしているスキに子犬の撮影にチャレンジ。2頭の撮影が成功裏に終わりました。父のユキカゼ号と同じ毛色の子。甲斐犬と見紛うばかりの子。しかし残り4頭の撮影はカノの守りに阻まれてしまい後日に。そして子犬たちを見守る番犬『ケルベロス』も黙ってはいません。「赤ちゃん気になる~♪」と言わんばかり。ユキちゃん顔がでっかいよ~でも今は子犬たちをそっと...

  • 家族の思い出と共に

    20年もの間 ありがとう。そして お疲れ様でした。長年にわたり我が家の食生活を支え続けてくれた冷蔵庫がついに力尽きてしまいました。当時、転職したばかりで薄給だった私を気遣って義母が買ってくれた この三菱の大型冷蔵庫。まだチビチビだった頃の息子が体当たりして凹ませた跡や、様々な思い出の傷を刻んだ名機。私の中では、その姿が戦い続けた三菱 零式艦上戦闘機の勇姿と重なります。それにしても困った。先週の出来事だっ...

  • ワラワラ作戦 成功セリ

    昨日早朝の気温はマイナス1℃。なんとしたことか。ところが全然ヘッチャラなカノ親子。どうやら防寒対策が功を奏したものと思われます。寒波襲来の予報を確認後、すぐに産屋の大型犬小屋内にワラを増量して敷き詰めました。ところが普段はワラ好きのカノが大半のワラを どけてしまい、底板がむき出し状態に。おそらくは子犬たちの排泄物をナメとるにあたり、こぼれた尿も完全に処理したかったようなのです。子育てを始めたカノにと...

  • 本能の狭間で

    私には同じに聞こえる子犬の鳴き声。お腹いっぱいで満ち足りていれば静かですが、生命を脅かすような事態が発生すると「キュ~キュ~」と訴えるように鳴く。「お腹がすいた!」「めっちゃ寒い!」「窮屈で思うように動けない!」は少なくとも同じ鳴き声に聞こえます。そして鳴き声が一段と大きくなった時は、カノが誤って踏んだとき。。。母犬カノの様々な反応を見ていると、その対処が的確で迅速なことから、人には同じにしか聞こ...

  • 色々な色の子犬たち

    産屋内の敷きワラを追加するために子犬たちを移動させました。しかし私に全幅の信頼を置いるであろうカノであっても、子犬を触られるのは嫌な様子。なので手早く作業を済ませました。その少しの間に記念撮影を。産まれた子は6頭。一回目のお産の時とは異なるカラーバリエーションに、遺伝の妙を感じずにはいられません。父のユキカゼ号と同じクリーム色の子が2頭も。かと思えば真っ黒な子も。雌雄の確認もしたいところでしたが、そ...

  • こんにちは赤ちゃん

    三重地犬のカノが頑張ってくれました。今は只々「お疲れさん」と言ってあげたい。昨日は夕方の食事を殆ど食べなかったカノ。「これは出産が近い」と経験的に悟った私は満潮時間を調べます。干潮から満潮へと潮が動き出すのが真夜中。そのあたりから出産が始まる可能性が高い。コーシンの時もそうでしたし、カノの一回目のお産も同じようなタイミングでした。そうしたところ、予想通りに昨晩11時、まずは父のユキカゼ号と同じ毛色の...

  • 犬舎移設地の要塞化計画

    現在、犬舎移設地は飼育区画のみ柵で囲まれている状態。ある意味、とても危ういのです。我が家の猟犬たちは、たとえ脱走したとしても、猪と半日も絡めば疲れて帰って来ます。でも、そんな問題ではありません。管理責任の面からも脱走は完全にアウト。よって飼育区画全体を柵で囲むことにしました。これは逆に考えれば、外からの他の動物の侵入を阻止する狙いもあります。いたずらに猟犬たちを興奮させないことも大切ですし、よから...

  • 狩猟なんて興味なし

    猟師の子供は猟師にならない。時代背景もあるとは思いますが、概ねそんな昨今です。中には「息子が猟をやりたいと言ってる」なんて猟仲間もいますが、これは極まれ。しかし狩猟を真の生業としている猟師であったり、猟犬ブリーダー等では子供が後を引き継ぐ場合も散見されます。また狩猟の意味や楽しさを上手く伝えられている猟師の子も然り。親の背中を見て育ったのでしょう。でも、そうは言っても一般的な猟師の子供は狩猟をやろ...

  • 営巣行動

    ここ最近、床に就く時は射撃練習で使用している耳栓をして寝ています。歳を取ったからなのか、眠りが浅くなり、ちょっとした物音でも目が覚めてしまうのです。でも、この「ちょっとした物音」とは実際には全然ちょっとしていない。高齢となった愛猫のウメが夜な夜な大声で鳴くようになってしまったのです。猫は歳を取るとこの様な傾向となるようで「小腹が減った」「寒いな」「トイレに行きたい」などの主張が強くなってしまう。「...

  • 我が家の手作りおやつ

    作っても作ってもスグに無くなる手作りおやつ。まるでスルメのように噛めば噛むほど口いっぱいに広がる鹿肉の旨味。もうヤメられない止まらない。なので我が家では口寂しくなると全員がモグモグとやっています。醤油に酒と一味を少々入れて、そこに鹿肉を漬け込むこと1時間から丸一日。かなりテキトーでも大丈夫。味が薄くても濃くても それぞれに旨味が楽しめるのです。部位や肉質に対しての醤油の量など、調整幅は無限。その中か...

  • 光と穴

    コーシン、危ないよ!どいて~!た~おれ~るぞ~♪で、太陽を遮っていた木を伐採。これで全区画に満遍なく日の光が当たるようになりました。あまりの温かさにトラは今にも寝そう。一方のコーシンと零はテンションマックス!訓練区画でレスリングや猛ダッシュでの追いかけっこ。これぞまさしくドッグファイト。と突然、穴を掘り出した零。「なんか楽しそうね♪」と気になって仕方のないコーシン。そして「私にも掘らせなさいよ!」と...

  • 食欲全開カノ

    一日に3食モードに入った食欲全開のカノ。胃を圧迫させないためにも小分けにして食事を与えています。また産屋代わりとなる大き目の犬小屋も設置。今回は藁敷きとしてみました。叩いて短めにカットした藁を使用。猟仲間さんから藁を大量に頂いているため、汚れたら即交換。とにかく助かります。あとは職場への根回し。有休休暇を取る予定なので、一部の社員には予め出産予定日を伝えておきました。「頼むね」・・・「わかりました...

  • 日本と軽トラ

    しまったウッカリしていた!愛しのキャリイ ぱみゅぱみゅ号のオイル交換を忘れていました。乗りっぱなしの9000kmはマズイ。でもスズキのF6Aエンジンは至って快調。今のところは何の問題も発生していませんが、30万㎞は乗るつもりなので行く末が心配です。それにしても日本の工業製品は実にタフ。こんなに酷使しているのに全くの故障しらず。とくに軽トラは丈夫だと感じています。また車体構成上、利便性と人命を天秤にかけている感...

  • 考えごととジビエ

    3月中旬には就職先の三重県に行ってしまう息子。東京での学生生活により、一人暮らしが身に付いているようなので、そこは心配御無用な様子。あとは一日も早く学生気分を切り替えて、社会人として恥ずかしくない人間に成長してもらいたい。私などは新入社員の時に入社して半年以上も経つのに、うっかりと課長に向かって「先生」と普通に言ってしまい、部署の全員から大爆笑されてしまったことがあります。その失態が一瞬で本社ビル...

  • 振り返ってみれば

    今猟期も残すところあと10日余。三重地犬の訓練を兼ねた単独猟による出猟は6回でしたが、猪は2頭しか捕獲できず。また別猟隊との合同の巻狩りは昨日も含めて20回ほどに及び、空振りに終わったのは1回のみ。でも獲物の殆どは鹿。括り罠を警戒した鹿の行動変化に驚きつつも、その変化に合わせた攻めが上手くいったように思います。一方の猪は、豚熱の猛威がいつまで続くのかが心配。感染するまでは完全な健康体だったと思われる個体...

  • 本末転倒とは これ如何に

    春から始まる捕獲業務はボランティア活動でもあります。この獣害対策でもある猟に参加することが、私が唯一行える社会貢献。しかし、先日は何としたことか。日本の山のためにと思って頑張っていたニホンジカ管理捕獲において、逆に国に迷惑を掛けてしまった。警察の方々の公務を著しく妨げてしまったのです。そんな原因となったミカサは、一心不乱に業務を遂行しただけ。そもそも『ミカサ』の名は、日露戦争での日本海海戦で活躍し...

  • 熟成鹿肉を食す

    冷蔵庫内に3週間熟成の鹿背ロース肉が眠っていたため食べてみることに。家族からのリクエストは鹿カツ。本当はステーキにすると熟成による旨味がより楽しめるのですが「鹿カツ!」と言うのだから鹿たがない。。。カツでも旨味は味わえますので。今回は普通のカットで一口かつ。あえてスジ切り器は使用せず、熟成による程よい弾力の食感を楽しむことにしました。塩コショウを振ったら衣を付けて170℃で揚げるだけ。では、いただいて...

  • 猪犬の世代をつなぐ

    三重地犬のカノとユキカゼ号の間に生まれた雌の駿河。次の世代への架け橋として十分な資質を備えているため、いずれは母となってもらう予定です。そんな駿河の兄妹犬たちは、どの子も似たようなもの。よってカノとユキカゼ号の子たちには能力のブレが少なく、遺伝的にも相性が良いと判断。また「この2頭の子が欲しい」と猟仲間から切望されたこともあって、もう一度だけ交配させることにしました。カノは一回目のお産から1年半が経...

  • 学徒帰還

    あの雪中行軍での引っ越しから4年。明日は息子が東京より帰ってきます。コロナ禍により学生生活の前半は思うように学べなかったようですが、後半はそれを取り返さんが如く活動していた様子。就職も第一志望の企業にすんなりと決まって なにより。状況は異なりますが、人材不足による売り手市場の昨今。私が就活していた頃のバブリーな時代を思い出します。そんなことを思いながら、通勤途中にスマホでパシャリ。朝焼けの富士山と新...

  • 猟犬と大騒動

    猪との対峙では強烈な鳴き声を張り上げるミカサ。いわゆる『鳴き犬(吠え犬)』とやらの性でもあります。勢子やタツ役は「おっ、起きたぞ」とか「止めてるぞ」と分かりやすい上に、その鳴き声を聞いて高揚感を覚える。狩猟の醍醐味の一つでもあります。しかし、これは諸刃の剣でも。深いシダ場などでは猟犬たちですら猪を目視できないことがあり、猪の動く音でその存在を確認している場面も多々あります。ところが己の鳴き声で全て...

  • 私は愛犬家にあらず

    私を頼りにしてくれている。私を信じてくれている。そして私を気遣ってくれている。そう思えるからこそ猟犬たちがこんなにも愛おしいのでしょう。犬とは凄い生きものだと感じています。だから私は彼らを見捨てたり裏切るような行為は絶対に出来ない。これをしてしまったら私が私でなくなる。そんなことを毎日しみじみと思い感じられる猟犬たちとの ふれあい。飲み水を交換したり犬舎内を掃除しているだけでも幸せです。鼻と鼻とを...

  • 硬い肉の魅力

    先日、鍋の出汁用に業スーにて丸鶏を購入。安価な親鶏だったこともあり、脂は少なく身は硬い。しかし旨味の深い上質な出汁が出る上に、歯ごたえある肉もなかなかに旨い。そんな親鶏の肉には、若鶏とは違った味わいがあります。これは猪も同じ。ある程度 歳を取った猪の肉も私は好み。発情臭を前面に出さないように適度な焼き加減とした大雄猪の焼肉は、実に旨い。猪肉の本来の旨味を存分に味わうことが出来るのです。咀嚼に夢中と...

  • キューティーダニー

    昨日バイクに乗っていたところ、急にお尻が痒くなり慌ててしまった私。尋常ではない その痒さは、お尻としては経験したことの無いレベル。家に戻った頃には痒みは収まっており、すっかり忘れてしまっていたのですが。そして今朝になり、お尻のことを何気なく思い出して直接触って「あれ?」と。指先に当たった突起物を摘まんで確認すると・・・大きさ1.5mmほどのマダニの幼体でした。「あっ、やられた・・・」と運転中の痒みを思い...

  • されど鹿

    今期は猟犬に装着している発信機が思ったほど傷付かないし汚れない。それに猟犬自身もあまり汚れないし、クタクタに疲れたりもしない。これは猪と対峙していない証拠なのです。つまり鹿を気ままに追っているだけ。昨日の猟でもそうでした。私の猟場では様々な要因により未だに鹿が流入してきており、相対的に猪が減った状況にあります。豚熱によってただでさえ猪が少なくなっている中でのことなので、生態系バランスも心配。でも隣...

  • 日光がいっぱい

    犬の健康維持のためには日の光が欠かせません。でも外飼いの場合、一年を通して適度に日光浴ができる区画設置は意外と難しいもの。夏の熱中症も怖いため、安定的に日陰を確保する必要もありますから。そこで半年間にわたり犬舎移設地での各区画の日照時間をチェック。トラの区画の日照時間が若干少ないため、移動させることにしました。南側に新たに区画を作ります。材料は お得意の単管パイプとメッシュ柵。支持できるH鋼などが無...

  • 早まっては いけません

    昨日の黄昏時の出来事です。自転車に乗って橋を渡っていたところ、橋の歩道帯の中央付近で左右に迷ったように歩いている挙動不審な男性を発見。気になったため様子を見ていると、今度は欄干に手を掛け身を乗り出して、15mほど下を流れる一級河川の川面を凝視している。「この人は身投げをするつもりだ!」と直感した私は薄暗い中を急いで接近。声掛けして思い止まらせようと その男性の顔を覗き込んだところ「あれ?」と。良く見る...

  • 簡単ジャーキーと原料調達

    昨日の猟の後に先輩から頂いた鹿肉ジャーキーが抜群に美味しくてビックリ!私が作るスパイシーなタイプとは違い、鹿肉本来の旨味が際立っていました。なので作り方を教えてもらい、早速試してみることに。味付けは実にシンプル。醤油に日本酒を少々混ぜた漬け汁に漬けるだけ。一味やミリンは「お好みで」とのこと。とりあえず今回はミリンを少しだけ入れてみました。鹿肉は2週間熟成のモッチリとした背ロースと・・・この日に獲れ...

  • 栴檀は双葉より芳し…か

    この子は大丈夫かな?猪犬としてダメなんじゃない?だったら一線から外して愛玩犬として室内で飼うかな。などと心配していたメスの駿河。他の子たちとは常に違う行動をとっているマイペースな性格だったのです。それに何に対しても動じない。見方を変えると、やたらと大人びている子犬期だったのです。そんな駿河ではありましたが、成長するにつれて反応の良い犬に変貌。穏やかな性格の中にも切れがあり、集中力も抜群。運動能力も...

  • 鹿肉は難しいな

    性別、年齢、大きさ、捕獲時季などの要因により肉質のおおよその見当がつく猪。同条件であれば肉質が似ていると感じることが多いのです。ところが鹿肉は分からない。それこそ調理してみないと分からない。同条件でも肉質が異なる場合も多いのです。「小ぶりなメス鹿肉だから軟らかくて食べやすいはず」「大鹿の肉だから硬いだろうな」とは調理をする際のある程度の目安にはなりますが、見立てと異なる場合も多い。肉に包丁を入れた...

  • チャンのGPT

    どうやら卒論の最後の追い込みに入っている様子の息子。論文のテーマはあえて聞いていませんが、日本における狩猟や猟犬について調べているようなので、おそらくはその歴史や現状を示した上で考察する内容となっているのでしょう。書き上がったら是非とも読んでみたいものです。昨年にはチャットGPTならぬ・・・「チャンのGPTを活用するのもアリだぞ」とのことで、狩猟の現状についての助言程度ならできる旨を伝えました。しかし全...

  • 剣鉈は心強いけれど

    具合が悪くなり犬舎移設地の古家で過ごした週末。雨天だったこともあり、籠って狩猟刀を作っていました。今回は軽量タイプとします。ヒルトは重い金属ではなく鹿角で。柄は軽くて丈夫なクルミ材。そして肝心の刃は適度な厚みのある蛸引包丁をベースに。なので重厚な作りの剣鉈とは少々異なります。私の場合は基本、剣鉈は止め刺しにしか使用せず。ツル植物や笹の混んだ場所での進行や、タツ配置での邪魔な草木を掃う場合は剣鉈を使...

  • 一難去って また一難

    今思えば昨日は『雨天』というゴングに救われたように思います。その二日前のことですが、値引き品を食べたところ、夜中になり体調に異変が。悪寒がする上に腹の調子もおかしい。しかし「病は気から」をモットーとしている私は、体温計を使用した時点で負けだと考えているため、体温を計らずに「気のせいだ」と平静を装います。けれどもノロウイルスによる急性胃腸炎の可能性もあるため、手洗いとマスクをして家族にも告知。そして...

  • 猟師を映す日本犬

    大物猟に使う猟犬を大別すると日本犬(タイプ)と洋犬(タイプ)に分かれます。その中でも仕込み上げるにおいて、手が抜けないと痛感させられるのは日本犬。特有の猟芸が、ある程度 固定されている洋犬とは異なります。日本犬は使い手(飼い主)が猟芸を作り上げる感覚。つまり、性能的な能力が一定以上であれば、あとは使い手の技量次第で何とでもなるのが日本犬。それを強く感じるのです。「これは門外不出の名犬血筋だ」と言い...

  • 狩猟刀とヒルト

    蛸引包丁であることを教えて頂いた この包丁。調べてみると刺身包丁とは本来このタイプだったよう。でも狩猟刀として蘇らせるのもアリだと思わせるだけの刃の厚み。先行して刃形状を変更していたこともあり、片刃であることを活かしてマキリに改造してみることにしました。それにあたってはヒルト付きのタイプとすることに。ヒルトとは、握り手が刃の方に行かないようにストッパー的な役割をしてくれる刃と柄の間に付ける突起物の...

  • 大きな過ちと切なさと

    もう半世紀も前の出来事です。当時の私は千葉県に住んでいました。そんな小学生の私は入院した父を見舞うために母と幼い妹とともに東京へ。国立 虎の門病院で手術を受けた父。術後の回復は順調でした。その様子に安堵した私たちは病院1階のロビーへと。すると けたたましいサイレンの音が次々と近づいて来る。救急隊員の「皆さん通路を開けて下さい!」との声。その声と同時に数え切れないほどのケガ人が運び込まれてきたのです。...

  • 燃えよ週末

    平日は職場で座りっぱなし。夜は猟犬たちとリード散歩で軽い運動。でも土日は目いっぱい動き回って大汗をかく。そのおかげで私の健康が維持されているのでしょう。一昨日は、また杉の大木に登っての枝打ち作業。日の光がいい感じに実家全体に差し込むようになりました。また両隣さんの家にも日が当たるようになり、喜んで下さっているとのこと。木登り器と安全帯と鋸で行う この作業は、とにかく全身運動。カロリー消費は、水泳で...

  • 犬の判断要素

    猟犬は獲物が風上に潜んでいる場合、200mほど離れていても余裕で感知します。ところが獲物が風下だと10mですら分からないことも しばしば。ニオイの素が粒子である以上、これは仕方のないこと。一方、犬の人の認識においては視覚と聴覚を主としていて、ニオイは最終確認。でも人の捜索となると、視、聴、嗅の感覚の優先順位を場面ごとに入れ替えて、居場所を特定して戻って来る。少なくとも猟犬はこんな感じです。よってベテラン猟...

  • 日本列島の憂い

    昨年に年末ジャンボ宝くじを購入した父。1等が当たった場合の私の取り分は5千万円。因みに孫たちには一人1億円。しかし残念ながら予定は予定のままに終わってしまいました。ところが、くじ運の強い父の悪あがきは終わらない。一昨年と同様に・・・出資額を大きく上回る当たりくじが潜んでいたのです。「よし、皆で美味しいものを食べよう!」と大はしゃぎの父。そんな中、直後に発生した北陸での大震災。後に父は換金と同時に復興...

  • 傘の柄

    以前に作った鹿サ。シカとカサで鹿サ。。。ところが、これが大失敗。人通りの多い場所で鹿サを持っていると、行きかう人たちが二度見するのです。「何あれ、通り魔なんじゃないの?」と、その表情は一様に硬い。単純に柄が大き過ぎる上に、先っちょが鋭いからなのでしょう。このままでは通報されてしまうのは時間の問題。出番が無くなってしまったのです。よって作り直すことに。死神風からナチュラル風にチェンジ。小さくして丸め...

  • 焼そば三昧とジビエ

    この『はつかり麺』の焼そば麵は実に料理しやすくて美味しいのです。なのに定番定数が多過ぎるせいか?売れ残りが目立つ業スー。年明けに5袋購入して、そのうち4袋を10日かけて家族全員で食べ切りました。焼そばと・・・あんかけ焼そばメインでしたが、全く飽きず。その直後にお店に行くと、今度は8袋も値引きシールが。気が付くと、その全てを買い物カゴに入れていました。やはり8㎏は重いですし、一袋が座布団みたいなのでガサが...

  • 包丁の活用

    凄腕の射手でもある『ラパンアジル』のオーナーシェフのヨッシーさん。犬舎移設にあたっては様々な物を協賛して下さいました。その中には包丁セットも。廃業されたお父様のお店の厨房で、長きに渡り放置してあったそう。錆が酷い物もありますが、さすがはプロが使っていた包丁。研ぎ直して再使用させて頂いた物も数本あり、とても使いやすい。ところが何用の包丁か分からない物も何本かある。中でもコレは何なのだろう。片刃の厚刃...

  • アイドルお婆ちゃん

    ところでウメは何歳になったのだろう。産まれた直後に母ネコに見捨てられてしまったウメ。一晩経っても戻って来なかったため、たまりかねた私が保護。職場の守衛さん曰く「一晩中 鳴き続けていた」と。母ネコはウメだけを置き去りにして何処かへ行ってしまったのです。でもその理由はスグに判明。それまでにも産まれた直後に捨てられた子ネコを保護し続けてきた経験があったため、その明らかなる違いが分かったのです。哺乳瓶によ...

  • 犬舎と不安

    もしも私が病気や事故で入院したらどうしよう。遠方へと赴かざるを得ない時も然り。何れも猟犬たち世話においては確実な対処策を講じておかなくては。私をサポートしてくれるであろう人への配慮は欠かせません。誰が世話をしても安全にスムースに餌と水が与えられることが重要ポイント。実は昨年の秋にベトナム出張を命じられましたが、私は断りました。以前に中国出張を断った時と同じ「父の介護がありますので」を理由に。その時...

  • とある先輩猟師との別れ

    先日、先輩猟師が また一人亡くなられてしまいました。存在感ある先輩だっただけに喪失感も一入です。しかし、故人に対して誠に以て失礼な話ではありますが、何をやってもダメな先輩でした。射術レベルはゼロに等しく、タツ場では失中ばかりでウソもつく。獲物の引き出しではソラを使うし、解体は出来ない。とにかく何十年も狩猟をやっているのに、とても猟師と呼べるレベルにない先輩だったのです。でも私はそんな先輩が好きでし...

  • 恐ろしいのは どっちだ

    中学一年生の時でしたが、私はジャーマンシェパードに殺されかけたことがあります。学校帰り、先回りをして友人を驚かせようと空地をショートカットしたところ・・・民家裏のブロック塀の奥から「ジャラジャラ・・・」と鎖の音が。「えっ、なんかやばい」と思ったと同時に塀の陰から大きなジャーマンシェパードが私に飛び掛かってきたのです。反射的に反転して逃げた私。すると後頭部すれすれに感じる殺気に満ちた風圧と「カツン!...

  • パンパワー犬

    とにかく冬は頭を抱えてしまいます。賞与が殆ど増えないのに物価は高止まりのままで、灯油なんぞは18ℓで2000円!石油ファンヒーターを使いたくても・・・と、そんな話ではなく・・・いや、同じ類の話かな。ドライドッグフードも高止まりのままなのです。コロナ禍による物流停滞が解消に向かう中で、少しは下がると思われた原料価格。ところがロシアによるウクライナ侵攻や、長期に渡る円相場の影響は続いたまま。ドッグフードの価...

  • ナメたらあかん低山

    ニホンジカ管理捕獲の一環で行った昨日の巻狩り。犬を放ち程なくすると、山のアチコチからタツ役の発砲音が。それと同時に無線が飛び交い、連携もまずまず。「でも獲物はまだ居るから頼んだよ!」と言いたいところでしたが、勢子役の私は そこからが大変でした。猟を行った低山は標高250mほどで、巨大な岩山が山脈状に連なっています。切り立った尾根の岩場は急斜面が多く、断崖絶壁も点在。落差のあるところは50m以上もあり、さす...

  • 父と母の言葉

    明日の巻狩りの下見を行った後に、総仕上げを行う予定だった本日。総仕上げとは、父と母の温もりの日差しを遮っていた実家の杉の木の枝打ち。ところが猟場内を見切っている時に一本の電話が。先輩猟師からでした。「お~い、今日は仕事かい?」と。仕事は休みで、明日に備えて獲物の動向を調べている旨を伝えると・・・「鹿、持って行くかい?」と。捕獲した鹿を、良かったら貰ってくれないか?とのこと。折角なので先輩猟師のご厚...

  • 虎の穴

    まだ普通の勤め人なのに、どうしたらいいのだろう。所属する猟友会の副会長の任に就くことを命ぜられてしまいました。会長とは二回り近く歳が離れているのに。副会長ということは、次は会長のはず。これには参った。会長や副会長とともなれば、行政との打ち合わせ等も重要な役目となります。行政の対応は平日のみ。でも平日だと会社員の私は簡単には休めない。いくら『窓ぎわの あっきょちゃん』でも、人材不足の著しい昨今におい...

  • ウロウロ雄と豚熱

    年明け早々に若犬の金剛と出猟。米一俵ほどの雄猪を捕獲しました。起きたと同時に勢い良く飛び出した その猪。動きを見る限りでは普通の猪と変わらず。ところが県に血液検体を調べてもらったところ、豚熱の陽性反応が出てしまいました。やはり もう暫くは積極的な猪狩りを控えるべきか。三重地犬の若犬たちを猪犬と呼べるレベルに仕込み上げたいところですが、これではどうにもならない。仕込み年齢的にも大切な時期だけに残念でな...

  • 狩猟に思う

    狩猟という少々後ろめたい趣味。その後ろめたさを誤魔化すために獣害対策だ何だと、その行いを正当化しようとする。そんな猟師たちの言葉を客観的に聞いていて、偽善的にすら思えてしまいます。でも猟師の端くれの私も似たようなもの。農家さんからのエールを頂き「頑張ります!」などと言っておいて、農家さんの本当の苦労や悔しさは分からない。それに獲物たちの止め刺しにおいて、あの断末魔の叫びを聞くたびに、心の葛藤に苛ま...

  • 希少鹿の炙り背ロース

    説明は先日のブログのとおりですが・・・特殊な環境下で生息していたであろう鹿の肉。熟成半ばではありますが、我慢し切れず食すことに。この様な爽やかな香りの鹿肉は こちらの地域の鹿では初めてで、期待せずにはいられません。では、タタキでいただいてみます。それにあたって今回はバーナーで焦げ目を付けることに。この方法は肉の温度を上げずに香ばしく仕上げることができますが、本来のタタキとは少々異なります。なので『...

  • ダメダメ猟

    もう最低!昨日は隊員が揃っていたこともあり、実績のある広い猟場で猟を行いました。猟犬を放して早々に獲物が起きて、猪は4頭、鹿は10頭以上はいたでしょう。ところが1頭もまともにタツ場に掛からず。おまけに猟犬たちが猪との対峙で受傷。その猪も獲り逃がしてしまいました。くっそ~!トラとミカサよ、すまぬ。でも、これは私にも反省点が沢山あります。まずは猟期半ばの中だるみと思われる状態で、猟運びの先読みを全然してい...

  • あんかけヤキソバンと鹿麺

    まだまだ続く賞味期限切れの業スー焼そば麺の活用。まずは鹿肉を煮て、そこへと焼そば麺500gを投入。この焼そば麵は100g当たり198kcalと、なかなかの高カロリー。カロリー消費の激しい猟期中の猟犬たちには、ありがたい補助食。ドライフードと併せてモリモリと食べてくれました。さて、残りの焼そば麵500gは どうしましょう。野菜室を確認すると、あんかけを作れる具材がある。またもやヤキソバンとなった私は料理開始。先に焼そ...

  • シンドラーなヤキソバン

    閉店間際の業スーで赤札処分品を発見。消費期限を確認するとギリギリでした。「閉店と同時に廃棄されてしまうんだろうな」と思いながらも、その陳列棚をスルー。私とは無縁のパッケージだったことと、あまりに大量に売れ残っていたことに己の無力さを感じてしまったのです。「家族でどんなに頑張っても一袋すら食べられない」と。ところが「フードロスほど残酷なことはない」を貫き通してきた私の信念が、一旦はレジに向かわせた足...

  • お相手探し

    特定の猟芸を有した猪犬の繁殖において、どの様にその能力を高めるかが次なる私の課題。しかし、頭の中を過るのは遺伝子の多様性を失ったが故の不幸。つまり近親交配による累代弊害が怖いのです。そのサジ加減を誤ったことによる先輩方の不幸な犬を何頭も見てきましたので。形質・体質的なものや気質的なものも含めて、もはや猟犬として役を果たすのは難しい。なんとも可哀そうな状態ではありますが、そんな犬たちは愛玩犬として大...

  • 胃内容物は語る

    なんだか『科捜研の女』のような題目ですが、違います。今回は『狩猟科捜研のオッサン』の話です。。。私は捕獲した獲物の胃内容物を可能な限り確認するようにしています。それは見切りが正しかったかを立証するためと、獲物たちの行動パターンを確認するため。例えば・・・猟場にヌカを撒き、餌付いた猪の寝場を特定し、それをピンポイント攻めで捕獲。土質や落ち葉による足跡の変化を判断できていたか、それを捕獲した猪で確かめ...

  • オシャレなバケツ

    昨年末に妹から誕生日プレゼントをもらった私。この歳になっても そんなことを気遣ってくれる妹には いつも感謝なのであります。ところが今年は何とも悩ましい品で、なんとバケツ。でも ちょっとオシャレな感じのバケツ♪妹に聞いてみると、体重150kgの人が座っても大丈夫だそう。確かにフタの剛性が凄く高い。それに乗せるだけのフタなのに密閉度も高い。抜群に品質が良いのです。タグには『オムニウッティ・バケット』と書いてあ...

  • 猪鍋を囲んで

    新年あけましておめでとうございます本年もよろしくお願いいたしますさて・・・年末に捕獲した猪の肩ロース肉とロース肉。脂の乗りは まずまず。実家に妹と姪っ子ちゃんも来るとのことで、皆に猪鍋を振る舞うことにしました。味付けは いつもの味噌ベースで。野菜は白菜、長ネギ、ニンジン、そして父がせっせと育てている椎茸を使用。中でも今回は、両親が友人から頂いた白菜が すんばらしい♪割ってみると中は黄色。黄色い葉の白菜...

  • 親方の嬉しい一言

    「獲物が居ようが居まいがいいじゃんか。とりあえずその猟場をやって、タツ場や猟場の様子を覚えようよ」先日の合同猟で別猟隊の親方が発した言葉です。この言葉にガイド役でもある私は救われました。そして嬉しかった。それまでは「合同猟を行う皆を手ぶらで帰らす訳にはいかない」との思いから、大胆な作戦を取らなかった私。分かりやすくは、猪でも鹿でも何でもいいから獲れたらと。猟場やその時の猟犬の追われ方にもよりますが...

  • 老人と山

    山の中に住むことを老後の楽しみとしていた私の両親。車の運転、病院、買い物等を考えると普通の人は逆なはず。老後は街中の便の良いところに住むのが一般的だと思うのですが。でも仕方がない。息子の私は大変ですが、生き生きと楽しそうに暮らしている両親を見ていると、それもアリなのかなと。そんな父と母ではありますが、山中生活において、唯一の困りごとがありました。せっかくの日照が成長した杉の大木により遮られていたの...

  • ミカン鹿

    猪も鹿も食べている物によって随分と肉や脂の質が変わってきます。猪の場合、主食がドングリや葛の根などのデンプン質を多く含んだ物だと、融点の低いナイスな脂がタップリと乗り、素晴らしい肉質となります。また主食においてミカン比率が高い個体は、少し黄色っぽい脂が控えめに乗っている感じ。これはこれで食べやすく、違った味わい。選別でハネられたミカンの廃棄場近くに居付いている猪によく見られ、こちらでは「ミカン猪」...

  • ゲッコーマン 現る

    「私はスパイダーマンを超えてみせる」そう自分を鼓舞して気分を高めてきました。。。いつでもゲッコーマンに変身できる準備が整ったのです。因みに『ゲッコーマン』とは月光仮面みたいな響きですが違います。ゲッコーとは英語でヤモリのこと。つまり私はヤモリ男に変身するのです。では・・・「ゲッコー変身!」全身に稲妻が走り、みなぎる木登りパワー。「ウォ~ッ!」と叫び声とともに、まずは木登り道具を揃えます。そして、こ...

  • 国立科学博物館からの手紙

    昨日、暗闇の中で我が家の郵便ポスト内を探ると封筒が一つ。その行動に興味津々の庭に放たれていた猟犬たち。「ダメだよ、食べられないよ~♪」と言いながら差出人を見ると、それは『国立科学博物館』身に覚えのない私は、眼鏡をずらして宛名を確認。すると息子あて。「おっ、国立科学博物館からの内定通知か!」と色めき立ちたいところでしたが、息子は既に一般企業に就職が決まっている。で、家内が「開~けちゃお♪」で開封。それ...

  • 狩猟は楽しいと言いながら

    少し前に獲った小ぶりな雌シカ。こんなシカでも管理捕獲としては一頭は一頭。心苦しい感もありますが、日本の森林のことを思うと、これも止む無し。シカの繁殖能力は驚くほど高く、現状では捕獲の手を止める訳にはいかないのです。ニホンオオカミが絶滅して百年余。天敵の居なくなった山では、もはや人がニホンジカに生息圧を掛ける方法しかなく、今日に至ります。『本来の狩猟』との枠を超えているように思う有害鳥獣捕獲や管理捕...

  • 暗黙の役割分担

    先週とは打って変わって穏やかな猟行日となりました。猟犬たちは捜索しやすく、撃ち手は音を聞き取りやすい無風の一日。終ってみれば猟果も まずまず。いつもの解体場では皆がそれぞれに作業を行っていました。そんな私は黙々と猟犬用のエサ確保作業。残滓も無駄にはしません。人用肉の取り分けは先輩方や若手たちに任せます。皆さん手慣れたもの。そして解体作業が終わったら、残滓の埋却や解体場の掃除開始。誰が何だと指示をす...

  • 終活猟師

    「周りの人に迷惑を掛けたくない」そう考えて早めに猟銃所持許可を返納し、鉄砲を処分する先輩たち。つい先日も お世話になった先輩がヤメられてしまいました。これは猟犬飼育においても同じです。「オラの方が先に死んじまうだよ」と。高齢となられた先輩方で、新たに猟犬を飼おうとする人を見たことがありません。自分が逝った後に責任を持って飼育を引き継いでくれる人が居る場合は、その限りではありませんが。残念ながら私の...

  • 猪犬と私のこれから

    同系統の猟芸を有した猪犬同士の交配。これは生まれた子の潜在能力を親犬と同一なものとする狙いがあります。ところが思惑どおりにならないことも多い。一部の犬屋さんや、先輩方が作出した猟犬たちを見ていても、それを強く感じます。これが遺伝の妙なのでしょう。親犬と同じ能力を発揮できる遺伝子頻度を高めるには、同系統同士は絶対条件であっても、結局は確率に支配されています。よって私ごときが猟犬の交配に取り組んでも、...

  • 祝いの品

    心臓弁の手術を10年ほど前に受けて以来、平穏な日々を送っている父。自転車で転倒したり、階段から転げ落ちての骨折続きでサイボーグ化した母。骨格は もはや金属無しでは機能しません。大変な時期もありましたが、今は二人とも元気で過ごせていることが何より。同時に現代医療にも感謝なのです。そんなことで、父は米寿、母は傘寿を迎えることができました。この祝い事に私は何を送ってあげたらいいのだろう。記念品的な物よりも...

  • 犬用の鹿スペアリブ

    茹でた鹿スペアリブよりも犬の嗜好性が高いと感じている干した鹿スペアリブ。カノ・・・ちょっと顔がコワイ・・・今回は小型の鹿の背骨も使用します。丸のまま干して、完成してから小分けにする方法もありますが・・・今回も早目の乾燥を優先して、小分けにしてから干す方法を取ることに。アバラと背骨を適当な大きさに切り分けて、ピンチハンガーでの干し作業開始。昨夜は一気に気温が低くなり、湿度も下がったため、絶好の干し日...

  • どうにもとまらない

    ♪予報を信じちゃいけないよ 私の心はヤル気なの いつでも楽しい猟行で 捕獲するのが好きなのさ♪ と、自分に言い聞かせて臨んだ今日の猟行。しかし天気予報どおりで朝から強風が吹き荒れていました。風速10m/s・・・との予報は的中。吹き止まる気配が全く無い凄い風。でも我が連合軍は怯まず。終ってみれば、思うような猟果は上げられなかったものの、山の恵みを授かることが出来ました。この強風予報に「あっきょ困っちゃう♪...

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